JP2019044803A - 位置調整装置およびコントロールケーブルアッセンブリ - Google Patents

位置調整装置およびコントロールケーブルアッセンブリ Download PDF

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Chihiro Nomori
千尋 野守
達人 汐崎
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Abstract

【課題】軸部材の端部に径が拡大した拡径部が設けられていても、軸部材が挿入される挿入孔において軸部材が支持される長さを調節するための位置調整装置を提供すること。【解決手段】ケースの挿通孔部は、開口部から挿入された軸部材を収容する軸部材収容部を有し、開口部における第一開口縁部は、軸部材と軸部材収容部とが同軸の状態においては、軸部材の拡径部が通過すること阻害し、軸部材の係合部が通過することを許容し、第一開口部は、拡径部が第二開口部から挿入された状態で、軸部材をケースに対して相対移動可能な位置に設けられる。ケースは、ロック部材の移動を抑制する支持部を有し、係合部は、軸部材がロック部材に対して相対移動可能な範囲において被係合部と係合できる軸方向の範囲に設けられ、軸部材は、係合部と被係合部との係合において、軸部材による第一開口縁部への当接によって、軸部材に加わる揺動方向の力を支持できる。【選択図】図5

Description

本発明は、位置調整装置およびこれを備えるコントロールケーブルアッセンブリに関する。
トランスミッションとシフトレバーとを連結するコントロールケーブルなど、作動部と操作部との間の配索されるコントロールケーブルは、インナーケーブルが所定の張力の状態で配索されるように、インナーケーブルの端部と当該端部が接続される接続対象物との間に長さ調整装置が用いられている(特許文献1参照)。
特開2007−205366号公報
このような長さ調整装置は、軸方向に長さを有する軸部材であるロッドと、そのロッドの一端側に配置されるホルダーと、そのホルダーに押し込まれてロッドと係合してロッドの相対移動を規制するロック部材とが用いられている。しかし、長さ調整装置を簡単に組み立てることができるように、大径部やバネ受けが先端に設けられたロッドを用いてホルダーの貫通孔に挿通した場合には、当該貫通孔の内径が大きくなるために、貫通孔を形成する内周壁とロッドの外周面との間に間隙が生じてしまう。このような間隙は、ロッドが振動した場合には、ロッドの揺動が生じる原因となってしまう。
本発明は、軸部材の端部に径が拡大した拡径部が設けられていても、当該軸部材が挿入される挿入孔において軸部材が支持される長さを調節するための位置調整装置およびこれを備えるコントロールケーブルアッセンブリを提供することを目的とする。
本発明の位置調整装置は、
係合部と、前記係合部よりも先端側に設けられた拡径部とが設けられた軸部材と、
前記係合部と係合する被係合部を有するロック部材と、
前記軸部材が挿通される挿通孔部を有するケースと、
を備えた位置調整装置であって、
前記挿通孔部は、前記軸部材が挿入される開口部と前記開口部から挿入された前記軸部材を収容する軸部材収容部とを有し、
前記開口部は、前記軸部材収容部が延びる方向に設けられた第一開口部と、前記軸部材収容部が延びる方向と交わる方向に設けられた第二開口部とを有し、
前記第一開口部は、第一開口を形成する第一開口縁部を有し、
前記第一開口縁部は、前記軸部材と前記軸部材収容部とが同軸の状態においては、前記拡径部が通過することを前記拡径部との当接で阻害する一方で、前記係合部が通過することを許容し、
前記第一開口部は、前記軸部材収容部における前記軸部材が収納される位置の調整をするために、前記拡径部が前記第二開口部から挿入された状態で、前記軸部材を前記ケースに対して相対移動可能な位置に設けられ、
前記ケースは、前記ロック部材の前記軸部材の軸方向の移動を抑制する支持部を有し、
前記係合部は、前記軸部材が前記ロック部材に対して相対移動可能な範囲において前記被係合部と係合できる軸方向の範囲に設けられ、
前記軸部材は、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において、前記軸部材による前記第一開口縁部への当接によって、前記軸部材に加わる揺動方向の力を支持することができる。
本発明のコントロールケーブルアッセンブリは、
上記構成の位置調整装置と、
前記軸部材が一端に接続するインナーケーブルと、
前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと
を備え、
前記ケースには、前記コントロールケーブルの接続対象と接続する接続部が設けられている。
本発明によれば、軸部材の端部に径が拡大した拡径部が設けられていても、当該軸部材が挿入される挿入孔において軸部材が支持される。
本発明の実施の形態に係る位置調整装置を有するコントロールケーブルアッセンブリによりシフトレバーとトランスミッションとの間を接続した状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る位置調整装置の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る位置調整装置の平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図4に示す位置調整装置の要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る位置調整装置の分解斜視図である。 図6に示すケースとロック部材の正面図である。 図6に示すケースとロック部材の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<位置調整装置の全体構成>
位置調整装置は、例えば、作動部と操作部との間に配索されるケーブルに取り付けられ、接続対象に対するケーブルの長さを調整して、ケーブルに所望の張力を付与するアジャスト装置として用いられる。
位置調整装置10は、具体的には、図1に示すように、車両において、操作部の一例であるシフトレバー装置2のシフトレバー2aと、被操作部の一例としてのトランスミッション3との間に配索されるコントロールケーブル70に設けられる。コントロールケーブル70は、シフトレバー2aの操作を、トランスミッション3に伝達する。なお、コントロールケーブル70は、シフトレバー装置2のシフトレバー2aと、接続対象であるトランスミッション3とを接続するインナーケーブル72と、インナーケーブル72が挿通されたアウターケーシング74とを有する。
位置調整装置10は、コントロールケーブル70におけるインナーケーブル72と、インナーケーブル72の接続対象であるトランスミッション3の揺動レバー34との間に配置され、トランスミッション3に接続されるインナーケーブル72の長さを調整する。
位置調整装置10は、コントロールケーブル70とともにコントロールケーブルアッセンブリ1に含まれる。
位置調整装置10は、図2〜図8に示すように、軸部材20が挿通されるケース40において、軸部材20と係合するロック部材30における軸部材20の軸方向の移動を抑制して、軸部材20と、ケース40に接続される接続対象との間の長さを調整可能とする装置である。
位置調整装置10は、本実施の形態では、アウターケーシング74に挿通されるインナーケーブル72の一端に軸部材20を加締め或いは接着等により固定してる。インナーケーブル72が軸部材20のケース側とは反対側の端部において接続することにより、インナーケーブル72は、軸部材20およびケース40を介して接続対象と接続する。ケース40に設けられた接続部50に接続する接続対象は、インナーケーブル72が接続する接続対象となり、コントロールケーブル70の接続対象となる。
位置調整装置10は、係合部22と拡径部24とが設けられた軸部材20と、係合部22と係合する被係合部32を有するロック部材30と、軸部材20が挿通される挿通孔部42を有するケース40とを備える。
<軸部材20の構成>
軸部材20は、一部がケース40に収納されて、ロック部材30と係合する。軸部材20がロック部材30と係合することにより軸部材20のケース40に対する位置が固定されて、軸部材20からケース40の接続部50において接続する接続対象までの長さが調整される。
軸部材20は、ケース40内に挿入される。
軸部材20は、係合部22がロック部材30の被係合部32と係合した状態において、軸部材20によるケース40の挿通孔部42への当接によって、軸部材20に加わる揺動方向の力、軸部材20に径方向の外側から加わる力を支持可能である。
軸部材20は、例えば、ケース40の挿通孔部42に挿通可能である軸状であれば、どのように構成されてもよく、本実施の形態では、ロッドとしているが、これに限らず、ワイヤーなどの可撓性を有する軸部材20であってもよい。軸部材20の外形は、円形、矩形、多角形等どのような形状であってもよく、また、軸部材20は、係合部22と拡径部24を有していれば、中実軸状であっても中空軸状であってもよい。
係合部22は、ロック部材30の被係合部32と係合するものである。係合部22は、被係合部32との係合により、軸部材20の軸方向の移動を規制する。
係合部22は、軸部材20の外周に、被係合部32と軸方向で係合する部分を有する。
係合部22は、軸部材20がロック部材30に対して相対移動可能な範囲において被係合部32と係合できる軸方向の範囲に設けられる。これにより、位置調整装置10が用いられる用途に応じて、ロック部材30の軸方向の長さを短くでき、これに対応してケース40の軸方向の長さを短くすることができる。軸部材20は、ケース40に対する所定の相対位置の範囲においてロック部材30と係合することができる。
本実施の形態では、係合部22は、複数の係合歯222が外周に設けられた歯合部である。
係合部22は、ロック部材30の被係合部32と係合して、軸部材20とロック部材30との互いの軸方向への相対移動を規制する。
係合部22は、被係合部32と係合して、軸部材20の軸方向の移動を規制するものであれば、どの様な形状に形成されてもよく、凹凸部を有してもよい。
係合部22は、軸部材20がロッドである場合、ロッド外周部分において、放射方向に張り出す突状を有するように、円環フランジ状を有してもよい。また、係合部22は、外周に凹状を有してもよい。また、係合部22は、ロッドの外周に設けられた円環状の歯、連続した螺旋状部、或いは、突起等のような形状を有しても良い。
複数の係合歯222は、本実施の形態では、それぞれ係合部22の外周の全周に渡って放射方向に張り出して配置される円環状に設けられている。
拡径部24は、ケース40に対する軸部材20の軸方向における抜け止め部として機能し、軸部材20がケース40から抜けることを防止する。拡径部24は、軸部材20に対してケース40外への抜け方向の力が作用したときに、ケース40と係合してケース40からの軸部材20の抜け止めを行う。また、拡径部24は、ロック部材30と軸部材20とが相対移動した際に、ロック部材30の外面と係合して、ケース40からの抑制を図ることもできる。
拡径部24は、軸部材20において、軸部材本体を拡径した部位を有する。
拡径部24は、軸部材20において、係合部22よりも先端側で、ロック部材30と軸部材20との係合を阻害しない位置に設けられる。なお、本実施の形態では、拡径部24は、軸部材20の先端に設けられている。
拡径部24の外径は、軸部材20の軸部本体の外径よりも大きい。拡径部24は、例えば、円環状のフランジ部である。拡径部24は、ケース40と係合することで、抜け止め機能が発揮される形状であれば、どのような形状でもよく、円環状でなくてもよい。拡径部24は、軸部材20において、軸部本体の外周から放射方向に張り出す形状であれば、どのような形状を有してもよい。拡径部24は、後述の挿通孔部42の内径と略同一の外径を有していてもよい。
<ロック部材30の構成>
ロック部材30は、ケース40に装着されて、軸部材20の係合部22に、被係合部32を係合させる。また、ロック部材30は、ケース40に装着されて、ケース40の支持部49により軸部材20の軸方向の移動が規制される。
被係合部32は、本実施の形態では、係合部22である歯合部と歯合する被歯合部である。被係合部32は、係合部22と係合可能となるよう係合部22の形状に対応する形状を有する。被係合部32は、係合部22の複数の係合歯222と係合する複数の被係合歯322を有する。被係合歯322と係合歯222とが係合することにより、軸部材20とケース40の軸方向への相対移動が規制される。本実施の形態では、係合歯222は、係合部22の外周に設けられ、被係合歯322は、係合部22の外周に外嵌可能な形状を有する被係合部32の内周に設けられる。これにより、本実施の形態における被係合歯322と係合歯222との係合は、軸部材20の軸方向及び径方向の係合となり、軸部材20の揺動方向への移動を規制できる。
本実施の形態では、ロック部材30は、直方形状を有し、断面が略U字状の溝形状を有する被係合部32を有する。略U字状の被係合部32の内周面には、複数の被係合歯322が設けられている。被係合歯322は、係合歯222と係合可能となるよう係合歯222の形状に対応する形状を有する。例えば、係合部22が、外周に同軸上で並ぶ複数の円環状の係合歯222を有する構成では、被係合部32は、内周で周方向に沿って配置される凸部を複数並べて、係合歯222と係合可能に構成される。ロック部材30が、一面側からケース40に装着されると、被係合部32は、軸部材20の係合部22に係合する。
<ケース40の構成>
ケース40は、挿通孔部42と、挿通孔部42に挿通される軸部材20と係合するロック部材30を支持する支持部49を有する。
挿通孔部42は、軸部材20が挿入される開口部44と、開口部44から挿入された軸部材20を収容する軸部材収容部46とを有する。挿通孔部42は、ケース40に、ケース40に収容される軸部材20の軸方向に延びている。
開口部44は、ケース40において、軸部材20が挿通される軸部材挿入口として機能し、挿入される軸部材20を、開口部44に挿通した状態で軸部材収容部46内に挿入可能にする。
開口部44は、軸部材20の拡径部24と係合部22とが挿入可能に構成されている。開口部44は、第一開口部47と第二開口部48とを有する。
第一開口部47は、図6から図8に示すように、軸部材収容部46が延びる方向に設けられ、第二開口部48は、軸部材収容部46が延びる方向と交わる方向に設けられる。
第一開口部47は、軸部材収容部46に収容される軸部材20の軸方向で開口し、第二開口部48は、軸部材収容部46に収容される軸部材20の軸方向と交差する方向で開口する。第一開口部47は、第二開口部48に連通する。
第一開口部47は、軸部材本体と係合部22とが挿入可能であるが、拡径部24が挿入できない大きさを有し、第二開口部48は、拡径部24が挿通可能な大きさの第二開口縁部482を有する。軸部材20の拡径部24は、第一開口部47に連通する第二開口部48を介して、支持部49である装着部内に挿入されて、軸部材20が軸部材収容部46と同軸上に位置する。
第一開口部47は、軸部材20が挿通される第一開口472aを形成する第一開口縁部472を有する。
第一開口部47は、軸部材収容部46における軸部材20が収納される位置の調整をする。軸部材20が第一開口部47から延出する長さを調整することで軸部材20とケース40との相対位置の調整をすることができる。そのために、第一開口部47は、拡径部24が第二開口部48から挿入されて軸部材収容部46へと至った状態で、軸部材20をケース40に対して相対移動可能な位置に設けられる。なお、本実施の形態では、第一開口部47は、軸部材収容部46に対して同軸上に配置されている。
第一開口縁部472は、第一開口472aを規定し、軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態においては、拡径部24が通過することを拡径部24との当接で阻害する一方で、係合部22が通過することを許容する。
軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態であれば、軸部材20がケース収容状態において、第一開口縁部472は、第一開口472aに拡径部24を通過させず係合部22と軸部本体とを通過させることができる。
第一開口縁部472は、ケース40において、軸部材20と軸方向に沿って面接触可能に設けられている。第一開口縁部472は、軸方向に延びる面を有し、軸部材20の外周と面接触可能である。第一開口縁部472は、係合部22が被係合部32と係合した状態において、軸部材20と軸方向で面接触することにより、軸部材20に加わる揺動方向の力を支持できる。
第一開口縁部472は、軸部材20がケース収容状態である場合、軸部材20が軸方向にケース非収容状態となるように移動しようとすると、軸部材20の拡径部24が第一開口部47のケース40の軸方向内側の縁部で当接する。
この当接により、軸部材収容部46と同軸で配置された軸部材20は、ケース40から軸方向に抜けなくなり、第一開口縁部472は、抜け止めとして機能する。
また、軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態において、第一開口縁部472は、係合部22を第一開口472aに通過させることができるため、軸部材20をケース40に対して軸方向に相対的に移動させることができる。これにより、軸部材20のケース40に対する長さを調整できる。
第一開口部47は、例えば、ケース40のケース本体において、軸部材20が挿通される部位とは異なる部位でも開口し、この開口部分で、拡径部24が挿通可能な第二開口部48に連通する連通部分を構成する。
この連通部分を介して第一開口部47の第一開口縁部472に一方向の移動(図6のD1方向参照)で拡径部24が軸部材収容部46へと導かれるように軸部本体を移動させることができるので、拡径部24を軸部材収容部46の軸方向と同軸の位置に容易に配置できる。
第一開口縁部472は、本実施の形態では、図7及び図8に示すように、ケース40の一側面に、軸方向で開口するとともに、軸方向と直交する方向である側方に開口した断面略U字形状を有する。
U字状の第一開口縁部472は、軸方向で開口する部位として、U字状の奥側の領域、つまり、底面と対向する2面とが接続した部位(「軸部材保持部」ともいう)4721を有する。第一開口縁部472では、軸部材保持部4721にケース収容状態の軸部材20が挿通される。
また、第一開口縁部472は、軸部材20が挿通される部位とは異なる部位で開口する部位として、軸部材保持部4721の対向する2面にそれぞれ連続する2面を有し、側方に開口する部位(「軸部材導入部」ともいう)4722を有する。第一開口縁部472では、軸部材導入部4722で第二開口部48と連通する。
第一開口縁部472の軸部材保持部4721は、軸部材収容部46と同軸で開口する領域であり、軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態において、拡径部24が通過することを拡径部24の当接で阻害する間隔を有する。なお、間隔は、第一開口縁部472において軸方向と交差する方向に延在する対向面間の間隔である。
一方、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、軸部材20が側方から導入可能であり導入された軸部材を軸部材保持部4721に案内するものであればどのような間隔でもよい。例えば、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、軸部材保持部4721における対向面間の間隔と同じでもよいし、第二開口部48の第二開口縁部482において軸方向に延びる対向面間の間隔よりも狭くてもよい。また、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、第二開口部48における対向面間の間隔と同じでもよく、軸部材導入部4722における対向面間の間隔より広くても良い。この場合、第一開口部47は、軸部材導入部4722から軸部材保持部4721に向かって狭窄する対向面を有するU字形状を有したり、対向面に設けた段差により対向面間の間隔が軸部材保持部4721に向かって狭くなるU字状を有する。これにより、軸部材20を第一開口部47及び第二開口部48に挿入する際の作業を容易に行うことができる。
支持部49は、ロック部材30を支持し、挿通孔部42に挿通される軸部材20の軸方向の移動を抑制する。
支持部49は、本実施の形態では、ロック部材30が装着される装着部である。支持部49は、装着開口部492と、ロック部材収容部494と、連通部496とを有する。支持部49は、ロック部材30の形状に対応した形状を有することが好ましい。支持部49は、本実施の形態では、ケース40の装着部である矩形状の開口を有し、ロック部材30の形状に対応した形状を有している。支持部49は、内部に配置されるロック部材30の軸方向(ケース4に収容された軸部材20の軸方向)と、軸方向と直交する方向(ケース4に収容された軸部材20の軸周り方向)との移動を規制している。
例えば、支持部49が、ロック部材30を収容する矩形開口部を有する装着部である場合、ロック部材30の装着時に互いに対向する側面どうしの双方に、互いに係合する爪部55(図7参照)と凹部35(図8参照)とを設け、ロック部材30を装着した際に、爪部55(図7参照)と凹部35(図8参照)とが係合して、ロック部材30が支持部49に内嵌するようにしてもよい。
装着開口部492は、ロック部材30をケース40の外側から挿入可能であり、支持部49における開口の上面側部分である。
ロック部材収容部494は、装着開口部492を介してケース40の外側から挿入されるロック部材30を収容する部分であり、装着開口部492よりもロック部材30の挿入方向側、つまり、図5では装着開口部492よりも下側の部分である。
ロック部材収容部494と軸部材収容部46とは、連通部496により連通されている。連通部496は、ロック部材収容部494と軸部材収容部46とが交差する境界部分である。
軸部材収容部46は、軸部材20が収容される内側空間を形成する内壁462を有する。内壁462は、拡径部24による前記軸部材収容部46が当接することにより、軸部材20に加わる揺動方向の力を支持する。
軸部材収容部46は、ケース40において、拡径部24の外周面が摺動可能な内径を有する中空部であり、支持部49としての装着部に連続して配置され、装着部に連通する。なお、支持部49は、本実施の形態では、装着部として、ケース40において、一端面部に設けられた第一開口部47に連続して配置され、第一開口部47に連通する。
位置調整装置10の軸部材20はインナーケーブル72の一端に接続され、ケース40に、コントロールケーブル70の接続対象と接続する接続部50が設けられる。
<組立方法>
図6に示すように、ケース40の第二開口部48と第一開口部47の第二開口部48に連通する部位から、ここではケース40の側方の開口から、軸部材20の拡径部24が第二開口部48を通過するように、軸部材20を矢印D1方向に移動させて、ケース40に軸部材を挿入する。そして、係合部22を第一開口472a内に挿入する。このとき、拡径部24は、第二開口部48を通って、第一開口縁部472から挿入されずに、軸部材収容部46内に位置される。軸部材20のうちの拡径部24よりも小径の部位(例えば軸部本体や係合部22)が第一開口縁部472を通過して、拡径部24が軸部材収容部46内に導かれるように、軸部材20がケース40に対して相対移動させられる。
このように、軸部材20は、第一開口部47と第二開口部48の連通する部位を介してケース40に一方向(矢印D1方向)で挿入するだけで、ケース40に対して位置決め可能な状態、つまり、軸部材20と軸部材収容部46とを同軸の状態にすることができる。
軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態に位置する。この状態における軸部材20は、ケース40に対して、軸部材収容部46内における拡径部24の軸方向へ移動する長さの分だけ、ケース40からの導出長さが調整できる。つまり、軸部材収容部46における軸部材20の収容位置に応じて、軸部材20と、ケース40、具体的にはケース40に設けられる接続部50との間の長さを調整できる。すなわち、拡径部24を軸部材収容部46内に収容した状態で、軸部材20を軸方向に移動することにより、軸部材20をケース40に対して所定の位置に位置させる。このとき、軸部材20の拡径部24は軸部材収容部46内に収容され、内壁462に当接しているため、軸部材20は、軸部材収容部46の内壁462により、軸部材20に加わる揺動方向の力を支持される。
また、この状態では、軸部材20は、挿通孔部42を軸方向に移動可能であり、軸部材20が軸方向で挿通孔部42から抜ける方向に移動しても、第一開口縁部472に拡径部24が当接する。これにより、軸部材20が挿通孔部42から抜けることがなく、軸部材20がケース40から抜け落ちること無く、ケース40に対する位置決め作業を容易に行うことができる。また、拡径部24の外周が軸部材収容部46と接している場合には、軸部材20の揺動をさらに抑制することができる。
また、このような軸部材20の所定長さ調整状態、つまり、軸部材収容部46における軸部材20の収納位置を調整する状態において、ケース40の支持部49である装着部内では、軸部材20の係合部22が露出している。なお、係合部22は、軸部材20の長さ調整範囲に対応して軸部材20に軸方向に沿って配置されているので、軸部材収容部46から拡径部24が抜けるまで常に装着部内で露出する。
この装着部内に、装着開口部492を介してロック部材30を挿入する(矢印D2方向参照)。ここでは、装着部は上下方向で貫通する矩形状の貫通孔であるため、ロック部材30は、装着部の装着開口部492を介して挿入されて、ロック部材収容部494に収容されると、装着部を閉塞しつつ係合部22に被係合部32が係合する。すなわち、ロック部材30を装着部内に挿入すると、位置が調整された軸部材20の複数の係合歯222に、ロック部材30の複数の被係合歯322が歯合する。
ロック部材30は、被係合歯322を係合歯222に歯合させた状態で、ケース40の支持部49により、軸部材20の軸方向の移動を抑制される。
これにより、軸部材20の軸方向の移動を抑制されたロック部材30の被係合歯322と係合歯222で歯合する軸部材20は、軸方向への移動が規制される。また、下方にU字状に開口する被係合部32の内周に設けられる被係合歯322は、係合部22の外周に設けられる係合歯222と、軸部材20の上面側と両側面側とで歯合するので、軸部材20のケース40に対する上方向及び左右方向への移動が規制される。
このように本実施の形態によれば、軸部材20の拡径部24が軸部材収容部46の内壁462に当接して、ケース40に、軸部材20に加わる揺動方向の力を支持させることができる。つまり、軸部材20は拡径部24において、放射方向の移動は内壁462により抑制される。
この状態において、軸部材20の係合歯222が、ケース40により軸方向の移動が抑制されたロック部材30の被係合歯322と歯合するため、軸部材20は、ケース40により軸方向への移動が抑制される。よって、軸部材20の端部に径が拡大した拡径部24が設けられていても、軸部材20が挿入される挿通孔部42において軸部材20が支持される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る位置調整装置は、軸部材の端部に径が拡大した拡径部が設けられていても、当該軸部材が挿入される挿入孔において軸部材が支持される長さを調節する効果を有し、車両において、操作部と作動部との間に配置されるコントロールケーブルアッセンブリに適用される位置調整装置として有用である。
1 コントロールケーブルアッセンブリ
2 シフトレバー装置
2a シフトレバー
3 トランスミッション
10 位置調整装置
20 軸部材
22 係合部
24 拡径部
30 ロック部材
32 被係合部
40 ケース
42 挿通孔部
44 開口部
46 軸部材収容部
47 第一開口部
48 第二開口部
49 支持部
50 接続部
70 コントロールケーブル
72 インナーケーブル
74 アウターケーシング
222 係合歯
322 被係合歯
462 内壁
472 第一開口縁部
472a 第一開口
492 装着開口部
494 ロック部材収容部
496 連通部

Claims (4)

  1. 係合部と、前記係合部よりも先端側に設けられた拡径部とが設けられた軸部材と、
    前記係合部と係合する被係合部を有するロック部材と、
    前記軸部材が挿通される挿通孔部を有するケースと、
    を備えた位置調整装置であって、
    前記挿通孔部は、前記軸部材が挿入される開口部と前記開口部から挿入された前記軸部材を収容する軸部材収容部とを有し、
    前記開口部は、前記軸部材収容部が延びる方向に設けられた第一開口部と、前記軸部材収容部が延びる方向と交わる方向に設けられた第二開口部とを有し、
    前記第一開口部は、第一開口を形成する第一開口縁部を有し、
    前記第一開口縁部は、前記軸部材と前記軸部材収容部とが同軸の状態においては、前記拡径部が通過することを前記拡径部との当接で阻害する一方で、前記係合部が通過することを許容し、
    前記第一開口部は、前記軸部材収容部における前記軸部材が収納される位置の調整をするために、前記拡径部が前記第二開口部から挿入された状態で、前記軸部材を前記ケースに対して相対移動可能な位置に設けられ、
    前記ケースは、前記ロック部材の前記軸部材の軸方向の移動を抑制する支持部を有し、
    前記係合部は、前記軸部材が前記ロック部材に対して相対移動可能な範囲において前記被係合部と係合できる軸方向の範囲に設けられ、
    前記軸部材は、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において、前記軸部材による前記第一開口縁部への当接によって、前記軸部材に加わる揺動方向の力を支持することができる、
    位置調整装置。
  2. 前記係合部は複数の係合歯が外周に設けられた歯合部を有し、
    前記被係合部には、前記係合歯と係合する複数の被係合歯を有する被歯合部が設けられ、
    前記支持部には、ロック部材をケース外側から挿入可能な装着開口部と、ロック部材が収容されるロック部材収容部と、前記ロック部材収容部と前記軸部材収容部とを連通させる連通部とを有する装着部が設けられている、
    請求項1に記載の位置調整装置。
  3. 前記軸部材収容部は、前記軸部材が収容される内側空間を形成する内壁を有し、
    前記拡径部による前記軸部材収容部の内壁への当接により、前記軸部材に加わる揺動方向の力が支持される、
    請求項1または2に記載の位置調整装置
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の位置調整装置と、
    前記軸部材が一端に接続するインナーケーブルと、
    前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと
    を備え、
    前記ケースには、前記インナーケーブルを有するコントロールケーブルの接続対象と接続する接続部が設けられた、
    コントロールケーブルアッセンブリ。
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