JP2013032046A - パーキング制御装置 - Google Patents

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一輝 山守
Haruki Matsuzaki
春樹 松▲崎▼
Takuya Tamaru
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Abstract

【課題】電動車両の駐車状態を安定的に維持する。
【解決手段】電動車両の制御システム21は、Pレンジ指示器19からの信号に応答してアクチュエータ24を駆動し、パーキングロック装置をロック状態にするP基本制御手段51を備える。制御システム21は、充電端子15に充電ケーブル17aが接続されている時に、ロック状態を保持するためのP保持制御手段52を備える。P保持制御手段52は、電源リレー31によりアクチュエータ24への電力供給を遮断し、ロック状態の解除を阻止する。この結果、充電の間中、駐車状態が安定的に維持される。さらに、制御システム21は、自動的にロック状態を提供するP自動制御手段53を備えることができる。制御システム21は、パーキングロックに代えて、ニュートラルレンジとパーキングブレーキとを提供する他レンジ制御手段54および制動制御手段43を備えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駐車状態に維持するためのパーキングロック装置を制御するパーキング制御装置に関する。
特許文献1は、車両に設けられたシフトレバー装置によって駐車位置、すなわちパーキングレンジが選択される車両が開示されている。パーキングレンジにおいては、パーキングロック装置が作動する。パーキングロック装置は、動力伝達経路を拘束する機構を備え、車両の駆動輪の回転を阻止して、車両を駐車状態に維持する。さらに、特許文献1は、車両が充電中であるときには、シフトレバー装置の移動を阻止するインターロック機構を設けている。
特許文献2は、外部充電のための充電ケーブルが接続されている時にギヤ位置がパーキングレンジ以外となると、車両の走行用モータをロック制御する。これにより、充電ケーブルが接続されているときには、車両が駐車位置から移動することを防止している。
特許第3629094号 特開2009−118658号公報
従来技術によると、充電中における車両の移動が阻止される。しかし、車両の駐車状態を安定的に維持するという要請は強く、従来技術に対して代替的な、または追加的な装置が求められていた。
本発明の目的は、車両の駐車状態を安定的に維持することができるパーキング制御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、パーキングロック装置の電気的な制御によって車両の駐車状態を安定的に維持することができるパーキング制御装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、パーキング制御装置において、車輪の回転を拘束することにより車両の移動を阻止するパーキングロック装置(13)と、パーキングロック装置を操作する電動のアクチュエータ(24、26、226)と、利用者によって操作され、パーキングロック装置を操作するための信号を出力するレンジ指示器(18、19)と、レンジ指示器からの信号に応答して、パーキングロック装置を駆動するようにアクチュエータを制御する基本制御手段(51)と、車両の駐車状態を保持すべきか否かを判定する判定手段(41、161)と、判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、パーキングロック装置をロック状態に保持するように、基本制御手段に優越して、アクチュエータを制御する保持制御手段(52、166)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、基本制御手段は、レンジ指示器に応じてパーキングロック装置を駆動する。例えば、利用者がレンジ指示器を操作すると、その操作に応じて電動のアクチュエータが制御され、パーキングロック装置が駆動される。例えば、利用者の操作に追従して、パーキングロック装置がロック状態へ、またはアンロック状態へ駆動される。この構成では、車両の駐車状態を保持すべきであると判定されると、保持制御手段によってパーキングロック装置がロック状態に保持される。特に、保持制御手段は、基本制御手段に優越して、電動のアクチュエータを制御する。このため、基本制御手段から影響を受けることなく、電動のアクチュエータを制御することによって、パーキングロック装置のロック状態が保持される。この結果、車両の駐車状態が安定的に維持される。
請求項2に記載の発明は、判定手段は、車両が外部電源(17)から充電されているとき、駐車状態を保持すべきであると判定することを特徴とする。この構成によると、車両が外部電源から充電されているときに、保持制御手段によってロック状態が保持される。このため、充電中に車両の駐車状態が安定的に維持される。
請求項3に記載の発明は、基本制御手段は、車両が外部電源から充電されているときに、電源を供給され作動可能状態におかれる電子制御装置によって提供されていることを特徴とする。この構成によると、基本制御手段を提供する電子制御装置は、車両が外部電源から充電されているときに、電源を供給され作動可能状態におかれる。このような構成においても、保持制御手段は、基本制御手段に優越して、電動のアクチュエータを制御するから、パーキングロック装置のロック状態が保持される。
請求項4に記載の発明は、保持制御手段は、判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、パーキングロック装置がロック状態にあるか否かを判定するロック判定手段(163)と、ロック判定手段によってロック状態にないことが判定されると、パーキングロック装置を自動的にロック状態に駆動するようにアクチュエータを制御する自動制御手段(53、171)とを備え、保持制御手段は、自動制御手段によってロック状態に駆動された後にロック状態を保持することを特徴とする。この構成によると、パーキングロック装置がロック状態にない場合であっても、パーキングロック装置を自動的にロック状態に駆動することができる。また、ロック状態に駆動された後は、保持制御手段が、基本制御手段に優越して、ロック状態を保持する。
請求項5に記載の発明は、保持制御手段は、判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、パーキングロック装置が異常か否かを判定する異常判定手段(172)と、異常判定手段によって異常が判定されると、パーキングロック装置に代わる代替装置(28、54、25、43)により車両の移動を阻止する代替阻止手段(174)とを備えることを特徴とする。この構成によると、パーキングロック装置が異常となっても、代替阻止手段によって車両の移動が阻止される。代替阻止手段は、例えば、車両の動力伝達機構をニュートラルレンジに駆動させるための手段、および/または車両のパーキングブレーキを作動させる手段を備えることができる。
請求項6に記載の発明は、さらに、アクチュエータの駆動に関連する回路を遮断する遮断手段(31、32、33、34、35、36)を備え、保持制御手段は、判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、遮断手段によって回路を遮断することにより、基本制御手段によるアクチュエータの制御を阻止することを特徴とする。この構成によると、アクチュエータの駆動に関連する回路を遮断するという強制的な手法によって、基本制御手段によるアクチュエータの制御が阻止される。この結果、基本制御手段に優越して、電動のアクチュエータを制御することができ、パーキングロック装置のロック状態が保持される。
請求項7に記載の発明は、遮断手段(31、32)は、アクチュエータへの電源供給を遮断することを特徴とする。この構成によると、アクチュエータへの電源供給を遮断することによって、基本制御手段によるアクチュエータの制御が阻止される。
請求項8に記載の発明は、遮断手段(33、34、35、36)は、アクチュエータへの駆動電流を遮断することを特徴とする。この構成によると、アクチュエータへの駆動電流を遮断することによって、基本制御手段に優越して、電動のアクチュエータを制御することができる。
請求項9に記載の発明は、遮断手段(31、33、34)は、基本制御手段および保持制御手段を提供する電子制御装置の外部に設けられていることを特徴とする。この構成によると、電子制御装置の外部に設けた遮断手段によって、基本制御手段によるアクチュエータの制御が阻止される。電子制御装置から誤った駆動信号が出力されても、アクチュエータの制御が阻止される。
請求項10に記載の発明は、遮断手段(32、35、36)は、基本制御手段および保持制御手段を提供する電子制御装置の内部に設けられていることを特徴とする。この構成によると、電子制御装置の内部に設けた遮断手段によって、基本制御手段によるアクチュエータの制御が阻止される。電子制御装置から誤った駆動信号が出力されることを阻止できる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明を適用した第1実施形態に係るパーキング制御装置を含む電動車両用の駆動系システムを示すブロック図である。 第1実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 第1実施形態の制御システムが実行する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の制御システムが実行する処理を示すフローチャートである。 本発明を適用した第2実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第3実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第4実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第5実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第6実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第7実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。 本発明を適用した第8実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百の位だけが異なる参照符号を付加することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係るパーキング制御装置2を含む電動車両用の駆動系システム1を示すブロック図である。電動車両用の駆動系システム1は、電動車両に搭載されている。電動車両は、高圧電池(HBAT)11、回転電機(RTEM)12、動力伝達機構(PTRM)13、および駆動輪14を備える。高圧電池11は、リチウムイオン二次電池である。高圧電池11は、数百ボルトの電圧を供給する高電圧電池である。回転電機12は、インバータ回路等の駆動回路を含む。回転電機12は、電動機、または発電機として機能することができる電動発電機である。回転電機12は、高圧電池11から給電されることによって回転し、駆動輪14を駆動する。また、回転電機12は、駆動輪14から駆動されて発電し、高圧電池11を充電することができる。
動力伝達機構13は、回転電機12を含む動力源と駆動輪14との間の動力伝達状態を切換えることができる。動力伝達機構13は、少なくともパーキングレンジを提供する。以下の説明において「パーキング」の語は「P」で表される場合がある。パーキングレンジは、動力伝達機構13に含まれるパーキングロック装置によって提供される。パーキングロック装置は、駆動輪14および/または他の車輪の回転を拘束することにより車両の移動を阻止する。パーキングロック装置は、動力伝達機構13の内部おける部材を機械的に回転不能に拘束する。これにより、電動車両の駐車状態が安定的に維持される。また、動力伝達機構13は、電動車両を前進走行させるためのドライブレンジを提供することができる。また、動力伝達機構13は、電動車両における動力源と駆動輪との間の動力伝達を機械的に遮断するニュートラルレンジを提供することができる。さらに、動力伝達機構13は、電動車両を後退走行させるためのリバースレンジを提供することができる。
電動車両には、充電端子(CHCN)15が設けられている。充電端子15は、充電用ケーブルを接続するためのコネクタ内に設けられている。充電端子15と高圧電池11との間には、ブレーカスイッチ(BRSW)16が設けられている。ブレーカスイッチ16が閉じることにより、充電端子15に供給される電力によって高圧電池11が充電される。なお、充電端子15と高圧電池11との間には、電圧および電流を制御するための充電回路が設けられている。充電端子15には、外部電源(PWSC)17が接続可能である。外部電源17は、例えば、広域電力網から供給される商用電源、または各家庭に設置された小規模発電施設である。
駆動系システム1は、レンジ指示器(RGID)18を備える。レンジ指示器18は、電動車両の利用者によって操作される操作部材を備え、操作部材の操作によって選択されたレンジを示す電気信号を出力する。選択可能なレンジには、例えば、電動車両を前進走行させるためのドライブレンジ、電動車両を後退走行させるためのリバースレンジ、回転電機12と駆動輪14との間の動力伝達を遮断するニュートラルレンジ、および電動車両を駐車状態におくためのパーキングレンジなどが提供される。レンジ指示器18は、少なくともPレンジ指示器(PRID)19を備える。Pレンジ指示器19は、利用者によって操作され、パーキングロック装置を操作するための信号を出力する。レンジ指示器18の操作部材は、例えば、シフト操作器のようなレバー型の部材、またはスイッチによって提供される。レンジ指示器18は、Pレンジ指示器19を提供する独立したスイッチと、パーキングレンジ以外のドライブレンジとニュートラルレンジとリバースレンジとを選択するレバー型の部材とによって構成することができる。
駆動系システム1は、パーキングブレーキ装置(PKID)20を備える。パーキングブレーキ装置20は、利用者によって操作される部材である。パーキングブレーキ装置20が操作されると、車両の駐車状態を維持するために車両のブレーキ装置が継続的に制動力を発生する。
駆動系システム1は、制御システム(CTSY)21を備える。制御システム21は、単一、または複数の電子制御装置によって構築されている。電子制御装置は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを格納している。記憶媒体は、メモリによって提供されうる。プログラムは、電子制御装置によって実行されることによって、電子制御装置をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように電子制御装置を機能させる。電子制御装置が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
駆動系システム1は、高圧電池11の電圧を降圧する直流コンバータ(DCCV)22を備える。直流コンバータ22から供給される低電圧の電力は、電動車両に搭載された低圧電池23に供給される。低圧電池23は、電動車両に搭載された電気機器などに比較的低い電圧、例えば12ボルトの直流電力を提供する。低圧電池23は、制御システム21、およびアクチュエータ24にも給電する。
駆動系システム1は、動力伝達機構13が提供するレンジを切換えるためのアクチュエータ(RGAC)24を備える。アクチュエータ24は、低圧電池23から給電されて作動する。アクチュエータ24は、モータ、または電磁弁によって提供される。アクチュエータ24は、複数のモータを含むことができる。例えば、アクチュエータ24は、パーキングロック装置をロック状態(拘束状態)とアンロック状態(解放状態)とに切換えるためのモータおよびそのフィードバックシステムを含むことができる。また、アクチュエータ24は、動力伝達機構13をドライブレンジ、またはリバースレンジに切換え、それらのレンジにおいて機能させるための複数の電磁弁を含むことができる。
さらに、駆動系システム1は、電動車両の移動を阻止するように車輪の回転を阻止するブレーキ装置(BRKD)25を備える。ブレーキ装置25は、摩擦力によって車輪の回転を阻止する。
駆動系システム1は、低圧電池23からアクチュエータ24への給電経路に設けられた電源リレー(PWRL)31を備える。言い換えると、電源リレー31は、電子制御装置、すなわち制御システム21の外部に設けられている。電源リレー31は、低圧電池23からアクチュエータ24への電力供給を断続する。電源リレー31によって電力が供給されるとき、アクチュエータ24はレンジを切換えることができる。例えば、パーキングロック装置は、ロック状態からアンロック状態に切換えられることがある。しかし、電源リレー31によって電力供給が遮断されたアクチュエータ24は、遮断前の状態を維持する。よって、電源リレー31によって電力供給が遮断されたアクチュエータ24は、動力伝達機構13のレンジを決して切換えることがない。すなわち、電源リレー31は、動力伝達機構13が提供するレンジの切換えを阻止し、提供されているレンジを保持する。
電源リレー31は、アクチュエータ24が作動するために必要な電気回路の少なくとも一部を遮断する遮断手段を提供する。遮断手段は、アクチュエータの駆動に関連する回路を遮断する。遮断手段は、アクチュエータ24を無効化するためにアクチュエータ24の電源回路またはアクチュエータ24の信号回路を遮断するように構成することができる。遮断手段は、電源リレー31、すなわち電気回路部品によって提供される。この構成によると、電源リレー31が遮断状態に駆動されているとき、アクチュエータ24は作動することができないから、レンジの切換えが確実に阻止され、レンジが安定的に保持される。
制御システム21は、充電端子15から入力される信号に基づいて、ブレーカスイッチ16の開閉を制御する。制御システム21は、充電ケーブル17aが充電端子15に接続され、充電のための条件が満たされると、ブレーカスイッチ16を閉じて充電を許容する。また、制御システム21は、充電ケーブル17aが取り外されるなど、充電条件が失われるとブレーカスイッチ16を開く。このような充電に関連する充電制御は、充電制御手段(CHCM)41によって提供される。充電制御手段41は、電動車両の駐車状態を保持すべきか否かを判定する判定手段を提供する。
制御システム21は、充電端子15から入力される信号、およびレンジ指示器18から入力される信号に基づいて、動力伝達機構13の作動状態が選択されたレンジに対応する作動状態となるようにアクチュエータ24を制御する。このような選択されたレンジに対応する制御は、レンジ制御手段(RGCM)42によって提供される。制御システム21は、動力伝達機構13に含まれるパーキングロック機構を操作するためにアクチュエータ24を制御する。さらに、制御システム21は、動力伝達機構13によって他のレンジを提供するようにアクチュエータ24を制御する。
レンジ制御手段42は、パーキングロックに関連する制御として、P基本制御手段(PBCM)51、P保持制御手段(PHCM)52、およびP自動制御手段(APCM)53を備える。
P基本制御手段51は、レンジ指示器18からの信号に応答して、パーキングロック装置を駆動するようにP駆動モータ26を制御する。P基本制御手段51は、パーキングレンジ指示器19からの信号のオン/オフに応じて、パーキングロック装置を、ロック状態とアンロック状態とに切換える。
P保持制御手段52は、所定の条件が成立しているときに、パーキングロック装置をロック状態に保持する。P保持制御手段52は、駐車状態を保持すべきと判定されるとき、パーキングロック装置をロック状態に保持するように、P基本制御手段51に優越して、P駆動モータ26を制御する。P保持制御手段52は、電動車両が駐車状態にあることが判定されると、パーキングロック装置の状態を監視し、さらにパーキングロック装置がロック状態からアンロック状態に切換えられることを電気的な制御によって阻止する。電動車両が駐車状態にあることは、充電端子15に充電ケーブル17aが接続されていることによって判定することができる。または、電動車両が駐車状態にあることは、車両の電源スイッチまたはイグニッションスイッチがオフ状態に操作されていることによって判定することができる。P保持制御手段52は、P基本制御手段51に優越してパーキングロック装置を制御する。すなわち、P保持制御手段52による制御は、P基本制御手段51による制御に覆いかぶさる(オーバーライド)ように機能する。言い換えると、P保持制御手段52は、P基本制御手段51を無効化する。これにより、パーキングロック装置は、P基本制御手段51に応答することなく、電気的な制御によってロック状態に保持される。P自動制御手段53は、パーキングロック装置を自動的にロック状態に駆動するようにアクチュエータ24を制御する。
レンジ制御手段42は、動力伝達機構13によってパーキングレンジ以外の他のレンジが提供されるようにアクチュエータ24を制御する他レンジ制御手段(DRCM)54を備える。他レンジ制御手段54は、レンジ指示器18からの信号に応じて、信号が示すレンジが動力伝達機構13によって提供されるようにアクチュエータ24を制御する。
さらに、制御システム21は、パーキングブレーキ装置20から入力される信号に基づいて、ブレーキ装置25を制御する。このような制動制御は、パーキングブレーキ制御とも呼ばれ、それは制動制御手段(PKCM)43によって提供される。
パーキング制御装置2は、レンジ指示器18、レンジ制御手段42、および電源リレー31を中心とする構成要素によって提供される。さらに、パーキング制御装置2は、充電制御手段41の少なくとも一部を含むことができる。また、パーキング制御装置2は、制動制御手段43の少なくとも一部を含むことができる。
この実施形態では、充電ケーブル17aは、電動車両が駐車され、電動車両の電源スイッチがオフ状態に操作された後に、充電端子15に接続されることがある。このため、充電制御手段41は、電動車両が駐車され、電動車両の電源スイッチがオフ状態に操作された後に作動することができる電子制御装置によって提供される。さらに、この実施形態では、充電制御手段41とレンジ制御手段42とが単一の電子制御装置によって提供されている。このため、充電制御手段41を作動させるために、レンジ制御手段42も作動可能な状態となる構成が採用されている。すなわち、P基本制御手段51は、電動車両が外部電源17から充電されているときに、電源を供給され作動可能状態におかれる電子制御装置によって提供されている。なお、充電制御手段41とレンジ制御手段42とを別の電子制御装置によって提供してもよい。この構成においても、充電制御手段41を作動させるために、両方の電子制御装置が起動され、作動状態におかれる。このような構成においては、充電のために電子制御装置が起動されたときであっても、P保持制御手段52によってパーキングロック装置がロック状態に保持される。
図2は、第1実施形態のパーキング制御装置2とそれに関連する構成を示すブロック図である。図中には、制御システム21における電気的な構成が図示されている。
アクチュエータ24は、パーキングロック装置を操作する電動のアクチュエータであるP駆動モータ(PLMT)26を備える。P駆動モータ26は、三相のSR(Switched Reluctance)モータである。P駆動モータ26は、所定の回転方向に駆動されるとパーキングロック装置をロック状態に位置付け、反対の回転方向に駆動されるとパーキングロック装置をアンロック状態に位置付ける。アクチュエータ24は、P駆動モータ26の位置、またはパーキングロック装置の位置を検出する位置センサ(PSNR)27を備える。位置センサ27は、パーキングロック装置がロック状態にあるかアンロック状態にあるかを示す信号を出力する。位置センサ27の信号は制御システム21に入力される。位置センサ27の信号は、レンジ制御手段42において利用される。アクチュエータ24は、レンジ切換モータ(RGMT)28を備える。レンジ切換モータ28は、他レンジ制御手段54によって制御される。
制御システム21は、電源リレー31を駆動するためのリレー駆動回路(RLDR)44を備える。リレー駆動回路44は、レンジ制御手段42からの指令に応答して電源リレー31をオン状態またはオフ状態に駆動する。P基本制御手段51は、P駆動モータ26に通電するときに、電源リレー31をオン状態にするためのオン指令をリレー駆動回路44に与える。P自動制御手段53も、P駆動モータ26に通電するときに、電源リレー31をオン状態にするためのオン指令をリレー駆動回路44に与える。
P保持制御手段52は、電動車両が駐車状態にあるとき、電源リレー31をオフ状態にするためのオフ指令をリレー駆動回路44に与える。P保持制御手段52からのオフ指令は、P基本制御手段51からのオン指令より優越してリレー駆動回路44に与えられる。この結果、P基本制御手段51によって電源リレー31がオン状態にされようとしているときであっても、P保持制御手段52は電源リレー31をオフ状態に駆動し、P駆動モータ26への通電を阻止することができる。P保持制御手段52からのオフ指令は、P自動制御手段53からのオン指令より優越してリレー駆動回路44に与えられる。この結果、P自動制御手段53によって電源リレー31がオン状態にされようとしているときであっても、P保持制御手段52は電源リレー31をオフ状態に駆動し、P駆動モータ26への通電を阻止することができる。
この実施形態では、電子制御装置によって提供される制御システム21の外部に設けられた電源リレー31によってP駆動モータ26を駆動するための電気回路が遮断される。このため、確実にP駆動モータ26の回転を阻止することができる。
制御システム21は、P駆動モータ26の三相コイルへ通電するためのモータ駆動回路(MTDR)45、46、47を備える。モータ駆動回路45、46、47は、レンジ制御手段42からの指令に応答して、三相コイルへの通電を断続する。
図3は、第1実施形態の制御システム21が実行する処理を示すフローチャートである。図4は、第1実施形態の制御システム21が実行する異常処理174を示すフローチャートである。これらのフローチャートによって、充電制御手段41、P保持制御手段52、P自動制御手段53、他レンジ制御手段54、および制動制御手段43の少なくとも一部が提供される。
ステップ161では、充電ケーブル17aが充電端子15に接続されているか否かが判定される。充電ケーブル17aが充電端子15に接続されるまでステップ161を繰り返す。ステップ161は、充電ケーブル17aの接続有無に基づいて電動車両の駐車状態を保持すべきか否かを判定する判定手段を提供する。ステップ161では、電動車両が外部電源17から充電されているとき、駐車状態を保持すべきであると判定する。充電ケーブル17aが接続されるとステップ162に進む。ステップ162では、充電制御手段41からレンジ制御手段42へ、充電のための処理を実行するための充電要求が送信される。
ステップ163では、動力伝達機構13のパーキングロック装置がロック状態にあるか否かが判定される。ステップ163の判定は、位置センサ27から供給される信号に基づいて実行される。ステップ163は、ロック判定手段を提供する。パーキングロック装置がロック状態にある場合、ステップ164に進む。ステップ164では、パーキングロック装置がロック状態にあることが確定される。ステップ165では、充電処理が開始される。ここでは、充電処理の開始を許可する信号がレンジ制御手段42から充電制御手段41へ送信される。
ステップ166では、パーキングロック装置のロック状態を保持するためのP保持制御が実行される。ステップ166により、P保持制御手段52が提供される。P保持制御は、充電処理の期間中、継続的に実行される。これにより、充電処理の期間中、継続して電動車両が安定的に駐車状態に置かれる。ステップ167では、回路の遮断が開始される。ステップ167では、リレー駆動回路44にオフ指令が与えられる。これにより、電源リレー31がオフ状態に駆動され、P駆動モータ26への電源供給が完全に遮断される。この結果、パーキングロック装置のロック状態が安定的に保持される。ステップ168では、充電処理が完了したか否かが判定される。ここでは、充電ケーブル17aが充電端子15に接続されているか否かを判定してもよい。充電処理の期間中、ステップ167を繰り返し、電源リレー31がオフ状態に駆動され続ける。やがて充電処理が終了すると、ステップ169へ進む。ステップ169では、回路の遮断を終了する。ここでは、リレー駆動回路44へのオフ指令が解除される。これにより、電源リレー31は、オン状態に駆動可能な状態におかれる。ステップ170では、ステップ166に示したP保持制御をスリープ状態とし、電子制御装置の消費電力を抑制する処理が実行される。
ステップ163において、パーキングロック装置がロック状態にない場合、すなわちアンロック状態である場合、ステップ171へ進む。ステップ171では、P自動制御が実行される。ここでは、レンジ指示器18からの信号にかかわらず強制的にパーキングロック装置がロック状態に駆動される。ステップ171は、ロック判定手段によってロック状態にないことが判定されると、パーキングロック装置を自動的にロック状態に駆動するようにアクチュエータを制御するP自動制御手段53を提供する。
ステップ172では、P自動制御によってパーキングロック装置がロック状態になったか否かが判定される。ステップ172は、ステップ161の判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、パーキングロック装置が異常か否かを判定する異常判定手段を提供する。
ロック状態が実現された場合、ステップ164へ進む。さらに、ステップ166が実行される。したがって、P保持制御手段52は、P自動制御手段53によってロック状態に駆動された後にロック状態を保持する。
一方、P自動制御が実行されたにもかかわらずロック状態が実現されていない場合、ステップ173へ進む。この場合は、駆動系システム1またはパーキング制御装置2に何らかの異常が発生している可能性が高い。ステップ173では、利用者に対してシステムの異常を警告する。これにより、利用者の適切な処置を促すことができる。
さらに、ステップ174では、異常下においても充電処理を実行するための異常処理が実行される。ステップ174では、パーキングロック装置に代わって電動車両の移動を阻止するための措置がとられる。ここでは、パーキングロック装置のロック状態に代わって、動力伝達機構13のニュートラルレンジと、パーキングブレーキの作動状態とが利用される。ステップ174は、ステップ172の異常判定手段によって異常が判定されると、パーキングロック装置に代わる代替装置(28、54、25、43)により車両の移動を阻止する代替阻止手段を提供する。代替装置は、動力伝達機構13をニュートラルレンジに駆動させるための手段28、54、および/またはパーキングブレーキを作動させる手段25、43を含むことができる。
図4において、ステップ175では、パーキングブレーキ(PKB)が作動状態におかれているか否かが判定される。パーキングブレーキが作動していない場合、ステップ176へ進む。
ステップ176では、パーキングブレーキを操作するように利用者に対して指示が出力される。さらに、ステップ176では、パーキングブレーキ装置20の操作状態にかかわらず、制動力を発生させるようにブレーキ装置25が制御される。これにより、電動車両はパーキングブレーキが作動した状態に置かれる。パーキングブレーキが作動すると、ステップ177へ進む。ステップ177では、ニュートラルレンジに切換えるように利用者に対して指示が出力される。さらに、ステップ177では、レンジ指示器18の操作状態にかかわらず、ニュートラルレンジへ切換えるようにレンジ切換モータ28が制御される。これにより、電動車両はニュートラルレンジに置かれる。動力伝達機構13がニュートラルレンジに駆動されると、ステップ179へ進む。ステップ176とステップ178とによって、パーキングロック装置のロック状態に代わる代替措置を利用者に指示する指示手段が提供される。
ステップ179では、利用者への操作指示が終了される。ステップ180では、充電処理が開始される。ステップ181では、パーキングブレーキの作動状態を保持するための保持制御が実行される。ステップ182では、ニュートラルレンジを保持するための保持制御が実行される。ステップ183では、充電処理が完了したか否かが判定される。充電処理の期間中、ステップ181およびステップ182を繰り返し、パーキングブレーキの作動状態とニュートラルレンジとが保持され続ける。やがて充電処理が終了すると、一連の処理を終了する。
以上に説明したこの実施形態によると、車両の駐車状態を保持すべきであると判定されると、P保持制御手段52によってパーキングロック装置がロック状態に保持される。特に、P保持制御手段52は、P基本制御手段51に優越して、電動のP駆動モータ26を制御する。このため、P基本制御手段51から影響を受けることなく、電動のP駆動モータ26を制御することによって、パーキングロック装置のロック状態が保持される。この結果、車両の駐車状態が安定的に維持される。
P保持制御手段52は、駐車状態を保持すべきと判定されるとき、遮断手段である電源リレー31によって回路を遮断する。これにより、P基本制御手段51によるP駆動モータ26の制御が阻止される。この構成によると、P駆動モータ26の駆動に関連する回路を遮断するという強制的な手法によって、P基本制御手段51によるP駆動モータ26の制御が阻止される。この結果、P基本制御手段51に優越して、電動のP駆動モータ26を制御することができ、パーキングロック装置のロック状態が保持される。
(第2実施形態)
図5は、本発明を適用した第2実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。上記実施形態では、P駆動モータ26としてSRモータを採用した。これに代えて、この実施形態では、P駆動モータ226としてDCモータを採用する。制御システム21は、P駆動モータ226の正極側の通電経路に設けられたモータ駆動回路245と、負極側の通電経路に設けられたモータ駆動回路246とを備える。この実施形態においても、P保持制御手段52は、電源リレー31を遮断することによってP駆動モータ226の回転を阻止する。
(第3実施形態)
図6は、本発明を適用した第3実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。第1実施形態では、制御システム21の外部設けられた電源リレー31を遮断状態に駆動することによってP駆動モータ26を停止状態に保持した。これに代えて、この実施形態では、制御システム21の内部に、リレー駆動回路44への信号供給を遮断するスイッチ素子32を備える。スイッチ素子32は、制御システム21を構成する電子制御装置の内部に配置されている。スイッチ素子32は、レンジ制御手段42とリレー駆動回路44との間の信号伝達経路に設けられている。スイッチ素子32は、常閉型スイッチによって提供することができる。スイッチ素子32は、P保持制御手段352から供給されるオフ指令に応答して、信号伝達経路を遮断する。P保持制御手段352は、充電ケーブル17aが接続されるとスイッチ素子32にオフ指令を送信する。スイッチ素子32が信号伝達経路を遮断することにより、リレー駆動回路44は、電源リレー31を遮断状態に駆動する。これにより、充電ケーブル17aが接続されている期間中、継続して、電源リレー31が遮断状態におかれる。この結果、P駆動モータ26への通電が遮断され、P駆動モータ26の回転が阻止される。
(第4実施形態)
図7は、本発明を適用した第4実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。上記実施形態では、P駆動モータ26としてSRモータを採用した。これに代えて、この実施形態では、P駆動モータ226としてDCモータを採用する。この実施形態においても、P保持制御手段352は、スイッチ素子32によって信号伝達経路を遮断することにより、P駆動モータ226の回転を阻止する。
(第5実施形態)
図8は、本発明を適用した第5実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。先行する複数の実施形態では、P駆動モータ26、226への電力供給を遮断する電源リレー31を設け、これを遮断状態に駆動することによってP駆動モータ26、226を停止状態に保持した。これに代えて、この実施形態では、P駆動モータ26の巻線への駆動電流を遮断するスイッチ素子33、34を備える。スイッチ素子33は、モータ駆動回路45とP駆動モータ26との間に設けられている。スイッチ素子34は、モータ駆動回路46とP駆動モータ26との間に設けられている。SRモータは、三相巻線のうちの二相の巻線への駆動電流を遮断することによってその回転を阻止することができる。スイッチ素子33、34は、常閉型スイッチによって提供することができる。スイッチ素子33、34は、P保持制御手段552から供給されるオフ指令に応答して、巻線への通電経路を遮断する。P保持制御手段552は、充電ケーブル17aが接続されるとスイッチ素子33、34にオフ指令を送信する。スイッチ素子33、34が巻線への通電経路を遮断することにより、P駆動モータ26の回転が阻止される。
(第6実施形態)
図9は、本発明を適用した第6実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。上記実施形態では、P駆動モータ26としてSRモータを採用した。これに代えて、この実施形態では、P駆動モータ226としてDCモータを採用する。この場合、2つのモータ駆動回路245、246のいずれか一方だけとP駆動モータ226との間にスイッチ素子33が設けられる。この実施形態においても、P保持制御手段652は、スイッチ素子33によって巻線への駆動電流の供給を遮断することにより、P駆動モータ226の回転を阻止する。
(第7実施形態)
図10は、本発明を適用した第7実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。上記実施形態では、モータ駆動回路45、46、245、246とP駆動モータ26、226との間にスイッチ素子33、34を設けた。これに代えて、この実施形態では、レンジ制御手段42とモータ駆動回路45、46との間にスイッチ素子35、36が設けられる。スイッチ素子35、36は、レンジ制御手段42からモータ駆動回路45、46への信号伝達経路を遮断する。スイッチ素子35、36は、P保持制御手段752から供給されるオフ指令に応答して、信号伝達経路を遮断する。P保持制御手段752は、充電ケーブル17aが接続されるとスイッチ素子35、36にオフ指令を送信する。スイッチ素子35、36が信号伝達経路を遮断することにより、モータ駆動回路45、46は、P駆動モータ26の巻線への駆動電流の供給を停止する。これによりP駆動モータ26の回転が阻止される。
(第8実施形態)
図11は、本発明を適用した第8実施形態のパーキング制御装置とそれに関連する構成を示すブロック図である。上記実施形態では、P駆動モータ26としてSRモータを採用した。これに代えて、この実施形態では、P駆動モータ226としてDCモータを採用する。この場合、レンジ制御手段42と2つのモータ駆動回路245、246のいずれか一方だけとの間にスイッチ素子35が設けられる。この実施形態においても、P保持制御手段852は、スイッチ素子35によって信号伝達経路を遮断することにより、P駆動モータ226の回転を阻止する。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、複数の上記実施形態では、電動車両の駐車状態を示す条件として充電ケーブル17aの接続を採用した。これに代えて、電動車両の電源スイッチがオフ位置に操作されていることを採用してもよい。
また、複数の上記実施形態では、電動車両に本発明を適用した例を示した。これに代えて、内燃機関のみを搭載した車両に本発明を適用してもよい。
また、電子制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、電子制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
1 駆動系システム、 2 パーキング制御装置、 11 高圧電池、 12 回転電機、 13 動力伝達機構、 14 駆動輪、 15 充電端子、 16 ブレーカスイッチ、 17 外部電源、 18 レンジ指示器、 19 Pレンジ指示器、 20 パーキングブレーキ装置、 21 制御システム、 22 コンバータ、 23 低圧電池、 24 アクチュエータ、 25 ブレーキ装置、 26 P駆動モータ、 226 P駆動モータ、 27 位置センサ、 28 レンジ切換モータ、 31 電源リレー、 32 スイッチ素子、 33 スイッチ素子、 34 スイッチ素子、 35 スイッチ素子、 36 スイッチ素子、 41 充電制御手段、 42 レンジ制御手段、 43 制動制御手段、 44 リレー駆動回路、 45 モータ駆動回路、 245 モータ駆動回路、 46 モータ駆動回路、 246 モータ駆動回路、 47 モータ駆動回路、 51 P基本制御手段、 52 P保持制御手段、 352 P保持制御手段、 552 P保持制御手段、 652 P保持制御手段、 752 P保持制御手段、 852 P保持制御手段、 53 P自動制御手段、 54 他レンジ制御手段。

Claims (10)

  1. 車輪の回転を拘束することにより車両の移動を阻止するパーキングロック装置(13)と、
    前記パーキングロック装置を操作する電動のアクチュエータ(24、26、226)と、
    利用者によって操作され、前記パーキングロック装置を操作するための信号を出力するレンジ指示器(18、19)と、
    前記レンジ指示器からの信号に応答して、前記パーキングロック装置を駆動するように前記アクチュエータを制御する基本制御手段(51)と、
    前記車両の駐車状態を保持すべきか否かを判定する判定手段(41、161)と、
    前記判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、前記パーキングロック装置をロック状態に保持するように、前記基本制御手段に優越して、前記アクチュエータを制御する保持制御手段(52、166)とを備えることを特徴とするパーキング制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記車両が外部電源(17)から充電されているとき、駐車状態を保持すべきであると判定することを特徴とする請求項1に記載のパーキング制御装置。
  3. 前記基本制御手段は、前記車両が外部電源から充電されているときに、電源を供給され作動可能状態におかれる電子制御装置によって提供されていることを特徴とする請求項2に記載のパーキング制御装置。
  4. 前記保持制御手段は、
    前記判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、前記パーキングロック装置がロック状態にあるか否かを判定するロック判定手段(163)と、
    前記ロック判定手段によってロック状態にないことが判定されると、前記パーキングロック装置を自動的にロック状態に駆動するように前記アクチュエータを制御する自動制御手段(53、171)とを備え、
    前記保持制御手段は、前記自動制御手段によってロック状態に駆動された後にロック状態を保持することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のパーキング制御装置。
  5. 前記保持制御手段は、
    前記判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、前記パーキングロック装置が異常か否かを判定する異常判定手段(172)と、
    前記異常判定手段によって異常が判定されると、前記パーキングロック装置に代わる代替装置(28、54、25、43)により前記車両の移動を阻止する代替阻止手段(174)とを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のパーキング制御装置。
  6. さらに、前記アクチュエータの駆動に関連する回路を遮断する遮断手段(31、32、33、34、35、36)を備え、
    前記保持制御手段は、前記判定手段によって駐車状態を保持すべきと判定されるとき、前記遮断手段によって前記回路を遮断することにより、前記基本制御手段による前記アクチュエータの制御を阻止することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のパーキング制御装置。
  7. 前記遮断手段(31、32)は、前記アクチュエータへの電源供給を遮断することを特徴とする請求項6に記載のパーキング制御装置。
  8. 前記遮断手段(33、34、35、36)は、前記アクチュエータへの駆動電流を遮断することを特徴とする請求項6に記載のパーキング制御装置。
  9. 前記遮断手段(31、33、34)は、前記基本制御手段および前記保持制御手段を提供する電子制御装置の外部に設けられていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のパーキング制御装置。
  10. 前記遮断手段(32、35、36)は、前記基本制御手段および前記保持制御手段を提供する電子制御装置の内部に設けられていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のパーキング制御装置。
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