JP2013017111A - カラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法及びプログラム、並びにカラーチャート - Google Patents

カラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法及びプログラム、並びにカラーチャート Download PDF

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Abstract

【課題】限られた数のカラーパッチを有効に利用するとともに、カラーパッチの配置を最適化する。
【解決手段】印刷物の元データ等の原稿画像データを入力する手段(110)、原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する手段(120)、代表色に基づいてカラーパッチの色を決定する手段(130)、原稿画像データにおいて代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定する手段(140)、カラーチャート上の決定された位置に、決定された色のカラーパッチを配置する手段(150)、作成されたカラーチャートを出力する手段(160)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像入力機器や画像出力機器の色再現特性を把握するのに用いられるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法およびプログラム、並びにカラーチャートに関する。
スキャナなどの画像入力機器や、印刷機やプリンタやディスプレイなどの画像出力機器の色再現特性を把握することは、所望の色調を再現できるように色合わせを行う上で極めて重要である。このような画像入力機器や画像出力機器の色再現特性の把握には、一般に多数のカラーパッチで構成されるカラーチャートが用いられる。
例えば、画像入力機器の場合には、カラーチャートを当該画像入力機器により読み取ると共に該カラーチャートを測色し、読み取ったデータと測色したデータとを比較することにより、当該画像入力機器の色再現特性を定量的に把握することができる。また、画像出力機器の場合には、例えば印刷機やプリンタにおいては、カラーチャートデータを当該印刷機やプリンタにより印刷してカラーチャートを出力し、この出力されたカラーチャートを測色して、元のカラーチャートデータと測色したデータとを比較することにより、当該印刷機やプリンタの色再現特性を定量的に把握することができる。また、ディスプレイにおいては、カラーチャートデータを当該ディスプレイに表示し、表示画面のカラーチャートを測色して、元のカラーチャートデータと測色したデータとを比較することにより、同様に当該ディスプレイの色再現特性を定量的に把握することができる。さらに、測色して得られた情報をもとに、画像入力機器や画像出力機器のカラープロファイルを更新することによって、再現される色調を目的とする色調に近づけることができる。
ところで、従来のカラーチャートは汎用性を目的としたものが大部分で、これには次のような問題があった。
(a)カラーパッチの数が多い
カラーチャートを構成するカラーパッチの数が多く、測色作業に多大な工数を要していた。これはカラーチャートの汎用性を重視して、カラーパッチが広範な色をカバーできるように、色空間を所定の基準(例えば等間隔)で分割してそれぞれカラーパッチに割り当てていたためである。測色の作業工数を削減するために、カラーパッチの数を単純に減らすと、測色により得られる情報が減少し、その結果、色再現特性の推定精度が低下して、所望の色調が再現できなくなる恐れがある。
(b)カラーパッチの割り振りが適切でない
従来のカラーチャートは汎用性が重視され、個々の印刷物や表示画像等に最適なものとは限らない。例えば、ある印刷物において使用されていない色のカラーパッチが存在したり、逆に再現性を重視する色の階調に十分な数のカラーパッチが割り当てられていなかったりする、このような場合、従来のカラーパッチでは、満足のいく色調再現を実現できない恐れがある。
(c)カラーパッチの配置が適切でない
一般にカラーチャート上のカラーパッチの配置には明確な基準はない。例えば、画像出力機器において、印刷機であれば印刷物の全面、ディプレイであれば画面の全面にわたって色再現特性が均一であれば、カラーパッチがカラーチャート上のどの位置に配置されていても問題にはならない。しかしながら、現実には面内の色再現特性にぱらつきが存在することから、カラーチャート上のカラーパッチの配置によって色合わせの精度にばらつきが生じる。これは、スキャナなどの画像入力機器でも同様である。
従来、(a)や(b)の問題については、特定の原稿画像データを用い、該原稿画像データの中で使用頻度(出現頻度)の高い色を抽出し、この抽出した色をカラーパッチに採用してカラーチャートを構築し出力するようにして、カラーパッチの数を減らし、且つ、特定の原稿について色再現を保証することが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等)。しかしながら、カラーチャート上のカラーパッチは、使用頻度(出現頻度)の高い色の順や階調値に応じて配置されているにすぎず、(c)の問題までは考慮されていない。
本発明は、画像入力機器や画像出力機器の色再現特性を把握するのに用いられるカラーチャートについて、上述したカラーパッチの数が多い点、カラーパッチの割り振りが適切でない点、及び、カラーパッチの配置が適切でない点を同時に解決することにある。
本発明は、複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出手段と、前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割手段と、各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出手段と、前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、コンピュータが、原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出工程と、前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程とを実行することを特徴とする。本発明は、さらに、これら各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを特徴とする。
また、本発明は、複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、コンピュータが、原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割工程と、各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出工程と、前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程とを実行することを特徴とする。本発明は、さらに、これら各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを特徴とする。
また、本発明は、複数のカラーパッチが配置されているカラーチャートであって、
前記カラーパッチは、原稿画像データにおいて当該カラーパッチの色が出現する位置と対応する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、カラーチャートを構成するカラーパッチの色を原稿画像データにおいて出現頻度の高い色に基づいて決定するとともに、カラーパッチの配置を該原稿画像データにおいて当該色の出現する位置に基づいて決定することにより、限られた数のカラーパッチを有効に利用できると同時に、カラーパッチの配置を最適化することができる。
本発明の実施例1に係るカラーチャート作成装置の全体的機能ブロック図である。 本発明のカラーチャート作成装置の機能を実現するハードウエア構成例である。 図1のカラーチャート作成装置の動作(その一)を説明するための処理フローチャートである。 カラーパッチの配置位置が重なる場合の対策を説明する図である。 図1のカラーチャート作成装置の動作(その二)を説明するための処理フローチャートである。 本発明の実施例2に係るカラーチャート作成装置の全体的機能ブロック図である。 図6のカラーチャート作成装置の動作を説明するための処理フローチャートである。 実施例2の具体的処理イメージを示す図である。 本発明のカラーチャート作成装置の利用形態(その一)を示す図である。 本発明のカラーチャート作成装置の利用形態(その二)を示す図である。 本発明のカラーチャート作成装置の利用形態(その三)を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
実施例1は、原稿画像データで使用頻度の高い色に基づいてカラーパッチの色を決定し、その色が頻繁に使用されている位置にカラーパッチを配置してカラーチャートを作成するものである。実施例1によれば、カラーパッチの色を、原稿画像データにおける当該色の出現頻度に基づいて決定するため、頻繁に使用されている色や階調に多くのカラーパッチを割り当てることができる。これに伴い、色再現特性の推定精度が向上し、適切なカラープロファイルを設定できる。また、使用頻度の低い色や階調のカラーパッチを削減し、数を抑制することができる。さらに、カラーパッチの配置を、原稿画像データにおける当該色の分布に基づいて決定するため、カラーパッチを対応する色の出現頻度が高い位置に配置することができる。色が頻繁に出現する位置にカラーパッチを配置するため、色再現特性が面内で均一でない条件下でもカラーチャートによる色合わせの効果を最大化できる。
図1に、実施例1に係るカラーチャート作成装置の全体的機能ブロック図を示す。本カラーチャート作成装置は、カラーチャート作成のための原稿画像データを入力する原稿画像データ入力部110、原稿画像データから代表的な色を抽出する代表色抽出部120、代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定部130、原稿画像データと代表色に基づいてカラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定部140、カラーチャート上の決定した位置にカラーパッチを配置するカラーパッチ配置部150、作成されたカラーチャートを出力するカラーチャート出力部160などから構成される。
図2は、図1のカラーチャート作成装置を実現するコンピュータの一実施形態のハードウエア構成図を示したものである。本コンピュータは、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)であり、CPU210、主メモリ220、ハードディスク230、外部インタフェース部240、キーボードやマウス等の入力部250、表示部260、プリンタ部270、メディアドライブ部280及び、これら各部を接続するバス290などで構成される。
CPU210は、ハードディスク240に格納されているプログラムをRAM220に呼び出して実行することで、種々の処理を行う。主メモリ220は、CPU210で実行されるプログラムを一時的に記憶すると共に、CPU210での処理に必要なデータや、処理途中のデータなどを一時的に記憶する。ハードディスク230は、各種プログラムやデータなどを保持している。また、ハードディスク230は、必要に応じて処理結果のデータも保持する。
ここで、ハードディスク230は、少なくともカラーチャート作成プログラム及びカラーチャート作成のための原稿画像データを保持している。CPU210が、ハードディスク230から主メモリ220にカラーチャート作成プログラムを呼び出して実行することで、原稿画像データがハードディスク230から主メモリ220に取り込まれて処理され、カラーチャートが作成される。すなわち、CPU210、主メモリ220、ハードディスク230などのハードウエア資源とカラーチャート作成プログラムのソフトウエアとの協働により、図1のカラーチャート作成装置の機能が実現する。
外部インタフェース部240は、通信回線295を介して種々の外部装置と接続されてデータ等の送受信を行う。例えば、印刷機の色再現特性を把握する際には、外部インタフェース部240に通信回線295を介して当該印刷機を接続し、作成したカラーチャートのデータを送信する。
入力部250は、キーボード及びマウス等の総称で、CPU210に対して操作指示や動作指示を行うと共に、データ等を入力する。表示部260は種々のデータ等の表示を行う。例えば、原稿画像データや作成したカラーチャートなどを表示する。プリンタ部270は種々のデータ等の印刷を行う。例えば、スキャナなどの画像入力機器の色再現特性を把握する際には、プリンタ部270にて、作成したカラーチャートを印刷する。そして、このカラーチャートを当該スキャナなどの画像入力機器に読み取らせる。
メディアドライブ部280は、各種メディア(CD−ROM、CD−R、DVD等)のドライブ部の総称である。例えば、カラーチャート作成プログラムの記録されたCD−ROMなどをメディアドライブ部280で読み取ることで、カラーチャート作成プログラムがハードディスク230に保持される。また、例えば、印刷機の色再現特性を把握する場合には、印刷物の元データである原稿画像データの記録されたCD−ROMなどをメディアドライブ部280で読み取ることで、必要な原稿画像データがハードディスク230に保持される。
次に、図1のカラーチャート作成装置の動作を詳しく説明する。作成するカラーチャートは、各色成分ごとのカラーチャート、各色成分を包含した総合色のカラーチャート、各色成分ごとと総合色のカラーチャートが考えられる。以下では、各色成分ごとのカラーチャート、及び、各色成分を包含した総合色のカラーチャートを作成する二つのケースについて説明するが、両者を包むカラーチャートは、これら二つのケースを組合わせればよい。
図3は、図1のカラーチャート作成装置において、各色成分を包含した総合色のカラーチャートを作成するケースの全体的処理フローチャートを示したものである。
原稿画像データ入力部110は、処理対象の原稿画像データを入力する(ステップ1001)。具体的には、CPU210が原稿画像データ入力部110として機能して、ハートディスク230から所望の原稿画像データを読み出して主メモリ220に取り込む。例えば、対象が印刷機の場合には、印刷物の元データである原稿画像データをハードディスク230から主メモリ220に取り込む。取り込む原稿画像データは、例えばユーザが入力部250から指示する。なお、CPU110は、メディアドライブ部280から主メモリ220へ原稿画像データを直接取り込むことも可能である。
その後、CPU210が、代表色抽出部120、カラーパッチ色決定部130、カラーパッチ配置位置決定部140、カラーパッチ配置部150、カラーチャート出力部160の各機能として順次動作して、カラーチャートを作成して出力する。以下、これら各部の動作を詳述する。なお、CPU210は、必要に応じて処理途中のデータ等を主メモリ220に記憶するが、以下の説明では一々取り上げない。
代表色抽出部120は、まず、原稿画像データを解析し、色ごとのヒストグラムを作成する(ステップ1002)。すなわち、全ての色成分を包含した色として、各色にどれだけの画素が対応するかを表すヒストグラムを作成する。したがって、色を構成する色成分のうち、少なくとも一つの色成分の値が異なっていれば、ヒストグラム上では別の色として扱われる。ここでは、ヒストグラムは1つのみ作成される。なお、使用する色空間としては、RGB、CMY、L*a*b*などが挙げられる。
次に、代表色抽出部120は、作成したヒストグラムにおいて出現頻度の高い色を代表色として抽出する(ステップ1003)。詳しくは、ヒストグラムから出現頻度の高い順に所定の数だけ色を抽出して代表色とする。
このヒストグラムから代表色を抽出する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、予め決められた数だけ色を抽出する。
(b)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、所定の頻度を下回るまで色を抽出する。
(c)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、所定の累積頻度を上回るまで色を抽出する。
カラーパッチ色決定部130は、代表色抽出部120で抽出された代表色に基づいて、カラーチャートを構成するカラーパッチの色を決定する(ステップ1004)。このカラーパッチの色を決定する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)代表色と同じ色を採用する
つまり、抽出された各代表色をそのままカラーパッチの色として順次採用する。この場合には、代表色抽出部120とカラーパッチ色決定部130とを分ける必要はない。すなわち、代表色抽出部120がカラーパッチ色決定部130を兼ねることになる。
(b)既に採用された代表色との差異が大きいものを採用する
これは、代表色をそのままカラーパッチの色とすることは(a)と同様であるが、代表色を順次選択して、既にカラーパッチの色に採用された代表色との差異が大きい代表色のみを採用するものである。この場合、カラーパッチの色が極端に狭い範囲に集中してしまいことを避けることができる。具体的には、既に採用した代表色と選択した代表色との間の色空間でのユークリット距離や色差等を算出して、その値が所定の閾値以上の場合、選択した代表色をカラーパッチの色に採用する。これを、各代表色について繰り返す。
なお、代表色を採用するか否かの指標としては代表色間の差異ではなく密度を用い、所定の範囲内に存在する代表色の数が閾値を上回らないようにすることでもよい。
(c)予め定めた色の中から代表色に近い色を採用する
これは、予め色調を所定の基準で分割してそれぞれ代表色を決めておき、抽出された各代表色に最も近いもの(代表値)をそれぞれカラーパッチの色とするものである。
カラーパッチ配置位置決定部140は、原稿画像データと該原稿画像データから抽出された代表色とをもとに、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定する(ステップ1005)。詳しくは、原稿画像データにおいて代表色の出現する位置に着目してカラーパッチを配置する位置を決定する。
この原稿画像データと代表色をもとにカラーパッチを配置する位置を決定する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)代表色の密度がもっとも高い位置を採用する
これは、原稿画像データ上で所定の領域に占める代表色の画素の割合(密度)が最も高くなる位置を、当該代表色のカラーパッチの配置位置とするものである。具体的には、原稿画像データを複数の領域に分割し、各代表色について、領域ごとに当該代表色の密度を算出し、最も密度の高い領域の位置を当該代表色のカラーパッチを配置する位置として採用する。
(b)代表色の密度が所定の閾値割も高い位置を採用する
基本的には(a)と同様であるが、(a)が各代表色ごとに、原稿画像データ上で最も密度の高い唯一の位置を採用するのに対し、ここでは、各代表色について、密度が予め定めた閾値より高い一つあるいは複数の位置を採用するものである。したがって、作成されるカラーチャートには、同じ色のカラーパッチが複数個所に配置されることもある。
(c)代表色の位置の重心を採用する
これは、各代表色について、原稿画像データ上の当該代表色の画素が存在する位置を求め、これら位置の重心を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とするものである。
(d)代表色が属する系統色名の色のカラーパッチが集まるように配置する
これは、原稿画像データ上で、代表色が属する系統色名の色が多く使われている位置に、その系統色名に属する色のカラーパッチを集めるものである。例えば、原稿画像データ上で赤系統の色が多く使われている領域に赤系統のカラーパッチが集まるように配置する。
なお、実際には、決定した位置に既にほかのカラーパッチが配置されているか、一部が重なってしまう場合がでてくる。このような場合に対処する方法としては、例えば、次のような方法を適用することができる。
(a)既に配置されているものと重ねられない、近傍の位置に配置する
図4(a)に具体例を示す。ここで、Aは既に配置されているカラーパッチ、BはAの配置位置と重なってしまうカラーパッチである。図4(a)に示すように、既に配置されているカラーパッチAと重ならない近傍の位置に、新しいカラーパッチBを配置する。
(b)既に配置されているものと重ならない、次に好適な位置に配置する
これはカラーパッチの配置位置を再度選択し直すものである。例えば、代表色の密度が最大の位置がダメなならば、代表色の密度が次に高い位置を選択するようにする。
(c)既に配置されているものをずらし、隣接する位置に配置する
図4(b)に具体例を示す。AとBは図4(a)と同様である。図4(b)では、既に配置されているカラーパッチAをずらし、これと隣接する位置に、新しいカラーパッチBを配置する。
(d)既に配置されているものの一部を、新たに配置するもので上書きする
図4(c)及び(d)に具体例を示す。ここでも、AとBは図4(a)と同様である。図4(c)及び(d)では、既に配置されているカラーパッチAの一部を、新しいカラーパッチBで上書する。なお、上書きするやり方は、図4の(c)や(d)に限らない。
カラーパッチ配置部150は、カラーパッチ色決定部130で決定されたカラーパッチ色のカラーパッチを、カラーパッチ配置位置決定部140で最終的に決定された位置に配置してカラーチャートを作成する(ステップ1006)。該カラーパッチ配置部150は、カラーパッチ色決定部130及びカラーパッチ配置位置決定部140と協働して、所定の数のカラーパッチをカラーチャートに配置するまで処理を繰り返す。
カラーチャート出力部160は、作成されたカラーチャートを出力する(ステップ1007)。具体的には、作成されたカラーチャートの電子データをハードディスク230に蓄積したり、作成されたカラーチャートをプリンタ部270で印刷したりする。
次に、図1のカラーチャート作成装置において、各色成分ごとのカラーチャートを作成する場合の動作を説明する。図5に、各色成分ごとのカラーチャートを作成する場合の全体的処理フローチャートを示す。
先の色ごとのカラーチャートを作成する場合と同様に、原稿画像データ入力部110は、処理対象の原稿画像データを入力する(ステップ2001)。具体的には、CPU210が原稿画像データ取込み部110として機能して、ハートディスク230等から所望の原稿画像データを読み出して主メモリ220に取り込む。
その後、CPU210は、代表色抽出部120、カラーパッチ色決定部130、カラーパッチ配置位置決定部140、カラーパッチ配置部150、カラーチャート出力部160の各機能として順次動作して、各色成分ごとのカラーチャートを作成して出力する。また、CPU210は、必要に応じて処理途中のデータ等を主メモリ220に記憶する。なお、カラーパッチ色決定部130からカラーチャート出力部160では、色成分の数だけ動作を繰り返す。
代表色抽出部120は、まず、原稿画像データを解析して、色成分ごとにヒストグラムを作成する(ステップ2002)。詳しくは、原稿画像データを色成分ごとに分解し、各色成分の各階調にどれだけの画素が対応するかを表すヒストグラムを作成する。例えば、RGB空間であれば、各色成分であるR,G,Bの3つのヒストグラムが作成される。ここでも、使用する空間としてはRGBのほか、CMY、L*a*b*などが挙げられる。
次に、代表色抽出部120は、各色成分のヒストグラムから出現頻度の高い階調を代表色として抽出する(ステップ2003)。詳しくは、各色成分のヒストグラムから出現頻度の高い階調(階調値)を、出現頻度の高い順に所定の数だけ抽出して代表色とする。
この各色成分のヒストグラムから代表色を抽出する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)各色成分ごとに独立して代表色を抽出する
これには、例えばRGB空間で代表色を抽出するとした場合、R,G,Bの各ヒストグラムごとに独立して、各ヒストグラムにおいて出現頻度の高い階調の順に、それぞれ予め決められた数だけ抽出する、それぞれ所定の頻度を下回るまで抽出する、それぞれ所定の累積頻度を上回るまで抽出する、などが考えられる。
(b)各色成分を合わせて代表色を抽出する
同様にRGB空間で代表色を抽出するとした場合、R,G,Bの各ヒストグラムを一緒にして、全ヒストグラムについて出現頻度の高い階調の順に、予め決められた数だけ抽出する、所定の頻度を下回るまで抽出する、所定の累積頻度を上回るまで抽出する、などが考えられる。
カラーパッチ色決定部130は、一つの色成分(以下、注目色成分と称す)の代表色を選択する(ステップ2004)。そして、カラーパッチ色決定部130は、この代表色に基づいて、当該注目色成分のカラーチャートを構成するカラーパッチの色(階調)を決定する(ステップ2005)。
ここでも、カラーパッチの色を決定する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)代表色と同じ色を採用する
これは、選択した当該注目色成分の各代表色(階調)をそのままカラーパッチの色(階調)として順次採用するものである。この場合、先に述べたように代表色抽出部120とカラーパッチ色決定部130とを分ける必要はない。
(b)既に採用された代表色との差異が大きい代表色を採用する
これは、当該注目色成分の代表色(階調)を順次採用するが、既に採用された代表色との差異が大きい代表色を採用するものである。具体的には、既に採用した代表色とこれから採用しようとする代表色との階調値の差の絶対値を算出し、その値が所定の閾値を上まわる場合に採用する。これにより、カラーパッチの階調が極端に狭い範囲に集中するのを避けることができる。
なお、ここでも代表色を採用するか否かの指標としては階調差ではなく密度を用い、所定の階調範囲内に存在する代表色の数が閾値を上回らないようにすることでもよい。
(c)予め定めた色の中から代表色に近い色を採用する
これは、各代表色を採用する代わりに、予め階調を所定の基準で分割して、それぞれ田代表の階調値を決めておき、当該注目色成分の各代表色(階調)に最も近い階調値を採用するものである。
カラーパッチ配置位置決定部140は、原稿画像データと該原稿画像データから抽出された当該注目色成分の代表色(階調)とをもとに、当該注目色成分のカラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定する(ステップ2006)。詳しくは、原稿画像データにおいて当該注目色成分の代表色の出現する位置に着目してカラーパッチを配置する位置を決定する。
ここでも、このカラーパッチを配置する位置を決定する方法としては、次のような方法を適用することができる。
(a)代表色の密度が最も高い位置を採用する
これは、原稿画像データ上で所定の領域に占める当該注目色成分の代表色(階調)の画素の割合(密度)が最も高くなる位置を、該代表色のカラーパッチの配置位置とするものである。具体的には、原稿画像データにおける当該注目色成分の画像データを複数の領域に分割し、領域ごとに代表色に対応する階調の画素の密度を算出して、最も密度の高い位置を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とする。これを、当該注目色成分の各代表色について実施する。
(b)代表色の密度が所定の閾値より高い位置を採用する
基本的には(a)と同様であるが、(a)が当該注目色成分の各代表色ごとに、原稿画像データ上で最も密度の高い唯一の位置を採用するのに対して、ここでは、各代表色について、密度が予め定めた閾値よりも高い一つあるいは複数の位置を採用するものである。したがって、作成される当該色成分のカラーチャートには、同じ階調のカラーパッチが複数個所に配置されることもある。
(c)代表色の位置の重心を採用する
これは、原稿画像データ上での代表色の重心位置を、当該代表色のカラーパッチを配置する位置とするものである。具体的には、原稿画像データにおける当該注目色成分の画像データについて、代表色に対応する階調の画素が存在する位置を算出し、これら位置の重心を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とする。これを当該注目色成分の各代表色について実施する。
先に述べたように、実際には、決定した位置に既にカラーパッチが配置されているか、一部が重なってしまう場合がでてくる。この場合の対処する方法は、先に説明した方法と同様である(例えば、図4(a)〜(d)等)。
カラーパッチ配置部150は、カラーパッチ色決定部130で決定されたカラーパッチ色のカラーパッチを、カラーパッチ配置位置決定部140で最終的に決定され位置に配置して、当該色成分のカラーチャートを作成する(ステップ2007)。カラーチャート出力部160は、作成された当該色成分のカラーチャートを出力する(ステップ2008)。
上記ステップ2004からステップ2008までの処理を各色成分について繰り返す(ステップ2009)。なお、カラーチャート出力部160は、全色成分のカラーチャートが作成された後、まとめて出力することでもよい。
以上、図1のカラーチャート作成装置において、原稿画像データをもとに、色ごとのカラーチャートと各色成分ごとのカラーチャートを作成する場合についてそれぞれ説明したが、両者を含むカラーチャートを作成する場合には、図1の各部は基本的に図3と図5の処理フローを繰り返せばよい。ここでは、代表色抽出部120での処理について説明を補足しておく。
色成分ごとにヒストグラムを作成して代表色を抽出すると、代表色はいずれも特定の色成分のみの値(階調)を持つ色(一次色)となる。また、色ごとにヒストグラムを作成すると、代表色はいずれも二つ以上の色成分に値を持つ色(二次色または三次色)となる。色ごとと各色成分ごとのカラーチャートを作成する場合には、一次色とその他の色とが適度に混ざるように代表色が選ばれることが好ましい。したがって、代表色抽出部120では、このような観点から各色成分と総合色の代表色を抽出するようにする。各色成分の代表色と総合色の代表色との割合については、使用する原稿画像データなどによって予め決めておけばよい。
なお、全てのカラーパッチを原稿画像データで使用されている色に基づいて作成するかわりに、カラーパッチの偏りに伴い全くカバーされない色調や階調が生じないように、汎用のカラーパッチを合わせて配置してもよい。この場合、汎用のカラーパッチを配置するカラーチャート上の位置は予め決めておくようにする。
実施例2は、原稿画像データを複数のブロック(局所領域)に分割し、各局所領域の代表色に基づいてカラーパッチの色を決定し、原稿画像データ上の当該局所領域と同じ位置に、決定した色のカラーパッチを配置してカラーチャートを作成するものである。実施例2によれば、先の実施例1と同様に、カラーチャートを構成するカラーパッチの数を減らすとともに、原稿画像データにおいて当該カラーパッチの色が出現する位置と対応するカラーパッチを配置することができ、限られた数のカラーパッチを有効に利用することと同時に、カラーパッチの配置の最適化が達成される。さらに、実施例2では、カラーパッチを配置する位置と原稿画像データの局所領域が一対一に対応するため、実施例1に比べて処理が簡単になる。
図6に、実施例2に係るカラーチャート作成装置の全体的機能ブロック図を示す。本カラーチャート作成装置は、カラーチャート作成のための原稿画像データを入力する原稿画像データ入力部310、原稿画像データを複数のブロック(局所領域)に分割する画像分割部320、分割して得られた原稿画像データの各局所領域から代表色を抽出する代表色抽出部330、代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定部340、原稿画像データの局所領域の位置に基づいてカラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定部350、カラーチャート上の決定した位置にカラーパッチを配置してカラーチャートを作成するカラーパッチ配置部360、作成されたカラーチャートを出力するカラーチャート出力部370などから構成される。
本カラーチャート作成装置を実現するコンピュータのハードウエア構成は、図2と基本的に同様である。すなわち、図2のCPU210、主メモリ220、ハードディスク230、その他のハードウエア資源とカラーチャート作成プログラムのソフトウエアとの協働により、図6のカラーチャート作成装置の機能が実現する。
図7に、実施例2の全体的処理フローチャートを示す。これは、各色成分を包含した総合色のカラーチャートを作成する場合のフローチャートの例を示したものである。各色成分毎のカラーチャートを作成する場合は、基本的に図7のステップ3003以降の処理を各色成分について繰り返せばよいので、説明は省略する。
以下、図7を参照して、図6のカラーチャート作成装置の動作を説明する。
まず、原稿画像データ入力部310は、処理対象の原稿画像データを入力する(ステップ3001)。実際には、実施例1で説明したように、図2のようなコンピュータにおいて、CPU210が原稿画像データ入力部310として機能して、ハードディスク230などから所望の原稿画像データを読み出して主メモリ220に取り込む。
その後、同様に、CPU210が、画像分割部320、代表抽出部330、カラーパッチ色決定部340、カラーパッチ配置位置決定部350、カラーパッチ配置部360、カラーチャート出力部370として機能して、以下の処理を順次実行する。
画像分割部320は、原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域と称す)に分割する(ステップ3002)。ここで、分割する基準としては、例えば次のようなことが考えられる。
(a)予め設定された縦横の分割数に基づいて分割する。
(b)予め設定された高さと幅を用いて分割する。
なお、原稿画像データに余白が存在する場合には、余白を除いて局所領域を設定するようにする。
代表色抽出部330は、局所領域を選択し、当該局所領域に含まれる原稿画像データから代表色を抽出する(ステップ3003)。この局所領域の代表色を抽出する方法としては、例えば、実施例1で説明したように局所領域の色ごとのヒストグラムを作成して、最も出現頻度の高い色を代表色として良いし、当該局所領域に含まれる色の平均値や中央部の色などを代表色とすることでもよい。
カラーパッチ色決定部340は、代表色抽出部330で抽出された代表色に基づいて、カラーチャートを構成するカラーパッチの色を決定する(ステップ3004)。ここでも、カラーパッチの色を決定する方法としては、実施例1で説明したように、代表色をそのままカラーパッチの色としてもよいし、予め定めた色の中から代表色に近い色を採用することでもよい。
カラーパッチ配置位置決定部350は、局所領域の位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定する(ステップ3005)。具体的には、原稿画像データにおける当該局所領域に対応するカラーチャート上の位置を、カラーパッチを配置する位置とする。実施例2では、実施例1の場合のように、代表色の出現位置に基づいてカラーパッチを配置する位置を決定する必要はない。また、実施例1で説明したように、決定した位置に既にほかのカラーパッチが配置されているか、一部が重なっているか、などを考慮する必要がない。したがって、カラーパッチ配置位置決定部350の処理は、実施例1の場合に比べて簡単になる。
カラーパッチ配置部360は、カラーパッチ決定部340で決定されたカラーパッチ色のカラーパッチを、カラーパッチ配置位置決定部350で決定されたカラーチャート上の位置に配置する(ステップ3006)。
上記ステップ2003からステップ2006の処理を全ての局所領域について繰り返す(ステップ3007)。これにより、色ごとのカラーチャートが作成される。カラーチャート出力部370は、作成されたカラーチャートを出力する(ステップ3008)。
図8に実施例2の具体的処理イメージを示す。ここで、図8(a)は処理対象の原稿画像データの一例、図8(b)は該原稿画像データを複数のブロック(局所領域)に分割した一例、図8(c)は作成されたカラーチャートの一例である。図8(c)において、一つの枠が一つのカラーパッチに対応すると共に一つの局所領域の位置に対応する。なお、各色成分ごとのカラーチャートの場合には、図8(c)のようなカラーチャートが色成分の数だけ作成されることになる。
また、実施例2においても、全てのカラーパッチを原稿画像データで使用されている色に基づいて作成するかわりに、カラーパッチの偏りに伴い全くカバーされない色調や階調が生じないように、汎用のカラーパッチを合わせて配置してもよい。
次に、本発明のカラーチャート作成装置の二、三の利用形態を示す。
図9は、本発明のカラーチャート作成装置を利用して、画像出力機器としての印刷機の色再現特性を把握する場合のシステム構成例を示したものである。図9において、410はコンピュータ、420は処理対象の印刷機、430は測色計である。
コンピュータ410は、基本的に図2と同様の構成である。該コンピュータ410は、図1や図6のカラーチャート作成装置として機能すると共にカラープロファイル作成・修正機能を備えている。印刷機420は、コンピュータ410で作成されたカラープロファイルを内蔵している。
コンピュータ410は、印刷機420の印刷物の元データの原稿画像データをもとに実施例1や実施例2で説明したカラーチャートを作成して、該カラーチャートの電子データを印刷機420へ送付する。また、コンピュータ410は、該作成したカラーチャートの電子データを保持しておく。
印刷機420は、コンピュータ410から送付されたカラーチャートの電子データを入力として、カラープロファイルに基づいて該カラーチャートの画像データを色変換処理し、該カラーチャートの印刷物425を出力する。
測色計430は、印刷機420から出力されたカラーチャートの印刷物425を構成する各カラーパッチを測色する。
コンピュータ410は、測色計430で測色されたカラーチャートの印刷物425の各カラーパッチの測色値を入力し、これら測色値を元のカラーチャートの電子データと比較して、印刷機420の色再現特性を定量的に把握する。そして、コンピュータ410は、その結果をもとに印刷機420のカラープロファイルを修正する。
図10は、本発明のカラーチャート作成装置を利用して、画像出力機器としての表示装置(ディスプレイ)の色再現特性を把握する場合のシステム構成例を示したものである。図10において、510はコンピュータ、520処理対象の表示装置、530は測色計である。
コンピュータ510は、基本的に図2と同様の構成である。ここでも、該コンピュータ510は、図1や図6のカラーチャート作成装置として機能すると共にカラープロファイル作成・修正機能を備えている。表示装置520は、コンピュータ510で作成されたカラープロファイルを内蔵している。
コンピュータ510は、表示装置520の表示用の元データの原稿画像データをもとに実施例1や実施例2で説明したカラーチャートを作成して、該カラーチャートの電子データを表示装置520へ送付する。また、コンピュータ510は、該作成したカラーチャートの電子データを保持しておく。
表示装置520は、コンピュータ510から送付されたカラーチャートの電子データを入力として、カラープロファイルに基づいて該カラーチャートの画像データを色変換処理し、該カラーチャートを表示出力する。
測色計530は、表示装置520から表示出力されたカラーチャートを構成する各カラーパッチを測色する。
コンピュータ510は、測色計530で測色されたカラーチャートの各カラーパッチの測色値を入力し、これら測色値を元のカラーチャートの電子データと比較して、表示装置520の色再現特性を定量的に把握する。そして、コンピュータ510は、その結果をもとに表示装置520とカラープロファイルを修正する。
図11は、本発明のカラーチャート作成装置を利用して、画像入出力機器としての複合機の色再現特性を把握する場合のシステム構成例を示したものである。図11において、610はコンピュータ、620はイメージスキャナやプリンタを含む処理対象の複合機、630と640は測色計である。なお、測色計630と640は、実際には同じ測色計である。
コンピュータ510は、基本的に図2と同様の構成である。ここでも、該コンピュータ610は、図1や図6のカラーチャート作成装置として機能すると共にカラープロファイル作成・修正機能を備えている。複合機620は、コンピュータ610で作成された入力プロファイル(イメージスキャナ用)と出力プロファイル(プリンタ用)を内蔵している。
コンピュータ610は、複合機620の印刷物の元データの原稿画像データをもとに実施例1や実施例2で説明したカラーチャートを作成する。そして、コンピュータ610は、該作成したカラーチャートの電子データを保持しておく。
ここで、複合機620の画像入力機器としてのイメージスキャナの色再現特性を把握する際には、コンピュータ610は、作成されたカラーチャートを印刷して出力する。複合機620は、この印刷されたカラーチャート615をイメージスキャナで読み取り、入力プロファイルを用いて色変換処理する。そして、複合機620は、この色変換処理されたカラーチャートの画像データをコンピュータ610に送付する。また、測色計640は、カラーチャート615の各カラーパッチを測色する。コンピュータ610は、複合機620から送付されたカラーチャート615の画像データと測色計640で測色された該カラーチャート615の測色データとを比較して、複合機620のイメージスキャナの色再現特性を定量的に把握する。そして、コンピュータ610は、その結果をもとに複合機620内の入力プロファイルを修正する。
また、複合機620の画像出力機器としてのプリンタの色再現特性を把握する際には、コンピュータ610は、作成されたカラーチャートの電子データを複合機620へ送付する。複合機620は、このコンピュータ610から送付されたカラーチャートの電子データについて出力プロファイルを用いて色変換処理し、プリンタにて該カラーチャートの印刷物625を出力する。この後の動作は、先の図9と同様であるので、説明を省略する。
なお、図9乃至図11において、印刷機420や表示装置520や複合機620が、それぞれコンピュータ410,510,610の機能を兼ねることでもよい。すなわち、図1や図6のカラーチャート作成装置の機能は、画像入出力機器自体が備えることでよい。
110 原稿画像データ入力部
120 代表色抽出部
130 カラーパッチ色決定部
140 カラーパッチ配置位置決定部
150 カラーパッチ配置部
160 カラーチャート出力部
310 原稿画像データ入力部
320 画像分割部
330 代表色抽出部
340 カラーパッチ色決定部
350 カラーパッチ配置位置決定部
360 カラーパッチ配置部
370 カラーチャート出力部370
特開2006−93987号公報 特開2006−197457号公報 特開2008−187214号公報

Claims (10)

  1. 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、
    原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出手段と、
    前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、
    前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、
    前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段と、
    を有することを特徴とするカラーチャート作成装置。
  2. 請求項1に記載のカラーチャート作成装置において、
    前記カラーパッチ色決定手段は、
    (1)代表色をそのままカラーパッチの色として採用する、
    (2)既に採用された代表色との差異が所定の閾値を上回る代表色をカラーパッチの色として採用する、
    (3)予め定めた色の中から代表色に近い色をカラーパッチの色として採用する、
    のいずれかによってカラーパッチの色を決定することを特徴とするカラーチャート作成装置。
  3. 請求項1に記載のカラーチャート作成装置において、
    前記カラーパッチ配置位置決定手段は、
    (1)原稿画像データにおいて代表色の密度が最も高い位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
    (2)原稿画像データにおいて、代表色の密度が所定の閾値を上回る位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
    (3)原稿画像データにおいて、代表色の出現する位置の重心位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
    のいずれかによってカラーパッチを配置する位置を決定することを特徴とするカラーチャート作成装置。
  4. 請求項3に記載のカラーチャート作成装置において、
    前記カラーパッチ配置位置決定手段は、決定した位置に既に他のカラーパッチの配置が決まっているか、一部が重なってしまう場合には、
    (1)既に配置が決まっているカラーパッチと重ならない、近傍の位置に配置する、
    (2)既に配置が決まっているカラーパッチの位置をずらし、隣接する位置に配置する、(3)既に配置が決まっているカラーパッチの一部を、新たに配置するカラーパッチで上書きして配置する、
    のいずれかによってカラーパッチの配置位置をやり直すことを特徴とするカラーチャート作成装置。
  5. 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、
    原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割手段と、
    各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出手段と、
    前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、
    前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、
    前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段と、
    を有することを特徴とするカラーチャート作成装置。
  6. 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、
    コンピュータが、
    原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出工程と、
    前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、
    前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、
    前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程と、
    を実行することを特徴とするカラーチャート作成方法。
  7. 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、
    コンピュータが、
    原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割工程と、
    各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出工程と、
    前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、
    前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、
    前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程と、
    を実行することを特徴とするカラーチャート作成方法。
  8. 請求項6に記載のカラーチャート作成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項7に記載のカラーチャート作成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 複数のカラーパッチが配置されているカラーチャートであって、
    前記カラーパッチは、原稿画像データにおいて当該カラーパッチの色が出現する位置と対応する位置に配置されていることを特徴とするカラーチャート。
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