JP2013008816A - 集光型太陽電池とその製造方法 - Google Patents

集光型太陽電池とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013008816A
JP2013008816A JP2011140224A JP2011140224A JP2013008816A JP 2013008816 A JP2013008816 A JP 2013008816A JP 2011140224 A JP2011140224 A JP 2011140224A JP 2011140224 A JP2011140224 A JP 2011140224A JP 2013008816 A JP2013008816 A JP 2013008816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
power generation
porous metal
solar cell
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011140224A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Komori
知行 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011140224A priority Critical patent/JP2013008816A/ja
Publication of JP2013008816A publication Critical patent/JP2013008816A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/544Solar cells from Group III-V materials
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】グリッド電極に多孔質金属を用いると発電素子との接触面積が小さくなることから、グリッド電極と発電素子の界面抵抗が大きくなるという課題がある。
【解決手段】本発明の集光型太陽電池は、太陽光を集光するための集光レンズと発電素子を具備し、前記発電素子は、III−V族化合物半導体からなる、n側窓層、n型エミッタ層、p型ベース層、p側窓層を積層したpn接合部を少なくとも1つ備えた発電層と、前記発電層のn側窓層側に形成されたn型コンタクト層とグリッド電極を具備しており、前記グリッド電極が、厚みが1〜5nmのZn層と、Ni,Al,Ti,Cu,Auの少なくとも1つからなる多孔質金属層の積層構造であり、かつ前記多孔質金属層のZn層側の空孔部に、ZnO透明導電層が形成されており、n型コンタクト層がn型GaAsであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は高信頼性にして高い変換効率を有する集光型太陽電池に関するものである。
集光型太陽電池は、太陽光を集光するレンズと、p型とn型の半導体層を接合した構造の光電変換部をもち、光エネルギーを電気に変換するデバイスである。一般に発電素子には、光電変換部で発生した出力を取り出すための集電電極としてのグリッド電極が光電変換部の表面に、裏面電極が裏面に具備される。
上記グリッド電極には、高い透過率と導電性が求められる。導電性の観点から、金などの非透光性の金属を用いる場合、グリッド電極下部は光が透過しない。そのためグリッド電極幅を小さくしなければならない。しかし、電極幅が小さくなるとグリッド電極の直流抵抗が高くなる。特許文献1には、グリッド電極の直流抵抗を上げることなく透過率を向上させる目的で、電極材料として多孔質金属を用いることが開示されている。
特開2010−37464号公報
グリッド電極に多孔質金属を用いると、発電素子との接触面積が小さくなる。この結果、グリッド電極と発電素子との間の界面抵抗(以下、界面抵抗)が大きくなるという課題が生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであって、低い界面抵抗と高信頼性を有する集光型太陽電池を提供することを目的とする。
本発明の集光型太陽電池は、太陽光を集光するための集光レンズと発電素子を具備し、
前記発電素子は、III−V族化合物半導体からなる、n側窓層、n型エミッタ層、p型ベース層、p側窓層を積層したpn接合部を少なくとも1つ備えた発電層と、前記発電層のn側窓層側に形成されたn型コンタクト層とグリッド電極を具備しており、前記グリッド電極が、厚みが1〜5nmのZn層と、Ni,Al,Ti,Cu,Auの少なくとも1つからなる多孔質金属層の積層構造であり、かつ前記多孔質金属層のZn層側の空孔部に、ZnO透明導電層が形成されていることを特徴とする。
また本発明の集光型太陽電池の製造方法は、III−V族化合物半導体からなる、n側窓層、n型エミッタ層、p型ベース層、p側窓層を積層したpn接合部を少なくとも1つ備えた発電層のn側窓層側に形成されたn型コンタクト層上に、厚みが1〜5nmのZn層をパターン形成し、前記Zn層上に多孔質金属層を形成し、前記多孔質金属層の空孔部内の前記Zn層上に、化学浴析出法(以下、CBD)により、ZnO透明導電層を形成し、前記発電素子を集光レンズの裏面上に接続することを特徴とする。
本発明の集光型太陽電池は、発電素子のグリッド電極が、1〜5nmと極薄のZn層と多孔質金属層の積層構造であり、かつ前記多孔質金属層のZn層側の空孔部に、ZnO透明導電層が形成されている構成であるため、多孔質金属層だけでなく、1〜5nmと極薄のZn層を介したZnO透明導電層も集電電極としての機能を有するため、結果的にグリッド電極と発電層との接触面積が増加することで、前記従来の多孔質金属を用いた場合に対してより低い界面抵抗となる。
本発明のレンズ一体型太陽電池の構成概略図 本発明のレンズ一体型太陽電池の作製図 TLM素子の上面図 実施例1のTLM素子の構成外略図 比較例1のTLM素子の構成概略図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るレンズ一体型太陽電池について説明する。ここでは、単接合型の集光型太陽電池を例に挙げる。
図1(a)は、実施の形態における太陽電池の断面構成図である
図1(a)に示されるように、本実施の形態のレンズ一体型太陽電池は、集光レンズ101、発電素子102、放熱板103、絶縁層104、p側配線105、スペーサ106、n側配線107を具備する。放熱板103の表面上には、絶縁層104、p側配線105が順次積層される。さらに集光レンズ101の裏面上に発電素子102が配置される。発電素子102とn側配線107およびp側配線105は電気的に直列に接続されている。
図1(b)は発電層の断面構成図である。図1(b)に示されるように、発電層112は、n型コンタクト層のn型GaAs層115、n側窓層116、n型エミッタ層117、p型ベース層118、p側窓層119、p側コンタクト層120を積層している。積層方向はZ方向である。Z方向に沿ってn側窓層116、n型エミッタ層117、p型ベース層118、p側窓層119の順で積層されたpn接合を少なくとも1つ以上具備する。
図1(c)は、グリッド電極110の断面構成図である。図1(c)に示されるように、グリッド電極110は、多孔質金属層108、ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109、Zn層111を具備する。ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109は、多孔質金属層内の空孔部にZnO透明導電層を具備する。
集光レンズ101に照射された光は、発電素子102のグリッド電極110、n型GaAs115、n側窓層116をこの順で透過し、n型エミッタ層117およびp型ベース層118において光電変換される。光電変換により生成されるキャリアは、n型GaAs層115、グリッド電極110とn側配線107、およびp側コンタクト層120、裏面電極113とp側配線105により電流として取り出される。
本実施の形態では、グリッド電極110はZn層111、ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109、多孔質金属層108を具備している。ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109では、多孔質金属層内の空孔部にZnO透明導電層が形成されている。ZnO透明導電層は、ホウ素がドーピングされた酸化亜鉛粒子を用いて形成されている。グリッド電極110は、Zn層111とZnO透明導電層含有の多孔質金属層109とから構成され得る。多孔質金属層108の材料は、Ni,Al,Ti,Cu,Auの少なくとも1種である。Zn層111の厚みは1〜5nmであり、適宜パターンを形成される。その結果、低い界面抵抗と高信頼性に優れたレンズ一体型太陽電池を実現できる。
集光レンズ101の表側の面には光が照射され、n側窓層116に光が集束する。集光レンズ101は、およそ2mm〜10mmの直径、1mm〜5mmの厚み、およそ1.1〜2.0の屈折率を有する。集光レンズ101の材料は、高い透過率を有するガラス材料や樹脂材料が好ましい。集光レンズ101の形状は、複数の集光レンズをアレイ状に並べたもの、複数の集光レンズが形成された集光レンズシートが好ましい。
本実施の形態の絶縁膜114の材料は、ノンドープのInGaP、二酸化シリコン、窒化シリコンが好ましい。
裏面電極113は、p側コンタクト層120との界面において、オーミック接続できる材料である。材料はTiとAuの積層膜が好ましい。
n型GaAs層115は、ノンドープGaAsがキャリアを供給する層となるためのドーパントを有している。ドーパントはSiやTeが好ましい。
n側窓層116は、GaAsと近い格子定数を持ち、かつGaAsよりもバンドギャップが大きなn型半導体である。材料はn型インジウムガリウムリン(以下、InGaP)、n型インジウムアルミリン(以下、InAlP)、n型インジウムアルミガリウムリン(以下、InAlGaP)が好ましい。
n型エミッタ層117は、p型ベース層118とpn接合を形成するIII−V族の化合物である。材料はn型のインジウムガリウムヒ素(以下、InGaAs)、n型GaAs、n型InGaPが好ましい。
p型ベース層118は、n型エミッタ層117とpn接合を形成するIII−V族の化合物である。好ましい材料はp型InGaAs、p型GaAs、およびp型InGaPである。
p側窓層119は、GaAsと近い格子定数を持ち、かつGaAsよりもバンドギャップが大きなp型半導体である。好ましい材料はp型InGaP、p型InAlGaP、およびp型InAlPである。
p側コンタクト層120は、p側窓層119との界面及びp側バス電極114との界面において、オーミック接続できる材料である。p型GaAsが好ましい。
放熱板103の好ましい材料はアルミ板銅板である。
絶縁層104の好ましい材料はエポキシ樹脂である。
スペーサ106は、発電素子102と集光レンズ101の間隔を一定に保持できる機械的強度を有し、さらに集光レンズ101と放熱板103の接着層としての役割を併せ持っていることが好ましい。スペーサ106の好ましい材料は、ガラスまたはエポキシ樹脂である。
p側配線105およびn側配線107の好ましい材料は銅またはニッケルである。
以下、図2(a)〜(h)を参照しながら本実施形態の太陽電池を製造する方法を説明する。
まず、図2(a)に示されるように、ノンドープGaAs基板を用意する。GaAs基板201の表面に、犠性層202、n型GaAs層115、n側窓層116、n型エミッタ層117、p型ベース層118、p側窓層119、p側コンタクト層120を順次、分子線エピタキシー法または有機金属化学気相成長法(以下、MOCVD)のような一般的な半導体成長法により成長させる。犠性層202は、GaAsと近い格子定数を有する。犠性層202は、GaAsに対して選択エッチングされるための層である。犠性層202の材料例は、アルミニウムヒ素(AlAs)やInGaPである。
次に、図2(b)に示されるように、第一のマスク203をp側コンタクト層120上に形成する。第一のマスク203を用いて、p側コンタクト層120、p側窓層119、p型ベース層118、n型エミッタ層117、n側窓層116、n型GaAs層115を順次エッチングする。
第一のマスク203は、フォトリソグラフィにより作製する。具体的には、p側コンタクト層120上にレジストの塗布と熱硬化を行い、露光用のマスクにより必要箇所を遮光した後、一定時間露光を行い、続いて現像を行うことで必要箇所にレジスト膜を形成することができる。
p側コンタクト層120、p側窓層119、p型ベース層118、n型エミッタ層117、n側窓層116、n型GaAs層115のエッチング方法は、p型ベース層118をp型GaAs、n型エミッタ層117をn型GaAsとした場合、ドライエッチングの例はBCl3とSF6の混合ガスを用いたプラズマエッチング、ウェットエッチッグの例は燐酸と過酸化水素水の混合溶液である。
図2(c)に示されるように、第一のマスク203を除去後に第二のマスク204を形成し、絶縁層115を形成する。
第一のマスク203を除去する手法の例は、剥離液に発電層112を形成した素子を一定時間含浸させる。
絶縁膜114の形成方法は、絶縁物の薄膜を発電層112の側面と上面、犠性層202上に均一に形成できる方法であれば特に限定されず、手法の例は化学気相成長法である。
次に、図2(d)に示されるように、裏面電極113を形成する。
裏面電極113の形成方法は、金属層を均一に形成できる方法であれば特に限定されず、形成方法の例はスパッタ法や電子ビーム蒸着法である。
図2(e)に示されるように、発電素子102の、裏面電極113を具備する面を支持基体205に固定する。
支持基板205は、GaAs基板201と同程度の大きさであり、かつ平坦な面を持つ基板であれば特に限定されず、支持基板205の例はシリコン基板やガラス基板である。必要に応じて、支持基板205と発電素子102の間にはワックスや粘着シートが挟まれ得る。
図2(f)に示されるように、GaAs基板201および犠性層202をエッチングにより除去する。
発電層102上にグリッド電極110用のパターンを形成されたマスクを積層する。Zn層111、多孔質金属層108、ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109を順次形成する。グリッド電極110用のマスクを除去し、グリッド電極110を作製する。
GaAs基板201および犠性層202の除去方法の例は、ドライエッチングやウェットエッチングである。このとき、GaAs基板201を犠性層202との選択比の高いエッチング方法で、かつ犠性層202を発電素子102との選択性が高いエッチング方法で順次除去することにより、発電素子102にダメージを与えることなく、GaAs基板201と犠性層202を除去できる。
エッチング方法の例は、GaAs基板201はクエン酸と過酸化水素水の混合溶液であり、AlAsからなる犠性層202はフッ化水素酸である。
グリッド電極110は、Zn層111、多孔質金属層108、ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109の順で作製する。
Zn層111は、発電層112上にパターン形成されたマスクを形成後、Zn金属をスパッタ法やパルスレーザ堆積法(以下、PLD)で積層成膜する。
次に、多孔質金属層108は、カップリング剤を用いてZn層111表面に下地処理を行い、金属ナノ粒子コロイド溶液をスピンコート法にて塗布する。乾燥後、所定温度および所定時間に調整した電気炉にて焼結させて作製する。
カップリング剤はZnO透明導電層含有の多孔質金属層109とZn層111の密着性を向上させる。カップリング剤の材料は、3−メルカプトプロピルトリエトキシシランが好ましい。
金属ナノ粒子コロイド溶液は、溶媒と分散剤の混合溶液中に2〜5nmの直径を有する金属ナノ粒子を分散させることで作製する。
焼成温度は材料により適宜選択できるが、100〜300℃が好ましい。焼成時間は、材料により適宜選択できるが、1〜3時間が好ましい。
ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109は、CBDにより、前記多孔質電極層の空孔に、ZnO透明導電層を形成することで作製される。前記CBDは、60℃〜90℃の硝酸亜鉛とジメチルアミンボラン(DMAB)の混合水溶液中に多孔質金属層108を形成した素子を所定時間浸漬させることである。その結果、前記ZnO透明導電層は、ホウ素がドーピングされた酸化亜鉛粒子により形成される。
グリッド電極110用のマスクの除去方法は、剥離液に一定時間含浸させる。
次に、図2(g)に示されるように、支持基板205を除去する。このようにして、発電素子102が得られる。
支持基板205の除去方法は、固定方法に応じた洗浄方法を適宜選択でき、除去方法の例は、ワックスを用いる場合はアセトンとイソプロピルアルコールによる洗浄である。
次に、図2(h)に示すように、放熱板103上に絶縁層104を形成後、p側配線105用のマスクを形成する。
絶縁層104は、絶縁層が平坦に形成できる方法であれば特に限定されず、形成方法の例はエポキシ樹脂を用いる場合は塗布法である。
配線部106用のマスクは、フォトリソグラフィにより作製することができる。
次に、p側配線105を形成後、p側配線105用のマスクを除去する。p側配線105は、金属層を平坦に形成できる方法を適宜選択でき、形成方法の例はスパッタ蒸着法と電子ビーム蒸着法である。配線線部のマスクの除去方法は、剥離液に一定時間含浸させる。
次に、集光レンズ101上にn側配線107用のマスクを形成する。
n側配線107用のマスクは、フォトリソグラフィにより作製することができる。
次に、n側配線107を形成後、n側配線107用のマスクを除去する。n側配線107は、金属層を平坦に形成できる方法を適宜選択でき、形成方法の例はスパッタ蒸着法と電子ビーム蒸着法である。配線線部のマスクの除去方法は、剥離液に一定時間含浸させる。
集光レンズ101と発電素子102の中心が一致するように発電素子102を配置する。発電素子102は、接着剤を用いて集光レンズ101の裏側の面上に固定しうる。必要であれば、グリッド電極110とn側配線107の間に導電性ペーストを挟み得る。
次に、絶縁層105上にスペーサ106を配置し、発電素子102を備えた集光レンズ101と放熱板103を貼りあわせることにより、本実施の形態の太陽電池を実現することができる。必要であれば、銀ペーストあるいは半田は裏面電極113とp側配線105の間に挟まれ得る。
スペーサ106は、集光レンズ101と放熱板103の間隔が一定にできる方法を適宜選択でき、形成方法の例はエポキシ樹脂を用いる場合は塗布することである。
本実施の形態において、発電素子102とグリッド電極110との接触抵抗は、伝送線路モデル(Transmission Line Model;以下、TLM)を用いて測定される。以下TLMによる界面抵抗の算出法について説明する。単位長さ当りの抵抗をR、電流がコンタクトに流れ込む時のコンダクタンスをGとし、TLMモデルにより任意の点での電圧、電流を求める。得られた値を元に式1を得る。
(式1)
T =ρ(L/W)+2RC
ここで、RT は2つの電極間の抵抗、ρはシート抵抗、Lは電極間の距離、Wは電極幅、RCは接触抵抗を示す。
式1により接触抵抗RCを算出する。具体的には、図3に示されるようにグリッド電極110表面に接触抵抗を測定するための電極301をもつ評価用素子(以下、TLM素子という)を形成する。電極301にプローブ針を当てて接触抵抗を測定する。
(実施例)
実施例では、図4に示されるTLM素子401を、以下に示される方法によって作製する。
まず、n型GaAs116として、Teを1×1019cm-3ドープしたGaAs基板(2cm四方)上に、厚みを1nmとしてZn層111をPLDにより積層した。
次に、多孔質金属層108の作製方法を以下に示す。下地処理剤として3−メルカプトプロピルトリエトキシシランをZn層111上にスピンコート法により塗布した。さらに、溶媒としてテルピネオールと、分散剤として2質量%のデカンチオールを含む混合溶液中に、直径2〜4nmを有する金ナノ粒子を18質量%分散させた金属ナノ粒子コロイド溶液を滴下する。金属ナノ粒子コロイド溶液を下地処理剤上にスピンコート法により塗布した。真空乾燥を1時間行い、200℃で2時間電気炉中にて焼結を行い、厚さ500nmを有する多孔質金属層108を作製した。
ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109は、70℃の0.1M Zn(NO32と0.1M DMABの混合溶液に多孔質金属層108を形成した素子を1時間浸漬させることで作製した。
電極301は、多孔質金属層108上にフォトレジストにより必要箇所にマスクを形成し、電子ビーム蒸着法を用いて、厚み50nmを有するチタン膜と厚み250nmを有する金膜を順次積層した後に、レジスト膜を剥離液を用いて除去することで作製した。
上記により作製したTLM素子402の界面抵抗をTLM測定法により求めた。その結果、界面抵抗は、1.5×10-4Ωcm2であった。
(比較例)
図5に示されるように、ZnO透明導電層含有の多孔質金属層109を形成せずにTLM素子501を作製した以外は、実施例1と同様の実験を行った。
TLM測定法により得られた界面抵抗は、4.2×10-3Ωcm2であった。
本発明にかかるレンズ一体型太陽電池は、高信頼性にして優れた界面抵抗を実現できるため、家庭用や業務用の太陽光発電に用いる太陽電池として有用である。また、本発明にかかる太陽電池は、大規模な太陽光発電プラントの太陽電池としても有用である。
101 集光レンズ
102 発電素子
103 放熱板
104 絶縁層
105 p側配線
106 スペーサ
107 n側配線
108 多孔質金属層
109 ZnO透明導電層含有の多孔質金属層
110 グリッド電極
111 Zn層
112 発電層
113 裏面電極
114 絶縁層
115 n型GaAs層
116 n側窓層
117 n型エミッタ層
118 p型ベース層
119 p側窓層
120 p側コンタクト層
201 GaAs基板
202 犠性層
203 第一のマスク
204 第二のマスク
205 支持基板
301 電極
401 実施例のTLM素子
501 比較例のTLM素子

Claims (7)

  1. 太陽光を集光するための集光レンズと発電素子を少なくとも具備し、前記発電素子は、III−V族化合物半導体からなる、n側窓層、n型エミッタ層、p型ベース層、p側窓層を積層したpn接合部を少なくとも1つ備えた発電層と、前記発電層のn側窓層側に形成されたn型コンタクト層とグリッド電極を具備しており、前記グリッド電極が、Zn層と多孔質金属層の積層構造であり、かつ前記多孔質金属層のZn層側の空孔部に、ZnO透明導電層が形成されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  2. 前記多孔質金属は、Ni,Al,Ti,Cu,Auの少なくとも1つからなる多孔質金属であることを特徴とする請求項1記載の集光型太陽電池。
  3. 前記ZnO層の厚みが、1〜5nmであるあることを特徴とする請求項1記載の集光型太陽電池。
  4. III−V族化合物半導体からなる、n側窓層、n型エミッタ層、p型ベース層、p側窓層を積層したpn接合部を少なくとも1つ備えた発電層のn側窓層側に形成されたn型コンタクト層上に、Zn層を形成し、前記Zn層上に多孔質金属層を形成し、前記多孔質金属層の空孔部内の前記Zn層上に、化学浴析出法(以下、CBD)により、ZnO透明導電層を形成し、前記発電素子を集光レンズの裏面上に接続することを特徴とする集光型太陽電池の製造方法。
  5. 前記多孔質金属は、Ni,Al,Ti,Cu,Auの少なくとも1つからなる多孔質金属であることを特徴とする請求項1記載の集光型体型太陽電池。
  6. 前記ZnO層の厚みが、1〜5nmであるあることを特徴とする請求項1記載の集光型太陽電池。
  7. 前記CBD法によりZnO透明電極を形成する際に、60〜90℃の硝酸亜鉛水溶液とジメチルアミンボラン混合溶液を用いることを特徴とする請求項6記載の集光型太陽電池。
JP2011140224A 2011-06-24 2011-06-24 集光型太陽電池とその製造方法 Withdrawn JP2013008816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011140224A JP2013008816A (ja) 2011-06-24 2011-06-24 集光型太陽電池とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011140224A JP2013008816A (ja) 2011-06-24 2011-06-24 集光型太陽電池とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013008816A true JP2013008816A (ja) 2013-01-10

Family

ID=47675922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011140224A Withdrawn JP2013008816A (ja) 2011-06-24 2011-06-24 集光型太陽電池とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013008816A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206754A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 日置電機株式会社 判定装置および判定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206754A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 日置電機株式会社 判定装置および判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107710419B (zh) 太阳能电池和太阳能电池模块
US10090428B2 (en) Solar cell and method for manufacturing the same
JP6422426B2 (ja) 太陽電池
JP2012243797A (ja) 太陽電池の製造方法
TW201201393A (en) Solar cell and method for fabricating the heterojunction thereof
JP6774163B2 (ja) 光電変換装置
JP2016122749A (ja) 太陽電池素子および太陽電池モジュール
KR101729745B1 (ko) 태양전지 및 이의 제조 방법
JP2013048126A (ja) 光起電力装置およびその製造方法
KR20100060820A (ko) 태양 전지 - 열전 소자 통합 모듈 및 이의 제조방법
CA3058490C (en) Multi-junction tandem laser photovoltaic cell and manufacturing method thereof
JP5623131B2 (ja) 太陽電池素子およびその製造方法ならびに太陽電池モジュール
KR101039208B1 (ko) 반도체 막대를 구비하는 태양 전지, 이의 제조방법, 및 태양 전지 - 열전 소자 통합 모듈
KR101393092B1 (ko) Ⅲ-ⅴ족 화합물 태양전지 및 그 제조방법
WO2016076300A1 (ja) 光電変換素子
JP5333703B1 (ja) 太陽電池素子
WO2022052534A1 (zh) 一种太阳能电池及其制作方法
JP2013008816A (ja) 集光型太陽電池とその製造方法
KR20190082109A (ko) 태양 전지의 다결정 실리콘 피처를 위한 전도성 접촉자
JP5978464B2 (ja) 太陽電池素子を製造する方法
JP5866492B2 (ja) 太陽電池およびその製造方法
CN102832263A (zh) 具有背电场结构的太阳能电池及其制造方法
KR101989738B1 (ko) 화합물 반도체 태양전지 및 이의 제조 방법
OSTADMAHMOODI et al. Effect of Silicon Nanowire on Crystalline Silicon Solar Cell Characteristics
TWI566424B (zh) 光電元件、包含其之太陽能電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902