JP2003269167A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2003269167A
JP2003269167A JP2002066542A JP2002066542A JP2003269167A JP 2003269167 A JP2003269167 A JP 2003269167A JP 2002066542 A JP2002066542 A JP 2002066542A JP 2002066542 A JP2002066542 A JP 2002066542A JP 2003269167 A JP2003269167 A JP 2003269167A
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功 高木
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善一 新保
Shigetaka Yoshikawa
重孝 吉川
Masazumi Yoshida
雅澄 吉田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気的に加熱可能なサーモスタットバルブを備
えて冷却媒体の循環量を電子制御するに際して、無駄な
電力消費を好適に低減する。 【解決手段】エンジン2内を循環した冷却水は冷却通路
10及びバイパス通路20、22に流出する。冷却通路
10には、ラジエータ12が備えられており、これによ
り冷却水が冷却される。これら冷却通路10及びバイパ
ス通路20、22は電子サーモスタット30と連結され
ており、同電子サーモスタット30から流出する冷却水
は入口通路40を介してエンジン2に供給される。電子
サーモスタット30は、冷却通路10を介して入口通路
40へ流出する冷却水とバイパス通路20、22を介し
て入口通路40へ流出する冷却水との流量を制御する。
ラジエータ水温THW2が所定値を超えたときには、電
子サーモスタット30の通電を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとラジエ
ータとの間で冷却媒体を循環させてエンジンを冷却する
エンジンの冷却装置に関し、特に電気的に加熱可能なサ
ーモスタットバルブを備えて上記冷却媒体の循環量を電
子制御するエンジンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンとラジエータとの間の冷却媒体
(冷却水)の循環量をサーモスタットバルブを用いて制
御するエンジンの冷却装置が周知である。このエンジン
の冷却装置においては、熱によって膨張可能な部材を用
いて構成されるサーモスタットバルブを備え、エンジン
の冷却水の温度(冷却水温)に応じて開閉態様が変化す
る該サーモスタットバルブの開閉動作を通じて、エンジ
ンとラジエータとの間の冷却水の循環量が制御される。
【0003】また従来は、こうしたエンジンの冷却装置
として、例えば特許第2662187号公報に見られる
ように、上記サーモスタットバルブをヒータによって電
気的に加熱することで、冷却水温に応じた開弁量よりも
大きな開弁量となるようサーモスタットバルブを電子制
御する装置も提案されている。
【0004】このような冷却装置では、上記冷却水温を
目標温度に制御すべく、水温センサにより検出される冷
却水温が上記目標温度を超えることに基づいて上記サー
モスタットバルブのヒータに対する通電を行うようにし
ている。これにより、サーモスタットバルブの開弁量が
増大され、ひいてはラジエータを通過する冷却水の流量
を増加して、目標温度を超えて上昇した冷却水温の速や
かな低下が図られるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記冷却装置の場合、
冷却水温が目標水温を超えたとき、サーモスタットバル
ブのヒータに通電を行うことで、目標温度を超えて上昇
した冷却水温を低下させることは確かにできる。しか
し、冷却水温が目標水温を超えることでヒータへの通電
を行ったとしても、エンジンの運転状態や周囲環境によ
っては、上記ヒータに対する通電を行わなかった場合と
比較してその冷却効果の点で優位とならないことがあ
る。そしてこのような場合には、ヒータへの無駄な通電
による電力消費が生じ、無駄な燃料消費が生じることと
なる。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電気的に加熱可能なサーモス
タットバルブを備えて冷却媒体の循環量を電子制御する
に際して、無駄な電力消費を好適に低減することのでき
るエンジンの冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、エンジンを冷却する冷却媒体の温度
に応じて開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジ
エータとの間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサ
ーモスタットバルブと、該サーモスタットバルブを電気
的に加熱してその開弁量を更に強制制御することによっ
て前記冷却媒体の温度を目標温度領域に制御する加熱制
御手段とを備えるエンジンの冷却装置において、前記加
熱制御手段は、前記ラジエータからの冷却媒体の温度が
所定値を超えているときに前記サーモスタットバルブに
対する加熱を禁止することをその要旨とする。
【0008】請求項2記載の発明は、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度に応じて開弁量が機械的に変化し、前
記エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循
環量を制御するサーモスタットバルブと、前記エンジン
の運転状態及び運転環境の少なくとも一方に基づいて前
記サーモスタットバルブを電気的に加熱してその開弁量
を更に強制制御する加熱制御手段とを備えるエンジンの
冷却装置において、前記加熱制御手段は、前記ラジエー
タからの冷却媒体の温度が所定値を超えているときに前
記サーモスタットバルブに対する加熱を禁止することを
その要旨とする。
【0009】ラジエータからの冷却媒体の温度が所定値
を超えているときには、通常、サーモスタットバルブが
機械的に開弁されていると考えられる。そして、サーモ
スタットバルブが機械的に開弁されているにもかかわら
ずサーモスタットバルブを電気的に加熱すると、無駄な
消費電力が生じる。
【0010】更に、ラジエータからの冷却媒体の温度が
所定値を超えているときには、たとえサーモスタットバ
ルブが機械的に開弁されていないとしても、同サーモス
タットバルブを電気的に加熱した場合はしなかった場合
と比較してその冷却効果の点で優位とならない。
【0011】ここで、上記各構成では、ラジエータから
の冷却媒体の温度が所定値を超えているときにサーモス
タットバルブに対する加熱を禁止する。このため、サー
モスタットバルブが機械的に開弁されているにもかかわ
らずサーモスタットバルブを電気的に加熱することに起
因する無駄な電力消費等を好適に低減することができる
ようになる。
【0012】請求項3記載の発明は、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度に応じて開弁量が機械的に変化し、前
記エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循
環量を制御するサーモスタットバルブと、該サーモスタ
ットバルブを電気的に加熱してその開弁量を更に強制制
御することによって前記冷却媒体の温度を目標温度領域
に制御する加熱制御手段とを備えるエンジンの冷却装置
において、前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度と前記ラジエータからの冷却媒体の温
度との少なくとも一方に基づいて前記サーモスタットバ
ルブが機械的に開弁されているか否かを判断し、機械的
に開弁されていると判断されたときに前記サーモスタッ
トバルブに対する加熱を禁止することをその要旨とす
る。
【0013】請求項4記載の発明は、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度に応じて開弁量が機械的に変化し、前
記エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循
環量を制御するサーモスタットバルブと、前記エンジン
の運転状態及び運転環境の少なくとも一方に基づいて前
記サーモスタットバルブを電気的に加熱してその開弁量
を更に強制制御する加熱制御手段とを備えるエンジンの
冷却装置において、前記加熱制御手段は、前記エンジン
を冷却する冷却媒体の温度と前記ラジエータからの冷却
媒体の温度との少なくとも一方に基づいて前記サーモス
タットバルブが機械的に開弁されているか否かを判断
し、機械的に開弁されていると判断されたときに前記サ
ーモスタットバルブに対する加熱を禁止することをその
要旨とする。
【0014】サーモスタットバルブが機械的に開弁され
ているにもかかわらずサーモスタットバルブを電気的に
加熱すると、無駄な消費電力が生じる。ところで、サー
モスタットバルブが機械的に開弁されているときには、
エンジンを冷却する冷却媒体の温度やラジエータからの
冷却媒体の温度が所定以上となっている。また、サーモ
スタットバルブが機械的に開弁されているときには、こ
れらエンジンを冷却する冷却媒体とラジエータからの冷
却媒体との温度差が所定以下ともなる。
【0015】ここで、上記各構成では、エンジンを冷却
する冷却媒体の温度とラジエータからの冷却媒体の温度
との少なくとも一方に基づいてサーモスタットバルブが
機械的に開弁されているか否かを判断する。そして、機
械的に開弁されていると判断されたときにサーモスタッ
トバルブに対する加熱を禁止する。このため、上記各構
成によれば、サーモスタットバルブが機械的に開弁され
ているにもかかわらずサーモスタットバルブを電気的に
加熱することに起因する電力消費を好適に低減すること
ができるようになる。
【0016】請求項5記載の発明は、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度に応じて開弁量が機械的に変化し、前
記エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循
環量を制御するサーモスタットバルブと、該サーモスタ
ットバルブを電気的に加熱してその開弁量を更に強制制
御することによって前記冷却媒体の温度を目標温度領域
に制御する加熱制御手段とを備えるエンジンの冷却装置
において、前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度から前記ラジエータからの冷却媒体の
温度を減算した値が所定以下であることに基づいて前記
サーモスタットバルブに対する加熱を禁止することをそ
の要旨とする。
【0017】請求項6記載の発明は、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度に応じて開弁量が機械的に変化し、前
記エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循
環量を制御するサーモスタットバルブと、前記エンジン
の運転状態及び運転環境の少なくとも一方に基づいて前
記サーモスタットバルブを電気的に加熱してその開弁量
を更に強制制御する加熱制御手段とを備えるエンジンの
冷却装置において、前記加熱制御手段は、前記エンジン
を冷却する冷却媒体の温度から前記ラジエータからの冷
却媒体の温度を減算した値が所定以下であることに基づ
いて前記サーモスタットバルブに対する加熱を禁止する
ことをその要旨とする。
【0018】エンジンを冷却する冷却媒体の温度からラ
ジエータからの冷却媒体の温度を減算した値が所定以下
であるときには、通常、サーモスタットバルブが機械的
に開弁されていると考えられる。そして、サーモスタッ
トバルブが機械的に開弁されているにもかかわらずサー
モスタットバルブを電気的に加熱すると、無駄な消費電
力が生じる。
【0019】更に、エンジンを冷却する冷却媒体の温度
からラジエータからの冷却媒体の温度を減算した値が所
定以下であるときには、たとえサーモスタットバルブが
機械的に開弁されていないとしても、同サーモスタット
バルブを電気的に加熱した場合はしなかった場合と比較
してその冷却効果の点で優位とならない。
【0020】ここで、上記各構成では、エンジンを冷却
する冷却媒体の温度からラジエータからの冷却媒体の温
度を減算した値が所定以下であることに基づいて前記サ
ーモスタットバルブに対する加熱を禁止する。このた
め、サーモスタットバルブが機械的に開弁されているに
もかかわらずサーモスタットバルブを電気的に加熱する
ことに起因する無駄な電力消費等を好適に低減すること
ができるようになる。
【0021】なお、ここで、所定以下には、負の値も、
換言すればラジエータからの冷却媒体の温度がエンジン
を冷却する冷却媒体の温度よりも高い場合も含まれるこ
ととする。
【0022】また、請求項5又は6記載の発明は、エン
ジンを冷却する冷却媒体の温度からラジエータからの冷
却媒体の温度を減算した値が所定以下であることに加え
て、更に、エンジンを冷却する冷却媒体の温度が所定以
上であるときにサーモスタットバルブに対する加熱を禁
止するようにしてもよい。すなわち、エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度からラジエータからの冷却媒体の温度
を減算した値が第1の所定値以下であって、且つ、エン
ジンを冷却する冷却媒体の温度が第2の所定値以上であ
るときにサーモスタットバルブに対する加熱を禁止する
ようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかるエンジンの冷却装置の第1の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0024】図1に、本実施形態にかかるエンジンの冷
却装置の全体構成を示す。このエンジンの冷却装置は、
エンジン2のシリンダブロックやシリンダヘッドに形成
された冷却水配管に冷却水を流通させることで、エンジ
ン2の冷却等を行うものである。
【0025】同図1に示すように、このエンジンの冷却
装置においては、エンジン2から流出される冷却水は、
出口通路4を介して冷却通路10、バイパス通路(メイ
ンバイパス通路20、サブバイパス通路22)に流出す
る。ここで、冷却通路10には、冷却水を冷却するラジ
エータ12が設けられている。
【0026】また、上記ラジエータ12を介した冷却通
路10内の冷却水とバイパス通路20、22内の冷却水
とは、電子制御式の電子サーモスタット30に流入す
る。そして、この電子サーモスタット30から流出する
冷却水は入口通路40を介してエンジン2に供給され
る。上記入口通路40には、冷却水を強制的に流動させ
るウォータポンプ42が備えられている。このウォータ
ポンプ42は、エンジン2の動力によって、すなわち、
エンジン2の出力軸を介して駆動される。
【0027】ここで、電子サーモスタット30は、ラジ
エータ12を通過して流入する冷却通路10内の冷却水
とバイパス通路20内の冷却水とが上記入口通路40へ
流出する流量を制御するものである。図2に、この電子
サーモスタット30の構成を示す。
【0028】この電子サーモスタット30は、上記ラジ
エータ12を通過して流入する冷却通路10内の冷却水
と、メインバイパス通路20を介して流入する冷却水と
が上記入口通路40へ流出する流量を制御するワックス
式の制御弁(サーモスタットバルブ)を備えている。こ
の制御弁は、温度に応じて圧縮及び膨張するワックスを
利用することで、エンジン2の上記シリンダブロック等
を循環した冷却水の水温に応じてその弁体が機械的に開
閉するものである。更に、この電子サーモスタットは、
この制御弁のワックスを電気的に加熱することでその開
弁量を電子制御するものである。
【0029】同図2に示すように、この電子サーモスタ
ット30は、上記冷却通路10と連結する第1入力ポー
ト30a、上記メインバイパス通路20と連結する第2
入力ポート30b、上記サブバイパス通路22と連結す
る第3入力ポート30c、及び、上記入口通路40と連
結する出力ポート30dを備えている。そして、上記制
御弁の弁体として、第1入力ポート30a及び出力ポー
ト30d間の流路面積を制御する弁体31と、第2入力
ポート30b及び出力ポート30d間の流路面積を制御
する弁体32を備えている。これら弁体31及び弁体3
2は、弁軸33に連結されており、これにより、弁体3
1及び弁体32は一体的に動作する。
【0030】また、上記制御弁は、上記ワックスの充填
された感温部34を備えており、この感温部34内のワ
ックスが膨張することで、上記弁軸33を付勢するよう
になっている。すなわち、感温部34内のワックスが膨
張すると、弁体31が開弁方向に、また弁体32が閉弁
方向に付勢される。換言すれば、感温部34内のワック
スが膨張することで、冷却通路10及び入口通路40間
の流路面積が拡大され、またメインバイパス通路20及
び入口通路40間の流路面積が縮小される。そして、弁
体31が全開となることで冷却通路10及び入口通路4
0間の流路面積が最大となったときに、弁体32が閉弁
してメインバイパス通路20及び入口通路40間の流路
面積が「0」となる。なお、上記弁体31及び弁体32
は、スプリング35によって弁体31の閉弁方向へ付勢
されている。
【0031】上記感温部34は、サブバイパス通路22
から流入した冷却水の温度に応じて圧縮及び膨張するよ
うに配置されている。すなわち、サブバイパス通路22
から流入した冷却水がウォータポンプ42へと流出する
際に通過する流通通路に接して配置されている。これに
より、エンジン2を冷却する冷却水の温度が高いときに
は、感温部34がサブバイパス通路22からの冷却水に
よって温められるために、弁体31が開弁し弁体32が
閉弁する。一方、エンジン2を冷却する冷却水の温度が
低いときには、感温部34がサブバイパス通路22から
の冷却水によって冷やされるために、弁体31が閉弁し
弁体32が開弁する。
【0032】この電子サーモスタット30は、更に上記
感温部34を電気的に加熱するPTC(Positive Tempe
rature Coefficient)ヒータ36を備えている。そし
て、このPTCヒータ36への通電制御によって、サブ
バイパス通路22からの冷却水の温度に応じた弁体3
1、32の機械的な開閉制御とは別に、弁体31、32
の開閉を電子制御する。
【0033】なお、本明細書においては、特に断りのな
い限り、冷却通路10及び入口通路40間の流路面積に
かかる弁体31の開閉状態を電子サーモスタット30の
開閉状態と定義する。
【0034】更に、本実施形態にかかるエンジンの冷却
装置は、先の図1に示すように、上記エンジン2や、電
子サーモスタット30を制御する電子制御装置50を備
えている。この電子制御装置50においては、各種セン
サの検出結果が取り込まれ、所定の演算が施された後、
制御信号が出力される。
【0035】また、電子制御装置50では、エンジン2
の運転状態に基づいて電子サーモスタット30を制御す
る。詳しくは、本実施形態では、同図1に示すように、
エンジン2の出力軸の回転速度を検出する回転速度セン
サ61とエンジン2に吸入される空気量を検出するエア
フローメータ62とを備えている。そして、図3に示す
ように、エアフローメータ62の検出値である吸入空気
量(エンジン負荷Q)とエンジン2の出力軸の回転速度
NEとに基づいて電子サーモスタット30の通電制御を
行う。すなわち、本実施形態では、エンジン負荷Q及び
エンジン回転速度NEによって定まる所定の運転条件下
においては電子サーモスタット30を機械的に制御し、
それ以外の運転条件下においては電子サーモスタット3
0への通電、より具体的にはPTCヒータ36への通電
を行うよう設定がなされている。
【0036】これは、エンジン2のフリクションの低下
及び燃費の向上とエンジン2の動力性能の向上との両立
を図るべく行われる。すなわち、制御目標とする冷却水
の水温領域である目標温度領域を、上記所定の運転条件
下においては高めに設定することでエンジン2のフリク
ションを低減し、ひいては燃費の向上を図る。また、そ
れ以外の運転領域においては電子サーモスタット30へ
の通電を行うことで上記目標温度領域を上記所定の条件
下におけるものよりも低めに設定し、エンジン2の動力
性能の向上を図る。ここで、通電を行う領域は、エンジ
ン2の負荷Qが所定値以上となる領域とする。そして、
この通電を行う所定値は、エンジン回転速度NEによっ
て可変設定する。
【0037】このように、電子サーモスタット30の通
電を行うことで、図4に示すように電子サーモスタット
30が開弁するエンジン冷却水温が低温側にシフトす
る。ちなみに、上記感温部34内のワックスの膨張に基
づく電子サーモスタット30の機械的な開弁は、この開
弁量が全開及び全閉の間の所定の開度領域Δθとなる冷
却水温領域が、上記エンジン2の所定の運転条件下にお
ける目標温度領域1となるように設定されている。そし
て、通電を行うことで、所定の開度領域Δθとなる冷却
水温領域が低温側に、すなわち、目標温度領域2にシフ
トする。
【0038】なお、本実施形態では、更に、エンジン2
を冷却する冷却水温が所定以上となるとたとえ先の図3
に示した機械的制御領域であっても電子サーモスタット
30に対する通電を行うことで、冷却水温のオーバーヒ
ートを回避する。具体的には、水温センサ70を備えて
上記出口通路4内の冷却水温(エンジン水温THW1)
を検出し、このエンジン水温THW1に基づいて通電を
行う。
【0039】ところで、先の図3に示した電子サーモス
タット30の通電領域であっても、例えば電子サーモス
タット30が機械的に開弁している場合などにおいて
は、同通電を行うと無駄な電力消費を生じることとな
る。そこで、本実施形態では、電子サーモスタット30
が機械的に開弁しているか否かをラジエータ12からの
水温に基づいて判断し、開弁していると判断されると電
子サーモスタット30の通電を禁止することで、消費電
力の低減を図る。
【0040】ちなみに、ラジエータ12からの冷却水の
温度が所定値を超えているときには、電子サーモスタッ
ト30が機械的に開弁しておりエンジン2とラジエータ
12との間で熱交換がなされていると通常は考えられ
る。そこで本実施形態では、先の図1に示すように冷却
通路10のうちラジエータ12の下流側に水温センサ7
1を備え、この水温センサ71によって検出されるラジ
エータ水温THW2が所定値を超えたときに電子サーモ
スタット30の通電を禁止する。
【0041】ここで、本実施形態の通電の禁止にかかる
処理手順について図5に基づいて更に説明する。図5
は、上記処理手順を示すフローチャートである。この処
理は、上記電子制御装置50のメモリに格納されたプロ
グラムが中央処理装置によって実行されることで行われ
る。また、この処理は、例えば所定の処理周期で繰り返
し実行される。
【0042】この一連の処理においては、まず、ステッ
プ100において、水温センサ71によるラジエータ水
温THW2と、回転速度センサ61によるエンジン回転
速度NEと、エアフローメータ62による吸入空気量
(エンジン負荷Q)とを読み込む。そして、ステップ1
10において、これら読み込まれたエンジン回転速度N
Eとエンジン負荷Qとに基づいて、通電条件が成立して
いるかを、換言すれば、先の図2に示す通電領域にある
かを判断する。そして、ステップ110において通電条
件が成立していないと判断されると、ステップ140に
移行する。このステップ140では、上記PTCヒータ
36を非通電状態とする。
【0043】一方、ステップ110において通電条件が
成立していると判断されると、ステップ120に移行す
る。このステップ120では、上記ステップ100にて
読み込んだラジエータ水温THW2が所定値を超えてい
るか否かを判断する。
【0044】この所定値は、電子サーモスタット30が
機械的に略全開となるときの温度に対して上記入口通路
40内の冷却水温に対する上記出口通路4内の冷却水温
の上昇度合いだけ低い値に設定される。すなわち、エン
ジン2に流入する冷却水が同エンジン2の燃焼によって
授熱することで上昇する温度(冷却損失)分だけ低く設
定される。ここで、冷却損失は、例えばエンジンに対し
て想定される運転条件や運転環境において取り得る値の
最大値に設定される。
【0045】そして、ステップ120においてラジエー
タ水温THW2が所定値を超えていないと判断される
と、ステップ130において上記PTCヒータ36を通
電する。これに対し、ステップ120においてラジエー
タ水温THW2が所定値を超えていると判断されると、
上記ステップ140に移行し上記PTCヒータ36を非
通電とする。なお、これらステップ130、140の
後、このフローチャートに示す一連の処理を一旦終了す
る。
【0046】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)ラジエータ12からの水温THW2が所定値を超
えているときに電子サーモスタット30に対する通電を
禁止することで、電力消費を好適に低減することができ
るようになる。
【0047】(2)エンジン負荷Qが所定以上の運転条
件下では、同エンジン負荷Qが所定以下の運転条件下に
おけるよりもエンジン冷却水温の目標温度領域を低く設
定した。これにより、エンジン負荷Qが所定以上のとき
のエンジン2の動力性能を好適に高めることができると
ともに、エンジン負荷Qが所定以下の運転条件下におい
てはエンジン2のフリクションの低減や燃費の向上を図
ることができる。
【0048】(第2の実施形態)以下、本発明にかかる
エンジンの冷却装置の第2の実施形態について、上記第
1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明
する。
【0049】上記第1の実施形態では、ラジエータ12
からの水温が所定値を超えているときに電子サーモスタ
ット30が機械的に開弁していると判断して電子サーモ
スタット30に対する通電を禁止した。これに対し、本
実施形態では、エンジン2を冷却する水温からラジエー
タ12からの水温を減算した値が第1の所定値以下であ
って、且つエンジン2を冷却する水温が第2の所定値以
上であるときに電子サーモスタット30が機械的に開弁
していると判断して電子サーモスタット30に対する通
電を禁止する。以下、図6を用いてこれについて説明す
る。
【0050】図6は、本実施形態の通電の禁止にかかる
処理手順を示すフローチャートである。この処理は、上
記電子制御装置50のメモリに格納されたプログラムが
中央処理装置によって実行されることで行われる。ま
た、この処理は、例えば所定の処理周期で繰り返し実行
される。
【0051】この一連の処理においては、まず、ステッ
プ200において、水温センサ70によるエンジン水温
THW1と、水温センサ71によるラジエータ水温TH
W2と、回転速度センサ61によるエンジン回転速度N
Eと、エアフローメータ62による吸入空気量(エンジ
ン負荷Q)とを読み込む。そして、ステップ210にお
いて、先の図5のステップ110同様、これら読み込ま
れたエンジン回転速度NEとエンジン負荷Qとに基づい
て、通電条件が成立しているかを判断する。そして、ス
テップ210において通電条件が成立していないと判断
されると、ステップ240に移行する。このステップ2
40では、先の図5のステップ140同様、上記PTC
ヒータ36を非通電状態とする。
【0052】一方、ステップ210において通電条件が
成立していると判断されると、ステップ220に移行す
る。このステップ220では、上記エンジン水温THW
1からラジエータ水温THW2を減算した値が第1の所
定値以下であり、且つ、エンジン水温THW1が第2の
所定値以上であるか否かを判断する。
【0053】ここで、第1の所定値は、エンジン2に流
入する冷却水の同エンジン2の燃焼による温度上昇(冷
却損失)値に設定する。ここで、冷却損失は、例えばエ
ンジンに対して想定される運転条件や運転環境において
取り得る値の最大値とする。また、第2の所定値は、電
子サーモスタット30が機械的に略全開となるときの温
度値とする。
【0054】すなわち、エンジン水温THW1が第2の
所定値以上であるときには電子サーモスタット30を機
械的に略全開とすることができる。そして、このときエ
ンジン水温THW1からラジエータ水温THW2を減算
した値が第1の所定値以下である場合には、エンジン2
とラジエータ12との間で冷却水が循環していると、換
言すれば、電子サーモスタット30が機械的に開弁して
いると考えられる。したがって、このステップ220の
処理によれば、電子サーモスタット30が機械的に開弁
しているか否かを的確に判断することができる。
【0055】そして、ステップ220においてエンジン
水温THW1からラジエータ水温THW2を減算した値
が第1の所定値より大きいか、エンジン水温THW1が
第2の所定値より小さいと判断されると、ステップ23
0において上記PTCヒータ36を通電する。これに対
し、ステップ220においてエンジン水温THW1から
ラジエータ水温THW2を減算した値が第1の所定値以
下であり、且つ、エンジン水温THW1が第2の所定値
以上であると判断されると、上記ステップ240に移行
し上記PTCヒータ36を非通電とする。なお、これら
ステップ230、240の後、このフローチャートに示
す一連の処理を一旦終了する。
【0056】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態の上記(1)及び(2)に準じた効果を得
ることができる。なお、上記実施形態は以下のように変
更してもよい。
【0057】・ラジエータからの冷却水温を検出する水
温センサ71の配置箇所は、ラジエータ12によって冷
却された(又は冷却されている)冷却水温を検出すること
のできる範囲で変更してよい。
【0058】・エンジンを冷却する冷却水温を検出する
水温センサ70の配置箇所は、エンジン2内のシリンダ
ブロックやシリンダヘッドを循環することで熱の供給さ
れた冷却水温(又は熱の供給されている冷却水温)を検
出することのできる範囲で変更してよい。また、この水
温センサ70の配置箇所として、先の図1に示した入口
通路40内の冷却水温等、エンジン2内のシリンダブロ
ックやシリンダヘッドを循環することで熱の供給された
冷却水とラジエータ12からの冷却水との混合された冷
却水の温度を検出することのできる範囲としてもよい。
【0059】ただし、本明細書において、それに応じて
サーモスタットの開弁量が変化する「エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度」については、上記混合された冷却水
の温度を含まないこととする。 ・上記第1の実施形態における通電の禁止にかかる上記
所定値の設定態様については、上記第1の実施形態で例
示したものに限らない。電子サーモスタットを所定の開
度以上機械的に開弁させることのできる温度に対してエ
ンジンに流入する冷却水の同エンジンの燃焼による温度
上昇(冷却損失)分だけ低く設定するようにしてもよ
い。また、目標温度領域内の所定の温度に対してエンジ
ンに流入する冷却水の同エンジンの燃焼による温度上昇
(冷却損失)分だけ低く設定するようにしてもよい。こ
こで、「温度上昇分」は、上記実施形態と同様にして設
定すればよい。
【0060】・上記第1の実施形態及びその変形例にお
ける所定値は、上記冷却損失がエンジンの運転状態や運
転環境に応じて変化することを反映させるために、エン
ジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に基づい
て可変とするようにしてもよい。
【0061】・上記第2の実施形態における通電の禁止
にかかる上記各所定値の設定態様については、上記第2
の実施形態で例示したものに限らない。例えば上記第1
の所定値は、エンジンに流入する冷却水の同エンジンの
燃焼による温度上昇(冷却損失)値以下の任意の値に設
定するようにしてもよい。ここで、「温度上昇分」は、
上記実施形態と同様にして設定すればよい。
【0062】また、上記第2の所定値についても、電子
サーモスタットを所定以上機械的に開弁されることので
きる温度領域内の所定の温度値に設定すればよい。 ・上記第2の実施形態及びその変形例における第1の所
定値は、上記冷却損失がエンジンの運転状態や運転環境
に応じて変化することを反映させるために、エンジンの
運転状態及び運転環境の少なくとも一方に基づいて可変
とするようにしてもよい。
【0063】・エンジンを冷却する冷却水温とラジエー
タからの冷却水温との差が略ゼロのときに通電を禁止す
るようにしてもよい。すなわち、このときには、通電を
行った場合、行わなかった場合と比較して冷却効果の点
で優位とならず通電を行うと無駄な電力を消費するた
め、通電を禁止することで無駄な消費電力の低減を図
る。
【0064】・電子サーモスタットが機械的に開弁して
いるか否かの判断は、上記各実施形態及びそれらの変形
例にて例示したものに限らない。出口通路4における冷
却水温等、エンジンを冷却する温度が所定の温度以上と
なることなどから電子サーモスタットが機械的に開弁し
ていることを判断し、同判断に基づき加熱を禁止するよ
うにしてもよい。なお、この所定の温度としては、電子
サーモスタットが機械的に全開となる温度以上の所定の
温度に設定することが望ましい。
【0065】・本発明の適用可能なエンジンの冷却装置
の行う目標温度領域への制御としては、上記各実施形態
に例示したものに限られない。例えば特許第26618
7号公報のように、エンジンの運転状態や運転環境に応
じて目標温度が可変設定されるようなエンジンの冷却装
置に本発明を適用することもできる。すなわち、通電制
御を用いて、例えばエンジンの運転状態や運転環境に応
じて設定される目標温度毎にエンジンを冷却する冷却水
温がこの目標温度付近となるように、換言すれば、冷却
水温が目標温度領域内となるように制御するようにして
もよい。
【0066】・エンジンの冷却装置としては、電子サー
モスタットの通電制御を、上記エンジン負荷及びエンジ
ン回転速度に基づいて行うものに限らない。エンジンの
運転状態やエンジンの運転環境に基づいて通電制御を行
うものであればよい。
【0067】・電子サーモスタットにおいて、温度に応
じて圧縮及び膨張する部材は、ワックスに限らない。換
言すれば、機械的な制御弁(サーモスタットバルブ)と
しては、ワックス式に限らず、ベローズ式等でもよい。
【0068】・電子サーモスタットは、メインバイパス
通路20及びサブバイパス通路22の2つのバイパス通
路から冷却水の供給される構成に限らない。 ・電子サーモスタットにおいて、温度に応じて圧縮及び
膨張する部材を加熱する加熱手段としては、上記PTC
ヒータに限らない。
【0069】・電子サーモスタットが機械的に開弁して
いるか否かの判断に基づき加熱を禁止する加熱制御手段
については、上記電子制御装置を備えるものに限らな
い。例えば、加熱及びその禁止にかかる制御に特化した
専用の装置と上記加熱手段とからなるものであってもよ
い。
【0070】・上記各実施形態では、ガソリンエンジン
の冷却装置に本発明を適用したが、ディーゼルエンジン
の冷却装置に適用してもよい。この際、エンジンの負荷
を示すパラメータとして吸入空気量に代えてアクセルペ
ダルの踏み込み量等を用いる。
【0071】・エンジンとラジエータとの間を循環する
冷却媒体としては、冷却水に限らず、エンジンを冷却す
ることのできる適宜の流体であればよい。なお、上記実
施形態及びその変形例から把握することのできる技術思
想としては、以下のものがある。
【0072】(1)請求項1又は2記載のエンジンの冷
却装置において、前記所定値は、前記サーモスタットバ
ルブを所定の開度以上機械的に開弁させることのできる
温度に対して前記エンジンに流入する冷却媒体の温度の
同エンジンの燃焼による上昇分だけ低く設定されること
を特徴とするエンジンの冷却装置。
【0073】(2)請求項1記載のエンジンの冷却装置
において、前記所定値は、前記目標温度領域内の所定の
温度に対して前記エンジンに流入する冷却媒体の温度の
同エンジンの燃焼による上昇分だけ低く設定されること
を特徴とするエンジンの冷却装置。
【0074】(3)請求項3又は4記載のエンジンの冷
却装置において、前記サーモスタットバルブが機械的に
開弁されているとの判断は、前記エンジンを冷却する冷
却媒体の温度が所定の温度以上であるときになされるこ
とを特徴とするエンジンの冷却装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエンジンの冷却装置の第1の実
施形態についてその全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における電子サーモスタットの構成
を示す断面図。
【図3】同実施形態における電子サーモスタットの制御
態様を示す図。
【図4】同実施形態における電子サーモスタットの制御
態様を示す図。
【図5】同実施形態における電子サーモスタットの制御
態様を示すフローチャート。
【図6】本発明にかかるエンジンの冷却装置の第2の実
施形態における電子サーモスタットの制御態様を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
2…エンジン、4…出口通路、10…冷却通路、12…
ラジエータ、20…メインバイパス通路、22…サブバ
イパス通路、30…電子サーモスタット、30a…第1
入力ポート、30b…第2入力ポート、30c…第3入
力ポート、30d…出力ポート、31、32…弁体、3
3…弁軸、34…感温部、35…スプリング、36…P
TCヒータ、40…入口通路、42…ウォータポンプ、
50…電子制御装置、61…回転速度センサ、62…エ
アフローメータ、70、71…水温センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 善一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 吉川 重孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 吉田 雅澄 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA30 DA02 DA37 EA11 EC01 FA07 FA18 FA20 FA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、該サーモスタットバルブを電気的に加
    熱してその開弁量を更に強制制御することによって前記
    冷却媒体の温度を目標温度領域に制御する加熱制御手段
    とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記ラジエータからの冷却媒体の
    温度が所定値を超えているときに前記サーモスタットバ
    ルブに対する加熱を禁止することを特徴とするエンジン
    の冷却装置。
  2. 【請求項2】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、前記エンジンの運転状態及び運転環境
    の少なくとも一方に基づいて前記サーモスタットバルブ
    を電気的に加熱してその開弁量を更に強制制御する加熱
    制御手段とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記ラジエータからの冷却媒体の
    温度が所定値を超えているときに前記サーモスタットバ
    ルブに対する加熱を禁止することを特徴とするエンジン
    の冷却装置。
  3. 【請求項3】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、該サーモスタットバルブを電気的に加
    熱してその開弁量を更に強制制御することによって前記
    冷却媒体の温度を目標温度領域に制御する加熱制御手段
    とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却する冷却媒体
    の温度と前記ラジエータからの冷却媒体の温度との少な
    くとも一方に基づいて前記サーモスタットバルブが機械
    的に開弁されているか否かを判断し、機械的に開弁され
    ていると判断されたときに前記サーモスタットバルブに
    対する加熱を禁止することを特徴とするエンジンの冷却
    装置。
  4. 【請求項4】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、前記エンジンの運転状態及び運転環境
    の少なくとも一方に基づいて前記サーモスタットバルブ
    を電気的に加熱してその開弁量を更に強制制御する加熱
    制御手段とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却する冷却媒体
    の温度と前記ラジエータからの冷却媒体の温度との少な
    くとも一方に基づいて前記サーモスタットバルブが機械
    的に開弁されているか否かを判断し、機械的に開弁され
    ていると判断されたときに前記サーモスタットバルブに
    対する加熱を禁止することを特徴とするエンジンの冷却
    装置。
  5. 【請求項5】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、該サーモスタットバルブを電気的に加
    熱してその開弁量を更に強制制御することによって前記
    冷却媒体の温度を目標温度領域に制御する加熱制御手段
    とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却する冷却媒体
    の温度から前記ラジエータからの冷却媒体の温度を減算
    した値が所定以下であることに基づいて前記サーモスタ
    ットバルブに対する加熱を禁止することを特徴とするエ
    ンジンの冷却装置。
  6. 【請求項6】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応じ
    て開弁量が機械的に変化し、前記エンジンとラジエータ
    との間を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモス
    タットバルブと、前記エンジンの運転状態及び運転環境
    の少なくとも一方に基づいて前記サーモスタットバルブ
    を電気的に加熱してその開弁量を更に強制制御する加熱
    制御手段とを備えるエンジンの冷却装置において、 前記加熱制御手段は、前記エンジンを冷却する冷却媒体
    の温度から前記ラジエータからの冷却媒体の温度を減算
    した値が所定以下であることに基づいて前記サーモスタ
    ットバルブに対する加熱を禁止することを特徴とするエ
    ンジンの冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013249777A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Aisin Seiki Co Ltd 内燃機関の制御装置

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