JP2013022172A

JP2013022172A - シュガークラフト成型用抜き型

Info

Publication number: JP2013022172A
Application number: JP2011158574A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Higashizawa; 正明東澤
Original assignee: KANEKYU CORP
Current assignee: KANEKYU CORP
Priority date: 2011-07-20
Filing date: 2011-07-20
Publication date: 2013-02-04

Abstract

【課題】特に、小さく、また複雑な形状のシュガークラフトを容易に成型できるシュガークラフト成型用抜き型を得る。
【解決手段】基板１の表面に所定の輪郭形状に形成された型刃部２を立設し、型刃部２を生地４に押し当てて型抜きするシュガークラフト成型用抜き型であって、基板１には、型刃部２で囲まれた内部に開口し、型刃部２内に存在する生地４を離型させる空気を導入する貫通孔３をそれぞれ設け、型刃部２を生地４に押し当てて型抜きした後、基板１の裏面側から貫通孔３を通して型刃部２内に空気を送りこむことにより、型刃部２内に存在する生地４を空気圧により押出し離型させることができるようにした。
【選択図】図１

Description

本発明は、シュガークラフト成型用抜き型に関する。

ウエディングケーキ、バースディケーキ、アニバーサリーケーキなどの装飾品として、様々な形に成型されたシュガークラフトが広く使用されている。シュガークラフトの製造は、一般に、砂糖、ゼラチン、水、コーンスターチ、食用着色剤などを混練し圧延して形成した板状の生地から抜き型を用いて様々な形状に成型して製造されている（例えば、特許文献１参照。）。
前記抜き型を用いたシュガークラフトの成型にあって、型抜きした生地を離型させる場合、一般に抜き型の開口側を下方に向け、生地の自重による落下により離型させ、或いは、抜き型に振動を与えて離型させるといった手段が取られているが、シュガークラフトの生地は粘性があり、小さいものや複雑な輪郭形状のものは離型が困難とされている。

実用新案登録第３１３１８６８号公報

上記のように、従来の抜き型を用いたシュガークラフトの製造にあっては、小さいものや複雑な輪郭形状のものを得ることが困難であったため、大きさや形状の多様性に欠け、各種ケーキなどの装飾品として、必ずしも満足できるものとはなっていない。

本発明の目的は、特に、小さく、また複雑な形状のシュガークラフトを容易に成型できるシュガークラフト成型用抜き型を提供することにある。

上記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、基板の表面に所定の輪郭形状に形成された型刃部を立設し、該型刃部を生地に押し当てて型抜きするシュガークラフト成型用抜き型であって、前記基板には、前記型刃部で囲まれた内部に開口し、前記型刃部内に存在する生地を離型させる空気を導入する貫通孔をそれぞれ設けたことを特徴とする。

請求項１に記載のシュガークラフト成型用抜き型によれば、前記基板には、前記型刃部で囲まれた内部に開口し、前記型刃部内に存在する生地を離型させる空気を導入する貫通孔をそれぞれ設けたので、前記型刃部を生地に押し当てて型抜きした後、生地を型抜きした前記基板の裏面側から、前記貫通孔を通して前記型刃部内に空気を送りこむことにより、前記型刃部内に存在する生地を空気圧により押出し離型させることができ、前記型刃部が小形で、また複雑な輪郭形状を有するものであっても、型刃部内に存在する生地を容易に成型できることから、多様な大きさや形状のシュガークラフトを容易に製造することができ、各種ケーキなどの装飾品として、一層の装飾の多様性を図ることができる。

本発明に係るシュガークラフト成型用抜き型の実施の形態の一例の表面側を示す平面図である。図１の裏面側を示す底面図である。図１のＡ−Ａ線一部拡大断面図である。生地を型抜きした状態を示す説明図である。型抜きした生地を離型させる状態を示す説明図である。

以下、本発明に係るシュガークラフト成型用抜き型を実施するための形態を図面を参照して詳細に説明する。
図１は本発明に係るシュガークラフト成型用抜き型の実施の形態の一例の表面側を示す平面図、図２は図１の裏面側を示す底面図、図３は図１のＡ−Ａ線一部拡大断面図、図４は生地を型抜きした状態を示す説明図、図５は型抜きした生地を離型させる状態を示す説明図である。

本例のシュガークラフト成型用抜き型は、基板１の表面に所定の輪郭形状に形成された型刃部２が所定間隔で複数立設されている。型刃部２は、本例では金属製薄板が使用され、所定の輪郭形状に形成されている。基板１の表面への型刃部２の取り付けにあっては、本例では型刃部２の底側を基板１の表面へ埋め込むようにして取り付けているが、これに限定されない。

また、型刃部２にあっては、内側面が平滑面となっており、また外側面は、先端側に傾斜面２ａを有し、型刃部２の開口側の先端が鋭角に形成されている。
また、基板１は、型刃部２で囲まれた内部に開口し、型刃部２内に存在する生地を離型させる空気を導入する貫通孔３がそれぞれ設けられている。この貫通孔３は、型刃部２で囲まれた内部の中心に位置して開口しており、その開口面積は、型刃部２で囲まれた内部の面積の少なくとも３０％以上であることが好ましい。

上記のように構成された本例のシュガークラフト成型用抜き型は、次のようにして使用される。
先ず、砂糖、ゼラチン、水、コーンスターチ、食用着色剤などを混練し、圧延して板状の生地４を形成する。このときの生地４の厚さは、型刃部２の高さを超えないものとする。
このようにして形成した生地４をウレタン製のマット５の上に載せ、生地４に型刃部２を押し当てて生地４を抜く。このとき、型刃部２は、その開口側の先端が鋭角に形成されているので、生地４は型刃部２で型くずれすることなく容易に切断することができる。このとき、生地４に押された型刃部２内の空気は、型刃部２で囲まれた内部に開口する貫通孔３から外部に抜けるので、型刃部２で切断された生地４は、容易に且つ型くずれすることなく型刃部２内に入る（図４）。

前記のようにして型刃部２で生地４を抜いたら、次に、図５に示すように、生地４を型抜きした基板１の裏面側に、送風機の送風ノズル６を向けて空気を吹き付け、貫通孔３を通して型刃部２内に空気を送り込む。型刃部２内に存在する生地４は、貫通孔３を通して基板１の裏面側から型刃部２内に送り込まれた空気により、型刃部２の開口側から押し出され離型する。

このとき、基板１の型刃部２で囲まれた内部に開口する貫通孔３が、型刃部２で囲まれた内部の中心に位置して開口し、その開口面積は、型刃部２で囲まれた内部の面積の少なくとも３０％以上であると、貫通孔３を通して基板１の裏面側から型刃部２内に送り込まれた空気は型刃部２内に存在する生地４の中心に当たり、且つ生地４の面の少なくとも３０％以上の面を押圧するので、型刃部２内に存在する生地４に無理な風圧が掛からず、型刃部２内に存在する生地を型くずれさせることなく容易に離型させることができる。
以上のように、

以上のように本例のシュガークラフト成型用抜き型によれば、基板１には、型刃部２で囲まれた内部に開口し、型刃部２内に存在する生地４を離型させる空気を導入する貫通孔３をそれぞれ設けたので、型刃部２を生地に押し当てて型抜きした後、生地４を型抜きした基板１の裏面側から、貫通孔３を通して型刃部２内に空気を送り込むことにより、送り込んだ空気圧により型刃部２内に存在する生地を押出し離型させることができるので、型刃部２が小形で、また複雑な輪郭形状を有するものであっても、型刃部２内に存在する生地４を型くずれさせることなく容易に成型することができ、シャープな輪郭面を持つ高精度なシュガークラフトを得ることができる。

１基板
２型刃部
２ａ傾斜面
３貫通孔
４生地
５マット
６送風ノズル

Claims

基板の表面に所定の輪郭形状に形成された型刃部を立設し、該型刃部を生地に押し当てて型抜きするシュガークラフト成型用抜き型であって、前記基板には、前記型刃部で囲まれた内部に開口し、前記型刃部内に存在する生地を離型させる空気を導入する貫通孔をそれぞれ設けたことを特徴とするシュガークラフト成型用抜き型。