JP6527457B2 - ミキサ車およびミキサ車の制御装置 - Google Patents

ミキサ車およびミキサ車の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン又は電動機によりドラムを回転させることが可能なミキサ車およびミキサ車の制御装置に関する。
従来、バッテリ(二次電池)と、バッテリの電力によって駆動される電動機と、エンジン又は電動機の動作に基づいて駆動される油圧モータとを備え、エンジン停止時に、電動機により駆動された油圧モータによってドラムを回転させるミキサ車が知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のミキサ車は、エンジンによって発電機を発電させ、この電力をバッテリに充電する。エンジンが停止した場合には、バッテリに充電された電力を用いて電動機を駆動し、電動機の動作に基づいて油圧モータを駆動してドラムを回転させる。このような構成により、エンジンのアイドリングストップ時にもドラムを回転させることができるので、騒音や排気の低減および燃費の向上を図ることが可能となる。
特開2003−301802号公報
エンジンの駆動およびその停止状態に応じてドラム回転の動力を切り替える制御においては、エンジン停止時における電動機の始動タイミング、あるいは、エンジン駆動時における電動機の駆動停止タイミングが適切でないと、ドラムの回転状態が急変動する場合がある。ドラムの回転状態の急変動は、車体を大きく揺らして乗員の乗り心地を悪化させる要因となる。
特に、アイドリングストップ制御の際に参照されるアイドリングストップ信号の生成およびその消失のタイミングは、実際のエンジンの停止および駆動のタイミングと必ずしも一致するとは限らない。このため、例えば、電動機を動力として回転するドラムにエンジンの動力が多重に加わることで、ドラムの回転状態が急変動し、車体が大きく揺れて、乗員の乗り心地が悪化することがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ドラム回転の動力を適切に切り替えて乗り心地の改善を図ることができるミキサ車およびミキサ車の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るミキサ車は、ドラムと、ドラム駆動回路と、制御装置とを具備する。
上記ドラム駆動回路は、エンジンによって駆動される第1の流体圧ポンプと、前記第1の流体圧ポンプによって駆動され前記ドラムを回転させる流体圧モータと、前記エンジンの停止時に生成されるアイドリングストップ信号に基づいて駆動される電動機と、前記電動機によって駆動され前記流体圧モータを駆動する第2の流体圧ポンプと、を有する。
上記制御装置は、上記エンジンの駆動時は、上記第1の流体圧ポンプを動力として上記流体圧モータを駆動させる第1の駆動信号を出力し、上記アイドリングストップ信号の受信時は、上記電動機を動力として上記流体圧モータを駆動させる第2の駆動信号を出力し、上記第1の駆動信号および上記第2の駆動信号のいずれか一方を出力するときは、上記アイドリングストップ信号の状態変化が生じてから上記一方の出力を遅延させるように構成される。
上記ミキサ車において、制御装置は、上記第1の駆動信号および上記第2の駆動信号のいずれか一方を出力するときは、上記アイドリングストップ信号の状態変化が生じてから所定時間経過するまで上記一方の出力を遅延させるように構成されている。このため、アイドリングストップ信号の生成およびその消失のタイミングが実際のエンジンの停止および駆動のタイミングと一致しない場合においても、エンジンの動力と電動機の動力とがドラムに多重に加わることが阻止され、ドラム回転状態の急変動を回避することが可能となる。これにより、動力の切り替えの際の車体の揺れを阻止して、乗員の乗り心地の悪化を防止することが可能となる。
上記制御装置は、上記第2の駆動信号の出力中に上記エンジンが駆動されたときは、上記アイドリングストップ信号の受信が終了するまでの時間、上記第1の駆動信号の出力を遅延させるように構成されてもよい。
この構成は、エンジンのアイドリングストップ状態が解除された後もアイドリングストップ信号が消失しない場合に特に有効であり、これにより、電動機からエンジンへの動力の適切な切り替えが可能となる。
一方、上記制御装置は、上記第1の駆動信号の出力を停止した後、上記アイドリングストップ信号を受信したときは、上記アイドリングストップ信号を受信してから所定時間経過後に上記第2の駆動信号を出力するように構成されてもよい。
この構成は、エンジンの停止後に第1の流体圧ポンプの残圧で回転するドラムに電動機の動力が加わることでドラムの回転状態の急変動が生じやすい場合に特に有効であり、これにより、エンジンから電動機への動力の適切な切り替えが可能となる。
上記構成において、上記ミキサ車は、上記第1の流体圧ポンプの吐出圧を検出することが可能な検出部をさらに具備してもよい。この場合、上記制御装置は、上記第1の駆動信号の出力を停止した後、上記アイドリングストップ信号を受信したときは、上記第1の流体圧ポンプの吐出圧の所定以上の低下が上記検出部で検出されるまで、上記第2の駆動信号の出力を遅延させるように構成される。
第1の流体圧ポンプの吐出圧が十分低下した状態で電動機を始動させることにより、ドラムの回転状態の急変動を抑えることが可能となる。
上記制御装置は、上記エンジンの駆動時に上記第1の駆動信号を出力することが可能な第1の制御部と、上記アイドリングストップ信号の受信時に上記第2の駆動信号を出力し、かつ、上記第2の駆動信号の出力状態を上記第1の制御部へ通知する第2の制御部と、を有してもよい。この場合、上記第1の制御部は、上記エンジンが駆動されたとき、上記第2の駆動信号が出力中のときは上記第2の駆動信号の出力が停止するまで上記第1の駆動信号の出力を遅延させる。上記第2の制御部は、上記アイドリングストップ信号を受信してから所定時間経過するまで上記第2の駆動信号の出力を遅延させる。
上記ドラム駆動回路は、第1の制御弁と、第2の制御弁とを有してもよい。
上記第1の制御弁は、上記第1の流体圧ポンプと上記流体圧モータの間に配置され、上記第1の駆動信号の出力を受けて上記第1の流体圧ポンプと上記流体圧モータとの間を連通させる。
上記第2の制御弁は、上記第2の流体圧ポンプと上記流体圧モータの間に配置され、上記制御装置から出力された信号に基づき上記第2の流体圧ポンプと上記流体圧モータとの間を連通させる。
本発明の一形態に係るミキサ車の制御装置は、エンジンによって駆動される第1の流体圧ポンプと、上記第1の流体圧ポンプによって駆動される流体圧モータと、上記流体圧モータによって回転されるドラムと、上記エンジンの停止時に生成されるアイドリングストップ信号に基づいて駆動される電動機と、上記電動機によって駆動され上記流体圧モータを駆動する第2の流体圧ポンプと、を備えたミキサ車の制御装置であって、第1の制御部と、第2の制御部とを具備する。
上記第1の制御部は、上記エンジンの駆動時に、上記第1の流体圧ポンプを動力として上記流体圧モータを駆動させる第1の駆動信号を出力する。
上記第2の制御部は、上記アイドリングストップ信号の受信時に、上記電動機を動力として上記流体圧モータを駆動させる第2の駆動信号を出力する。
そして、上記第1の制御部は、上記第2の駆動信号の出力中に上記エンジンが駆動された時は、上記アイドリングストップ信号の受信が終了するまで上記第1の駆動信号の出力を遅延させるように構成される。
本発明によれば、ドラム回転の動力を適切に切り替えて乗り心地の改善を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るミキサ車を示す概略構成図である。 上記ミキサ車の制御装置の構成を示すブロック図である。 上記ミキサ車におけるドラム駆動回路を示す概略構成図である。 アイドリングストップ機能の実行から解除までの間における比較例による制御指令を示すタイミングチャートである。 アイドリングストップ機能の実行から解除までの間における上記制御装置による制御指令を示すタイミングチャートである。 上記制御装置(第2の制御部)における処理例を示すフローチャートである。 上記制御装置(第1の制御部)における処理例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るミキサ車におけるドラム駆動回路の概略構成図である。 上記ミキサ車における制御装置(第2の制御部)における処理例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るミキサ車を示す概略構成図である。図2は、上記ミキサ車の制御装置の構成を示すブロック図である。図3は、上記ミキサ車におけるドラム駆動回路を示す概略構成図である。
[ミキサ車の全体構成]
図1に示すように、ミキサ車100は、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という)を生コン工場から工事現場まで運搬するドラム1を有する。ドラム1は、ミキサ車100の架台2に回転自在に設置される。
ミキサ車100は、生コンを運搬するに際して、生コンの品質劣化および固化を防止するために、ドラム1を正回転させてドラム1内に取り付けられた螺旋状の複数のブレードで生コンを撹拌する。また、ミキサ車100は、ドラム1を逆回転させることで、ドラム1内の生コンを排出し、コンクリート打設現場へ供給する。
図1に示すように、ミキサ車100は、エンジン3と、発電機4と、第1のバッテリ5と、ドラム駆動回路6とを有する。図2に示すように、ミキサ車100は、エンジンコントローラ7をさらに有する。
エンジン3は、ミキサ車100の動力源であり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関で構成される。発電機4は、エンジン3の回転動力によって発電し、発電した電力を第1のバッテリ5およびドラム駆動回路6内の第2のバッテリ21へ供給することが可能に構成される。発電機4は、1台に限られず、複数台備えられてもよい。この場合、複数の発電機で第1のバッテリ5および第2のバッテリ21が充電されてもよいし、バッテリ毎に発電機が割り当てられてもよい。
第1のバッテリ5は、発電機4の出力(電力)を蓄電し、ミキサ車100の車体部の電装系の電力源として用いられ、例えば、定格24Vの鉛蓄電池で構成される。
ドラム駆動回路6は、ドラム1を回転させるための油圧回路等の流体圧回路で構成される。ミキサ車100においては、生コンを排出するまでは常にドラム1を回転させる必要がある。そこで、ミキサ車100は、ドラム駆動回路6として、図3に示すように、エンジン駆動時に稼働する第1の駆動回路61と、エンジン停止時(アイドリングストップ中)に稼働する第2の駆動回路62とを有する。
第1の駆動回路61は、その駆動源に、ミキサ車100のエンジン3が用いられる。第1の駆動回路61は、PTO(Power Take Off)を介してエンジン3の回転動力を第1の油圧ポンプ11(第1の流体圧ポンプ)へ伝達し、第1の油圧ポンプから吐出される圧油を油圧モータ12(流体圧モータ)へ供給してこれを駆動し、油圧モータ12の回転でドラム1を回転させる。
第2の駆動回路62は、第2のバッテリ21を有する。第2の駆動回路62は、第2のバッテリ21の放電出力で電動機22を駆動し、電動機22の回転動力を第2の油圧ポンプ23(第2の流体圧ポンプ)へ伝達する。第2の油圧ポンプ23は圧油を油圧モータ12へ供給してこれを駆動し、油圧モータ12の回転でドラム1を回転させる。
エンジンコントローラ7は、典型的にはコンピュータで構成され、エンジン3の点火制御のほか、ミキサ車100の電装部品を電気的に制御する。
また、エンジンコントローラ7は、ミキサ車100が信号待ち等で停車した際、所定の条件下においてエンジン3の駆動を停止させるアイドリングストップ機能を実行する。所定の条件は適宜設定され、典型的には、アクセルペダルやブレーキペダル、サイドブレーキ(駐車ブレーキ)等の操作状態が参照される。エンジンコントローラ7は、アイドリングストップ機能を実行する際、アイドリングストップ信号を生成する。エンジンコントローラ7は、アイドリングストップ機能を解除したときは、生成したアイドリングストップ信号を消失させる。
次にドラム駆動回路6の基本構成について説明する。
[ドラム駆動回路の基本構成]
図3に示すように、第1の駆動回路61は、第1の油圧ポンプ11と、油圧モータ12と、第1の制御弁13とを有する。第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11と油圧モータ12との間に配置され、油圧モータ12と第1の制御弁13との間に油圧回路14を構成する。
第1の油圧ポンプ11は、エンジン3の動力で駆動され、油圧モータ12へ圧油を供給する。油圧モータ12は、第1の油圧ポンプ11から圧油の供給を受けてドラム1を回転させる。
第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11から油圧回路14への圧油の供給およびその遮断、ならびに油圧回路14における圧油の供給方向を切り替える。第1の制御弁13は、A位置と、B位置と、C位置とを有する3位置4ポート電磁切替弁で構成され、上記各位置は、エンジンコントローラ7から送信される制御信号に基づいて切り替えられる。
具体的に、第1の制御弁13は、ドラム1を正方向に回転させるときはA位置へ切り替えられ、ドラム1を逆方向に回転させるときはC位置へ切り替えられる。また、第1の制御弁13は、第1の油圧ポンプ11から油圧モータ12への圧油の供給を遮断するときは、B位置へ切り替えられる。
なお図示せずとも、油圧回路14には、所定以上の油圧が発生したときに開弁するリリーフ弁や、圧油の供給方向を規制するチェック弁等が適宜の位置に設けられてもよい。また図示せずとも、油圧モータ12とドラム1との間に減速機が設置されてもよい。
第2の駆動回路62は、第2のバッテリ21と、電動機22と、第2の油圧ポンプ23と、第2の制御弁24とを有する。
第2のバッテリ21は、発電機4の出力(電力)を蓄電する蓄電池で構成され、電動機22の電力源として用いられる。第2のバッテリ21は、充放電可能な二次電池であれば特に限定されず、本実施形態では、リチウムイオン二次電池が用いられる。電動機22は、第2のバッテリ21の出力で駆動され、例えば、直流(DC)モータで構成される。
第2の油圧ポンプ23は、電動機22で駆動される。第2の油圧ポンプ23は、タンク26に貯留された作動油を吸引し、油圧回路14へ圧油を供給する。第2の油圧ポンプ23から吐出される圧油量は、電動機22の出力(回転数)によって制御される。第2の油圧ポンプ23は、油圧回路14において、油圧モータ12を正方向に回転させる方向に圧油を循環させる。
第2の制御弁24は、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間に配置される。第2の制御弁24は、第2の油圧ポンプ23から油圧回路14への圧油の供給およびその遮断を切り替える。第2の制御弁24は、D位置と、E位置とを有する2位置4ポート電磁切替弁で構成され、上記各位置は、エンジンコントローラ7から送信される制御信号に基づいて切り替えられる。
具体的に、第2の制御弁24は、エンジン3の駆動時はD位置へ切り替えられ、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間を遮断する。一方、第2の制御弁24は、後述するように、第2の制御部82がアイドリングストップ信号を受信したときにE位置へ切り替えられるように構成される。E位置では、第2の油圧ポンプ23と油圧回路14との間を連通させ、油圧モータ12を正方向に回転させる方向に油圧回路14とタンク26との間で圧油を循環させる。
次に、以上のように構成されるドラム駆動回路6の基本動作について説明する。
ドラム1に生コンを搭載したミキサ車100は、コンクリートプラント(生コン工場)から打設現場までドラム1を所定の回転数で正方向に回転させながら、ドラム1内で生コンを撹拌する。ミキサ車100の走行時においては、図3に示すように、第1の制御弁13はA位置にあり、第2の制御弁24はD位置にある。その結果、エンジン3を駆動源とする第1の駆動回路51により、ドラム1が正方向に所定の回転数で回転する。
一方、信号待ち、渋滞等によってミキサ車100が停止し、所定のアイドリングストップ機能を実行する所期の条件(例えば、駐車ブレーキの作動等)を検出すると、エンジンコントローラ7は、アイドリングストップ機能を実行し、エンジン3の駆動を停止させる。エンジンコントローラ7はさらに、アイドリングストップ信号を生成し、これにより、第1の制御弁13はA位置からB位置へ、第2の制御弁24はD位置からE位置へそれぞれ切り替えられる。
電動機22は、上記アイドリングストップ信号に基づいて第2のバッテリ21の出力によって始動し、第2の油圧ポンプ23は、電動機22の回転数に応じた圧油を油圧回路14へ吐出する。油圧モータ12は、第2の油圧ポンプ23から吐出された圧油で駆動され、ドラム1を正方向に回転させる。これによりドラム1の駆動回路が、第1の駆動回路61から第2の駆動回路62へ切り替えられる。
一方、運転者による車両走行操作(例えば、駐車ブレーキの解除等)を検出すると、エンジンコントローラ7はアイドリングストップ機能を解除してエンジン3を再点火し、さらに、生成したアイドリングストップ信号を消失させる。これにより、第1の制御弁13はB位置からA位置へ、第2の制御弁24はE位置からD位置へそれぞれ切り替えられ、ドラム1の駆動回路が、第2の駆動回路62から第1の駆動回路61へ戻される。
(比較例)
図4は、アイドリングストップ機能の実行から解除までの間におけるエンジンコントローラ7、第1の油圧ポンプ11の吐出圧およびドラム1の回転状態の時間変化をそれぞれ示す、比較例としてのタイミングチャートである。
図4に示すように、第1の油圧ポンプ11は、エンジン3の駆動のタイミングで回転し、エンジン3の駆動停止のタイミングで回転を停止する。一方、電動機22は、アイドリングストップ信号の生成のタイミングで回転し、アイドリングストップ信号の消失のタイミングで回転を停止する。
しかしながら、アイドリングストップ信号の生成およびその消失のタイミングは、エンジンの駆動停止タイミングおよびその再駆動のタイミングとは必ずしも同期しない。図4に示す例では、エンジンの駆動停止から所定時間経過した後にアイドリングストップ信号が生成し、エンジンの再駆動から所定時間経過した後にアイドリングストップ信号が消失することがある。
ここで、エンジンの駆動およびその停止状態に応じてドラム回転の動力を切り替える制御においては、エンジン停止時における電動機の始動タイミング、あるいは、エンジン駆動時における電動機の始動停止タイミングが適切でないと、油圧モータ12に印加される圧力が急変動するため、ドラムの回転状態が急変動する場合がある。ドラムの回転状態の急変動は、車体を大きく揺らして乗員の乗り心地を悪化させる要因となる。特に、アイドリングストップ信号の生成およびその消失のタイミングは、上述のように実際のエンジンの停止および駆動のタイミングと必ずしも一致するとは限らない。
このため、例えば、エンジン3がアイドリング状態からアイドリングストップ状態へ移行した後、アイドリングストップ信号が生成されるまでの期間T0(図4参照)においては、第1の油圧ポンプ11の吐出残圧の減少に伴ってドラム1の回転数がその定常回転数Rsから徐々に低下する一方、動力源が絶たれることでドラム1の挙動は不安定な状態にある。この状態でアイドリングストップ信号が生成されると、期間T1(図4参照)にわたって、電動機22によりドラム1が定常回転数Rsに向けて急激に駆動される。その結果、ドラム1の回転状態が急変動し、車体が大きく揺れて、乗員の乗り心地が悪化することがある。
一方、アイドリングストップ状態からアイドリング状態へ移行した後、アイドリングストップ信号が消失する期間T2(図4参照)においては、アイドリング状態への移行のタイミングで駆動される第1の油圧ポンプ11の回転により、動力がドラム1に重畳的に作用することになる。このように、電動機22を動力として回転するドラム1にエンジン3の動力が多重に加わることで、ドラム1の回転状態が急変動し、車体が大きく揺れて、乗員の乗り心地が悪化することがある。
このような問題を解消するため、本実施形態のミキサ車100は、ドラム回転の動力を適切に切り替えて乗り心地の改善を図ることができるように、第1の制御弁13と、第2の制御弁24と、第1の制御弁13および第2の制御弁24への切替指令を制御する制御装置8とを備える。
制御装置8は、エンジン3の駆動時は、第1の油圧ポンプ11を動力として油圧モータ12を駆動させる第1の駆動信号S1(図2,3参照)を出力し、アイドリングストップ信号の受信時は、電動機22を動力として油圧モータ12を駆動させる第2の駆動信号S2(図2,3参照)を出力する。第1の駆動信号S1は、A位置とB位置との間における第1の制御弁13の切り替えのための制御信号に相当し、第1の駆動信号S1がオン状態のとき、第1の制御弁13はA位置へ切り替えられ、第1の駆動信号S1がオフ状態のとき、第1の制御弁13はB位置へ切り替えられる。第2の駆動信号S2は、電動機22の始動とその停止、ならびにD位置とE位置との間における第2の制御弁24の切り替えのための制御信号に相当し、第2の駆動信号S2がオン状態のとき、電動機22は始動し、第2の制御弁24はE位置へ切り替えられ、第2の駆動信号S2がオフ状態のとき、電動機22は停止し、第2の制御弁24はD位置へ切り替えられる。なお、電動機22の駆動と第2の制御弁24の切り替えとは必ずしも同期させる必要はなく、したがって第2の制御弁24は、第2の駆動信号S2とは異なる制御信号によって切り替えられてもよい。
そして、制御装置8は、第1の制御弁13を切り替える第1の駆動信号S1および第2の制御弁24を切り替える第2の駆動信号S2のいずれか一方を出力するときは、アイドリングストップ信号の状態変化が生じてから、上記一方の出力を遅延させるように構成される。
[制御装置]
図5は、アイドリングストップ機能の実行から解除までの間における第1の駆動信号S1および第2の駆動信号S2の時間変化をそれぞれ示すタイミングチャートである。
図5に示すように、制御装置8は、エンジン3がアイドリング状態からアイドリングストップ状態へ移行したとき、アイドリングストップ信号を受信してから所定時間(T1)経過後に第2の駆動信号S2を出力するように構成される。所定時間T1は、例えば、第1の油圧ポンプ11の吐出圧がゼロまたはほぼゼロとなる時間に設定される。したがって、所定時間T1経過後は、ドラム1の回転がゼロまたはほぼゼロとなるため、電動機22によって第2の油圧ポンプ23を駆動させたとしても、第1の油圧ポンプ11と第2の油圧ポンプ23の両方から油圧モータ12に対して同時に高い圧力が加わることがなくなる。よって、ドラム1の回転状態に急変動を生じさせることなく、円滑にドラム1を定常回転数Rsに向けて回転させることが可能となる。
また、制御装置8は、エンジン3がアイドリングストップ状態からアイドリング状態へ移行したとき、アイドリングストップ信号の受信が終了するまで(アイドリングストップ信号が消失するまで)の所定時間(T2)が経過するまで、第1の駆動信号S1の出力を遅延させるように構成される。これにより、電動機22を動力として回転するドラム1にエンジン3の動力が多重に加わることが阻止されるため、ドラムの回転状態の急変動による車体の揺れが回避され、乗員の乗り心地の悪化を防止することが可能となる。
以下、制御装置8の詳細について説明する。
制御装置8は、ドラム駆動回路6の動作を制御し、エンジン駆動時およびアイドリングストップ時においてドラム1を適正に回転させるためのもので、典型的には、CPU、メモリ等を含むコンピュータで構成される。制御装置8は、エンジン3の駆動時は第1の油圧ポンプ11を動力として油圧モータ12を駆動させる第1の駆動信号S1を出力し、アイドリングストップ信号の受信時は電動機22を動力として油圧モータ12を駆動させる第2の駆動信号S2を出力する。そして、制御装置8は、第1の駆動信号S1および第2の駆動信号S2のいずれか一方を出力するときは、アイドリングストップ信号の状態変化が生じてから所定時間経過するまで上記一方の出力を遅延させるように構成される。
図2および図3に示すように、本実施形態の制御装置8は、第1の制御部81と、第2の制御部82とを有する。第1の制御部81は、第1の駆動回路61を制御し、第2の制御部82は、第2の駆動回路62を制御する。
第1の制御部81は、エンジンコントローラ7の出力に基づいて、エンジン3の駆動時に第1の駆動信号S1を出力し、エンジン3の駆動停止時に第1の駆動信号S1の出力を停止することが可能に構成される。本実施形態において、第1の制御部81は、エンジン3が駆動されたとき、第2の駆動信号S2が出力中のときは第2の駆動信号S2の出力が停止するまで第1の駆動信号S1の出力を遅延させる。この場合の遅延時間は、図5における期間T2に相当する。
第2の制御部82は、エンジンコントローラ7からアイドリングストップ信号を受信することが可能に構成される。そして、第2の制御部82は、アイドリングストップ信号(IS信号)を受信したときは第2の駆動信号S2を出力し、アイドリングストップ信号の受信を終了したときは第2の駆動信号S2の出力を停止することが可能に構成される。また、第2の制御部82は、第2の駆動信号S2の出力状態を第1の制御部81へ通知する(通知信号S3を出力する)ように構成される(図2および図3参照)。さらに、第2の制御部82は、アイドリングストップ信号を受信してから所定時間(T1)経過するまで第2の駆動信号S2の出力を遅延させる。この場合の遅延時間(所定時間(T1))は、例えば、1秒とされる。
さらに図2に示すように、第2の制御部82は、エンジンコントローラ7の出力に基づいて、第2の駆動回路62における第1のスイッチング素子63および第2のスイッチング素子64をそれぞれ制御することが可能に構成される。第1及び第2のスイッチング素子63,64は、いずれもパワーMOSFETで構成される。
第1のスイッチング素子63は、発電機4と第2のバッテリ21との間に配置され、第2の制御部82から出力される充電制御信号に応じて開閉し、発電機4で発電された電力を第2のバッテリ21へ充電する充電状態と、発電機4から第2のバッテリ21への電力供給を遮断する非充電状態とに選択的に切り替えられる。
第2のスイッチング素子64は、第2のバッテリ21の陽極と電動機22との間に配置され、第2の制御部82から出力される制御信号(第2の駆動信号)に応じて開閉し、第2のバッテリ21から電動機22へ電力を供給する通電状態と、第2のバッテリ21から電動機22への電力供給を遮断する非通電状態とに選択的に切り替えられる。
第2の制御部82は、エンジン3のアイドリング中は、第1のスイッチング素子63を充電状態に切り替え、第2のスイッチング素子64を非通電状態へ切り替えることが可能に構成される。一方、第2の制御部82は、エンジン3のアイドリングトップ中は、第1のスイッチング素子63を非充電状態に切り替え、第2のスイッチング素子64を通電状態へ切り替えることが可能に構成される。
[制御装置の動作]
図6は、第2の制御部82における処理例を示すフローチャートである。図7は、第1の制御部81における処理例を示すフローチャートである。
ミキサ車100のエンジン3がアイドリング状態からアイドリングストップ状態へ移行すると、第1の制御部81は、エンジン3の駆動停止に基づいて、第1の駆動信号S1をオフ状態にして、第1の制御弁13をA位置からB位置へ切り替える(図5参照)。このとき、第1の油圧ポンプ11は駆動を停止するが、その吐出側に残留する圧力(残留吐出圧力)(本例では、油圧回路14の残留圧力)でドラム1は回転をし続ける。
一方、第2の制御装置82は、アイドリングストップ信号の状態判定を行い(ステップ101)、エンジンコントローラ7においてアイドリングストップ信号が生成されたか否かを判定する(ステップ102)。アイドリングストップ信号を受信したときは、アイドリングストップ信号を受信してから所定時間T1(本例では1秒)を経過してから電動機22および第2の制御弁24に対して第2の駆動信号S2を出力する(ステップ103〜105)。これにより、電動機22が始動するとともに第2の油圧ポンプ23と油圧モータ12との間が連通し、ドラム1の回転動力が第1の駆動回路61から第2の駆動回路62へ切り替えられる(図5参照)。
本実施形態においては、上述のように、第2の制御部82がアイドリングストップ信号を受信してから所定時間(T1)経過後に第2の駆動信号S2を出力するように構成されている。このような制御は、エンジン3の停止後に第1の油圧ポンプ11の残圧で回転するドラム1に電動機22の動力が加わることでドラム1の回転状態の急変動が生じやすい場合に特に有効であり、これにより、エンジン3から電動機22への動力の適切な切り替えが可能となる。
所定時間(T1)は1秒に限られず、適宜設定することが可能である。本実施系形態では、第1の油圧ポンプ11の駆動が停止してから(第1の制御弁13が遮断位置へ切り替えられてから)、その残留吐出圧力がゼロまたはほぼゼロになると推定されるまでの時間を所定時間T1として設定される。これにより、電動機22の始動時にドラム1の回転状態の急変動を回避することができるため、車両の大きな揺れを阻止して乗員の乗り心地の悪化を防ぐことができる。
第2の制御部82は、電動機22に対して第2の駆動信号S2を出力した後、電動機22が駆動中であることを示すフラグ(電動機駆動中フラグ)をオンにし、第1の制御部81へ通知信号S3を出力する(ステップ106〜108)。上記通知信号S3は、第2の駆動信号(S2)の出力状態を示すものであり、電動機駆動中フラグがオンであるときは通知信号S3をオン状態にして第1の制御部81へ出力され、電動機駆動中フラグがオフであるときは通知信号S3をオフ状態にして第1の制御部81への出力が停止される。したがって第1の制御部81は、通知信号S3がオン状態のとき、電動機22が駆動中であると判定する。
次に、ミキサ車100のエンジン3がアイドリングストップ状態からアイドリング状態へ移行すると、第1の油圧ポンプ11がエンジンによって駆動され、その吐出圧が徐々に上昇する(図5参照)。第1の制御部81は、図7に示すように、第2の制御部82からの通知信号S3を判定し(ステップ201)、当該通知信号S3がオン状態のときは、第1の制御弁13に対するA位置への切替指令(第1の駆動信号S1の出力)を停止する(ステップ202,203)。
一方、アイドリング状態へ移行してから、所定時間(T2)が経過した後にアイドリングストップ信号が消失すると(アイドリングストップ信号がオフ状態になると)、図6に示すように第2の制御部82は、電動機22および第2の制御弁24に対する第2の駆動信号S2の出力を停止するとともに、電動機駆動中フラグをオフにして、第1の制御部81への通知信号S3をオフ状態にする(ステップ109〜111)。それを受けて、第1の制御部81は、図7に示すように、ドラム1の回転条件を判定し、その判定結果がドラム1の回転条件に適合する場合に限って、ドラム1を駆動させるための第1の駆動信号S1を第1の制御弁13へ出力する(ステップ204〜206)。これにより、第1の油圧ポンプ11と油圧モータ12との間が連通し、ドラム1の回転動力が第2の駆動回路62から第1の駆動回路61へ切り替えられる(図5参照)。
本実施形態においては、上述のように、電動機22の駆動中(第2の駆動信号S2の出力中)にエンジン3が駆動されたときは、アイドリングストップ信号の受信が終了するまで第1の駆動信号S1の出力を遅延させるように構成されている。このような制御は、エンジン3のアイドリングストップ機能が解除された後もアイドリングストップ信号が消失しない場合に特に有効であり、これにより、電動機22からエンジン3への動力の適切な切り替えが可能となる。
なお、ドラム1の回転条件および条件適否の判定(ステップ204,205)では、ドラム1の回転操作に変更がないかどうか(例えば、打設現場における生コンの排出操作等に該当しないかどうか)が判定される。
以上のように、本実施形態によれば、アイドリングストップ信号の生成およびその消失のタイミングが実際のエンジン3の停止および駆動のタイミングと一致しない場合においても、エンジン3の動力と電動機22の動力とがドラム1に多重に加わることが阻止され、ドラム回転状態の急変動を回避することが可能となる。これにより、動力の切り替えの際の車体の揺れを阻止して、乗員の乗り心地の悪化を防止することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係るミキサ車におけるドラム駆動回路の概略構成図、図9は、第2の制御部における処理例を示すフローチャートである。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るミキサ車200におけるドラム駆動回路6は、第1の油圧ポンプ11の吐出圧を検出することが可能な検出部15を備える。検出部15は、典型的には、圧力センサで構成される。
本実施形態のミキサ車200は、第2の駆動回路62を制御する第2の制御部282を備える(図8)。第2の制御部282は、エンジン3がアイドリング状態からアイドリングストップ状態へ移行したとき、第1の油圧ポンプ11の残留吐出圧力を検出部15で直接検出して、電動機22を駆動するための第2の駆動信号を出力する点で、第1の実施形態と異なる。なお、検出部15は油圧回路14に設けられる。
すなわち図9に示すように、第2の制御部282は、アイドリングストップ信号を受信した後、第1の油圧ポンプ11の残留吐出圧(本例では、油圧回路14の残留圧力。以下同じ)が所定以下であるか否かを判定し、第1の油圧ポンプ11の残留吐出圧の所定以上の低下が検出部15で検出されるまで、第2の駆動信号S2の出力を遅延させるように構成される(ステップ103)。これにより、第1の油圧ポンプ11の残留吐出圧が十分低下した状態で電動機22を始動させることが可能となるため、油圧モータ12に印加される圧力が急変動することがなく、ドラム1の回転状態の急変動を抑えることが可能となる。
以上のように構成される本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に本実施形態によれば、第1の油圧ポンプ11の残留吐出圧力を検出部15で直接検出するようにしているため、ドラム1の回転状態をより適切に把握することが可能となり、これにより電動機22の始動タイミングをより適切に制御することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、エンジンのアイドリング状態からアイドリングストップ状態への移行時、および、アイドリングストップ状態からアイドリング状態への移行時のそれぞれについて、第1の駆動信号S1および第2の駆動信号S2の出力タイミングを所定時間遅延させる例について説明したが、これに限られず、いずれか一方について本発明が適用されてもよい。
また、以上の実施形態では、コントローラ8が第1の制御部81と第2の制御部82とで構成される例について説明したが、これに代えて、単一の制御部で構成されてもよい。また、第1の制御部81と第2の制御部82とは相互に近接して設けられる必要はなく、物理的に離間した位置にそれぞれが配置されてもよい。この場合、第1の制御部81および第2の制御部82は無線通信等の技術を用いて相互に通信可能に構成されてもよい。
さらに、以上の実施形態では、ドラム駆動回路6が第1の油圧ポンプ11、第2の油圧ポンプ23および油圧モータ12を含む油圧回路で構成されたが、これに限られず、水圧、空圧等の他の流体圧機器(流体圧ポンプ、流体圧モータ)を含む流体圧回路で構成されてもよい。
1…ドラム
3…エンジン
6…ドラム駆動回路
7…エンジンコントローラ
8…制御装置
11…第1の油圧ポンプ
12…油圧モータ
13…第1の制御弁
15…検出部
21…第2のバッテリ
22…電動機
23…第2の油圧モータ
24…第2の制御弁
61…第1の駆動回路
62…第2の駆動回路
81…第1の制御部
82,282…第2の制御部
100,200…ミキサ車
S1…第1の駆動信号
S2…第2の駆動信号
S3…通知信号

Claims (7)

  1. ドラムと、
    エンジンによって駆動される第1の流体圧ポンプと、前記第1の流体圧ポンプによって駆動され前記ドラムを回転させる流体圧モータと、前記エンジンの停止時に生成されるアイドリングストップ信号に基づいて駆動される電動機と、前記電動機によって駆動され前記流体圧モータを駆動する第2の流体圧ポンプと、を有するドラム駆動回路と、
    前記エンジンの駆動時は、前記第1の流体圧ポンプを動力として前記流体圧モータを駆動させる第1の駆動信号を出力し、前記アイドリングストップ信号の受信時は、前記電動機を動力として前記流体圧モータを駆動させる第2の駆動信号を出力し、前記第1の駆動信号および前記第2の駆動信号のいずれか一方を出力するときは、前記アイドリングストップ信号の状態変化が生じてから前記一方の出力を遅延させるように構成された制御装置と
    を具備するミキサ車。
  2. 請求項1に記載のミキサ車であって、
    前記制御装置は、前記第2の駆動信号の出力中に前記エンジンが駆動されたときは、前記アイドリングストップ信号の受信が終了するまでの時間、前記第1の駆動信号の出力を遅延させる
    ミキサ車。
  3. 請求項1又は2に記載のミキサ車であって、
    前記制御装置は、前記第1の駆動信号の出力を停止した後、前記アイドリングストップ信号を受信したときは、前記アイドリングストップ信号を受信してから所定時間経過後に前記第2の駆動信号を出力する
    ミキサ車。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記第1の流体圧ポンプの吐出圧を検出することが可能な検出部をさらに具備し、
    前記制御装置は、前記第1の駆動信号の出力を停止した後、前記アイドリングストップ信号を受信したときは、前記第1の流体圧ポンプの吐出圧の所定以上の低下が前記検出部で検出されるまで、前記第2の駆動信号の出力を遅延させる
    ミキサ車。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記制御装置は、前記エンジンの駆動時に前記第1の駆動信号を出力することが可能な第1の制御部と、前記アイドリングストップ信号の受信時に前記第2の駆動信号を出力し、かつ、前記第2の駆動信号の出力状態を前記第1の制御部へ通知する第2の制御部と、を有し、
    前記第1の制御部は、前記エンジンが駆動されたとき、前記第2の駆動信号が出力中のときは前記第2の駆動信号の出力が停止するまで前記第1の駆動信号の出力を遅延させ、
    前記第2の制御部は、前記アイドリングストップ信号を受信してから所定時間経過するまで前記第2の駆動信号の出力を遅延させる
    ミキサ車。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のミキサ車であって、
    前記ドラム駆動回路は、
    前記第1の流体圧ポンプと前記流体圧モータの間に配置され、前記第1の駆動信号の出力を受けて前記第1の流体圧ポンプと前記流体圧モータとの間を連通させる第1の制御弁と、
    前記第2の流体圧ポンプと前記流体圧モータの間に配置され、前記制御装置から出力された信号に基づき前記第2の流体圧ポンプと前記流体圧モータとの間を連通させる第2の制御弁と、を有する
    ミキサ車。
  7. エンジンによって駆動される第1の流体圧ポンプと、前記第1の流体圧ポンプによって駆動される流体圧モータと、前記流体圧モータによって回転されるドラムと、前記エンジンの停止時に生成されるアイドリングストップ信号に基づいて駆動される電動機と、前記電動機によって駆動され前記流体圧モータを駆動する第2の流体圧ポンプと、を備えたミキサ車の制御装置であって、
    前記エンジンの駆動時に、前記第1の流体圧ポンプを動力として前記流体圧モータを駆動させる第1の駆動信号を出力する第1の制御部と、
    前記アイドリングストップ信号の受信時に、前記電動機を動力として前記流体圧モータを駆動させる第2の駆動信号を出力する第2の制御部と
    を具備し、
    前記第1の制御部は、前記第2の駆動信号の出力中に前記エンジンが駆動された時は、前記アイドリングストップ信号の受信が終了するまで前記第1の駆動信号の出力を遅延させるように構成される
    ミキサ車の制御装置。
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