JP2013013682A - テープ式の使い捨ておむつ - Google Patents

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Hiroaki Igawa
博明 井川
Tatsuo Oi
辰夫 大井
Toshinori Ishikawa
俊昇 石川
Yasushi Kito
泰史 鬼頭
Kaoru Sakagami
薫 坂上
Yoko Niigaki
新垣陽子
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Abstract

【課題】装着性を向上させることにより、排泄物の漏れを防止する効果を向上させることができる、テープ式の使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】テープ式の使い捨ておむつ1は、前側胴周り部10aと、後側胴周り部10bと、股下部10cとを備え、後側胴周り部10bには、前側胴周り部10aに着脱自在に係合されるファスナー部材20を設け、股下部10cにおける、前側胴周り部10aから後側胴周り部10bへ向かう長さ方向に略直交する方向である幅方向の端部の形状を、装着者の脚周りの形状とし、股下部10cの幅方向の端部近傍には、脚周り部伸縮材16を設け、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の延伸線上には、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は当該股下部10cに着脱自在に係合される脚部ファスナー部材30を設け、脚部ファスナー部材30の引張方向が脚周り部伸縮材16の延伸方向と一致するように、脚周り部伸縮材16を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ式の使い捨ておむつに関する。
従来から、装着者(例えば乳幼児、高齢者等)から排泄される排泄物(例えば尿や便等)を捕捉するために着用する使い捨ておむつが用いられている。例えば、おむつ本体に対してファスニングテープを固定して構成されたトランクス型のテープ式の使い捨ておむつが開示されている。ここで、このおむつ本体は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの相互間に設けられた液保持性の吸収体とを備えて構成されている。また、このファスニングテープは、おむつ本体の背側部に設けられており、このおむつが装着者へあてがわれた状態ではおむつ本体の腹側の表面に止着される(例えば、特許文献1参照)。
特許第4004381号公報
しかしながら、上述した従来のトランクス型のテープ式の使い捨ておむつは、装着性に関して改善の余地があった。例えば、装着者の脚周り側のサイズがおむつ本体における装着者の脚周り側を覆う部分のサイズよりも小さい場合、装着者の脚周り側と当該おむつとの間に隙間が生じるので、おむつを装着者の脚周り側にフィットさせることが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装着性を向上させることにより、排泄物の漏れを防止する効果を向上させることができる、テープ式の使い捨ておむつを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のテープ式の使い捨ておむつは、装着者の胴周りの腹側を覆う前側胴周り部と、装着者の胴周りの背側を覆う後側胴周り部と、前記前側胴周り部と前記後側胴周り部との相互間に設けられた股下部であって、装着者の股下側を覆う股下部とを備え、前記前側胴周り部又は前記後側胴周り部のいずれか一方には、前記前側胴周り部又は前記後側胴周り部のいずれか他方に着脱自在に係合されるファスナー部材を設け、前記股下部における、前記前側胴周り部から前記後側胴周り部へ向かう長さ方向に略直交する方向である幅方向の端部の形状を、装着者の脚周りの形状とし、前記股下部の前記幅方向の端部近傍には、伸縮部材を設け、前記股下部における前記伸縮部材の延伸線上には、前記前側胴周り部、前記後側胴周り部、又は当該股下部に着脱自在に係合される脚部ファスナー部材を設け、装着者によって引張られた際の前記脚部ファスナー部材の引張方向が前記伸縮部材の延伸方向と一致するように、前記脚部ファスナー部材を配置している。
また、請求項2に記載のテープ式の使い捨ておむつは、請求項1に記載のテープ式の使い捨ておむつにおいて、前記ファスナー部材を前記後側胴周り部に設け、前記脚部ファスナー部材を、前記股下部における前記長さ方向の中央位置よりも前記前側胴周り部側に設けている。
また、請求項3に記載のテープ式の使い捨ておむつは、請求項1又は2に記載のテープ式の使い捨ておむつにおいて、前記脚部ファスナー部材を弾性部材にて形成している。
また、請求項4に記載のテープ式の使い捨ておむつは、請求項1から3のいずれか一項に記載のテープ式の使い捨ておむつにおいて、少なくとも前記股下部における装着者と当接する側の側部には、装着者に向けて凸となる突起状に形成された漏洩防止手段であって、排泄物が当該テープ式の使い捨ておむつ外に漏洩することを防止する漏洩防止手段を設け、前記漏洩防止手段における前記股下部側の端部とは反対側の端部には、漏洩防止用伸縮部材を設け、前記漏洩防止手段における前記反対側の端部から前記股下部に至る間の領域のうち、前記漏洩防止用伸縮部材が設けられていない領域を前記股下部に接続している。
また、請求項5に記載のテープ式の使い捨ておむつは、請求項1から5のいずれか一項に記載のテープ式の使い捨ておむつにおいて、少なくとも前記股下部における装着者と当接する側の側部には、排泄物を吸収する吸収体を設け、前記前側胴周り部、前記後側胴周り部、又は前記股下部には、前記吸収体を着脱自在に固定可能な固定手段を設けている。
請求項1に記載のテープ式の使い捨ておむつによれば、股下部における伸縮部材の延伸線上に、前側胴周り部、後側胴周り部、又は当該股下部に着脱自在に係合される脚部ファスナー部材を設けたので、装着者がテープ式の使い捨ておむつを装着した時に、装着者によって脚部ファスナー部材が引張られた際には、伸縮部材を効果的に延伸させることができる。そのため、装着者の脚周り側を股下部にフィットさせることができ、排泄物の漏れを防止する効果を向上させることができる。また、装着者によって引張られる脚部ファスナー部材の引張方向が伸縮部材の延伸方向と一致するように、脚部ファスナー部材を配置したので、装着者によって脚部ファスナー部材に作用する引張力を伸縮部材に効果的に伝達することができ、伸縮部材を一層効果的に延伸させることができる。
また、請求項2に記載のテープ式の使い捨ておむつによれば、ファスナー部材を後側胴周り部に設け、脚部ファスナー部材を股下部における長さ方向の中央位置よりも前側胴周り部側に設けたので、脚部ファスナー部材をファスナー部材の引張方向と対向する方向に沿って引張ることができ、股下部における長さ方向の中央位置よりも後側胴周り部側に設けた場合に比べて伸縮部材を効果的に延伸させることができる。
また、請求項3に記載のテープ式の使い捨ておむつによれば、脚部ファスナー部材を弾性部材にて形成したので、当該脚部ファスナー部材と伸縮部材と連続した延伸効果を有することができ、テープ式の使い捨ておむつの装着性を一層向上させることができる。
また、請求項4に記載のテープ式の使い捨ておむつによれば、漏洩防止手段における反対側の端部から股下部に至る間の領域のうち、漏洩防止用伸縮部材が設けられていない領域を股下部に接続したので、当該漏洩防止用伸縮部材が設けられていない領域が脚部ファスナー部材の伸縮と共に伸縮しやすくなる。そのため、漏洩防止手段のギャザー効果を向上させることができ、装着者の股下側と漏洩防止手段とをフィットさせることができる。また、このテープ式の使い捨ておむつにおける、上記漏洩防止用伸縮部材が設けられていない領域における長さ方向の端部近傍と、漏洩防止手段との相互間にポケット構造を形成することができ、排泄物の漏れを防止する効果を一層向上させることができる。さらに、漏洩防止手段のギャザー効果の向上によって、脚部ファスナー部材が引張られることにより、漏洩防止手段も伸張されるので、上記ポケット構造の密閉性を向上させることができる。また、このポケット構造は、脚部ファスナー部材の幅方向の線上に形成されているので、脚部ファスナー部材が引張られると、漏洩防止手段が伸張されるので、このポケット構造の密閉性を向上させることができる。
また、請求項5に記載のテープ式の使い捨ておむつによれば、前側胴周り部、後側胴周り部、又は股下部には、パッドを着脱自在に固定可能な固定手段を設けたので、装着者と当該テープ式の使い捨ておむつとの相互間においてパッドをズレないように介在させることができる。そのため、テープ式の使い捨ておむつにパッドが取り付けられた場合でも、当該パッドが取り付けられていない場合と同様の装着性を維持することができる。
実施の形態1に係るテープ式の使い捨ておむつの構成を示す平面図である。 図1のテープ式の使い捨ておむつが組立てられた状態の正面図であり、(a)は腹側から見た図であり、(b)は背側から見た図である。 図2の斜視図である。 図1の変形例に係るパンツ型のテープ式の使い捨ておむつが組立てられた状態の正面図であり、(a)は腹側から見た図であり、(b)は背側から見た図である。 図4の斜視図である。 (a)は図1の股下部のX方向の端部の拡大図を示す図であり、(b)は(a)の変形例を示す図である。 図1の立体ギャザーの拡大図である。 図7のA−A矢視断面図である。 図7のB−B矢視断面図である。 図9の斜視図である。 実施の形態2に係るテープ式の使い捨ておむつの構成を示す平面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るテープ式の使い捨ておむつの各実施の形態を詳細に説明する。最初に、テープ式の使い捨ておむつの全体構成を説明し、次に、テープ式の使い捨ておむつの装着方法を説明し、次いでテープ式の使い捨ておむつの製造方法について説明し、最後に各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、本発明の基本形態である。
(構成)
実施の形態1に係るテープ式の使い捨ておむつの適用対象又は種類は任意である。例えば、テープ式の使い捨ておむつの適用対象としては、幼児用のテープ式の使い捨ておむつ、大人用のテープ式の使い捨ておむつ、ペット用のテープ式の使い捨ておむつ等が挙げられる。また、テープ式の使い捨ておむつの種類としては、トランクス型のテープ式の使い捨ておむつ、パンツ型のテープ式の使い捨ておむつ等が挙げられる。以下では、装着する対象者を大人として、排泄物を捕捉するために着用される大人用トランクス型のテープ式の使い捨ておむつ(以下、テープ式の使い捨ておむつと称す)に適用した場合を例として説明を行う。
図1は、実施の形態1に係るテープ式の使い捨ておむつの構成を示す平面図である。図2は、図1のテープ式の使い捨ておむつが組立てられた状態の正面図であり、(a)は腹側から見た図であり、(b)は背側から見た図である。図3は、図2の斜視図である。図4は、図1の変形例に係るパンツ型のテープ式の使い捨ておむつが組立てられた状態の正面図であり、(a)は腹側から見た図であり、(b)は背側から見た図である。図5は、図4の斜視図である。なお、以下の説明では、図1のX方向を幅方向、Y方向を長さ方向、図1に示す形状を平面形状、図1に示すテープ式の使い捨ておむつをX方向又はY方向から見た形状を側面形状とする。図1に示すように、テープ式の使い捨ておむつ1は、おむつ本体10に対してファスナー部材20と、脚部ファスナー部材30とを固定して構成されている。また、以下の説明では、図1から図3に示すトランクス型のテープ式の使い捨ておむつの説明を行うが、図4及び図5に示すパンツ型のテープ式の使い捨ておむつについては説明を省略する。
(構成−おむつ本体)
おむつ本体10は、テープ式の使い捨ておむつ1の基本構造体である。このおむつ本体10は、裏面材11、表面材12、吸収体13、立体ギャザー14、ウエスト部伸縮材15、脚周り部伸縮材16、及びターゲットゾーン17を備えて構成されている。以下では、説明の都合上、おむつ本体10を3つの領域に区分して説明する。具体的には、このおむつ本体10は、X方向に沿った区分面100a、100bを境界として、装着者の胴周りの腹側を覆う前側胴周り部10aと、装着者の胴周りの背側を覆う後側胴周り部10bと、前側胴周り部10aと後側胴周り部10bとの相互間に設けられた股下部10cであって、装着者の股下側を覆う股下部10cとに区分する。ただし、この区分は、概念的なものであって物理的なものではなく、これら前側胴周り部10aと、後側胴周り部10bと、股下部10cとは相互に境目のない一体的なものとして形成されている。なお、おむつ本体10の側面のうち、装着者の肌面に対向する側の側面をおむつ内側面と称し、装着者の肌面に対向しない側の側面をおむつ外側面と称する(後述する裏面材11の側面、表面材12の側面、立体ギャザー14の側面、ファスナー部材20の側面、脚部ファスナー部材30の側面も同様とする)。
(構成−おむつ本体−裏面材)
裏面材11は、液状の排泄物を透過しない液不透過手段である。この裏面材11は、平面形状を略砂時計形状とするシート状体であり、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cにわたって設けられている。また、この裏面材11は、液状の排泄物を透過しない材質、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂材等で形成されている。また、この裏面材11のおむつ外側面上には、裏面材不織布11aが設けられている。この裏面材不織布11aは、防水性の高い材質、例えば合成樹脂材等で形成されている。
(構成−おむつ本体−表面材)
表面材12は、液状の排泄物を透過する透過手段である。表面材12は、裏面材11に比べて板面積が小さいものであって、平面形状を長方形状とするシート状体である。この表面材12は、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cにわたって設けられており、裏面材11に対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。また、この表面材12は、液状の排泄物を透過する材質、例えば、浸水性の水透過シートで形成されている。
(構成−おむつ本体−吸収体)
吸収体13は、表面材12を透過した液状の排泄物を吸収する吸収手段である。この吸収体13は、平面形状を略方形状又は略砂時計形状とする板状体であり、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cにわたって設けられている。具体的には、この吸収体13は、裏面材11と表面材12との相互間に挟持されており、裏面材11又は表面材12に対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定されている。この吸収体13は、液状の排泄物を吸収する材質、例えば、高分子ポリマー、パルプ繊維等の吸水材で形成されている。
(構成−おむつ本体−立体ギャザー)
立体ギャザー14は、排泄物がおむつ本体10外に漏洩することを防止する漏洩防止手段である。立体ギャザー14は、装着者に向けて凸となる突起状に形成されたシート状体であり、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cにわたって設けられている。具体的には、立体ギャザー14は、裏面材11のおむつ内側面上に一対設けられており、吸収体13のX方向の両端部に配置され、裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定されている。また、各立体ギャザー14は、液状の排泄物を透過しがたい撥水性の不織布で形成されている。なお、この立体ギャザー14の設置の詳細については、後述する。
また、立体ギャザー14におけるおむつ本体10側の端部とは反対側の端部には、立体ギャザー伸縮材14aが設けられている。立体ギャザー伸縮材14aは、立体ギャザー14を装着者にフィットさせるために、立体ギャザー14を伸縮させるための漏洩防止用伸縮部材である。この立体ギャザー伸縮材14aは、ゴム材等の弾性部材で形成された略細長の線状体又は棒状体であり、当該立体ギャザー伸縮材14aを伸張させた状態で立体ギャザー14に対して接着剤又は溶着等により固定されている。
(構成−おむつ本体−ウエスト部伸縮材)
また、ウエスト部伸縮材15は、後側胴周り部10bを装着者にフィットさせるために、当該後側胴周り部10bを伸縮させるための後側胴周り用伸縮部材である。このウエスト部伸縮材15は、ゴム材等の弾性部材で形成された略細長の線状体又は棒状体であり、後側胴周り部10bに設けられている。具体的には、このウエスト部伸縮材15は、裏面材11と表面材12の相互間に挟持されており、後側胴周り部10bをX方向に沿って伸縮させるために、当該後側胴周り部10bにおいてX方向に沿うように配置され、当該ウエスト部伸縮材15を伸張させた状態で裏面材11又は表面材12に対して接着剤又は溶着等により固定されている。
(構成−おむつ本体−脚周り部伸縮材)
また、脚周り部伸縮材16は、股下部10cにおけるX方向の端部を装着者にフィットさせるために、当該股下部10cにおけるX方向の端部を伸縮させるための伸縮部材である。この脚周り部伸縮材16は、ゴム材等の弾性部材で形成された略細長の線状体又は棒状体であり、股下部10cに設けられている。具体的には、脚周り部伸縮材16は、裏面材11と裏面材不織布11aとの相互間に複数挟持されており、当該脚周り部伸縮材16を伸張させた状態で裏面材11又は裏面材不織布11aに対して接着剤又は溶着等により固定されている。なお、この脚周り部伸縮材16の設置の詳細については、後述する。
(構成−おむつ本体−ターゲットゾーン)
ターゲットゾーン17は、ファスナー部材20を、おむつ本体10に対して着脱自在に固定するためのファスナー部材固定手段である。ターゲットゾーン17は、ポリエチレン等の合成樹脂材等で形成された略方形状のシート状体であり、前側胴周り部10a又は後側胴周り部10bのいずれか一方に設けられている(ここでは、前側胴周り部10aに設けられている)。具体的には、実施の形態1では、このターゲットゾーン17は、裏面材不織布11aのおむつ外側面上に設けられ、裏面材不織布11aに対して接着剤又は溶着等により固定されている。
(構成−ファスナー部材)
ファスナー部材20は、テープ式の使い捨ておむつ1を装着者に固定するためのものである。ファスナー部材20は、平面形状を略方形状とするシート状体である。また、このファスナー部材20は、前側胴周り部10a又は後側胴周り部10bのいずれか一方に設けられ、前側胴周り部10a又は後側胴周り部10bのいずれか他方に着脱自在に係合される。具体的には、実施の形態1では、ターゲットゾーン17が前側胴周り部10aに取り付けられているので、このファスナー部材20は後側胴周り部10bに一対設けられ、後側胴周り部10bのX方向の両端部に配置され、裏面材11または裏面材不織布11aに対して接着剤や溶着等によって接続される。これにより、ファスナー部材20を前側胴周り部10aに設けられたターゲットゾーン17に着脱自在に係合することができる。
また、ファスナー部材20には、平板状の第1の面ファスナー20aが設けられている。第1の面ファスナー20aは、ファスナー部材20をターゲットゾーン17に着脱自在に取り付けるためのターゲットゾーン当接手段である。この第1の面ファスナー20aは、ファスナー部材20のおむつ内側面上に設けられ、ファスナー部材20に対して接着剤又は溶着等により固定されている。この第1の面ファスナー20aの構成は、上述したターゲットゾーン17の構成に対応するものであり、例えば、ターゲットゾーン17がフック状の突起部を係合するように構成されている場合には、第1の面ファスナー20aは、当該フック状の突起部が着脱可能に係合される突起部を有する。
(構成−脚部ファスナー部材)
脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるX方向の端部の締め付けを調整するためのものである。脚部ファスナー部材30は、伸縮性不織布やゴム材等の弾性部材で形成されたものであって、平面形状を略方形状とするシート状体である。また、この脚部ファスナー部材30は、股下部10cに設けられ、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は股下部10cに着脱自在に係合される。具体的には、脚部ファスナー部材30は股下部10cに一対設けられており、股下部10cのX方向の両端部に配置され、裏面材11または裏面材不織布11aに対して接着剤や溶着等によって接続されている。
また、脚部ファスナー部材30には、平板状の第2の面ファスナー30aが設けられている。第2の面ファスナー30aは、脚部ファスナー部材30を前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は股下部10cに着脱自在に取り付けるための当接手段である。この第2の面ファスナー30aは、脚部ファスナー部材30のおむつ内側面上に設けられ、脚部ファスナー部材30に対して接着剤又は溶着等により固定されている。また、この第2の面ファスナー30aの構成は、例えば、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は股下部10cと着脱可能に接続される止着材(例えば、粘着シール、フック材等)にて構成されている。なお、この脚部ファスナー部材30の設置の詳細については、後述する。
(脚周り部伸縮材と脚部ファスナー部材の設置の詳細)
次に、実施の形態1に係る脚周り部伸縮材16と脚部ファスナー部材30の設置の詳細について説明する。図6(a)は図1の股下部のX方向の端部の拡大図を示す図であり、図6(b)は図6(a)の変形例を示す図である。
まず、脚周り部伸縮材16の設置の詳細について説明する。脚周り部伸縮材16は、概念的には、股下部10cのX方向の端部近傍に配置されている。ここで、「股下部10cのX方向の端部近傍」としては、凹部40と、前側胴周り部10aと凹部40とを連結する前側連結部41と、後側胴周り部10bと凹部40とを連結する後側連結部42とが該当する。また、「凹部40」は、装着者の脚周りの形状にて形成されており、例えば股下部10cの内側に向けて凸となる湾曲状、屈曲状、コの字状等と形成されている。
具体的には、実施の形態1では、図6(a)に示すように、凹部40が股下部10cの内側に向けて凸となる湾曲状に形成されており、この脚周り部伸縮材16は、凹部40に沿うように股下部10cのX方向の端部近傍に連続状に複数配置されている。これにより、股下部10cのX方向の端部を当該股下部10cのX方向の端部に沿って伸縮させることができる。
次に、脚部ファスナー部材30の設置の詳細について説明する。脚部ファスナー部材30は、概念的には、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の延伸線上に配置されている。ここで、「股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の延伸線上」とは、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の軸線上、又は股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の軸線の延長線上を意味する。また、「脚部ファスナー部材30が、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の軸線上に配置される」とは、脚部ファスナー部材30が脚周り部伸縮材16の少なくとも一部と重なる位置に配置されることを意味する。また、「脚部ファスナー部材30が、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の軸線の延長線上に配置される」とは、脚部ファスナー部材30が脚周り部伸縮材16の軸線の延長線上であって、脚周り部伸縮材16から離れた位置に配置されることを意味する。
具体的には、実施の形態1では、図6(a)に示すように、一対の脚部ファスナー部材30の各々は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側であって、脚周り部伸縮材16の軸線の延長線上に配置されている。これにより、脚部ファスナー部材30を引張ることにより、脚周り部伸縮材16を効果的に延伸させることができる。
また、脚部ファスナー部材30の配置方向は任意であり、例えば、概念的には、装着者によって引張られた際の脚部ファスナー部材30の引張方向が脚周り部伸縮材16の延伸方向と一致するように、この脚部ファスナー部材30が配置されてもよい。ここで、「脚周り部伸縮材16の延伸方向」とは、脚周り部伸縮材16が当該脚周り部伸縮材16の軸線に沿って延伸される方向のことである。
具体的には、実施の形態1では、図6(b)に示すように、脚部ファスナー部材30の引張方向が脚周り部伸縮材16の軸線に沿うように、脚部ファスナー部材30が配置されてもよい。これにより、脚部ファスナー部材30に作用する力(例えば引張力等)を脚周り部伸縮材16に効果的に伝達することができ、脚周り部伸縮材16を一層効果的に延伸させることができる。
さらに、ファスナー部材20と脚部ファスナー部材30との相互の位置関係については、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置を基準として、ファスナー部材20が設けられている位置とは反対側の位置に設けられることが好ましい。例えば、概念的に、ファスナー部材20が後側胴周り部10bに設けられている場合には、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側に設けられてもよい。あるいは、ファスナー部材20が前側胴周り部10aに設けられている場合には、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側に設けられてもよい。
具体的には、実施の形態1では、図6(a)に示すように、ファスナー部材20が後側胴周り部10bに設けられている場合には、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側(例えば、上述した前側連結部41等)に設けられてもよい。これにより、脚部ファスナー部材30をファスナー部材20の引張方向と対向する方向に沿って引張ることができるので、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側に設けた場合に比べて脚周り部伸縮材16を効果的に延伸させることができる。
(立体ギャザーの設置の詳細)
次に、実施の形態1に係る立体ギャザー14の設置の詳細について説明する。図7は、図1の立体ギャザー14の拡大図である。図8は、図7のA−A矢視断面図である。図9は、図7のB−B矢視断面図である。図10は、図9の斜視図である。
立体ギャザー14の設置については、概念的には、立体ギャザー14における股下部10c側の端部とは反対側の端部から股下部10cに至る間の領域のうち、立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域が股下部10cに接続されている。
具体的には、実施の形態1では、図7及び図9に示すように、立体ギャザー14における装着者の股下側に当接する部分であって、立体ギャザー14のおむつ外側面のうち、立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域が、股下部10cのおむつ内側面であって、当該立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域よりも当該股下部10cの内側に位置する部分に対して接着剤又は溶着によって接続されている(図1及び図7に示す斜線部分は、立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域と股下部10cのおむつ内側面との接合部60に該当する)。
これにより、上記立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域が脚部ファスナー部材30の伸縮と共に伸縮しやすくなるので、立体ギャザー14のギャザー効果を向上させることができる。
また、このテープ式の使い捨ておむつ1は、上記従来のテープ式の使い捨ておむつに比べて凹部40が急な湾曲状に形成されているので、従来のテープ式の使い捨ておむつに比べて吸収体13の幅(特に吸収体13のくびれ部分の幅)が小さい。その一方で、上記立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域を股下部10cに接続することにより、おむつ本体10における、上記立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域におけるY方向の端部近傍と立体ギャザー14との相互間にポケット構造50を形成することができる。これらのことから、このテープ式の使い捨ておむつ1は、従来のテープ式の使い捨ておむつと遜色なく、排泄物を閉じ込めることができる。また、このポケット構造50は、脚部ファスナー部材30のX方向の線上に形成されているので、脚部ファスナー部材30が引張られると、立体ギャザー14が伸張されるので、このポケット構造50の密閉性を向上させることができる。
(テープ式の使い捨ておむつの装着方法)
次に、上述したテープ式の使い捨ておむつ1の装着方法について説明する。図3に示すように、このテープ式の使い捨ておむつ1の装着方法としては、最初に、装着者におむつ本体10をあてがうために、後側胴周り部10bを装着者の背側を覆うように当接するとともに、前側胴周り部10aを装着者の腹側を覆うように当接する。
次に、このテープ式の使い捨ておむつ1を装着者の胴回りで固定するために、後側胴周り部10bの両端部に取り付けられた一対のファスナー部材20を前側胴周り部10aに設けられたターゲットゾーン17に固定する。
次いで、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側に設けられた一対の脚部ファスナー部材30を後側胴周り部10b(又は股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側)に固定するための準備として、一対の脚部ファスナー部材30を装着者の背側に向けてそれぞれ引張ることにより、股下部10cのX方向の両端部又は一対の脚部ファスナー部材30を伸長させる。その後、一対の脚部ファスナー部材30を後側胴周り部10b(又は股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側)に固定する。
このように、装着者がテープ式の使い捨ておむつ1を装着した時に、装着者によって脚部ファスナー部材30が引張られた際には、脚周り部伸縮材16を効果的に延伸させることができ、装着者の脚周り側を股下部10cにフィットさせることができる。特に、脚部ファスナー部材30をファスナー部材20の引張方向と対向する方向に沿って引張ることにより、脚周り部伸縮材16を一層効果的に延伸させることができる。また、脚部ファスナー部材30を引張ることにより、立体ギャザー14を伸張させることができ、装着者の股下側と立体ギャザー14とをフィットさせることができる。
(テープ式の使い捨ておむつの製造方法)
次に、上述したテープ式の使い捨ておむつ1の製造方法について説明する。このテープ式の使い捨ておむつ1の製造方法は、最初に、裏面材不織布11aのおむつ外側面上に、ターゲットゾーン17を設ける。具体的には、ターゲットゾーン17を前側胴周り部10aとなる位置に設け、裏面材不織布11aに対して接着剤又は溶着等により固定する。次いで、裏面材不織布11aのおむつ内側面上に裏面材11を設けると共に、脚周り部伸縮材16を裏面材11と裏面材不織布11aとの相互間に設ける。具体的には、裏面材11を、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cとなる位置にわたって設け、裏面材不織布11aに対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定する。また、脚周り部伸縮材16を股下部10cのX方向の端部近傍となる位置にわたって設け、脚周り部伸縮材16を伸長させた状態で、裏面材11又は裏面材不織布11aに対して接着剤又は溶着等により固定する。
次に、裏面材11のおむつ内側面上に吸収体13を設ける。具体的には、吸収体13を前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cとなる位置にわたって設け、吸収体13を裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定する。
次に、ファスナー部材20のおむつ内側面上に第1の面ファスナー20aを設け、ファスナー部材20に対して接着剤又は溶着等により固定する。次いで、一対のファスナー部材20を裏面材11のおむつ内側面上に設ける。具体的には、一対のファスナー部材20を後側胴周り部10bにおけるX方向の両端部となる位置にわたって設け、裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定する。
また、脚部ファスナー部材30のおむつ内側面上に第2の面ファスナー30aを設け、脚部ファスナー部材30に対して接着剤又は溶着等により固定する。次いで、一対の脚部ファスナー部材30を裏面材11のおむつ内側面上に設ける。具体的には、一対の脚部ファスナー部材30を股下部10cのX方向の両端部近傍となる位置にわたって設ける。このとき、一対の脚部ファスナー部材30の各々を股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側であって、脚周り部伸縮材16の軸線の延長線上に配置する。そして、一対の脚部ファスナー部材30を裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定する。
次に、裏面材11のおむつ内側面上に表面材12を設けると共に、裏面材11と表面材12との相互間にウエスト部伸縮材15を設ける。具体的には、表面材12を、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cとなる位置にわたって設け、裏面材11に対して少なくともその一部を接着剤又は溶着等によって固定する。また、ウエスト部伸縮材15を後側胴周り部10bとなる位置においてX方向に沿うように設け、ウエスト部伸縮材15を伸長させた状態で、裏面材11又は表面材12に対して接着剤又は溶着等により固定する。
続いて、一対の立体ギャザー14の各々に立体ギャザー伸縮材14aを設け、当該立体ギャザー伸縮材14aを伸張させた状態で立体ギャザー14に対して接着剤又は溶着等により固定する。そして、一対の立体ギャザー14を裏面材11のおむつ内側面上に設ける。具体的には、一対の立体ギャザー14を、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cとなる位置にわたって設け、これら前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、及び股下部10cのX方向の両端側に配置し、裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定する。また、各立体ギャザー14における装着者の股下側に当接する部分において、立体ギャザー14のおむつ外側面のうち、立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域を、裏面材11に対して接着剤又は溶着によって接続する。
(効果)
このように実施の形態1によれば、股下部10cにおける脚周り部伸縮材16の延伸線上に、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は当該股下部10cに着脱自在に係合される脚部ファスナー部材30を設けたので、装着者がテープ式の使い捨ておむつ1を装着した時に、装着者によって脚部ファスナー部材30が引張られた際には、脚周り部伸縮材16を効果的に延伸させることができる。そのため、装着者の脚周り側を股下部10cにフィットさせることができ、排泄物の漏れを防止する効果を向上させることができる。また、装着者によって引張られる脚部ファスナー部材30の引張方向が脚周り部伸縮材16の延伸方向と一致するように、脚部ファスナー部材30を配置することで、装着者によって脚部ファスナー部材30に作用する引張力を脚周り部伸縮材16に効果的に伝達することができ、脚周り部伸縮材16を一層効果的に延伸させることができる。
また、ファスナー部材20を後側胴周り部10bに設け、脚部ファスナー部材30を、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側に設けたので、脚部ファスナー部材30をファスナー部材20の引張方向と対向する方向に沿って引張ることができ、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側に設けた場合に比べて脚周り部伸縮材16を効果的に延伸させることができる。
また、脚部ファスナー部材30を弾性部材にて形成したので、当該脚部ファスナー部材30と脚周り部伸縮材16と連続した延伸効果を有することができ、テープ式の使い捨ておむつ1の装着性を一層向上させることができる。
また、立体ギャザー14における反対側の端部から股下部10cに至る間の領域のうち、立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域を股下部10cに接続したので、当該立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域が脚部ファスナー部材30の伸縮と共に伸縮しやすくなる。そのため、立体ギャザー14のギャザー効果を向上させることができ、装着者の股下側と立体ギャザー14とをフィットさせることができる。また、上記立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域を股下部10cに接続することにより、おむつ本体10における、上記立体ギャザー伸縮材14aが設けられていない領域におけるY方向の端部近傍と立体ギャザー14との相互間にポケット構造50を形成することができ、従来のテープ式の使い捨ておむつと遜色なく、排泄物を閉じ込めることができる。また、このポケット構造50は、脚部ファスナー部材30のX方向の線上に形成されているので、脚部ファスナー部材30が引張られると、立体ギャザー14が伸張されるので、このポケット構造50の密閉性を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、パッド(インナーパッド)の装着が可能な形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態2に係るテープ式の使い捨ておむつ1の構成について説明する。図11は、実施の形態2に係るテープ式の使い捨ておむつ1の構成を示す平面図である。図11に示すように、テープ式の使い捨ておむつ1は、おむつ本体10に対してファスナー部材20と、脚部ファスナー部材30とを固定して構成されている。
(構成−おむつ本体)
おむつ本体10は、裏面材11、表面材12、吸収体13、立体ギャザー14、ウエスト部伸縮材15、脚周り部伸縮材16、ターゲットゾーン17、及びパッド用立体ギャザー18を備えて構成されている。
パッド用立体ギャザー18は、パッド(図示省略)を着脱自在に固定するための固定手段である。ここで、「パッド」とは、排泄物を吸収する吸収体のことであり、例えば高分子ポリマー、パルプ繊維等の吸水材にて形成されたものであって、平面形状を略方形状又は略砂時計形状とする板状体であるインナーパッド等が該当する。
このパッド用立体ギャザー18は、装着者に向けて凸となる突起状に形成された板状体であり、前側胴周り部10a、後側胴周り部10b、又は股下部10cに設けられている。具体的には、実施の形態2では、パッド用立体ギャザー18は、裏面材11のおむつ内側面上に複数設けられており、前側胴周り部10aと後側胴周り部10bのX方向の両端部近傍に配置され、裏面材11に対して接着剤又は溶着等により接続されている。
また、パッド用立体ギャザー18におけるおむつ本体10側とは反対側の端部には、パッド用立体ギャザー伸縮材18aが設けられている。パッド用立体ギャザー伸縮材18aは、パッドを装着者にフィットさせるために、パッド用立体ギャザー18を伸縮させるための固定手段用伸縮部材である。このパッド用立体ギャザー伸縮材18aは、ゴム材等の弾性部材で形成された略細長の線状体又は棒状体であり、当該パッド用立体ギャザー伸縮材18aを伸張させた状態でパッド用立体ギャザー18に対して接着剤又は溶着等により固定されている。
これにより、パッドがパッド用立体ギャザー18によって固定されることによって、装着者とおむつ本体10との相互間においてパッドをズレないように介在させることができる。
(テープ式の使い捨ておむつの製造方法)
次に、上述したテープ式の使い捨ておむつ1の製造方法について説明する。このテープ式の使い捨ておむつ1の製造方法は、おむつ本体10の製造工程と、ファスナー部材20の取付工程と、脚部ファスナー部材30の取付工程とに大別される。
ここで、おむつ本体10の製造工程について説明する。おむつ本体10の製造工程は、最初に裏面材11と表面材12との相互間に、吸収体13、及びウエスト部伸縮材15を設ける。
また、パッド用立体ギャザー18の設置については、複数のパッド用立体ギャザー18の各々にパッド用立体ギャザー伸縮材18aを設け、当該パッド用立体ギャザー伸縮材18aを伸張させた状態でパッド用立体ギャザー18に対して接着剤又は溶着等により固定する。次いで、複数のパッド用立体ギャザー18を裏面材11のおむつ内側面上に設ける。具体的には、複数のパッド用立体ギャザー18を前側胴周り部10a又は後側胴周り部10bとなる位置に設け、裏面材11に対して接着剤又は溶着等により固定する。
(効果)
このように実施の形態2によれば、前側胴周り部10aと後側胴周り部10bとには、パッドを着脱自在に固定可能なパッド用立体ギャザー18を設けたので、パッドの端部がパッド用立体ギャザー18によって固定されることによって、装着者とおむつ本体10との相互間においてパッドをズレないように介在させることができる。そのため、テープ式の使い捨ておむつ1にパッドが取り付けられた場合でも、当該パッドが取り付けられていない場合と同様の装着性を維持することができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(ファスナー部材及び脚部ファスナー部材の数について)
各実施の形態では、テープ式の使い捨ておむつ1に対しておむつ本体10のX方向の両端部に一対のファスナー部材20、及び一対の脚部ファスナー部材30が設けられているが、これに限られず、例えば、当該おむつ本体10のX方向の端部にそれぞれ複数のファスナー部材20、又は複数の脚部ファスナー部材30が設けられてもよい。
(脚周り部伸縮材の設置の詳細について)
各実施の形態では、脚周り部伸縮材16は、股下部10cのX方向の端部近傍に連続状に配置されていると説明したが、これに限られない。例えば、脚周り部伸縮材16が股下部10cのX方向の端部近傍に断続状に配置されてもよい。
(脚部ファスナー部材の設置の詳細について)
各実施の形態では、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側に設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、脚部ファスナー部材30は、股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも後側胴周り部10b側に設けられてもよく、又は股下部10cにおけるY方向の中央位置よりも前側胴周り部10a側と後側胴周り部10b側とに設けられてもよい。
(ターゲットゾーンと第1の面ファスナーについて)
各実施の形態では、ターゲットゾーン17がフック状の突起部を係合するように構成されている場合には、第1の面ファスナー20aは、当該フック状の突起部が着脱可能に係合される突起部を有する部材として構成されると説明したが、これに限られない。例えば、ターゲットゾーン17又は第1の面ファスナー20aに粘着層が設けられることにより、ターゲットゾーン17と第1の面ファスナー20aとが相互に接着されるように構成されてもよい。
(その他のテープ式の使い捨ておむつの構造及び製造方法について)
その他、テープ式の使い捨ておむつ1の構造及び製造方法については、上記説明した技術的思想に逸脱しない範囲で、任意に変更することが可能である。
1 テープ式の使い捨ておむつ
10 おむつ本体
10a 前側胴周り部
10b 後側胴周り部
10c 股下部
11 裏面材
11a 裏面材不織布
12 表面材
13 吸収体
14 立体ギャザー
14a 立体ギャザー伸縮材
15 ウエスト部伸縮材
16 脚周り部伸縮材
17 ターゲットゾーン
18 パッド用立体ギャザー
18a パッド用立体ギャザー伸縮材
20 ファスナー部材
20a 第1の面ファスナー
30 脚部ファスナー部材
30a 第2の面ファスナー
40 凹部
41 前側連結部
42 後側連結部
50 ポケット構造
60 接合部
100a、100b 区分面

Claims (5)

  1. 装着者の胴周りの腹側を覆う前側胴周り部と、
    装着者の胴周りの背側を覆う後側胴周り部と、
    前記前側胴周り部と前記後側胴周り部との相互間に設けられた股下部であって、装着者の股下側を覆う股下部とを備え、
    前記前側胴周り部又は前記後側胴周り部のいずれか一方には、前記前側胴周り部又は前記後側胴周り部のいずれか他方に着脱自在に係合されるファスナー部材を設け、
    前記股下部における、前記前側胴周り部から前記後側胴周り部へ向かう長さ方向に略直交する方向である幅方向の端部の形状を、装着者の脚周りの形状とし、
    前記股下部の前記幅方向の端部近傍には、伸縮部材を設け、
    前記股下部における前記伸縮部材の延伸線上には、前記前側胴周り部、前記後側胴周り部、又は当該股下部に着脱自在に係合される脚部ファスナー部材を設け、
    装着者によって引張られた際の前記脚部ファスナー部材の引張方向が前記伸縮部材の延伸方向と一致するように、前記脚部ファスナー部材を配置した、
    テープ式の使い捨ておむつ。
  2. 前記ファスナー部材を前記後側胴周り部に設け、
    前記脚部ファスナー部材を、前記股下部における前記長さ方向の中央位置よりも前記前側胴周り部側に設けた、
    請求項1に記載のテープ式の使い捨ておむつ。
  3. 前記脚部ファスナー部材を弾性部材にて形成した、
    請求項1又は2に記載のテープ式の使い捨ておむつ。
  4. 少なくとも前記股下部における装着者と当接する側の側部には、装着者に向けて凸となる突起状に形成された漏洩防止手段であって、排泄物が当該テープ式の使い捨ておむつ外に漏洩することを防止する漏洩防止手段を設け、
    前記漏洩防止手段における前記股下部側の端部とは反対側の端部には、漏洩防止用伸縮部材を設け、
    前記漏洩防止手段における前記反対側の端部から前記股下部に至る間の領域のうち、前記漏洩防止用伸縮部材が設けられていない領域を前記股下部に接続した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のテープ式の使い捨ておむつ。
  5. 少なくとも前記股下部における装着者と当接する側の側部には、排泄物を吸収する吸収体を設け、
    前記前側胴周り部、前記後側胴周り部、又は前記股下部には、前記吸収体を着脱自在に固定可能な固定手段を設けた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のテープ式の使い捨ておむつ。
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