JP2013027647A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の装着感の悪化を抑制しつつ、着用者等が容易に引き上げることが可能な吸収性物品を提供する。
【解決手段】
吸収性物品1は、シャーシ本体31と、吸収性物品の幅方向におけるシャーシ本体の両側端部とそれぞれ接合され側部パネル41と、吸収体本体2と、を有している。側部パネルには、指を挿入可能な開口部40が形成されている。側部パネル41の肌当接面側には、側部パネル41に接合され、かつ開口部40を覆うマスキングシート43が設けられている。側部パネル41は、非伸長性である。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関し、特に手や指を引っ掛けて着用することができるパンツ型おむつに関する。
前胴回り領域、後胴回り領域、及び股下領域を有するシャーシに手や指を引っ掛ける開口部が形成され、手等を引っ掛けて着用できる吸収性物品としてのパンツ型おむつが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる吸収性物品によれば、着用者及び介護者は、手や指を開口部に引っ掛けて着用することができるため、吸収性物品を引き上げ易くなり、容易に着用することができる。
特表2007−521929号公報(図7(b)等)
しかしながら、出願人は、上述の吸収性物品について、以下のような問題点を発見した。
特許文献1に記載の吸収性物品には、手や指を挿入可能な大きさの開口部が形成されている。この吸収性物品を着用者が着用すると、開口部を介して着用者の肌が露出する。着用者の腰回り全体が覆われないため、着用者が不快に感じ、装着感が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、着用者の装着感の悪化を抑制しつつ、着用者等が容易に引き上げることが可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、を有し、前胴回り領域(前胴回り領域S10A)、後胴回り領域(後胴回り領域S10B)、及び前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に介在する股下領域(股下領域S20)を有するシャーシ(シャーシ3)を備える吸収性物品であって、前記シャーシは、前記前胴回り領域から前記股下領域を介して前記後胴回り領域に延びるシャーシ本体(シャーシ本体31)と、前記幅方向におけるシャーシ本体の両側端部(前側端部31A、後側端部31B)とそれぞれ接合され、かつ前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に配置される側部パネル(側部パネル41)と、を有しており、前記側部パネルには、指を挿入可能な開口部(開口部40)が形成されており、前記側部パネルの肌当接面側には、前記側部パネルに接合され、かつ前記開口部を覆うマスキングシート(マスキングシート43)が設けられており、前記側部パネルは、非伸長性であることを要旨とする。
本発明によれば、前胴回り領域と後胴回り領域との間に配置される側部パネルに開口部が形成されているため、着用者等は、開口部に指を引っ掛けて吸収性物品を引き上げることができる。また、開口部は、マスキングシートによって覆われているため、開口部を介して着用者の肌が露出することを抑制し、装着感の悪化を抑制することができる。また、側部パネルは、非伸長性であるため、吸収性物品を上方に引き上げる力が開口部等を介して側部パネルの全体に作用しやすくなる。よって、着用者等は、吸収性物品を容易に引き上げることが可能となる。
第1の実施形態に係る吸収性物品の外観斜視図である。 第1の実施形態に係る吸収性物品の側面図である。 図1のA−A断面を模式的に示した模式断面図である。 第2の実施形態に係る吸収性物品の側面図である。 第3の実施形態に係る吸収性物品の側面図である。 図5のB−B断面を模式的に示した模式断面図である。
(第1の実施形態)
図1から図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品1について説明する。本実施形態に係る吸収性物品1は、パンツ型おむつや吸水下着等である。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
なお、以下の模式断面図においては、説明の便宜上、吸収性物品の厚み寸法を、前後方向と幅方向と上下方向の長さ寸法に比べて拡大して示しているが、実際の吸収性物品においては、厚み方向の寸法は、前後方向と幅方向と上下方向の長さ寸法に比べて小さい。
図1に、本実施形態に係る吸収性物品1の外観斜視図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る吸収性物品1は、シャーシ3及び吸収体本体2を有している。図1には、おむつ1の前後方向と幅方向と上下方向とが互いに直交する双頭矢印X,Y,Zで示されている。おむつの前後方向X、幅方向Y、及び上下方向Zは、着用者が吸収性物品を装着した状態における方向である。なお、幅方向は、左右方向に沿った方向である。
吸収体本体2は、着用者の肌に当接する液透過性のシートである吸収体本体側トップシートと、吸収体コアと、液不透過性のシートである吸収体本体側バックシートとによって構成されている。
吸収体本体側トップシートには、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート(PET)等の繊維からなる親水性不織布からなり、スパンボンドやエアスルー等の製法によって製造されるものを使うことができる。吸収体本体側バックシートには、ポリエチレン(PE)等の防水性フィルムからなるものを使用できる。
例えば、吸収体本体側トップシートは、25g/mのエアスルー不織布であり、吸収体本体側バックシートは、22g/mの透湿性ポリエチレンフィルムである。
吸収体コアは、例えば、粉砕されたパルプ(例えば、200g/m)や高吸収性ポリマー(例えば、200g/m)の混合体を包装シートで包装することによって生成されるものである。
包装シートには、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等の繊維からなる親水性不織布からなり、スパンボンドやエアスルー等の製法によって製造されるものを使用できる。例えば、包装シートは、13g/mのSMS不織布によって構成されていてもよいし、ティッシュによって構成されていてもよい。
吸収体本体側トップシートと吸収体本体側バックシートと包装シートとの間は、それぞれ、接着剤によって接着されている。なお、接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤のいずれかを使用することができる。
例えば、ホットメルト型接着剤の目付は、1.5〜10g/mである。また、ホットメルト型接着剤の塗工方法としては、スパイラル塗工の他に、スロットコートやコントロールシームやビードやカーテンコーター等が用いられてもよい。
また、吸収体本体2の長手方向の両側部には、防漏壁が設けられている。防漏壁は、吸収体本体側バックシートの幅方向の両側部に接着されている。
また、図1及び図2に示すように、シャーシ3は、着用者の前胴回りに対応する前胴回り領域S10Aと、後胴回りに対応する後胴回り領域S10Bと、前胴回り領域S10Aと後胴回り領域S10Bとの間に介在する股下領域S20とを有する。シャーシ3は、シャーシ本体31と、シャーシ本体31の幅方向Yにおける前側端部31A及び後側端部31Bと接着され、かつ前胴回り領域S10Aと後胴回り領域S10Bとの間に配置される側部パネル41と、を有する。
ここで、吸収体本体2は、シャーシ3の吸収性物品1の肌当接面側に、股下領域S20から前胴回り領域S10A及び後胴回り領域S10Bに渡って設けられている。前胴回り領域S10A及び後胴回り領域S10Bでは、吸収体本体2は、幅方向Yの中央領域に設けられている。
シャーシ本体31は、例えば、ポリプロピレン(PP)からなるSMS不織布によって構成されている。シャーシ本体31の目付は、11〜30g/mが好ましい。より好ましくは、15〜17g/mがよい。また、2枚の不織布によって構成されるシャーシ本体31においては、2枚の不織布の目付が30〜35g/mであることが好ましい。2枚の不織布によって構成されるシャーシ本体31の内側の不織布は、例えば、SMS不織布であり、外側の不織布は、スパンボンド不織布又はエアスルー不織布である。
シャーシ本体31には、腰回り用弾性部材91や胴回り用弾性部材92や脚回り用弾性部材(図示せず)が伸張された状態で保持されている。したがって、シャーシ本体31は、伸縮可能である。腰回り用弾性部材91や胴回り用弾性部材92には、天然ゴムや合成ゴムやスパンデックス等を使用でき、その伸張倍率は、1.3〜4.0倍が望ましい(スパンデックスの場合、その太さは、300〜1300dtexが望ましい)。
吸収性物品1は、着用者の腰の側部に対応する側部パネル41を有する。側部パネル41は、前胴回り領域S10Aにおけるシャーシ本体31の前側端部31Aと接合される前側端部41Aと、後胴回り領域S10Bにおけるシャーシ本体31の後側端部31Bと接続される後側端部41Bと、を有する。
側部パネル41の前側端部41Aは、シャーシ本体31の前胴回り領域S10Aの前側端部31Aよりも前方に配置されている。また、側部パネル41の後側端部41Bは、シャーシ本体31の後胴回り領域S10Bの後側端部31Bよりも後方に配置されている。すなわち、側部パネル41の両側端部とシャーシ本体31の両側端部とは、重なって互いに接着されている。シャーシ本体31と側部パネル41との間は、ホットメルト型接着剤60によって接着されている。
なお、シャーシ本体31と側部パネル41との接合は、音波シール、熱接着、圧力接着、その他接着剤又は凝集結合、縫合、自己結合などで接着してもよい。また、ホットメルト型接着剤等の接着剤によって、シャーシ本体31と側部パネル41とを接着する場合には、接着剤が周囲にはみ出すことを考慮して、シャーシ本体31と側部パネル41とが重なった領域よりも小さい領域に接着剤を塗布することが望ましい。具体的には、シャーシ本体31と側部パネル41とが重なった領域よりも、前後方向に3mm〜20mm内側であって、上下方向に0mm〜2mm内側の領域に、接着剤を塗布することが望ましい。また、接着剤を塗布する幅(前後方向に沿った長さ)は、5mm〜30mmが望ましい。本実施の形態では、側部パネル41の前後方向の両側端部は、シャーシ本体31と重なっており、重なった領域よりも5mmずつ内側の領域がシャーシ本体31とホットメルト型接着剤60によって接着されている。
また、シャーシ本体31の前側端部31A及び後側端部31Bには、腰回り用弾性部材91及び胴回り用弾性部材92が配置されている。しかし、弾性部材によって側部パネル41に皺等が生じることを抑制するため、弾性力が作用しないように加工することが望ましい。
側部パネル41には、開口部40が形成されている。開口部40は、側部パネル41に開口形成されており、側部パネル41が一部切り取られること(くり抜き)によって形成されている。開口部40は、着用者や介護者の少なくとも手や指が引っ掛かるように構成される。
また、開口部40は、左右両方の側部パネル41に形成されている。したがって、着用者等は、着用者の腰の両側部に対応する部分を把持して上方に引き上げることができ、前胴回り領域S10Aと後胴回り領域S10Bとを同時に引き上げることができる。なお、開口部40の長さは、少なくとも着用者等の指を挿入可能な長さが必要である。本実施の形態に係る開口部は、縦方向の長さが20mmであり、幅方向の長さが70mmである。
側部パネル41よりも肌当接面側には、開口部40を覆うようにマスキングシート43が設けられている。マスキングシート43は、前胴回り領域S10Aにおけるシャーシ本体31の前側端部31Aと接合される前側端部43Aと、後胴回り領域S10Bにおけるシャーシ本体31の後側端部31Bと接続される後側端部43Bと、を有する。
マスキングシート43の前側端部43Aは、シャーシ本体31の前胴回り領域S10Aの前側端部31Aよりも前方に配置されている。また、マスキングシート43の後側端部43Bは、シャーシ本体31の後胴回り領域S10Bの後側端部31Bよりも後方に配置されている。すなわち、マスキングシート43の両側端部とシャーシ本体31の両側端部とは、重なって互いに接着されている。
本実施の形態に係るマスキングシート43は、上下方向である縦方向の長さが50mmであり、前後方向である幅方向の長さが90mmである。マスキングシート43は、少なくとも開口部40の周囲において側部パネル41に接合されている。
マスキングシート43と側部パネルとの接合部は、前胴回り領域S10A側においてマスキングシート43と側部パネル41とが重なった領域と、後胴回り領域S10Bにおいてマスキングシート43と側部パネル41とが重なった領域に設けられている。
図2において、マスキングシート43と側部パネル41との接合領域A1を、斜線にて図示して示す。マスキングシート43と側部パネル41とは、例えば、ホットメルト型接着剤60によって接着されているが、マスキングシート43と側部パネル41とは、音波シール、熱接着、圧力接着、その他接着剤又は凝集結合、縫合、自己結合などで接合されていてもよい。
マスキングシート43は、側部パネル41よりも肌当接面側において、側部パネル41の開口部40を覆うように配置されている。よって、着用者や介護者が開口部40に指等を挿入する際に、開口部40に挿入した指と着用者の肌との間にマスキングシート43が配置され、着用者の肌に対する刺激を抑制できる。さらに、側部パネル41に開口部40が形成されている場合であっても、着用者の腰回り全体を露出させずに覆うことができる。よって、着用者の肌が一部露出することによる着用者の不快感を抑制し、装着感を向上させることができる。
なお、マスキングシート43は、少なくとも開口部40の周囲において側部パネル41に接合されていればよく、接合領域A1の位置は限定されない。しかし、マスキングシート43と側部パネル41との接合領域A1が開口部40に隣接して配置されていると、開口部40に挿入した指がマスキングシート43と側部パネル41との間に引っかかり難くなり、おむつ全体を引き上げ難くなるおそれがある。したがって、接合領域A1と開口部40の輪郭とは、指が引っかけることができる程度の距離を離して配置することが望ましい。具体的には、接合領域A1と開口部40の輪郭との距離は、例えば、10mm以上とすることができる。
また、マスキングシート43と側部パネル41との接合領域は、接着強度を確保する観点から、20mm以上の幅を有することが望ましい。また、マスキングシート43と側部パネル41とが重なる領域が比較的大きい場合には、マスキングシート43と側部パネル41とを浮かせずに重なる領域全体を接合させるために、接合領域は、20mm以上の幅を有することが望ましく、特に開口部近傍に設けることが望ましい。
また、マスキングシート43は、開口部40の周囲のみならず、開口部40の周囲以外の全面において側部パネルに41に接合されていてもよい。なお、マスキングシート43は、少なくとも側部パネル41の開口部40を覆うように配置されていればよく、開口部40の寸法よりも大きく構成されていればよい。
マスキングシート43を側部パネル41に接合することにより、マスキングシート43によって開口部周囲の剛性を高め、開口部周囲の変形を抑制することができる。開口部周囲は、吸収性物品1の引き上げ時に力がかかるため変形し易い。側部パネル41が変形すると、吸収性物品1を真っ直ぐ上方に引き上げることができないおそれがある。しかし、側部パネル41の変形を抑制することにより、引き上げる力を側部パネル41に伝達し易くなり、引き上げ性を改善することが出来る。また、側部パネル41の開口部周囲の剛性を高めることにより、使用時に開口部周囲が破断することを抑制できる。
また、マスキングシートは、図2に示す斜線部分にて側部パネルにホットメルト型接着剤60を介して接着されている。マスキングシート43の上端部は、側部パネル41に接着されてなく、上方からマスキングシート43と側部パネル41との間に手等を挿入することができる。よって、マスキングシート43と側部パネル41との間に手等を挿入して、開口部40に指等を引っ掛けて、吸収性物品1を引き上げることが可能となる。
また、側部パネル41及びマスキングシート43は、非伸長性である。側部パネル41及びマスキングシート43が非伸長性であるため、吸収性物品を上方に引き上げる力が開口部40等を介して側部パネル41の全体に作用しやすくなり、容易に吸収性物品1を引き上げることが可能となる。
なお、本発明に係る吸収性物品は、少なくとも側部パネル41が非伸長性であればよく、マスキングシート43は、伸長性や伸縮性であってもよい。マスキングシート43が、伸長性や伸縮性であることにより、肌さわりを向上させることができる。
第1の実施の形態に係る側部パネル41は、具体的には、40g/mのポリプロピレン・スパンボンド不織布からなる。本実施の形態のマスキングシート43は、30g/mのポリプロピレン繊維のスパンボンド(PPSB)不織布からなる。
マスキングシート43は、例えば、スパンボンド不織布やSMS不織布からなり、目付は、10〜60g/mであればよい。また、マスキングシート43は、着用者の肌に直接触れるため、違和感を付与しないために10〜30g/m程度の低目付であることがよい好ましい。
また、マスキングシート43は、例えば、伸長性を有する目付25g/mのエアスルー不織布によって構成することができる。エアスルー不織布は、ポリプロピレン・スパンボンド不織布よりも通気性が優れている。エアスルー不織布をマスキングシート43として用いることにより、側部パネル41とマスキングシート43とを2層重ねることによる通気性の低下を抑制できる。
更に、マスキングシート43の肌当接面側の摩擦係数は、側部パネル41の肌当接面側の摩擦係数よりも低く構成されていることが望ましい。このように、マスキングシート43の肌当接面側の摩擦係数を側部パネル41の肌当接面側の摩擦係数よりも低くすることにより、肌に対するマスキングシート43の摩擦が低減され、より装着感を良好に保つことができる。なお、摩擦係数の測定は、例えば、カトーテック株式会社製のKESFB4−AUTO−A(商品面)を用いて測定することができる。
ここでいう非伸長性とは、MD方向及びCD方向それぞれの荷重が2Nに達したときに、105%未満の伸長率を示すものである。例えば、40g/mのPPSB不織布は、MD方向の伸長率が102%未満、CD方向の伸長率が103%未満の伸長率である。
伸長率は、次のようにして測定することができる。
まず、測定しようとする不織布の成形時のMD方向を縦方向、これに直交する方向をCD方向として、縦150mm、幅50mmのサンプルと、縦50mm、幅150mmのサンプルとを作製する。次に、それぞれのつかみしろを約20mmとして引っ張り試験機に取り付け、チャック間距離100mm、引っ張り速度100mm/分で引っ張る。引っ張り試験機に取り付ける前のサンプルの寸法と、MD方向及びCD方向それぞれの荷重が2Nに達したときのサンプルの寸法とに基づいて、伸長率を測定する。サンプルサイズが小さいときには、サンプルサイズに合わせてチャック間距離を小さくし、同様に測定する。
定方法によって接合強度を測定することができる。
また、補強シートは、シャーシ本体31と別部材によって構成されていてもよいし、シャーシ本体31と一体化して構成されていてもよい。シャーシ本体31と補強シートとを一体化して構成することにより、部品点数を減らすことができ、かつシャーシ本体と側部パネル41とを接着する工程と補強シートと側部パネルを接着する工程とを合わせてできるため、製造効率を向上させることができる。更に、補強シートが、シャーシ本体31と別部材によって構成されている場合には、補強シートの材質等を適宜変更することにより、容易に所望の補強効果を得ることができる。
また、シャーシ本体31は、側部パネル41及びマスキングシート43よりも肌当接面側に設けられていてもよい。側部パネル41及びマスキングシート43よりも肌当接面側にシャーシ本体31を設けることにより、マスキングシート43をシャーシ本体31と側部パネル41とによって挟んで支持することができる。
このように構成された吸収性物品の製造方法としては、例えば、側部パネル41に開口部40を形成する工程と、マスキングシート43を側部パネル41に接合する工程と、マスキングシート43が接合された側部パネル41をシャーシ本体31に接合する工程と、を含む方法によって吸収性物品を製造することができる。なお、シャーシ本体31等、他の部分は、公知の製造方法に従って製造し得る。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態に係る吸収性物品1Aについて、図4を参照して詳細に説明する。なお、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成については同符号を用いて説明を省略する。
第2の実施形態に係る吸収性物品1Aは、側部パネル41とマスキングシート43との接合領域A2が、側部パネル41の開口部40の周囲全体に、開口部40を囲むように設けられている。図4において、側部パネル41とマスキングシート43との接合領域A2を、斜線にて図示して示す。接合領域A2は、開口部40の輪郭に沿って配置されている。開口部40の輪郭と接合領域との間には、一定の間隔が設けられている。
このように、接合領域A2が開口部40の周囲全体に設けられているため、開口部40を介しておむつを上方に持ち上げた際に開口部40が変形した場合であっても、開口部40の変形に伴ってマスキングシート43も変形する。よって、マスキングシート43によって確実に開口部40を覆うことができ、着用者の肌が露出することを確実に防ぐことができる。
(第3の実施形態)
次いで、第3の実施形態に係る吸収性物品1Bについて、図5及び図6を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態に係る吸収性物品1Bの側部パネルは、第1サイドシート41Fと、第2サイドシート41Sとによって構成されている。第1サイドシート41Fは、シャーシ本体31と接合されている。第2サイドシート41Sは、第1サイドシート41Fよりも肌当接面側に配置されている。
第1サイドシート41Fと第2サイドシート41Sとの間には、マスキングシート43が設けられている。第1サイドシート41F及び第2サイドシート41Sには、開口部40が形成されており、マスキングシートは、開口部40を塞いでいる。第1サイドシート41Fの開口部40は、吸収性物品1の外側に向かって開口しており、着用者等は、吸収性物品1の外側から開口部40内に手を挿入して吸収性物品を引き上げることができる。
一方、第2サイドシート41Sは、マスキングシート43よりも肌当接面側に配置されており、第2サイドシート41Sの開口部40は、吸収性物品1の内側(着用者側)に向かって開口している。着用者等は、例えば、吸収性物品1と着用者の身体との間に手を挿入することにより、吸収性物品1の内側から開口部40内に手を挿入して吸収性物品を引き上げることができる。このように、複数のサイドシート間にマスキングシートを配置することにより、マスキングシートを挟み込んで保持でき、安定した状態でマスキングシートを保持できる。
第3の実施の形態における側部パネルとマスキングシートとの接合領域A3は、開口部40に隣接するように配置されている。開口部40は、前後方向に延びて配置されており、開口部の前後方向の端部に位置する開口側端部40A、40Bは、上方に引き上げようとする力が最も係る部分である。開口側端部40A、40Bの強度を十分確保できないと、開口側端部40A、40Bから側部パネル43が破断してしまうおそれがある。しかし、開口側端部40A、40Bに隣接して接合領域A3を配置することにより、マスキングシート43によって開口側端部40A、40Bを補強でき、開口部40から側部パネル43が破断することを防止できる。
第3の実施形態に係る吸収性物品1Bは、側部パネルの開口部40の周囲を補強する補強部材が設けられている。具体的には、第2サイドシート41Sの肌当接面側に、補強部材としての補強シート50が接着されている。補強シート50と第2サイドシート41Sとの間は、ホットメルト型接着剤60によって接着されている。なお、補強シート50には、第2サイドシート41Sの開口部に対応して開口が形成されている。
補強シート50を設けることにより、開口部を補強することができ、開口部の破断を抑制できる。また、上方に引き上げた際に側部パネルが変形し難くなるため、開口部を介して吸収性物品を上方に引き上げる力が作用しやすくなり、容易に吸収性物品を引き上げることが可能となる。
なお、補強部材は、側部パネルを補強できる構成であればよく、例えば、側部パネル及びシャーシ本体よりも強度が高いシート材を用いてもよいし、側部パネルやシャーシ本体と同じ材質のシート材であってもよい。また、補強部材は、側部パネルを補強するために付加的に設けられるため、側部パネルよりも強度が小さいシート材であってもよい。具体的には、例えば、30g/mのSMS不織布によって側部パネルを形成し、10g/mのSMS不織布によって補強シートを形成する構成を例示できる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
本実施の形態では、一対の側部パネルそれぞれに開口部を形成しているため、着用者の腰の左右側方に手等を引っ掛けることができ、バランス良く吸収性物品を引き上げることが可能となる。しかし、いずれか一方の側部パネルのみに開口部を形成してもよい。
吸収性物品の側部パネルは、手や指が引っ掛かる構成であればよく、上方に引き上げるための治具等、人間の身体以外の装置等が引っ掛かるように構成されていてもよい。
また、側部パネルと吸収体本体とが接合されていてもよい。側部パネルと吸収体本体とが接合されている場合には、側部パネルと吸収体本体を一体として引き上げることが可能であるため、より引き上げ易くなる。また、本実施の形態に係るパンツ型おむつは、着用者の腰両側部に側部パネルが設けられている。しかし、パンツ型おむつによっては、前胴回り領域における着用者の腰側部に位置する側端部と後胴回り領域における側端部とが接合された接合部を有するものがある。このようなパンツ型おむつにおいて、着用者の両腰側部を持って引き上げると、接合部が剥離等するおそれがある。しかし、本実施の形態に係るパンツ型おむつは、側部パネル自体を引き上げることができるため、側部パネルと吸収体本体とが接合されていない場合であっても、吸収体本体を適切に引き上げることが可能となる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1、1A、1B…吸収性物品、 2…吸収体本体、 3…シャーシ、 31…シャーシ本体、 31A…前側端部、 31B…後側端部、 40…開口部、 41…側部パネル、 41A…前側端部、 41B…後側端部、 43…マスキングシート、 50…補強シート、 91…腰回り用弾性部材、 92…腰回り用弾性材

Claims (6)

  1. 着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、を有し、前胴回り領域、後胴回り領域、及び前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に介在する股下領域を有するシャーシを備える吸収性物品であって、
    前記シャーシは、前記前胴回り領域から前記股下領域を介して前記後胴回り領域に延びるシャーシ本体と、前記幅方向におけるシャーシ本体の両側端部とそれぞれ接合され、かつ前記前胴回り領域と前記後胴回り領域との間に配置される側部パネルと、を有しており、
    前記側部パネルには、指を挿入可能な開口部が形成されており、
    前記側部パネルの肌当接面側には、前記側部パネルに接合され、かつ前記開口部を覆うマスキングシートが設けられており、
    前記側部パネルは、非伸長性であることを特徴とする、吸収性物品。
  2. 前記マスキングシートは、前記側部パネルの前記開口部の周囲において前記側部パネルに接合されており、
    前記マスキングシートと前記側部パネルとの接合領域は、前記開口部を囲むように配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記開口部は、前後方向に延びるように構成されており、
    前記接合領域は、前記開口部の前後方向の端部に位置する開口側端部に隣接して設けられている、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記マスキングシートの肌当接面側の摩擦係数は、前記側部パネルの肌当接面側の摩擦係数よりも低い、請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記側部パネルには、前記開口部の周囲を補強する補強部材が設けられている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記側部パネルは、複数のサイドシートが積層されて構成されており、
    前記マスキングシートは、前記複数のサイドシート間に配置される、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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