JPH10211204A - 植毛器具 - Google Patents
植毛器具Info
- Publication number
- JPH10211204A JPH10211204A JP9017139A JP1713997A JPH10211204A JP H10211204 A JPH10211204 A JP H10211204A JP 9017139 A JP9017139 A JP 9017139A JP 1713997 A JP1713997 A JP 1713997A JP H10211204 A JPH10211204 A JP H10211204A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- needle
- flocking
- main body
- core shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/34—Trocars; Puncturing needles
- A61B17/3468—Trocars; Puncturing needles for implanting or removing devices, e.g. prostheses, implants, seeds, wires
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B2017/00743—Type of operation; Specification of treatment sites
- A61B2017/00747—Dermatology
- A61B2017/00752—Hair removal or transplantation
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Surgery (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Pathology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】植毛用組織を容易に装着できる植毛針を備える
植毛器具を提供する。 【解決手段】本体3から突出させて取着され、先端に尖
鋭な傾斜刃部1aを有して、中空部に植毛材料13を装
着する植毛針1と、植毛針1に嵌挿して植毛針1の先端
から突出自在とした芯軸4と、芯軸4の他端に設けられ
た操作手段9とを備える。植毛針1に植毛材料13の毛
髪部14を挿通する孔部15を傾斜刃部1aから望む位
置に開口させて設ける。中空の本体3に固定された植毛
針1を内挿すると共に本体3内に内挿され、植毛針1に
内挿された芯軸4と共に前進後退自在のロッド5を設
け、ロッド5の先端部に表皮抑え部12を設ける。本体
3に対してロッド5を前進させたときに、植毛針1の孔
部15に臨み、孔部15に挿通された毛髪部14を案内
する切欠部16を表皮抑え部12に設ける。傾斜刃部1
aの後端部1b及び孔部15の先端部15aに面取りを
施す。
植毛器具を提供する。 【解決手段】本体3から突出させて取着され、先端に尖
鋭な傾斜刃部1aを有して、中空部に植毛材料13を装
着する植毛針1と、植毛針1に嵌挿して植毛針1の先端
から突出自在とした芯軸4と、芯軸4の他端に設けられ
た操作手段9とを備える。植毛針1に植毛材料13の毛
髪部14を挿通する孔部15を傾斜刃部1aから望む位
置に開口させて設ける。中空の本体3に固定された植毛
針1を内挿すると共に本体3内に内挿され、植毛針1に
内挿された芯軸4と共に前進後退自在のロッド5を設
け、ロッド5の先端部に表皮抑え部12を設ける。本体
3に対してロッド5を前進させたときに、植毛針1の孔
部15に臨み、孔部15に挿通された毛髪部14を案内
する切欠部16を表皮抑え部12に設ける。傾斜刃部1
aの後端部1b及び孔部15の先端部15aに面取りを
施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪の薄い部分や
負傷等により毛髪が失われた部分等に、他の部分から採
取された毛根を含む植毛用組織を移植したり、疑似体毛
を形成する植毛用糸を植えつける植毛器具に関するもの
である。
負傷等により毛髪が失われた部分等に、他の部分から採
取された毛根を含む植毛用組織を移植したり、疑似体毛
を形成する植毛用糸を植えつける植毛器具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】頭部や眉毛等の毛髪の薄い部分や負傷等
により毛髪が失われた部分等に、後頭部等のような毛髪
が密生している部分から採取された毛髪を移植したり、
前記毛髪の代替として疑似体毛を形成する天然糸または
ナイロン糸、ポリエステル糸等の合成の植毛用糸を植え
つけることが行われており、このような技術は植毛と呼
ばれている。尚、本明細書では、前記後頭部等の他の部
分から採取された毛根を含む植毛用組織や、前記天然糸
または合成糸等の植毛用糸をまとめて「植毛材料」と総
称する。
により毛髪が失われた部分等に、後頭部等のような毛髪
が密生している部分から採取された毛髪を移植したり、
前記毛髪の代替として疑似体毛を形成する天然糸または
ナイロン糸、ポリエステル糸等の合成の植毛用糸を植え
つけることが行われており、このような技術は植毛と呼
ばれている。尚、本明細書では、前記後頭部等の他の部
分から採取された毛根を含む植毛用組織や、前記天然糸
または合成糸等の植毛用糸をまとめて「植毛材料」と総
称する。
【0003】前記植毛材料として、身体の他の部分から
採取された毛根を含む植毛用組織を用いる植毛法には、
後頭部等からメスを用いて切り取られた皮膚をさらに1
〜4本程度の毛根を含む肉片に切り分けることにより調
製された植毛用組織を用いる単一植毛法と、後頭部等の
皮膚を直径4mm程度のパイプ状パンチを用いて円形に
切り、底部をメス等により切り離された5〜10本の毛
根を含む植毛用組織を用いる複数植毛法とがある。前記
複数植毛法は、短時間で広い範囲に植毛を行うことがで
きるという利点がある反面、植毛した部分が生え際の様
に見えたり、植毛用組織の中央部に血液が流通しにくい
ために植毛した毛根の生存率が低いという難点があり、
植毛した部分が自然に近く見え、植毛した毛根の生存率
が高い単一植毛法が好まれている。
採取された毛根を含む植毛用組織を用いる植毛法には、
後頭部等からメスを用いて切り取られた皮膚をさらに1
〜4本程度の毛根を含む肉片に切り分けることにより調
製された植毛用組織を用いる単一植毛法と、後頭部等の
皮膚を直径4mm程度のパイプ状パンチを用いて円形に
切り、底部をメス等により切り離された5〜10本の毛
根を含む植毛用組織を用いる複数植毛法とがある。前記
複数植毛法は、短時間で広い範囲に植毛を行うことがで
きるという利点がある反面、植毛した部分が生え際の様
に見えたり、植毛用組織の中央部に血液が流通しにくい
ために植毛した毛根の生存率が低いという難点があり、
植毛した部分が自然に近く見え、植毛した毛根の生存率
が高い単一植毛法が好まれている。
【0004】また、前記単一植毛法には、注射針等によ
り表皮に穴を穿設し、前記のように調製された植毛用組
織をピンセットで把持して前記穴に押入する方法と、中
空の針の先端を尖鋭な傾斜刃部とした植毛針を備える植
毛器具により植え込む方法とがあるが、植毛用組織をピ
ンセットで把持すると毛根に損傷を与えて生存率が低く
なりやすく、また注射針等により表皮に穴を穿設すると
出血により穿設された穴の位置が分かりにくくなるとい
う問題がある。そこで、前記単一植毛法では、前記植毛
器具の植毛針に前記植毛用組織を装着して、該植毛針を
直接表皮に穿刺することにより、前記植毛用組織を植え
込むことが好ましい。
り表皮に穴を穿設し、前記のように調製された植毛用組
織をピンセットで把持して前記穴に押入する方法と、中
空の針の先端を尖鋭な傾斜刃部とした植毛針を備える植
毛器具により植え込む方法とがあるが、植毛用組織をピ
ンセットで把持すると毛根に損傷を与えて生存率が低く
なりやすく、また注射針等により表皮に穴を穿設すると
出血により穿設された穴の位置が分かりにくくなるとい
う問題がある。そこで、前記単一植毛法では、前記植毛
器具の植毛針に前記植毛用組織を装着して、該植毛針を
直接表皮に穿刺することにより、前記植毛用組織を植え
込むことが好ましい。
【0005】従来、前記植毛針を備える植毛器具とし
て、例えば、図9示のように植毛針51を、中空の本体
52に該本体52から突出させて取着したものが市販さ
れている。植毛針51は中空の針の先端に尖鋭な傾斜刃
部51aを有し、内挿された芯軸53の先端が植毛針5
1の先端から所定の長さだけ突出自在となっている。ま
た、芯軸53はスプリング54により本体52の後端側
に付勢され、後端部に設けられた操作手段55により進
退される。
て、例えば、図9示のように植毛針51を、中空の本体
52に該本体52から突出させて取着したものが市販さ
れている。植毛針51は中空の針の先端に尖鋭な傾斜刃
部51aを有し、内挿された芯軸53の先端が植毛針5
1の先端から所定の長さだけ突出自在となっている。ま
た、芯軸53はスプリング54により本体52の後端側
に付勢され、後端部に設けられた操作手段55により進
退される。
【0006】芯軸53の外周にはリング状の表皮抑え部
56が設けられており、表皮抑え部56は芯軸53から
偏心して本体52に設けられた接続部材57を介して操
作手段55に固着され、芯軸53と同期して進退するよ
うになっている。また、植毛針51には、図10示のよ
うに、尖鋭な傾斜刃部51aから後端側に植毛針51の
長さ方向に沿ってスリット58が形成されている。
56が設けられており、表皮抑え部56は芯軸53から
偏心して本体52に設けられた接続部材57を介して操
作手段55に固着され、芯軸53と同期して進退するよ
うになっている。また、植毛針51には、図10示のよ
うに、尖鋭な傾斜刃部51aから後端側に植毛針51の
長さ方向に沿ってスリット58が形成されている。
【0007】前記従来の植毛器具により植毛を行うとき
には、まず、図10示のように、前記のようにして調製
された植毛用組織59の毛髪部60をピンセットPで把
持して傾斜刃部51aに宛がい、次いで図10に仮想線
示するように、毛髪部60をスリット58に案内させて
ピンセットPでスリット58に沿って引き上げることに
より、植毛用組織59を傾斜刃部51aから植毛針51
の中空部に引き込んで装着する。
には、まず、図10示のように、前記のようにして調製
された植毛用組織59の毛髪部60をピンセットPで把
持して傾斜刃部51aに宛がい、次いで図10に仮想線
示するように、毛髪部60をスリット58に案内させて
ピンセットPでスリット58に沿って引き上げることに
より、植毛用組織59を傾斜刃部51aから植毛針51
の中空部に引き込んで装着する。
【0008】そして、前記のように植毛用組織59が装
着された植毛針51を表皮の植毛する位置に穿刺する。
植毛針51の穿刺深さは、植毛針51の外周に設けられ
ている表皮抑え部56が表皮に当接することにより、植
毛用組織56に含まれる毛根が植毛される部分の皮膚の
中で植毛に適切な深さに位置するように規制される。
着された植毛針51を表皮の植毛する位置に穿刺する。
植毛針51の穿刺深さは、植毛針51の外周に設けられ
ている表皮抑え部56が表皮に当接することにより、植
毛用組織56に含まれる毛根が植毛される部分の皮膚の
中で植毛に適切な深さに位置するように規制される。
【0009】次に、操作手段55を手指で押して芯軸5
3及び表皮抑え部56を前進させるように操作して、芯
軸53を植毛針51先端の傾斜刃部51aから所定長さ
突出させる。すると、表皮抑え部56は前記のように表
皮に当接されていて動くことができないので、芯軸53
が植毛針51先端の傾斜刃部51aから所定長さ突出す
る一方、植毛針51は芯軸53に対して相対的に後退す
るように作動して表皮から抜去され、芯軸53により植
毛針51の中空部から押し出された植毛用組織59が植
毛針51抜去後の皮膚の中に残置され、植毛操作が完了
する。
3及び表皮抑え部56を前進させるように操作して、芯
軸53を植毛針51先端の傾斜刃部51aから所定長さ
突出させる。すると、表皮抑え部56は前記のように表
皮に当接されていて動くことができないので、芯軸53
が植毛針51先端の傾斜刃部51aから所定長さ突出す
る一方、植毛針51は芯軸53に対して相対的に後退す
るように作動して表皮から抜去され、芯軸53により植
毛針51の中空部から押し出された植毛用組織59が植
毛針51抜去後の皮膚の中に残置され、植毛操作が完了
する。
【0010】前記操作の後、操作手段55から前記手指
を放すと、芯軸53及び表皮抑え部56がスプリング5
4により本体52の後端側に後退せしめられて初期の状
態に復帰し、次の植毛操作が準備される。
を放すと、芯軸53及び表皮抑え部56がスプリング5
4により本体52の後端側に後退せしめられて初期の状
態に復帰し、次の植毛操作が準備される。
【0011】しかしながら、前記構成を備える植毛器具
では、植毛用組織59を植毛針51の中空部に装着する
際に、前記のようにしてピンセットPに把持された毛髪
部60をスリット58に沿って引き上げなければなら
ず、装着操作が面倒であるという不都合がある。また、
植毛用組織59を前記のようにして植毛針51の中空部
に装着する際に、植毛用組織59が傾斜刃部51aによ
り削られて損傷を受けるという不都合もある。
では、植毛用組織59を植毛針51の中空部に装着する
際に、前記のようにしてピンセットPに把持された毛髪
部60をスリット58に沿って引き上げなければなら
ず、装着操作が面倒であるという不都合がある。また、
植毛用組織59を前記のようにして植毛針51の中空部
に装着する際に、植毛用組織59が傾斜刃部51aによ
り削られて損傷を受けるという不都合もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、植毛用組織を容易に装着することができ
る植毛針を備える植毛器具を提供することを目的とす
る。
合を解消して、植毛用組織を容易に装着することができ
る植毛針を備える植毛器具を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の植毛器具は、中空の本体に該本体から突
出させて取着され、中空の針の先端に尖鋭な傾斜刃部を
有し、中空部に植毛材料を装着する植毛針と、該植毛針
に嵌挿して先端が所定長さだけ植毛針の先端から突出自
在とした芯軸と、該芯軸の他端に設けられて該芯軸を進
退させる操作手段とを備える植毛器具において、前記植
毛針に、該植毛針の中空部に装着される植毛材料の毛髪
部を挿通する孔部を該植毛針先端の傾斜刃部から望む位
置に開口させて設けたことを特徴とする。
めに、本発明の植毛器具は、中空の本体に該本体から突
出させて取着され、中空の針の先端に尖鋭な傾斜刃部を
有し、中空部に植毛材料を装着する植毛針と、該植毛針
に嵌挿して先端が所定長さだけ植毛針の先端から突出自
在とした芯軸と、該芯軸の他端に設けられて該芯軸を進
退させる操作手段とを備える植毛器具において、前記植
毛針に、該植毛針の中空部に装着される植毛材料の毛髪
部を挿通する孔部を該植毛針先端の傾斜刃部から望む位
置に開口させて設けたことを特徴とする。
【0014】本発明の植毛器具によれば、前記植毛材料
として前記のようにして調製された植毛用組織を装着の
ために前記傾斜刃部に宛がう際に、前記ピンセット等の
把持具で把持された毛髪部を前記傾斜刃部に案内し、次
いで、該傾斜刃部から望む位置に開口させて設けられた
前記孔部に挿通する。そして、前記孔部から前記植毛針
の外部に出された前記毛髪部を前記把持具で把持して、
前記本体の方向に引くことにより、植毛用組織を前記傾
斜刃部から植毛針の中空部に容易に引き込んで装着する
ことができる。
として前記のようにして調製された植毛用組織を装着の
ために前記傾斜刃部に宛がう際に、前記ピンセット等の
把持具で把持された毛髪部を前記傾斜刃部に案内し、次
いで、該傾斜刃部から望む位置に開口させて設けられた
前記孔部に挿通する。そして、前記孔部から前記植毛針
の外部に出された前記毛髪部を前記把持具で把持して、
前記本体の方向に引くことにより、植毛用組織を前記傾
斜刃部から植毛針の中空部に容易に引き込んで装着する
ことができる。
【0015】また、本発明の植毛器具は、前記中空の本
体に固定された前記植毛針を内挿すると共に該本体内に
内挿され、該植毛針に内挿された前記芯軸と共に前進後
退自在のロッドを設け、該ロッドの先端部に表皮抑え部
を設けると共に、本体に対して該ロッドを前進させたと
きに前記植毛針の孔部に臨み、該孔部に挿通された毛髪
部を案内する切欠部を該表皮抑え部に設けたことを特徴
とする。
体に固定された前記植毛針を内挿すると共に該本体内に
内挿され、該植毛針に内挿された前記芯軸と共に前進後
退自在のロッドを設け、該ロッドの先端部に表皮抑え部
を設けると共に、本体に対して該ロッドを前進させたと
きに前記植毛針の孔部に臨み、該孔部に挿通された毛髪
部を案内する切欠部を該表皮抑え部に設けたことを特徴
とする。
【0016】本発明の植毛器具によれば、前記のように
植毛用組織が装着された植毛針を表皮の植毛する位置に
穿刺すると、ロッドの先端部に設けられている表皮抑え
部が表皮に当接することにより、その穿刺深さは植毛用
組織に含まれる毛根が植毛される部分の皮膚の中で植毛
に適切な深さに位置するように規制される。次いで、前
記操作手段により前記芯軸及び表皮抑え部を前進させる
と、前記表皮抑え部は前記のように表皮に当接されてい
て動くことができないので、該芯軸が前記植毛針先端の
傾斜刃部から所定長さ突出する一方、該植毛針は該芯軸
に対して相対的に後退するように作動して表皮から抜去
され、該芯軸により該植毛針の中空部から押し出された
該植毛用組織が該植毛針抜去後の皮膚の中に残置され、
植毛操作が完了する。
植毛用組織が装着された植毛針を表皮の植毛する位置に
穿刺すると、ロッドの先端部に設けられている表皮抑え
部が表皮に当接することにより、その穿刺深さは植毛用
組織に含まれる毛根が植毛される部分の皮膚の中で植毛
に適切な深さに位置するように規制される。次いで、前
記操作手段により前記芯軸及び表皮抑え部を前進させる
と、前記表皮抑え部は前記のように表皮に当接されてい
て動くことができないので、該芯軸が前記植毛針先端の
傾斜刃部から所定長さ突出する一方、該植毛針は該芯軸
に対して相対的に後退するように作動して表皮から抜去
され、該芯軸により該植毛針の中空部から押し出された
該植毛用組織が該植毛針抜去後の皮膚の中に残置され、
植毛操作が完了する。
【0017】ところで、前記表皮抑え部を本体に対して
前進させると、前記植毛針の孔部に挿通されている毛髪
部が表皮抑え部と植毛針との間に挟み込まれて損傷する
ことが懸念される。しかし、前記構成を備える本発明の
植毛器具によれば、前記表皮抑え部に前記切欠部が設け
られており、該切欠部は前記のように前記表皮抑え部を
本体に対して前進させると、前記植毛針の孔部に臨む位
置に配置されるので、前記孔部に挿通された毛髪部を該
切欠部に案内することができ、該表皮抑え部と前記植毛
針との間に前記毛髪部が挟み込まれる事態を防止するこ
とができる。
前進させると、前記植毛針の孔部に挿通されている毛髪
部が表皮抑え部と植毛針との間に挟み込まれて損傷する
ことが懸念される。しかし、前記構成を備える本発明の
植毛器具によれば、前記表皮抑え部に前記切欠部が設け
られており、該切欠部は前記のように前記表皮抑え部を
本体に対して前進させると、前記植毛針の孔部に臨む位
置に配置されるので、前記孔部に挿通された毛髪部を該
切欠部に案内することができ、該表皮抑え部と前記植毛
針との間に前記毛髪部が挟み込まれる事態を防止するこ
とができる。
【0018】さらに、本発明の植毛器具は、前記傾斜刃
部の後端部及び前記孔部の先端部に面取りを施したこと
を特徴とする。本発明の植毛器具によれば、前記のよう
に面取りを施すことにより、前記のようにして前記植毛
針の中空部に植毛用組織を引き込む際に、植毛用組織が
該植毛針の傾斜刃部及び孔部に削がれることがなく、そ
の損傷を防止して、円滑に前記中空部に導入することが
できる。
部の後端部及び前記孔部の先端部に面取りを施したこと
を特徴とする。本発明の植毛器具によれば、前記のよう
に面取りを施すことにより、前記のようにして前記植毛
針の中空部に植毛用組織を引き込む際に、植毛用組織が
該植毛針の傾斜刃部及び孔部に削がれることがなく、そ
の損傷を防止して、円滑に前記中空部に導入することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の植毛器具の一構成例を示す断面図であ
り、図2及び図3は図1の要部拡大図であり、図4乃至
図6は図1示の植毛器具の使用方法を示す説明的断面図
であり、図7は本実施形態の植毛器具の他の構成例を示
す断面図であり、図8は本実施形態の植毛器具に用いる
植毛材料の他の態様を示す説明的断面図である。
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の植毛器具の一構成例を示す断面図であ
り、図2及び図3は図1の要部拡大図であり、図4乃至
図6は図1示の植毛器具の使用方法を示す説明的断面図
であり、図7は本実施形態の植毛器具の他の構成例を示
す断面図であり、図8は本実施形態の植毛器具に用いる
植毛材料の他の態様を示す説明的断面図である。
【0020】まず、本発明の植毛器具の第1の実施形態
について説明する。
について説明する。
【0021】本実施形態の植毛器具は、図1(a)及び
図1(a)を軸の回りに90°回転させた断面を示す図
1(b)に示すように、植毛針1が針支持体2を介して
中空円筒状の本体3の中心軸に固定されている。植毛針
1は中空の針の先端を尖鋭状とした傾斜刃部1aを有
し、針支持体2により本体3から突出して取着されてい
る。尚、針支持体2はピン2aにより本体3に固定され
ている。
図1(a)を軸の回りに90°回転させた断面を示す図
1(b)に示すように、植毛針1が針支持体2を介して
中空円筒状の本体3の中心軸に固定されている。植毛針
1は中空の針の先端を尖鋭状とした傾斜刃部1aを有
し、針支持体2により本体3から突出して取着されてい
る。尚、針支持体2はピン2aにより本体3に固定され
ている。
【0022】植毛針1には、芯軸4が嵌挿されており、
芯軸4はその先端4aが所定長さだけ植毛針1の先端1
aから突出自在になっている。芯軸4の外周には、ロッ
ド5が本体3に内挿して設けられており、芯軸4はロッ
ド5の中心軸を長さ方向に貫通すると共にロッド5の後
端部5aに固着されて、ロッド5が芯軸4と同期して進
退するようになっている。
芯軸4はその先端4aが所定長さだけ植毛針1の先端1
aから突出自在になっている。芯軸4の外周には、ロッ
ド5が本体3に内挿して設けられており、芯軸4はロッ
ド5の中心軸を長さ方向に貫通すると共にロッド5の後
端部5aに固着されて、ロッド5が芯軸4と同期して進
退するようになっている。
【0023】ロッド5の中程には、ロッド5をその軸と
直交する方向に貫通し、長さ方向に延在する窓部6が設
けられている。前記針支持体2は、窓部6をロッド5の
軸と直交する方向に横断して本体3に固定されている。
従って、植毛針1は芯軸4を内挿すると共にロッド5に
内挿されていて、芯軸4及びロッド5が進退自在になる
ように、針支持体2を介して本体3に取着されている。
尚、窓部6はロッド5が針支持体2に接触することなく
進退できるような長さに設定されている。
直交する方向に貫通し、長さ方向に延在する窓部6が設
けられている。前記針支持体2は、窓部6をロッド5の
軸と直交する方向に横断して本体3に固定されている。
従って、植毛針1は芯軸4を内挿すると共にロッド5に
内挿されていて、芯軸4及びロッド5が進退自在になる
ように、針支持体2を介して本体3に取着されている。
尚、窓部6はロッド5が針支持体2に接触することなく
進退できるような長さに設定されている。
【0024】本体3の後端部には、内周面が他の部分よ
り大径になっている大径部3aが設けられており、大径
部3aの内周側に配設されたスプリング7により、ロッ
ド5及びロッド5の後端部5aに固着された芯軸4が、
本体3の後端部側に付勢されている。尚、スプリング7
は大径部3aの内周面の先端側の段差とロッド5の後端
部5aに取着された係止部材8とに係止されている。
り大径になっている大径部3aが設けられており、大径
部3aの内周側に配設されたスプリング7により、ロッ
ド5及びロッド5の後端部5aに固着された芯軸4が、
本体3の後端部側に付勢されている。尚、スプリング7
は大径部3aの内周面の先端側の段差とロッド5の後端
部5aに取着された係止部材8とに係止されている。
【0025】ロッド5の後端部5aには小径の操作手段
9が設けられている。操作手段9は本体3の後端部に嵌
着されたキャップ10を貫通すると共に、ロッド5が操
作手段9に縮径される部分の段差がキャップ10に係合
することによりロッド5が抜け止めされている。操作手
段9の後端部には指当キャップ11が嵌着されている。
ロッド5の先端部には、植毛針1を内挿した表皮抑え部
12が設けられており、表皮抑え部12は先端ほど縮径
されて先細に形成されている。
9が設けられている。操作手段9は本体3の後端部に嵌
着されたキャップ10を貫通すると共に、ロッド5が操
作手段9に縮径される部分の段差がキャップ10に係合
することによりロッド5が抜け止めされている。操作手
段9の後端部には指当キャップ11が嵌着されている。
ロッド5の先端部には、植毛針1を内挿した表皮抑え部
12が設けられており、表皮抑え部12は先端ほど縮径
されて先細に形成されている。
【0026】そして、植毛針1には、図1及び図1の要
部を拡大した図2示のように、植毛針1の中空部に装着
される植毛用組織13の毛髪部14を挿通する孔部15
が植毛針1先端の傾斜刃部1aから望む位置に開口する
と共に、植毛針1の長さ方向に沿って後端側に延在させ
て設けられている。また、表皮抑え部12には、本体3
に対してロッド5を前進させたときに前記孔部15に臨
み、孔部15に挿通された毛髪部14を案内する切欠部
16が設けられている。
部を拡大した図2示のように、植毛針1の中空部に装着
される植毛用組織13の毛髪部14を挿通する孔部15
が植毛針1先端の傾斜刃部1aから望む位置に開口する
と共に、植毛針1の長さ方向に沿って後端側に延在させ
て設けられている。また、表皮抑え部12には、本体3
に対してロッド5を前進させたときに前記孔部15に臨
み、孔部15に挿通された毛髪部14を案内する切欠部
16が設けられている。
【0027】さらに、植毛針1では、図1の要部を拡大
して図3(a)及び図3(b)に示すように、前記傾斜
刃部1aの後端部1bに面取りが施されて、その刃が鈍
されている。また、孔部15の先端部15aにも面取り
が施されて、その角部が鈍されている。
して図3(a)及び図3(b)に示すように、前記傾斜
刃部1aの後端部1bに面取りが施されて、その刃が鈍
されている。また、孔部15の先端部15aにも面取り
が施されて、その角部が鈍されている。
【0028】次に、本実施形態の植毛器具の作動につい
て説明する。
て説明する。
【0029】本実施形態の植毛器具を使用するときに
は、まず、図2(a)示のように、ピンセットP等の把
持具で植毛用組織13の毛髪部14の根元を把持して、
該毛髪部14の先端を傾斜刃部1aから孔部15に挿通
する。このとき、孔部15は傾斜刃部1aから望む位置
に開口させて設けられているので、矢示方向から見たと
きに、傾斜刃部1aの後方に孔部15を望むことがで
き、毛髪部14を前記のように挿通する操作を容易に行
うことができる。
は、まず、図2(a)示のように、ピンセットP等の把
持具で植毛用組織13の毛髪部14の根元を把持して、
該毛髪部14の先端を傾斜刃部1aから孔部15に挿通
する。このとき、孔部15は傾斜刃部1aから望む位置
に開口させて設けられているので、矢示方向から見たと
きに、傾斜刃部1aの後方に孔部15を望むことがで
き、毛髪部14を前記のように挿通する操作を容易に行
うことができる。
【0030】次に、図2(b)示のように、ピンセット
Pを持ち替えて、孔部15から植毛針1の外部に出され
た毛髪部14をピンセットPで把持し、さらに図2
(c)示のように、本体3の方向に引き上げることによ
り、植毛用組織13が容易に植毛針1の中空部に引き込
まれる。このとき、前記傾斜刃部1aの後端部1b及び
孔部15の先端部15aは、前記のように面取りが施さ
れて鈍されているので、植毛用組織13を植毛針1の中
空部に引き込む際に、植毛用組織13が傾斜刃部1a及
び孔部15に削がれることがなく、その損傷を防止し
て、しかも円滑に前記中空部に導入することができる。
Pを持ち替えて、孔部15から植毛針1の外部に出され
た毛髪部14をピンセットPで把持し、さらに図2
(c)示のように、本体3の方向に引き上げることによ
り、植毛用組織13が容易に植毛針1の中空部に引き込
まれる。このとき、前記傾斜刃部1aの後端部1b及び
孔部15の先端部15aは、前記のように面取りが施さ
れて鈍されているので、植毛用組織13を植毛針1の中
空部に引き込む際に、植毛用組織13が傾斜刃部1a及
び孔部15に削がれることがなく、その損傷を防止し
て、しかも円滑に前記中空部に導入することができる。
【0031】次に本体3を把持して、図4示のように、
植毛用組織13が装着された植毛針1を表皮17の植毛
する位置に穿刺する。植毛針1の穿刺に当たって、本実
施形態の植毛器具では、表皮抑え部12が先端ほど縮径
されて先細になっているので、容易に穿刺位置を確認す
ることができる。また、表皮抑え部12は前記形状のも
のがロッド5の先端に設けられており、図9示の植毛針
51の外周にリング状の表皮抑え部56を設ける構成と
なっていないので、医師や看護婦等の医療従事者にとっ
て通常の注射器と同様の感覚で使用することができ、取
扱性に優れている。
植毛用組織13が装着された植毛針1を表皮17の植毛
する位置に穿刺する。植毛針1の穿刺に当たって、本実
施形態の植毛器具では、表皮抑え部12が先端ほど縮径
されて先細になっているので、容易に穿刺位置を確認す
ることができる。また、表皮抑え部12は前記形状のも
のがロッド5の先端に設けられており、図9示の植毛針
51の外周にリング状の表皮抑え部56を設ける構成と
なっていないので、医師や看護婦等の医療従事者にとっ
て通常の注射器と同様の感覚で使用することができ、取
扱性に優れている。
【0032】次に、植毛針1は、図5示のように、表皮
抑え部12が表皮17に当接するまで穿刺される。この
とき、植毛針1は、表皮抑え部12が表皮17に当接す
ることにより穿刺深さが規制され、植毛用組織13が皮
膚組織18内の毛根の活着に適した深さに位置せしめら
れる。
抑え部12が表皮17に当接するまで穿刺される。この
とき、植毛針1は、表皮抑え部12が表皮17に当接す
ることにより穿刺深さが規制され、植毛用組織13が皮
膚組織18内の毛根の活着に適した深さに位置せしめら
れる。
【0033】また、前記のように植毛針1を穿刺する際
に、指当キャップ11を押して表皮抑え部12を本体3
に対して前進させると、孔部15から導出される毛髪部
14が表皮抑え部12と植毛針1との間に挟み込まれる
ことが懸念される。しかし、本実施形態の植毛器具によ
れば、表皮抑え部12に設けられた切欠部16に孔部1
5から導出される毛髪部14を案内させることにより、
前記事態を回避することができる。
に、指当キャップ11を押して表皮抑え部12を本体3
に対して前進させると、孔部15から導出される毛髪部
14が表皮抑え部12と植毛針1との間に挟み込まれる
ことが懸念される。しかし、本実施形態の植毛器具によ
れば、表皮抑え部12に設けられた切欠部16に孔部1
5から導出される毛髪部14を案内させることにより、
前記事態を回避することができる。
【0034】次に、図6示のように、表皮抑え部12が
表皮17に当接した状態で、指当キャップ11を押して
ロッド5を前進させる。ロッド5を前進させると、表皮
抑え部12も前進するが、表皮抑え部12は表皮17に
当接していて動くことができないため、本体3及び針支
持体2を介して本体3に固定されている植毛針1が相対
的に後退し、植毛針1が表皮17から抜去される。この
とき、植毛用組織13は、ロッド5と同期して進退する
ようになっている芯軸4により、前記のように後退する
植毛針1から押し出されて皮膚組織28内に残置され、
これにより植毛が完了する。
表皮17に当接した状態で、指当キャップ11を押して
ロッド5を前進させる。ロッド5を前進させると、表皮
抑え部12も前進するが、表皮抑え部12は表皮17に
当接していて動くことができないため、本体3及び針支
持体2を介して本体3に固定されている植毛針1が相対
的に後退し、植毛針1が表皮17から抜去される。この
とき、植毛用組織13は、ロッド5と同期して進退する
ようになっている芯軸4により、前記のように後退する
植毛針1から押し出されて皮膚組織28内に残置され、
これにより植毛が完了する。
【0035】植毛完了後、指当キャップ11を放すと、
スプリング7の作用により、芯軸4及びロッド5が本体
3の後端部側に移動し、次の植毛のために植毛用組織1
3の装着を準備する状態になる。
スプリング7の作用により、芯軸4及びロッド5が本体
3の後端部側に移動し、次の植毛のために植毛用組織1
3の装着を準備する状態になる。
【0036】前記植毛器具によれば、植毛用組織13を
前記のように容易に装着することができるので、径の細
い植毛針1を用いることができ、表皮に対する穿刺が容
易になって被植毛者の苦痛を軽減することができると共
に、植毛に伴う傷の治癒を早めることができる。
前記のように容易に装着することができるので、径の細
い植毛針1を用いることができ、表皮に対する穿刺が容
易になって被植毛者の苦痛を軽減することができると共
に、植毛に伴う傷の治癒を早めることができる。
【0037】次に、本発明の植毛器具の第2の実施形態
について説明する。
について説明する。
【0038】本実施形態の植毛器具は、図7(a)及び
図7(a)を軸の回りに90°回転させた断面を示す図
7(b)に示すように、植毛針31が針支持体32を介
して中空円筒状の本体33の中心軸に固定されている。
植毛針31は、中空の針の先端を尖鋭な傾斜刃部31a
としたものであって、針支持体32により、本体33か
ら突出して取着されている。
図7(a)を軸の回りに90°回転させた断面を示す図
7(b)に示すように、植毛針31が針支持体32を介
して中空円筒状の本体33の中心軸に固定されている。
植毛針31は、中空の針の先端を尖鋭な傾斜刃部31a
としたものであって、針支持体32により、本体33か
ら突出して取着されている。
【0039】針支持体32は薄板状で、後端部の両側に
突出部32aを備えている。また、針支持体32は、後
端部側から先端部方向に切り込まれた切込み部32bを
備え、平面視略コ字状に形成されている。一方、本体3
3は、その後端部に、内周面が他の部分より大径になっ
ている大径部33aが設けられており、大径部33aの
内周面に設けられた嵌合溝部33bに前記突出部32a
を嵌合させることにより、針支持体32を本体33に固
定するようになっている。
突出部32aを備えている。また、針支持体32は、後
端部側から先端部方向に切り込まれた切込み部32bを
備え、平面視略コ字状に形成されている。一方、本体3
3は、その後端部に、内周面が他の部分より大径になっ
ている大径部33aが設けられており、大径部33aの
内周面に設けられた嵌合溝部33bに前記突出部32a
を嵌合させることにより、針支持体32を本体33に固
定するようになっている。
【0040】植毛針31には、芯軸34が嵌挿されてお
り、芯軸34はその先端34aが所定長さだけ植毛針3
1先端の傾斜刃部31aから突出自在になっている。芯
軸34の外周には、中空円筒状のロッド35が本体33
に内挿して設けられており、芯軸34はロッド35の中
心軸を長さ方向に貫通すると共にロッド35の後端に嵌
着された固定部材35aに固着されて、ロッド35が芯
軸34と同期して進退するようになっている。
り、芯軸34はその先端34aが所定長さだけ植毛針3
1先端の傾斜刃部31aから突出自在になっている。芯
軸34の外周には、中空円筒状のロッド35が本体33
に内挿して設けられており、芯軸34はロッド35の中
心軸を長さ方向に貫通すると共にロッド35の後端に嵌
着された固定部材35aに固着されて、ロッド35が芯
軸34と同期して進退するようになっている。
【0041】また、ロッド35の中程には、中空円筒状
のロッド35をその軸に直交する方向に貫通し、長さ方
向に延在する窓部36が設けられている。前記針支持体
32は窓部36を直径方向に横断して本体33に固定さ
れている。従って、植毛針31は芯軸34を内挿すると
共にロッド35に内挿されていて、芯軸34及びロッド
35が進退自在になるように、針支持体32を介して本
体33に取着されている。尚、窓部36はロッド35が
針支持体32に接触することなく進退できるような長さ
に設定されている。
のロッド35をその軸に直交する方向に貫通し、長さ方
向に延在する窓部36が設けられている。前記針支持体
32は窓部36を直径方向に横断して本体33に固定さ
れている。従って、植毛針31は芯軸34を内挿すると
共にロッド35に内挿されていて、芯軸34及びロッド
35が進退自在になるように、針支持体32を介して本
体33に取着されている。尚、窓部36はロッド35が
針支持体32に接触することなく進退できるような長さ
に設定されている。
【0042】ロッド35内には、芯軸34の外周面に沿
ってスプリング37が配設されている。スプリング37
は、針支持体32の切込み部32b及びロッド35の後
端に嵌着された固定部材35aに係止されて、ロッド3
5及び固定部材35aに固着された芯軸34が、本体3
3の後端部側に付勢されている。
ってスプリング37が配設されている。スプリング37
は、針支持体32の切込み部32b及びロッド35の後
端に嵌着された固定部材35aに係止されて、ロッド3
5及び固定部材35aに固着された芯軸34が、本体3
3の後端部側に付勢されている。
【0043】本体33の後端部側には、その内径より小
径の孔部38が設けられている。一方、ロッド35の後
端側には孔部38を貫通する小径の操作手段39が設け
られており、ロッド35は操作手段39に縮径される部
分の段差により孔部38の外縁に係合されて抜け止めさ
れている。操作手段39の後端部には指当キャップ40
が嵌着されている。
径の孔部38が設けられている。一方、ロッド35の後
端側には孔部38を貫通する小径の操作手段39が設け
られており、ロッド35は操作手段39に縮径される部
分の段差により孔部38の外縁に係合されて抜け止めさ
れている。操作手段39の後端部には指当キャップ40
が嵌着されている。
【0044】ロッド35の先端部には、植毛針31に外
挿されて表皮抑え部41が嵌着されており先端ほど縮径
されて先細に形成されている。
挿されて表皮抑え部41が嵌着されており先端ほど縮径
されて先細に形成されている。
【0045】そして、植毛針31には、図6示のよう
に、植毛針31の中空部に装着される植毛用組織13の
毛髪部14を挿通する孔部42が植毛針31先端の傾斜
刃部31aから望む位置に開口すると共に、植毛針31
の長さ方向に沿って後端側に延在させて設けられてい
る。また、表皮抑え部41には、孔部42に挿通された
毛髪部14を案内する切欠部43が設けられている。
に、植毛針31の中空部に装着される植毛用組織13の
毛髪部14を挿通する孔部42が植毛針31先端の傾斜
刃部31aから望む位置に開口すると共に、植毛針31
の長さ方向に沿って後端側に延在させて設けられてい
る。また、表皮抑え部41には、孔部42に挿通された
毛髪部14を案内する切欠部43が設けられている。
【0046】本実施形態の植毛器具は、図1示の植毛器
具と同様にして、植毛針31の中空部に植毛用組織13
を装着し、植毛を行うことができる。
具と同様にして、植毛針31の中空部に植毛用組織13
を装着し、植毛を行うことができる。
【0047】尚、本実施形態では、被植毛者の後頭部等
から採取される植毛用組織13を用いて植毛を行う場合
を例に挙げて説明しているが、植毛用組織13に代え
て、図8に示すように、疑似体毛を形成する植毛用糸4
4を用いるようにしてもよい。植毛用糸44は、天然糸
またはナイロン糸、ポリエステル糸等の合成糸からな
り、それ自体に結び目を形成したり、合成の植毛用糸の
場合にはその一部に同種の樹脂を融着することにより、
該植毛用糸44の他の部分より大径の節部45が形成さ
れており、節部45の少なくとも一方の側に伸びる植毛
用糸44により毛髪部46が形成される。従って、本実
施形態の植毛器具に前記植毛用糸を用いる場合には、ま
ず図8(a)示のように、毛髪部46をピンセット等の
把持具Pで把持して傾斜刃部1aから孔部15に挿通す
る。そして、図8(b)示のように、ピンセットPを持
ち替えて、孔部15から植毛針1の外部に出された毛髪
部46を把持し、本体3の方向に引き上げることによ
り、植毛針1の中空部に前記節部45が装着される。
から採取される植毛用組織13を用いて植毛を行う場合
を例に挙げて説明しているが、植毛用組織13に代え
て、図8に示すように、疑似体毛を形成する植毛用糸4
4を用いるようにしてもよい。植毛用糸44は、天然糸
またはナイロン糸、ポリエステル糸等の合成糸からな
り、それ自体に結び目を形成したり、合成の植毛用糸の
場合にはその一部に同種の樹脂を融着することにより、
該植毛用糸44の他の部分より大径の節部45が形成さ
れており、節部45の少なくとも一方の側に伸びる植毛
用糸44により毛髪部46が形成される。従って、本実
施形態の植毛器具に前記植毛用糸を用いる場合には、ま
ず図8(a)示のように、毛髪部46をピンセット等の
把持具Pで把持して傾斜刃部1aから孔部15に挿通す
る。そして、図8(b)示のように、ピンセットPを持
ち替えて、孔部15から植毛針1の外部に出された毛髪
部46を把持し、本体3の方向に引き上げることによ
り、植毛針1の中空部に前記節部45が装着される。
【図1】本実施形態の植毛器具の一構成例を示す断面
図。
図。
【図2】図1示の植毛器具の要部拡大図。
【図3】図1示の植毛器具の要部拡大図。
【図4】図1示の植毛器具の使用方法を示す説明的断面
図。
図。
【図5】図1示の植毛器具の使用方法を示す説明的断面
図。
図。
【図6】図1示の植毛器具の使用方法を示す説明的断面
図。
図。
【図7】本実施形態の植毛器具の他の構成例を示す断面
図。
図。
【図8】本実施形態の植毛器具に用いられる植毛材料の
他の態様を示す説明的断面図。
他の態様を示す説明的断面図。
【図9】従来の植毛器具の構成を示す断面図。
【図10】図9示の植毛器具の要部拡大図。
1…植毛針、 1a…傾斜刃部、 3…本体、 4…芯
軸、 5…ロッド、9…操作手段、 12…表皮抑え
部、 13…植毛材料、 14…毛髪部、 15…孔
部、 16…切欠部。
軸、 5…ロッド、9…操作手段、 12…表皮抑え
部、 13…植毛材料、 14…毛髪部、 15…孔
部、 16…切欠部。
Claims (3)
- 【請求項1】中空の本体に該本体から突出させて取着さ
れ、中空の針の先端に尖鋭な傾斜刃部を有し、中空部に
植毛材料を装着する植毛針と、該植毛針に嵌挿して先端
が所定長さだけ植毛針の先端から突出自在とした芯軸
と、該芯軸の他端に設けられて該芯軸を進退させる操作
手段とを備える植毛器具において、 前記植毛針に、該植毛針の中空部に装着される植毛材料
の毛髪部を挿通する孔部を該植毛針先端の傾斜刃部から
望む位置に開口させて設けたことを特徴とする植毛器
具。 - 【請求項2】前記中空の本体に固定された前記植毛針を
内挿すると共に該本体内に内挿され、該植毛針に内挿さ
れた前記芯軸と共に前進後退自在のロッドを設け、該ロ
ッドの先端部に表皮抑え部を設けると共に、本体に対し
て該ロッドを前進させたときに前記植毛針の孔部に臨
み、該孔部に挿通された毛髪部を案内する切欠部を該表
皮抑え部に設けたことを特徴とする請求項1記載の植毛
器具。 - 【請求項3】前記傾斜刃部の後端部及び前記孔部の先端
部に面取りを施したことを特徴とする請求項1または請
求項2記載の植毛器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9017139A JPH10211204A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 植毛器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9017139A JPH10211204A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 植毛器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211204A true JPH10211204A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11935689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9017139A Pending JPH10211204A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 植毛器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10211204A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013179951A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Denso Corp | 植毛用針部材 |
JP2014512249A (ja) * | 2011-04-26 | 2014-05-22 | ヤング リー,ヒー | 毛髪移植素材 |
US10881431B2 (en) * | 2017-08-18 | 2021-01-05 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Hair implanter with automatically retracting needle |
EP4125646A4 (en) * | 2020-03-23 | 2024-06-26 | Pascal Boudjema | VACUUM CONTROLLED IMPLANTION DEVICE |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP9017139A patent/JPH10211204A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014512249A (ja) * | 2011-04-26 | 2014-05-22 | ヤング リー,ヒー | 毛髪移植素材 |
JP2013179951A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Denso Corp | 植毛用針部材 |
US10881431B2 (en) * | 2017-08-18 | 2021-01-05 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Hair implanter with automatically retracting needle |
EP4125646A4 (en) * | 2020-03-23 | 2024-06-26 | Pascal Boudjema | VACUUM CONTROLLED IMPLANTION DEVICE |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5439475A (en) | Tissue grafting method using an apparatus with multiple tissue receiving receptacles | |
US8690895B2 (en) | Methods of use of follicular unit harvesting tools for severing connective tissue | |
US7156856B2 (en) | Method and apparatus for follicular extraction and transplantation | |
US7261721B2 (en) | Method and apparatus for follicular extraction and transplantation | |
KR101716854B1 (ko) | 모발 추출용 핸드피스 | |
CA2792922C (en) | Follicular unit removal tool with pivoting retention member | |
US4723546A (en) | Apparatus for arthroscopic surgery | |
US20080281338A1 (en) | Surgical Suture System | |
WO2006071728A1 (en) | Follicular transplantation device and method | |
JP5582103B2 (ja) | 植毛針 | |
KR101699050B1 (ko) | 모발 추출에 이용되는 펀칭 니들 및 핸드피스 | |
KR20100040948A (ko) | 외과용 키트들 및 방법들 | |
NZ247291A (en) | Subcutaneous implantation device for medicinal implants | |
US10517640B2 (en) | Micro-implanter for hair follicle | |
JP2000139929A (ja) | 植毛方法及びその植毛装置 | |
JP3187336B2 (ja) | 植毛器具及び植毛用組織装着治具 | |
US20200046399A1 (en) | Punching needle and handpiece for hair extraction | |
JPH10151134A (ja) | 植毛器具 | |
JPH10211204A (ja) | 植毛器具 | |
KR101874998B1 (ko) | 투명부를 구비한 펀칭 니들 및 이를 이용하는 핸드피스 | |
JPH04152944A (ja) | 植毛器 | |
JPH10216161A (ja) | 植毛用糸 | |
JP2011045533A (ja) | 留置針注射器 | |
KR102226088B1 (ko) | 식모 장치 | |
JPH06315493A (ja) | 採毛植毛器 |