JP2013021705A - 放送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】RDSラジオ10において、RDS放送の品質が低下した時に、該RDS放送の番組と共に同一番組を放送中の代替RDS放送へ切替える時間を短縮する。
【解決手段】代替局探索前のダイバーシティ期間に同一RDS放送(元局)を選局しているメインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、放送の受信状態が良い方及び悪い方にそれぞれ元局及びAF局(代替局)を選局させて、代替局探索を開始する(S48正→S49)。元局及びAF局の受信品質がそれぞれ低及び高となっている場合(S51正→S52正)、直近の過去一定期間にAF局を受信しているかを調べ(S53)、受信している場合には、その時取得した該AF局のPI(番組識別子)コードが元局の現在のPIコードと一致するか否かを判定する(S54)。判定が正であれば、元局を選局しているチューナ部をAF局へ変更し(S55)、ダイバーシティ処理へ戻る(S55→S46)。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばRDS(Radio Data System)のような放送に対応する放送受信機に関する。
特許文献1はRDS受信機について開示する。該RDS受信機は、メインとサブとの2つのチューナ部を装備し、メインチューナ部で選局中のRDS放送の電界強度がしきい値よりも低くなると、スピーカからの出力をメインチューナ部で選局中のRDS放送に固定するとともに、サブチューナ部で代替周波数放送のシークを実施し、サブチューナ部において、電界強度が所定値以上でかつメインチューナ部で選局中の番組と同一の番組を放送中のRDS放送が見付かれば、その見付かったRDS放送へメインチューナ部の選局を切替えている(特許文献1図3の41NO→50YES→51YES→52)。
特開平5−75397号公報
RDS放送信号に含まれているデータの抽出は、FM復調処理後、さらに、RDS復調処理を経なければならず、時間がかかる。特許文献1のRDS受信機では、サブチューナ部を代替RDS放送の周波数に同調させるとともに、該代替RDS放送で現在放送中の番組の識別子データを抽出し、該識別子データの識別子と、メインチューナ部の放送中の番組の識別子とが一致することを調べてから、メインチューナ部を代替RDS放送へ切替えるので、メインチューナ部で選局中のRDS放送の品質が低下してから、代替RDS放送へ切替わるまでの時間が延ばされ、低品質のRDS放送の出力期間が長引いてしまう。
本発明の目的は、現在出力中の放送と同一番組放送中の別の放送への切替必要時の切替時間を短縮することができる放送受信機を提供することである。
番組(プログラム)を現在、出力中の放送を第1放送と呼び、該第1放送の代替周波数データから取得した代替周波数の放送を第2放送と呼ぶことにする。本発明によれば、第2放送探索期間では、第1及び第2のチューナ部にそれぞれ第1放送及び第2放送を選局させるとともに、第1のチューナ部の出力を番組出力に使用する。また、第1放送及び第2放送の受信信号の品質を調べ、第1放送及び第2放送の受信信号の品質がそれぞれ低及び高であり、かつ車両の移動に基づき設定された直近の過去一定期間における第2放送の抽出済み識別子データの識別子が、現在の第1放送の番組の識別子と同一であれば、第2放送の現在の番組の識別子の検出を省略して、直ちに第2放送を第1放送にする。
上記課題を解決するために本発明は、放送についての受信信号から該放送が現在放送中である番組についての識別子データと共に代替周波数データを抽出するデータ抽出手段、番組を現在、出力中の放送を第1放送と呼び、該第1放送の代替周波数データから取得した代替周波数の放送を第2放送と呼ぶことにして第2放送探索期間では第1及び第2のチューナ部にそれぞれ第1放送及び第2放送を選局させるとともに第1のチューナ部の出力を番組出力に使用する選局制御手段、第1放送の受信信号の品質を検出する第1放送品質検出手段、第2放送の受信信号の品質を検出する第2放送品質検出手段、及び第1放送の受信信号の品質が第1のレベル未満でありかつ第2放送の受信信号の品質が第1のレベル以上でありかつ直近の過去一定期間内に抽出した第2放送についての識別子データの識別子が第1放送で現在放送中の番組の識別子と同一である場合には、第2放送を第1放送にする第1放送更新を行う第1放送更新手段を備え、前記第1放送更新手段は、第1放送の番組の識別子が変化した時刻を検出し、前記過去一定期間の開始時刻を該検出した時刻に基づき設定することを特徴とする放送受信機を提供する。
本発明によれば、代替周波数の第2放送について直近の過去一定期間に抽出した番組識別子が、第1放送の現在の番組識別子に一致していれば、第2放送の現在の番組識別子を抽出することなく、直ちに第2放送を第1放送にするので、第1放送の品質低下に対してその第2放送へ番組出力を速やかに切替えることができる。また、第1放送の現在の番組識別子と照合する第2放送の番組識別子は、該第2放送が直近の過去一定期間に放送していた番組のものであるので、第1放送の現在の識別子との一致性は十分に保証され、第2放送への切替えの成功率は十分高いものを保証することができる。
ダイバーシティRDSラジオのブロック図である。 図1のダイバーシティRDSラジオに適用する制御方法のフローチャートである。 フェーズダイバーシティRDSラジオのブロック図である。 図3のフェーズダイバーシティRDSラジオに適用する制御方法のフローチャートである。 放送受信機のブロック図である。 放送受信機制御方法のフローチャートである。
図1はダイバーシティRDSラジオ10のブロック図である。ダイバーシティRDSラジオ10は、典型的には車両に搭載され、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bを備えている。メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bは構成が同一であるので、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの対応素子の符号については、数字部を同一にし、添え字をそれぞれa,bとし、構成はメインチューナ部12aのもののみ説明する。
RDS放送の電波は、アンテナ15aにおいて捕捉され、RF信号としてアンテナ15aからF/E(フロントエンド)16aへ供給される。F/E16aは、制御部29から選局指示のあったRDS局の周波数のRF信号をIF信号へ変換する。アンプ17aからのIF信号は、アンプ17aにおいて増幅されてから、ADC(アナログ/デジタル変換器)18aへ供給され、ADC18aにおいてアナログ形式からデジタル形式の信号へ変換され、IFフィルタ19aへ供給される。
IFフィルタ19aは、ADC18aからのデジタル信号から制御部29からの制御信号に応じた周波数帯域成分を抽出して、FM復調器20aへ送る。FM復調器20aは、IF信号に対してFM復調処理を実施し、FM復調信号は受信状況検出器21a、RDS復調器22a及びFM処理器23aへ供給される。受信状況検出器21aは、F/E16aで選局したRDS放送の受信状態の良否を、例えばRDS放送の受信信号の電界強度に基づき検出する。
RDS復調器22aは、FM復調器20aからのFM復調信号に対してさらにRDS復調・同期及びエラー訂正等の各種処理を実施し、これにより、RDS放送の受信信号にオーディオ信号と共に含まれているデータ信号からデータを抽出する。該データには、例えばPI(番組識別子)、PS(放送局名表示)、PTY(ジャンルの識別コード)、EON(他ネットワーク情報=代替周波数情報)、TP(交通情報の放送予定の有無情報)、TA(交通情報の放送中か否かの情報)、RT(Max64文字までの文字データ)、CT(時計情報)がある。
制御部29は、受信状況検出器21a及びRDS復調器22aからの入力信号に基づき受信状況、RDS復調データ、RDS復調品質等を判断し、判断結果に基づきFM処理器23aへミュート、ステレオブレンド、ハイカット、ディエンファシスについての指示を出す。FM処理器23aの出力は出力セレクタ30へ供給される。
出力セレクタ30は、制御部29からの制御信号に基づきメインチューナ部12a及びサブチューナ部12bのいずれかからの入力を選択して、DAC(デジタル/アナログ変換器)31へ送る。DAC31は、出力セレクタ30からのデジタルのオーディオ信号をアナログのオーディオ信号へ変換して、スピーカ32へ送る。スピーカ32は、入力されたオーディオ信号をオーディオへ変換して、出力する。
図2は図1のダイバーシティRDSラジオ10に適用するRDSラジオ制御方法45のフローチャートである。RDSラジオ制御方法45はダイバーシティRDSラジオ10の制御部29において実施される。S46,S47は、AF(Alternative Frequency:代替周波数)サーチしない期間、すなわちダイバーシティ期間の処理に関する。ダイバーシティ期間では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bは、同一のRDS放送を選局している。
S46では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bで選局中のRDS放送の受信状態を監視する。S46,S47の実施時は、ダイバーシティ期間であるので、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bで選局中のRDS放送は同一である。RDS放送の受信状態とは、具体的には、該RDS放送の受信信号の品質のことであり、受信信号の品質が高いほど、該受信信号に係るスピーカ32からのオーディオの品質は高くなる。受信信号の品質は、例えば受信状況検出器21a,21bで検出される受信信号のRSSI(Receiving Signal Strength Indicator:電界強度)が高いときほど、又はRDS復調器22a,22bで検出されるエラーレートが低いときほど、高い。
S47ではメインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、受信信号についての受信状態(受信信号の品質)が良い方の出力を出力セレクタ30において選択させ、そのオーディオ信号に係るオーディオをスピーカ32から流す。
S48では、AF(代替周波数)サーチするか否かを判定し、判定が正であれば、S49へ進み、否であれば、S46へ戻る。AFサーチする場合として、例えば、(a)ダイバーシティ期間において、アンテナ15a,15bの内、受信信号の品質の高い方の品質が所定レベルA1以下になった場合、(b)アンテナ15a,15bの両方の受信信号の品質が共に所定レベルA2以下になった場合、又は(c)前回のAFサーチから所定時間以上が経過した時、等を設定することができる。
S49では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの出力の内、出力セレクタ30において選択していない方のチューナ部、すなわち受信信号の品質が低い方のチューナ部における選局をAF局(代替周波数局)へ切替える。ここで、AF局切替前のRDS放送局を、すなわちダイバーシティ受信していたRDS放送局を「元局」と呼ぶことにする。
S50では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bにおけるRDS放送の受信状態を監視する。S51では、元局の受信品質、すなわち元局の受信信号の品質が一定値以下であるか否かを判定し、判定が正であれば、S52へ進み、否であれば、S65へ進む。
S51からS52へ進む場合は、元局の受信信号の品質が悪化しているので、もし好ましいAF局があれば、スピーカ32からの出力を該AF局のオーディオへ切替える必要がある場合である。したがって、以降のS52〜S55では、それに対応する処理が行われる。
S51からS65へ進む場合に、S65経由の後述のS67でスピーカ32からの出力を元局の番組からAF局の番組へ切替えるようになっている。該S67における切替は、S66でAF局の現在の番組のPI(Program Identity:番組識別子)コードを確認してからの切替であり、その際、切替前の元局は切替後のAF局となるので、AF局に対応付けてPIコードをAFリスト情報に追加することができる。AFリスト情報は、元局の受信状態が悪化して、S53,S54で過去一定時間内のPIコードを使用する際に、参照するので、元局の受信信号の品質が良好であるにもかかわらず、AF局へ切替えることはAFリスト情報を最新化かつ豊富化に役立てることができる。
なお、S51からS65へ進む場合は、元局の受信信号の品質が良好であるので、AFリスト情報へPIコードの追加のみに留め、S67におけるAF局への切替は省略してもよい。また、S51否である場合は、S65へ進むことなく、直ちにS46へ戻すようにしてもよい。
S52では、AF局からの受信信号の品質が一定値以上であるか否かを判定し、判定が正であれば、S53へ進み、判定が否であれば、S46へ戻る。判定が否である場合に、S46へ戻るのは、AF局からの受信信号の品質が悪ければ、AF局へ切替えることに意味がないからである。S52においてAF局の受信信号の品質と対比する一定値は、一般的には、S51において元局の受信信号の品質と対比する一定値より少し高くされる。
S53では、AF局は、過去一定時間内に受信して、その番組をスピーカ32から出力したことがあるものであるか否かを判定し、判定が正であれば、S54へ進み、否であれば、S66へ進む。S53における判定では、AFリストが参照される。該AFリストには、過去一定時間内に受信して出力したAF局、その時のPIコード及び受信時刻が相互に対応付けられて記録されている。該AFリストには、さらに、AF局のその時の受信電界強度も記録し、受信電界強度でAF局をソーティングしておくこともできる。そして、S53,S54の判定では、受信電界強度が高いAF局のものから順番に対比し、該当するAF局をs55で選択することができる。
過去一定時間は、ダイバーシティRDSラジオ10が搭載される自動車の移動も考慮すると、例えば10分位である。S53のAF局が番組をスピーカ32から出力したAF局であれば、その時に該番組のPIコードを抽出しているので、次のS54の判定が可能となる。なお、ダイバーシティRDSラジオ10は、スピーカ32から出力したRDS放送局の番組については、そのPIコードを一定時間以上、記憶することにしている。
S54では、AF局がその番組を過去一定時間内にスピーカ32から出力した時にその受信信号から抽出した該番組のPIコードと、元局の現在の番組のPIコードとが一致するか否かを判定し、判定が正であれば、S55へ進み、否であれば、S66へ進む。
S55では、出力セレクタ30における入力選択を、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内でAF局を選局している方のチューナ部へ切替える。AF局で現在放送中の番組のPIコードを抽出するためには、RDS復調器22a又は22bにおけるRDS復調処理が必要であり、この処理には時間がかかる。しかし、S55における出力番組について元局からAF局への切替は、AF局で現在放送中の番組のPIコードが元局で現在放送中の番組のPIコードと一致するかを判定することなく、すなわちAF局で現在放送中の番組のPIコードの抽出を待たずに、実施される。したがって、スピーカ32からの元局の番組の出力品質が悪化した場合に、速やかにAF局の番組へ切替えることができる。また、該AF局は、過去一定時間に選局したAF局であって、その時のPIコードが元局の現在の番組のPIコードと一致する場合に限り、スピーカ32からの出力をAF局の番組へ切替えるので、過去一定時間を適切に設定することにより、番組不一致のAF局へ切替えられることは十分に回避される。
S55では、さらに、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内でAF局を選局していなかった方のチューナ部の選局もAF局へ切替えてから、S46へ戻る。すなわち、ダイバーシティRDSラジオ10をダイバーシティ受信に切替えてから、S46へ戻る。
S65では、AF局の受信信号の品質が一定値以上であるか否かを判定する。そして、判定が正であれば、S66へ進み、否であれば、S46へ戻る。S65における一定値は、S51で元局の受信信号の品質を判定した一定値と同一に設定してもよいし、元局の受信信号の現在の品質と等しい値に設定してもよい。前者の場合には、S67における元局からAF局へのスピーカ32からの出力切替は、元局及びAF局共に、それらの受信信号が一定値としての基準品質を満たしている期間に実施されるのに対し、後者の場合には、S67における元局からAF局へのスピーカ32からの出力切替は、元局及びAF局の受信信号が一定値としての基準品質を満たしているか否かに関係なく、AF局の受信信号の品質が元局の受信信号の品質以上であれば、実施されることになる。
S66では、AF局で現在放送中の番組について該AF局の受信信号から抽出したPIコードは元局で現在放送中の番組のPIコードと一致するか否かを判定し、判定が正であれば、S67へ進み、否であれば、S70へ進む。なお、前述したように、RDS放送の受信信号からのPIコードの抽出処理には時間(例:数百msec)がかかり、該処理が終了するまでは、PIコードが未定状態になって、S66の判定が否となる。
S67では、S55の場合と同様に、出力セレクタ30における入力選択を、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内でAF局を選局している方へ切替える。切替後、S46へ進む。
S70では、S49で一方のチューナ部でのAF局の選局開始した後、一定時間が経過したか否かを判定し、判定が正であれば、S71へ進み、否であれば、S66へ戻る。S70における一定時間とは、RDS放送の受信信号からのPIコードの抽出処理に要する時間であり、例えば約500msecである。
S70からS71へ進む場合とは、AF局の受信信号からのPIコードの検出が終わり、かつS66において、検出したAF局の番組のPIコードと、元局の番組のPIコードとが不一致であると判明した場合である。したがって、この場合には、元局の番組とAF局の番組とは相互に異なるので、スピーカ32からの出力をAFへ切替えることは取り止めるとともに、S71では、AF局を選局していた受信信号の選局を元局へ戻す。そして、再び、ダイバーシティ処理を行うために、S71からS81へ戻る。
図3はフェーズダイバーシティRDSラジオ35のブロック図である。フェーズダイバーシティRDSラジオ35の要素の内、ダイバーシティRDSラジオ10の要素と同一のものについては、ダイバーシティRDSラジオ10の要素と同一の符号で指示して、説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
フェーズダイバーシティRDSラジオ35では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bは、IFセレクタ39により帯域制限されたIF信号を生成するIFフィルタ19a,19bまでの前半の要素部と、該IF信号をFM復調するFM復調器20a,20bからの後半の要素部とに分割される。MP除去器38は、IFフィルタ19a,19bの出力を供給され、該出力の位相差に基づきマルチパスを除去した合成IF信号を生成して、IFセレクタ39へ出力している。IFセレクタ39は、IFフィルタ19a,19b及びMP除去器38の3個からの入力とFM復調器20a,20bへの2個の出力との間の信号路の切替を制御する。
図4は図3のフェーズダイバーシティRDSラジオ35に適用するRDSラジオ制御方法80のフローチャートである。RDSラジオ制御方法80はフェーズダイバーシティRDSラジオ35の制御部29において実施される。RDSラジオ制御方法80のステップにおいて、RDSラジオ制御方法45(図2)のステップと同一の処理を実施するものは、RDSラジオ制御方法45の対応ステップと同一の符号を付けて、それらの説明は省略し、相違点について述べる。RDSラジオ制御方法80では、RDSラジオ制御方法45のS46〜S50がS81〜S84に置き換えられ、RDSラジオ制御方法45のS55,S67,S71がS87,S88,S89に置き換えられている。
S81はフェーズダイバーシティ処理に関する。フェーズダイバーシティ期間では、F/E16a,16bは同一のRDS放送の周波数に同調している。IFセレクタ39は、MP除去器38及びIFフィルタ19bからの入力をそれぞれFM復調器20a,20bへ接続し、出力セレクタ30はFM処理器23aからの入力をDAC31へ供給している。したがって、スピーカ32から出力される番組のオーディオは、フェーズダイバーシティ期間では、マルチパスに起因するノイズを除去されたものとなる。S81では、FM復調器20a,20bにおいてそれぞれ合成IF信号及びサブチューナ部12bのIFフィルタ19bからのIF信号の受信状態を監視する。
S82では、AFサーチするか否かを判定し、判定が正であれば、S83へ進み、否であれば、S81へ戻る。AFサーチする場合として、例えば、(a)フェーズダイバーシティ期間に、受信状況検出器21a,21bにおいてそれぞれ検出した受信状態としての対応受信信号の内、品質が高い方が所定レベルB1以下になった場合、(b)両対応受信信号の品質が共に所定レベルB2以下になった場合、又は(c)前回のAFサーチから所定時間以上が経過した時、等を設定することができる。さらに、後述のMP(マルチパス)除去器38の稼動率を監視し、(d)RDS放送への切替が不要であっても、MP除去器38の稼働率が低い時にAFサーチを適宜実施するようにしてもよい。(d)の場合には、AFサーチの適宜の実施により有用なAFリスト情報を蓄積することができる。
S83では、IFセレクタ39において、IFフィルタ19a,19bからの入力をそれぞれFM復調器20a,20bへ供給する。そして、受信状況検出器21a,21bの検出に基づきメインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、受信状態の良い方及び悪い方を検出し、S83では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、受信状態の良い方のチューナ部には元局を選局させ、受信状態の悪い方のチューナ部には選局を元局からAF局へ切替える。また、IFセレクタ39における切替とともに、出力セレクタ30において、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、元局を選局している方からの入力をDAC31へ供給させる。S84では、元局及びAF局の受信信号について受信状態、すなわち受信信号の品質を監視する。
S87では、元局を選局しているチューナ部にもAF局を選局させるとともに、IFセレクタ39には、MP除去器38からの合成IF信号及びIFフィルタ19bからのIF信号をそれぞれFM復調器20a,20bへ供給させ、出力セレクタ30には、FM処理器23aからの入力信号をDAC31へ供給させる。すなわちフェーズダイバーシティに戻してから、S46へ戻る。なお、図4には、S87及び後述のS88,S89について"path1","path2"が記載されているが、MP除去器38においてそれぞれFM復調器20a,20bへ接続する方の信号路をそれぞれ"path1","path2"と定義している。
S88では、S87と同一の処理を実施する。S89では、メインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの内、S83でAF局へ切替えられた方の選局をAF局から元局へ切替えるとともに、IFセレクタ39には、MP除去器38からの合成IF信号及びIFフィルタ19bからのIF信号をそれぞれFM復調器20a,20bへ供給させ、出力セレクタ30には、FM処理器23aからの入力信号をDAC31へ供給させる。
図5は放送受信機100のブロック図である。放送受信機100の具体例はダイバーシティRDSラジオ10及びフェーズダイバーシティRDSラジオ35である。放送受信機100は、車載型に限定されない。放送受信機100は、また、RDS放送受信機にも限定されない。RDS放送以外でも、番組のオーディオと共に、該番組についての識別子や、代替周波数の情報を流す形式の放送であればよい。放送受信機100は、さらに、ラジオ放送だけでなく、テレビ放送の受信機であってもよい。放送受信機100は、データ抽出手段101、選局制御手段102、第1放送品質検出手段103、第2放送品質検出手段104及び第1放送更新手段105を備えている。
データ抽出手段101は、放送についての受信信号から該放送が現在放送中である番組についての識別子データと共に代替周波数データを抽出する。番組を現在、出力中の放送を第1放送と呼び、該第1放送の代替周波数データから取得した代替周波数の放送を第2放送と呼ぶことにする。選局制御手段102は、第2放送探索期間では第1及び第2のチューナ部にそれぞれ第1放送及び第2放送を選局させるとともに、第1のチューナ部の出力を番組出力に使用する。
第1放送品質検出手段103は第1放送の受信信号の品質を検出する。第2放送品質検出手段104は第2放送の受信信号の品質を検出する。第1放送更新手段105は、第1放送の受信信号の品質が第1のレベル未満でありかつ第2放送の受信信号の品質が第1のレベル以上でありかつ直近の過去一定期間内に抽出した第2放送についての識別子データの識別子が第1放送で現在放送中の番組の識別子と同一である場合には、第2放送を第1放送にする第1放送更新を行う。
第1及び第2のチューナ部の具体例はメインチューナ部12a及びサブチューナ部12bの一方及び他方である。放送受信機は、チューナ部を2個装備するものに限定されない。3個以上のチューナ部を装備するものであってもよい。第1放送及び第2放送はRDSラジオ制御方法45(図2)及びRDSラジオ制御方法80(図4)における元局及びAF局に対応する。放送受信機100がチューナ部を2個装備する場合には、第1のチューナ部は、例えば、2個のチューナ部の内、探索期間開始直前において第1放送の受信信号の品質が高い方のチューナ部である。
典型的には、選局制御手段102は、第2放送探索期間より前の期間では第1及び第2のチューナ部によるダイバーシティを実施している。したがって、第1及び第2のチューナ部の内、第1放送の受信信号の品質が高いチューナ部はどれであるかの第1放送更新手段105による判断は、ダイバーシティ期間における第1及び第2のチューナ部の受信信号の品質についての測定結果を利用することにし、これにより、第1放送更新手段105による判断を円滑に行なうことができる。
放送受信機100によれば、第2放送の現在放送中の番組についての識別子データを抽出することなく、又は抽出を待たずに、第2放送を第1放送にするので、品質悪化した第1放送の番組を速やかに第2放送の番組に切替えることができる。また、第2放送についての識別子データについては、現在のものではなく、直近の過去一定期間内のものであるので、第2放送の現在の番組が第1放送の番組と一致するということは完全には保証されないものの、過去一定期間を適切に設定することにより、第2放送への切替成功率は100%又はそれに十分近い値とすることができる。
第1放送更新手段105は、第1放送の受信信号の品質が第1のレベル以上である期間において、過去一定期間以内の時間間隔で第2放送から抽出した識別子データを収集しておく。この収集は、第1放送の受信信号の品質が良であって、第1放送の番組を出力中に、すなわちユーザには気付かれないように、実施することができる。そして、このような識別子収集により、第1放送更新手段105における識別子一致判断に使用する直近の過去一定期間内の第2放送の識別子情報の蓄積が万全となり、第1放送の受信信号の品質が第1のレベル未満になった場合には、円滑に第2放送への切替を実施することができる。
第1放送更新手段105は、第1放送の受信信号の品質が第1のレベル以上であっても、第2放送の受信信号の品質が第1のレベル以上であって、現在の第2放送から抽出した識別子データの識別子が現在の第1放送から抽出した識別子データの識別子と同一である場合には、第2放送を第1放送にする第1放送更新を行う。この具体例は、RDSラジオ制御方法45(図2)のS51否→S65正→S66正→S67である。このようにして、第1放送の受信信号に品質低下がないにもかかわらず、第1放送を第2放送へ切替えることにより、切替前の第1放送は切替後には第2放送となって、過去一定期間における第2放送の番組識別子情報を十分に蓄積しておくことにし、後の第1放送更新手段105における識別子一致判断を円滑化することができる。
第1放送更新手段105は、第2放送を第1放送にした後、第2放送の現在の識別子データの識別子が第1放送の識別子データの識別子と不一致であると判明した場合には、第1放送を更新前のものに戻す。直近の過去一定期間の第2放送の識別子が第1放送の現在の識別子と一致したにもかかわらず、第2放送の番組が第1放送の番組と一致しないことが極めてわずかではあるものの、起こり得る。そのような場合には、直ちに第2放送への切替前の状態に戻して、第2放送への切替失敗に適切に対処することができる。
好ましくは、データ抽出手段101は、放送についての受信信号から現在放送中の番組についてのジャンルデータを抽出する。第1放送更新手段105は、過去一定期間の長さをジャンルデータのジャンルに基づき調整する。RDS放送におけるジャンルデータはPTY(プログラムタイプ)から入手することができる。番組の長さについてニュース、音楽番組、スポーツ実況及びトーク番組等のジャンルに応じておおよその長さがある。したがつて、過去一定期間の長さを現在放送中の番組のジャンルに合わせて調整することにより、第1放送更新手段105における識別子一致判断の信頼性を高めることができる。
好ましくは、第1放送更新手段105は、第1放送の番組の識別子が変化した時刻を検出し、過去一定期間の開始時刻を該検出した時刻に基づき設定する。第1放送の番組の識別子が変化した時刻は、それ以降の番組の開始時刻に一致する。したがって、過去一定期間の開始時刻を識別子の変化した時刻に基づき調整することにより、過去一定期間を第1放送で現在放送中の個々の番組についての過去放送時間に合わせることにより、第1放送更新手段105における識別子一致判断の信頼性を高めることができる。
過去一定期間は、その他、例えば放送受信機100が搭載される自動車の車速に関係して設定することもできる。過去一定期間は高車速のときほど、短く設定される。
図6は放送受信機制御方法120のフローチャートである。放送受信機制御方法120は、放送受信機100に適用され、S121〜125を備える。S123,S124の順番は逆であってもよい。
S121では、放送についての受信信号から該放送が現在放送中である番組についての識別子データと共に代替周波数データを抽出する。S122では、第2放送探索期間では第1及び第2のチューナ部にそれぞれ第1放送及び第2放送を選局させるとともに第1のチューナ部の出力を番組出力に使用する。
S123では、第1放送の受信信号の品質を検出する。S124では、第2放送の受信信号の品質を検出する。S125では、第1放送の受信信号の品質が第1のレベル未満でありかつ第2放送の受信信号の品質が第1のレベル以上でありかつ直近の過去一定期間内に抽出した第2放送についての識別子データの識別子が第1放送で現在放送中の番組の識別子と同一である場合には、第2放送を第1放送にする第1放送更新を行う。
S121〜S125の処理は、放送受信機100(図5)のデータ抽出手段101〜第1放送更新手段105の機能にそれぞれ対応している。したがって、データ抽出手段101〜第1放送更新手段105の各機能について述べた具体的態様はS121〜S125の各処理についての具体的態様としても適用可能である。
本発明を適用したプログラムは、コンピュータを放送受信機100の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、放送受信機制御方法120の各ステップをコンピュータに実行させる。
本明細書は様々な範囲及びレベルの発明を開示している。それら発明は、本明細書で説明した様々な技術的範囲及び具体的レベルの各装置及び各方法だけでなく、当業者の自明の範囲内で、各装置及び各方法から独立の作用、効果を奏する1つ又は複数の要素を抽出したものや、1つ又は複数の要素を自明の範囲で変更したものや、さらに、各装置間及び各方法間で1つ又は複数の要素の組合せを入れ換えたものを含む。
100:放送受信機、101:データ抽出手段、102:選局制御手段、103:第1放送品質検出手段、104:第2放送品質検出手段、105:第1放送更新手段、120:放送受信機制御方法。

Claims (1)

  1. 放送についての受信信号から該放送が現在放送中である番組についての識別子データと共に代替周波数データを抽出するデータ抽出手段、
    番組を現在、出力中の放送を第1放送と呼び、該第1放送の代替周波数データから取得した代替周波数の放送を第2放送と呼ぶことにして第2放送探索期間では第1及び第2のチューナ部にそれぞれ第1放送及び第2放送を選局させるとともに第1のチューナ部の出力を番組出力に使用する選局制御手段、
    第1放送の受信信号の品質を検出する第1放送品質検出手段、
    第2放送の受信信号の品質を検出する第2放送品質検出手段、及び
    第1放送の受信信号の品質が第1のレベル未満でありかつ第2放送の受信信号の品質が第1のレベル以上でありかつ直近の過去一定期間内に抽出した第2放送についての識別子データの識別子が第1放送で現在放送中の番組の識別子と同一である場合には、第2放送を第1放送にする第1放送更新を行う第1放送更新手段を備え、
    前記第1放送更新手段は、第1放送の番組の識別子が変化した時刻を検出し、前記過去一定期間の開始時刻を該検出した時刻に基づき設定することを特徴とする放送受信機。
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