JP2013022777A - 圧着シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 感圧接着部を有する基材が、折り部又は切り離し部で連接され、該基材が折り部で折られて、重なり、又は切り離し部で切り取られて、切り取られた基材同士が重なり、感圧接着部により剥離可能に接着する圧着シートで、前記基材の一部に、頂点A,B,Cからなり、頂点Bを基材角部とする三角形状のコーナーカット部を有し、該コーナーカット部で切り取られて残存した部分で、該コーナーカット部の少なくとも前記頂点A,Cの鈍角を挟む辺近傍の感圧接着部を構成する感圧接着剤が劣化している構成とした。
【選択図】 図1
Description
(基材)
圧着シートの基材4として、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等の紙類、または基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(いわゆる合成紙)を使用することができる。
感圧接着部5は、その使用する感圧接着部が基材と接触しても接着せずに、感圧接着部同士が加圧接触してはじめて接着し、しかも再剥離ができるように調整されたものであるが、本発明の圧着シートでは、レーザー照射の熱により、発生した熱が伝導して、感圧接着部を構成する感圧接着剤は、熱劣化するものである。そして、その熱劣化により、感圧接着剤同士の接着力が低下するものである。上記の熱劣化する領域は、レーザー照射により直接照射された部分は切削除去されているので、詳細にはレーザー照射で照射された箇所に隣接して、切削除去された箇所と接した残存部分であり、レーザー照射条件(ビーム径、パワー、走査速度等)と、使用する感圧接着剤の種類が、熱による物性変化(接着力低下など)が変動し、その感圧接着部の熱劣化の領域は変動する。
感圧接着剤に含有する充填剤としては、例えば、クレー、一次または二次凝集体を形成しているカルサイト系沈降性炭酸カルシウム、二次凝集体を形成しているアラゴナイト系沈降性炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、スチレンビーズ、シリカ、合成微粒子シリカ、アミノ表面改質シリカ、ワックス表面処理シリカ、球状シリカ、通常のカルシウムや、亜鉛、マグネシウム、アルミニウムもしくはチタン等の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩、またはこれらの混合物等が挙げられる。好適には、クレーと炭酸カルシウムである。
基材への感圧接着剤の塗工は、従来既知の塗工方法により塗工することができる。例えば、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、ダイコーター等の一般的なコーターによって塗工されるが、塗工量は固形分で3〜15g/m2の範囲で調整されるのが望ましい。塗工量が3g/m2の未満であると、所望の接着力が得られず意図しない剥離が生じやすくなり、15g/m2を超えると、接着力が強くなりすぎて、剥離することができなくなったり、塗工時に塗工ロールに、接着剤の粕が付着したりして、操業上および品質上のトラブルが生じやすくなる。
圧着シートの基材に対し、感圧接着部5と、表示部6を形成する。その感圧接着部5と表示部6との形成する順序は、特に限定するものではない。尚、基材の一方の全面に、感圧接着部が塗工されたものを、入手する場合は、表示部の形成は後で行なうことになる。この表示部の形成は、グラビア印刷やオフセット印刷等の印刷で形成する、またはインクジェット記録、電子写真記録などのプリンターで、圧着シートに個人情報など可変データを記録する際に、「郵便はがき」や「連絡票」などの表示を行なうための記録も兼ねて行なうことも可能である。
レーザー照射手段としては、レーザー光として、YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、ルビーレーザーなどを用い、特にYAGレーザーは、波長が短く、微小なスポットに集光できるため、より微細な加工が可能であり、好ましく用いられる。 レーザー照射手段により、任意の形状、大きさで、対象物を切削して、コーナーカット部の加工をすることができる。
本発明の圧着シートの製造方法におけるレーザー照射によるコーナーカット部の加工では、全て所定の箇所に加工する必要性があるために、圧着シートに予め検知マークを形成しておき、そのマークを検出して、レーザー照射する位置を調整することが好ましい。この検知マークは、表示部の形成時と同時、ないし直後に形成され、その後に、レーザー照射による切削加工を行なう場合の基準となるものである。
2 折り部
3 コーナーカット部
4 基材
5 感圧接着部
6 表示部
7 マージナルパンチ
8 熱劣化領域
9、10、11 紙片
15 レーザー加工装置
20 レーザー発振器
21 レーザーヘッド
22 加工光学系
23 レーザー電源
24 XYテーブル
25 Zテーブル
26 メインコントローラ
30 圧着シート
Claims (4)
- 感圧接着部を有する基材が、折り部または切り離し部で連接され、該基材が折り部で折られて、重なり、または切り離し部で切り取られて、切り取られた基材同士が重なり、感圧接着部により剥離可能に接着する圧着シートにおいて、前記の基材の一部に、頂点A,B,Cからなり、頂点Bを基材角部とする三角形状のコーナーカット部を有し、該コーナーカット部で切り取られて残存した部分において、該コーナーカット部の少なくとも前記の頂点A,Cの鈍角を挟む辺近傍の感圧接着部を構成する感圧接着剤が劣化していることを特徴とする圧着シート。
- 前記の感圧接着剤の劣化している箇所が、前記の頂点A,Cを結ぶ辺を含むことを特徴とする請求項1に記載する圧着シート。
- 基材上に、感圧接着部と、折り部または切り離し部を形成し、その後に前記基材の一部に、レーザー照射により、頂点A,B,Cからなり、頂点Bを基材角部とする三角形状のコーナーカット部を形成し、該レーザー照射により、該コーナーカット部で切り取られて残存した部分における、該コーナーカット部の少なくとも前記の頂点A,Cの鈍角を挟む辺近傍の感圧接着部を構成する感圧接着剤を劣化させて、その後に基材を折り部で折り重ねて、または切り離し部で基材を切り取り、切り取られた基材同士を重ねて、加圧することにより、剥離可能に接着させ、前記コーナーカット部の劣化させた感圧接着剤の接着力を低下させるようにしたことを特徴とする圧着シートの製造方法。
- 前記の感圧接着剤の劣化させる箇所が、前記の頂点A,Cを結ぶ辺を含むことを特徴とする請求項3に記載する圧着シートの製造方法。
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- 2011-07-16 JP JP2011157264A patent/JP5830995B2/ja active Active
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