JP2003144493A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

使い捨て吸収性物品

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JP2003144493A JP2002048181A JP2002048181A JP2003144493A JP 2003144493 A JP2003144493 A JP 2003144493A JP 2002048181 A JP2002048181 A JP 2002048181A JP 2002048181 A JP2002048181 A JP 2002048181A JP 2003144493 A JP2003144493 A JP 2003144493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着時の肌への密着性をよくし、排泄物の外
部への漏れ出しを防止する。 【解決手段】 おむつ体1の背側腰回り部11の幅方向両
側部に位置する背側結合部16は、前記背側腰回り部11の
長手方向に分割した腰回り側結合部17および脚回り側結
合部18として形成する。背側腰回り部11の腰回り側結合
部17と脚回り側結合部18との間に切り欠き部15を形成す
る。腰回り側結合部17と脚回り側結合部18とは、それぞ
れ交差させずに周方向に引っ張って、腹側腰回り部13の
幅方向両側部に設けた腹側結合部19と結合することによ
り、外層シート5に歪みや隙間ができにくくなり、様々
な体型に対応し肌に密着した状態でおむつ体1を装着で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大人用或いは失禁
用の使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の使い捨ておむつは、透液
性表面シート、不透液性裏面シート、およびこれら透液
性表面シートと不透液性裏面シートとの間に配設された
吸収体とを有し、背側腰回り部、幅方向両側縁に脚回り
部を有した股下回り部および腹側腰回り部が長手方向に
順次一体的に形成され、前記背側腰回り部および前記腹
側腰回り部の幅方向の両側部がそれぞれ互いに係脱自在
に結合されるおむつ体を備え、このおむつ体の前記背側
腰回り部の幅方向の両側部には背側結合部が設けられる
とともに前記おむつ体の腹側腰回り部の幅方向の両側部
にはこの背側結合部に結合される腹側結合部が設けら
れ、このおむつ体に形成された前記背側腰回り部の背側
結合部の幅方向の両側部には、この背側結合部をおむつ
体の長手方向に分割する切り欠きを形成した構造が一般
的に知られ、この使い捨ておむつは、使用時に背側結合
部と腹側結合部を接合することによりパンツ形状とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような使い捨ておむつでは、背側腰回り部の背側結合部
の分割された腰回り側結合部は、腹側腰回り部に形成し
た腹側結合部の脚回り側に、背側結合部の分割された脚
回り側結合部は、腹側結合部の腰回り側に向かって互い
に対角線状に結合するようにしている。そして、背側結
合部は平面的なシート状となっており、それぞれ腰回り
側結合部および脚回り側結合部を十分に引っ張っても、
使い捨ておむつ全体を隙間なく肌に密着させて装着する
ことができず、おむつ体に歪みが生じ、背側結合部を長
手方向に分割する切り欠きによって隙間が形成されやす
く、切り欠きによる隙間から排泄物が外部に漏れ出して
しまう原因となる問題があった。
【0004】一方、背側腰回り部の背側結合部を切り欠
き部によって長手方向に分割して形成した腰回り側結合
部と脚回り側結合部との結合強度を等しくした場合、結
合強度が強ければ結合部の結合を解除する際に強い力を
要することになって、非装着者が勝手に使い捨ておむつ
を外してしまうことがなくなり、また、使い捨ておむつ
をパンツのように上げ下ろしすることで着脱する場合に
結合部の結合が解除することがないという利点を有して
いるが、介助者がおむつの交換作業を行う際の労力が過
大になり、また、結合強度が弱ければ、おむつの交換作
業は容易になるが、被装着者の身体に装着した状態でパ
ンツのように上げ下ろしするときには、結合部の結合が
解除してしまったり、または、被装着者の腰回りに対す
る使い捨ておむつの結合状態が弛緩してしまったり、あ
るいは、結合部の結合が弛緩することで股下回り部に生
じた隙間から排泄物が外部に漏れ出してしまう原因とな
るという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、腹側腰回り部と背側腰回り部との両側部を互いに結
合させた装着時において、肌への密着性がよく、排泄物
の外部への漏れ出しを防止し、かつ、挿脱作業を容易に
行うことができる使い捨ておむつなどの吸収性物品を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の使
い捨て吸収性物品は、透液性表面シート、不透液性裏面
シートおよびこれら透液性表面シートと不透液性裏面シ
ートとの間に配設された吸収体と、前記不透液性裏面シ
ートの外側に結合された外層シートとを有し、かつ背側
腰回り部、両側部に脚回り部を有する股下回り部、およ
び腹側腰回り部が長手方向に順次一体的に形成され、か
つ前記背側腰回り部と前記腹側腰回り部との幅方向両側
部が互いに係脱自在に結合され、少なくとも前記吸収体
を前記股下回り部に配設した吸収性物品体を備え、前記
外層シートは前記不透液性裏面シート側に面して肌側と
なる内側シート片と装着者の衣服側に面する外側シート
片とにて構成され、前記外層シートの背側腰回り部およ
び腹側腰回り部には、前記外層シートの内側シート片と
前記外側シート片との間に、この外層シートの幅方向に
伸縮する弾性体が配設され、前記外層シートの前記背側
腰回り部の幅方向の両側部には背側結合部が設けられる
とともに前記外層シートの腹側腰回り部の幅方向の両側
部にはこの背側結合部に係脱自在に結合される腹側結合
部が設けられ、前記外層シートの背側結合部は、前記外
層シートの幅方向両側部から長手方向に腰回り側結合部
と脚回り側結合部とに分割形成し、この腰回り側結合部
と脚回り側結合部との間に位置して外層シートの幅方向
両側縁から内側に向かって切り欠き部を形成したもので
ある。
【0007】そして、吸収性物品体は表面シートとの間
に吸収体を配設した裏面シートに外層シートを結合した
ので、外層シートの背側結合部と腹側結合部とを結合し
たとき、背側固定部と腹側固定部との結合に対して吸収
体が影響されることはなく、また、背側腰回り部の両側
部の背側結合部と腹側腰回り部の腹側結合部とを係脱自
在に係合する場合、腰回り側結合部と脚回り側結合部と
によって背側腰回り部および腹側腰回り部の幅方向に対
して別々に作用して結合させることができ、腰回り側結
合部を腰回りの締め付け用として、脚回り側結合部を脚
回りの締め付け用として、吸収性物品体を肌に密着した
状態で装着することができる。
【0008】また、腰回り側結合部と、脚回り側結合部
を互いに交差させることなく結合装着することにより、
外層シートや吸収体に歪みが生じなくなり、隙間ができ
にくい。
【0009】また、背側腰回り部および腹側腰回り部に
配設された弾性体の伸縮性により、様々な体型に対応す
ることができる。
【0010】請求項2記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、外層
シートの外側シート片の腹側腰回り部に設けた腹側結合
部は面ファスナのフック部材によって構成され、内側シ
ート片の背側腰回り部に設けた背側結合部は面ファスナ
のループ部材によって構成されているものである。
【0011】そして、腹側結合部がフック部材、背側結
合部がループ部材から構成されているので、フック部材
とループ部材との係脱で吸収性物品体を容易に着脱でき
る。
【0012】また、吸収性物品体の着用時にフック部材
が衣服側に位置するので、フック部材で肌を傷付けるこ
とがない。
【0013】請求項3記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1または2のいずれか一つに記載の使い捨て
吸収性物品において、背側腰回り部の腰回り側結合部と
脚回り側結合部との間の切り欠き部の内端部は略円弧状
に形成されているものである。
【0014】そして、外層シートの背側腰回り部で、腰
回り側結合部と脚回り側結合部の間の切り欠き部は、略
円弧状に設けられて、内側端縁が鋭角になっていないの
で、装着時に引っ張っても背側結合部が切り欠き部の内
側端縁部分から引き裂かれることはない。
【0015】請求項4記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1ないし3のいずれか一つに記載の使い捨て
吸収性物品において、背側腰回り部の腰回り側結合部と
脚回り側結合部との間の切り欠き部の内端部は、吸収体
の幅方向外縁部よりも外側に位置するものである。
【0016】そして、背側腰回り部の背側結合部におい
て、両側縁から幅方向に形成した切り欠き部の内端部が
吸収体の幅方向縁部よりも幅方向外側に位置するため、
背側腰回り部の両側の背側結合部の剛性に影響されるこ
となく結合することができ、吸収体への影響もない。
【0017】請求項5記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1ないし4のいずれか一つに記載の使い捨て
吸収性物品において、外層シートの背側腰回り部は、幅
方向の両側部の腰回り側結合部と脚回り側結合部とを形
成する切り欠き部の内端を互いに結ぶ仮想線によって区
分けされる外端側の腰回り側部分および内側の脚回り側
部分から形成され、前記背側腰回り部に配設された弾性
体は、少なくとも1本以上、前記外層シートの長手方向
の外端側の腰回り側部分及び内側の脚回り側部分にそれ
ぞれ配設され、前記腰回り側部分に配設された前記弾性
体の少なくとも一部は両端部が外層シートの長手方向外
端部に向けて彎曲した略円弧状に、脚回り側部分に配設
された前記弾性体の少なくとも一部は両端部が外層シー
トの長手方向の内側に向けて彎曲した略円弧状に形成さ
れているものである。
【0018】そして、外層シートの腰回り部分におい
て、腰回り側部分に配設された弾性体の少なくとも一部
は両端部が吸収性物品体の長手方向外端側に向けて彎曲
した略円弧状に、脚回り側部分に配設された弾性体の少
なくとも一部は両端部が吸収性物品体の長手方向内側に
向けて彎曲した略円弧状に形成され、背側および腹側腰
回り部はいずれも弾性体によって伸縮することにより、
背側腰回り部の腰回り側結合部は腹側腰回り部に形成し
た腹側結合部の腰回り側に、また、脚回り側結合部は腹
側腰回り部に形成した腹側結合部の脚回り側にそれぞれ
結合し、吸収性物品体を肌に密着した状態で装着するこ
とができる。また、背側結合部の腰回り側結合部および
脚回り側結合部を交差させずに引っ張って腹側結合部に
結合するため、弾性体が略一直線上になり、吸収性物品
体を肌に密着した状態で装着することができる。
【0019】請求項6記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1ないし5のいずれか一つに記載の使い捨て
吸収性物品において、背側腰回り部の腰回り側結合部と
腹側腰回り部との結合強度は、背側腰回り部の脚回り側
結合部と腹側腰回り部の腹側結合部との結合強度より強
い強度であるものである。
【0020】そして、腰回り側結合部と腹側結合部との
結合強度が脚回り側結合部と腹側結合部との結合強度に
比べて強いことにより、吸収性物品体を被装着者の身体
に装着した状態で上下に移動させても、この吸収性物品
体の腹側結合部と背側結合部との結合が解除したり、被
装着者の腰回りに対する吸収性物品体の結合状態が弛緩
してしまうことがない一方で、吸収性物品体を被装着者
の身体から離脱させる際に、この吸収性物品体の腹側結
合部と背側結合部との結合を容易に解除させることがで
きる。
【0021】請求項7記載の発明の使い捨て吸収性物品
は、請求項1ないし5のいずれか一つに記載の使い捨て
吸収性物品において、背側腰回り部の脚回り側結合部と
腹側腰回り部との結合強度は、背側腰回り部の腰回り側
結合部と腹側腰回り部の腹側結合部との結合強度より強
い強度であるものである。
【0022】そして、脚回り側結合部と腹側結合部との
結合強度が腰回り側結合部と腹側結合部との結合強度に
比べて強いことにより、被装着者の脚回りに対する吸収
性物品体の結合状態が弛緩して、股下回り部に生じた隙
間から排泄物が外部に漏れ出してしまうことがない一方
で、吸収性物品体を被装着者の身体から離脱させる際
に、この吸収性物品体の腹側結合部と背側結合部との結
合を容易に解除させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の使い捨て吸収性物
品における一実施の形態の構成を図面を参照して説明す
る。
【0024】使い捨て吸収性物品は、例えば使い捨てお
むつで、吸収性物品体としてのおむつ体1を備えてい
る。このおむつ体1は、長手方向に長い略矩形形状の図
1に示す展開状態から病人、失禁者などの被装着者の背
部側から腹部側に身体に沿って装着するものである。そ
して、このおむつ体1は、長手方向に長い略矩形形状で
透液過性を有する透液性表面シート2と、この透液性表
面シート2と略同一形状の不透液過性を有する不透液性
裏面シート3と、この透液性表面シート2と不透液性裏
面シート3との間に配設されかつ表裏面シート2,3と
略同一形状の液吸収性を有する吸収体4と、前記不透液
性裏面シート3の外側に結合され透液性表面シート2、
不透液性裏面シート3、および吸収体4よりも大きい外
層シート5とによって層状に形成されている。
【0025】そして、透液性表面シート2と不透液性裏
面シート3とは周縁部が接着剤などで接合されて吸収体
4が封着されている。また、この透液性表面シート2と
不透液性裏面シート3との幅方向の両側長手方向に沿っ
た接合部分には、液不透液性の細長ギャザシート片6の
長手方向に沿う一側縁が挟着結合されている。さらに、
このギャザシート片6の他側縁には、長手方向に沿って
紐状ゴムなどのギャザ形成弾性体7が伸長した状態で固
着されている。そして、ギャザシート片6は、装着前の
展開状態では、ギャザシート形成弾性体7が伸長して表
面に沿った状態となり、おむつ体1を外層シート5が外
側に位置するように屈曲した装着状態では、ギャザシー
ト形成弾性体7の収縮により透液性表面シート2から立
ち上がる壁状となる立体ギャザが形成される。
【0026】なお、前記透液性表面シート2は、尿など
の排泄液を前記吸収体4へ透過できるように、例えば、
織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などの液透過
性および通気性を有しかつ身体に直接接触する部分であ
ることから不快感を与えないように肌着に近い感触のシ
ート材にて形成されている。
【0027】また、不透液性裏面シート3およびギャザ
シート片6は、尿などの排泄液にて下着などの他の衣
類、あるいはシーツなどが汚れるのを防止するために、
例えば、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂などの液不透
過性および通気性を有したシート材にて形成されてい
る。なお、ギャザシート片6は、透液性表面シート2と
同様に、立体ギャザとして身体に直接接触する部分であ
ることから、肌着に近い感触のシート材にて形成され
る。
【0028】また、前記吸収体4は、尿などの排泄液を
十分に吸収するために、例えばパルプを主とする材料で
あって一部に高分子吸収体などの物質を含んだ材料にて
シート状に形成されている。
【0029】一方、前記外層シート5は、通気性かつ液
不透過性を有する内側シート片9と液不透過性を有する
外側シート片10とが厚み方向に重ね合わせて一体的に接
合して形成され、不透液性裏面シート3の外側が内側シ
ート片9に接着剤などにて接合されている。
【0030】また、この外層シート5は、展開状態で背
側腰回り部11、股下回り部12および腹側腰回り部13がお
むつ体1の長手方向に順次一体的に形成されるとともに
長手方向に沿った中心線にて略線対称な矩形形状に形成
され、この股下回り部12の幅方向の両側縁は凹円弧状に
切り欠かれた脚回り部14が形成されている。
【0031】また、前記透液性表面シート2、吸収体4
および不透液性裏面シート3は、おむつ体1の外層シー
ト5の長手方向に沿う状態で略中央に背側腰回り部11、
股下回り部12および腹側腰回り部13にわたって配設され
ている。
【0032】そして、おむつ体1の背側腰回り部11は、
展開状態におけるおむつ体1の長手方向の一端側に形成
され、この展開状態からおむつ体1が適宜に折り曲げら
れて、被装着者の腰回りの背部側に位置する部分となっ
ている。そして、この背側腰回り部11は、おむつ体1の
幅方向が長い略矩形形状に形成され、背側腰回り部11の
おむつ体1の長手方向における両側部に形成された背側
結合部16は、おむつ体1の長手方向に切り欠き部15によ
って、おむつ体1の長手方向外側に位置する腰回り側結
合部17と、おむつ体1の長手方向内側に位置する脚回り
側結合部18とに分割形成されている。
【0033】また、背側結合部16の分割形成された腰回
り側結合部17と脚回り側結合部18との間の切り欠き部15
は、前記背側腰回り部11の両側縁から幅方向内側に向け
てに形成され、この切り欠き部15の内端部15aは略円弧
状に形成されている。さらに、この切り欠き部15の内端
部15aは、吸収体4の幅方向縁部よりも幅方向外側に位
置している。
【0034】そして、この背側腰回り部11の腰回り側結
合部17および脚回り側結合部18は、内側シート片9に貼
着された面ファスナのループ部材において形成されてい
る。
【0035】また、おむつ体1の股下回り部12は、展開
状態における長手方向の中間部に背側腰回り部11のおむ
つ体1の長手方向側に連続して一体に形成され、この展
開状態からおむつ体1が適宜に折り曲げられて、被装着
者の股下に位置する部分となっている。また、股下回り
部12の両側縁に凹円弧状に形成された脚回り部14は、背
側腰回り部11および腹側腰回り部13の幅寸法より幅が狭
く被装着者の脚回りに適合される。
【0036】さらに、おむつ体1の腹側腰回り部13は、
展開状態におけるおむつ体1の長手方向の他端側に股下
回り部12の背側腰回り部11と反対側に連続して一体に形
成され、この展開状態からおむつ体1が適宜に折り曲げ
られて、被装着者の腰回りの腹部側に位置する部分とな
っている。そして、この腹側腰回り部13は、背側腰回り
部11と略同様に、おむつ体1の幅方向に長い略矩形形状
に形成されている。
【0037】また、外層シート5の外側シート片10側の
腹側腰回り部13におけるおむつ体1の長手方向の両側部
には、背側腰回り部11の腰回り側結合部17および脚回り
側結合部18に係脱可能な略矩形の面ファスナのフック部
材が固着された腹側結合部19が一体に設けられている。
【0038】なお、これら背側結合部16、腹側結合部19
は、例えば面ファスナに限らず、粘着層による結合する
など適宜の手段で係脱できる構造とすることもできる。
【0039】また、前記背側腰回り部11の腰回り側結合
部17と腹側結合部19との結合強度は、脚回り側結合部18
と腹側結合部19との結合強度よりも強く形成する。この
腰回り側結合部17と腹側結合部19との結合強度を脚回り
側結合部18と腹側結合部19との結合強度よりも強くする
ためには、例えば、背側結合部16と腹側結合部19とを面
ファスナにて形成する場合、背側腰回り部11の腰回り側
結合部17および脚回り側結合部18の外側シート片10に貼
着する面ファスナのループ部材は、腰回り側結合部17の
ループの単位面積あたりの起毛量を多く、脚回り側結合
部18の単位面積あたりの起毛量を少なく形成する方法
や、腹側結合部19の外側シート片10に貼着する面ファス
ナのフック部材は、腰回り側結合部17と接触する部分の
基板部には応力の大きなフック体群を植え、脚回り側結
合部18と接触する部分の基板部には応力の小さいフック
体群を植える方法などがある。また、例えば、背側結合
部16と腹側結合部19とを粘着テープにて形成する場合
に、外側シート片10に貼着する粘着テープは、腰回り側
結合部17に粘着による結合強度の強いテープを貼着し、
脚回り側結合部18には粘着による結合強度の弱いテープ
を貼着する方法などがある。また、面ファスナ、粘着テ
ープ、その他係脱自在の部材によって背側結合部16と腹
側結合部19とを形成する場合、背側腰回り部11の腰回り
側結合部17および脚回り側結合部18の外側シート片10に
貼着する面ファスナ、粘着テープ、その他係脱自在の部
材は、腰回り側結合部17には面積の大きい部材を貼着
し、脚回り側結合部18には面積の小さい部材を貼着する
方法がある。そして、腰回り側結合部17と腹側結合部19
との結合強度は10N以上であることが望ましく、ま
た、脚回り側結合部18と腹側結合部19との結合強度は1
0N以下であることが望ましい。
【0040】なお、おむつ体1の背側腰回り部11および
腹側腰回り部13のおむつ体1の長手方向における長さ寸
法L,Lは、略同寸法に形成されている。
【0041】また、おむつ体1の長手方向における背側
腰回り部11および腹側腰回り部13の全域には、それぞれ
外層シート5の内側シート片9および外側シート片10の
間に位置して、例えば複数本の紐状ゴムなどの弾性体2
0,21が伸張した状態で幅方向に沿って接着などにより
固着され、背側腰回り部11および腹側腰回り部13はこの
弾性体20,21によってそれぞれおむつ体1の幅方向に伸
縮する伸縮性が付与されている。
【0042】そして、前記背側腰回り部11に設けた弾性
体20は、両側部の切り欠き部15の最内端部15aを結んだ
仮想線よりも長手方向端部側の腰回り側部分11aにおい
ては切り欠き部15における最内端部15a近傍の両端部が
長手方向外端部方向に彎曲した略円弧状に、前記切り欠
き部15の最内端部15aを結んだ仮想線よりも長手方向の
内側の脚回り側部分11bにおいては切り欠き部15の最内
端部15a近傍の両端部が長手方向内側方向に彎曲した略
円弧状に、それぞれ配設されている。
【0043】なお、おむつ体1の背側腰回り部11および
腹側腰回り部13に配設した弾性体20,21と、腹側腰回り
部13の両側部に設けた腹側結合部19間、および背側腰回
り部11の両側に設けた腰回り側結合部17および脚回り側
結合部18にて形成される背側結合部16間との寸法とは、
略同寸法に形成されている。
【0044】さらに、おむつ体1の脚回り部14には、外
層シート5の外側シート片10および内側シート片9の間
に位置して、例えば紐ゴム状の脚回り弾性体22が伸張し
た状態で固着されている。この脚回り弾性体22は、背側
腰回り部11と腹側腰回り部13側から脚回り部14に沿い、
対称状に2条配設されている。そして、この脚回り部14
は、長手方向に沿って脚回り弾性体22によって実質的に
直線状に伸縮する伸縮性が付与されるとともに、おむつ
体1の長手方向および幅方向に伸縮性が付与され、おむ
つ体1の脚回り部14はギャザ部に形成される。
【0045】また、おむつ体1の背側腰回り部11および
腹側腰回り部13の透液性表面シート2の表面に不織布な
どの液透液性および通気性を有するカバーシート23,24
が積層されている。
【0046】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。
【0047】まず、装着に際しては、図1に示す展開状
態の使い捨ておむつ体1の背側腰回り部11を、仰向けに
臥せている被装着者の腰の下側に透液性表面シート2側
を被装着者の肌側に臨ませて敷く。この状態で、上面に
位置する透液性表面シート2が被装着者の股下に沿うよ
うに折り曲げ、股下回り部12を股下に当てるとともに腹
側腰回り部13を被装着者の腹部側に当てる。この状態
で、ギャザシート片6と脚回り部14との立体ギャザが壁
状に突出する状態に起き上がって先端縁部分が被装着者
の股下部および脚回り部に接触する。
【0048】そして、背側腰回り部11および腹側腰回り
部13の両側部を腰回りに当て、背側腰回り部11の両側部
の腰回り側結合部17、脚回り側結合部18をそれぞれ幅方
向に引っ張って、腹側腰回り部13の両側部の腹側結合部
19に装着することにより、パンツ形状として装着する。
この状態で、脚回り部14のギャザ部が被装着者の脚回り
に当接する。
【0049】そして、この腰回り側結合部17および脚回
り側結合部18と腹側結合部19との結合位置は、略全域に
弾性体20,21が設けられた背側腰回り部11および腹側腰
回り部13の両側に位置することから、両腰回り部11,13
で伸縮性が得られ、締め付けすぎることを防止でき、伸
縮性により背側腰回り部11および腹側腰回り部13が身体
に密着して、尿などの排泄液の漏れを防止できるととも
に、食事などにより腹部が膨れても背側腰回り部11およ
び腹側腰回り部13が伸びて締め上げることを防止でき、
被装着者の装着感を向上できる。
【0050】また、背側腰回り部11の両側部に形成した
切り欠き部15近傍においては、腰回り側部分11aにおい
ては長手方向外端部に向けて、脚回り側部分11bにおい
ては長手方向内側に向けて、弾性体20がそれぞれ彎曲し
て配設されていることから、腰回り側結合部17と脚回り
側結合部18をそれぞれ歪みなく装着することができる。
【0051】さらに、背側腰回り部11の腰回り側結合部
17および脚回り側結合部18と腹側結合部19の結合により
立体ギャザの先端縁がギャザ形成弾性体7の伸縮性によ
り被装着者の股下部両側に密着する状態となるとともに
おむつ体1の脚回り弾性体22にて形成されるギャザ部が
被装着者の脚回りに密着するため、脚回りが締め付けら
れることを防止できるとともに、尿などの排泄液の漏れ
を確実に防止できる。
【0052】そして、背側腰回り部11の腰回り側結合部
17と腹側結合部19とは脚回り側結合部18と腹側結合部19
より結合強度が強いため、被装着者の身体に装着したお
むつ体1を、腹側腰回り部13の長手方向周縁部や腰回り
側結合部17と腹側結合部19の結合部分を挟持した状態で
被装着者の身体の上下方向に移動させても、このおむつ
体1の腰回り側結合部17と腹側結合部19との結合が解除
したり、おむつ体1の幅方向の結合状態が弛緩してしま
うことはないため、おむつ体1の背側腰回り部11および
腹側腰回り部13とが被装着者の身体に密着して装着され
た状態が維持される。
【0053】一方、おむつ体1の取り外しに際しては、
腰回り側結合部17および脚回り側結合部18を腹側結合部
19から取り外し、腹側腰回り部13を引っ張るようにして
仰向けに臥せている被装着者の腰の下から引き抜いて取
り外すことができるので、容易におむつ体1を着脱で
き、作業性を向上できる。
【0054】上述したように、上記実施の形態では、お
むつ体1の長手方向の両側部がそれぞれ接離可能に接合
する背側腰回り部11および腹側腰回り部13に、外側シー
ト片10および内側シート片9の間にそれぞれ弾性体20,
21をそれぞれ配設し、おむつ体1の幅方向に伸縮性を付
与するため、従来のパンツ型の構成のように、着衣を脱
がして腰を持ち上げるようにして着脱する必要がなく、
横になって臥せている被装着者でも容易に着脱でき、作
業性を向上できるとともに、背側腰回り部11および腹側
腰回り部13には腹回り全体的に伸縮性が得られるので、
締め付けすぎることを防止して密着させることができ、
尿などの排泄液の漏れを生じることなく被装着者の装着
感を向上できる。
【0055】また、背側腰回り部11の腰回り側結合部17
が脚回り側結合部18より強い結合強度で腹側結合部19と
結合しており、脚回り側結合部18と腹側結合部19との結
合は容易に解除することができ、容易におむつ体1を着
脱でき、作業性を向上できる。
【0056】また、おむつ体1の股下回り部12の両側脚
回り部14に沿って脚回り弾性体22を設けたため、脚回り
部14に沿った方向に伸縮性が付与され、被装着者の脚回
りに密着でき、脚回りが締め付けられることを防止でき
るとともに脚回りからの尿などの排泄液の漏れを防止で
きる。
【0057】また、脚回り部14に沿って設けた脚回り弾
性体22は股下回り部12をの外縁に沿って設けるため、股
下回り部12も良好に密着でき、弛みが生じるなどの装着
不快感を防止できるとともに、吸収体4にて確実に吸収
して脚回りからの漏れを確実に防止できる。
【0058】そして、弾性体20,21、脚回り弾性体22を
外層シート5の内側シート片9および外側シート10の間
に固着したため、外観が損なわれず外観を向上できると
ともに、直接被装着者に当接しないので肌触りを向上で
きる。
【0059】なお、背側腰回り部11、腹側腰回り部13、
股下回り部12、脚回り部14および立体ギャザに設けられ
る弾性体20,21、脚回り弾性体22およびギャザ形成弾性
体7は、紐状ゴムに限らず、幅広の帯状のゴムなどでも
よく、複数本に限らず、面状に形成したものを1本のみ
とすることもできる。
【0060】そして、脚回り部14に設けた脚回り弾性体
22は直線状に脚回り部14に沿って配設したが、2本の弾
性体にて脚回り部14に沿って実質的に直線状に配設する
こともできる。
【0061】上記実施の形態では、使い捨ておむつにつ
いて説明したが、各種吸収性物品に適用できる。
【0062】次に、本発明の使い捨て吸収性物品におけ
る他の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0063】図1ないし図3に示す実施の形態におい
て、前記背側腰回り部11のおむつ体1の長手方向におけ
る両側部に形成された背側結合部16は、おむつ体1の長
手方向にそれぞれ切り欠き部15により分割され、おむつ
体1の長手方向外側に位置する腰回り側結合部17と、お
むつ体1の長手方向内側に位置する脚回り側結合部18と
に分割形成されている。
【0064】そして、この脚回り側結合部18と腹側結合
部19との結合強度は、腰回り側結合部17と腹側結合部19
との結合強度よりも強い結合強度に形成する。この脚回
り側結合部18と腹側結合部19との結合強度を腰回り側結
合部17と腹側結合部19との結合強度よりも強くするため
には、例えば、背側結合部16と腹側結合部19とを面ファ
スナにて形成する場合、背側腰回り部11の脚回り側結合
部18および腰回り側結合部17の外側シート片10に貼着す
る面ファスナのループ部材は、脚回り側結合部18のルー
プの単位面積あたりの起毛量を多く、腰回り側結合部17
の単位面積あたりの起毛量を少なく形成する方法や、腹
側結合部19の外側シート片10に貼着する面ファスナのフ
ック部材は、脚回り側結合部18と接触する部分の基板部
には応力の大きなフック体群を植え、腰回り側結合部17
と接触する部分の基板部には応力の小さいフック体群を
植える方法がある。
【0065】また、例えば、背側結合部16と腹側結合部
19とを粘着テープにて形成する場合に、外側シート片10
に貼着する粘着テープは、脚回り側結合部18に粘着によ
る結合強度の強いテープを貼着し、腰回り側結合部17に
は粘着による結合強度の弱いテープを貼着する方法があ
る。また、面ファスナ、粘着テープ、その他係脱自在の
部材によって背側結合部16と腹側結合部19とを形成する
場合、背側腰回り部11の脚回り側結合部18および腰回り
側結合部17の外側シート片10に貼着する面ファスナ、粘
着テープ、その他係脱自在の部材は、脚回り側結合部18
には面積の大きい部材を貼着し、一方で腰回り側結合部
17には面積の小さい部材を貼着する方法がある。
【0066】そして、脚回り側結合部18と腹側結合部19
との結合強度は10N以上であることが望ましく、ま
た、腰回り側結合部17と腹側結合部19との結合強度は1
0N以下であることが望ましい。
【0067】その他の構成は、前述の図1ないし図3に
示す実施の形態と同一である。
【0068】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0069】まず、装着に際しては、図1に示す展開状
態の使い捨ておむつ体1の背側腰回り部11を、仰向けに
臥せている被装着者の腰の下側に透液性表面シート2側
を被装着者の肌側に臨ませて敷き、股下回り部12を股下
に当てるとともに腹側腰回り部13を被装着者の腹部側に
当てた状態で、背側腰回り部11および腹側腰回り部13の
両側部を腰回りに当て、背側腰回り部11の両側部の腰回
り側結合部17、脚回り側結合部18をそれぞれ幅方向に引
っ張って、腹側腰回り部13の両側部の腹側結合部19に装
着することにより、パンツ形状として装着する。
【0070】そして、脚回り側結合部18が腰回り側結合
部17より強い結合強度で腹側結合部19と結合しているた
め、被装着者の身体に装着したおむつ体1を、被装着者
の身体の上下方向に移動させたり、おむつ体1の装着後
に被装着者が身体を動かしたりすることで脚回り側結合
部18と腹側結合部19との結合部分に引っ張り、ねじれな
どの力が加わっても、このおむつ体1の脚回り側結合部
18と腹側結合部19との結合が解除したり、結合状態が弛
緩してしまうことはないため、おむつ体1の背側腰回り
部11および腹側腰回り部13とが被装着者の身体に密着し
た状態が維持され、尿などの排泄液の漏れを確実に防止
できる。
【0071】一方、おむつ体1の取り外しに際しては、
脚回り側結合部18および腰回り側結合部17を腹側結合部
19から取り外し、腹側腰回り部13を引っ張るようにして
仰向けに臥せている被装着者の腰の下から引き抜いて取
り外すが、脚回り側結合部18が強い結合強度で腹側結合
部19と結合しており、腰回り側結合部17は脚回り側結合
部18よりも小さい結合強度で腹側結合部19と結合してい
るため、おむつ体1を被装着者の身体から離脱させる際
に、腰回り側結合部17と腹側結合部19との結合は容易に
解除することができるため、容易におむつ体1を着脱で
き、作業性を向上できる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、吸収性物
品体は表面シートとの間に吸収体を配設した裏面シート
に外層シートを結合したので、外層シートの背側結合部
と腹側結合部とを結合したとき、背側固定部と腹側固定
部との結合に対して吸収体が影響されることはなく、ま
た、背側腰回り部の両側部の背側結合部と腹側腰回り部
の腹側結合部とを係脱自在に係合する場合、腰回り側結
合部と脚回り側結合部とによって背側腰回り部および腹
側腰回り部の幅方向に対して別々に作用して結合させる
ことができ、腰回り側結合部を腰回りの締め付け用とし
て、脚回り側結合部を脚回りの締め付け用として、吸収
性物品体を肌に密着した状態で装着することができる。
【0073】また、腰回り側結合部と、脚回り側結合部
を互いに交差させることなく結合装着することにより、
外層シートや吸収体に歪みが生じなくなり、隙間ができ
にくい。
【0074】また、背側腰回り部および腹側腰回り部に
配設された弾性体の伸縮性により、様々な体型に対応す
ることができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、腹側結合部
がフック部材、背側結合部がループ部材から構成されて
いるので、フック部材とループ部材との係脱で吸収性物
品体を容易に着脱できる。
【0076】また、吸収性物品体の着用時にフック部材
が衣服側に位置するので、フック部材で肌を傷付けるこ
とがない。
【0077】請求項3記載の発明によれば、外層シート
の背側腰回り部で、腰回り側結合部と脚回り側結合部の
間の切り欠き部は、略円弧状に設けられて、内側端縁が
鋭角になっていないので、装着時に引っ張っても背側結
合部が切り欠き部の内側端縁部分から引き裂かれること
はない。
【0078】請求項4記載の発明によれば、背側腰回り
部の背側結合部において、両側縁から幅方向に形成した
切り欠き部の内端部が吸収体の幅方向縁部よりも幅方向
外側に位置するため、背側腰回り部の両側の背側結合部
の剛性に影響されることなく結合することができ、吸収
体への影響もない。
【0079】請求項5記載の発明によれば、外層シート
の腰回り部分において、腰回り側部分に配設された弾性
体の少なくとも一部は両端部が吸収性物品体の長手方向
外端側に向けて彎曲した略円弧状に、脚回り側部分に配
設された弾性体の少なくとも一部は両端部が吸収性物品
体の長手方向中央部に向けて彎曲した略円弧状に形成さ
れ、背側および腹側腰回り部はいずれも弾性体によって
伸縮することにより、背側腰回り部の腰回り側結合部は
腹側腰回り部に形成した腹側結合部の腰回り側に、ま
た、脚回り側結合部は腹側腰回り部に形成した腹側結合
部の脚回り側にそれぞれ結合し、吸収性物品体を肌に密
着した状態で装着することができる。また、背側結合部
の腰回り側結合部および脚回り側結合部を交差させずに
引っ張って腹側結合部に結合するため、弾性体が略一直
線上になり、吸収性物品体を肌に密着した状態で装着す
ることができる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、腰回り側結
合部と腹側結合部との結合強度が脚回り側結合部と腹側
結合部との結合強度に比べて強いことにより、吸収性物
品体を被装着者の身体に装着した状態で上下に移動させ
ても、この吸収性物品体の腹側結合部と背側結合部との
結合が解除したり、被装着者の腰回りに対する吸収性物
品体の結合状態が弛緩してしまうことがない一方で、吸
収性物品体を被装着者の身体から離脱させる際に、この
吸収性物品体の腹側結合部と背側結合部との結合を容易
に解除させることができる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、脚回り側結
合部と腹側結合部との結合強度が腰回り側結合部と腹側
結合部との結合強度に比べて強いことにより、被装着者
の脚回りに対する吸収性物品体の結合状態が弛緩して、
股下回り部に生じた隙間から排泄物が外部に漏れ出して
しまうことがない一方で、吸収性物品体を被装着者の身
体から離脱させる際に、この吸収性物品体の腹側結合部
と背側結合部との結合を容易に解除させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使い捨て吸収性物
品の展開した状態の一部を切り欠いた平面図である。
【図2】同上使い捨て吸収性物品の使用状態の斜視図で
ある。
【図3】同上使い捨て吸収性物品の背側結合部分と腹側
結合部分との展開した状態の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品としてのおむつ体 2 透液性表面シート 3 不透液性裏面シート 4 吸収体 5 外層シート 9 内側シート片 10 外側シート片 11 背側腰回り部 11a 腰回り側部分 11b 脚回り側部分 12 股下回り部 13 腹側腰回り部 14 脚回り部 15 切り欠き部 15a 内端部 16 背側結合部 17 腰回り側結合部 18 脚回り側結合部 19 腹側結合部 20,21 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透液性表面シート、不透液性裏面シート
    およびこれら透液性表面シートと不透液性裏面シートと
    の間に配設された吸収体と、前記不透液性裏面シートの
    外側に結合された外層シートとを有し、かつ背側腰回り
    部、両側部に脚回り部を有する股下回り部、および腹側
    腰回り部が長手方向に順次一体的に形成され、かつ前記
    背側腰回り部と前記腹側腰回り部との幅方向両側部が互
    いに係脱自在に結合され、少なくとも前記吸収体を前記
    股下回り部に配設した吸収性物品体を備え、 前記外層シートは前記不透液性裏面シート側に面して肌
    側となる内側シート片と装着者の衣服側に面する外側シ
    ート片とにて構成され、 前記外層シートの背側腰回り部および腹側腰回り部に
    は、前記外層シートの内側シート片と前記外側シート片
    との間に、この外層シートの幅方向に伸縮する弾性体が
    配設され、 前記外層シートの前記背側腰回り部の幅方向の両側部に
    は背側結合部が設けられるとともに前記外層シートの腹
    側腰回り部の幅方向の両側部にはこの背側結合部に係脱
    自在に結合される腹側結合部が設けられ、 前記外層シートの背側結合部は、前記外層シートの幅方
    向両側部から長手方向に腰回り側結合部と脚回り側結合
    部とに分割形成し、 この腰回り側結合部と脚回り側結合部との間に位置して
    外層シートの幅方向両側縁から内側に向かって切り欠き
    部を形成したことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 【請求項2】 外層シートの外側シート片の腹側腰回り
    部に設けた腹側結合部は面ファスナのフック部材によっ
    て構成され、内側シート片の背側腰回り部に設けた背側
    結合部は面ファスナのループ部材によって構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物
    品。
  3. 【請求項3】 背側腰回り部の腰回り側結合部と脚回り
    側結合部との間の切り欠き部の内端部は略円弧状に形成
    されていることを特徴とする請求項1または2のいずれ
    か一つに記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 【請求項4】 背側腰回り部の腰回り側結合部と脚回り
    側結合部との間の切り欠き部の内端部は、吸収体の幅方
    向外縁部よりも外側に位置することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか一つに記載の使い捨て吸収性物
    品。
  5. 【請求項5】 外層シートの背側腰回り部は、幅方向の
    両側部の腰回り側結合部と脚回り側結合部とを形成する
    切り欠き部の内端を互いに結ぶ仮想線によって区分けさ
    れる外端側の腰回り側部分および内側の脚回り側部分か
    ら形成され、前記背側腰回り部に配設された弾性体は、
    少なくとも1本以上、前記外層シートの長手方向の外端
    側の腰回り側部分及び内側の脚回り側部分にそれぞれ配
    設され、 前記腰回り側部分に配設された前記弾性体の少なくとも
    一部は両端部が外層シートの長手方向外端部に向けて彎
    曲した略円弧状に、脚回り側部分に配設された前記弾性
    体の少なくとも一部は両端部が外層シートの長手方向の
    内側に向けて彎曲した略円弧状に形成されていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の使
    い捨て吸収性物品。
  6. 【請求項6】 背側腰回り部の腰回り側結合部と腹側腰
    回り部との結合強度は、背側腰回り部の脚回り側結合部
    と腹側腰回り部の腹側結合部との結合強度より強い強度
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一
    つに記載の使い捨て吸収性物品。
  7. 【請求項7】 背側腰回り部の脚回り側結合部と腹側腰
    回り部との結合強度は、背側腰回り部の腰回り側結合部
    と腹側腰回り部の腹側結合部との結合強度より強い強度
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一
    つに記載の使い捨て吸収性物品。
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