JP2013017111A - カラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法及びプログラム、並びにカラーチャート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷物の元データ等の原稿画像データを入力する手段(110)、原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する手段(120)、代表色に基づいてカラーパッチの色を決定する手段(130)、原稿画像データにおいて代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定する手段(140)、カラーチャート上の決定された位置に、決定された色のカラーパッチを配置する手段(150)、作成されたカラーチャートを出力する手段(160)を備える。
【選択図】図1
Description
(a)カラーパッチの数が多い
カラーチャートを構成するカラーパッチの数が多く、測色作業に多大な工数を要していた。これはカラーチャートの汎用性を重視して、カラーパッチが広範な色をカバーできるように、色空間を所定の基準(例えば等間隔)で分割してそれぞれカラーパッチに割り当てていたためである。測色の作業工数を削減するために、カラーパッチの数を単純に減らすと、測色により得られる情報が減少し、その結果、色再現特性の推定精度が低下して、所望の色調が再現できなくなる恐れがある。
従来のカラーチャートは汎用性が重視され、個々の印刷物や表示画像等に最適なものとは限らない。例えば、ある印刷物において使用されていない色のカラーパッチが存在したり、逆に再現性を重視する色の階調に十分な数のカラーパッチが割り当てられていなかったりする、このような場合、従来のカラーパッチでは、満足のいく色調再現を実現できない恐れがある。
一般にカラーチャート上のカラーパッチの配置には明確な基準はない。例えば、画像出力機器において、印刷機であれば印刷物の全面、ディプレイであれば画面の全面にわたって色再現特性が均一であれば、カラーパッチがカラーチャート上のどの位置に配置されていても問題にはならない。しかしながら、現実には面内の色再現特性にぱらつきが存在することから、カラーチャート上のカラーパッチの配置によって色合わせの精度にばらつきが生じる。これは、スキャナなどの画像入力機器でも同様である。
前記カラーパッチは、原稿画像データにおいて当該カラーパッチの色が出現する位置と対応する位置に配置されていることを特徴とする。
(a)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、予め決められた数だけ色を抽出する。
(b)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、所定の頻度を下回るまで色を抽出する。
(c)ヒストグラムにおいて出現の高い順に、所定の累積頻度を上回るまで色を抽出する。
(a)代表色と同じ色を採用する
つまり、抽出された各代表色をそのままカラーパッチの色として順次採用する。この場合には、代表色抽出部120とカラーパッチ色決定部130とを分ける必要はない。すなわち、代表色抽出部120がカラーパッチ色決定部130を兼ねることになる。
これは、代表色をそのままカラーパッチの色とすることは(a)と同様であるが、代表色を順次選択して、既にカラーパッチの色に採用された代表色との差異が大きい代表色のみを採用するものである。この場合、カラーパッチの色が極端に狭い範囲に集中してしまいことを避けることができる。具体的には、既に採用した代表色と選択した代表色との間の色空間でのユークリット距離や色差等を算出して、その値が所定の閾値以上の場合、選択した代表色をカラーパッチの色に採用する。これを、各代表色について繰り返す。
なお、代表色を採用するか否かの指標としては代表色間の差異ではなく密度を用い、所定の範囲内に存在する代表色の数が閾値を上回らないようにすることでもよい。
これは、予め色調を所定の基準で分割してそれぞれ代表色を決めておき、抽出された各代表色に最も近いもの(代表値)をそれぞれカラーパッチの色とするものである。
(a)代表色の密度がもっとも高い位置を採用する
これは、原稿画像データ上で所定の領域に占める代表色の画素の割合(密度)が最も高くなる位置を、当該代表色のカラーパッチの配置位置とするものである。具体的には、原稿画像データを複数の領域に分割し、各代表色について、領域ごとに当該代表色の密度を算出し、最も密度の高い領域の位置を当該代表色のカラーパッチを配置する位置として採用する。
基本的には(a)と同様であるが、(a)が各代表色ごとに、原稿画像データ上で最も密度の高い唯一の位置を採用するのに対し、ここでは、各代表色について、密度が予め定めた閾値より高い一つあるいは複数の位置を採用するものである。したがって、作成されるカラーチャートには、同じ色のカラーパッチが複数個所に配置されることもある。
これは、各代表色について、原稿画像データ上の当該代表色の画素が存在する位置を求め、これら位置の重心を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とするものである。
これは、原稿画像データ上で、代表色が属する系統色名の色が多く使われている位置に、その系統色名に属する色のカラーパッチを集めるものである。例えば、原稿画像データ上で赤系統の色が多く使われている領域に赤系統のカラーパッチが集まるように配置する。
(a)既に配置されているものと重ねられない、近傍の位置に配置する
図4(a)に具体例を示す。ここで、Aは既に配置されているカラーパッチ、BはAの配置位置と重なってしまうカラーパッチである。図4(a)に示すように、既に配置されているカラーパッチAと重ならない近傍の位置に、新しいカラーパッチBを配置する。
これはカラーパッチの配置位置を再度選択し直すものである。例えば、代表色の密度が最大の位置がダメなならば、代表色の密度が次に高い位置を選択するようにする。
図4(b)に具体例を示す。AとBは図4(a)と同様である。図4(b)では、既に配置されているカラーパッチAをずらし、これと隣接する位置に、新しいカラーパッチBを配置する。
図4(c)及び(d)に具体例を示す。ここでも、AとBは図4(a)と同様である。図4(c)及び(d)では、既に配置されているカラーパッチAの一部を、新しいカラーパッチBで上書する。なお、上書きするやり方は、図4の(c)や(d)に限らない。
(a)各色成分ごとに独立して代表色を抽出する
これには、例えばRGB空間で代表色を抽出するとした場合、R,G,Bの各ヒストグラムごとに独立して、各ヒストグラムにおいて出現頻度の高い階調の順に、それぞれ予め決められた数だけ抽出する、それぞれ所定の頻度を下回るまで抽出する、それぞれ所定の累積頻度を上回るまで抽出する、などが考えられる。
同様にRGB空間で代表色を抽出するとした場合、R,G,Bの各ヒストグラムを一緒にして、全ヒストグラムについて出現頻度の高い階調の順に、予め決められた数だけ抽出する、所定の頻度を下回るまで抽出する、所定の累積頻度を上回るまで抽出する、などが考えられる。
(a)代表色と同じ色を採用する
これは、選択した当該注目色成分の各代表色(階調)をそのままカラーパッチの色(階調)として順次採用するものである。この場合、先に述べたように代表色抽出部120とカラーパッチ色決定部130とを分ける必要はない。
これは、当該注目色成分の代表色(階調)を順次採用するが、既に採用された代表色との差異が大きい代表色を採用するものである。具体的には、既に採用した代表色とこれから採用しようとする代表色との階調値の差の絶対値を算出し、その値が所定の閾値を上まわる場合に採用する。これにより、カラーパッチの階調が極端に狭い範囲に集中するのを避けることができる。
これは、各代表色を採用する代わりに、予め階調を所定の基準で分割して、それぞれ田代表の階調値を決めておき、当該注目色成分の各代表色(階調)に最も近い階調値を採用するものである。
(a)代表色の密度が最も高い位置を採用する
これは、原稿画像データ上で所定の領域に占める当該注目色成分の代表色(階調)の画素の割合(密度)が最も高くなる位置を、該代表色のカラーパッチの配置位置とするものである。具体的には、原稿画像データにおける当該注目色成分の画像データを複数の領域に分割し、領域ごとに代表色に対応する階調の画素の密度を算出して、最も密度の高い位置を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とする。これを、当該注目色成分の各代表色について実施する。
基本的には(a)と同様であるが、(a)が当該注目色成分の各代表色ごとに、原稿画像データ上で最も密度の高い唯一の位置を採用するのに対して、ここでは、各代表色について、密度が予め定めた閾値よりも高い一つあるいは複数の位置を採用するものである。したがって、作成される当該色成分のカラーチャートには、同じ階調のカラーパッチが複数個所に配置されることもある。
これは、原稿画像データ上での代表色の重心位置を、当該代表色のカラーパッチを配置する位置とするものである。具体的には、原稿画像データにおける当該注目色成分の画像データについて、代表色に対応する階調の画素が存在する位置を算出し、これら位置の重心を当該代表色のカラーパッチを配置する位置とする。これを当該注目色成分の各代表色について実施する。
まず、原稿画像データ入力部310は、処理対象の原稿画像データを入力する(ステップ3001)。実際には、実施例1で説明したように、図2のようなコンピュータにおいて、CPU210が原稿画像データ入力部310として機能して、ハードディスク230などから所望の原稿画像データを読み出して主メモリ220に取り込む。
(a)予め設定された縦横の分割数に基づいて分割する。
(b)予め設定された高さと幅を用いて分割する。
なお、原稿画像データに余白が存在する場合には、余白を除いて局所領域を設定するようにする。
図9は、本発明のカラーチャート作成装置を利用して、画像出力機器としての印刷機の色再現特性を把握する場合のシステム構成例を示したものである。図9において、410はコンピュータ、420は処理対象の印刷機、430は測色計である。
120 代表色抽出部
130 カラーパッチ色決定部
140 カラーパッチ配置位置決定部
150 カラーパッチ配置部
160 カラーチャート出力部
310 原稿画像データ入力部
320 画像分割部
330 代表色抽出部
340 カラーパッチ色決定部
350 カラーパッチ配置位置決定部
360 カラーパッチ配置部
370 カラーチャート出力部370
Claims (10)
- 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、
原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出手段と、
前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、
前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、
前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段と、
を有することを特徴とするカラーチャート作成装置。 - 請求項1に記載のカラーチャート作成装置において、
前記カラーパッチ色決定手段は、
(1)代表色をそのままカラーパッチの色として採用する、
(2)既に採用された代表色との差異が所定の閾値を上回る代表色をカラーパッチの色として採用する、
(3)予め定めた色の中から代表色に近い色をカラーパッチの色として採用する、
のいずれかによってカラーパッチの色を決定することを特徴とするカラーチャート作成装置。 - 請求項1に記載のカラーチャート作成装置において、
前記カラーパッチ配置位置決定手段は、
(1)原稿画像データにおいて代表色の密度が最も高い位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
(2)原稿画像データにおいて、代表色の密度が所定の閾値を上回る位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
(3)原稿画像データにおいて、代表色の出現する位置の重心位置をカラーパッチを配置する位置として採用する、
のいずれかによってカラーパッチを配置する位置を決定することを特徴とするカラーチャート作成装置。 - 請求項3に記載のカラーチャート作成装置において、
前記カラーパッチ配置位置決定手段は、決定した位置に既に他のカラーパッチの配置が決まっているか、一部が重なってしまう場合には、
(1)既に配置が決まっているカラーパッチと重ならない、近傍の位置に配置する、
(2)既に配置が決まっているカラーパッチの位置をずらし、隣接する位置に配置する、(3)既に配置が決まっているカラーパッチの一部を、新たに配置するカラーパッチで上書きして配置する、
のいずれかによってカラーパッチの配置位置をやり直すことを特徴とするカラーチャート作成装置。 - 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成装置であって、
原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割手段と、
各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出手段と、
前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定手段と、
前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定手段と、
前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置手段と、
を有することを特徴とするカラーチャート作成装置。 - 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、
コンピュータが、
原稿画像データから出現頻度の高い複数の色を代表色として抽出する代表色抽出工程と、
前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、
前記原稿画像データにおいて前記代表色が出現する位置に基づいて、カラーチャート上のカラーパッチを配置する位置を決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、
前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程と、
を実行することを特徴とするカラーチャート作成方法。 - 複数のカラーパッチからなるカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法であって、
コンピュータが、
原稿画像データを複数のブロック(以下、局所領域)に分割する画像分割工程と、
各局所領域の原稿画像データから代表色を抽出する代表色抽出工程と、
前記代表色に基づいてカラーパッチの色を決定するカラーパッチ色決定工程と、
前記原稿画像データにおける前記局所領域の位置と対応するカラーチャート上の位置をカラーパッチを配置する位置として決定するカラーパッチ配置位置決定工程と、
前記カラーチャート上の前記決定された位置に、前記決定された色のカラーパッチを配置するカラーパッチ配置工程と、
を実行することを特徴とするカラーチャート作成方法。 - 請求項6に記載のカラーチャート作成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項7に記載のカラーチャート作成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 複数のカラーパッチが配置されているカラーチャートであって、
前記カラーパッチは、原稿画像データにおいて当該カラーパッチの色が出現する位置と対応する位置に配置されていることを特徴とするカラーチャート。
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