JP2013032303A - 皮膚外用剤およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供する。
【解決手段】アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、下記式(1):R−O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)[ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)と、を含有する皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤およびその製造方法に関する。
アスコルビン酸(ビタミンC)およびその種々の誘導体は、美白作用、抗酸化作用、コラーゲン合成促進作用等の効能効果を呈する化合物として知られており、医薬品、化粧料、飼料等に配合されている。
アスコルビン酸誘導体のうち、アスコルビン酸の2位の水酸基をリン酸エステル化したアスコルビン酸−2−リン酸誘導体は、空気中で酸化されにくいことから汎用されている。アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としては、アスコルビン酸−2−リン酸やその6位の水酸基をパルミチン酸等の高級脂肪酸でエステル化したアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸が知られており、これらは通常、塩の形態で用いられている。塩としては、アスコルビン酸−2−リン酸のナトリウム塩やマグネシウム塩、あるいはアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸のナトリウム塩等が一般的である。
上記のうち、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩は、両親媒性であるため生体への親和性が高く、皮膚等の生体組織への移行が速やかであることから、化粧料等の皮膚外用剤への適用が期待されている。
しかし、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を皮膚外用剤として製剤化すると、剤中で分解が起こり、外観に変化が生じるなどの問題があった。沈殿の発生は、外観の変化だけでなく、皮膚外用剤を皮膚に適用した際の感触の悪化の原因ともなる。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解は主として、アスコルビン酸の6位の水酸基にエステル結合した高級脂肪酸の加水分解により生じる。この分解により、パルミチン酸ナトリウム等の、水に不溶の高級脂肪酸塩が生じ、剤中に沈殿として表れる。クリームのような白濁した剤型では目視で確認できないが、透明ローション系や美容液系では、濁りや沈殿として外観に変化が生じるという問題が発生する。
また、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩は、低温で保存した場合に溶解度が下がるため、配合した製剤中でアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩自体が沈殿を起こすという問題もある。この問題は、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムを配合する場合に特に生じやすい。
これまで、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩に対して他の成分を配合することにより、皮膚外用剤を安定化する種々の方法が提案されている。
たとえば特許文献1では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、カルボシキビニルポリマー等の水溶性合成高分子化合物および水を配合する方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤中でのアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解および減少が抑制され、皮膚外用剤の経時的な着色や沈殿の発生を抑制できるとされている。
特許文献2では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、多価アルコールを配合する方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤の経時的な濁りや沈殿の発生を抑制できるとされている。
特許文献3では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有する皮膚外用剤を安定化する方法として、平均重合度が8〜12のポリグリセリンと炭素数14〜22の不飽和脂肪酸残基とからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、および平均重合度が2〜6のポリグリセリンと炭素数14〜22の不飽和脂肪酸残基とからなるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを乳化剤として用いて、平均のエマルション粒子径が1〜200nmのエマルションとする方法が開示されている。該方法によれば、皮膚外用剤中でのアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解が抑制され、保存安定性が向上するとともに、透明〜半透明の美しい外観が保持されるとされている。
なお、アスコルビン酸およびその誘導体は、その抗酸化作用から、皮膚外用剤等の有効成分としてだけでなく、他の有効成分を安定化するためにも用いられている。たとえば特許文献4では、単独では安定性の悪いフラーレン、その誘導体、包接化合物またはその塩類を含有する組成物の安定性を高めるために、A成分:保存安定剤又はキレート効果を有する有機酸またはその塩類、B成分:非イオン界面活性剤、C成分:アスコルビン酸又はその誘導体又はその塩類、D成分:紫外線防御剤、のうち少なくとも1種を配合することが提案されている。
しかし、特許文献1に開示されるような水溶性合成高分子化合物を配合する方法の場合、ある程度のアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解抑制効果は得られるものの、製剤が不安定で、たとえばpHの変化や、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の解離性化合物の添加による粘度の低下、沈殿、着色等が生じやすい。特に、カルボシキビニルポリマーの配合は、系の粘度を増大させることから乳化の安定化には有効であるが、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムといった強アルカリ剤を添加し中和操作を行なうため、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解が進みやすく、経時的な沈殿や着色が著しい。
特許文献2に開示されるような多価アルコールを配合する方法の場合、乳化剤型では多価アルコールの多用により粘度が低下して製剤を不安定化する傾向がある。
特許文献3に開示されるようなポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを配合する方法の場合、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の解離性化合物の添加により乳化が不安定になり、配合する化合物の種類によっては、クリーミングを引き起こすため油を含まない透明ローション系には使用できないなど、適用できる剤型が限られる問題がある。
特許文献4に開示される方法は、フラーレン類の安定性向上させる方法であり、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩自体の安定性を向上させる方法ではなく、配合成分によっては、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の安定性が損なわれることがある。
このような背景の元、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有し、かつ製剤安定性に優れ、経時的な濁りや沈殿が抑制され、感触にも優れた皮膚外用剤の創生がなお強く求められている。
特開2005−187466号公報 特開2005−336156号公報 特開2008−13464号公報 特開2004−269523号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩に特定のノニオン界面活性剤を組み合わせることによって上記の課題が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、下記式(1):
−O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)
[ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]
で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)と、を含有する皮膚外用剤。
[2]前記式(1)中のmの平均値が6〜12であり、かつnの平均値が12〜30である、[1]に記載の皮膚外用剤。
[3]アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみが配合されている、[1]または[2]に記載の皮膚外用剤。
[4]前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩が、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸塩である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[5]前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩が、アルカリ金属塩である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[6]前記ノニオン性界面活性剤(1)の含有量が、0.1〜10質量%である、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[7]前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の含有量が、0.01〜10質量%である、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[8]pHが6.5〜7.5である、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[9]さらに、下記式(2):
HO−(CHCHO)−(RO)−(CHCHO)−H …(2)
[ただし、式(2)中のRは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;a、b、cはそれぞれ正の整数である。]
で表されるノニオン界面活性剤(2)を含有する、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[10]前記式(2)中のa+cの平均値が4〜400であり、bの平均値が5〜70である、[9]に記載の皮膚外用剤。
[11]前記ノニオン性界面活性剤(2)の含有量が、0.1〜10質量%である、[9]または[10]に記載の皮膚外用剤。
[12]化粧料である、[1]〜[11]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
[13]アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、下記式(1):
−O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)
[ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]
で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)と、を配合することを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。
[14]前記式(1)中のmの平均値が6〜12であり、かつnの平均値が12〜30である、[13]に記載の皮膚外用剤の製造方法。
[15]アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみを配合する、[13]または[14]に記載の皮膚外用剤の製造方法。
[16]前記ノニオン性界面活性剤(1)を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.1〜10質量%となるように配合する、[13]〜[15]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
[17]前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.01〜10質量%となるように配合する、[13]〜[16]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
[18]さらに、下記式(2):
HO−(CHCHO)−(RO)−(CHCHO)−H …(2)
[ただし、式(2)中のRは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;a、b、cはそれぞれ正の整数である。]
で表されるノニオン界面活性剤(2)を配合する、[13]〜[17]のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
[19]前記ノニオン性界面活性剤(2)を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.1〜10質量%となるように配合する、[18]に記載の皮膚外用剤の製造方法。
本発明によれば、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を含有し、かつ製剤安定性に優れた皮膚外用剤およびその製造方法を提供できる。
<アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩>
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩は、アスコルビン酸の2位の炭素原子に結合した水酸基にリン酸がエステル結合し、6位の炭素原子に結合した水酸基に高級脂肪酸がエステル結合し、前記リン酸基中のリン原子に結合した水酸基2つとアスコルビン酸の3位の炭素原子に結合した水酸基とのいずれか少なくとも1つから水素原子が解離して形成されるアニオンと、対イオンとが塩を形成した化合物であり、例えば、下記構造式で表されるアニオンと対イオンとの塩が挙げられる。なお、高級脂肪酸とは、通常、炭素数11以上の脂肪酸を指す。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩としての取り扱いやすさから、前記高級脂肪酸の炭素数としては12〜28が好ましい。
前記対イオンとしては、アルカリ金属イオンが好ましい。すなわちアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩としてはアルカリ金属塩が好ましい。アルカリ金属として具体的にはナトリウム、カリウム等が挙げられる。
Figure 2013032303
本発明の皮膚外用剤においては、後述するように、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体を配合してもよいが、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体としてアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみを配合すると、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解がより抑えられ、製剤の安定性が良好になり、着色や沈殿等が増加しにくくなる。
このような効果を得やすい点で、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩としては、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸塩が好ましく、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸アルカリ金属塩がより好ましく、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸ナトリウム塩が更に好ましく、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムが特に好ましい。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩としては、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の配合量は、皮膚外用剤全量中、0.01〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。0.01質量%以上であると、本発明の皮膚外用剤を皮膚に適用した際に、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の皮膚への移行が速やかであり、皮膚外用剤に求められる効能効果が充分に発揮される。10質量%を超えて配合しても、さらに高い効果が得られるとは限らないので、経済的ではない。
<ノニオン界面活性剤(1)>
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩とともに、下記式(1):
−O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)
[ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]
で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)を含有する。
ノニオン界面活性剤(1)は、直鎖状または分岐状のアルキルアルコールとポリオキシエチレン(POE)鎖((CHCHO))がエーテル結合し、さらに直鎖状または分岐状のアルキル鎖とPOE鎖にポリオキシプロピレン(POP)鎖((RO))がエーテル結合した構造をとるPOE・POPアルキルエーテルである。
前記式(1)中、Rは直鎖状または分岐状のアルキル基である。Rのアルキル基は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよく、分岐が少ない方が好ましく、分岐が1箇所の分岐状のアルキル基または直鎖状のアルキル基が好ましい。Rの炭素数は、特に限定されないが、8〜30が好ましく、10〜26がより好ましく、16〜24がさらに好ましい。
の直鎖状または分岐状のアルキル基としては、特に限定するものではないが、例えば、デシル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基、デシルテトラデシル基などが挙げられる。
前記式(1)中、mはPOP鎖を構成するオキシプロピレン基(CHCH(CH)OまたはCH(CH)CHO)の数(重合度)を示す。また、nはPOE鎖を構成するオキシエチレン基(CHCHO)の数(重合度)を示す。
ノニオン界面活性剤(1)において、mの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(1)1分子あたりのオキシプロピレン基の数(平均重合度)は、2〜25であり、3〜25が好ましく、5〜34がより好ましい。また、nの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(1)1分子あたりのオキシエチレン基の数(平均重合度)は、3〜34であり、6〜12が好ましく、3〜34がより好ましい。mおよびnの値がそれぞれ上記範囲内であれば、皮膚外用剤の製剤安定性が充分に得られる。
m+nの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(1)1分子あたりのオキシプロピレン基およびオキシエチレン基の合計数は、m、nの値がそれぞれ上記範囲内であれば特に限定されないが、5〜59が好ましく、25〜38がより好ましい。
m/n比は、m、nの値がそれぞれ上記範囲内であれば特に限定されないが、0.05〜20が好ましく、0.2〜1がより好ましい。
ノニオン界面活性剤(1)として具体的には、POE(4)POP(2)デシルエーテル、POE(7)POP(2)デシルエーテル、POE(8)POP(2)デシルエーテル、POE(10)POP(2)デシルエーテル、POE(15)POP(2)デシルエーテル、POE(20)POP(2)デシルエーテル、POE(30)POP(2)デシルエーテル、POE(40)POP(2)デシルエーテル、POE(8)POP(2)ラウリルエーテル、POE(15)POP(4)ラウリルエーテル、POE(10)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの中では、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテルが好ましい。なお、POEの後の括弧内の数値は、POE鎖の平均重合度(すなわち前記式(1)中のnの平均値)を示す。POPの後の括弧内の数値は、POP鎖の平均重合度(すなわち前記式(1)中のmの平均値)を示す。
ノニオン界面活性剤(1)は、公知の製造方法により製造してもよく、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、日本エマルジョン(株)製の商品名「EMALEX」シリーズ、第一工業製薬(株)製の商品名「ノイゲン」シリーズ、日光ケミカルズ(株)製の商品名「NIKKOL PBC」シリーズ、「NIKKOL PEN」シリーズ、などが挙げられる。
ノニオン界面活性剤(1)は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
ノニオン界面活性剤(1)の含有量は、皮膚外用剤全量中、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。0.1質量%以上であると、製剤の安定性に優れ、保存時の沈殿や濁りが生じにくい。10質量%を超えて配合しても、さらに高い効果が得られるとは限らないので、経済的ではない。
<ノニオン界面活性剤(2)>
本発明の皮膚外用剤は、さらに、下記式(2):
HO−(CHCHO)−(RO)−(CHCHO)−H …(2)
[ただし、式(2)中のRは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;a、b、cはそれぞれ正の整数である。]
で表されるノニオン界面活性剤(2)を含有することが好ましい。
ノニオン界面活性剤(2)は、POE鎖の間にPOP鎖がエーテル結合したPOE−POP−POEブロック共重合体の構造(以下、POE−POP−POE型ということがある。)をとるPOE・POPグリコールである。
このようなノニオン界面活性剤(2)をさらに配合することにより、低温から高温の広い温度範囲で、皮膚外用剤の製剤安定性がより良好になる。
前記式(2)中、aは、POE鎖(CHCHO)を構成するオキシエチレン基の数(重合度)を示す。bはPOP鎖(RO)を構成するオキシプロピレン基の数(重合度)を示す。cはPOE鎖(CHCHO)を構成するオキシエチレン基の数(重合度)を示す。
ノニオン界面活性剤(2)において、a+cの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(2)1分子あたりのオキシエチレン基の数(平均重合度)は、4〜400が好ましく、20〜160がより好ましい。また、bの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(2)1分子あたりのオキシプロピレン基の数(平均重合度)は、5〜70が好ましく、20〜50がより好ましい。a+cおよびbの値がそれぞれ上記範囲内であれば、皮膚外用剤の製剤安定性向上効果に優れる。
a+b+cの平均値、すなわちノニオン界面活性剤(2)1分子あたりのオキシプロピレン基およびオキシエチレン基の合計数は、7〜470が好ましく、20〜100がより好ましい。
(a+c)/b比は、0.05〜80が好ましく、0.3〜3がより好ましい。
ノニオン界面活性剤(2)として具体的には、POE(5)POP(5)グリコール、POE(5)POP(30)グリコール、POE(10)POP(8)グリコール、POE(16)POP(17)グリコール、POE(20)POP(20)グリコール、POE(25)POP(30)グリコール、POE(35)POP(40)グリコール、POE(100)POP(40)グリコール、POE(300)POP(55)グリコール、POE(400)POP(70)グリコールなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの中では、POE(25)POP(30)グリコール、POE(35)POP(40)グリコールが、前記皮膚外用剤の製剤安定性の観点からより好ましい。
なお、これらはいずれもPOE−POP−POE型のPOE・POPグリコールである。POEの後の括弧内の数値は、POE鎖の平均重合度(すなわち前記式(2)中のa+cの平均値)を示す。POPの後の括弧内の数値は、POP鎖の平均重合度(すなわち前記式(2)中のbの平均値)を示す。
ノニオン界面活性剤(2)は、公知の製造方法により製造してもよく、市販品を用いても良い。市販品としては、例えば、(株)アデカ製の商品名「アデカプルロニックL」シリーズ、「アデカプルロニックP」シリーズ、「アデカプルロニックF」シリーズ、三洋化成工業(株)製の商品名「ニューポールPE」シリーズなどが挙げられる。
ノニオン界面活性剤(2)は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
ノニオン界面活性剤(2)を配合する場合、皮膚外用剤中のノニオン界面活性剤(2)の含有量は、皮膚外用剤全量中、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。0.1質量%以上であると、ノニオン界面活性剤(2)を配合する効果が充分に得られる。10質量%を超えて配合しても、さらに高い効果が得られるとは限らないので、経済的ではない。
<その他の任意成分>
本発明の皮膚外用剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、アスコルビン酸およびその塩、ならびにアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種を配合してもよい。
アスコルビン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸−2−リン酸およびその塩、アスコルビン酸−3−リン酸−6−高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−6−高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2,6−ジ高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2,3,5,6−テトラ高級脂肪酸およびその塩、アスコルビン酸−2−硫酸およびその塩、アスコルビル−2−グルコシド等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。高級脂肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸が挙げられる。
ただし、本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみが配合されていることが好ましい。すなわち、本発明の皮膚外用剤には、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体を配合しないことが好ましい。本発明者の検討によれば、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、それ以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体を共に配合するよりも、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみを配合した方が、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の分解が抑制され、製剤安定性が向上しやすい。すなわちアスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体を配合しないことで製剤安定性がより優れたものとなる。
アスコルビン酸−2−リン酸誘導体は、アスコルビン酸誘導体のうち、少なくとも、アスコルビン酸の2位の炭素原子に結合した水酸基にリン酸がエステル結合した化合物を意味する。上記のアスコルビン酸誘導体のうち、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体としては、アスコルビン酸−2−リン酸およびその塩が挙げられる。
なお、皮膚外用剤中で、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩が分解して高級脂肪酸とアスコルビン酸−2−リン酸が生じることがある。そのため、本発明の皮膚外用剤には、製造時に配合していなくても、微量のアスコルビン酸−2−リン酸やその塩が含まれることがある。
また、皮膚外用剤中で、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の2位のリン酸基が経時的に3位へ転位することがある。そのため、本発明の皮膚外用剤には、製造時に配合していなくても、微量のアスコルビン酸−3−リン酸−6−高級脂肪酸塩が含まれることがある。
本発明の皮膚外用剤は、上記のほか、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、皮膚外用剤に通常用いられる成分、たとえば皮膚外用剤として薬学的に許容され得る担体、添加剤等を含有してもよい。このような成分としては、たとえば、炭化水素類、天然油脂類、脂肪酸類、高級アルコール類、アルキルグリセリルエーテル類、エステル類、シリコーン油類、多価アルコール類、一価の低級アルコール類、糖類、高分子類、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、前記ノニオン界面活性剤(1)および(2)に該当しないノニオン界面活性剤、天然系界面活性剤、紫外線吸収剤、粉体類、色材類、アミノ酸類、ペプチド類、ビタミン類、ビタミン様作用因子類、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、保湿剤、抗炎症剤、pH調整剤、塩類、有機酸類、美白剤、精油類、テルペン類、香料、水等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤としては、化粧料、医薬品等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤が化粧料である場合、さらに、既存の化粧品原料を一般的な濃度で添加することもできる。たとえば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書教会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別配合成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1997(薬事日報社)、および化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)等に記載されている全ての化粧品原料を使用することができる。
本発明の皮膚外用剤の剤型としては、使用時に皮膚に接触させて用いられるものであれば特に制限はなく、用途に応じて適宜設定される。たとえばローション、乳液、クリーム、パック等に適用することが出来る。本発明の皮膚外用剤は、特に、沈殿の目立つローション製剤で効果を発揮する。
本発明の皮膚外用剤のpHは、6.5〜7.5であることが好ましい。pHがこの範囲内であると、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の安定性が良好で、製剤安定性もより良好となる。なお該pHは、約25℃における値である。
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩、ノニオン界面活性剤(1)およびその他の任意成分を配合して製剤化することにより製造される。このとき、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩以外のアスコルビン酸−2−リン酸誘導体は配合しないことが好ましい。
製剤化は、剤型に応じて、常法に従って実施できる。
本発明では、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩とノニオン界面活性剤(1)とを配合することで、理由は定かではないが、皮膚外用剤の経時的な沈殿や濁りの発生が抑制されている。
そのため本発明の皮膚外用剤は、化粧料や医薬品を含む皮膚外用剤全般に有用に用いることができ、中でも特に化粧料に有用である。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜6、比較例1〜4〕
表1に示す組成(単位:質量%)となるように各成分を均一に分散溶解し、攪拌することによってローションを得た。表1に、調製直後のローションのpH(25℃)を併記した。
得られたローションについて、調製直後および1ヶ月保存後の、濁りおよび沈殿の発生状況を以下の手順で評価した。保存は、4℃、25℃または40℃の条件下で静置することにより行った。結果を表1に併記した。
[1.濁り評価方法]
目視により、下記評価基準に従い評価した。
−:濁りが全く見られない。
±:ローション製剤として許容範囲内であるが、濁りがわずかに見られる。
+:濁りが明らかに認められる。
[2.沈殿評価方法]
目視により、下記評価基準に従い評価した。
−:沈殿が全く見られない。
±:ローション製剤として許容範囲内であるが、沈殿がわずかに見られる。
+:沈殿が明らかに認められる。
Figure 2013032303
表1の評価結果に示すとおり、ノニオン界面活性剤(1)を配合した実施例1〜6では、界面活性剤を配合しなかった比較例1、ノニオン界面活性剤(1)以外のノニオン界面活性剤(POP鎖を含まないPOEアルキルエーテル)を配合した比較例2〜4に比べて、幅広い温度範囲で、経時的な濁りおよび沈殿の発生が抑制され、ローションの安定性が向上していた。
〔実施例7〜8、比較例5〜10、参考例A〕
表2に示す組成(単位:質量%)となるように各成分を均一に分散溶解し、攪拌することによってローションを得た。表2に、調製直後のローションのpH(25℃)を併記した。
得られたローションについて、実施例1と同様の評価(濁り評価、沈殿評価)を行った。結果を表2に併記した。
Figure 2013032303
表2の評価結果に示すとおり、ノニオン界面活性剤(1)を配合した実施例7〜8では、エステル型のノニオン界面活性剤を配合した比較例5〜8と比べて、幅広い温度範囲で、経時的な濁り及び沈殿の発生が抑制され、ローションの安定性が向上していた。
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を配合した比較例9、10では、調製直後から濁りや沈殿が著しかった。
参考例Aの結果に示すように、アスコルビン酸−2−リン酸誘導体であっても、アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウムの場合は、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩とは異なり、経時的に沈殿が生じにくい。本発明においては、実施例7〜8に示すように、アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩であるアスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸ナトリウムを用いても、ノニオン界面活性剤(1)と組み合わせることで、経時的に沈殿が生じにくい参考例Aと同等の結果が得られた。
〔実施例9〜11〕
表3に示す組成(単位:質量%)となるように各成分を均一に分散溶解し、攪拌することによってローションを得た。表3に、調製直後のローションのpH(25℃)を併記した。
得られたローションについて、実施例1と同様の評価(濁り評価、沈殿評価)を行った。結果を表3に併記した。
Figure 2013032303
表3の評価結果に示すとおり、ノニオン界面活性剤として、ノニオン界面活性剤(1)だけでなくノニオン界面活性剤(2)も配合した実施例9および10では、ノニオン界面活性剤(1)のみ配合した実施例11に比べて、低温(4℃)〜高温(40℃)の広い温度範囲で濁りや沈殿が生じず、ローションの安定性が向上していた。
表1〜3に示す各成分のうち、ノニオン界面活性剤(1)、ノニオン界面活性剤(2)、その他の界面活性剤としては、それぞれ以下のものを使用した。a+cの値、bの値はそれぞれ平均値である。
ヒドロキシエチルセルロースとしては、ダイセル化学工業(株)製「HEC SE900」を使用し、キサンタンガムとしては、大日本住友製薬(株)製「エコーガムT」を使用した。
[ノニオン界面活性剤(1)]
POE(7)POP(2)デシルエーテル:日本エマルジョン社製「EMALEX DAPE−0207」。
POE(8)POP(4)ラウリルエーテル:第一工業製薬社製「ノイゲン LP−100」。
POE(10)POP(4)セチルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL PBC−33」。
POE(20)POP(8)セチルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL PBC−44」。
POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL PEN−4620」。
POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL PEN−4630」。
[ノニオン界面活性剤(2)]
HO(CO)−(CO)−(CO)−H、a+c=20、b=20:アデカ社製「アデカプルロニックL−44」。
[その他の界面活性剤]
POE(20)セチルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL BC−20TX」。
POE(20)ステアリルエーテル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL BS−20」。
POE(20)デシルテトラデシルエーテル:日本エマルジョン社製「EMALEX 2420」。
モノステアリン酸デカグリセリル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL Decaglyn1−SV」。
モノステアリン酸POE(15)グリセリル:日光ケミカルズ社製「NIKKOL TMGS−15」。
モノオレイン酸POE(20)ソルビタン:日光ケミカルズ社製「NIKKOL TO−10V」。
テトラオレイン酸POE(30)ソルビット:日光ケミカルズ社製「NIKKOL GO−430NV」。
POE(3)ラウリルエーテル硫酸Na 25%水溶液:花王社製「エマール20C」。
塩化セチルトリメチルアンモニウム 30%水溶液:花王社製「コータミン60W」。

Claims (19)

  1. アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、下記式(1):
    −O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)
    [ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]
    で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)と、を含有する皮膚外用剤。
  2. 前記式(1)中のmの平均値が6〜12であり、かつnの平均値が12〜30である、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみが配合されている、請求項1または2に記載の皮膚外用剤。
  4. 前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩が、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸塩である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  5. 前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩が、アルカリ金属塩である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  6. 前記ノニオン性界面活性剤(1)の含有量が、0.1〜10質量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  7. 前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩の含有量が、0.01〜10質量%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  8. pHが6.5〜7.5である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  9. さらに、下記式(2):
    HO−(CHCHO)−(RO)−(CHCHO)−H …(2)
    [ただし、式(2)中のRは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;a、b、cはそれぞれ正の整数である。]
    で表されるノニオン界面活性剤(2)を含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  10. 前記式(2)中のa+cの平均値が4〜400であり、bの平均値が5〜70である、請求項9に記載の皮膚外用剤。
  11. 前記ノニオン性界面活性剤(2)の含有量が、0.1〜10質量%である、請求項9または10に記載の皮膚外用剤。
  12. 化粧料である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  13. アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩と、下記式(1):
    −O−(RO)−(CHCHO)−H …(1)
    [ただし、式(1)中のRは直鎖状または分岐状のアルキル基であり;Rは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;m、nはそれぞれ正の整数である。]
    で表され、前記式(1)中のmの平均値が2〜25であり、nの平均値が3〜34であるノニオン界面活性剤(1)と、を配合することを特徴とする皮膚外用剤の製造方法。
  14. 前記式(1)中のmの平均値が6〜12であり、かつnの平均値が12〜30である、請求項13に記載の皮膚外用剤の製造方法。
  15. アスコルビン酸−2−リン酸誘導体として、前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩のみを配合する、請求項13または14に記載の皮膚外用剤の製造方法。
  16. 前記ノニオン性界面活性剤(1)を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.1〜10質量%となるように配合する、請求項13〜15のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
  17. 前記アスコルビン酸−2−リン酸−6−高級脂肪酸塩を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.01〜10質量%となるように配合する、請求項13〜16のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
  18. さらに、下記式(2):
    HO−(CHCHO)−(RO)−(CHCHO)−H …(2)
    [ただし、式(2)中のRは−CHCH(CH)−または−CH(CH)CH−であり;a、b、cはそれぞれ正の整数である。]
    で表されるノニオン界面活性剤(2)を配合する、請求項13〜17のいずれか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
  19. 前記ノニオン性界面活性剤(2)を、当該皮膚外用剤全量中の含有量が0.1〜10質量%となるように配合する、請求項18に記載の皮膚外用剤の製造方法。
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