JP2013031778A - ゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【解決手段】コアがポリブタジエン、不飽和カルボン酸金属塩、有機過酸化物、チオフェノール類又はその金属塩を配合したゴム組成物で形成され、中間層がアイオノマー樹脂又はアイオノマー樹脂と熱可塑性エラストマーとの混合物で形成され、中間層はカバー及び弾性コア表面より硬く0.5〜3mm厚、ショアD硬度50〜67であり、コアは中心部より外側に向って硬さが漸次増加し、中心部JIS−C硬度50〜65、中心と表面とのJIS−C硬度差23〜24であり、中間層硬度−カバー硬度の値がショアD硬度2以上、更に中間層/コア表面硬度差JIS−C硬度6〜22であり、またカバーの厚さ0.6〜2.1mmのゴルフボールを提供する。
【効果】ドライバー打撃時においては、飛距離の増大化を図ることができ、アプローチショットにおいては、コントロール性の良好な優れたスピン性能を有し、打感が良好で、特に上級者が満足に使用できるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、コアと、中間層と、カバーとを具備してなる3層以上の多層構造のゴルフボールに関し、特に充分な反発特性が得られ、飛距離性能、コントロール性、打感に優れたゴルフボールに関する。
近年、ゴルフボールは、従来の糸巻きタイプと比べて飛び性能が優れたソリッドタイプが好評裏に優位をためている。
ソリッドタイプの構造は反発弾性が高いゴム製コア(ソリッドコア)を比較的薄肉の樹脂カバーで被覆した2ピースや、コアとカバーとの間にカバーとは多少物性が異る中間層を配置したマルチピースが知られている。
このようなソリッドゴルフボールは、上に述べたように飛び性能、即ち、飛距離が大であることからアマチュア・プロを問わずゴルファーに多大な支持を得ているが、更に飛びへの追求が期待されている。
特開平9−239068号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、上級者が求めるコントロール性や打感を劣化させることなく、飛距離性能において改良を加えた3層以上の多層構造のゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、下記のゴルフボールを提供する。
〔請求項1〕 ゴム質の弾性コアと、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを具備してなると共に、これらコアとカバーとの間に中間層を少なくとも1層備え、上記弾性コアがポリブタジエン、不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物、及びチオフェノール,チオナフトール,ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩から選ばれる成分を配合したゴム組成物から形成され、かつ上記中間層がアイオノマー樹脂単独、又はアイオノマー樹脂とポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、もしくはポリスチレン系熱可塑性エラストマーとの混合物を用いて形成されたものであるゴルフボールであって、
上記中間層はカバー及び弾性コア表面より硬質な樹脂材よりなる厚さ0.5〜3mm、ショアD硬度50〜67の層であり、一方上記弾性コアは中心部より径方向外側端部(コア表面)に向って硬さが漸次増加すると共に、上記コア中心部のJIS−C硬度が50〜65で、かつ上記コア中心部とコア表面とのJIS−C硬度差が23〜24であり、また中間層硬度からカバー硬度を引いた値がショアD硬度で2以上であり、更に中間層と弾性コア表面との硬度差がJIS−C硬度で6〜22であり、更にまたカバーの厚さが0.6〜2.1mmであることを特徴とするゴルフボール。
〔請求項2〕 上記コア表面のJIS−C硬度が70〜90である請求項1記載のゴルフボール。
〔請求項3〕 上記コアの初荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)までを負荷した際の変形量が3.0〜5.0mmである請求項1又は2記載のゴルフボール。
〔請求項4〕 中間層とカバーとのショアD硬度差が2〜20である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゴルフボール。
〔請求項5〕 カバーを形成するカバー材が、アイオノマー樹脂又はポリウレタン系熱可塑性エラストマーである請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴルフボール。
〔請求項6〕 上記弾性コアが、基材ゴム、不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物、及びペンタクロロチオフェノール,ペンタフルオロチオフェノール,ペンタブロモチオフェノール,パラクロロチオフェノール,ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩から選ばれる成分を配合したゴム組成物から形成されたものである請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールは、ドライバー打撃時においては、飛距離の増大化を図ることができ、アプローチショットにおいては、コントロール性の良好な優れたスピン性能を有し、打感が良好で、特に上級者が満足に使用できるものである。
本発明のゴルフボールの一実施例に係る概略断面図である。
以下、本発明につき、図1を参照して更に詳しく説明すると、本発明のゴルフボールGは、ゴム質の弾性コア1と表面に多数のディンプルDが形成されたカバー2(通常、樹脂材にて形成)と、これらコア1とカバー2との間に中間層3を少くとも1層(図面は中間層が1層の例)とを備えた3層以上の構造(いわゆるマルチピース構造)になっており、上記中間層3はカバー2よりも硬質な樹脂材よりなり、一方、上記コア1は、中心部Cから径方向外側端部Sに行くに従いJIS−C硬度が漸次増加すると共に、中心部Cの硬度より径方向外側端部Sの硬度が、特定の硬度差をもって硬く形成されたものである。
本発明のゴルフボールは、適正化された硬度分布を有するコアと、中間層より軟質のカバーとの間に硬質の中間層が介在し、優れた打感が得られ、ドライバーによる打撃時のスピンを抑制、飛距離を増大させる(アゲインストの風にて吹け上がらない球筋を生む)一方、ロフト角が大のクラブによるアプローチでのスピン量を大にして、特にプロを含む上級者が満足し得る優れたコントロール性能が付与されたものである。
本発明のゴルフボールにおいて、コアは、公知のコア材を配合して製造することができ、コア材中には、例えば、基材ゴム、不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物等を配合することができる。
上記基材ゴムとして、例えば、ポリブタジエンを好適に使用することができ、1,4−シスポリブタジエン、特にシス構造を少なくとも40%以上有する1,4−シスポリブタジエンの使用が推奨される。なお、この基材ゴム中には、所望により上述したポリブタジエンと共に天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどを併用配合することができる。
上記不飽和カルボン酸の金属塩として、具体的には、メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等が挙げられるが、特に反発性の高さからアクリル酸亜鉛の使用が好適で、これら不飽和カルボン酸の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常15質量部以上、特に20質量部以上、上限として50質量部以下、特に45質量部以下とすることが好ましい。
上記有機過酸化物として、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパーオキサイド、ジ(t−ブチルパーオキシ)−メタ−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン等が挙げられ、これら過酸化物の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常0.1質量部以上、特に0.5質量部以上、上限として5質量部以下、特に2質量部以下とすることができる。
上記コア材中には、良好な反発性付与のため、チオフェノール、チオナフトール、ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩等を配合することが推奨される。このような配合剤として、具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩を挙げることができ、特にペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩を好適に挙げることができる。また、その配合量は、基材ゴム100質量部に対して、通常0.4質量部以上、特に0.6質量部以上、上限として2.0質量部以下、特に1.2質量部以下配合することが好ましく、配合量が多いと、コア硬度が低下する傾向を示し、打感に悪影響が現れ、また耐久性(割れ)の面でも好ましくない場合があり、また配合量が少ない場合は、コアの反発性が低下して十分な飛距離が得られない場合がある。
なお、上記コア材中には、必要に応じて無機充填剤、老化防止剤等の各種添加剤を配合することができ、具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を挙げることができる。
上記コア材から、本発明のコアを製造するには、上記各材料を常法に従って混練し、成形すればよく、例えば、上記各材料をバンバリーミキサー、ニーダーなどで混練してスラグを作成し、該スラグを所定の金型に入れ、通常150℃以上、特に160℃以上、上限として190℃以下、特に180℃以下で、加硫時間通常8分以上、特に12分以上、上限として20分以内、特に16分以内の条件を採用して製造することができる。
本発明のコアは、後述する中間層、カバーの材質、厚さ等に応じて重量、直径を適宜調整することができ、通常重量は23g以上、特に30g以上、上限として37g以下、特に35g以下、直径は33mm以上、特に36mm以上、上限として39mm以下、特に38mm以下であることが推奨される。
本発明のコアは、硬度分布が適正化されたものであることが必要で、コア中心部から径方向外側端部にいくに従い漸次硬度が増加し、コア中心部の硬度より径方向外側端部の硬度が硬いものである。
ここで、本発明のコアはこのコア中心部と、コア径方向外側端部のJIS−C硬度とを、それぞれ測定した場合、硬度差が23以上であることが必要で、ドライバーで打撃した時のスピン量が少なく、よく飛ぶ(トータルの飛びに優れる)ものである。硬度が比較的低い中心部と硬度が高い径方向外側端部のJIS−C硬度差が少なすぎると、ドライバー(W#1)打撃による打球は、スピンが多くかかり飛ばず(特に、着地後のランが少ない)、その結果、期待通りの値を出すことができなくなる。なお、上記硬度差の上限としては30以下、好ましくは27以下、更に好ましくは25以下であることが推奨される。
本発明のコア中心部の具体的なJIS−C硬度は、通常50以上、特に55以上、上限として65以下、特に62以下、コアの径方向外側端部の硬度は、通常70以上、特に75以上、上限として90以下、特に85以下の範囲内にあることが好ましい。コア中心部のJIS−C硬度が低いと打感が鈍くなったり、予期した反発が得られなくなる場合があり、高いと、打感が硬くなり過ぎる場合があり、またコア径方向外側端部のJIS−C硬度が低いと打感が鈍くなる場合があり、高いと、打感が硬くなり過ぎる場合がある。
本発明のコアは、初荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量を、通常3.0mm以上、特に3.3mm以上、上限として5.0mm以下、特に4.5mm以下とすることが好ましい。変形量が少ないとドライバーによる打撃時にスピンが増えて予期した飛距離が得られなくなったり、打感が硬くなり過ぎる場合があり、変形量が多いと、打感が鈍くなると共に、必要な反発が得られなくなる場合がある。
上記コアを具備した本発明のゴルフボールは、コアの中心部から、径方向外側端部に向って硬度が漸次増加し、コア中心部とコア中硬度が最大の径方向外側端部の硬度との硬度差が適正化されているため、打球(ドライバーで)の過剰なスピン発生が抑制され、その結果、着地後のランが有利に増加し、大きい飛距離を得ることができるものである。
次に、本発明のゴルフボールの中間層は、図1に示されているように、コア1とカバー2との間に介在する不可欠な層で、カバー材より硬度の高い樹脂材で形成されたものである。なお、本発明により適正化した中間層を具備しないゴルフボールは、コアとカバーとが本発明の範囲にあっても、ドライバーによる打撃時のスピンの抑制が不十分で、飛距離の増大化が図れなかったり、また打撃時のフィーリングが低下するなどの問題を生じ、本発明の目的を達成できない。
本発明の中間層は、公知のカバー材料を使用して形成でき、具体的には、アイオノマー樹脂単独か、アイオノマー樹脂とポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマーとの混合物等を挙げることができ、特にアイオノマー樹脂単独を挙げることができるが、カバー硬度よりも硬い樹脂材を使用すれば、その他の熱可塑性樹脂を使用しても差し支えない。また、本発明の中間層材中には、カバー材と同様に、顔料等の各種添加剤を配合することができる。
本発明の中間層は、公知の方法を採用してコア表面に形成できるが、特に射出成形を採用することが好ましく、上記コアを所定の金型内に配備し、常法に従って中間層材を射出成形する方法等を好適に採用できる。
本発明の中間層の硬度は、後述するカバーの硬度より高いものであればよいが、カバー硬度と同一又は低いと、ドライバーによる打撃時にスピンの抑制が足りなかったり、ボールとしての反発が低下して予期した飛距離が得られなくなる場合がある。なお、中間層とカバーとのショアD硬度差は、通常2以上、特に5以上、上限として20以下、特に15以下であることが好ましい。
中間層自体のショアD硬度としては、通常50以上、特に55以上、上限として67以下、特に65以下であることが推奨される。
本発明のゴルフボールにおいて、コアとカバーとの間に介在する中間層は、カバーより硬度が高いことは上記の通りであるが、中間層とコアとの関係、即ち、同じ硬度のスケール(JIS−C硬度又はショアD硬度)で見た場合には、特にコアの径方向外側端部の硬度よりも中間層の硬度が高いことが好ましく、この場合のJIS−C硬度差は、通常2以上、特に6以上、上限として22以下、特に18以下であることが好ましい。
本発明の中間層の厚さは、通常0.5mm以上、上限として3mm以下、特に2mm以下であることが推奨されるが、特に制限されるものではない。中間層を2層以上に多層化する場合には、中間層全体としての厚さが上記範囲になるように厚さを調整することが推奨される。
なお、本発明の中間層は1層以上、例えば、2層以上介在させる場合には、カバーと相接する外側の中間層と、カバーとの間に少なくとも上記関係を保持する必要がある。
本発明のゴルフボールのカバーは、上記中間層材よりも軟質な材料にて形成され、このような材料としては、中間層材より軟らかいアイオノマー樹脂、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等を挙げることができ、特にアイオノマー樹脂の使用が好適である。
カバーのショアD硬度としては、通常45以上、特に48以上、上限として60以下、特に58以下の範囲とすることが好ましく、少ないとスピンが増えると共に必要な飛距離が得られないことがあり、一方多いと、ロフトが大きいアイアンクラブによるショットやアプローチショット時のコントロール性が悪化することがある。
また、カバーを形成する方法は、常法に従って行うことができ、特に、射出成形が好適で、中間層が形成されたソリッドコアを所定の金型内に配備し、常法に従ってカバー材を射出成形することができる。
本発明のカバーの厚さは、通常0.6mm以上、好ましくは1.0mm以上、上限として2.1mm以下、好ましくは1.8mm以下であることが推奨される。カバーの厚さが薄いと耐久性が低下するおそれがあり、厚いと反発性が低下するおそれがある。
以上のように、本発明のゴルフボールは、各層の硬度バランスが適正化されているので、良好な反発性、飛距離性能、打感、コントロール性、スピン性能に優れたものである。
なお、本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜3、比較例1〜5〕
本発明の実施例に係るゴルフボールの飛び特性及び打感を確かめるため、特にコアの中心位置と、コア表面の硬度を違えて試作した実施例1,2及び3と、これ等に対し、コアの上記硬度差が小さい(差が平坦)比較例1、硬度差はあるが、比較的なだらかな比較例2、硬度差は明確であるが、中間層がカバーより軟らかい比較例3、同様にコアの硬度差は明確であるが、中間層を具備しない比較例4及び5を準備し、比較テストを実施した。
なお、カバーへのディンプルの配置は、次内容のものを共通して適用した。
ディンプル総数:432個
ディンプル種類:3種
ディンプル配列:20面体
試作ボールのカバーと中間層に関する詳細を表1,2に示す。同様にしてコアに関する詳細を表3、テスト結果を表4に示す。
Figure 2013031778
Figure 2013031778
*1 酸含量18%のZn系アイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社製)
*2 Zn系アイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社製)
*3 酸含量18%のNa系アイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社製)
*4 Na系アイオノマー樹脂(米国デュポン社製)
Figure 2013031778
*1:ジクミルパーオキサイド(商品名:パークミルD、日本油脂製)
*2:1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(商品名:パーヘキサ3M−40、日本油脂製)
*3:亜鉛華混合硫黄(鶴見化学工業製)
*4:ノクラックNS−6(大内新興化学工業製)
*5:初荷重98N→終荷重1275Nまでの変形量
Figure 2013031778
*1:打撃ロボットにドライバーをセットし、ヘッドスピード50m/sで打撃した時の測定値:○印は飛距離トータル値が241m以上、△印はトータル値が241m以上であるがキャリー値が230m以下、×印はトータル値が240m以下を夫々示す。
*2:打撃ロボットにサンドウェッジをセットし、ヘッドスピード19m/sで繰り返し打撃した時の測定値:○印は良好なスピンとしての5500rpm以上を示し、×印はスピン不足値である4500rpm以下を夫々示す。
*3:プロゴルファー5名による平均官能評価:○印は適度で良好な打感、×印は硬すぎる打感又は軟らかすぎる打感を意味する。
表4の結果からわかるように、本発明のゴルフボールは、いずれも飛距離、アプローチのコントロール性および打感にバランスのとれたものであった。
これに対し、比較例のゴルフボールは、下記の欠点を有するものであった。
比較例1及び2:コアの表面と中心の硬度差が18未満であるため、ドライバー打撃時のスピンが多く、飛距離が劣る。
比較例3:カバーが中間層より硬いとともに、カバー硬度が硬すぎるためアプローチのスピン量が少なく、コントロール性に劣る。パターの打感も硬い。
比較例4:カバーとコアとの間にカバーより硬い中間層を有さない2Pゴルフボールであり、ドライバー打撃時のスピンが多く、飛距離に劣る。
比較例5:比較例4のドライバー打撃時のスピンを下げるためにコア硬度を下げたが、ドライバー打撃時の打感が軟らかくなりすぎた。
1 弾性コア(ソリッドコア)
2 カバー
3 中間層

Claims (6)

  1. ゴム質の弾性コアと、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを具備してなると共に、これらコアとカバーとの間に中間層を少なくとも1層備え、上記弾性コアがポリブタジエン、不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物、及びチオフェノール,チオナフトール,ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩から選ばれる成分を配合したゴム組成物から形成され、かつ上記中間層がアイオノマー樹脂単独、又はアイオノマー樹脂とポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、もしくはポリスチレン系熱可塑性エラストマーとの混合物を用いて形成されたものであるゴルフボールであって、
    上記中間層はカバー及び弾性コア表面より硬質な樹脂材よりなる厚さ0.5〜3mm、ショアD硬度50〜67の層であり、一方上記弾性コアは中心部より径方向外側端部(コア表面)に向って硬さが漸次増加すると共に、上記コア中心部のJIS−C硬度が50〜65で、かつ上記コア中心部とコア表面とのJIS−C硬度差が23〜24であり、また中間層硬度からカバー硬度を引いた値がショアD硬度で2以上であり、更に中間層と弾性コア表面との硬度差がJIS−C硬度で6〜22であり、更にまたカバーの厚さが0.6〜2.1mmであることを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記コア表面のJIS−C硬度が70〜90である請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記コアの初荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)までを負荷した際の変形量が3.0〜5.0mmである請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. 中間層とカバーとのショアD硬度差が2〜20である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  5. カバーを形成するカバー材が、アイオノマー樹脂又はポリウレタン系熱可塑性エラストマーである請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  6. 上記弾性コアが、基材ゴム、不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物、及びペンタクロロチオフェノール,ペンタフルオロチオフェノール,ペンタブロモチオフェノール,パラクロロチオフェノール,ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩から選ばれる成分を配合したゴム組成物から形成されたものである請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゴルフボール。
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