JP2019044803A - 位置調整装置およびコントロールケーブルアッセンブリ - Google Patents
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Abstract
Description
係合部と、前記係合部よりも先端側に設けられた拡径部とが設けられた軸部材と、
前記係合部と係合する被係合部を有するロック部材と、
前記軸部材が挿通される挿通孔部を有するケースと、
を備えた位置調整装置であって、
前記挿通孔部は、前記軸部材が挿入される開口部と前記開口部から挿入された前記軸部材を収容する軸部材収容部とを有し、
前記開口部は、前記軸部材収容部が延びる方向に設けられた第一開口部と、前記軸部材収容部が延びる方向と交わる方向に設けられた第二開口部とを有し、
前記第一開口部は、第一開口を形成する第一開口縁部を有し、
前記第一開口縁部は、前記軸部材と前記軸部材収容部とが同軸の状態においては、前記拡径部が通過することを前記拡径部との当接で阻害する一方で、前記係合部が通過することを許容し、
前記第一開口部は、前記軸部材収容部における前記軸部材が収納される位置の調整をするために、前記拡径部が前記第二開口部から挿入された状態で、前記軸部材を前記ケースに対して相対移動可能な位置に設けられ、
前記ケースは、前記ロック部材の前記軸部材の軸方向の移動を抑制する支持部を有し、
前記係合部は、前記軸部材が前記ロック部材に対して相対移動可能な範囲において前記被係合部と係合できる軸方向の範囲に設けられ、
前記軸部材は、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において、前記軸部材による前記第一開口縁部への当接によって、前記軸部材に加わる揺動方向の力を支持することができる。
上記構成の位置調整装置と、
前記軸部材が一端に接続するインナーケーブルと、
前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと
を備え、
前記ケースには、前記コントロールケーブルの接続対象と接続する接続部が設けられている。
位置調整装置は、例えば、作動部と操作部との間に配索されるケーブルに取り付けられ、接続対象に対するケーブルの長さを調整して、ケーブルに所望の張力を付与するアジャスト装置として用いられる。
位置調整装置10は、コントロールケーブル70におけるインナーケーブル72と、インナーケーブル72の接続対象であるトランスミッション3の揺動レバー34との間に配置され、トランスミッション3に接続されるインナーケーブル72の長さを調整する。
位置調整装置10は、コントロールケーブル70とともにコントロールケーブルアッセンブリ1に含まれる。
軸部材20は、一部がケース40に収納されて、ロック部材30と係合する。軸部材20がロック部材30と係合することにより軸部材20のケース40に対する位置が固定されて、軸部材20からケース40の接続部50において接続する接続対象までの長さが調整される。
軸部材20は、ケース40内に挿入される。
軸部材20は、係合部22がロック部材30の被係合部32と係合した状態において、軸部材20によるケース40の挿通孔部42への当接によって、軸部材20に加わる揺動方向の力、軸部材20に径方向の外側から加わる力を支持可能である。
係合部22は、軸部材20の外周に、被係合部32と軸方向で係合する部分を有する。
本実施の形態では、係合部22は、複数の係合歯222が外周に設けられた歯合部である。
係合部22は、被係合部32と係合して、軸部材20の軸方向の移動を規制するものであれば、どの様な形状に形成されてもよく、凹凸部を有してもよい。
係合部22は、軸部材20がロッドである場合、ロッド外周部分において、放射方向に張り出す突状を有するように、円環フランジ状を有してもよい。また、係合部22は、外周に凹状を有してもよい。また、係合部22は、ロッドの外周に設けられた円環状の歯、連続した螺旋状部、或いは、突起等のような形状を有しても良い。
複数の係合歯222は、本実施の形態では、それぞれ係合部22の外周の全周に渡って放射方向に張り出して配置される円環状に設けられている。
拡径部24は、軸部材20において、軸部材本体を拡径した部位を有する。
拡径部24の外径は、軸部材20の軸部本体の外径よりも大きい。拡径部24は、例えば、円環状のフランジ部である。拡径部24は、ケース40と係合することで、抜け止め機能が発揮される形状であれば、どのような形状でもよく、円環状でなくてもよい。拡径部24は、軸部材20において、軸部本体の外周から放射方向に張り出す形状であれば、どのような形状を有してもよい。拡径部24は、後述の挿通孔部42の内径と略同一の外径を有していてもよい。
ロック部材30は、ケース40に装着されて、軸部材20の係合部22に、被係合部32を係合させる。また、ロック部材30は、ケース40に装着されて、ケース40の支持部49により軸部材20の軸方向の移動が規制される。
ケース40は、挿通孔部42と、挿通孔部42に挿通される軸部材20と係合するロック部材30を支持する支持部49を有する。
挿通孔部42は、軸部材20が挿入される開口部44と、開口部44から挿入された軸部材20を収容する軸部材収容部46とを有する。挿通孔部42は、ケース40に、ケース40に収容される軸部材20の軸方向に延びている。
開口部44は、軸部材20の拡径部24と係合部22とが挿入可能に構成されている。開口部44は、第一開口部47と第二開口部48とを有する。
第一開口部47は、軸部材収容部46に収容される軸部材20の軸方向で開口し、第二開口部48は、軸部材収容部46に収容される軸部材20の軸方向と交差する方向で開口する。第一開口部47は、第二開口部48に連通する。
第一開口部47は、軸部材本体と係合部22とが挿入可能であるが、拡径部24が挿入できない大きさを有し、第二開口部48は、拡径部24が挿通可能な大きさの第二開口縁部482を有する。軸部材20の拡径部24は、第一開口部47に連通する第二開口部48を介して、支持部49である装着部内に挿入されて、軸部材20が軸部材収容部46と同軸上に位置する。
この当接により、軸部材収容部46と同軸で配置された軸部材20は、ケース40から軸方向に抜けなくなり、第一開口縁部472は、抜け止めとして機能する。
また、軸部材20と軸部材収容部46とが同軸の状態において、第一開口縁部472は、係合部22を第一開口472aに通過させることができるため、軸部材20をケース40に対して軸方向に相対的に移動させることができる。これにより、軸部材20のケース40に対する長さを調整できる。
この連通部分を介して第一開口部47の第一開口縁部472に一方向の移動(図6のD1方向参照)で拡径部24が軸部材収容部46へと導かれるように軸部本体を移動させることができるので、拡径部24を軸部材収容部46の軸方向と同軸の位置に容易に配置できる。
U字状の第一開口縁部472は、軸方向で開口する部位として、U字状の奥側の領域、つまり、底面と対向する2面とが接続した部位(「軸部材保持部」ともいう)4721を有する。第一開口縁部472では、軸部材保持部4721にケース収容状態の軸部材20が挿通される。
また、第一開口縁部472は、軸部材20が挿通される部位とは異なる部位で開口する部位として、軸部材保持部4721の対向する2面にそれぞれ連続する2面を有し、側方に開口する部位(「軸部材導入部」ともいう)4722を有する。第一開口縁部472では、軸部材導入部4722で第二開口部48と連通する。
一方、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、軸部材20が側方から導入可能であり導入された軸部材を軸部材保持部4721に案内するものであればどのような間隔でもよい。例えば、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、軸部材保持部4721における対向面間の間隔と同じでもよいし、第二開口部48の第二開口縁部482において軸方向に延びる対向面間の間隔よりも狭くてもよい。また、軸部材導入部4722における対向面間の間隔は、第二開口部48における対向面間の間隔と同じでもよく、軸部材導入部4722における対向面間の間隔より広くても良い。この場合、第一開口部47は、軸部材導入部4722から軸部材保持部4721に向かって狭窄する対向面を有するU字形状を有したり、対向面に設けた段差により対向面間の間隔が軸部材保持部4721に向かって狭くなるU字状を有する。これにより、軸部材20を第一開口部47及び第二開口部48に挿入する際の作業を容易に行うことができる。
支持部49は、本実施の形態では、ロック部材30が装着される装着部である。支持部49は、装着開口部492と、ロック部材収容部494と、連通部496とを有する。支持部49は、ロック部材30の形状に対応した形状を有することが好ましい。支持部49は、本実施の形態では、ケース40の装着部である矩形状の開口を有し、ロック部材30の形状に対応した形状を有している。支持部49は、内部に配置されるロック部材30の軸方向(ケース4に収容された軸部材20の軸方向)と、軸方向と直交する方向(ケース4に収容された軸部材20の軸周り方向)との移動を規制している。
例えば、支持部49が、ロック部材30を収容する矩形開口部を有する装着部である場合、ロック部材30の装着時に互いに対向する側面どうしの双方に、互いに係合する爪部55(図7参照)と凹部35(図8参照)とを設け、ロック部材30を装着した際に、爪部55(図7参照)と凹部35(図8参照)とが係合して、ロック部材30が支持部49に内嵌するようにしてもよい。
ロック部材収容部494は、装着開口部492を介してケース40の外側から挿入されるロック部材30を収容する部分であり、装着開口部492よりもロック部材30の挿入方向側、つまり、図5では装着開口部492よりも下側の部分である。
ロック部材収容部494と軸部材収容部46とは、連通部496により連通されている。連通部496は、ロック部材収容部494と軸部材収容部46とが交差する境界部分である。
軸部材収容部46は、ケース40において、拡径部24の外周面が摺動可能な内径を有する中空部であり、支持部49としての装着部に連続して配置され、装着部に連通する。なお、支持部49は、本実施の形態では、装着部として、ケース40において、一端面部に設けられた第一開口部47に連続して配置され、第一開口部47に連通する。
図6に示すように、ケース40の第二開口部48と第一開口部47の第二開口部48に連通する部位から、ここではケース40の側方の開口から、軸部材20の拡径部24が第二開口部48を通過するように、軸部材20を矢印D1方向に移動させて、ケース40に軸部材を挿入する。そして、係合部22を第一開口472a内に挿入する。このとき、拡径部24は、第二開口部48を通って、第一開口縁部472から挿入されずに、軸部材収容部46内に位置される。軸部材20のうちの拡径部24よりも小径の部位(例えば軸部本体や係合部22)が第一開口縁部472を通過して、拡径部24が軸部材収容部46内に導かれるように、軸部材20がケース40に対して相対移動させられる。
このように、軸部材20は、第一開口部47と第二開口部48の連通する部位を介してケース40に一方向(矢印D1方向)で挿入するだけで、ケース40に対して位置決め可能な状態、つまり、軸部材20と軸部材収容部46とを同軸の状態にすることができる。
この装着部内に、装着開口部492を介してロック部材30を挿入する(矢印D2方向参照)。ここでは、装着部は上下方向で貫通する矩形状の貫通孔であるため、ロック部材30は、装着部の装着開口部492を介して挿入されて、ロック部材収容部494に収容されると、装着部を閉塞しつつ係合部22に被係合部32が係合する。すなわち、ロック部材30を装着部内に挿入すると、位置が調整された軸部材20の複数の係合歯222に、ロック部材30の複数の被係合歯322が歯合する。
これにより、軸部材20の軸方向の移動を抑制されたロック部材30の被係合歯322と係合歯222で歯合する軸部材20は、軸方向への移動が規制される。また、下方にU字状に開口する被係合部32の内周に設けられる被係合歯322は、係合部22の外周に設けられる係合歯222と、軸部材20の上面側と両側面側とで歯合するので、軸部材20のケース40に対する上方向及び左右方向への移動が規制される。
2 シフトレバー装置
2a シフトレバー
3 トランスミッション
10 位置調整装置
20 軸部材
22 係合部
24 拡径部
30 ロック部材
32 被係合部
40 ケース
42 挿通孔部
44 開口部
46 軸部材収容部
47 第一開口部
48 第二開口部
49 支持部
50 接続部
70 コントロールケーブル
72 インナーケーブル
74 アウターケーシング
222 係合歯
322 被係合歯
462 内壁
472 第一開口縁部
472a 第一開口
492 装着開口部
494 ロック部材収容部
496 連通部
Claims (4)
- 係合部と、前記係合部よりも先端側に設けられた拡径部とが設けられた軸部材と、
前記係合部と係合する被係合部を有するロック部材と、
前記軸部材が挿通される挿通孔部を有するケースと、
を備えた位置調整装置であって、
前記挿通孔部は、前記軸部材が挿入される開口部と前記開口部から挿入された前記軸部材を収容する軸部材収容部とを有し、
前記開口部は、前記軸部材収容部が延びる方向に設けられた第一開口部と、前記軸部材収容部が延びる方向と交わる方向に設けられた第二開口部とを有し、
前記第一開口部は、第一開口を形成する第一開口縁部を有し、
前記第一開口縁部は、前記軸部材と前記軸部材収容部とが同軸の状態においては、前記拡径部が通過することを前記拡径部との当接で阻害する一方で、前記係合部が通過することを許容し、
前記第一開口部は、前記軸部材収容部における前記軸部材が収納される位置の調整をするために、前記拡径部が前記第二開口部から挿入された状態で、前記軸部材を前記ケースに対して相対移動可能な位置に設けられ、
前記ケースは、前記ロック部材の前記軸部材の軸方向の移動を抑制する支持部を有し、
前記係合部は、前記軸部材が前記ロック部材に対して相対移動可能な範囲において前記被係合部と係合できる軸方向の範囲に設けられ、
前記軸部材は、前記係合部が前記被係合部と係合した状態において、前記軸部材による前記第一開口縁部への当接によって、前記軸部材に加わる揺動方向の力を支持することができる、
位置調整装置。 - 前記係合部は複数の係合歯が外周に設けられた歯合部を有し、
前記被係合部には、前記係合歯と係合する複数の被係合歯を有する被歯合部が設けられ、
前記支持部には、ロック部材をケース外側から挿入可能な装着開口部と、ロック部材が収容されるロック部材収容部と、前記ロック部材収容部と前記軸部材収容部とを連通させる連通部とを有する装着部が設けられている、
請求項1に記載の位置調整装置。 - 前記軸部材収容部は、前記軸部材が収容される内側空間を形成する内壁を有し、
前記拡径部による前記軸部材収容部の内壁への当接により、前記軸部材に加わる揺動方向の力が支持される、
請求項1または2に記載の位置調整装置 - 請求項1〜3のいずれかに記載の位置調整装置と、
前記軸部材が一端に接続するインナーケーブルと、
前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと
を備え、
前記ケースには、前記インナーケーブルを有するコントロールケーブルの接続対象と接続する接続部が設けられた、
コントロールケーブルアッセンブリ。
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JP2017165794A JP2019044803A (ja) | 2017-08-30 | 2017-08-30 | 位置調整装置およびコントロールケーブルアッセンブリ |
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