JP2013024357A - 結合型vベルト - Google Patents

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coupling
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JP2011161514A
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Munehiko Fujii
統彦 藤井
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

【課題】プーリとの間に小石等の異物が噛み込まれることによる見栄え品質の低下を従来よりも抑制し得る結合型Vベルトを提供する。
【解決手段】内側に長手方向に延びる複数条のV型リブ4を備え且つ該各V型リブ4を外側で幅方向に一体的に結合した結合型Vベルト6に関し、前記各V型リブ4の相互間を繋いでいる結合部5に異物排出用の孔16を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、結合型Vベルトに関するものである。
自動車等のエンジンにおけるクランクシャフトの前端には、クランクプーリが取り付けられており、オルタネータやファン駆動用油圧ポンプ等の補機を駆動するためのVベルトが巻き掛けられている。
図3及び図4に示す如く、従来、この種のVベルト1は、プーリ2側の複数条の溝3ごとに一本ずつ巻き掛けられるようになっていたが、その寿命の向上を図るために、図5及び図6に示す如く、内側に長手方向に延びる複数条のV型リブ4を備え且つ該各V型リブ4を外側で結合部5を介し幅方向に一体的に結合した結合型Vベルト6が用いられるようになってきている。
図7は結合型Vベルトの使用形態の一例を示すもので、ここに図示している例では、自動車のエンジン7におけるクランクシャフト8の前端に取り付けられているクランクプーリ9の前端部分と、前記エンジン7に搭載されているオルタネータ10の入力軸に装備されたプーリ11との間に結合型Vベルト6が巻き掛けられていると共に、前記クランクプーリ9の後端部分と、前記エンジン7に搭載されているファン駆動用油圧ポンプ12の入力軸に装備されたプーリ13と、前記エンジン7側に枢支されたアイドルプーリ14との間に別の結合型Vベルト6が巻き掛けられている。
尚、この種の結合型Vベルトに関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1等がある。
特開2009−30717号公報
しかしながら、斯かる従来の結合型Vベルト6にあっては、走行時に路面から跳ね上げられた小石等の異物が、結合型Vベルト6とプーリ2(図7にあってはクランクプーリ9、プーリ11,13、アイドルプーリ14の何れかに相当)との間に噛み込まれ、図8に示す如く、各V型リブ4の相互間を繋いでいる結合部5に異物15が刺さって孔が開いてしまうという問題があった。
尚、結合型Vベルト6における結合部5の一部に局所的に孔が開いたからといっても、この孔から裂け目が拡がって結合型Vベルト6の破断が誘発される事態に到るわけではないが、これまでの一本ずつのVベルト1の使用では、このような異物15の噛み込みによる損傷は起こっていなかったため、ユーザー側から見た見栄え品質という点で問題視されるようになってきている。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、プーリとの間に小石等の異物が噛み込まれることによる見栄え品質の低下を従来よりも抑制し得る結合型Vベルトを提供することを目的とする。
本発明は、内側に長手方向に延びる複数条のV型リブを備え且つ該各V型リブを外側で幅方向に一体的に結合した結合型Vベルトであって、前記各V型リブの相互間を繋いでいる結合部に異物排出用の孔を形成したことを特徴とするものであり、より好ましくは、異物排出用の孔が長手方向に等間隔で複数形成されていると良いものである。
而して、このようにすれば、走行時に路面から小石等の異物が跳ね上げられて結合型Vベルトとプーリとの間に噛み込まれても、その噛み込まれた異物の何割かは結合部の孔からそのまま排除されてしまうので、前記結合部に異物が刺さって孔が開いてしまう事態が従来よりも起こり難くなる。
上記した本発明の結合型Vベルトによれば、各V型リブの相互間を繋いでいる結合部に異物排出用の孔を形成したことにより、結合型Vベルトとプーリとの間に噛み込まれた異物の何割かを結合部の孔からそのまま排除してしまうことができるので、前記結合部に異物が刺さって孔が開いてしまう事態を従来よりも起こり難くすることができ、プーリとの間に小石等の異物が噛み込まれることによる見栄え品質の低下を大幅に抑制することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明を実施する形態の一例を示す斜視図である。 図1の結合型Vベルトの断面図である。 従来のVベルトの斜視図である。 図3のVベルトの断面図である。 従来の結合型Vベルトの斜視図である。 図5の結合型Vベルトの断面図である。 従来の結合型Vベルトの使用形態の一例を示す斜視図である。 図6の結合型Vベルトの結合部に異物が刺さった状態を示す断面図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図6及び図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1及び図2に示す如く、本形態例においては、内側に長手方向に延びる複数条のV型リブ4を備え且つ該各V型リブ4を外側で幅方向に一体的に結合した結合型Vベルト6に関し、前記各V型リブ4の相互間を繋いでいる結合部5に、複数の異物排出用の孔16を前記結合型Vベルト6の長手方向に等間隔で形成しており、ここに図示している例では、前記各孔16を前記結合型Vベルト6の長手方向に延びる長円形状に開口するようにしてある。
而して、このように前記結合型Vベルト6に孔16を形成すれば、走行時に路面から小石等の異物15が跳ね上げられて結合型Vベルト6とプーリ2との間に噛み込まれても、その噛み込まれた異物15の何割かは結合部5の孔16からそのまま排除されてしまうので、前記結合部5に異物15が刺さって孔16が開いてしまう事態が従来よりも起こり難くなる。
従って、上記形態例によれば、各V型リブ4の相互間を繋いでいる結合部5に異物15排出用の孔16を形成したことにより、結合型Vベルト6とプーリ2との間に噛み込まれた異物15の何割かを結合部5の孔16からそのまま排除してしまうことができるので、前記結合部5に異物15が刺さって孔16が開いてしまう事態を従来よりも起こり難くすることができ、プーリ2との間に小石等の異物15が噛み込まれることによる見栄え品質の低下を大幅に抑制することができる。
尚、本発明の結合型Vベルトは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、異物排出用の孔は必ずしも長手方向に等間隔で複数形成されたものとしなくても良いこと、また、エンジンのクランクプーリと補機のプーリとの間に巻き掛けられるものに限定されることなく各種のプーリの相互間に巻き掛けられるものを対象として良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 プーリ
4 V型リブ
5 結合部
6 結合型Vベルト
12 ファン駆動用油圧ポンプ
15 異物
16 孔

Claims (2)

  1. 内側に長手方向に延びる複数条のV型リブを備え且つ該各V型リブを外側で幅方向に一体的に結合した結合型Vベルトであって、前記各V型リブの相互間を繋いでいる結合部に異物排出用の孔を形成したことを特徴とする結合型Vベルト。
  2. 異物排出用の孔が長手方向に等間隔で複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の結合型Vベルト。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63219938A (ja) * 1987-03-06 1988-09-13 Nippon Denso Co Ltd 結合型vベルト
JPH02121649U (ja) * 1989-03-15 1990-10-03
JP2006046392A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Honda Motor Co Ltd Vリブドベルト、プーリおよびベルト式動力伝達装置

Patent Citations (3)

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