JP2013017427A - 核酸の増幅検出方法およびキット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料に含まれる核酸を増幅する方法であって、(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドと、該核酸を含む試料とを混合する工程、並びに(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程を含み、該ポリメラーゼが、好熱性真正細菌Thermus thermophilus HB8から単離されたポリメラーゼ(すなわち、Tthポリメラーゼ)または該ポリメラーゼと相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の特定の位置のアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている方法。
【選択図】なし
Description
また、逆転写(RT)PCRを用いてcDNAを増幅する方法もあるが、そのような場合には、逆転写活性を有するポリメラーゼを利用することができる。
さらに、増幅産物のコンタミネーション防止のために、非天然型のヌクレオチド三リン酸であるデオキシウリジン三リン酸を用いる、ウラシルDNAグリコシラーゼ (UNG
)法も知られている(特許文献1)。
(1)試料に含まれる核酸を増幅する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドと、該核酸を含む試料とを混合する工程、並びに
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、方法。
(2)試料に含まれる核酸を増幅して検出する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブと、該核酸を含む試料とを混合する工程、
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程、並びに
(c)該プローブを用いて該領域を検出する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、方法。
(3)前記(c)の検出する工程が、増幅反応中に蓄積されるPCR産物の検出または融解
曲線分析によって行われる、(2)に記載の方法。
(4)前記増幅する核酸がDNAもしくはRNAである、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の方法。
(5)前記(b)の増幅する工程がPCRもしくはRT−PCRである、(4)に記載の方法。
(6)前記核酸増幅基質のヌクレオチドが、デオキシウリジン三リン酸を含む、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の方法。
(7)前記ポリメラーゼが、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を欠失もしくは低下させるために、N末端側のアミノ酸を欠失させた改変Tthポリメラーゼである、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の方法。
(8)前記ポリメラーゼが、配列番号1のアミノ酸配列における第1〜77番目のアミノ酸が欠失された改変Tthポリメラーゼである、(7)に記載の方法。
(9)前記ポリメラーゼが、配列番号1のアミノ酸配列における第1〜291番目のアミノ酸が欠失された改変Tthポリメラーゼである、(7)に記載の方法。
(10)前記(b)の工程が、20塩基以上/秒の条件で核酸を増幅する工程である、(1)〜(9)のいずれか1項に記載の方法。
(11)前記(b)の工程が、600塩基以上の塩基長を増幅する工程である、(10)に記載の方法。
(12)任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドを含む、試料に含まれる核酸を増幅するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、キット。
(13)任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブを含む、試料に含まれる核酸を増幅して検出するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、キット。
(14)前記核酸増幅基質のヌクレオチドが、デオキシウリジン三リン酸を含む、(12)または(13)に記載のキット。
本発明において使用されるポリメラーゼは、デオキシウリジン三リン酸を取り込むことができるので、UNG法を好ましく実施して、増幅産物のコンタミネーションを防止する
ことができる。
本発明の方法により、20塩基以上/秒の条件で核酸を増幅することができ、増幅スピードを向上させることができる。本発明の方法は、特に、600塩基以上の長鎖塩基長を増幅する際に、極めて有効である。
本発明において使用されるポリメラーゼは、さらに、配列番号1における第1〜77位または第1〜291位のアミノ酸を欠失させることにより、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を欠失もしくは低下させることができる。本発明の方法はそれにより、反応液中の核酸プローブを分解することが無くなり、増幅中のプローブ検出行為や増幅後の融解曲線分析が可能になる。
本発明の方法は、試料に含まれる核酸を増幅する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドと、該核酸を含む試料とを混合する工程、並びに
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されていることを特徴とする。
すなわち、本発明の方法は、試料に含まれる核酸を増幅して検出する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブと、該核酸を含む試料とを混合する工程、
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程、並びに
(c)プローブを用いて当該領域を検出する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されていることを特徴とする。
前記(c)の検出する工程は、増幅反応中に蓄積されるPCR産物の検出または融解曲線
分析によって行われることが好ましい。
本発明において使用される配列番号1の第653位のプロリン(配列番号1の第653位周辺のアミノ酸配列は、− Phe Gly Val Pro Pro Glu Ala Val Asp −で示され、下線
部が653位のプロリンを示している)がグルタミン酸(配列番号1の第653位周辺のアミノ酸配列は、−Phe Gly Val Pro Glu Glu Ala Val Asp −で示され、下線部が置換された653位のグルタミン酸を示している)に置換された改変Tthポリメラーゼは、第653位のプロリンがグルタミン酸に置換されていない野生Tthポリメラーゼと比較して、ポリメラーゼ活性が増加している。
本発明において使用されるポリメラーゼは、配列番号1の第653位のプロリンがグルタミン酸に置換されていることに加えて、配列番号1における第1〜77位または第1〜291位のアミノ酸が欠失し、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性が欠失もしくは低下しているポリメラーゼであってもよい。
本発明において使用される野生ポリメラーゼをコードする塩基配列としては、例えば、GenBank Acc. No. D28878として登録されている塩基配列が挙げられる。
本発明の方法においては、上記のようなTthポリメラーゼが使用されるが、配列番号1の第653位のプロリンがグルタミン酸に置換され、かつ、ポリメラーゼ活性が失われない限り、例えば、配列番号1のアミノ酸配列または配列番号1における第1〜77位または第1〜291位のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列において、1又は複数、2〜10個、または2〜5個のアミノ酸残基が置換、欠失、挿入、又は付加されたアミノ酸配列を有するタンパク質であってもよい。
上記アミノ酸置換変異の位置は、配列番号1のTthポリメラーゼのアミノ酸配列における位置であるが、配列番号1のアミノ酸配列において、前記特定の変異以外に、1又は複数のアミノ酸残基が置換、欠失、挿入、又は付加されたアミノ酸配列を有するTthポ
リメラーゼのホモログ又はバリアントにおいては、配列番号1のアミノ酸配列とのアラインメントにおいて、前記アミノ酸置換の位置に相当する位置を示す。例えば、1〜652位の領域において1個のアミノ酸残基の欠失を有するTthポリメラーゼの保存的バリアントにおいては、653位とは、前記バリアントの652位を示す。また、第1〜77番目のアミノ酸残基の欠失を有するTthポリメラーゼの保存的バリアントにおいては、653位とは、前記バリアントの576位を示す。また、第1〜291番目のアミノ酸残基の欠失を有するTthポリメラーゼの保存的バリアントにおいては、653位とは、前記バリアントの362位を示す。
同様に、本発明のTthポリメラーゼは、配列番号1の第653位のプロリン(配列番号1の第653位周辺のアミノ酸配列は、− Phe Gly Val Pro Pro Glu Ala Val Asp −
で示され、下線部が653位のプロリンを示している)がグルタミン酸(配列番号1の第653位周辺のアミノ酸配列は、−Phe Gly Val Pro Glu Glu Ala Val Asp −で示され、下線部が置換された653位のグルタミン酸を示している)に置換され、かつ、ポリメラーゼ活性が失われない限り、配列番号1のアミノ酸配列または配列番号1における第1〜77位または第1〜291位のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列に対して、少なくとも80%、85%、90%、または95%のアミノ酸同一性を有するタンパク質であってもよい。
本発明のポリメラーゼは、デオキシウリジン三リン酸を取り込むことができるので、本発明の方法において、好ましくは、UNG法を実施して、増幅産物のコンタミネーションを防止することもできる。
、腹水液、パラフィン包埋組織、胃液、胃洗浄液、腹膜液、羊水、細胞培養などの任意の生物学的起源に由来する又は由来しうるものである。鋳型となる核酸は、該起源から得られたままで直接的に、または該サンプルの特性を改変するために前処理した後で使用することができる。
また、一般的に、試料中の核酸は、DNAまたはRNAであり、一本鎖または二本鎖のいずれであってもよい。
等によって行うことができる。また、ICAN法により、DNA-RNAキメラプライマー、RNase H、上記ポリメラーゼを用いて標的遺伝子を増幅することができる。また、LAMP法により、インナープライマー、アウタープライマー、ループプライマー、上記ポリメラーゼを用いて標的遺伝子を増幅することもできる。
増幅核酸の検出を行う場合には、核酸プローブの存在下で増幅を行うことが好ましい。すなわち、上記工程(c)を行う場合には、工程(a)でプローブを追加することが好ましい。
本発明の方法における上記工程(b)は、本発明のポリメラーゼを用いることにより、好ましくは、20塩基以上/秒の条件で核酸を増幅することができる。
あるいは、本発明の方法における工程(c)は、増幅反応中に蓄積されるPCR産物の検
出によって行われてもよい。具体的には、工程(c)は、増幅産物の量に依存して蛍光が変化する系を用いて、蛍光の測定によりPCRにおける増幅産物の定量をリアルタイムに行い、その結果に基づいてサンプル中のDNAを定量する定量的PCRであってもよく、公知の方法に従って行うことができる。このような方法の例としては、増幅産物にハイブリダイゼーションする、蛍光標識したプローブを用いる方法が挙げられ、蛍光標識したプローブとしては、前記プローブを用いることができる。本発明の方法における工程(c)は、前記プローブを用いることの他は、蛍光色素の蛍光を測定することによるリアルタイムPCR法に従って行うことができる。用いるプローブに応じて、増幅の反応条件等を調整することは当業者であれば容易である。
なお、本発明の方法において、前記工程(c)は、前記工程(b)と同時に行われてもよい。
ない。よって、増幅産物による汚染の心配がない。また、増幅に必要な機器と同じ機器で検出することが可能なので、容器を移動する必要すらない。
本発明キットは、本発明の検出方法に用いるためのキットである。
すなわち、本発明のキットは、任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブを含む、試料に含まれる核酸を増幅して検出するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されていることを特徴とする。
すなわち、本発明のキットは、任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドを含む、試料に含まれる核酸を増幅するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されていることを特徴とする。
本発明のキットは、プライマー、ポリメラーゼ、基質ヌクレオチド、およびプローブの他に、本発明の検出方法における核酸増幅を行うのに必要とされる試薬類をさらに含んでいてもよい。
本発明のキットにおいて、プライマー、ポリメラーゼ、基質ヌクレオチド、プローブおよびその他の試薬類は、別個に収容されていてもよいし、それらの一部が混合物とされていてもよい。
N-acetyltransferase 2 (NAT2)のNAT2*5の遺伝子を含む部位(640bp)を増幅できるよう
に、表1に示すプライマーおよびプローブを用いた。このようなプライマーおよびプローブはWO2008/066161に記載されている。
μlを、Smart Cycler(タカラバイオ株式会社製)を用いてPCRおよびTm解析を行った。PCRおよびTm解析の条件は下記の表3の通りである。Tm解析はOpticsをCh1に設定した。
基質(※1)は、dNTPmixまたはdAUGCmixであった。dAUGCmixはdUTPのみ最終濃度600nM
とした。dNTPmixの組成は、 dATP, dCTP, dGTP, dTTPであり、dAUGCmixの組成は、dATP,
dCTP, dGTP, dUTPであった。
酵素(※2)は、Tthもしくは改変Tthであり、Tthは、アミノ酸第1〜77位が欠失した
、野生型Tthポリメラーゼを示し、改変Tthは、アミノ酸第1〜77位が欠失した、P653E
変異導入Tthポリメラーゼを示す。Tthは、大腸菌により作製したリコンビナント酵素として生産した。改変Tthは、部位特異的変異導入によって653位のプロリンをグルタミン
酸に置換した。
核酸の増幅が可能であった。
dAUGCmixを用いた場合にTthではTm解析による検出は確認できなかった(図1C)が、
改変Tthでは検出が弱いながら可能(図1D)であった。
SWlnfH1領域を増幅できるように、表4に示すプライマーおよびプローブを用いた。こ
のようなプライマーおよびプローブは、WHOが発行しているインフルエンザウイルス増幅用のプロトコル(CDC realtimeRT-PCR protocol for influenza A(H1N1) 28 April 2009))に記載の配列を参考に作製した。
酵素(※1)は、Tthもしくは改変Tthであり、Tthは、アミノ酸第1〜291位が欠失した、野生型Tthポリメラーゼを示し、改変Tthは、アミノ酸第1〜291位が欠失した、P653E変異導入Tthポリメラーゼを示す。
基質(※2)は、dAUGCmixであった。dAUGCmixは、dUTPのみ最終濃度600nMとした。dAUGCmixの組成は、dATP, dCTP, dGTP, dUTPであった。
CYP2D6遺伝子を含む部位(5.1kbp)を増幅できるように、表7に示すプライマーおよびプローブを用いた。このようなプライマーおよびプローブはClinical Chemistry 46, No.8,
2000 p.p.1072-1077や特許第4437207号に記載されている。
基質(※1)は、dNTPmixであった。dNTPmixの組成は、 dATP, dCTP, dGTP, dTTPであった。
酵素(※2)は、Tthもしくは改変Tthであり、Tthは、アミノ酸第1〜291位が欠失
した、野生型Tthポリメラーゼを示し、改変Tthは、アミノ酸第1〜291位が欠失した、P653E変異導入Tthポリメラーゼを示す。
Claims (14)
- 試料に含まれる核酸を増幅する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドと、該核酸を含む試料とを混合する工程、並びに
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、方法。 - 試料に含まれる核酸を増幅して検出する方法であって、
(a)該核酸の任意の領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブと、該核酸を含む試料とを混合する工程、
(b)該領域をポリメラーゼ反応により増幅する工程、並びに
(c)該プローブを用いて該領域を検出する工程を含み、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、方法。 - 前記(c)の検出する工程が、増幅反応中に蓄積されるPCR産物の検出または融解曲線分
析によって行われる、請求項1または2に記載の方法。 - 前記増幅する核酸がDNAもしくはRNAである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記(b)の増幅する工程がPCRもしくはRT−PCRである、請求項4に記載の方法。
- 前記核酸増幅基質のヌクレオチドが、デオキシウリジン三リン酸を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ポリメラーゼが、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を欠失もしくは低下させるために、N末端側のアミノ酸を欠失させた改変Tthポリメラーゼである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ポリメラーゼが、配列番号1のアミノ酸配列における第1〜77番目のアミノ酸が欠失された改変Tthポリメラーゼである、請求項7に記載の方法。
- 前記ポリメラーゼが、配列番号1のアミノ酸配列における第1〜291番目のアミノ酸が欠失された改変Tthポリメラーゼである、請求項7に記載の方法。
- 前記(b)の工程が、20塩基以上/秒の条件で核酸を増幅する工程である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記(b)の工程が、600塩基以上の塩基長を増幅する工程である、請求項10に記載の方法。
- 任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、および核酸増幅基質のヌクレオチドを含む、試料に含まれる核酸を増幅するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、キット。 - 任意の核酸領域を増幅するためのプライマー、ポリメラーゼ、核酸増幅基質のヌクレオチド、および増幅された核酸を検出するためのプローブを含む、試料に含まれる核酸を増幅して検出するためのキットであって、
該ポリメラーゼが、配列番号1からなるアミノ酸配列または配列番号1と相同なアミノ酸配列を有し、該アミノ酸配列の653位に相当するアミノ酸残基がグルタミン酸で置換されている、キット。 - 前記核酸増幅基質のヌクレオチドが、デオキシウリジン三リン酸を含む、請求項12または13に記載のキット。
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