JP2013019694A - スキャンテスト回路およびスキャンテスト回路生成方法 - Google Patents

スキャンテスト回路およびスキャンテスト回路生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スキャンテストにおいて、異クロックドメイン間のユーザロジックパスに対するホールド違反を起こさない。
【解決手段】第1スキャンフリップフロップ(111/112)は、第1クロック信号(CLK1/CLK2)に応答して動作する第1クロックドメイン(101/102)に含まれ、スキャンテスト時に形成されるスキャンチェーンに組み込まれる。ホールド対応回路(202/201)は、第1クロック信号(CLK1/CLK2)と周波数の異なる第2クロック信号(CLK2/CLK1)に応答して動作する第2クロックドメイン(102/101)に属し、スキャンチェーンにテスト結果を取り込むキャプチャ期間に第1スキャンフリップフロップ(111/112)に出力するデータを固定する。スキャンテスト時には、第1クロックドメインおよび第2クロックドメイン(101、102)に同一周波数のクロック信号が供給される。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体集積回路のスキャンテスト回路およびスキャンテスト回路の生成方法に関し、特に周波数が異なる複数のクロックが供給される半導体集積回路のスキャンテスト回路およびスキャンテスト回路生成方法に関する。
半導体集積回路は、製造後に不良の有無を確認するために試験(以下、テスト)が行われる。このようなテストに関し、テスタビリティを高めるテスト回路の一つとして、スキャンテスト回路が知られている。スキャンテスト回路は、チップ上に配置されたフリップフロップをシリアル接続してシフトレジスタ構成のスキャンチェーンを構築する。スキャンテストにおいて、構築されたスキャンチェーンにテストデータが入力され、組み合わせ回路の論理演算結果をスキャンチェーンにキャプチャし、スキャンチェーンの出力端子からテスト結果を順次観測することでテストが実施される。
一方、半導体集積回路は、機能の多様化・複雑化によって、周波数が異なる複数のクロックを有し、異なるクロックドメインにそれぞれ異なるクロックが供給されることが多い。そのような半導体集積回路におけるスキャンテストの1手法として、スキャンテスト時にチップ上の全クロックを束ね、1本のクロック端子からクロックを印加するという手法が知られている。この手法では、スキャンテスト時に、1チップ全体が一つのクロックドメインとして動作する。そのため、異クロックドメイン間のユーザロジックパスなどにおいて、通常動作ではタイミング調整を行う必要のないパスであっても、セットアップ/ホールドタイミングを考慮したレイアウト設計が必須となる。そのタイミング調整は複雑であり非常に困難を極め、設計期間の増大を招いている。
よって、周波数が異なる複数のクロックを有する半導体集積回路において、容易にタイミング調整が可能なスキャンテスト設計の技術が求められている。ここで、クロックドメインとは、同じクロック供給源からクロック信号が印加されるフリップフロップのグループとする。異クロックドメイン間パスとは、異なるクロックドメインに属するフリップフロップ間の信号経路とする。スキャンパスとは、スキャンチェーン上の信号経路とする。ユーザロジックパスとは、ユーザ論理に使用される信号経路とする。
特開2000−266818号公報には、2種類以上のクロックドメインを1つのテストクロックに束ね、マルチプレクサタイプのスキャンテストフリップフロップを用いてスキャンテストを行い、クロックドメイン間のスキャンパスのタイミング調整を行う技術が開示されている。図1にその技術を説明するための回路が示される。図1には、クロックバッファツリーとスキャンテストのフリップフロップとが示される。フリップフロップ(FF)21、22、23、24は、スキャン機能付きフリップフロップであり、それぞれデータ入力端子、データ出力端子、スキャン入力端子、クロック入力端子を有する。
フリップフロップ21〜24は、直列に接続されてシフトレジスタを構成し、スキャンパスとなる。フリップフロップ23からフリップフロップ22へ向かう配線は、スキャンパスであるとともにデータのラインであることを示す。図示されないが、フリップフロップ21とフリップフロップ22との間、フリップフロップ23とフリップフロップ24との間にもデータのラインがある。スキャンパスは、スキャンテスト時に取得するスキャンデータを保持するフリップフロップでシフトレジスタを構成している。スキャンパスは、スキャンテストのときのデータの読み出し経路である。
また、各クロック系統にバッファ(Buffer)が挿入されている。バッファの数、構成は、各クロック系統により異なる。バッファは、クロック信号をドライブするために挿入される。バッファ30、31、32、33、34には、通常動作時にクロック信号CLK1が通る。バッファ35、36、37には、通常動作時にクロック信号CLK2が通る。図1に示されるように、フリップフロップ21、22に入力されるクロックをCLK1系と称し、フリップフロップ23、24に入力されるクロックをCLK1−2系と称する。
セレクタ(SEL)10は、通常時およびスキャンテスト時におけるクロックの選択を行なう。遅延素子(Delay)50は、CLK1系とCLK1−2系との遅延差分の遅延量を有する。つまり、この回路構成は、データではなくテストクロックを遅延素子で遅らせるものである。クロックバッファツリーにおける遅延量がCLK1系とCLK1−2系とにおいてそれぞれ算出され、その差分が遅延素子50の遅延量となる。
通常動作時、この回路では、セレクタ10にテストモード制御信号TMODE=0が供給される。これにより、フリップフロップ21、22のクロックバッファツリーにはクロック信号CLK1が供給され、フリップフロップ23、24のクロックバッファツリーにはクロック信号CLK2が供給される。クロック信号CLK1とクロック信号CLK2とでは、周波数が異なる。これらのクロック信号に基づいて、図示されない各回路は通常動作する。このときは、スキャンテストは行われないため、フリップフロップ21〜24はシフトレジスタとしては動作しない。
スキャンテスト時には、セレクタ10にテストモード制御信号TMODE=1が供給される。これにより、テストクロックとしてクロック信号CLK1が選択される。全てのフリップフロップ21〜24は、基本的にクロック信号CLK1に同期してスキャン動作を行う。このとき、フリップフロップ21〜24に入力されるテストクロックの周波数は同じになる。
図1に示されるように、フリップフロップ21、22は、クロック信号CLK1が遅延したCLK1系により動作する。フリップフロップ23、24は、CLK1−2系により動作する。CLK1−2系のクロック信号は、選択されたクロック信号CLK1が遅延素子50、セレクタ10、バッファ35、36等により遅延した信号である。
図2に、スキャンテスト時のタイムチャートが示される。ここで、セレクタ10の前段に挿入される遅延素子50により、スキャンテスト時のクロック信号CLK1を基にするクロックバッファツリーの遅延は、CLK1系とCLK1−2系でほぼ等しい。つまり、CLK1系とCLK1−2系とには、周波数が同じで位相がほぼ等しいクロック信号が供給される(図2(b)(d))。これは、遅延素子50が計算された遅延量でCLK1−2系を遅延させているからである(図2(a)(b))。
フリップフロップ23、24は、このCLK1−2系に基づいて動作し、スキャンデータを出力する。その結果、フリップフロップ23の出力は遅れることになり(図2(c))、フリップフロップ22の入力も遅れる(図2(e))。したがって、フリップフロップ22においてCLK1系で動作するときに、CLK1系の立ち上がり後のフリップフロップ22の入力データの確定時間が充分にある。タイミング関係としては、ホールドタイムを充分確保できる(図2(d)(e))。これにより、フリップフロップ23からのスキャンデータを確実にラッチすることができ、スキャンテストが適確に行える。これにより、クロックスキューが低減されたことになる。
このように、上述の技術は、各クロックドメインのクロックの根元に遅延を挿入し、クロックドメイン間のクロックスキューを低減するという技術である。スキャンパス(スキャンチェーン)上におけるスキャンフリップフロップの接続順は、クロック系統がCLK1−2系からCLK1系へなど、単方向にそろえることが可能である。そのため、挿入される遅延素子50の遅延量を調整することなどにより十分なホールドタイムを確保することが可能である。
しかし、異クロックドメイン間のユーザロジックパスは、CLK1−2系のスキャンフリップフロップからCLK1系のスキャンフリップフロップへのパスだけではなく、CLK1系のスキャンフリップフロップからCLK1−2系のスキャンフリップフロップへの逆方向のパスも存在する。遅延素子50による遅延挿入により、CLK1−2系のスキャンフリップフロップからCLK1系のスキャンフリップフロップへのパスのホールドタイムは増加するが、逆経路であるCLK1系のスキャンフリップフロップからCLK1−2系のスキャンフリップフロップへのパスのホールドタイムは減少する。そのため、上記技術では、ユーザロジックパスのホールド違反が残る可能性がある。ホールド違反が残ったままでは、適切なテストは出来ない。
特開2000−266818号公報
本発明は、スキャンテストにおいて、異クロックドメイン間のユーザロジックパスに対するホールド違反を起こさないスキャンテスト回路およびスキャンテスト回路の生成方法を提供する。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、スキャンテスト回路は、第1スキャンフリップフロップ(111/112)と、ホールド対応回路(202/201)とを具備する。第1スキャンフリップフロップ(111/112)は、第1クロック信号(CLK1/CLK2)に応答して動作する第1クロックドメイン(101/102)に含まれ、スキャンテスト時に形成されるスキャンチェーンに組み込まれる。ホールド対応回路(202/201)は、第1クロック信号(CLK1/CLK2)と周波数の異なる第2クロック信号(CLK2/CLK1)に応答して動作する第2クロックドメイン(102/101)に属し、スキャンチェーンにテスト結果を取り込むキャプチャ期間に第1スキャンフリップフロップ(111/112)に出力するデータを固定する。スキャンテスト時には、第1クロックドメインおよび第2クロックドメイン(101、102)に同一周波数のクロック信号が供給される。
本発明の他の観点では、スキャンテスト回路生成方法は、第1クロック信号(CLK1/CLK2)に応答して動作する第1スキャンフリップフロップ(111/112)を備える第1クロックドメイン(101/102)と、第1クロック信号(CLK1/CLK2)と周波数が異なる第2クロック信号(CLK2/CLK1)に応答して動作する第2スキャンフリップフロップ(602/601)を備える第2クロックドメイン(102/101)とを含む半導体集積回路のスキャンテスト回路生成方法であって、通常動作時に第2スキャンフリップフロップ(602/601)から第1スキャンフリップフロップ(111/112)にデータが出力されるユーザロジックパスを抽出するステップと、ユーザロジックパスの起点となる第2スキャンフリップフロップ(602/601)を抽出するステップと、第2スキャンフリップフロップ(602/601)から第1スキャンフリップフロップに出力するデータをスキャンテスト時に固定するホールド対応回路(202/201)に第2スキャンフリップフロップ(602/601)を置換するステップと、ホールド対応回路(202/201)に置換した後にテスト設計するステップとを具備する。
また、スキャンテスト回路生成方法は、スキャンテストのキャプチャサイクル動作時のタイミング検証を行うステップと、第1クロックドメイン(101/102)と第2クロックドメイン(102/101)との間のユーザ論理に使用される信号の経路であるユーザロジックパスにホールドタイミング違反があるか否かを判定するステップと、ホールドタイミング違反が検出されたユーザロジックパスの起点となる第2スキャンフリップフロップ(602/601)を抽出するステップと、抽出した第2スキャンフリップフロップ(602/601)を、第1スキャンフリップフロップ(111/112)に出力するデータをスキャンテスト時に固定するホールド対応回路(202/201)に置換するステップとを具備してもよい。
本発明によれば、スキャンテストにおいて、異クロックドメイン間のユーザロジックパスに対するホールド違反を起こさないスキャンテスト回路およびスキャンテスト回路生成方法を提供することができる。
図1は、クロックドメイン間のスキャンパスのタイミング調整を行う技術を説明するための回路の構成を示す回路図である。 図2は、図1に示される回路のスキャンテスト時の動作を示すタイムチャートである。 図3は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路を備える半導体集積回路の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るホールド対応回路の回路構成の一例を示す。 図5は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路の動作を示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法の変形例を説明するためのフローチャートである。 図8は、スキャンテスト回路生成の入力となる半導体集積回路の例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法を実現するコンピュータシステムの構成を示す図である。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路を備える半導体集積回路の構成を示す図である。半導体集積回路は、スキャンフリップフロップ111、112と、ホールド対応回路201、202と、セレクタ130と、組み合わせ回路121、122、123と、クロック入力端子141、142と、テストモード制御端子143と、ホールド制御端子144と、スキャン制御端子145とを具備する。ホールド対応回路201のデータ出力ノードDOUTは、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDに接続され、組み合わせ回路123を介してスキャンフリップフロップ112のデータ入力ノードDに接続される。スキャンフリップフロップ112のデータ出力ノードQは、組み合わせ回路122を介してホールド対応回路202のデータ入力ノードDINに接続される。ホールド対応回路202のデータ出力ノードDOUTは、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDに接続される。
クロック入力端子141からクロック信号CLK1が入力される。クロック信号CLK1は、ホールド対応回路201、スキャンフリップフロップ111、セレクタ130に供給される。クロック入力端子142からクロック信号CLK2が入力される。クロック信号CLK2は、セレクタ130に供給される。セレクタ130は、テストモード制御端子143から入力されるテストモード制御信号TMODEに基づいて、クロック信号CLK1、CLK2の一方を選択してスキャンフリップフロップ112、ホールド対応回路202に供給する。ホールド制御端子144から入力されるホールド制御信号HOLDは、ホールド対応回路201、202に供給される。スキャン制御端子145から入力されるスキャンイネーブル信号SEは、スキャンフリップフロップ111、112、ホールド対応回路201、202に供給される(接続の図示は省略)。ホールド制御信号HOLDは、ホールド対応回路201、202のデータ出力ノードDOUTから出力されるデータ信号を制御する信号であり、詳細は後述する。
ここで、ホールド対応回路201およびスキャンフリップフロップ111は、第1のクロックドメイン101に属し、スキャンフリップフロップ112およびホールド対応回路202は、第2のクロックドメイン102に属する。クロックドメイン101には、クロック入力端子141に印加されるクロック信号CLK1が供給される。また、クロックドメイン102には、通常動作時、クロック入力端子142に印加されるクロック信号CLK2が供給される。セレクタ130は、テストモード制御信号TMODEに基づいてクロック信号CLK1、クロック信号CLK2のいずれかを選択して、クロックドメイン102へ供給する。すなわち、セレクタ130は、テストモード制御信号TMODEが“通常動作”を示すときクロック信号CLK2を、“スキャンテスト動作”を示すときクロック信号CLK1を選択して出力し、クロックドメイン102へ供給する。
ホールド対応回路201は、前段(例えば、組み合わせ回路など:図示せず)から出力されるデータをデータ入力ノードDINから取り込む。ホールド対応回路201のデータ出力ノードDOUTから出力されるデータは、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDへ供給されるとともに、組み合わせ回路123を介してスキャンフリップフロップ112のデータ入力ノードDへ供給される。スキャンフリップフロップ111のデータ出力ノードQは、内部に保持するデータを後段(例えば、組み合わせ回路など:図示せず)へ出力する。このとき、クロックドメイン101のホールド対応回路201からクロックドメイン102のスキャンフリップフロップ112へのパス(第1パス)は、異クロックドメイン間のユーザロジックパスである。
スキャンフリップフロップ112のデータ出力ノードQから出力されるデータは、組み合わせ回路122を介してホールド対応回路202のデータ入力ノードDINに供給される。ホールド対応回路202のデータ出力ノードDOUTから出力されるデータは、後段(例えば、組み合わせ回路など:図示せず)へ供給されるとともに、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDに供給される。このとき、第2クロックドメインのホールド対応回路202からクロックドメイン101のスキャンフリップフロップ111へのパス(第2パス)は、上記第1パスとは逆方向の異クロックドメイン間のユーザロジックパスである。
つまり、このスキャンテスト回路は、異クロックドメイン間のユーザロジックパス(第1パス、第2パス)の供給元に必ずホールド対応回路が配置されるように構成されている。なお、図3において、スキャンフリップフロップ111、112およびホールド対応回路201、202は、スキャンチェーンとして接続されているものとし、その接続の詳細は図示を省略する。
図4に、本発明の実施の形態に係るホールド対応回路200の回路構成が示される。ホールド対応回路200は、図3に示されるスキャンテスト回路におけるホールド対応回路201、202に相当する。ホールド対応回路200は、図4に示されるように、スキャンフリップフロップ210と、ラッチ220とを具備し、入力ノードとしてデータ入力ノードDINと、スキャン入力ノードSINと、スキャンイネーブル入力ノードSEと、クロック入力ノードCLKと、ホールド制御入力ノードHLDとを備え、出力ノードとしてスキャン出力ノードSOUTと、データ出力ノードDOUTとを備える。
ホールド対応回路200のデータ入力ノードDIN、スキャン入力ノードSIN、スキャンイネーブル入力ノードSE、クロック入力ノードCLKは、それぞれスキャンフリップフロップ210のデータ入力ノードD、スキャン入力ノードSIN、スキャンイネーブル入力ノードSE、クロック入力ノードCLKと共通である。スキャンフリップフロップ210のデータ出力ノードQは、ホールド対応回路200のスキャン出力ノードSOUTとなる。ラッチ220のデータ入力ノードDIは、スキャンフリップフロップ210のデータ出力ノードQに接続される。また、ラッチ220のラッチイネーブル入力ノードGは、ホールド対応回路200のホールド制御入力ノードHLDとなる。ラッチ220のデータ出力ノードDOは、ホールド対応回路200のデータ出力ノードDOUTとなる。
スキャンフリップフロップ210は、データ出力ノードQから保持するデータをラッチ220へ供給するとともに、ホールド対応回路200のスキャン出力ノードSOUTから出力する。ラッチ220は、ホールド制御入力ノードHLDに印加されるラッチ信号に基づいて、保持データあるいは入力データをホールド対応回路200のデータ出力ノードDOUTから出力する。このとき、ホールド制御入力ノードHLDは、ホールド制御端子144から入力されるホールド制御信号HOLDにより駆動される。ホールド制御信号HOLDを制御することにより、ラッチ220は、データ入力ノードDIに印加される信号をデータ出力ノードDOに出力するスルー動作、または、データ入力ノードDIに印加される信号に依存せずにデータ出力値を保持する動作に切り替えることができる。
次に、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路の動作を説明する。
通常動作時では、テストモード制御信号TMODEは、値“0”に設定される。セレクタ130は、入力されるクロック信号のうち、ノード0に入力されるクロック信号CLK2を選択して出力する。したがって、クロックドメイン101には、クロック入力端子141に印加されるクロック信号CLK1が供給される。また、クロックドメイン102には、クロック入力端子142に印加されるクロック信号CLK2が供給される。
また、ホールド制御信号HOLDは、値“0”に設定され、ホールド対応回路201、202内では、ラッチ220がスキャンフリップフロップ210のデータ出力ノードQにあらわれる信号をそのまま出力する動作を行う。つまり、このときのホールド対応回路201、202は、スキャンフリップフロップ210とほぼ同じ動作を行う。
スキャンテスト動作時では、テストモード制御信号TMODEは、値“1”に設定される。セレクタ130は、入力されるクロック信号のうち、ノード1に入力されるクロック信号CLK1を選択して出力する。したがって、クロックドメイン101とクロックドメイン102とに、共にクロック入力端子141から入力されるクロック信号CLK1が供給される。
図5は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路の動作を示すタイミングチャートである。図3、図4を参照しながら、図5を用いてスキャンテスト動作の詳細について説明する。
図5には、クロック入力端子141に印加されるクロックCLK1がクロックライン上の遅延の影響によって、スキャンフリップフロップ112に到達するよりも早くホールド対応回路201に到達する場合のタイムチャートが示される。ホールド対応回路201とスキャンフリップフロップ112との間のパス(第1パス)は、異クロックドメイン間のユーザロジックパスである。図5では、第1パスに対するスキャンテスト回路の動作が示される。第2パスのホールド対応回路202、および、スキャンフリップフロップ111の動作は同様であり、その説明は省略する。
図5に示されるタイミングチャートは、(a)ホールド対応回路201のスキャンイネーブル入力ノードSE、(b)クロック入力ノードCLK、(c)スキャン出力ノードSOUT(スキャンフリップフロップ210のデータ出力ノードQ)、(d)ホールド制御入力ノードHLD、(e)データ出力ノードDOUT、(f)スキャンフリップフロップ112のクロック入力ノードCLK、(g)スキャンフリップフロップ112のデータ出力ノードQにおける各信号の波形を示す。また、時刻T1までの期間はスキャンシフトサイクルであり、時刻T1から時刻T2までの期間はスキャンキャプチャサイクルであり、時刻T2以降の期間はスキャンシフトサイクルである。
時刻T1までのスキャンシフトサイクルにおいて、データがスキャンチェーン内をシフトされて各スキャンフリップフロップに初期値が設定される。ホールド対応回路201内のスキャンフリップフロップ210には、データ“Data1”が設定され、スキャン出力ノードSOUTから出力される(図5(c))。このとき、ホールド対応回路201のスキャンイネーブル入力ノードSEは、値“1”を示し(図5(a))、ホールド制御入力ノードHLDは、値“0”を示している(図5(d))。ホールド制御入力ノードHLDが値“0”に設定されているため、ホールド対応回路201内のラッチ220は、スキャンフリップフロップ210の出力データをそのまま出力する動作を行う。そのため、ホールド対応回路は、スキャンフリップフロップと同じ動作となる。
その後、時刻T1から時刻T2までのスキャンテストのキャプチャサイクルに移行する。このとき、ホールド対応回路201のスキャンイネーブル入力ノードSEに印加される信号は、値“1”から値“0”に変化する(図5(a))。また、ホールド制御入力ノードHLDに印加される信号は、値“0”から値“1”へ変化する(図5(d))。
キャプチャサイクルでは、ホールド制御入力ノードHLDが値“1”に設定されることにより、ホールド対応回路201内のラッチ220は、スキャンシフトサイクルの最後である時刻T1におけるスキャンフリップフロップ210の出力データをラッチして保持する。そのため、スキャンキャプチャサイクル期間中(T1〜T2)、ホールド対応回路201のデータ出力ノードDOUTは、データ“Data1”に固定される(図5(e))。
また、ホールド対応回路201内のスキャンフリップフロップ210は、クロック入力ノードCLKに印加されるクロック信号の立ち上りに応答して、データ“Data2”をキャプチャする(図5(b)(c))。したがって、スキャン出力ノードSOUT(データ出力ノードQ)から出力される信号は、データ“Data1”からデータ“Data2”へ変化する(図5(c))。ホールド対応回路201内のラッチ220は、ホールド制御入力ノードHLDに値“1”が入力されているため(図5(d))、データ出力ノードDOUTを変化させず、データ“Data1”の出力を継続する(図5(e))。
その後、スキャンフリップフロップ112は、遅れてクロック入力ノードCLKに印加されるクロック信号の立ち上がりに応答して、ホールド対応回路201から出力されるデータ“Data1”をキャプチャする(図5(f)(g))。
時刻T2において、スキャンフリップフロップへのキャプチャが完了し、スキャンシフトサイクル(時刻T2以降)に移行する。このとき、ホールド対応回路201のスキャンイネーブル入力ノードSEに印加される信号は、値“0”から値“1”に変化する(図5(a))。ホールド制御入力ノードHLDに印加される信号は、値“1”から値“0”へ変化する(図5(d))。
ここで、スキャンテスト回路において、ホールド対応回路201が、例えばスキャンフリップフロップ111と同じ一般的なスキャンフリップフロップである場合、データ出力ノードDOUTに対応するデータ出力ノードQは、データ“Data1”を維持しない。すなわち、データ出力ノードDOUTに対応するデータ出力ノードQは、スキャンフリップフロップ210のデータ出力ノードQの変化と同様に変化してデータ“Data2”がキャプチャされることになり、誤動作する(ホールド違反)。
つまり、本実施の形態では、ホールド対応回路200(201、202)が異クロックドメイン間のユーザロジックパスの起点となっているため、誤動作(ホールド違反)することなくスキャンテストを行うことが可能となる。第1パスとは逆方向に信号が伝達する異クロックドメイン間のユーザロジックパス(第2パス)についても、パスの先頭がホールド対応回路であるため、第1パスと同様、ホールド違反が発生することはない。
次に、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法を説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法を示すフローチャートである。図8は、スキャンテスト回路生成の入力となる半導体集積回路の例を示す図であり、図6に示されるスキャンテスト回路生成方法により、図3に示されるスキャンテスト回路が生成される。
図8に示されるように、元の半導体集積回路は、スキャンフリップフロップ111、112、601、602と、セレクタ130と、組み合わせ回路121、122、123と、クロック入力端子141、142と、テストモード制御端子143と、スキャン制御端子145とを具備する。スキャンフリップフロップ601は、図3に示されるホールド対応回路201に相当し、スキャンフリップフロップ602は、ホールド対応回路202に相当する。スキャンフリップフロップ601は、クロックドメイン101に属し、クロック入力端子141からクロック信号CLK1が供給される。また、スキャンフリップフロップ602は、クロックドメイン102に属し、クロック入力端子142からクロック信号CLK2が供給される。
スキャンフリップフロップ601は、前段(例えば、組み合わせ回路など:図示せず)から出力されるデータをデータ入力ノードDから取り込んで保持する。スキャンフリップフロップ601のデータ出力ノードQから出力されるデータは、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDへ供給され、組み合わせ回路123を介してスキャンフリップフロップ112のデータ入力ノードDへ供給される。スキャンフリップフロップ602は、組み合わせ回路122から出力されるデータをデータ入力ノードDから取り込んで保持する。スキャンフリップフロップ602のデータ出力ノードQから出力されるデータは、組み合わせ回路121を介してスキャンフリップフロップ111のデータ入力ノードDへ供給される。スキャンフリップフロップ601、602に関する接続以外は、図3に示される回路と同じである。
本発明のスキャンテスト回路生成方法では、まず、クロックドメインの抽出が行われる(ステップS402)。図8に示される半導体集積回路では、クロックドメイン101とクロックドメイン102とが抽出される。クロックドメインが抽出されると、異クロックドメイン間のユーザロジックパスが抽出される。次に、スキャンフリップフロップ601(Q)から組み合わせ回路123を経由してスキャンフリップフロップ112(D)に至るパス(第1パス)と、スキャンフリップフロップ602(Q)から組み合わせ回路121を経由してスキャンフリップフロップ111(D)に至るパス(第2パス)が抽出される。それぞれの異クロックドメイン間のユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップのインスタンス名が抽出される。図8では、スキャンフリップフロップ601とスキャンフリップフロップ602とが抽出される。このような抽出処理は、市販のタイミング解析ツールなどを用いることにより実施できる。
異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップが抽出されると、それらのスキャンフリップフロップは、ホールド対応回路に置き換えられる(ステップS404)。図8では、スキャンフリップフロップ601がホールド対応回路201へ、スキャンフリップフロップ602がホールド対応回路202へ置換される。更に、ホールド制御端子144が作成され、ホールド対応回路201、202のホールド制御入力ノードHLDは、ホールド制御端子144に接続される。
ホールド対応回路への置換が完了すると、回路上のスキャンフリップフロップをシリアル接続してシフトレジスタ構成のスキャンチェーンを構築するテスト設計が行われる(ステップS406)。続いて、チップ上の回路の配置、配線、タイミング調整などを行うレイアウト処理が実行され(ステップS408)、スキャンテスト回路生成は終了する。これらの処理は、通常のテスト設計ツール、レイアウトツールを用いて実施できる。
このように、本実施の形態に係る半導体集積回路では、異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップは、ホールド対応回路に置き換えられる。そのため、スキャンテスト時、異クロックドメイン間ユーザロジックパスに対して、ホールドタイミング違反は発生しない。したがって、レイアウト処理(ステップS408)実施後に、スキャンテストにおける異クロックドメイン間ユーザロジックパスに起因するホールドタイミング違反を修正するためのレイアウト処理の繰り返しは、発生しない。
本実施の形態では、ステップS402、ステップS404、ステップS406、ステップS408の順としているが、ステップS402とステップS404は、ステップS408の前であれば、どこで実施してもよい。また、ホールド対応回路200は、図4に示されるように構成されるとして説明されたが、これは一例であり、スキャンテストのキャプチャサイクル期間に、データ出力信号が保持できる回路構成であればよい。
本実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法は、コンピュータシステムによって実現可能である。例えば、図9に示されるように、サーバ装置300と複数のコンピュータ装置306とを有するコンピュータシステムにおいて、上述のスキャンテスト回路生成方法を実施することができる。
本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法を実施するためのコンピュータシステムは、例えば、サーバ装置300と、ネットワーク305と、コンピュータ装置306とを備える。サーバ装置300は、通信部301と、CPU(Central Processing Unit)を含む処理部302と、記憶部303と、入出力インターフェースである入出力部304とを具備する。コンピュータ装置306は、通信部307と、記憶部308と、CPUを含む処理部309と、入出力インターフェースである入出力部310とを具備する。
ネットワーク305は、コンピュータ装置306とサーバ装置300とを接続する。ネットワーク305は、移動体通信網や、専用線網や、LAN(Local Area Network)といった有線通信や無線通信を含めた各種のネットワーク、あるいはこれらのネットワークが相互に接続されたネットワークを適用可能である。また、ネットワークによる接続なしに、単独のコンピュータ装置で実現することも可能である。
記憶部303は、本実施の形態におけるスキャンテスト回路生成方法を実現するための実行プログラムや、ネットリストデータ、セルライブラリ、スキャンイン・アウト端子情報、スキャンフリップフロップ情報といったデータを記憶する。記憶部303は、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶装置を含む。処理部302は、記憶部303に記憶される実行プログラムを読み込んで実行し、サーバ装置300の機能を実現する。なお、各実行プログラムやデータは、サーバ装置300の管理者により、キーボードやマウス等の入力機器、LCD(Liquid Crystal Display)等の出力機器を含む入出力部304を介して外部から記憶部303へ格納されたり、表示されたりする。また、サーバ装置300は、通信部301によってネットワーク305を介して、コンピュータ装置306へ実行プログラムやデータを提供することが可能である。
コンピュータ装置306は、本実施の形態におけるスキャンテスト回路生成方法を実現するための回路生成システムを実行する。コンピュータ装置306は、例えば、パーソナルコンピュータに例示される一般的な汎用コンピュータである。コンピュータ装置306は、通信部307を備え、ネットワーク305を介してサーバ装置300と通信が可能である。コンピュータ装置306は、ネットワーク305を介してサーバ装置300に接続し、スキャンテスト回路設計を実現するための実行プログラムやデータを取得し、記憶部308に記憶する。処理部309は、記憶部308に記憶される実行プログラムを読み込んで実行し、コンピュータ装置306の所定の機能を実現する。なお、コンピュータ装置306は、コンピュータ装置306の使用者との入出力インターフェースである入出力部310を備える。入出力部310は、キーボードやマウス等の入力機器、LCD等の出力機器を含む。コンピュータ装置306は、上述の構成により、サーバ装置300から実行プログラムを取得して実行し、スキャンテスト回路生成方法を実現する。
ここで、本実施の形態におけるスキャンテスト回路設計の実行プログラムは、サーバ装置300の記憶部303に記憶される形態には限定されない。実行プログラムは、例えば、CD(Compact Disk)やフラッシュメモリを搭載したUSB(Universal Serial Bus)メモリといった持ち運び可能な記憶媒体に記録されてもよい。この場合、実行プログラムは、これらの持ち運び可能な記憶媒体から、コンピュータ装置306が備えるCDドライブやUSBポート等を介して導入される。
本実施の形態では、異クロックドメイン間ユーザロジックパス(第1パス、第2パス)の起点となるスキャンフリップフロップ(601、602)は、レイアウト前の段階で、ホールド対応回路(201、202)に置き換えられる。ホールド対応回路(201、202)は、スキャンテストにおけるキャプチャサイクル期間中、データ出力信号を保持する動作を行う。そのため、スキャンテストの際に、異クロックドメイン間ユーザロジックパス(第1パス、第2パス)において、ホールド違反は発生しない。そのため、異クロックドメイン間ユーザロジックパスのホールドタイミング違反により、適切なテストが出来ないという問題を解決することができる。このように、本発明によれば、スキャンテスト動作時、異クロックドメイン間のユーザロジックパスに対するホールド違反がなくなり、レイアウト処理を繰り返して実施することがなくなる。
図7に、本発明の実施の形態に係るスキャンテスト回路生成方法の変形例を説明するためのフローチャートが示される。図6に示されるスキャンテスト回路生成方法に比べて、ステップS402、S404が削除され、代りにステップS502、S504が追加される。ステップS408の後に追加される判定するステップS509によって、ホールド違反を検出したときのみステップS502、S504が実行される。図6、図7に示されるスキャンテスト回路生成方法の差分を以下に説明する。
テスト設計(ステップS406)、レイアウト処理(ステップS408)の後、レイアウト処理(ステップS408)で生成されるネットリストに対して、タイミング解析が実施される。スキャンテスト動作の異クロックドメイン間ユーザロジックパスにおいて、ホールド違反が検出されない場合(ステップS509−YES)、スキャンテスト回路生成を終了する。ホールド違反が検出される場合(ステップS509−NO)、ステップS502へ進む。タイミング解析処理は、市販のタイミング解析ツールを用いることで容易に実施できる。ここでは、例として、図8に示される第1パスにホールド違反が検出され、第2パスにはホールド違反が検出されていないものとする。
スキャンテスト動作時のタイミング解析によって、ホールド違反が検出されるスキャンフリップフロップが抽出される(ステップS502)。本処理では、ホールド違反が検出されるパスの起点であるスキャンフリップフロップ601が抽出される。更に、半導体集積回路内のクロックドメインが抽出される。ここでは、半導体集積回路に2つのクロックドメイン、クロックドメイン101とクロックドメイン102とが抽出される。更に、異クロックドメイン間のユーザロジックパスが抽出される。ここでは、第1パスおよび第2パスが抽出される。更に、その異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップのインスタンス名が抽出される。ここでは、スキャンフリップフロップ601およびスキャンフリップフロップ602が抽出される。更に、これらの情報に基づいて、ホールド違反が検出される異クロックドメイン間ユーザロジックパスが抽出され、その起点となるスキャンフリップフロップのインスタンス名が抽出される。ここでは、スキャンフリップフロップ601が起点となるスキャンフリップフロップとして抽出される。
抽出されたホールド違反が検出される異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップは、ホールド対応回路200に置き換えられる(ステップS504)。ここでは、スキャンフリップフロップ601がホールド対応回路201に置き換えられる。更に、ホールド対応回路201のホールド制御入力ノードHLDは、ホールド制御端子144に接続される。
このように、図6に示されるスキャンテスト回路生成方法では、異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点となるスキャンフリップフロップを抽出する工程(ステップS402)、および、パス起点のスキャンフリップフロップをホールド対応回路200に置き換える工程(ステップS404)は、レイアウト処理(ステップS408)の前に実施される。一方、図7に示されるスキャンテスト回路生成方法では、レイアウト処理(ステップS408)後に、スキャンテスト動作において異クロックドメイン間ユーザロジックパスのホールド違反があるか否かの確認工程(ステップS509)を備え、本工程でホールド違反が存在する場合に、ホールド違反が検出される異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点のスキャンフリップフロップの抽出を行い(ステップS502)、抽出されるスキャンフリップフロップはホールド対応回路200に置き換えられる(ステップS504)。
すなわち、図7に示されるスキャンテスト回路生成方法では、ホールド違反がある異クロックドメイン間パスの起点のフロップフロップのみホールド対応回路200に置き換えられる。ホールド違反が検出されない異クロックドメイン間ユーザロジックパスの起点のフロップフロップはホールド対応回路200へ置き換えられないため、ホールド対応回路200の置き換えによる面積オーバーヘッドを削減することができる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、上記実施の形態は、矛盾のない限り組み合わせて実施可能である。また、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 セレクタ
21、22、23、24 フリップフロップ
30、31、32、33、34、35、36、37 バッファ
50 遅延素子
101、102 クロックドメイン
111、112 スキャンフリップフロップ
121、122、123 組み合わせ回路
130 セレクタ
141、142、143、144、145 外部端子
200、201、202 ホールド対応回路
210 スキャンフリップフロップ
220 ラッチ
300 サーバ装置
301 通信部
302 処理部
303 記憶部
304 入出力インターフェースである入出力部
305 ネットワーク
306 コンピュータ装置
307 通信部
308 記憶部
309 処理部
310 入出力部
601、602 スキャンフリップフロップ

Claims (13)

  1. 第1クロック信号に応答して動作する第1クロックドメインに含まれ、スキャンテスト時に形成されるスキャンチェーンに組み込まれる第1スキャンフリップフロップと、
    前記第1クロック信号と周波数の異なる第2クロック信号に応答して動作する第2クロックドメインに属し、前記スキャンチェーンにテスト結果を取り込むキャプチャ期間に前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータを固定するホールド対応回路と
    を具備し、
    前記スキャンテスト時に前記第1クロックドメインおよび前記第2クロックドメインに同一周波数のクロック信号が供給される
    スキャンテスト回路。
  2. 前記ホールド対応回路は、前記スキャンテスト時に前記スキャンチェーンにテスト結果を取り込む前記キャプチャ期間を示すホールド制御信号に応答して、前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータを固定する
    請求項1に記載のスキャンテスト回路。
  3. 前記ホールド対応回路は、前記第2クロック信号に応答して入力データを取り込むスキャンフリップフロップと、
    前記ホールド制御信号が前記スキャンチェーン内のデータをシフトさせるスキャンシフト期間を示すときに前記スキャンフリップフロップの出力の変化を反映して出力し、前記ホールド制御信号が前記キャプチャ期間を示すときに固定して出力するラッチ回路と
    を備える
    請求項2に記載のスキャンテスト回路。
  4. 前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とを入力し、前記スキャンテスト時に使用されるクロック信号を選択して前記第1または前記第2クロックドメインに供給する選択回路をさらに具備する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のスキャンテスト回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のスキャンテスト回路を具備する半導体集積回路装置。
  6. 第1クロック信号に応答して動作する第1クロックドメインに含まれ、スキャンテスト時に形成されるスキャンチェーンに組み込まれる第1スキャンフリップフロップと、
    第2クロック信号に応答して動作する第2クロックドメインに含まれ、前記スキャンチェーンに組み込まれ、前記第1スキャンフリップフロップにデータを出力する第2スキャンフリップフロップと、
    前記第2スキャンフリップフロップと前記第1スキャンフリップフロップとの間に配置され、テスト結果を取り込むキャプチャ期間に前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータを固定するラッチ回路と
    を具備し、
    前記スキャンテスト時に前記第1クロックドメインおよび前記第2クロックドメインに同一周波数のクロック信号が供給される
    スキャンテスト回路。
  7. 第1クロック信号に応答して動作する第1スキャンフリップフロップを備える第1クロックドメインと、前記第1クロック信号と周波数が異なる第2クロック信号に応答して動作する第2スキャンフリップフロップを備える第2クロックドメインとを含む半導体集積回路のスキャンテスト回路生成方法であって、
    通常動作時に前記第2スキャンフリップフロップから前記第1スキャンフリップフロップにデータが出力されるユーザロジックパスを抽出するステップと、
    前記ユーザロジックパスの起点となる前記第2スキャンフリップフロップを抽出するステップと、
    前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータをスキャンテスト時に固定するホールド対応回路に前記第2スキャンフリップフロップを置換するステップと、
    前記ホールド対応回路に置換した後にテスト設計するステップと
    を具備する
    スキャンテスト回路生成方法。
  8. 前記ホールド対応回路が前記スキャンテスト時にスキャンチェーンにテスト結果を取り込む前記キャプチャ期間を示すホールド制御信号に応答して前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータを固定するように、前記ホールド対応回路に前記ホールド制御信号を接続するステップをさらに具備する
    請求項7に記載のスキャンテスト回路生成方法。
  9. 前記ホールド対応回路を予めライブラリに登録するステップをさらに具備する
    請求項7または請求項8に記載のスキャンテスト回路生成方法。
  10. 第1クロック信号に応答して動作する第1スキャンフリップフロップを備える第1クロックドメインと、前記第1クロック信号と周波数が異なる第2クロック信号に応答して動作する第2スキャンフリップフロップを備える第2クロックドメインとを含む半導体集積回路のスキャンテスト回路生成方法であって、
    通常動作時に前記第2スキャンフリップフロップから前記第1スキャンフリップフロップにデータが出力されるユーザロジックパスを抽出するステップと、
    前記ユーザロジックパスの起点となる前記第2スキャンフリップフロップを抽出するステップと、
    前記第2スキャンフリップフロップと前記第1スキャンフリップフロップとの間に、前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータをスキャンテスト時に固定するラッチ回路を挿入するステップと、
    前記ラッチ回路を挿入した後にテスト設計するステップと
    を具備する
    スキャンテスト回路生成方法。
  11. 第1クロック信号に応答して動作する第1スキャンフリップフロップを備える第1クロックドメインと、前記第1クロック信号と周波数が異なる第2クロック信号に応答して動作する第2スキャンフリップフロップを備える第2クロックドメインとを含む半導体集積回路のスキャンテスト回路生成方法であって、
    スキャンテストのキャプチャサイクル動作時のタイミング検証を行うステップと、
    前記第1クロックドメインと前記第2クロックドメインとの間のユーザ論理に使用される信号経路であるユーザロジックパスにホールドタイミング違反があるか否かを判定するステップと、
    前記ホールドタイミング違反が検出された前記ユーザロジックパスの起点となる前記第2スキャンフリップフロップを抽出するステップと、
    前記抽出した前記第2スキャンフリップフロップを、前記第1スキャンフリップフロップに出力するデータを前記スキャンテスト時に固定するホールド対応回路に置換するステップと
    を具備するスキャンテスト回路生成方法。
  12. 前記ホールド対応回路を予めライブラリに登録するステップをさらに具備する
    請求項7から請求項11のいずれかに記載のスキャンテスト回路生成方法。
  13. 請求項7から請求項12のいずれかに記載のスキャンテスト回路生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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