JP6650866B2 - 部材取付構造及び取付クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、部材取付構造及び取付クリップに関する。
特許文献1には、U字状のクリップを取付部材に側方から先付けした後、このクリップを被取付部材(車体構成部材)に取り付けて、取付部材を被取付部材に取り付ける取付構造が開示されている。
特開平4−353046号公報
しかし、特許文献1に開示された取付構造では、取付部材の切欠きにクリップを係止させて先付けするため、切欠きの位置や被取付部材の取付孔などに製造誤差がある場合、取付部材を被取付部材に取り付けることが困難になる。
本発明は上記事実を考慮し、取付部材を被取付部材に確実に取り付けることができかつ取り付け作業を省力化できる部材取付構造及び取付クリップを提供することを課題とする。
本発明の第1態様の部材取付構造は、板状部に係合孔が形成された取付部材と、板状部に貫通孔が形成され、前記取付部材が取り付けられる被取付部材と、第1挿入孔が形成された板状の第1挟持部と、前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挿入孔と同軸の第2挿入孔が形成され、前記第1挟持部と共に前記取付部材の板状部を板厚方向両側から挟む板状の第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部を連結する連結部と、前記第1挟持部の前記第1挿入孔の周辺に立設され、前記被取付部材の前記貫通孔に挿入される脚部と、を備えるクリップ本体と、前記第2挿入孔、前記係合孔及び前記第1挿入孔に挿入可能とされ、先端部が前記第1挟持部よりも前記第2挟持部側に位置する第1位置で前記第2挟持部に保持される軸部材と、を備える取付クリップと、を有する。
第1態様の部材取付構造では、クリップ本体の第1挟持部と第2挟持部とで取付部材の板状部を板厚方向両側から挟むことで、クリップ本体が取付部材に先付けされる。このとき、第1位置でクリップ本体の第2挟持部に保持された軸部材が係合孔と重なるようにクリップ本体の先付位置を調整する。次に、クリップ本体の先付け位置を調整しつつ、被取付部材の貫通孔にクリップ本体の脚部を挿入する。クリップ本体の脚部が被取付部材の貫通孔に挿入された後は、軸部材を第1位置からさらに押し込む(挿入する)ことで、軸部材が第1挿入孔、係合孔及び第2挿入孔を貫通して取付部材が被取付部材へ取り付けられる。
ここで、上記部材取付構造では、取付部材に先付けしたクリップ本体の位置を調整することができるため、取付部材を被取付部材に確実に取り付けることができる。
また、上記部材取付構造では、取付部材にクリップ本体を位置調整可能に先付けできるため、取付部材に被取付部材を取り付ける取り付け作業を省力化できる。
本発明の第2態様の部材取付構造は、第1態様の部材取付構造において、前記第1挟持部の前記第2挟持部に対向する第1対向面及び前記第2挟持部の前記第1挟持部に対向する第2対向面の少なくとも一方に突起部が設けられている。
第2態様の部材取付構造では、第1挟持部の第2挟持部に対向する第1対向面及び第2挟持部の第1挟持部に対向する第2対向面のいずれか一方に突起部を設けているため、第1挟持部と第2挟持部で取付部材の板状部を挟んだときに第1挟持部と第2挟持部との間の間隔(距離)が拡がる。このため、第1挟持部と第2挟持部とで取付部材の板状部を挟む力(反発力)が上昇する。これにより、取付部材の板状部に対し先付け又は先付け中のクリップ本体の脱落を抑制することができる。
本発明の第3態様の部材取付構造は、第2態様の部材取付構造において、前記突起部は、前記第2対向面の前記第2挿入孔の縁部に沿って環状に形成されると共に前記係合孔に挿入可能とされている。
第3態様の部材取付構造では、クリップ本体の第1挟持部と第2挟持部で取付部材の板状部を挟んだときに突起部を係合孔に挿入することで、軸部材を係合孔に重ねることができる。すなわち、突起部を係合孔に挿入する簡単な操作で係合孔に対する軸部材の位置決めを行うことができる。
本発明の第4態様の部材取付構造は、第1態様の部材取付構造において、前記第1位置では、前記軸部材の先端部が前記第2挿入孔から突出している。
第4態様の部材取付構造では、クリップ本体の第1挟持部と第2挟持部で取付部材の板状部を挟んだときに軸部材の先端部を係合孔に挿入することで、軸部材を係合孔に重ねることができる。すなわち、軸部材の先端部を係合孔に挿入する簡単な操作で係合孔に対する軸部材の位置決めを行うことができる。
本発明の第5態様の部材取付構造は、第1態様〜第4態様のいずれか一態様の部材取付構造において、前記係合孔は、前記取付部材の板状部を前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に差し込む方向と直交する方向が長手方向とされた長孔である。
第5態様の部材取付構造では、取付部材の係合孔を、取付部材の板状部を第1挟持部と第2挟持部との間に差し込む方向と直交する方向を長手方向とする長孔としているため、例えば、係合孔を上記差し込む方向を長手方向とする長孔としたものと比べて、係合孔の長手方向での位置調整代が増加する。
本発明の第6態様の部材取付構造は、第1態様〜第5態様のいずれか一態様の部材取付構造において、前記脚部は、前記貫通孔に係合可能な係合部位を有し、前記軸部材は、前記先端部が前記係合孔及び前記第1挿入孔を通って前記脚部の内側に位置する第2位置で前記係合部位が前記貫通孔に係合した係合状態を保持して前記取付部材を前記被取付部材へ取り付ける。
第6態様の部材取付構造では、クリップ本体の脚部を被取付部材の貫通孔に挿入した後、軸部材を第1位置から第2位置まで押し込んで(挿入して)軸部材の先端部を取付部材の係合孔及び第1挟持部の第1挿入孔を通して脚部の内側に位置させる。この軸部材の先端部が脚部の内側に位置する第2位置では、脚部の係合部位が貫通孔に係合した係合状態が軸部材によって保持され、脚部の貫通孔からの抜けが抑制される。これにより、取付部材が被取付部材へ確実に取り付けられる。
本発明の第7態様の部材取付構造は、第6態様の部材取付構造において、前記脚部は、拡開可能とされており、前記軸部材は、前記第2位置で前記脚部を拡開させて前記係合部位を前記貫通孔に係合させる。
第7態様の部材取付構造では、軸部材の先端部が第2位置にあるとき、軸部材によって脚部が拡開されて脚部の係合部位が貫通孔に係合される。このように上記部材取付構造では、軸部材を第1位置から第2位置へ移動させる移動力(言い換えると挿入力)を、脚部を拡開させる力に変換するため、例えば、脚部を貫通孔に挿入して係合させる力と軸部材を第1位置から第2位置へ移動させる移動力を別々に必要とする構造と比べて、取り付け作業を省力化できる。
本発明の第8態様の取付クリップは、板状部に係合孔が形成された取付部材と、板状部に貫通孔が形成され、前記取付部材が取り付けられる被取付部材と、を取り付けるための取付クリップであって、第1挿入孔が形成された板状の第1挟持部と、前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挿入孔と同軸の第2挿入孔が形成され、前記第1挟持部と共に前記取付部材の板状部を板厚方向両側から挟む板状の第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部を連結する連結部と、前記第1挟持部の前記第1挿入孔の周辺に立設され、前記被取付部材の前記貫通孔に挿入される脚部と、を備えるクリップ本体と、前記第2挿入孔、前記係合孔及び前記第1挿入孔に挿入可能とされ、先端部が前記第1挟持部よりも前記第2挟持部側に位置する第1位置で前記第2挟持部に保持される軸部材と、を備える。
第8態様の取付クリップでは、クリップ本体の第1挟持部と第2挟持部とで取付部材の板状部を板厚方向両側から挟むことで、クリップ本体が取付部材に先付けされる。このとき、第1位置でクリップ本体の第2挟持部に保持された軸部材が係合孔と重なるようにクリップ本体の先付位置を調整する。次に、クリップ本体の先付け位置を調整しつつ、被取付部材の貫通孔にクリップ本体の脚部を挿入する。クリップ本体の脚部が被取付部材の貫通孔に挿入された後は、軸部材を第1位置からさらに押し込む(挿入する)ことで、軸部材が第1挿入孔、係合孔及び第2挿入孔を貫通して取付部材が被取付部材へ取り付けられる。
ここで、上記取付クリップでは、取付部材に先付けしたクリップ本体の位置を調整することができるため、取付部材を被取付部材に確実に取り付けることができる。
また、上記取付クリップでは、取付部材にクリップ本体を位置調整可能に先付けできるため、取付部材に被取付部材を取り付ける取り付け作業を省力化できる。
本発明の第9態様の取付クリップは、第8態様の取付クリップにおいて、前記脚部は、拡開可能とされており、前記脚部は、前記貫通孔に係合可能な係合部位を有し、前記軸部材は、前記先端部が前記係合孔及び前記第1挿入孔を通って前記脚部の内側に位置する第2位置で前記係合部位が前記貫通孔に係合した係合状態を保持して前記取付部材を前記被取付部材へ取り付ける。
第9態様の取付クリップでは、クリップ本体の脚部を被取付部材の貫通孔に挿入した後、軸部材を第1位置から第2位置まで押し込んで(挿入して)軸部材の先端部を取付部材の係合孔及び第1挟持部の第1挿入孔を通して脚部の内側に位置させる。この軸部材の先端部が脚部の内側に位置する第2位置では、脚部の係合部位が貫通孔に係合した係合状態が軸部材によって保持され、脚部の貫通孔からの抜けが抑制される。これにより、取付部材が被取付部材へ確実に取り付けられる。
本発明の第10態様の取付クリップは、第9態様の取付クリップにおいて、前記脚部は、拡開可能とされており、前記軸部材は、前記第2位置で前記脚部を拡開させて前記係合部位を前記貫通孔に係合させる。
第10態様の取付クリップでは、軸部材の先端部が第2位置にあるとき、軸部材によって脚部が拡開されて脚部の係合部位が貫通孔に係合される。このように上記取付クリップでは、軸部材を第1位置から第2位置へ移動させる移動力(言い換えると挿入力)を、脚部を拡開させる力に変換するため、例えば、脚部を貫通孔に挿入して係合させる力と軸部材を第1位置から第2位置へ移動させる移動力を別々に必要とする構造と比べて、取り付け作業を省力化できる。
本発明によれば、取付部材を被取付部材に確実に取り付けることができかつ取り付け作業を省力化できる部材取付構造及び取付クリップを提供することができる。
実施形態に係る取付クリップを斜め上方から見た斜視図である。 図1の取付クリップを斜め下方から見た斜視図である。 図1の取付クリップのクリップ本体から軸部材を外した状態を示す取付クリップの正面図である。 図1の取付クリップの正面図である。 図4の取付クリップの側面図である。 図5の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。 実施形態に係る取付クリップを取付部材に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 図8の9−9線断面図である。 図8の取付クリップのクリップ本体に取付部材の板状部を差し込んだ状態を示す取付クリップの断面図である。 図9の矢印11方向から取付クリップを見た平面図である。 図10の矢印12方向から取付クリップを見た平面図である。 図10の取付クリップの脚部を被取付部材の貫通孔に挿入した状態を示す取付クリップの断面図である。 図13の取付クリップにおいて軸部材を押し込んで脚部を拡開させた状態を示す取付クリップの断面図である。 変形例の取付クリップのクリップ本体に取付部材の板状部を差し込んだ状態を示す取付クリップの断面図である(図10に対応する断面図である)。 図15の取付クリップにおいて軸部材を押し込んで脚部を拡開させた状態を示す取付クリップの断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る部材取付構造及び取付クリップを図1〜図14を用いて説明する。
図13及び図14に示されるように、本実施形態の部材取付構造20は、取付部材の一例としてのアンダーカバー22と、被取付部材の一例としての車体構成部材24と、アンダーカバー22を車体構成部材24に取り付けるための取付クリップ26と、を有している。
(アンダーカバー22)
アンダーカバー22は、車体構成部材24を車体下方側から覆う部材である。このアンダーカバー22は、板状部22Aを備えている。具体的には、車体構成部材24に取り付けた状態でアンダーカバー22の車体前後方向に延びる外周縁部が板状部22Aとされている。この板状部22Aには、上記延びる方向(アンダーカバー22を車体構成部材24に取り付けた状態では車体前後方向と同じ方向)に間隔をあけて複数の係合孔28(図8、図11では、係合孔28を一つのみ図示)が形成されている。この係合孔28は、上記延びる方向が長手方向とされている。すなわち、本実施形態の係合孔28は、上記延びる方向が長手方向とされた長孔である。なお、本実施形態では、図中における車体前方を矢印FRで示し、車体上方を矢印UPで示す。
(車体構成部材24)
車体構成部材24は、車体下部を構成する部材である。この車体構成部材24は、板状部24Aを備えている。この板状部24Aは、車体前後方向に延びている。板状部22Aには、車体前後方向に間隔をあけて複数の貫通孔30(図13、図14では、貫通孔30を一つのみ図示)が形成されている。
(取付クリップ26)
図1〜図7に示されるように、取付クリップ26は、アンダーカバー22の板状部22Aの係合孔28に位置調整可能に先付けされ、係合孔28と貫通孔30との位置調整後にアンダーカバー22を車体構成部材24に取り付けるための部材である。この取付クリップ26は、クリップ本体32と、軸部材34とを備えている。
クリップ本体32は、板状の第1挟持部36と、第1挟持部36に対向配置された板状の第2挟持部38と、第1挟持部36と第2挟持部38を連結する連結部40と、を備えている。
第1挟持部36には、軸部材34が挿入可能な第1挿入孔42が設けられている。
一方、第2挟持部38には、軸部材34が挿入可能な第2挿入孔44が設けられている。これら第1挿入孔42及び第2挿入孔44は同軸(言い換えると孔中心が一致)とされており、軸部材34を貫通させることができる。また、第2挿入孔44は、第1挟持部36側が大径部44Aとされ、第1挟持部36と反対側が小径部44Bとされている。
第2挟持部38の第1挟持部36に対向する対向面38Bには、突起部39が設けられている。この突起部39は、対向面38Bの第2挿入孔44の縁部に沿って環状(円環状)に形成されている。また、突起部39は、係合孔28に挿入可能とされている。なお、本実施形態では、突起部39を連続した環状としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、突起部39を一部又は複数部分が分断された環状とする構成(言い換えると、突起部を第2挿入孔44の縁部に沿って間隔をあけて設ける構成)としてもよい。
連結部40は、第1挟持部36の一端部36Aと第2挟持部38の一端部38Aとを連結している。
ここで、第1挟持部36と第2挟持部38との間にアンダーカバー22の板状部22Aを差し込むと、第1挟持部36と第2挟持部38とによって板状部22Aが板厚方向両側から挟まれる。
また、クリップ本体32は、第1挟持部36の第1挿入孔42の周辺に立設された脚部46を備えている。具体的には、脚部46は、第1挿入孔42の周辺に間隔をあけて立設された複数(本実施形態では4つ)の脚部片46Aによって構成されている。この脚部46は、車体構成部材24の貫通孔30に挿入可能とされている。また、脚部46は少なくとも先端側が拡開可能とされている。具体的には、各脚部片46Aには、先端部46Bに向かって第1挿入孔42の中心へ次第に張り出す傾斜部46Cが形成されている。ここで、後述する軸部材34の突出部48が脚部片46A、46A間のスリット内に導かれて脚部46の軸心を先端方向に移動し、軸部材34の先端部34Aが傾斜部46Cに当接すると、各脚部片46Aの先端部46Bが第1挿入孔42の中心から離れる方向へ移動させられる(押し広げられる)。これにより、脚部46が拡開して脚部46の外周の一部(以下、適宜「係合部位」と記載する。)が貫通孔30と係合する。脚部46の係合部位と貫通孔30との係合状態は、軸部材34が第2位置に位置する限り保持される。このようにして貫通孔30に挿入された脚部46の抜けが抑制される。
軸部材34は、第2挿入孔44、係合孔28及び第1挿入孔42に挿入可能とされている。なお、軸部材34の挿入方向を図中矢印Xで示す。この軸部材34は、軸方向の一端部34A(以下、適宜「先端部34A」と記載する。)近傍に軸方向と直交する方向に突出する突出部48、49が軸方向に間隔をあけて設けられている。軸部材34は、図7に示されるように、突出部48、49の間に第2挟持部38の第2挿入孔44の小径部44Bが配置された状態では、突出部48と突出部49が小径部44Bを挟んで引っ掛かることにより、軸部材34の上下動による第2挟持部38からの外れを阻止するストッパとなる。このため、軸部材34は、第2挟持部38に上下動が抑制された状態で保持される。このとき、軸部材34は、先端部34Aが第1挟持部36よりも第2挟持部38側に位置する第1位置(図6及び図7で図示される位置)で第2挟持部38に保持されている。なお、本実施形態では、軸部材34が第1位置にあるときは先端部34Aが第2挿入孔44内に位置する。また、軸部材34は、第1位置から押し込まれて(挿入されて)、先端部34Aが係合孔28及び第1挿入孔42を通って脚部46の内側に位置する第2位置(図14に示される位置)では、突出部48によって脚部46を拡開する。これにより、アンダーカバー22が車体構成部材24へ取り付けられる。
軸部材34の軸方向の他端部34Bには外周側に張り出す張出部50が設けられている。この張出部50は、第1位置の軸部材34を第2位置まで押し込む際の操作部として用いられる。
アンダーカバー22に設けられた係合孔28の幅Wは、突起部39の外径D以上とされている。また、アンダーカバー22の板状部22Aを第1挟持部36と第2挟持部38との間に差し込む方向は、本実施形態では、係合孔28の長手方向と直交する方向、すなわち、車体幅方向とされている。
次に、取付クリップ26を用いてアンダーカバー22を車体構成部材24へ取り付ける手順について図8〜図14を用いて説明する。
まず、図8、図9及び図11に示されるように、軸部材34を第1位置でクリップ本体32に保持させた取付クリップ26を用意する。次に、図10に示されるように、アンダーカバー22の板状部22Aをクリップ本体32の第1挟持部36と第2挟持部38との間に差し込む。これにより、クリップ本体32の第1挟持部36と第2挟持部38とでアンダーカバー22の板状部22Aが板厚方向両側から挟まれてクリップ本体32がアンダーカバー22に先付けされる。このとき、図12に示されるように、第1位置でクリップ本体32に保持された軸部材34が係合孔28と重なるようにクリップ本体32の先付位置を調整する。具体的には、第1挟持部36と第2挟持部38とでアンダーカバー22の板状部22Aを板厚方向両側から挟んだ状態で突起部39を係合孔28に挿入することで、軸部材34が係合孔28に重なる。
次に、図13に示されるように、車体構成部材24の貫通孔30の位置に合わせてアンダーカバー22に先付けされたクリップ本体32の位置調整を行いながら、貫通孔30にクリップ本体32の脚部46を挿入する。クリップ本体32の脚部46が車体構成部材24の貫通孔30に挿入された後は、第1位置でクリップ本体32に保持された軸部材34を押し込み、先端部34Aをアンダーカバー22の係合孔28及び第1挟持部36の第1挿入孔42を通して脚部46の内側に位置させる。軸部材34の先端部34Aが脚部46の内側に位置すると、図14に示されるように、脚部46が拡開されて貫通孔30からの脚部46の抜けが抑制される。このように取付クリップ26を用いることでアンダーカバー22が車体構成部材24へ取り付けられる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
部材取付構造20では、前述のように、アンダーカバー22に先付けしたクリップ本体32の位置を調整することができる。このため、アンダーカバー22を車体構成部材24に確実に取り付けることができる。
また、部材取付構造20では、アンダーカバー22にクリップ本体32を位置調整可能に先付けできるため、アンダーカバー22に車体構成部材24を取り付ける取り付け作業を省力化できる。
さらに、部材取付構造20では、クリップ本体32の第2挟持部38の対向面38Bに突起部39を設けているため、第1挟持部36と第2挟持部38でアンダーカバー22の板状部22Aを挟んだときに第1挟持部36と第2挟持部38との間の間隔(距離)が拡がる。このため、第1挟持部36と第2挟持部38とでアンダーカバー22の板状部22Aを挟む力(反発力)が上昇する。これにより、アンダーカバー22の板状部22Aに対し先付け又は先付け中のクリップ本体32の脱落を抑制することができる。
またさらに、部材取付構造20では、クリップ本体32の第1挟持部36と第2挟持部38でアンダーカバー22の板状部22Aを挟んだときに突起部39を係合孔28に挿入することで、簡単に軸部材34を係合孔28に重ねることができる。すなわち、突起部39を係合孔28に挿入する簡単な操作で係合孔28に対する軸部材34の位置決めを行うことができる。
また、部材取付構造20では、アンダーカバー22の係合孔28を、アンダーカバー22の板状部22Aを第1挟持部36と第2挟持部38との間に差し込む方向と直交する方向を長手方向とする長孔としているため、例えば、係合孔28を上記差し込む方向を長手方向とする長孔としたものと比べて、第1挟持部36及び第2挟持部38の長さをそれぞれ長くしなくても、係合孔28の長手方向での位置調整代を増加させられる。また、アンダーカバー22が樹脂で形成された場合、環境温度によって樹脂が収縮し、隣接する係合孔28間の車体前後方向の距離が変化するが、本実施形態の部材取付構造20であれば、アンダーカバー22が収縮してもアンダーカバー22の車体構成部材24に対する取付状態を維持することができる。
そして部材取付構造20では、軸部材34の先端部34Aが第2位置にあるとき、軸部材34によって脚部46が拡開されて脚部46の係合部位が貫通孔30に係合される。このように取付クリップ26では、軸部材34を第1位置から第2位置へ移動させる移動力(言い換えると挿入力)を、脚部46を拡開させる力に変換するため、例えば、脚部46を貫通孔30に挿入して係合させる力と軸部材34を第1位置から第2位置へ移動させる移動力を別々に必要とする構造と比べて、取り付け作業を省力化できる。
前述の実施形態では、第2挟持部38の対向面38Bに突起部39を設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、突起部39に加えて、第1挟持部36の対向面36Bに係合孔28に挿入可能な突起部(図示省略)を設ける構成としてもよいし、突起部39の代わりに、対向面36Bに係合孔28に挿入可能な上記突起部を設ける構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、突起部39を対向面38Bの第2挿入孔44の縁部に設けているが、本発明はこの構成に限定されない。対向面38Bや対向面38Bに設ける突起部は、第1挟持部36と第2挟持部38の間の反発力を増加する観点からは配置位置や大きさについて特に限定されない。
さらに、前述の実施形態では、第1位置では軸部材34の先端部34Aが第2挿入孔44内に位置する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、第2挟持部38の対向面38Bに突起部39を設ける代わりに、軸部材34の先端部34Aが第2挿入孔44から若干突出した位置を第1位置としてもよい。この構成によれば、クリップ本体32の第1挟持部36と第2挟持部38でアンダーカバー22の板状部22Aを挟んだときに軸部材34の先端部34Aを係合孔28に挿入することで、軸部材34を係合孔28に重ねることができる。すなわち、軸部材34の先端部34Aを係合孔28に挿入する簡単な操作で係合孔28に対する軸部材34の位置決めを行うことができる。なお、上記構成では、係合孔28の幅Wを軸部材34の先端部34Aの外径以上とすることが好ましい。
前述の実施形態では、取付部材の一例をアンダーカバー22とし、被取付部材の一例を車体構成部材24としているが、本発明はこの構成に限定されない。さらに、本実施形態の部材取付構造20は、車両用に限定されない。
また、前述の実施形態では、脚部46が拡開することで該脚部46の貫通孔30からの抜けを抑制する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。貫通孔30に挿入される脚部に貫通孔30の縁部に係合する係合部(係合部位)を設けて、脚部の貫通孔30からの抜けを抑制する構成としてもよい。例えば、拡開しない脚部(一例として筒状とされた脚部)に貫通孔30の縁部に引っ掛かる図示しない上記係合部としての弾性変形可能な返し部を設けてもよい。この返し部は、脚部を構成する周壁に形成されたU字状スリットの内側部分で形成されている。このU字状スリットは、脚部の挿入方向側が開放された形状とされている。このため、返し部は、U字状スリットの開放部分を起点に脚部の軸心に向かって弾性変形(傾倒)可能に構成されている。また、返し部は、脚部の挿入方向と反対側に向かって次第に脚部外周からの突出高さが増す傾斜面と、貫通孔30の縁部に引っ掛かる(当接する)当接面と、を備えている。この返し部は、例えば、貫通孔30への挿入時には、上記傾斜面が貫通孔30の孔壁面と当接して脚部外周からの突出高さが低くなるように弾性変形する。一方、貫通孔30を超えると、上記返し部は、元の状態(元の突出高さ)に復元して貫通孔30の縁部に上記当接面が当接する。これにより、脚部の貫通孔30からの抜けが抑制される。
また、例えば、脚部46の脚部片46Aに傾斜部46Cを形成する代わりに、図15及び図16に示されるように、脚部片46Aの外周に貫通孔30の縁部に引っ掛かる係合部(係合部位)としての弾性変形しない返し部52を設けてもよい。この構成の場合には、軸部材34が脚部46の内側に挿入されても、傾斜部46Cがないため、脚部46が拡開しない。また、返し部52は、脚部の挿入方向と反対側に向かって次第に脚部外周からの突出高さが増す傾斜面52Aと、貫通孔30の縁部に引っ掛かる(当接する)当接面52Bと、を備えている。この返し部52は、例えば、貫通孔30への挿入時には、傾斜面52Aが貫通孔30の孔壁面と当接し、脚部46の挿入力によって脚部片46Aの先端側を脚部46の軸心側へ弾性変形させて、脚部片46A間の間隔(スリットの幅)を狭い状態(脚部46が縮径状態)にさせる。また、返し部52が貫通孔30を超えると、脚部片46Aが元の状態に復元するため、返し部52の当接面52Bが貫通孔30の縁部に当接する。これにより、脚部46の貫通孔30からの抜けが抑制される。また、軸部材34が第2位置(図16で示される位置)にある場合には、軸部材34の外周に脚部46の内周(脚部片46Aの内周)が当接して脚部46(脚部片46A)の内側への傾倒(すなわち、脚部46の縮径)が抑制される。このため、脚部46の貫通孔30からの抜けが確実に抑制される。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
20 部材取付構造
22 アンダーカバー(取付部材)
22A 板状部
24 車体構成部材(被取付部材)
24A 板状部
26 取付クリップ
28 係合孔
30 貫通孔
32 クリップ本体
34 軸部材
34A 先端部
36 第1挟持部
36A 対向面
38 第2挟持部
38A 対向面
39 突起部
40 連結部
42 第1挿入孔
44 第2挿入孔
46 脚部

Claims (8)

  1. 板状部に係合孔が形成された取付部材と、
    板状部に貫通孔が形成され、前記取付部材が取り付けられる被取付部材と、
    第1挿入孔が形成された板状の第1挟持部と、前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挿入孔と同軸の第2挿入孔が形成され、前記第1挟持部と共に前記取付部材の板状部を板厚方向両側から挟む板状の第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部を連結する連結部と、前記第1挟持部の前記第1挿入孔の周辺に立設され、前記被取付部材の前記貫通孔に挿入される脚部と、を備えるクリップ本体と、前記第2挿入孔、前記係合孔及び前記第1挿入孔に挿入可能とされ、先端部が前記第1挟持部よりも前記第2挟持部側に位置する第1位置で前記第2挟持部に保持される軸部材と、を備える取付クリップと、
    を有し、
    前記脚部は、前記貫通孔に係合可能な係合部位を有し、
    前記軸部材は、前記先端部が前記係合孔及び前記第1挿入孔を通って前記脚部の内側に位置する第2位置で前記係合部位が前記貫通孔に係合した係合状態を保持して前記取付部材を前記被取付部材へ取り付ける、部材取付構造。
  2. 前記第1挟持部の前記第2挟持部に対向する第1対向面及び前記第2挟持部の前記第1挟持部に対向する第2対向面の少なくとも一方に突起部が設けられている、請求項1に記載の部材取付構造。
  3. 前記突起部は、前記第2対向面の前記第2挿入孔の縁部に沿って環状に形成されると共に前記係合孔に挿入可能とされている、請求項2に記載の部材取付構造。
  4. 前記第1位置では、前記軸部材の先端部が前記第2挿入孔から突出している、請求項1に記載の部材取付構造。
  5. 前記係合孔は、前記取付部材の板状部を前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に差し込む方向と直交する方向が長手方向とされた長孔である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の部材取付構造。
  6. 前記脚部は、拡開可能とされており、
    前記軸部材は、前記第2位置で前記脚部を拡開させて前記係合部位を前記貫通孔に係合させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の部材取付構造。
  7. 板状部に係合孔が形成された取付部材と、板状部に貫通孔が形成され、前記取付部材が取り付けられる被取付部材と、を取り付けるための取付クリップであって、
    第1挿入孔が形成された板状の第1挟持部と、前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挿入孔と同軸の第2挿入孔が形成され、前記第1挟持部と共に前記取付部材の板状部を板厚方向両側から挟む板状の第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部を連結する連結部と、前記第1挟持部の前記第1挿入孔の周辺に立設され、前記被取付部材の前記貫通孔に挿入される脚部と、を備えるクリップ本体と、
    前記第2挿入孔、前記係合孔及び前記第1挿入孔に挿入可能とされ、先端部が前記第1挟持部よりも前記第2挟持部側に位置する第1位置で前記第2挟持部に保持される軸部材と、
    を備え
    前記脚部は、前記貫通孔に係合可能な係合部位を有し、
    前記軸部材は、前記先端部が前記係合孔及び前記第1挿入孔を通って前記脚部の内側に位置する第2位置で前記係合部位が前記貫通孔に係合した係合状態を保持して前記取付部材を前記被取付部材へ取り付ける、取付クリップ。
  8. 前記脚部は、拡開可能とされており、
    前記軸部材は、前記第2位置で前記脚部を拡開させて前記係合部位を前記貫通孔に係合させる、請求項に記載の取付クリップ。
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