JP2013019297A - エンジンの冷却系および制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い精度でサーモワックスの温度を推定することが可能なエンジンの冷却系を提供する。
【解決手段】エンジンの冷却系は、冷却水通路200と、冷却水通路200に設けられ、サーモワックスとサーモワックスを加熱する電気ヒータ15とを含む切替弁10と、切替弁10の開閉を制御するECU300とを備える。ECU300は、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態、および、サーモワックス周辺の冷却水の温度の少なくともいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定して、サーモワックスの温度を推定するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、切替弁を備えるエンジンの冷却系および切替弁の制御装置に関する。
従来、冷却水通路と、冷却水通路内において冷却水を循環させるウォータポンプと、冷却水通路内において循環する冷却水を冷却するラジエータとを備えたエンジンの冷却系が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1には、エンジン出口とラジエータとを接続する第1流路と、ラジエータとエンジンへの冷却水の導入口とを接続する第2流路と、ラジエータを迂回して第1流路と第2流路とを接続するバイパス経路とを有する冷却回路(冷却水通路)を備えた車両冷却装置が開示されている。そして、冷却回路におけるバイパス経路と第2流路との接続点には、サーモスタット(切替弁)が設けられている。このサーモスタットは、温度に応じて膨張・収縮するサーモエレメントを含み、そのサーモエレメントの膨張・収縮によりバルブの開閉が制御されている。
そして、特許文献1の車両冷却装置では、サーモスタットにより、ラジエータから流入する冷却水とラジエータを迂回して流入する冷却水との流量分配を行うことによって、エンジン(導入口)へ流入する冷却水の温度を所定の範囲内に維持するように構成されている。
ここで、サーモスタットには、サーモエレメントを加熱するヒータが設けられており、ECUがヒータへの電力供給を行うことにより、サーモスタットの開閉が制御されている。具体的には、ECUは、エンジン出口水温、ラジエータ出口水温およびサーモスタットの周辺温度に基づいてサーモエレメントの温度を推定し、その推定されたサーモエレメントの温度に基づいてヒータに供給する電力量を決定することによって、エンジン内に導入される冷却水の温度が目標値となるようにサーモスタットを制御するように構成されている。
特開2005−188327号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の車両冷却装置では、エンジン出口水温、ラジエータ出口水温およびサーモスタットの周辺温度に基づいてサーモエレメントの温度を推定しているが、サーモエレメントの特性について考慮しておらず、高い精度でサーモエレメントの温度を推定することが困難であるという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、高い精度でサーモワックスの温度を推定することが可能なエンジンの冷却系および制御装置を提供することである。
本発明によるエンジンの冷却系は、冷却水通路と、冷却水通路に設けられ、サーモワックスとサーモワックスを加熱する加熱部とを含む切替弁と、切替弁の開閉を制御する制御装置とを備える。制御装置は、加熱部への通電のオン/オフ状態、および、サーモワックス周辺の冷却水の温度の少なくともいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定して、サーモワックスの温度を推定するように構成されている。
このように構成することによって、サーモワックスの特性が異なることに起因して、サーモワックスの温度が定常値に収束するのにかかる時間が異なる場合にも、条件に応じて異なる時定数を設定してサーモワックスの温度を推定することができるので、高い精度でサーモワックスの温度を推定することができる。
上記エンジンの冷却系において、制御装置は、加熱部への通電がオン状態の場合と、加熱部への通電がオフ状態であり、サーモワックス周辺の冷却水の温度が予め設定された温度以上の場合と、加熱部への通電がオフ状態であり、サーモワックス周辺の冷却水の温度が予め設定された温度未満の場合とに応じてそれぞれ異なる時定数を設定して、サーモワックスの温度を推定するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、加熱部への通電がオン状態の場合には、周辺の冷却水の温度にかかわらず、同じ時定数を設定するとともに、加熱部への通電がオフ状態の場合には、周辺の冷却水の温度に応じて異なる時定数を設定することができる。
この場合において、予め設定された温度は、サーモワックスの融解温度であってもよい。
このように構成すれば、サーモワックス周辺の冷却水の温度が融解温度以上の場合と融解温度未満の場合とで異なる時定数を設定することができる。
上記エンジンの冷却系において、冷却水通路に設けられた冷却水の水温センサを備え、制御装置は、水温センサの検出結果に基づいて、サーモワックス周辺の冷却水の温度を推定するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、サーモワックス周辺の冷却水の温度を推定することができる。
上記エンジンの冷却系において、制御装置は、サーモワックスの温度の目標値を設定し、推定されるサーモワックスの温度が目標値になるように加熱部への通電を制御するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、サーモワックスの温度が目標値になるように高い精度で制御することができる。
また、本発明による制御装置は、冷却水通路と、冷却水通路に設けられ、サーモワックスとサーモワックスを加熱する加熱部とを含む切替弁とを備えるエンジンの冷却系に設けられている。制御装置は、切替弁の開閉を制御する制御装置であって、加熱部への通電のオン/オフ状態、および、サーモワックス周辺の冷却水の温度の少なくともいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定して、サーモワックスの温度を推定するように構成されている。
このように構成することによって、サーモワックスの特性が変化することに起因して、サーモワックスの温度が定常値に収束するのにかかる時間が変化する場合にも、条件に応じて異なる時定数を設定してサーモワックスの温度を推定することができるので、高い精度でサーモワックスの温度を推定することができる。
本発明のエンジンの冷却系および制御装置によれば、高い精度でサーモワックスの温度を推定することができる。
本発明を適用するエンジンの冷却系の一例を示す概略構成図である。 図1の冷却系に用いる切替弁の構造を示す断面図である。なお、(A)では切替弁の閉弁状態を示し、(B)では切替弁の開弁状態を示している。 図1のエンジンの冷却系において、冷間中に冷却水通路を循環する冷却水の流れを示す図(A)、及び、エンジン半暖機状態のときに冷却水通路を循環する冷却水の流れを示す図(B)を併記して示す図である。 図1のエンジンの冷却系においてエンジン完全暖機時に冷却水路を循環する冷却水の流れを示す図である。 図1のエンジンの冷却系に用いるECUの構成を示した機能ブロック図である。 図1のエンジンの冷却系に用いる切替弁のサーモワックスの特性を説明するための図である。 図1のエンジンの冷却系に用いるECUによるワックス温度推定処理を説明するためのフローチャートである。 図1のエンジンの冷却系に用いるECUによる開弁制御処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明を適用するエンジン1の冷却系(エンジン内水停止冷却系)について図1を参照して説明する。
この例の冷却系は、電動ウォータポンプ(電動WP)2、ラジエータ3、サーモスタット4、ヒータ5、排気熱回収器6、EGRクーラ7、切替弁10、及び、これら機器に冷却水を循環する冷却水通路200などを備えている。
冷却水通路200は、冷却水(例えばLLC:Long Life Coolant)を、エンジン1、ラジエータ3及びサーモスタット4を経由して循環させるエンジン冷却水通路201と、冷却水を、EGRクーラ7、排気熱回収器6、ヒータ5及びサーモスタット4を経由して循環させるヒータ通路202とを備えている。そして、この例では、これらエンジン冷却水通路201とヒータ通路202との冷却水循環に、1台の電動ウォータポンプ2を併用している。
エンジン1は、コンベンショナル車両やハイブリッド車両などに搭載されるガソリンエンジンやディーゼルエンジン等であって、シリンダブロック及びシリンダヘッドにウォータジャケット(図示省略)が設けられている。エンジン1には、冷却水出口(ウォータジャケットの出口)1bの水温を検出するエンジン水温センサ21が配置されている。また、エンジン1の吸気通路には、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ23、及び、エンジン1への吸入空気量を検出するエアフロメータ24が配置されている。さらに、エンジン1には、出力軸であるクランクシャフトの回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ25が配置されている。これらエンジン水温センサ21、吸気温センサ23、エアフロメータ24、及び、エンジン回転数センサ25の各出力信号はECU(Electronic Control Unit)300に入力される。
電動ウォータポンプ2は、電動モータの回転数を制御することにより吐出流量(吐出圧)を可変に設定することが可能なウォータポンプであって、吐出口がエンジン1の冷却水入口(ウォータジャケットの入口)1aに連通するように配設されている。電動ウォータポンプ2の作動はECU300によって制御される。なお、電動ウォータポンプ2は、エンジン1の始動に伴って駆動され、エンジン1の運転状態等に応じて吐出流量が制御される。
サーモスタット4は、例えば感温部のサーモワックスの膨張・収縮によって作動する弁装置であって、冷却水温が比較的低い場合は、ラジエータ3と電動ウォータポンプ2との間の冷却水通路を遮断してラジエータ3(エンジン冷却水通路201)に冷却水を流さないようになっている。一方、エンジン1の暖機完了後、すなわち冷却水温度が比較的高い場合には、その冷却水温に応じてサーモスタット4が作動(開弁)してラジエータ3に冷却水の一部が流れることにより、冷却水が回収した熱がラジエータ3から大気に放出される。なお、この例において、サーモスタット4は、ワックス温度が、後述する切替弁10の開弁温度(例えば70℃)よりも高い温度(例えば82℃以上)になったときに開弁するように設定されている。
ヒータ通路202は、エンジン1をバイパスするバイパス通路である。ヒータ通路202には、冷却水流れの上流側から、EGRクーラ7、排気熱回収器6、及び、ヒータ5が
直列に接続されており、電動ウォータポンプ2から吐出した冷却水が、[EGRクーラ7→排気熱回収器6→ヒータ5→サーモスタット4→電動ウォータポンプ2]の順で循環する。ヒータ通路202には、EGRクーラ7と排気熱回収器6との間にヒータ接続通路202aが接続されている。このヒータ接続通路202aは切替弁10を介してエンジン1の冷却水出口(ウォータジャケットの出口)1bに接続されている。切替弁(制御弁)10はヒータ接続通路202aを開閉する。切替弁10の詳細については後述する。
ヒータ5は、冷却水の熱を利用して車室内を暖房するための熱交換器であって、エアコンディショナの送風ダクトに臨んで配置されている。つまり、車室内の暖房時(ヒータon時)には送風ダクト内を流れる空調風をヒータ5(ヒータコア)に通過させて温風として車室内に供給する一方、それ以外(例えば冷房時)のとき(ヒータoff時)には空調風がヒータ5をバイパスするようになっている。ヒータ5には、ヒータ入口水温センサ22が配置されている。このヒータ入口水温センサ22の出力信号はECU300に入力される。なお、ヒータ5の入口水温は、ヒータ通路202(バイパス通路)を流れる冷却水の温度と同等である。
排気熱回収器6は、エンジン1の排気通路に配置され、排気ガスの熱を冷却水によって回収するための熱交換器であって、その回収した熱はエンジン暖機や車室内暖房などに利用される。EGRクーラ7は、エンジン1の排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路に還流させるEGR通路に配置され、このEGR通路を通過(還流)するEGRガスを冷却するための熱交換器である。
−切替弁−
次に、上記冷却系に用いる切替弁10について図2を参照して説明する。
この例の切替弁10は、ハウジング11、弁体12、圧縮コイルばね13、及び、感温部14などを備えている。
ハウジング11には、図1に示すエンジン1の冷却水出口(ウォータジャケットの出口)1bに接続される冷却水入口11a、ラジエータ3に接続されるラジエータ接続口11b、及び、ヒータ接続口11cが設けられている。このヒータ接続口11cは、図1に示すヒータ接続通路202aを介してヒータ通路202に接続される。
ハウジング11の内部には、バルブシート(弁座)111とばね座112とが互いに対向する状態で設けられている。これらバルブシート111とばね座112との間の空間(弁体12の上流側の空間)が水導入部11dとなっている。この水導入部11dに上記冷却水入口11aが連通しており、その水導入部11dを介してラジエータ接続口11bが冷却水入口11aに連通している。また、弁体12の下流側の空間が水導出部11eとなっており、この水導出部11eに上記ヒータ接続口11cが連通している。
弁体12は、上記ハウジング11の内部で上記バルブシート111とばね座112との間に、そのバルブシート111に対し接離可能に配設されている。この弁体12と後述する感温部14のケース141とは一体化されている。また、弁体12とばね座112との間には圧縮コイルばね13が挟み込まれており、その圧縮コイルばね13の弾性力によって弁体12がバルブシート111に向けて付勢されている。
感温部(感温アクチュエータ)14はケース141及びロッド142を備えている。ロッド142は、弁体12の開閉方向に沿って延びる棒状の部材であって、ケース141に
摺動自在に配設されている。ロッド142は弁体12を貫通しており、このロッド142に対し弁体12が開閉方向に摺動可能となっている。また、ロッド142の先端部はハウジング11の壁体11f(冷却水入口11aとは反対側の壁体)を貫通しており、その先端部がロッド保持部材16によって保持されている。
感温部14のケース141内には、温度変化によって膨張・収縮するサーモワックス143が充填されており、このサーモワックス143の膨張・収縮によりロッド142のケース141に対する突出量が変化するようになっている。なお、サーモワックス143はゴム等からなるシール材144内に収容されている。
そして、以上の構造の切替弁10において、ワックス温度(サーモワックス143の温度)が所定値(この例では70℃)よりも低いときには、ケース141からのロッド142の突出量が小さい(ケース141内へのロッド142の没入量が大きい)状態となり、弁体12がバルブシート111に圧縮コイルばね13の弾性力によって着座(閉弁)する(図2(A))。このような閉弁状態から、ワックス温度が上記所定値以上(70℃以上)になると、感温部14のサーモワックス143が膨張する。このサーモワックス143の膨張により、ケース141からのロッド142の突き出し量が大きくなって、感温部14の全体つまり弁体12が圧縮コイルばね13の弾性力に抗してバルブシート111から離れる向きに移動して弁体12がバルブシート111から離座(開弁)する(図2(B))。
このように、この例の切替弁10は、ワックス温度が所定値(70℃)よりも低いときには閉弁状態となり、図1に示すエンジン1の冷却水出口1b(エンジン冷却水通路201)とヒータ通路202とが遮断される(エンジン冷却水通路とバイパス通路との冷却水の循環が制限される)。一方、ワックス温度が所定値以上(70℃以上)であるときには開弁状態となり、図1に示すエンジン1の冷却水出口1b(エンジン冷却水通路201)とヒータ通路202とが連通する。なお、冷却水入口11aとラジエータ接続口11bとは連通しているが、図1に示すサーモスタット4が閉弁状態であるときには、冷却水入口11aに流入した冷却水はラジエータ接続口11bには流れない。
ここで、この例の切替弁10においては、感温部14の内部に電気ヒータ15が埋め込まれており、この電気ヒータ15への通電により発生する熱によってワックス温度を制御することが可能である。また、切替弁10の電気ヒータ15は切替弁コントローラ(図示せず)によって作動される。なお、電気ヒータ15は、本発明の「加熱部」の一例である。また、電気ヒータ15への通電はECU300により制御されており、そのECU300による切替弁10の制御については後で詳細に説明する。
−冷却系の動作説明−
図1に示すエンジン1の冷却系の冷却水通路を循環する冷却水の流れについて図3及び図4を参照して説明する。
まず、冷間中は、切替弁10の感温部14の周辺水温が低い(70℃未満)ので切替弁10が閉弁状態となり、エンジン1内(ウォータジャケット内)の冷却水の流通が停止される(エンジン内水停止)。これによりエンジン1が早期に暖機される。また、切替弁10が閉弁状態のときには、図3(A)に示すように、電動ウォータポンプ2の作動によりヒータ通路202内に冷却水が循環し、冷却水が[電動ウォータポンプ2→EGRクーラ7→排気熱回収器6→ヒータ5→サーモスタット4→電動ウォータポンプ2]の順で流れる。このような早期暖機中に、暖房の要求があるときには、排気熱回収器6にて回収した熱にてヒータ5に必要な熱量を賄うようにすればよい。
次に、エンジン1が半暖機状態になり、開弁要求がなされ、ワックス温度が所定以上(70℃以上)になると切替弁10が開弁する。切替弁10が開弁すると、図3(B)に示すように、上記ヒータ通路202内の冷却水循環に加えて、冷却水が、[電動ウォータポンプ2→エンジン1の冷却水入口1a→エンジン1内(ウォータジャケット内)→エンジン1の冷却水出口1b→切替弁10→ヒータ接続通路202a]の順で流れてエンジン1が冷却される。また、切替弁10が開弁状態になると、エンジン冷却水通路201内(エンジン1内)の冷却水とヒータ通路(バイパス通路)202内の冷却水とが混合される。
そして、エンジン1が完全暖機状態になると、図4に示すように、サーモスタット4が作動(開弁)してラジエータ3に冷却水の一部が流れるようになり、冷却水が回収した熱がラジエータ3から大気に放出される。
−ECU−
次に、ECU300について説明する。ECU300は、CPU、ROM、RAM及びバックアップRAMなどを備えている。ROMには、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAMはCPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMはエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
ECU300には、上記エンジン水温センサ21、吸気温センサ23、エアフロメータ24、エンジン回転数センサ25を含むエンジン1の運転状態を検出する各種センサが接続されている。また、ECU300にはヒータ入口水温センサ22及びイグニッションスイッチ(図示せず)等が接続されている。
ECU300は、切替弁10の開閉を制御するように構成されている。具体的には、ECU300は、図5に示すように、周辺水温推定部301と、ワックス温度推定部302と、目標値設定部303と、通電制御部304と、記憶部305とを含んでいる。なお、周辺水温推定部301、ワックス温度推定部302、目標値設定部303および通電制御部304は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。また、記憶部305は、ROM、RAMおよびバックアップRAMなどにより構成されている。また、ECU300の各部については、後で詳細に説明する。
−周辺水温の推定−
周辺水温推定部301は、冷却水通路200に設けられたエンジン水温センサ21の検出結果(検出温度thw)に基づいて、サーモワックス143周辺の冷却水の温度(以下、「周辺水温」という)T_wを推定する機能を有する。
ここで、エンジン水温センサ21は、冷却水出口(ウォータジャケットの出口)1bの近傍に配置されており、切替弁10に対して上流側に配置されている。これにより、たとえば、エンジン1が始動開始され、エンジン水温センサ21の検出温度thwが上昇した場合に、その温度変化が周辺水温T_wに伝達されるまでに時間がかかる。すなわち、エンジン水温センサ21の検出温度thwが変化した場合に、周辺水温T_wが検出温度thwになるまでにタイムラグ(時間の遅れ)が存在する。
そこで、周辺水温推定部301は、上記した時間の遅れを考慮して、以下の式(1)を用いて、周辺水温T_wを推定するように構成されている。
4(s)=thw/(T4s+1)・・・(1)
この式(1)において、G4(s)は、一次遅れ要素の伝達関数であり、thwは、定常ゲインであり、エンジン水温センサ21の検出温度である。また、T4は時定数であり、sはラプラス演算子である。なお、時定数T4は、シミュレーションなどにより予め求められた定数であり、記憶部305に記憶されている。
−ワックス温度の推定−
[切替弁のサーモワックスの特性]
次に、図6を参照して、切替弁10のサーモワックス143の特性について説明する。なお、以下では、サーモワックス143の融解温度が所定値(70℃)である場合を例に説明する。また、所定値は、本発明の「予め設定された温度」の一例である。
まず、図6(a)に示すように、電気ヒータ15への通電がオン状態であり、周辺水温T_wが所定値(70℃)未満である場合には、サーモワックス143は、電気ヒータ15の周囲から融解される。この場合には、ワックス温度は、時定数T1で周辺水温T_wに応じた定常値K(T_w)に収束する。
また、図6(b)に示すように、電気ヒータ15への通電がオン状態であり、周辺水温T_wが所定値(70℃)以上である場合には、サーモワックス143は、電気ヒータ15の周囲およびサーモワックス143の外周部から融解される。この場合にも、ワックス温度は、時定数T1で周辺水温T_wに応じた定常値K(T_w)に収束する。
このように、電気ヒータ15への通電がオン状態である場合には、周辺水温T_wに比べて電気ヒータ15の方がワックス温度に対する影響が大きいため、周辺水温T_wにかかわらず、ワックス温度は、同じ時定数T1で定常値K(T_w)に収束する。
なお、定常値K(T_w)は、たとえば、周辺水温T_wと定常値Kとの対応関係を示すマップを用いて決定される。周辺水温T_wと定常値Kとの対応関係は、シミュレーションなどにより予め算出され、その算出結果であるマップは、記憶部305に記憶されている。
また、図6(c)に示すように、電気ヒータ15への通電がオン状態からオフ状態にされ、周辺水温T_wが所定値(70℃)未満である場合には、サーモワックス143では、電気ヒータ15の周囲から熱が放出され(矢印H1参照)、融解されていた部分が凝固される。この場合には、ワックス温度は、時定数T2で定常値(周辺水温T_w)に収束する。
また、図6(d)に示すように、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値(70℃)以上である場合には、サーモワックス143では、冷却水から熱が加えられ(矢印H2参照)、外周部から融解される。この場合には、ワックス温度は、時定数T2とは異なる時定数T3で定常値(周辺水温T_w)に収束する。
このように、電気ヒータ15への通電がオフ状態の場合において、周辺水温T_wが所定値以上である場合と、周辺水温T_wが所定値未満である場合とでは、時定数が異なる。
上記したように、サーモワックス143は、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態に応じてワックス温度が定常値に収束するまでにかかる時間が異なるとともに、電気ヒータ15への通電がオフ状態のときにおいて周辺水温T_wに応じてワックス温度が定常値に収束するまでにかかる時間が異なる。これは、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態、および、周辺水温T_wの条件に応じてサーモワックス143の融解・凝固特性が異なるためであると考えられる。
ここで、時定数T1〜T3は、シミュレーションなどにより予め求められた定数であり、記憶部305に記憶されている。時定数T1は、時定数T2およびT3よりも小さい。すなわち、電気ヒータ15への通電がオン状態のときの方が、電気ヒータ15への通電がオフ状態のときに比べて、ワックス温度が定常値に早く収束する。なお、時定数T2およびT3については、サーモワックス143(感温部14)の形状や種類などにより大小関係が異なる場合がある。すなわち、切替弁10の種類によっては、時定数T2の方が時定数T3よりも大きい場合や、時定数T2の方が時定数T3よりも小さい場合があり得る。
[ワックス温度推定部]
ワックス温度推定部302は、切替弁10のサーモワックス143の温度(ワックス温度)を推定する機能を有する。具体的には、ワックス温度推定部302は、電気ヒータ15への通電がオン状態の場合と、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値未満の場合と、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値以上の場合とに応じてそれぞれ異なる時定数T1〜T3を設定して、ワックス温度を推定するように構成されている。すなわち、本実施形態によるECU300では、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態、および、周辺水温T_wの両方の条件に応じて異なる時定数が設定されている。
[ワックス温度推定処理]
次に、図7を参照して、ECU300によるワックス温度推定処理について説明する。なお、この処理は、エンジン1の始動開始とともに開始され、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1:
周辺水温推定部301(図5参照)により、周辺水温T_wが推定される。具体的には、上記した式(1)を用いて求めた一次遅れの応答が周辺水温T_wと推定される。
ステップS2:
ECU300により、電気ヒータ15への通電がオン状態であるか否かが判断される。そして、電気ヒータ15への通電がオン状態であると判断された場合には、ステップS3に移る。その一方、電気ヒータ15への通電がオフ状態である(オン状態ではない)と判断された場合には、ステップS4に移る。
ステップS3:
ワックス温度推定部302により、以下の式(2)を用いてワックス温度が推定される。
1(s)=K(T_w)/(T1s+1)・・・(2)
この式(2)において、G1(s)は一次遅れ要素の伝達関数であり、K(T_w)は定常ゲインである。また、T1は時定数であり、sはラプラス演算子である。なお、K(T_w)は、周辺水温T_wと定常値Kとの対応関係を示すマップを参照して、ステップS1において推定された周辺水温T_wに対応する定常値Kである。
つまり、電気ヒータ15への通電がオン状態である場合には、時定数T1が設定された伝達関数G1(s)を用いてワックス温度が推定される。すなわち、伝達関数G1(s)を用いて求めた一次遅れの応答がワックス温度と推定される。
ステップS4:
ECU300により、ステップS1において推定された周辺水温T_wが所定値(70℃)未満であるか否かが判断される。そして、周辺水温T_wが所定値未満であると判断された場合には、ステップS5に移る。その一方、周辺水温T_wが所定値以上である(所定値未満ではない)と判断された場合には、ステップS6に移る。
ステップS5:
ワックス温度推定部302により、以下の式(3)を用いてワックス温度が推定される。
2(s)=T_w/(T2s+1)・・・(3)
この式(3)において、G2(s)は一次遅れ要素の伝達関数であり、T_wは定常ゲイン(ステップS1において推定された周辺水温)である。また、T2は時定数であり、sはラプラス演算子である。
つまり、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値未満である場合には、時定数T1よりも大きい時定数T2が設定された伝達関数G2(s)を用いてワックス温度が推定される。すなわち、伝達関数G2(s)を用いて求めた一次遅れの応答がワックス温度と推定される。
ステップS6:
ワックス温度推定部302により、以下の式(4)を用いてワックス温度が推定される。
3(s)=T_w/(T3s+1)・・・(4)
この式(4)において、G3(s)は一次遅れ要素の伝達関数であり、T_wは定常ゲイン(ステップS1において推定された周辺水温)である。また、T3は時定数であり、sはラプラス演算子である。
つまり、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値以上である場合には、時定数T1よりも大きく、かつ、時定数T2とは異なる時定数T3が設定された伝達関数G3(s)を用いてワックス温度が推定される。すなわち、伝達関数G3(s)を用いて求めた一次遅れの応答がワックス温度と推定される。
−ECUによる切替弁制御−
[目標値設定部]
目標値設定部303(図5参照)は、サーモワックス143(図2参照)の温度の目標値を設定する機能を有する。具体的には、目標値設定部303は、後述する動作モード(予熱モード、開弁モード、水温モード、保護モード)に応じた目標値を記憶部305から読み出して設定するように構成されている。
[通電制御部]
通電制御部304(図5参照)は、サーモワックス143の温度(ワックス温度推定部302により推定されるワックス温度)が目標値設定部303により設定された目標値になるように電気ヒータ15(図2参照)への通電を制御する機能を有する。すなわち、通電制御部304は、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態を制御する機能を有する。
具体的には、通電制御部304は、ワックス温度推定部302により推定されたワックス温度が目標値よりも低い場合に電気ヒータ15への通電を行い、ワックス温度推定部302により推定されたワックス温度が目標値よりも高い場合に電気ヒータ15への通電を行わないように構成されている。
[切替弁制御処理]
次に、図8を参照して、ECU300による切替弁制御処理について説明する。なお、この処理は、ECU300により実行され、エンジン1の始動開始とともに開始される。また、この切替弁制御処理は、上記したワックス温度推定処理と並行して行われる。
まず、エンジン1(図1参照)が始動開始されると、図8に示すように、予熱モードに設定される。予熱モード時には、目標値設定部303(図5参照)により、ワックス温度の目標値が予熱温度(たとえば、60℃)に設定される。
このとき、通電制御部304(図5参照)により、ワックス温度が予熱温度(60℃)になるように電気ヒータ15(図1参照)への通電が制御される。これにより、開弁要求がされた際に、切替弁10(図1参照)をすばやく開弁させることが可能である。なお、予熱モード時には、切替弁10は閉弁しており、図3(A)に示すように、冷間中であり、エンジン1が暖機されている。
その後、開弁要求がされると、開弁モードに設定される。開弁モード時には、目標値設定部303により、ワックス温度の目標値が開弁温度(たとえば、70℃)に設定される。そして、通電制御部304により、ワックス温度が開弁温度になるように電気ヒータ15への通電が制御される。
なお、開弁要求は、ECU300により、所定の時間(たとえば、20秒)の経過後において、エンジン1内の冷却水の温度が所定の温度(たとえば、70℃)になると判断された場合に行われる。
そして、ワックス温度が開弁温度に到達すると、水温モードに設定される。水温モード時には、目標値設定部303により、ワックス温度の目標値が切替弁10の全開温度(たとえば、83℃)まで徐々に上昇される。そして、通電制御部304により、ワックス温度が目標値になるように電気ヒータ15への通電が制御される。これにより、切替弁10が徐々に開弁されることにより、エンジン水温センサ21により検出される水温が急変するのを抑制することが可能である。
その後、保護モードに設定され、目標値設定部303により、ワックス温度の目標値が切替弁10の全開温度(83℃)に設定される。そして、通電制御部304により、ワックス温度が全開温度(83℃)になるように電気ヒータ15への通電が制御される。これにより、ワックス温度が十分に高くなったときに、過度に通電されるのを抑制することができるので、感温部14(図2参照)が劣化するのを抑制することが可能である。
−効果−
本実施形態では、上記のように、電気ヒータ15への通電がオン状態の場合と、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値未満の場合と、電気ヒータ15への通電がオフ状態であり、周辺水温T_wが所定値以上の場合とに応じてそれぞれ異なる時定数T1〜T3を設定してワックス温度を推定する。
このように構成することによって、サーモワックス143の融解・凝固特性が異なることに起因して、ワックス温度が定常値に収束するのにかかる時間が異なる場合にも、上記した各場合に応じた時定数T1〜T3を設定してワックス温度を推定することができるので、高い精度でワックス温度を推定することができる。これにより、開弁遅延の発生を抑制することができるので、エンジン内(ウォータジャケット内)の冷却水が沸騰して、オーバーヒートが発生するのを抑制することができる。また、早期開弁の発生を抑制することができるので、燃費改善の効果が低減されるのを抑制することができる。また、サーモワックス143が不必要に加熱されるのを抑制することができるので、切替弁10の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態では、周辺水温推定部301が時間の遅れを考慮して周辺水温T_wを推定することによって、エンジン水温センサ21の検出温度thwに基づいて、高い精度で周辺水温T_wを推定することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、冷却水の循環に電動ウォータポンプ2を用いているが、これに限らず、機械式ウォータポンプを冷却水循環に用いてもよい。
また、本実施形態では、熱交換器としてヒータ、排気熱回収器及びEGRクーラが組み込まれた冷却系を示したが、これに限らず、ATF(Automatic Transmission fluid)ウォーマ、ATFクーラなどの熱交換器が組み込まれた冷却系に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態、および、周辺水温T_wの両方の条件に応じて異なる時定数を設定する例を示したが、これに限らず、電気ヒータ15への通電のオン/オフ状態、および、周辺水温T_wのいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、電気ヒータ15への通電がオン状態である場合に、時定数T1が設定される例を示したが、これに限らず、電気ヒータ15への通電がオン状態である場合において、周辺水温T_wが所定値以上である場合と、周辺水温T_wが所定値未満である場合とで時定数が異なるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ワックス温度の定常値K(T_w)を求めるために、周辺水温T_wとワックス温度の定常値Kとの対応関係を示すマップが記憶部305に記憶される例を示したが、これに限らず、切替弁10のリフト量(開弁度)の定常値を求めるために、周辺水温T_wとリフト量の定常値との対応関係を示すマップが記憶部305に記憶されていてもよい。この場合には、リフト量とワックス温度とには対応関係があることから、リフト量の定常値に基づいて、ワックス温度の定常値を求めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、周辺水温T_wがサーモワックス143の融解温度以上の場合と融解温度未満の場合とで異なる時定数を設定する例を示したが、これに限らず、異なる時定数を設定する境界温度がサーモワックス143の融解温度以外であってもよい。
また、本実施形態では、周辺水温推定部301が、エンジン水温センサ21の検出温度thwに基づいて、時間の遅れを考慮して周辺水温T_wを推定する例を示したが、これに限らず、周辺水温T_wを検出するセンサが別途設けられていてもよい。
また、本実施形態では、開弁モードの後に、水温モードを挟んで、保護モードに設定される例を示したが、これに限らず、開弁モードの後に、水温モードを挟むことなく、直接保護モードに設定されるようにしてもよい。すなわち、切替弁10が開弁した後に、ワックス温度の目標値を徐々に上昇させることなく、ワックス温度の目標値を切替弁10の全開温度(83℃)にするようにしてもよい。
また、本実施形態において、所定値などの値は、いずれも一例であって、上記した値に限定されるものではない。
10 切替弁
15 電気ヒータ(加熱部)
21 エンジン水温センサ(水温センサ)
143 サーモワックス
200 冷却水通路
300 ECU(制御装置)

Claims (6)

  1. 冷却水通路と、
    前記冷却水通路に設けられ、サーモワックスと前記サーモワックスを加熱する加熱部とを含む切替弁と、
    前記切替弁の開閉を制御する制御装置とを備えるエンジンの冷却系であって、
    前記制御装置は、前記加熱部への通電のオン/オフ状態、および、前記サーモワックス周辺の冷却水の温度の少なくともいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定して、前記サーモワックスの温度を推定するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却系。
  2. 請求項1に記載のエンジンの冷却系であって、
    前記制御装置は、前記加熱部への通電がオン状態の場合と、前記加熱部への通電がオフ状態であり、前記サーモワックス周辺の冷却水の温度が予め設定された温度以上の場合と、前記加熱部への通電がオフ状態であり、前記サーモワックス周辺の冷却水の温度が前記予め設定された温度未満の場合とに応じてそれぞれ異なる時定数を設定して、前記サーモワックスの温度を推定するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却系。
  3. 請求項2に記載のエンジンの冷却系であって、
    前記予め設定された温度は、前記サーモワックスの融解温度であること
    を特徴とするエンジンの冷却系。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載のエンジンの冷却系であって、
    前記冷却水通路に設けられた冷却水の水温センサを備え、
    前記制御装置は、前記水温センサの検出結果に基づいて、前記サーモワックス周辺の冷却水の温度を推定するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却系。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のエンジンの冷却系であって、
    前記制御装置は、前記サーモワックスの温度の目標値を設定し、推定される前記サーモワックスの温度が前記目標値になるように前記加熱部への通電を制御するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却系。
  6. 冷却水通路と、前記冷却水通路に設けられ、サーモワックスと前記サーモワックスを加熱する加熱部とを含む切替弁とを備えるエンジンの冷却系に設けられ、前記切替弁の開閉を制御する制御装置であって、
    前記加熱部への通電のオン/オフ状態、および、前記サーモワックス周辺の冷却水の温度の少なくともいずれか一方の条件に応じて異なる時定数を設定して、前記サーモワックスの温度を推定するように構成されていること
    を特徴とする制御装置。
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