JP2008088990A - 部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取付基準位置を確実に設定できる部品の取付構造の提供。
【解決手段】 複数のボス部を有する部品を複数の同一クリップ10を介して複数の取付孔が穿設されたパネルに取り付ける部品の取付構造において、部品の複数のボス部の内、取付基準となるボス部は、クリップの移動を規制する規制手段1を有し、複数のクリップ10は、いずれも、パネルの取付孔に係着する脚部と、収納空洞とボス部の挿通孔を有する頭部と、該頭部の収納空洞内に収納される金属製のプッシュナットとを備え、上記頭部の収納空洞は、プッシュナットの外径よりも大きな内径に設定され、上記プッシュナットは、ボス部を挿入する内孔と、該内孔の孔縁に形成されてボス部の外周面に食い込む爪部とを有することにより、クリップの取付位置を規制できるので、取付基準位置が確実に設定でき、これにより、部品の取付状態が頗る良好となる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば、自動車のドアトリムの如き部品をクリップを介して車体パネルに取り付ける取付構造に関するものである。
従来のこの種取付構造は、具体的には図示しないが、裏面に複数のクリップ座が形成されたドアトリムを複数のクリップを介して複数の取付孔が穿設された車体パネルに取り付けようとするもので、ドアトリムの各クリップ座は、一側面が開放されたボックス状を呈して、その上面側にクリップの頭部を上記開放面側から嵌着する嵌着溝を開設する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、実際に、ドアトリムを車体パネルに取り付ける場合には、まず、ドアトリムの各クリップ座にクリップの頭部を嵌着する状態を得て、クリップの脚部を車体パネルの取付孔にそのまま係着すれば、これにより、ドアトリムが車体パネル側に簡単に取り付けられることとなるが、反面、ドアトリムの裏面に一側面が開放されたボックス状のクリップ座を形成することは、成形のための金型構造が自ずと複雑となると共に、設計上の自由度が制限されると言う問題点を有していた。
そこで、斯かる実情に鑑み、上記ボックス状のクリップ座に代えて、ドアトリムの裏面に複数の円筒状のボス部を形成して、該円筒状の各ボス部をクリップを介して車体パネルの取付孔に取り付ける改良型の取付構造が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
尚、この改良型の取付構造に使用されるクリップは、車体パネルの取付孔に係着する脚部と、金属製のプッシュナットを収納する頭部とを備え、脚部は、対向する外周面に一対の係止肩を形成し、頭部は、内部にプッシュナットを収納する収納空洞を画成すると共に、該収納空洞と直交状態をもって連通する上記ボス部の挿通孔を形成する構成となっているが、特に、頭部の収納空洞に関しては、内部におけるプッシュナットの自由な移動を許容するために、その内径をプッシュナットの外径よりも大きくなるように設定してある。
そして、実際に、ドアトリムを当該クリップを介して車体パネルに取り付ける場合には、まず、プッシュナットを各クリップの頭部の収納空洞内にその入口から強制的に押し込んで、該プッシュナットを収納空洞の内部に抜け外れることなく移動可能に収納した後、頭部の挿通孔から収納空洞内にドアトリムのボス部を挿通すると、ボス部がプッシュナットの内孔内に挿入されると同時に、該内孔の孔縁に形成された爪部がボス部の外周面に食い込むので、これにより、ドアトリムのボス部側にクリップが先付けされる。
そこで、後は、ドアトリムのボス部に先付けされているクリップの脚部を車体パネルに予め穿設されている取付孔内に押し込めば、その一対の係止肩が取付孔の孔縁に弾性的に係止するので、これにより、ドアトリムが車体パネル側に取り付けられることとなる。又、この最終的な作業において、例えば、ドアトリムのボス部と車体パネルの取付孔の位置関係にズレが生じているような場合には、プッシュナットの収納空洞内での移動を得て、ボス部に対してクリップ自体が自由に移動して、当該ズレを吸収することができるので、ドアトリムの確実な取付状態が保障できることとなる。
特開平8−216688号公報 特開2002−130233号公報
従って、改良型の取付構造の下では、金型構造が徒に複雑となるボックス状のクリップ座を形成する必要がなくなるので、金型構造の簡素化や設計上の自由度が図れるばかりが、ドアトリムのボス部と車体パネルの取付孔の位置ズレをも効果的に吸収できる利点を有することとなるが、今度は、以下の問題点が招来されることとなる。
即ち、一般に、複数のクリップを用いて、ドアトリムのような自動車部品を車体パネルに取り付ける場合には、工場における生産性やコスト面における経済性などの観点から、同一クリップの使用が求められている訳であるが、斯かる要求に応えて、上記改良型の取付構造の下で、複数の同一クリップを使用すると、全てのクリップがドアトリムのボス部に対して移動可能となっている関係で、取付基準位置が設定できないという問題点が生じる。
本発明は、斯かる改良型の取付構造が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、複数のボス部を有する部品を複数の同一クリップを介して複数の取付孔が穿設されたパネルに取り付ける部品の取付構造において、部品の複数のボス部の内、取付基準となるボス部は、クリップの移動を規制する規制手段を有し、複数のクリップは、いずれも、パネルの取付孔に係着する脚部と、収納空洞とボス部の挿通孔を有する頭部と、該頭部の収納空洞内に収納される金属製のプッシュナットとを備え、上記頭部の収納空洞は、プッシュナットの外径よりも大きな内径に設定され、上記プッシュナットは、ボス部を挿入する内孔と、該内孔の孔縁に形成されてボス部の外周面に食い込む爪部とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、取付基準となるボス部が有する規制手段は、ボス部の外周においてクリップの頭部に接するように対向して設けられた少なくとも一対の規制壁からなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、一対の規制壁は、クリップの頭部形状に沿って湾曲していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1を前提として、取付基準となるボス部が有する規制手段は、ボス部の付け根においてクリップの頭部の挿通孔に嵌合するように対向して設けられた少なくとも一対の規制壁からなることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1を前提として、取付基準となるボス部が有する規制手段は、クリップの脚部と頭部との境に挿通孔と連通するように設けられた規制凹部と、該規制凹部内に嵌入する長寸なボス部とからなることを特徴とする。
依って、請求項1記載の発明にあっては、部品のボス部に対して移動可能に先付けされる同一クリップを使用して、部品をパネルに取り付ける取付構造の下でも、取付基準となるボス部は、クリップの移動を規制する規制手段を有して、クリップの位置を確実に規制できるので、取付基準位置が簡単に得られ、これにより、部品の取付状態が頗る良好となる。
請求項2記載の発明にあっては、規制手段たる一対の規制壁の存在で、少なくとも、クリップの一方向への移動を規制できると共に、規制壁がボス部の外周にあるので、規制方向を目視のみで確認できる結果、作業性が良好となる。
請求項3記載の発明にあっては、一対の規制壁がクリップの頭部形状に沿って湾曲しているので、クリップの全方向の移動が規制できると共に、取付基準位置を目視のみで確認できる結果、やはり、作業性が良好となる。
請求項4記載の発明にあっては、規制手段がボス部の付け根においてクリップの頭部の挿通孔に嵌合する一対の規制壁からなっているので、規制手段を可及的に小さくできる。
請求項5記載の発明にあっては、規制手段がクリップ側に設けられる規制凹部と単なる長寸なボス部からなるので、規制壁などを別個に設ける必要がなくなり、より簡単な構造で、クリップの移動を確実に規制できる。
本発明は、複数のボス部を有する部品を複数の同一クリップを介して複数の取付孔が穿設されたパネルに取り付ける部品の取付構造を前提として、部品の複数のボス部の内、取付基準となるボス部は、クリップの移動を規制する規制手段を有し、複数のクリップは、いずれも、パネルの取付孔に係着する脚部と、収納空洞とボス部の挿通孔を有する頭部と、該頭部の収納空洞内に収納される金属製のプッシュナットとを備え、上記頭部の収納空洞は、プッシュナットの外径よりも大きな内径に設定され、上記プッシュナットは、ボス部を挿入する内孔と、該内孔の孔縁に形成されてボス部の外周面に食い込む爪部とを有することにより、ボス部に対するクリップの移動を規制して、取付基準位置を確実に設定せんとするものである。
以下、本発明を図示する好適な実施例に基づいて詳述すれば、第一実施例に係る取付構造も、裏面に複数の円筒状ボス部B1・B2を形成したドアトリムP1を複数の同一クリップ10を介して複数の取付孔Hが穿設された車体パネルP2に取り付けることを前提とするものであるが、特徴とするところは、上記ドアトリムP1の複数のボス部B1・B2の内、取付基準となるボス部B1にクリップ10の移動を規制する規制手段を設ける点にある。
これを詳しく説明すると、クリップ10の一方向への移動を規制する必要がある場合には、図1に示す如く、取付基準となるボス部B1の外周に直線状を呈する一対の規制壁1を対向する状態をもって設けて、クリップ10をドアトリムP1のボス部に先付けする時には、取付基準となるボス部B1の外周において、該各規制壁1を後述するクリップ10の頭部12に当接させることにより、規制壁1方向に対するクリップ10の移動を規制する構成となす。従って、この場合には、規制壁1と直交する方向には、クリップ10の移動が許容される。尚、図中、2は、規制壁1の背面側に一体に連設されて先端縁が湾曲するガイド片、3はボス部B1の付け根から放射線上に延設された4本の台座片で、この対向する2本の台座片3を利用して上記一対の規制壁1が連続して設けられている。
又、クリップの全方向への移動を規制する必要がある場合には、図2に示す如く、上記直線状を呈する一対の規制壁1をクリップ10の頭部12形状に沿った湾曲形状に成形して、クリップ10をドアトリムP1のボス部に先付けする時には、取付基準となるボス部B1の外周において、この湾曲形状を呈する各規制壁1をクリップ10の頭部12に沿って当接させることにより、全方向に対するクリップ10の移動を規制するか、或いは、具体的には図示しないが、規制の確実性を期すために、上記した4本の台座片3の全てに湾曲状を呈する規制壁1を設ける構成となす。
尚、取付基準となるボス部B1以外のボス部B2に関しては、図3に示す如く、規制壁1やガイド片2を一切設けずに、単に、4本の台座片3を放射線上に延設したものを使用するものとする。
更に、第一実施例の取付構造に供されるクリップ10は、いずれも、図4に示す如く、上記車体パネルP2の各取付孔Hに係着する脚部11と、収納空洞18とボス部B1・B2の挿通孔19を有する円形状の頭部12と、該頭部12の収納空洞18内に収納される金属製のプッシュナット13とを備え、この内、脚部11と頭部12とは、合成樹脂材料で一体に成形されている。
そして、脚部11は、図5乃至図6Aにも示す如く、その軸線方向に縦スリット15を介して延びる2枚の弾性壁14と傘状のフランジ16とから成り、各弾性壁14の対向する外周面に一対の係止肩17を形成し、頭部12は、図5乃至図6B・Cにも示す如く、内部にプッシュナット13を収納する収納空洞18を画成して、該収納空洞18の入口18aは、プッシュナット13の外径よりも小さくなるように設定し、収納空洞18自体の内径は、プッシュナット13の外径よりも大きくなるように設定する構成となっている。従って、この収納空洞18の入口18aを強制的に通過したプッシュナット13は、収納空洞18の内部においては可能な範囲で自由に動けることとなる。
更に、頭部12は、上記収納空洞18と直交する状態をもって連通してドアトリムP1の各ボス部B1・B2を挿通する比較的大きな挿通孔19を有して、該挿通孔19の収納空洞18側の孔縁に後述するプッシュナット13のテーパー状爪部23と内側において当接する円環状の突起20を一体に形成する構成となっている。従って、上記したプッシュナット13の収納空洞18内での自由移動と相俟って、挿通孔19の大きさの分だけ、クリップ10自体が取付基準となるボス部B1以外のボス部B2に対しては動くことが可能となる。又、頭部12の表面外周縁に円環状の凸壁21を一体に立設して、該頭部12の表面と上記各台座片3間に所定の空間を確保できる構成となしている。
金属製のプッシュナット13は、図4に示す如く、その円板状の中心にドアトリムP1のボス部B1・B2を挿入する内孔22を設けて、該内孔22の孔縁にドアトリムP1のボス部B1・B2に食い込むテーパー状爪部23を下方に傾斜させて形成する一方、内孔22から外周に向けて切り欠いた開放口24を開設して、該開放口24の両側縁24aを外周に向けて徐々に拡開する構成となっている。
依って、斯かる構成の取付構造を用いて、ドアトリムP1を上記した同一のクリップ10を介して車体パネルP2に取り付ける場合には、従来の改良型の取付構造と同様に、まず、プッシュナット13をクリップ10の頭部12の収納空洞18内にその入口18aから強制的に押し込んで、該プッシュナット13を収納空洞18の内部に抜け外れることなく移動可能に収納した後、頭部12の挿通孔19から収納空洞18内にドアトリムP1のボス部を挿通すると、図7に示す如く(便宜上、取付基準とならないボスB2を図示)、該ボス部B2がプッシュナット13の内孔22内に挿入されると同時に、当該内孔22縁に形成されたテーパー状爪部23がボス部B2の外周面に食い込むので、これにより、ドアトリムP1のボス部B1・B2にクリップ10が先付けされることとなる。
しかし、この場合に、取付基準となるボス部B1に関しては、図8A・Bに示す如く、当該ボス部B1の外周において、直線状或いは湾曲状を呈する一対の規制壁1がクリップ10の頭部12に当接して、ボス部B1に対するクリップ10の一方向に対する移動や全方向に対する移動を確実に規制して、その方向に対するクリップ10の位置規制が行なわれることとなるので、これにより、取付基準となるボス部B1に対しては、移動可能なクリップ10であっても、移動不可能な状態をもって先付けされることとなる。しかも、この場合には、規制壁1がボス部B1の外周にあるので、取付基準位置を目視のみで確認できる結果、作業性が良好となる。
尚、クリップ10の先付けに際して、ドアトリムP1のボス部B1・B2を頭部12の挿通孔19からプッシュナット13の内孔22に挿入する時に、例え、プッシュナット13が収納空洞18内で移動可能であっても、収納空洞18の内部に収納されたプッシュナット13は、図7に示す如く、そのテーパー状爪部23に対して挿通孔19の孔縁に形成された円環状の突起20が内側から当接して、その収納位置が予め自動的にセンタリングされているので、ボス部B1・B2の挿入作業が容易となる。又、プッシュナット13自体を収納空洞18内に押し込む場合には、プッシュナット13は、その内孔22から外周に向けて切り欠いた開放口24を有し、且つ、該開放口24の両側縁24aが外周に向けて徐々に拡開している関係で、当該突起20と干渉することを効率よく低減できるので、プッシュナット13の収納空洞18内に対する収納作業も円滑に行なえる。
従って、後は、図9に示す如く(便宜上、取付基準とならないボス部B2を図示)、ドアトリムP1の各ボス部B1・B2に先付けされているクリップ10の脚部11を車体パネルP2に予め穿設されている取付孔Hに押し込むと、脚部11の各弾性壁14が内側に撓んで取付孔Hを通過して、各自の係止肩17を取付孔Hの孔縁に弾性的に係止するので、これにより、複数のボス部B1・B2を有するドアトリムP1が複数の同一クリップ10を介して複数の取付孔Hが穿設された車体パネルP2に確実に取り付けることが可能となる。しかも、この場合には、既述した如く、取付基準位置が既に設定されているので、ドアトリムP1の取付状態も頗る良好なものとなる。
尚、この最終的な取付作業において、特に、ドアトリムP1の取付基準とならないボス部B2と車体パネルP2の取付孔Hの位置関係にズレが生じている場合には、従来の改良型の取付構造と同様に、プッシュナット13が頭部12の収納空洞18内で移動可能に収納されている関係で、プッシュナット13の収納空洞18内での積極的な移動を得て、クリップ10がボス部B2に対して移動して、当該ズレを吸収することができるので、これによっても、ドアトリムP1の確実な取付状態が保障できる。
更に、この場合には、図示する如く、クリップ10の頭部12の表面外周縁に立設された円環状の凸壁21の存在により、頭部12の表面とドアトリムP1側の各台座片3間に所定の空間Sが確保されて、頭部12の表面壁側を上方へ積極的に撓ませることができるので、プッシュナット13が円環状の突起20を乗り越えて移動する場合にも、スムーズに移動して、上記した位置ズレを効果的に吸収することが可能となる。
次に、第二実施例に係る取付構造を説明すると、上記第一実施例が、取付基準となるボス部B1の外周に直線状又は湾曲状の規制壁1を設けたのに対して、該第二実施例のものは、図10に示す如く、取付基準となるボス部B1の付け根に三角形状を呈する一対の規制壁1を対向する状態をもって設けて、クリップ10をドアトリムP1のボス部に先付けする時には、取付基準となるボス部B1の付け根において、該各規制壁1をクリップ10の頭部12に開設された挿通孔19に嵌合させることにより、全方向に対するクリップ10の移動を規制する構成となしたものである。尚、この場合も、一対の規制壁1を設ける場合には、放射線上に延設される台座片3を利用するものとする。又、規制の確実性を期すために、対向する二対の規制壁1を設けることも可能である。
依って、斯かる第二実施例の下でも、取付基準となるボス部B1に関しては、当該ボス部B1の付け根において、三角形状を呈する一対の規制壁1がクリップ10の頭部12の挿通孔19に嵌合して、ボス部B1に対するクリップ10の全方向に対する移動を確実に規制するので、これにより、取付基準となるボス部B1に対しては、移動可能なクリップ10でも、移動不可能な状態をもって先付けされることとなる。しかも、この場合には、規制壁1をボス部B1の付け根に設けたので、第一実施例のものと比較すると、規制手段を可及的に小さくできる利点がある。尚、その他の構成は、第一実施例と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
最後に、第三実施例に係る取付構造を説明すると、上記した第一・第二実施例が取付基準となるボス部B1の周りに規制壁1を別に設けたのに対して、該第三実施例のものは、図11に示す如く、クリップ10の脚部11と頭部12との境に挿通孔19と連通する規制凹部4を設ける一方、取付基準となるボス部B1を他のボス部B2よりも長寸となして、クリップ10をドアトリムP1のボス部に先付けする時には、該長寸なボス部B1を上記規制凹部4に嵌入することにより、全方向に対するクリップ10の移動を規制する構成となしたものである。
依って、斯かる第三実施例の下でも、取付基準となる長寸なボス部B1がクリップ10側の規制凹部4内に嵌入して、ボス部B1に対するクリップ10の全方向に対する移動を確実に規制するので、これにより、取付基準となるボス部B1に対しては、移動可能なクリップ10でも、移動不可能な状態をもって先付けされることとなる。しかも、この場合には、規制壁1などをボス部B1側に別個に設ける必要がなくなるので、より簡単な構造で、クリップ10の移動を確実に規制できる。尚、この第三実施例にあっても、その他の構成は、第一実施例と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
本発明に係る部品の取付構造は、部品のボス部に対して移動可能なクリップを使用したとしても、取付基準となるボス部に対しては、当該クリップの移動を規制できるので、取付基準位置が必要な自動車部品に応用すれば、頗る好都合なものとなる。
(A)は本発明の第一実施例に係る取付構造に供される取付基準となるボス部に規制手段を設けた状態を示す要部斜視図、(B)は同底面図である。 (A)は本発明の第一実施例に係る取付構造に供される取付基準となるボス部に別の規制手段を設けた状態を示す要部斜視図、(B)は同底面図である。 (A)は本発明の第一実施例に係る取付構造に供される取付基準とならないボス部の構造を示す要部斜視図、(B)は同底面図である。 第一実施例に係る取付構造に供されるクリップを分解して示す斜視図である。 クリップの脚部と頭部のみを示す断面図である。 (A)は図4のA−A線断面図、(B)は図4のB−B線断面図、(C)は図4のC−C線断面図である。 ドアトリムの取付基準とならないボス部にクリップを先付けした状態を示す要部拡大断面図である。 (A)は図1のボス部にクリップを先付けした状態を示す要部底面図、(B)は図2のボス部にクリップを先付けした状態を示す要部底面図である。 ドアトリムを取付基準とならないボス部を用いて車体パネルに取り付けた状態を示す断面図である。 第二実施例に係る取付構造におけるクリップの規制手段を示す要部断面図である。 第三実施例に係る取付構造におけるクリップの規制手段を示す要部断面図である。
符号の説明
P1 ドアトリム(部品)
B1 取付基準となるボス部(規制手段)
B2 取付基準とならないボス部
P2 車体パネル(パネル)
H 取付孔
S 空間
1 規制壁(規制手段)
2 ガイド片
3 台座片
4 規制凹部(規制手段)
10 クリップ
11 脚部
12 頭部
13 プッシュナット
14 弾性壁
15 縦スリット
16 フランジ
17 係止肩
18 収納空洞
19 挿通孔
20 突起
21 凸壁
22 内孔
23 テーパー状爪部
24 開放口
24a 開放口の側縁

Claims (5)

  1. 複数のボス部を有する部品を複数の同一クリップを介して複数の取付孔が穿設されたパネルに取り付ける部品の取付構造において、部品の複数のボス部の内、取付基準となるボス部は、クリップの移動を規制する規制手段を有し、複数のクリップは、いずれも、パネルの取付孔に係着する脚部と、収納空洞とボス部の挿通孔を有する頭部と、該頭部の収納空洞内に収納される金属製のプッシュナットとを備え、上記頭部の収納空洞は、プッシュナットの外径よりも大きな内径に設定され、上記プッシュナットは、ボス部を挿入する内孔と、該内孔の孔縁に形成されてボス部の外周面に食い込む爪部とを有することを特徴とする部品の取付構造。
  2. 取付基準となるボス部が有する規制手段は、ボス部の外周においてクリップの頭部に接するように対向して設けられた少なくとも一対の規制壁からなることを特徴とする請求項1記載の部品の取付構造。
  3. 一対の規制壁は、クリップの頭部形状に沿って湾曲していることを特徴とする請求項2記載の部品の取付構造。
  4. 取付基準となるボス部が有する規制手段は、ボス部の付け根においてクリップの頭部の挿通孔に嵌合するように対向して設けられた少なくとも一対の規制壁からなることを特徴とする請求項1記載の部品の取付構造。
  5. 取付基準となるボス部が有する規制手段は、クリップの脚部と頭部との境に挿通孔と連通するように設けられた規制凹部と、該規制凹部内に嵌入する長寸なボス部とからなることを特徴とする請求項1記載の部品の取付構造。
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