JP2013034541A - シューズ用シート状物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基体上に高分子弾性体を主とする最表面層が存在するシューズ用シート状物であって、最表面層中にゲル法シリカを含有しているシューズ用シート状物。さらには、高分子弾性体がポリウレタン樹脂であることや、表面層中にロジン系樹脂またはテルペン系樹脂が含有されていること、ゲル法シリカの二次粒子径が0.01μm〜10μmの範囲であること、最表面層の厚さが5〜30μmであることが好ましい。また、このシューズ用シート状物を用いたシューズであることや、さらにはシューズ用シート状物がロゴ、文字、記号、マークのいずれかの形状であるシューズであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
さらには、高分子弾性体がポリウレタン樹脂であることや、表面層中にロジン系樹脂またはテルペン系樹脂が含有されていること、ゲル法シリカの二次粒子径が0.01μm〜10μmの範囲であること、最表面層の厚さが5〜30μmであることが好ましい。
また、もう一つの本発明のシューズは、上記の本発明のシューズ用シート状物を用いたものであり、さらにはシューズ用シート状物がロゴ、文字、記号、マークのいずれかの形状であるシューズであることが好ましい。
本発明のシューズ用シート状物は、基体上に高分子弾性体を主とする最表面層が存在するシューズ用シート状物であって、最表面層中にゲル法シリカを含有しているものである。高分子弾性体を主とするとは、最表皮層を構成する成分として最も多い成分であることを意味し、さらには50重量%以上であることが好ましい。
この最表面層は、基体上に公知のグラビア塗布するなどの方法により形成することができる。
得られたシート状物における湿潤状態(Wet時)のグリップ性を官能評価した。もっともグリップ性の優れているものから、優、良、可、不可の4段階評価を行った。
(2)Wet時及びDry時の動的摩擦係数
得られたシート状物を用い、湿潤状態(Wet時)と乾燥状態(Dry時)のそれぞれの場合において、1000g荷重時の動的摩擦係数を測定した。
<多孔質層を表面に有する繊維質基体の作成>
ナイロンと低密度ポリエチレンを混合紡糸し、交絡処理を行い、厚さ1.6mm、見掛け密度0.28g/cm3の繊維集合体(不織布)を得た。その繊維集合体にポリウレタン樹脂を含浸、コートし、湿式凝固を行い、さらに熱トルエン中にて混合紡糸繊維中のポリエチレン成分を抽出除去することにより、極細繊維とポリウレタンからなる繊維質基体を作成した。極細繊維の繊維径は0.003dtexであった。またこの繊維質基体表面には、ポリウレタンからなる湿式多孔層が形成されており、単位面積あたりの重さ(目付け)は460g/m2、厚さ1.3mm、見掛け密度0.35g/cm3、繊維質基体中の高分子弾性体と繊維の比率(R/F)は48%であった。
転写貼り合わせラインにて、ラインスピード10m/minで、離型紙上に、レザミンLU−2109HV(ポリウレタン濃度22%、大日精化株式会社製、融点150℃)100部、DMF15部、イソプロピルアルコール15部を混合した溶液を、目付け120g/m2で塗布した。110℃で2分間乾燥して厚さ0.01mmの高分子弾性体からなるフィルム層を形成した。さらにそのフィルム層上に、ポリウレタン系接着剤100部にレザミンNE架橋剤10部、DMF10部、MEK10部の調合液を目付け180g/m2でコートし、接着層とした。次いで、フィルム層と接着層の高分子弾性体が塗布された離型紙を温度90℃で2分間乾燥後、離型紙の高分子弾性体の上に、上記の多孔質層を表面に有する繊維質基体と重ね合わせ、温度110℃の加熱シリンダー表面上で0.6mmの間隙のロールに通過させ圧着した。その後、温度70℃の雰囲気下で2日間放置した後、離型紙を剥ぎ取り、シート状物用の基体とした。
この基体の上にグラビアにてPEG変性ポリウレタン樹脂(大日本インキ株式会社製、クリスボンS517、固形分濃度30重量%)100部、DMF75部、メチルエチルケトン(MEK)160部、およびゲル法合成シリカ(平均粒径6.6μmの二酸化ケイ素)15部を混合した溶液を、#110メッシュのグラビアロールを用い、目付け25g/m2の塗布を、4回繰り返し最表面層とし、シューズ用シート状物を得た。この時の最表面層の固形分比率はポリウレタン:シリカ比率が67:33となる。このものはWet時のグリップ感に優れ、Dry時とWet時の摩擦係数の差が少なく、晴雨何れにおいてもボールコントロール性に優れるものであった。評価結果を表1に示す。
最表面層をグラビアにて形成する際の溶液として、添加剤としてテルペン樹脂を含有するように変更した以外は実施例1と同様にして、シューズ用シート状物を得た。具体的にはグラビア用の溶液として、ポリウレタン樹脂(大日本インキ株式会社製、クリスボンS517)100部、DMF75部、メチルエチルケトン(MEK)160部、ゲル法合成シリカ(平均粒径6.6μmの二酸化ケイ素)15部、およびテルペン樹脂(ヤスハラケミカル株式会社製、YSレジンCP)10部を混合した溶液を用いた。この時の最表面層の固形分比率はポリウレタン:シリカ:テルペン樹脂比率が55:27:18となる。このものもWet時のグリップ感に優れ、特にDry時とWet時の摩擦係数の差が少なく、晴雨何れにおいてもボールコントロール性に優れるものであった。評価結果を表1に示す。
最表面層をグラビアにて形成する際の溶液として、添加剤としてロジン変性樹脂を含有するように変更した以外は実施例1と同様にして、シューズ用シート状物を得た。具体的にはグラビア用の溶液として、ポリウレタン樹脂(大日本インキ株式会社製、クリスボンS517)100部、DMF75部、メチルエチルケトン(MEK)160部、ゲル法合成シリカ(平均粒径6.6μmの二酸化ケイ素)15部、およびロジン系樹脂(ハリマ化成株式会社製、ロジン変性樹脂「ハリエスター」)10部を混合した溶液を用いた。この時の最表面層の固形分比率はポリウレタン:シリカ:ロジンエステル比率が55:27:18となる。このものもWet時のグリップ感に優れ、晴雨何れにおいてもボールコントロール性に優れるものであった。評価結果を表1に示す。
最表面層中にゲル法シリカを用いなかった以外は実施例1と同様にして、シート状物を得た。このものの最表面層はポリウレタン樹脂のみから構成されたものであり、Dry時にタック感はあるものの、グリップ効果は感じられなかった。また、Wet時にはグリップ効果が少なく滑りやすいものであった。また数値的にも、Dry時の動摩擦係数が高すぎ、Wet時の動摩擦係数が低いものであった。評価結果を表1に併せて示す。
最表面層中にゲル法シリカを用いなかった以外は実施例2と同様にして、シート状物を得た。このものの最表面層はポリウレタン樹脂とテルペン樹脂から構成されたものであり、Dry時にタック感はあり、若干のグリップ効果はあるものの、Wet時にはグリップ効果が少なく滑りやすいものであった。数値的にも、Dry時の動摩擦係数が高すぎ、Wet時の動摩擦係数が低いものであった。評価結果を表1に併せて示す。
最表面層中のゲル法シリカの代わりに乾式シリカ(日本アエロジル社製、フュームドシリカ、一次粒子径16nm)を用いた以外は実施例1と同様にして、シート状物を得た。Dry時にはグリップ効果を感じられないものであった。またWet時には多少の滑り止め効果は感じるものの実施例よりグリップ力が劣り、若干滑りやすい結果であった。数値的にも、Wet時の動摩擦係数が低いものであった。評価結果を表1に併せて示す。
Claims (7)
- 基体上に高分子弾性体を主とする最表面層が存在するシューズ用シート状物であって、最表面層中にゲル法シリカを含有していることを特徴とするシューズ用シート状物。
- 高分子弾性体がポリウレタン樹脂である請求項1記載のシューズ用シート状物。
- 最表面層中にロジン系樹脂またはテルペン系樹脂が含有されている請求項1または2記載のシューズ用シート状物。
- ゲル法シリカの二次粒子径が0.01μm〜10μmの範囲である請求項1〜3のいずれか1項記載のシューズ用シート状物。
- 最表面層の厚さが5〜30μmである請求項1〜4のいずれか1項記載のシューズ用シート状物。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載のシューズ用シート状物を用いたシューズ。
- シューズ用シート状物が、ロゴ、文字、記号、マークのいずれかの形状である請求項6記載のシューズ。
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