JP2013013668A - 植毛針 - Google Patents

植毛針 Download PDF

Info

Publication number
JP2013013668A
JP2013013668A JP2011150257A JP2011150257A JP2013013668A JP 2013013668 A JP2013013668 A JP 2013013668A JP 2011150257 A JP2011150257 A JP 2011150257A JP 2011150257 A JP2011150257 A JP 2011150257A JP 2013013668 A JP2013013668 A JP 2013013668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
shaft
tip
scalp
skin graft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011150257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5582103B2 (ja
Inventor
Hideki Okuda
英樹 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011150257A priority Critical patent/JP5582103B2/ja
Publication of JP2013013668A publication Critical patent/JP2013013668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5582103B2 publication Critical patent/JP5582103B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00743Type of operation; Specification of treatment sites
    • A61B2017/00747Dermatology
    • A61B2017/00752Hair removal or transplantation

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】移植用の毛根を含む植皮片を1つ一つ採取する際に、その採取の効率を向上することが可能な植毛針を提供すること。
【解決手段】頭皮に対して前進又は後退するシャフト26と、内部が中空に形成され、その中空部にシャフト26が挿入されることにより、シャフト26の軸方向における前進、後退をガイドするガイド部14と、ガイド部14に連結して中空状に形成され、ガイド部14との連結部から先端へ向かって徐々に縮径するとともに、複数のスリットにより分割されており、内周面におけるシャフト26の当接位置が先端に近づくほど、大きく拡径するものであって、植皮片の採取時に頭皮に穿刺され、その内部空間に毛根を含む植皮片を収容するニードル部16と、シャフト26の前進に伴って、ニードル部16が頭皮内へ穿刺されるように移動するとき、その移動に抗う力を発生するスプリング30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭皮から毛根を含む植皮片を採取するとともに、その採取した植皮片を頭皮の必要箇所に移植するための植毛針に関する。
男性ホルモンの影響で薄くなった生え際や頭頂部に、男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛を毛根ごと移植する自毛植毛技術がある。この自毛植毛技術として、主として、FUT(Follicular Unit Transplantation)法と、FUE(Follicular Unit Extraction)法とが知られている。
FUT法は、患者の後頭部や側頭部のまとまった面積の皮膚を毛根ごと切り取って株分けし、頭頂部や生え際などの必要箇所に移植する方法である。例えば、特許文献1には、このFUT法に用いられる装置が開示されている。
また、FUE法は、移植用の毛根を含む植皮片を一つ一つ採取していく方法である。このFUE法に用いられる装置及び技法として、例えば非特許文献1に記載されたものが知られている。
特許第3034668号公報
「The SAFE System : New Instrumentation and Methodology to Improve Follicular Unit Extraction (FUE)」Hair Transplant Forum International, 2004, 14(5),163-4
FUE法は、上述したように毛根を含む植皮片を一つ一つ採取するものであるため、FUT法のように、まとまった面積の頭皮の切除を行う必要がなく、縫合跡が残らないなどのメリットがある。その反面、FUE法には、植皮片を採取するために、多くの時間と手間がかかるというデメリットがある。
例えば、上記非特許文献1に記載された「SAFE System」では、鋭い刃先を持つ円筒状のドリルで硬い表皮(角質層)を切開し、さらに、鈍い刃先の円筒状のドリルで毛根の深さまで切開し、その後、ピンセット等で毛を引っ張ることで、毛根ごと切り離すという工程を経て、毛根を含む植皮片を採取する。
このように、表皮の切開時と、毛根の深さまでの切開時とで、異なる刃先のドリルを用いることで、植皮片の採取時に、毛根部分等を傷つけることを防ぐことが可能になるが、その分、工程数が増加してしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、移植用の毛根を含む植皮片を1つ一つ採取する際に、その採取の効率を向上することが可能な植毛針を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の植毛針は、
受ける力に応じて、頭皮に対して前進又は後退するシャフトと、
内部が中空に形成され、その中空部に前記シャフトが挿入されることにより、前記シャフトを支持して、前記シャフトの軸方向における前進、後退をガイドするガイド部と、
前記ガイド部に連結して中空状に形成され、当該ガイド部との連結部から先端へ向かって徐々に縮径するとともに、複数のスリットにより分割されており、内周面における前記シャフトの先端の当接位置が先端に近づくほど、大きく拡径するものであって、前記植皮片の採取時に頭皮に穿刺され、その内部空間に毛根を含む植皮片を収容するニードル部と、
前記シャフトの前進に伴って、前記ニードル部が頭皮内へ穿刺されるように移動するとき、その移動に抗う力を発生するスプリング部材と、を備え、
前記植皮片の採取のため前記ニードル部が頭皮に穿刺されるとき、前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、前記スプリング部材のばね係数との関係に応じて、前記シャフトの前進に伴い、前記ニードル部の先端が前記頭皮内を進行しつつ、縮径状態から拡径状態に変化する軌跡が決定されることを特徴とする。
上記構成において、シャフトが、頭皮方向に向かって前進すると、そのシャフトの先端が、中空状のニードル部の内周面に当接する。すると、ニードル部及びガイド部も、スプリング部材による力を受けつつ、シャフトとともに頭皮方向に移動して、ニードル部は、頭皮内に穿刺される。また、ニードル部は、ガイド部との連結部から先端部に向かって縮径しているので、シャフトがガイド部に対して相対的に移動し、シャフトの当接位置が、ニードル部の先端に近づくほど、大きく拡径する。
従って、ニードル部の先端は、頭皮内の深さ方向に進行しつつ、拡径していく。このため、ニードルの先端によって、植皮片の毛根部分などを傷つけてしまったり、切断してしまったりするような事態の発生を極力防ぐことができる。
さらに、頭皮内において、ニードル部の先端が描く軌跡は、シャフト部によってニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、スプリング部材のばね係数とによって決定される。換言すれば、単にシャフトを頭皮方向へ向けて前進させるだけで、頭皮内においてニードル部が描く軌跡は常に一定となる。従って、術者の技量などの影響を低減して、効率的かつ安定的に植皮片の採取を行うことが可能となる。
請求項2に記載したように、前記植皮片の採取時に、前記ニードル部の頭皮内への最大穿刺長さを制限する最大穿刺長さ制限手段を備え、前記シャフトの前進に伴い、前記ニードル部が頭皮に穿刺されて、前記最大穿刺長さに達したとき、前記ニードル部の先端は最も拡径された状態となることが好ましい。頭皮表面から毛根までの深さは、ほぼ一定であり、毛根を含む植皮片を採取するための最大穿刺長さは予め設定できる。そして、ニードル部が最大穿刺長さに達したときに、当該ニードル部の先端が最も拡径された状態となることで、毛根部分を傷つける可能性をより低減することができる。
請求項3に記載したように、前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数をK、前記スプリング部材のばね係数をK、前記ガイド部の変位量をX、前記ガイド部に対する前記シャフトの相対変位量をXとしたとき、以下の式1を満たすことが好ましい。
(式1) K+K/R=0
R=X/X
上記式を満足するように、それぞれのバネ係数を設定することにより、シャフトが頭皮に向かって前進したときに、ニードル部の先端は、頭皮内を進行しつつ、拡径していくことになる。
請求項4に記載したように、前記シャフトが挿入された前記ガイド部及びニードル部を、移動可能に収容すべく、貫通孔が形成されたケースを備え、前記ケースの、前記ニードル部が飛び出す側の貫通孔開口の周囲部分が頭皮に押し付けられて、前記ニードル部により穿刺する部分の位置決めを行うことが好ましい。これにより、頭皮に対する初期の位置決めを確実に行うことができ、植皮片にダメージを与えることなく、植皮片を採取することができる。
請求項5に記載したように、前記ケースに設けられ、前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出したとき、前記ニードル部が前記スプリング部材によって前記ケース内に引き戻される方向へ移動することを規制する規制手段を備え、前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出して、当該ニードル部の先端が最も拡径され、その内部空間に毛根を含む植皮片が収容された状態から前記シャフトが後退するとき、前記ニードル部の移動が前記規制部により規制されることにより、前記シャフトが前記ガイド部に対して相対的に移動して、前記ニードル部が縮径状態となることが好ましい。
ニードル部が拡径状態にあるときには、ニードル部の内部空間に収容された植皮片は、毛根の下方部分とまだ繋がっている。このため、ニードル部を拡径状態のまま頭皮から引き抜くと、植皮片がニードル部から抜け落ちてしまう虞がある。それに対して、請求項5の発明の構成を採用することにより、ニードル部がケースから最も長く飛び出しているときに、ニードル部の先端を拡径状態から縮径状態に変化させることができる。これにより、植皮片の、毛根の下方部分との繋がりを縮小させ、かつ縮径状態のニードル部により植皮片が抜け落ち方向に移動しないように保持することができる。そのため、ニードル部を頭皮から引き抜くように移動させたとき、植皮片をニードル部の内部空間に収容した状態のまま、植皮片の毛根の下方部分との繋がりを完全に断つことができる。
請求項6に記載した植毛針は、頭皮から毛根を含む植皮片を採取するとともに、その採取した植皮片を頭皮の必要箇所に移植するためのものであって、
受ける力に応じて、頭皮に対して前進又は後退するシャフトと、
内部が中空に形成され、その中空部に前記シャフトが挿入されることにより、前記シャフトを支持して、前記シャフトの軸方向における前進、後退をガイドするガイド部と、
前記ガイド部に連結して中空状に形成され、当該ガイド部との連結部から先端へ向かって徐々に縮径するとともに、複数のスリットにより分割されており、内周面における前記シャフトの先端の当接位置が先端に近づくほど、大きく拡径するものであって、前記植皮片の採取時に頭皮に穿刺され、その内部空間に毛根を含む植皮片を収容するニードル部と、
前記シャフトの前進に伴って、前記ニードル部が頭皮内へ穿刺されるように移動するとき、その移動に抗う力を発生するスプリング部材と、
前記シャフトと前記ガイド部材との間に設けられ、前記シャフトの前進移動に抗う力を発生するとともに、前記ガイド部を前進移動する力を発生するリターンスプリング部材と、を備え、
前記植皮片の採取のため前記ニードル部が頭皮に穿刺されるとき、前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、前記スプリング部材のばね係数と、前記リターンスプリング部材のばね係数との関係に応じて、前記シャフト部の前進に伴い、前記ニードル部の先端が前記頭皮内を進行しつつ、縮径状態から拡径状態に変化する軌跡が決定されることを特徴とする。
上記のように、シャフトとガイド部材との間に、リターンスプリング部材を設けているので、シャフトを頭皮方向に前進させる力が消滅するだけで、シャフトを後退させることができ、植毛針の扱い易さを向上することができる。
そして、請求項6の植毛針においては、頭皮内において、ニードル部の先端が描く軌跡は、シャフト部によってニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、スプリング部材のばね係数と、リターンスプリング部材のばね係数とによって決定される。換言すれば、単にシャフトを頭皮方向へ向けて前進させるだけで、頭皮内においてニードル部が描く軌跡は常に一定となる。従って、術者の技量などの影響を低減して、効率的かつ安定的に植皮片の採取を行うことが可能となる。
請求項7の発明の作用効果は、請求項2の発明と同様であるため、説明を省略する。
請求項8に記載したように、前記シャフトによって前記ニードル部の先端部を拡径する際のばね係数をK、前記スプリング部材のばね係数をK、前記リターンスプリング部材のばね係数をK、前記ガイド部の変位量をX、前記ガイド部に対する前記シャフトの相対変位量をXとしたとき、以下の式2を満たすことが好ましい。
(式2) K+(K+K)/R=0
R=X/X
リターンスプリング部材を設けた場合であっても、上記数式2の関係を満足するようにそれぞれのばね係数を設定することにより、シャフトが頭皮に向かって前進したときに、ニードル部の先端を、頭皮内を進行させつつ、拡径させることができる。
請求項9の発明の作用効果は、請求項5の発明と同様であるため、説明を省略する。
請求項10に記載したように、前記ニードル部の内周面に当接する前記シャフトの先端部には、前記シャフトの移動量と前記ニードル部の拡径量の関係を決定する曲面形状のカムが付けられていることが好ましい。これにより、カムの曲面形状に応じて、ニードル部が頭皮内を進行しつつ、拡径していくときの、ニードル部先端が描く軌跡を所望の軌跡となるように容易に調整することができる。
請求項11に記載したように、前記シャフトは中空状に形成され、前記ニードル部の先端部が最も拡径された状態から、前記シャフトが後退するとき、前記シャフトの中空部を通じて、前記ニードル部の内部に陰圧を供給する陰圧供給手段を備えていても良い。これにより、シャフトの後退時に、ニードル部の先端が拡径状態から縮径状態へ変化することと相俟って、植皮片の、毛根の下方部分との繋がりをより断ち切りやすくすることができる。
なお、陰圧供給手段を用いて、植皮片を収容するニードル部の内部空間に陰圧を供給する以外にも、例えば、請求項12に記載したように、前記シャフトが、前記ニードル部の内部に概ね閉じた空間を形成するようにして、前記ニードル部の先端部が最も拡径された状態から、前記シャフトが後退するとき、内部空間の容積拡大に伴って前記ニードル部の内部に陰圧が発生するようにしても良い。
請求項13に記載したように、前記ニードル部の先端には、内面側から外面側に向かうテーパー面を内側面とし、前記ニードルの外面を外側面とする切歯が形成されており、前記ニードル部の先端の縮径状態において、前記切歯の内側面と外側面とは、前記ニードル部の進行方向に対してほぼ同じ傾斜角度を有し、前記ニードル部の先端が拡径された状態において、前記進行方向に対する前記切歯の内側面の傾斜角度が、前記切歯の外側面の傾斜角度よりも大きくなることが好ましい。このような構成を採用することにより、ニードル部の先端が頭皮に穿刺され、頭皮表面を切開するときには、ニードル部先端の切歯は、ニードル部の進行方向に最も鋭くなる。従って、頭皮表面の切開を円滑に行うことができる。そして、ニードル部の先端が拡径されるに従い、先端の切歯は外側に開いていくので、ニードル部の進行方向に対して鈍くなる。このため、毛根を含む植皮片を、切歯によって傷つけてしまうことをより確実に防止できる。
特に、上記の関係を実現する場合、請求項14に記載したように、前記切歯における内側面と外側面とがなす角度をθ、前記複数のスリットにより分割され、互いに対向するニードル部の先端部同士がなす角度をθとすると、前記ニードル部の先端部の縮径状態において、θ≒θとなるとともに、前記ニードル部の先端部が最も拡径された状態において、互いに対向するニードル部の先端部同士がほぼ平行となり、θ≒0かつθ>0となることが好ましい。
第1実施形態における植毛針の構成を示す構成図である。 第1実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の穿刺工程の動作を説明するための説明図である。 第1実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の把持工程の動作を説明するための説明図である。 第1実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の引抜工程の動作を説明するための説明図である。 植毛針のニードル部を拡大して示す拡大図である。 第2実施形態における植毛針の構成を示す構成図である。 第2実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の穿刺工程の動作を説明するための説明図である。 第2実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の把持工程の動作を説明するための説明図である。 第2実施形態の植毛針により、植皮片を採取する際の引抜工程の動作を説明するための説明図である。 第3実施形態における植毛針の構成を示す構成図である。 第3実施形態の植毛針により、植皮片を採取し、その採取した植皮片を移植する際の各部の動作や作用について説明するための説明図である。 第4実施形態における植毛針の構成を示す構成図である。 第5実施形態における植毛針の構成を示す構成図である。
以下、本発明による植毛針の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における植毛針10の構成を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態による植毛針10は、ホルダ11、シャフト26、及びスプリング30を有する。
ホルダ11は、ベース部12、当該ベース部12から伸びて、シャフト26の移動をガイドするガイド部14、ガイド部14に連結され、患者の頭皮に穿刺されて、移植片を採取するニードル部16、及びニードル部16の最大穿刺長さを規定するためのストッパ部24とからなる。
ベース部12は、略中心位置にシャフト26が貫通する貫通孔が形成されている。ガイド部14は、このベース部12の貫通孔周囲から伸びるとともに、内部が中空に形成され、その中空部にシャフト26が挿入される。ベース部12の貫通孔及びガイド部14の中空部は、シャフト26の外径より僅かに大きな内径を有している。このため、シャフト26は、ベース部12の貫通孔及びガイド部14の中空部を軸方向に摺動することが可能である。換言すれば、特に、ガイド部14は、その内部の中空部にてシャフト26を支持しつつ、シャフト26の軸方向における移動(前進及び後退)をガイドする。
ニードル部16は、ガイド部14に連結して中空状に形成されるとともに、ガイド部14との連結部分から先端へ向かって徐々に縮径する形状を有している。また、図1には示していないが、ニードル部16には、シャフト26の軸方向に沿って、複数のスリットが形成され、それら複数のスリットによって複数のニードルに分割されている。
ニードル部16は、可撓性のある金属材料によって構成されている。このため、ニードル部16の内周面にシャフト26の先端部分が当接し、その当接したシャフト26先端部分から力を受けると、ニードル部16の分割された複数のニードルが、それぞれ外側に開くように撓む。このとき、ニードル部16は、初期の縮径状態から拡径する。そして、シャフト26の当接位置が、ニードル部16の先端に近づくほど、ニードル部16は大きく拡径し、最大で、図2に示すように、対向するニードル同士がほぼ平行となるまで拡径する。
なお、シャフト26が、ニードル部16を拡径させるためには、ニードル部16が初期の縮径状態からの変形量に応じて生じる弾性力と、ニードル部16の先端が頭皮内に穿刺された状態で径方向に開くときに頭皮から受ける皮膚弾性による弾性力とに打ち勝つ力をニードル部16に与える必要がある。このように、実際に植毛針10が使用状態に置かれたときのニードル部16の拡径は、ニードル部16のみの弾性特性によって決まるわけではないが、以下の説明では、便宜的に、シャフト26の軸方向の移動により、ニードル部16を拡径させるための弾性特性を、ニードル部16の軸方向ばね係数Kと呼ぶ。
さらに、ニードル部16に関して、図5を参照して、説明を続ける。ニードル部16の分割された複数のニードルの先端には、それぞれ、内面18側から外面20側に向かって先細となるテーパー面22が形成されている。従って、各ニードルの先端は、そのテーパー面22を内側面とし、ニードルの外面20を外側面とする切歯を有している。この切歯の内側面22と外側面20とは、初期のニードル部16の縮径状態において、シャフト26の軸方向(ニードル部16の進行方向)に対してほぼ同じ傾斜角度を有している。すなわち、内側面22と外側面20とからなる切歯の角度をθとすると、シャフト26の軸方向に対する内側面22及び外側面20の傾斜角度は、ともにほぼθ/2となっている。
このため、ニードル部16が初期の縮径状態にあるとき、その先端の切歯は、ニードル部16の進行方向に最も鋭くなる。そして、ニードル部16の先端が拡径されるに従い、先端の切歯は外側に開いていくので、進行方向に対する切歯の内側面22の傾斜角度が、外側面20の傾斜角度よりも大きくなる。その結果、切歯は、ニードル部16の進行方向に対して鈍くなる。
上述したように、切歯の内側面22と外側面20とが、ニードル部16の進行方向に対してほぼ同じ傾斜角度を有するようにするには、互いに対向するニードル同士がなす角度θと切歯の角度θとが、ニードル部16の初期の縮径状態において、ほぼ等しくなる(θ≒θ)ように設定すれば良い。
また、対向するニードル同士がなす角度θは、ニードル部16の初期の縮径状態において、切歯の角度θとほぼ等しいという条件から、最大でも45度未満に設定することが好ましい。また、対向するニードル同士がなす角度θは、ニードル部16が拡径して、図2に示すように、対向するニードル同士がほぼ平行となったとき、θ≒0かつθ>0となる。従って、対向するニードル同士がなす角度θの変化範囲は、0<θ<45となる。
再び、図1を参照して説明を続ける。図1において、ベース部12から、ガイド部14と同方向に伸びるストッパ部24が、ベース部12の外周縁部付近に形成されている。このストッパ部24は、ニードル部16が患者の頭皮内に穿刺され、その穿刺長さが最大穿刺長さに達したときに、患者の頭皮表面に当接する長さに形成されている。頭皮表面から毛根までの深さは、ほぼ一定であり、毛根を含む植皮片を採取するために必要な最大穿刺長さは予め設定できるためである。
スプリング30は、一般的なコイルスプリングであり、ガイド部14及びニードル部16の周囲に伸びるように、ベース部12に取り付けられている。このスプリング30は、ニードル部16を患者の頭皮内に穿刺するとき、その一端が頭皮表面に当接し、ベース部12、すなわちガイド部14及びニードル部16の前方方向への移動(前進)に抗う力を発生する。
ここで、ニードル部16の軸方向ばね係数K及びスプリング30のばね係数Kは、以下の数式1を満足するように設定されている。
(式1) K+K/R=0
R=X/X
数式1において、Xはガイド部14の変位量、Xはガイド部14に対するシャフト26の相対変位量、Rは相対変位量Xに対するニードル部16の変位量Xの比率である。上記数式1を満足するように、ニードル部16の軸方向ばね係数K及びスプリング30のばね係数Kを設定することにより、シャフト26が頭皮に向かって前進したときに、シャフト26がガイド部14に対して相対的に早く変位するので、ニードル部16の先端は、頭皮内を進行しつつ、拡径していくことになる。このとき、ニードル部16の軸方向ばね係数K及びスプリング30のばね係数Kの大きさのバランスで、ニードル部16の進行距離に対する拡径の大きさの程度が決まる。
シャフト26は、ベース部12の、ガイド部14が形成された面と反対側の面の貫通孔から飛び出る長さを有している。そして、この飛び出した部分において、変位の入力を受けることにより、前方(頭皮に近づく方向)又は後方(頭皮から離れる方向)に移動する。また、シャフト26のガイド部14に挿入された側の先端の角部には、曲面形状を有するカム28が付けられている。これにより、カム28の曲面形状応じて、ニードル部16が頭皮内を進行しつつ、拡径していくときの、ニードル部先端が描く軌跡、すなわち、採取する毛根を含む植皮片の形状を所望の形状となるように容易に調整することができる。
次に、図1〜図4を参照しつつ、植毛針10により、毛根を含む植皮片を採取する際の各部の動作や作用について説明する。
まず、図1に示すように、術者は、ニードル部16の各ニードルにより毛髪が取り囲まれるように、植毛針10を位置決めする。この位置決めのため、ニードル部16の先端の切歯を頭皮32に僅かに穿刺しても良い。なお、本実施形態による植毛針10により植皮片を採取し、その採取した植皮片を頭皮32の必要箇所(頭頂部や生え際)に移植する際には、患者の毛髪は短く刈り込まれている。
位置決めができたら、図2に矢印Aで示す如く、シャフト26が前方に移動するように、シャフト26を変位させる。この際、術者が、直接的にシャフト26に力を加えて、シャフト26を変位させても良いし、後述する第4、第5実施形態に示すように、ソレノイドや圧力などの駆動源を利用して、シャフト26を変位させるようにしても良い。
シャフト26が、頭皮方向に向かって前進すると、そのシャフト26の先端が、縮径しているニードル部16の内周面に当接する。すると、ホルダ11全体が、スプリング30による力を受けつつ、シャフト26とともに頭皮方向に移動する。これにより、ニードル部16は、まず、頭皮32の表面に穿刺される。
ニードル部16の各ニードルの切歯が、頭皮表面を切開するとき、実質的にニードル部16は初期の縮径状態を維持している。このため、頭皮表面の硬い角質層を切開するとき、ニードル部16の各ニードルの切歯は、ニードル部16の進行方向に最も鋭くなっている。従って、頭皮表面の切開を円滑に行うことができる。
そして、さらに、シャフト26が頭皮に向かって前進したときに、ニードル部16の先端が、頭皮内を進行しつつ、拡径していくように、ニードル部16の軸方向ばね係数K及びスプリング30のばね係数Kが設定されている。ニードル部16の先端が拡径されるに従い、先端の切歯は外側に開いていき、ニードル部16の進行方向に対して鈍くなる。そして、最終的に、ニードル部16が、ストッパ部24によって規定される最大穿刺長さに達したとき、ニードル部16の先端が最も拡径された状態となる。このため、ニードル部16の各ニードルの切歯によって、植皮片の毛根部分などを傷つけてしまったり、切断してしまったりするような事態の発生を極力防ぐことができる。
また、頭皮内において、ニードル部16の切歯が描く軌跡は、ニードル部16の軸方向ばね係数K、スプリング30のばね係数K、及びシャフト26先端のカム28によって決定される。換言すれば、単にシャフト26を頭皮方向へ向けて前進させるだけで、頭皮内においてニードル部16が描く軌跡、すなわち採取される植皮片の形状は常に一定となる。従って、術者の技量などの影響を低減して、効率的かつ安定的に植皮片の採取を行うことが可能となる。
続いて、ニードル部16内に収容した植皮片をニードル部16によって確実に把持するために、図3の矢印Bに示すように、ホルダ11の位置を固定したまま、シャフト26を頭皮から離れる方向に移動させる(後退させる)。
ニードル部16が拡径状態にあるときには、ニードル部16の内部空間に収容された植皮片は、毛根の下方部分とまだ繋がっている。このため、ニードル部16を拡径状態のまま頭皮から引き抜くと、植皮片がニードル部16から抜け落ちてしまう虞がある。
そのため、まず、シャフト26だけを後退させて、図3に示すように、ニードル部16の先端を拡径状態から縮径状態に変化させる。これにより、植皮片の、毛根の下方との繋がり部分の大半を切断することができる。さらに、縮径状態のニードル部16により植皮片が抜け落ち方向に移動しないように保持することができる。そのため、図4の矢印Cに示すように、ホルダ11を後方に移動させ、ニードル部16を頭皮から引き抜いたとき、植皮片をニードル部16の内部空間に収容した状態のまま、植皮片の毛根の下方部分との繋がりを完全に断つことができる。
なお、上述したように、ガイド部14の中空部及びベース部12の貫通孔の内径は、シャフト26の外形よりも僅かに大きく形成されているので、植皮片が収容されたニードル部16の内部空間は、ほぼ密閉された状態に近くなっている。このため、シャフト26を矢印B方向に移動させることで、植皮片が収容されたニードル部16の内部空間の容積が拡大し、陰圧が発生する。これにより、シャフト26の後退時に、ニードル部16の先端が拡径状態から縮径状態へ変化することと相俟って、植皮片の、毛根の下方部分との繋がりをより断ち切りやすくすることができる。
ただし、植皮片が収容されたニードル部16の内部空間に陰圧を発生させるのは、上述した構成に限られない。例えば、シャフト26として、後述する第3〜第5実施形態のように、中空状のシャフトを用いるとともに、陰圧を発生するポンプなどの陰圧源に接続して、シャフトの中空部を通じて、ニードル部16の内部空間に陰圧を供給するようにしても良い。これにより、より積極的に、ニードル部16の内部空間に陰圧を発生させることができる。
このようにしてニードル部16の内部空間に植皮片が収容されると、植毛針10を、移植が必要な箇所に穿刺して、ニードル部16を拡径した状態のまま、頭皮から引き抜く。この際、中空状のシャフトを用いているならば、シャフトの中空部を通じて、ニードル部16の内部空間に陽圧を供給する。これにより、ニードル部16の内部空間に収容されている植皮片を、必要箇所に移植することができる。
本実施形態による植毛針10は、植皮片の採取及び移植を、1本の植毛針10で連続的に行うことができるので、この点においても、FUE法による自毛植毛の効率を高めることができる
(第2実施形態)
次に、本発明の植毛針の第2実施形態について説明する。本実施形態による植毛針による植皮片の採取原理は、基本的に、上述した第1実施形態と同様である。ただし、本実施形態による植毛針では、術者による植毛針の扱いやすさをより向上することが可能な構成を採用している。以下、第1実施形態による植毛針10との相違点を中心に、本実施形態による植毛針について説明する。
図6は、本実施形態における植毛針100の構成を示す構成図である。図6に示すように、本実施形態による植毛針100は、ホルダ111、シャフト126、スプリング130及びケース134を有する。
ケース134には、軸方向に貫通孔が形成され、ホルダ111、シャフト126、及びスプリング130は、その貫通孔内に収容される。その際、貫通孔の一方の開口からホルダ111のニードル部116が飛び出し、他方の開口からシャフト126が飛び出すように配置されている。ただし、ニードル部116は、初期状態として、その先端位置が、貫通孔の開口の位置に一致するように配置されても良い。
ケース134の、ニードル部116が飛び出す開口の周囲には、患者の頭皮132に当接される当接面136が形成されている。また、ケース134には、ニードル部116による穿刺長さが、最大穿刺長さに達したとき、ホルダ111のベース部112と係合する係合部142が形成されている。この係合部142は、ベース部112が前進方向に向かって通過するときには、内部空間138への飛び出し部分が小さくなるように移動し、ベース部112の前進方向への移動を許容する。しかし、ベース部112が、後退方向に向かって通過しようとするときには、ベース部112と係合し、ベース部112の移動を禁止する。
スプリング130は、ケース134内に形成された内部空間138において、その内部空間138を形成しているケース134の内壁とホルダ111のフランジ状のベース部112との間であって、ガイド部114の周囲に設けられている。このため、ホルダ111のベース部112は、スプリング130により、常時、ケース134の後方壁140に当接する方向、すなわち、ホルダ111を後退させる方向の力を受ける。
なお、本実施形態による植毛針100では、主として、シャフト126の先端が頭皮132の表面に当接し、それ以上の前進が不可能となることで、ニードル部116の最大穿刺長さが制限される。
次に、図6〜図9を参照しつつ、植毛針100により、毛根を含む植皮片を採取する際の各部の動作や作用について説明する。
まず、図6に示すように、術者は、ケース134の当接面136を患者の頭皮表面に当接させつつ、ニードル部116の各ニードルにより採取すべき毛髪が取り囲まれるように、植毛針100を位置決めする。このように、ケース134を患者の頭皮132に当接させつつ、植毛針100の位置決めを行うことができるので、確実に位置決めした領域の植皮片を採取することが可能になる。このため、植皮片にダメージを与えたりすることをより確実に防止することができる。
位置決めができたら、図7に矢印Aで示す如く、シャフト126が前方に移動するように、シャフト126を変位させる。これにより、第1実施形態の植毛針10と同様に、ニードル部116は、頭皮内を進行しつつ、初期の縮径状態から拡径していく。そして、最終的に、ニードル部116が、最大穿刺長さに達したとき、ニードル部116の先端が最も拡径された状態となるとともに、ホルダ111のベース部112が係合部142に係合し、ホルダ111の後退方向への移動を禁止する。
従って、図8に示すように、シャフト126を頭皮から離れる方向(矢印Bの方向)に移動させたとき、ニードル部116の後退方向への移動が係合部142により禁止されているので、シャフト126のみがニードル部116に対して相対的に移動する。この結果、ニードル部116の先端は、拡径状態から縮径状態に変化する。このため、第1実施形態と同様に、ニードル部116内に収容した植皮片をニードル部116によって確実に把持することができる。その後、図9に示すように、ケース134を矢印C方向に移動させて、ニードル部116を頭皮から引抜く。これにより、植皮片をニードル部116の内部空間に収容した状態のまま、植皮片の毛根の下方部分との繋がりを完全に断つことができる。
本実施形態による植毛針100は、上述したように、採取すべき毛髪に対する位置決めをより確実に行いえるというメリットがある。さらに、本実施形態の植毛針100は、常にケース134の当接面136が頭皮132に当接した状態で、図6〜図9に示す植皮片の採取作業が行われる。このため、術者は、ケース134が頭皮132に当接した状態に維持していれば良い。従って、植毛針100の扱いやすさを向上することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の植毛針の第3実施形態について説明する。本実施形態による植毛針による植皮片の採取原理も、基本的に、上述した第1実施形態と同様である。
本実施形態による植毛針は、上述した第2実施形態の植毛針100に比較してもさらに扱い易さを向上させ、術者は、例えば片手のみで操作することも可能になっている点に特徴がある。以下、第1実施形態による植毛針10との相違点を中心に、本実施形態による植毛針について説明する。
図10は、本実施形態における植毛針200の構成を示す構成図である。図10に示すように、本実施形態による植毛針200は、ホルダ211、シャフト226、スプリング230、リターンスプリング231及びケース234から構成される。
ケース234には、軸方向に貫通孔が形成され、ホルダ211、シャフト226、スプリング230及びリターンスプリング231が、その貫通孔内に収容される。その際、貫通孔の一方の開口からホルダ211のニードル部216が飛び出し、他方の開口からシャフト226が飛び出すように配置されている。
ケース234の、ニードル部216が飛び出す開口の周囲には、患者の頭皮232に当接される当接面236が形成されている。また、ケース234には、ニードル部216による穿刺長さが、最大穿刺長さに達したとき、ホルダ211のベース部212と係合する係合部242が形成されている。
スプリング230は、ケース234内に形成された内部空間238において、その内部空間238を形成しているケース234の内壁とホルダ211のフランジ状のベース部212との間であって、ガイド部214の周囲に設けられている。このため、ホルダ211のベース部212は、スプリング230により、常時、ニードル部116をケース234内に引き込む方向、すなわち、ホルダ211を後退させる方向の力を受ける。
シャフト226には、フランジ状の第1ストッパ部227と、第2ストッパ部229とが形成されている。第1ストッパ部227は、ホルダ211が最もケース234内に引き込まれた初期状態において、ケース234の後方壁240内面に当接する位置に設けられている。また、第2ストッパ部229は、シャフト226が前方に変位して、ニードル部216の穿刺長さが最大穿刺長さとなったときに、ケース234の後方壁240外面に当接する位置に設けられている。
リターンスプリング231は、ケース内に形成された内部空間238において、ホルダ211のベース部212とシャフト226の第1ストッパ部227との間に設けられている。このリターンスプリング231は、シャフト226を前方に変位させるための入力が消滅したときに、シャフト226を初期状態の位置に戻すための力を与えるものである。
このように、本実施形態では、シャフト226を初期位置に戻すためにリターンスプリング231を用いている。このため、シャフト226に対して、シャフト226を前進させるための入力を与えたときに、ニードル部216に所望の軌跡を描かせるためには、リターンスプリング231のばね係数も考慮する必要がある。この場合、ニードル部216の軸方向ばね係数K、スプリング230のばね係数K、及びリターンスプリング231のばね係数Kが以下の数式2を満足するように設定すれば良い。
(式2) K+(K+K)/R=0
R=X/X
リターンスプリング231を設けた場合であっても、上記数式2の関係を満足するようにそれぞれのばね係数を設定することにより、シャフト226が頭皮232に向かって前進したときに、ニードル部216の先端を、頭皮内を進行させつつ、拡径させることができる。
なお、本実施形態では、中空状のシャフト226が用いられ、その中空部の一端が、図示しない陰圧源及び陽圧源に選択的に接続されることにより、ニードル部216の内部空間に陰圧を導入したり、陽圧を導入したりすることが可能となっている。
次に、図11を参照しつつ、植毛針100により、毛根を含む植皮片を採取し、その採取した植皮片を移植する際の各部の動作や作用について説明する。なお、図11(a)〜(d)が採取工程に該当し、図11(e)〜(g)が移植工程に該当する。
まず、図11(a)に示すように、術者は、ケース234の当接面236を患者の頭皮表面に当接させつつ、ニードル部216の各ニードルにより採取すべき毛髪が取り囲まれるように、植毛針200を位置決めする。
位置決めができたら、図11(b)に矢印Aで示す如く、シャフト226が前方に移動するように、シャフト226を変位させる。これにより、第1実施形態の植毛針10と同様に、ニードル部216は、頭皮内を進行しつつ、初期の縮径状態から拡径していく。そして、最終的に、ニードル部16が、最大穿刺長さに達したとき、ニードル部16の先端が最も拡径された状態となるとともに、ホルダ211のベース部212が係合部242に係合し、ホルダ211の後退方向への移動を禁止する。
従って、図11(c)に示すように、シャフト226を前方に変位させるための入力が消滅して、シャフト226がリターンスプリング231の力で矢印Bの方向に移動したとき、ニードル部216の後退方向への移動が係合部242により禁止されているので、シャフト226のみがニードル部216に対して相対的に移動する。この結果、ニードル部216の先端は、拡径状態から縮径状態に変化する。さらに、本実施形態では、シャフト226の中空部を通じて、ニードル部216の内部空間に陰圧を導入する。これにより、ニードル部216の先端が拡径状態から縮径状態へ変化することと相俟って、植皮片の、毛根の下方部分との繋がりをより断ち切りやすくすることができる。このため、第1実施形態と同様に、ニードル部216内に収容した植皮片をニードル部216によって確実に把持することができる。
その後、図11(d)に示すように、ケース234を矢印C方向に移動させて、ニードル部216を頭皮から引抜く。これにより、植皮片をニードル部216の内部空間に収容した状態のまま、植皮片の毛根の下方部分との繋がりを完全に断つことができる。
このようにして、植皮片の採取が完了すると、引き続き採取した植皮片の移植を行う。この植皮片の移植では、まず、図11(e)に示すように、植毛針200を、移植が必要な箇所に穿刺する。なお、図11(e)に示す例では、ホルダ211のベース部212を係合部242に係合させたまま、植皮片の移植工程を開始している。このため、図11(e)に示す穿刺工程では、ニードル部216は、すでにケース234から最も飛び出した状態となっている。この場合、ケース234を、矢印Dに示すように、当接面236が患者の頭皮232に当接するまで頭皮方向に移動させることで、ニードル部216を患者の頭皮232に穿刺する。
ただし、移植工程の開始前に、係合部242によるベース部212の係合を解除しても良い。この場合には、移植片の採取工程と同様に、シャフト226を頭皮方向に移動させることにより、ニードル部216を患者の頭皮232に穿刺することになる。
図11(e)の穿刺工程後に実行される、図11(f)に示す植皮工程では、矢印Eに示すように、シャフト226を頭皮方向に最大限変位させ、ニードル部216の先端を最も拡大した状態にする。さらに、シャフト226の中空部を通じて、ニードル部216の内部空間に陽圧を供給する。そして、図11(g)に示すように、ケース234を矢印Fの方向に変位させることにより、ニードル部216を拡径した状態のまま、頭皮232から引き抜く。これにより、ニードル部16の内部空間に収容されていた植皮片を、頭皮の必要箇所に移植することができる。
本実施形態による植毛針200は、上述したように、リターンスプリング231を採用しているので、図11(b)の穿刺工程後に、シャフト226を開放するだけで、シャフト226のみを第1ストッパ部227がケース234の後方壁240に当接する位置まで自動的に移動させることができる。このため、術者は、植皮片の採取工程を行うとき、例えば片手だけで植毛針200を操作することも可能となり、植毛針200の扱いやすさをより向上することができる。
(第4、5実施形態)
次に、本発明の植毛針の第4、第5実施形態について説明する。第4、第5実施形態による植毛針は、第3実施形態の植毛針200に対して、シャフト226を変位させる入力をソレノイドや圧力を用いて与えるようにしたものである。
まず、第4実施形態として、シャフト226を変位させる入力をソレノイドを用いて与えるようにした植毛針について、図12を用いて説明する。
図12に示すように、第4実施形態の植毛針では、シャフト226が後方に向かって延長され、その延長部分の周囲にコイル250が配置されている。また。シャフト226の延長部分には、磁性材料からなるプランジャ252が装着されている。
そして、コイル250の周囲には、コイル250が発生した磁束を通過させ、磁路を形成する部材254が設けられている。シャフト226近傍の磁路は絞られており、その部分の磁束密度が高められている。これにより、コイル250の通電時に、シャフト226に装着されたプランジャ252を引き込む力を高めている。
このようなソレノイドを利用する場合、図11(b)に示す穿刺工程において、コイル250へ通電を行って、シャフト226を前進させる入力を与えることができる。そして、図11(c)に示す把持工程では、コイル250への通電を停止することで、ニードル部216の位置を係合部242により固定したまま、シャフト226のみを後退させることができる。
このように、本実施形態の植毛針によれば、シャフトの前進、後退を、コイル250への通電のオン、オフのみで制御することが可能になる。従って、植毛針の術者による操作をより簡便なものとすることができる。
さらに、本実施形態の植毛針のように、シャフトの前進、後退の制御を、コイル250への通電のオン、オフのみで制御できる場合、例えばロボットにより植毛針の操作を行わせることも可能になる。
植毛針のシャフトを変位させる入力を与えるための駆動源は、上述したソレノイドに限らず、例えば圧力を駆動源として用いることも可能である。
すなわち、図13に示すように。シャフト226の第2ストッパ部229によって区画される圧力室260を形成し、この圧力室260に圧力導入孔262を介して陽圧を導入したり、導入した陽圧を開放したりする。圧力室260に陽圧を導入した場合には、シャフト226は前進方向に移動し、その導入した陽圧を開放した場合には、シャフト226は後退方向に移動する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、本発明の実施形態として各種の実施形態について説明したが、各実施形態で説明した植毛針の各部の構成等は、必要に応じて、他の実施形態の植毛針にも適用しても良い。
10 植毛針
11 ホルダ
12 ベース部
14 ガイド部
16 ニードル部
24 ストッパ部
26 シャフト
30 スプリング

Claims (14)

  1. 頭皮から毛根を含む植皮片を採取するとともに、その採取した植皮片を頭皮の必要箇所に移植するための植毛針であって、
    受ける力に応じて、頭皮に対して前進又は後退するシャフトと、
    内部が中空に形成され、その中空部に前記シャフトが挿入されることにより、前記シャフトを支持して、前記シャフトの軸方向における前進、後退をガイドするガイド部と、
    前記ガイド部に連結して中空状に形成され、当該ガイド部との連結部から先端へ向かって徐々に縮径するとともに、複数のスリットにより分割されており、内周面における前記シャフトの先端の当接位置が先端に近づくほど、大きく拡径するものであって、前記植皮片の採取時に頭皮に穿刺され、その内部空間に毛根を含む植皮片を収容するニードル部と、
    前記シャフトの前進に伴って、前記ニードル部が頭皮内へ穿刺されるように移動するとき、その移動に抗う力を発生するスプリング部材と、を備え、
    前記植皮片の採取のため前記ニードル部が頭皮に穿刺されるとき、前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、前記スプリング部材のばね係数との関係に応じて、前記シャフト部の前進に伴い、前記ニードル部の先端が前記頭皮内を進行しつつ、縮径状態から拡径状態に変化する軌跡が決定されることを特徴とする植毛針。
  2. 前記植皮片の採取時に、前記ニードル部の頭皮内への最大穿刺長さを制限する最大穿刺長さ制限手段を備え、前記シャフトの前進に伴い、前記ニードル部が頭皮に穿刺されて、前記最大穿刺長さに達したとき、前記ニードル部の先端は最も拡径された状態となることを特徴とする請求項1に記載の植毛針。
  3. 前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数をK、前記スプリング部材のばね係数をK、前記ガイド部の変位量をX、前記ガイド部に対する前記シャフトの相対変位量をXとしたとき、以下の式1を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の植毛針。
    (式1) K+K/R=0
    R=X/X
  4. 前記シャフトが挿入された前記ガイド部及びニードル部を、移動可能に収容すべく、貫通孔が形成されたケースを備え、
    前記ケースの、前記ニードル部が飛び出す側の貫通孔開口の周囲部分が頭皮に押し付けられて、前記ニードル部により穿刺する部分の位置決めを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の植毛針。
  5. 前記ケースに設けられ、前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出したとき、前記ニードル部が前記スプリング部材によって前記ケース内に引き戻される方向へ移動することを規制する規制手段を備え、
    前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出して、当該ニードル部の先端が最も拡径され、その内部空間に毛根を含む植皮片が収容された状態から前記シャフトが後退するとき、前記ニードル部の移動が前記規制部により規制されることにより、前記シャフトが前記ガイド部に対して相対的に移動して、前記ニードル部が縮径状態となることを特徴とする請求項4に記載の植毛針。
  6. 頭皮から毛根を含む植皮片を採取するとともに、その採取した植皮片を頭皮の必要箇所に移植するための植毛針であって、
    受ける力に応じて、頭皮に対して前進又は後退するシャフトと、
    内部が中空に形成され、その中空部に前記シャフトが挿入されることにより、前記シャフトを支持して、前記シャフトの軸方向における前進、後退をガイドするガイド部と、
    前記ガイド部に連結して中空状に形成され、当該ガイド部との連結部から先端へ向かって徐々に縮径するとともに、複数のスリットにより分割されており、内周面における前記シャフトの先端の当接位置が先端に近づくほど、大きく拡径するものであって、前記植皮片の採取時に頭皮に穿刺され、その内部空間に毛根を含む植皮片を収容するニードル部と、
    前記シャフトの前進に伴って、前記ニードル部が頭皮内へ穿刺されるように移動するとき、その移動に抗う力を発生するスプリング部材と、
    前記シャフトと前記ガイド部材との間に設けられ、前記シャフトの前進移動に抗う力を発生するとともに、前記ガイド部を前進移動する力を発生するリターンスプリング部材と、を備え、
    前記植皮片の採取のため前記ニードル部が頭皮に穿刺されるとき、前記シャフトによって前記ニードル部の先端を拡径する際のばね係数と、前記スプリング部材のばね係数と、前記リターンスプリング部材のばね係数との関係に応じて、前記シャフト部の前進に伴い、前記ニードル部の先端が前記頭皮内を進行しつつ、縮径状態から拡径状態に変化する軌跡が決定されることを特徴とする植毛針。
  7. 前記植皮片の採取時に、前記ニードル部の頭皮内への最大穿刺長さを制限する最大穿刺長さ制限手段を備え、前記シャフトの前進に伴い、前記ニードル部が頭皮に穿刺されて、前記最大穿刺長さに達したとき、前記ニードル部の先端は最も拡径された状態となることを特徴とする請求項6に記載の植毛針。
  8. 前記シャフトによって前記ニードル部の先端部を拡径する際のばね係数をK、前記スプリング部材のばね係数をK、前記リターンスプリング部材のばね係数をK、前記ガイド部の変位量をX、前記ガイド部に対する前記シャフトの相対変位量をXとしたとき、以下の式2を満たすことを特徴とする請求項6又は7に記載の植毛針。
    (式2) K+(K+K)/R=0
    R=X/X
  9. 前記ケースに設けられ、前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出したとき、前記ニードル部が前記スプリング部材によって前記ケース内に引き戻される方向へ移動することを規制する規制手段を備え、
    前記ニードル部が前記ケースから最も長く飛び出して、当該ニードル部の先端が最も拡径され、その内部空間に毛根を含む植皮片が収容された状態から前記シャフトが後退するとき、前記ニードル部の移動が前記規制部により規制されることにより、前記シャフトが前記ガイド部に対して相対的に移動して、前記ニードル部が縮径状態となることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の植毛針。
  10. 前記ニードル部の内周面に当接する前記シャフトの先端部には、前記シャフトの移動量と前記ニードル部の拡径量の関係を決定する曲面形状のカムが付けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の植毛針。
  11. 前記シャフトは中空状に形成され、前記ニードル部の先端が最も拡径された状態から、前記シャフトが後退するとき、前記シャフトの中空部を通じて、前記ニードル部の内部に陰圧を供給する陰圧供給手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の植毛針。
  12. 前記シャフトは、前記ニードル部の内部に概ね閉じた空間を形成するものであり、前記ニードル部の先端が最も拡径された状態から、前記シャフトが後退するとき、前記ニードル部の内部に陰圧が発生することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の植毛針。
  13. 前記ニードル部の先端には、前記ニードルの内面側から外面側に向かうテーパー面を内側面とし、前記ニードルの外面を外側面とする切歯が形成されており、前記ニードル部の先端の縮径状態において、前記切歯の内側面と外側面とは、前記ニードル部の進行方向に対してほぼ同じ傾斜角度を有し、前記ニードル部の先端が拡径された状態において、前記進行方向に対する前記切歯の内側面の傾斜角度が、前記切歯の外側面の傾斜角度よりも大きくなることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の植毛針。
  14. 前記切歯における内側面と外側面とがなす角度をθ、前記複数のスリットにより分割され、互いに対向するニードル部の先端部同士がなす角度をθとすると、前記ニードル部の先端部の縮径状態において、θ≒θとなるとともに、前記ニードル部の先端部が最も拡径された状態において、互いに対向するニードル部の先端部同士がほぼ平行となり、θ≒0かつθV>0となることを特徴とする請求項13に記載の植毛針。
JP2011150257A 2011-07-06 2011-07-06 植毛針 Expired - Fee Related JP5582103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011150257A JP5582103B2 (ja) 2011-07-06 2011-07-06 植毛針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011150257A JP5582103B2 (ja) 2011-07-06 2011-07-06 植毛針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013013668A true JP2013013668A (ja) 2013-01-24
JP5582103B2 JP5582103B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=47686939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011150257A Expired - Fee Related JP5582103B2 (ja) 2011-07-06 2011-07-06 植毛針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5582103B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013179951A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Denso Corp 植毛用針部材
CN107320137A (zh) * 2017-06-26 2017-11-07 新生医疗美容有限公司 一种可计数智能一体化提取仪
KR101847009B1 (ko) * 2017-11-01 2018-04-10 주식회사 휴먼웰니스 인조모발 식립장치
KR102088141B1 (ko) * 2019-10-07 2020-03-11 하창호 모발이식용 보조장치
JP2020075101A (ja) * 2017-09-29 2020-05-21 凸版印刷株式会社 細胞移植用ユニット
KR20200120096A (ko) * 2019-04-11 2020-10-21 (주)리젠케어 피부 이식 장치
CN112236095A (zh) * 2018-07-02 2021-01-15 五大金属株式会社 能够用于毛发移植器的针通道及包含其的针通道束
JP2021023495A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 テルモ株式会社 挿入装置及び針部材
CN115300009A (zh) * 2022-10-11 2022-11-08 深圳市恩圣电子科技有限公司 一种不剃发专用植发设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09506811A (ja) * 1994-04-25 1997-07-08 アースベルグ・オラブ・エル 毛根を皮膚に機械移植するシステム
JPH10151134A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Iken Kogyo:Kk 植毛器具
JP2003153906A (ja) * 2001-11-17 2003-05-27 Hb Medicals Corp 毛髪移植装置
CN101584593A (zh) * 2009-06-25 2009-11-25 南方医科大学 一种毛发移植器械

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09506811A (ja) * 1994-04-25 1997-07-08 アースベルグ・オラブ・エル 毛根を皮膚に機械移植するシステム
JPH10151134A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Iken Kogyo:Kk 植毛器具
JP2003153906A (ja) * 2001-11-17 2003-05-27 Hb Medicals Corp 毛髪移植装置
CN101584593A (zh) * 2009-06-25 2009-11-25 南方医科大学 一种毛发移植器械

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013179951A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Denso Corp 植毛用針部材
CN107320137A (zh) * 2017-06-26 2017-11-07 新生医疗美容有限公司 一种可计数智能一体化提取仪
US11717659B2 (en) 2017-09-29 2023-08-08 Toppan Printing Co., Ltd. Cell transplantation device and cell transplantation unit
JP2020075101A (ja) * 2017-09-29 2020-05-21 凸版印刷株式会社 細胞移植用ユニット
JP7184005B2 (ja) 2017-09-29 2022-12-06 凸版印刷株式会社 細胞移植装置
KR101847009B1 (ko) * 2017-11-01 2018-04-10 주식회사 휴먼웰니스 인조모발 식립장치
WO2019088392A1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 주식회사 휴먼웰니스 인조모발 식립장치
US11452591B2 (en) 2017-11-01 2022-09-27 Human Wellness Inc Artificial hair implant device
CN112236095A (zh) * 2018-07-02 2021-01-15 五大金属株式会社 能够用于毛发移植器的针通道及包含其的针通道束
KR102203384B1 (ko) * 2019-04-11 2021-01-15 (주)리젠케어 피부 이식 장치
KR20200120096A (ko) * 2019-04-11 2020-10-21 (주)리젠케어 피부 이식 장치
JP2021023495A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 テルモ株式会社 挿入装置及び針部材
JP7313228B2 (ja) 2019-08-02 2023-07-24 テルモ株式会社 挿入装置
KR102088141B1 (ko) * 2019-10-07 2020-03-11 하창호 모발이식용 보조장치
CN115300009A (zh) * 2022-10-11 2022-11-08 深圳市恩圣电子科技有限公司 一种不剃发专用植发设备
CN115300009B (zh) * 2022-10-11 2022-12-23 深圳市恩圣电子科技有限公司 一种不剃发专用植发设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5582103B2 (ja) 2014-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5582103B2 (ja) 植毛針
US8986324B2 (en) Systems and methods for harvesting follicular units
US7156856B2 (en) Method and apparatus for follicular extraction and transplantation
KR101805448B1 (ko) 원형 뼈 터널링 장치
US9987038B2 (en) Follicle punch for use with curled follicles
US8876839B2 (en) Follicula unit removal tool with pivoting retention member and method of its use
US20040116942A1 (en) Method and apparatus for follicular extraction and transplantation
US9936946B2 (en) Suture passer and method of operating same
KR20100040948A (ko) 외과용 키트들 및 방법들
US20130226214A1 (en) Hair implanter with improved structure of needle
US20080009896A1 (en) Micro-implanter for hair follicle
KR101502075B1 (ko) 피부 주름 성형용 캐뉼라 제조 방법
KR20170103747A (ko) 측면 장입식 매듭 절단기
EP2452628A1 (en) Skin biopsy device
KR102611565B1 (ko) 모발 이식 개선을 위한 기구, 시스템 및 모발 이식 개선 방법
JP2000139929A (ja) 植毛方法及びその植毛装置
US11666360B2 (en) Tool(s) for inserting a glaucoma shunt
WO2014136119A1 (en) Implantating device
US20200046399A1 (en) Punching needle and handpiece for hair extraction
KR102003055B1 (ko) 모발 추출에 이용되는 펀칭 니들 및 핸드피스
JPH10211204A (ja) 植毛器具
KR101408242B1 (ko) 구강용 봉합사제거기
CN210871931U (zh) 多针毛囊种植笔
JP5941775B2 (ja) ガイドワイヤ導入装置
US20150289626A1 (en) Method and apparatus for extraction of folicular units

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140630

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5582103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees