JP2013006455A - 電源制御システム、電源制御装置及び電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークに接続された複数の電子装置について、各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替えることができる電源制御システム、電源制御装置及び電源制御方法を提供する。
【解決手段】他のECU5a、5bが異常を判定する時間より短い時間に限り、電源制御装置3がECU6a、6bの電源遮断を行う。電源制御装置3が、遮断時間T1に亘る電源遮断と復帰時間T2に亘る電源復帰とを繰り返すと共に、遮断時間T1及び復帰時間T2の合計を他のECU5a、5bによる異常判定時間より短くする。また復帰時間T2は、電力供給を開始したECU6a、6bが少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長い期間とする。
【選択図】図1
【解決手段】他のECU5a、5bが異常を判定する時間より短い時間に限り、電源制御装置3がECU6a、6bの電源遮断を行う。電源制御装置3が、遮断時間T1に亘る電源遮断と復帰時間T2に亘る電源復帰とを繰り返すと共に、遮断時間T1及び復帰時間T2の合計を他のECU5a、5bによる異常判定時間より短くする。また復帰時間T2は、電力供給を開始したECU6a、6bが少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長い期間とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、共通の通信線を介して通信を行う複数の電子装置に対する電源からの電力の供給/遮断を個別に切り替えることができる電源制御システム、電源制御装置及び電源制御方法に関する。
従来、車輌にはECU(Electronic Control Unit)などの電子装置が複数搭載されており、各電子装置がCAN(Controller Area Network)などのネットワークを介して情報を交換しながら協調動作することによって、車輌の走行に係る制御及び車室内などの快適性に係る制御等を実現している。また各電子装置は、車輌のバッテリ又はオルタネータ等の電源に電力線を介して接続され、電源から供給される電力により動作している。近年では、車輌に搭載される電子装置の数が増大しているため省電力化が求められている。
特許文献1においては、スイッチ入力による第1の起動信号又は通信線からの第2の起動信号の入力に応じて第1の電源から第2の電源を生成する制御電源と、第1の起動信号に応じて起動した場合には第1の動作モードで動作し、第2の起動信号に応じて起動した場合には第2の動作モードで動作し、所定動作終了後に制御電源へ第2の電源の生成を停止させるシャットダウン信号を出力する装置制御回路とを有する電子制御装置が提案されている。この電子制御装置は、通信線を介して入力される信号に応じて起動した場合であっても、制御回路への電源供給を停止することができる。
特許文献1に記載の電子制御装置のように、電源からの電力供給を停止することによって、消費電力を低減することができる。しかしながら、複数の電子装置がネットワークを介して通信を行うシステムでは、各電子装置が周期的にデータの送信を行うと共に、他の装置から所定期間に亘ってデータを受信しない場合にこの装置に異常が発生したと判断する構成のものがある。異常が発生したと判断した電子装置は、処理を停止する又は警告を発する等の異常時の特別な動作を行う。このような構成のシステムでは、ネットワークに接続された複数の電子装置のうちの一部の電子装置に対する電力供給を停止した場合、電力供給が停止されていない電子装置は、電力供給が停止された電子装置からのデータを受信しないため、異常が発生したと判断する。異常が発生したと判断した電子装置は、異常時の特別な動作を行うため、システムとして期待される通常の動作が行われない虞がある。
よって、上記の構成のシステムの場合、電子装置への電力供給の停止は、ネットワークを介して接続された全ての電子装置に対して一斉に行う必要があり、全ての電子装置を停止することが可能となる条件は限られているため、十分な消費電力の低減効果が得られないという問題がある。又は、一部の電子装置への電力供給が停止された場合には、受信データの有無に基づく異常発生の判断対象からこの電子装置を除外するように、各電子装置の処理を変更するなどの対応を行うことによって、一部の電子装置への電力供給停止を実現できるが、ネットワークに接続された全ての電子装置について処理内容を変更する必要があるため、容易に行うことができないという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ネットワークに接続された複数の電子装置について、各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替えることができる電源制御システム、電源制御装置及び電源制御方法を提供することにある。
本発明に係る電源制御システムは、共通の通信線に接続され、該通信線へ周期的にデータの送信を行うと共に他装置から周期的に送信されるデータを受信する通信手段、及び、他装置からの周期的なデータを所定期間に亘って受信しない場合に通信異常を検知する検知手段を有する複数の電子装置と、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える制御を行う切替制御手段を有する電源制御装置とを備える電源制御システムにおいて、前記電源制御装置の前記切替制御手段は、前記所定期間より短い期間に亘って、前記電子装置への電力を遮断するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記切替制御手段が、所定の遮断期間に亘る電力の遮断と、所定の復帰期間に亘る電力の供給とを繰り返し行うようにしてあり、前記遮断期間及び前記復帰期間の合計が前記所定期間より短いことを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記復帰期間が、前記電子装置が電力供給開始から少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長いことを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御装置は、共通の通信線に接続された複数の電子装置に対して、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える制御を行う切替制御手段を備える電源制御装置において、前記切替制御手段は、前記電子装置が他装置からのデータを受信しない場合に通信異常を検知する期間より短い時間に亘って、前記電子装置への電力を遮断するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御方法は、共通の通信線に接続され、該通信線へ周期的にデータの送信を行うと共に他装置から周期的に送信されるデータを受信する通信手段、及び、他装置からの周期的なデータを所定期間に亘って受信しない場合に通信異常を検知する検知手段を有する複数の電子装置に対して、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える電源制御方法において、前記所定期間より短い期間に亘って、前記電子装置への電力を遮断することを特徴とする。
本発明においては、共通の通信線に接続された複数の電子装置に対して、電源制御装置が電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える。ただし電力遮断によって電子装置による周期的なデータ送信が断たれることを防ぐため、電源制御装置は、データ受信がない場合に異常を検出する所定期間よりも短い期間に限り、電子装置への電力を遮断する。この期間経過後、電源制御装置が電子装置へ電力が供給されるよう切り替えを制御することによって、この電子装置の動作が開始され、周期的なデータ送信が行われる。よって他の電子装置は、異常を検知する前に、一時的に電力が遮断された電子装置からのデータを受信することができる。
また、本発明においては、電源制御装置は、遮断期間に亘る電力の遮断と、復帰期間に亘る電力供給とを繰り返し行う。このとき、遮断期間と復帰期間との合計は、電子装置が異常を検知する所定期間より短くする。これにより、他の電子装置が異常を検知する前に、電力を遮断した電子装置を復帰させることができ、データ送信を行うことができると共に、遮断と復帰とを繰り返しながら消費電力を低減することができる。
また、本発明においては、電力遮断後に電子装置を復帰させる復帰期間は、電力供給を開始した電子装置が少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長い期間とする。これにより、復帰した電子装置が少なくとも1回のデータ送信を行うことができるため、この電子装置からのデータを、他の電子装置が異常検知前に必ず受信することができる。
本発明による場合は、データ受信がない場合に異常が検知される所定期間より短い期間に亘って、電子装置への電力を遮断する構成とすることにより、共通の通信線に接続された他の電子装置が異常を検知することなく、電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替えることができるため、システム全体としての消費電力の低減をより効果的に行うことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。図において1は、車輌に搭載されたバッテリ及びオルタネータ等の電源装置である。車輌に搭載された電源装置1は、車輌に搭載された電源スイッチ装置2、電源制御装置3、ECU5a及び5b等に電力線7を介して接続されており、これらの機器へ電力を供給している。また車輌に搭載されたECU6a及び6bは、電源装置1には直接的に接続されておらず、電源スイッチ装置2と個別の電力線を介して接続されており、電源スイッチ装置2を介して電源装置1からの電力が供給されている。電源スイッチ装置2は、電源制御装置3から与えられる制御信号に応じて、ECU6a及び6bへの電力の供給/遮断を個別に切り替えることができる。またECU5a、5b及び6a、6bは、共通の通信線8で接続され、通信線8を介して相互に通信を行うことができる。
図2は、電源スイッチ装置2及び電源制御装置3の構成を示すブロック図である。電源スイッチ装置2は、電源装置1から各ECU6a、6bへの電力供給経路中にそれぞれ配される複数のスイッチを有する切替部21と、電源制御装置3からの制御信号が入力される入力部22とを備えて構成されており、入力部22に入力された制御信号に応じて切替部21の各スイッチのオン/オフを切り替えることができる。例えば電源スイッチ装置2の切替部21がN個のスイッチを有し、電源制御装置3がNビットの制御信号を出力する構成とし、電源スイッチ装置2は制御信号の各ビットにそれぞれスイッチを対応付けてオン/オフを切り替える構成とすることができる。
電源制御装置3は、制御部31、出力部32、入力部33、記憶部34及び電源回路35等を備えて構成されている。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算回路であり、ROM(Read Only Memory)などに予め記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、電源制御に係る種々の処理を行う。出力部32は、制御部31の制御に応じて電源スイッチ装置2への制御信号を出力するものであり、インタフェース回路又は出力バッファ等である。
入力部33は、車輌に搭載された他の装置から種々の車輌情報(例えば、車輌のエンジン始動に係るイグニッションスイッチ若しくはアクセサリスイッチ等の状態、車輌の走行速度、シフトレバーの位置、ブレーキの操作状態など)が入力されており、入力された車輌情報を制御部31へ与える。制御部31は、入力部33から与えられた車輌情報に基づいて、ECU6a及び6bへ電力を供給するか否かを個別に判断し、電源スイッチ装置2への制御信号を出力する。なお入力部33は、通信線8を介した通信を行うことによって他の装置から車輌情報を取得する構成であってもよい。
記憶部34は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能なメモリ素子で構成され、制御部31の制御に必要な種々のデータを記憶する。電源回路35は、電力線7を介して車輌の電源装置1に接続され、電源装置1からの電力を電源制御装置3内の各部へ適宜に電圧値/電流値の調整を行って供給している。
図3は、ECU6aの構成を示すブロック図である。なお、その他のECU5a、5b及び6bの構成は、ECU6aの構成と略同じであるため、図示を省略する。ECU6aは、制御部61、通信部62及び電源回路63等を備えて構成されている。制御部61は、CPU又はMPU等の演算回路であり、ROMなどに予め記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、車輌の制御に係る種々の処理を行う。通信部62は、通信線8に接続され、車輌に搭載された他のECU5a、5b及び6b等との間でCAN又はLIN等のプロトコルによる通信を行う。電源回路63は、電力線に接続され、この電力線を介して供給される電力を、ECU6a内の各部へ適宜に電圧値/電流値の調整を行って供給する。
本実施の形態に係る電源制御システムでは、複数のECU5a、5b及び6a、6b等が、通信線8を介して通信を行うことによって情報を共有し、協調動作することによって車輌の安全走行、車輌の防犯及び車内の快適性向上等のための種々の制御処理を実現している。ただし、車輌に搭載された全てのECU5a、5b及び6a、6b等の全てが常に動作している必要はない。例えば車輌の走行中には、車輌のキーレスエントリ、スマートエントリ又は防犯システム等のためのECUは動作する必要はなく、また例えば車輌のエンジン停止中には、ABS(Anti-lock Brake System)などの走行制御に係るECUは動作する必要がない。そこで本実施の形態に係る電源制御システムでは、電源制御装置3が入力部33へ入力された車輌情報に基づいてECU6a、6b等が動作する必要があるか否かをそれぞれ判断し、動作する必要がないと判断したECU6a、6b等への電力供給を停止することによって、車輌全体での消費電力の低減を図る。
一方、共通の通信線8に接続された複数のECU5a、5b及び6a、6b等のいずれかに故障などの異常が発生して動作停止した場合、このECUからのデータを受信することができなくなるため、他のECUでも正常な処理を行うことができなくなる虞がある。車輌においては安全性が重視されるため、いずれかのECUの故障を他のECUができるだけ早く検出し、各ECUが異常に対処する必要がある。そこで本実施の形態に係る電源制御システムでは、共通の通信線8に接続された複数のECU5a、5b及び6a、6b等は、予め定められた周期(ECU毎に異なる周期であってよい)内に少なくとも1回のデータ送信を行うと共に、他のECUから周期的に送信されるデータを受信したか否かに応じて異常の有無を判断する。
ここで電源制御装置3がECU6aへの電力供給を停止すると判断し、電源スイッチ装置2への制御信号を出力した場合、電源スイッチ装置2の切替部21にて電源装置1からECU6aへの電力供給経路中に設けられたスイッチがオフされる。これによりECU6aへの電力供給が停止され(電源が遮断され)、ECU6aの動作が停止するため、電源が遮断された期間はECU6aによる周期的なデータ送信が行われなくなる。その他のECU5a、5b及び6bは、電源が遮断されたECU6aから周期的に送信されるべきデータを受信できないため、ECU6aに異常が発生したと判断し、異常発生時の処理へ移行してしまう。
そこで本実施の形態に係る電源制御装置3は、ECU6a、6bに対する電源遮断を間欠的に行うことによって、他のECU5a、5bが異常発生時の処理へ移行することを防止する。図4は、電源制御装置3が行う間欠制御を説明するための模式図であり、ECU6aのデータ送信及びECU6aに対する電源制御をタイミングチャートとして示したものである。図4上段に示すように、ECU6aは周期的にデータ送信を行っており、他のECU5a、5b及び6bは、ECU6aからの周期的なデータを受信するか否かに応じて、ECU6aが正常に動作しているか否かを判定する。
例えば何らかの要因でECU6aの処理が停止し、周期的なデータ送信が停止された場合、他のECU5a、5b及び6bは、ECU6aからの最後のデータ受信から所定時間(通信途絶判定時間≒ECU6aの送信周期)が経過した後に通信途絶を検出し、さらにこれから所定時間(待機時間)が経過してもECU6aからのデータを受信しないとき、ECU6aに異常が発生したと判定する。即ち、他のECU5a、5b及び6bは、ECU6aからの最後のデータ受信から所定の異常判定時間(=通信途絶判定時間+待機時間)が経過した後に、ECU6aの異常を判定する。換言すれば、ECU6aは、他のECU5a、5b及び6bによる異常判定時間以内に少なくとも1回のデータ送信を行えばよい。
電源制御装置3は、図4中段に示すように、ECU6aの電源遮断を行う条件が成立した場合、所定時間(遮断時間T1)に亘るECU6aの電源遮断と、その後の所定時間(復帰時間T2)に亘るECU6aの電源導通とを繰り返し行う。なお、復帰時間T2は、ECU6aに対する電力供給が開始されてから少なくとも1回のデータ送信を終えるまでに必要な時間より長い時間が設定される。また遮断時間T1及び復帰時間T2の合計時間、即ちECU6aに対する電源制御の周期は、上記の異常判定時間より短い時間となるように定められ、これらから遮断時間T1が定められる。
電源制御装置3は、制御対象のECU6a、6b毎に、間欠制御を行うための遮断時間T1及び復帰時間T2を予め記憶部34に記憶している。電源制御装置3が遮断時間T1に亘る電源遮断と復帰時間T2に亘る電源導通とを繰り返し行うことによって、図4下段に示すように、他のECU5a、5b及び6bの異常判定時間以内に少なくとも1回のデータ送信をECU6aが行うことができるため、他のECU5a、5b及び6bは正常時の処理を継続して行うことができる。
図5は、電源制御装置3が行う処理の手順を示すフローチャートである。なお、図示の処理では、オン/オフのいずれかの値が設定される遮断フラグを用いるが、このフラグは電源制御装置3の制御部31内のレジスタ又は記憶部34等の記憶領域に変数として確保される。遮断フラグの初期値はオフである。同様に、図示の処理では遮断タイマを用いるが、これは制御部31内に備えられるものであってよい。また、図示の処理は、制御対象となるECU6a、6b毎にそれぞれ個別に行われるものであり、制御対象毎に同様の処理を繰り返し行う。以下では、ECU6aに対する処理として説明する。
電源制御装置3の制御部31は、まず、入力部33にて他の装置から入力された車輌情報に基づいて、ECU6aの電力供給を停止する(電源を遮断する)条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。遮断条件が成立した場合(S1:YES)、制御部31は、遮断フラグの値がオフに設定されているか否かを更に判定する(ステップS2)。遮断フラグの値がオフに設定されている場合(S2:YES)、制御部31は、遮断フラグの値をオンに設定し(ステップS3)、遮断タイマによる計時を開始して(ステップS4)、ステップS5へ処理を進める。遮断フラグの値がオンに設定されている場合(S2:NO)、制御部31は、遮断タイマの計時を継続して行って、ステップS5へ処理を進める。
次いで制御部31は、遮断タイマの値が遮断時間T1以上であるか否かを判定する(ステップS5)。遮断タイマの値が遮断時間T1未満の場合(S5:NO)、制御部31は、電源スイッチ装置2へECU6aへの電力供給に係るスイッチをオフする制御信号を出力することによって、ECU6aの電源遮断を行い(ステップS6)、遮断タイマの計時を継続して行って、ステップS1へ処理を戻す。電源が遮断されたECU6aは動作を停止する。
遮断タイマの値が遮断時間T1以上の場合(S5:YES)、制御部31は、更に、遮断タイマの値が遮断時間T1及び復帰時間T2の合計時間以上であるか否かを判定する(ステップS7)。遮断タイマの値が遮断時間T1及び復帰時間T2の合計時間未満である場合(S7:NO)、制御部31は、電源スイッチ装置2へECU6aへの電力供給に係るスイッチをオンする制御信号を出力することによって、ECU6aの電源導通を行い(ステップS8)、遮断タイマの計時を継続して行って、ステップS1へ処理を戻す。電源が導通されたECU6aは動作を開始(復帰)してデータ送信を行う。
遮断タイマの値が遮断時間T1及び復帰時間T2の合計時間以上である場合(S7:YES)、制御部31は、遮断タイマの値をクリア(0に設定)し(ステップS9)、ECU6aの電源遮断を行い(ステップS6)、ステップS1へ処理を戻す。電源が遮断されたECU6aは動作を停止する。
またステップS1にて遮断条件が成立しない場合(S1:NO)、制御部31は、遮断フラグの値をオフに設定し(ステップS10)、遮断タイマの計時を停止する(ステップS11)。その後、制御部31は、電源スイッチ装置2へECU6aへの電力供給に係るスイッチをオンする制御信号を出力することによって、ECU6aの電源導通を行い(ステップS12)、ステップS1へ処理を戻す。電源が導通されたECU6aは動作を開始する。
以上の構成の電源制御システムは、他のECU5a、5bが異常を判定する時間より短い時間に限り、電源制御装置3がECU6a、6bの電源遮断を行う構成とすることにより、他のECU5a、5bにて異常が検知されることなく、ECU6a、6bの電力の供給/遮断を個別に切り替えることができるため、ECU6a、6bへの電力供給を停止してシステム全体での消費電力を低減することができる。また電源制御装置3が、遮断時間T1に亘る電源遮断と復帰時間T2に亘る電源復帰とを繰り返すと共に、遮断時間T1及び復帰時間T2の合計を他のECU5a、5bによる異常判定時間より短くすることにより、他のECU5a、5bが異常を検知する前に、電力を遮断したECU6a、6bを復帰させることができ、ECU6a、6bのデータ送信を行うことができると共に、遮断と復帰とを繰り返しながら消費電力を低減することができる。また、復帰時間T2は、電力供給を開始したECU6a、6bが少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長い期間とすることにより、復帰したECU6a、6bが少なくとも1回のデータ送信を行うことができるため、このECU6a、6bからのデータを、他のECU5a、5bが異常検知前に必ず受信することができる。
なお、本実施の形態においては、電源スイッチ装置2及び電源制御装置3をそれぞれ別の装置としたが、これに限るものではなく、これらを1つの装置としてもよく、更には以下の変形例に示すように、いずれかのECUに電源スイッチ装置2及び電源制御装置3の機能を搭載してもよい。
(変形例)
図6は、変形例に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。変形例に係る電源制御システムは、図1に示した電源スイッチ装置2及び電源制御装置3の機能を、例えばボディECUなどのECU103に搭載した構成である。このためECU103は、車輌のドアのロック制御又はライト点灯制御等のECUとしての制御処理を行うと共に、上述のように電源装置1からECU6a、6b等への電力の供給/遮断の切替制御処理を行う。
図6は、変形例に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。変形例に係る電源制御システムは、図1に示した電源スイッチ装置2及び電源制御装置3の機能を、例えばボディECUなどのECU103に搭載した構成である。このためECU103は、車輌のドアのロック制御又はライト点灯制御等のECUとしての制御処理を行うと共に、上述のように電源装置1からECU6a、6b等への電力の供給/遮断の切替制御処理を行う。
図7は、変形例に係るECU103の構成を示すブロック図である。変形例に係るECU103は、電源スイッチ装置2と同様の切替部21と、電源制御装置3と同様の制御部31、入力部33、記憶部34及び電源回路35とを備えている。ただし、ECU103の切替部21は、制御部31が出力する制御信号によって直接的に各スイッチのオン/オフが制御される。またECU103の制御部31は、電源制御装置3の制御部31が行う間欠的な電源制御の処理に加えて、ドアロック制御又はライト点灯制御等の制御処理を行う。
1 電源装置
2 電源スイッチ装置
3 電源制御装置
5a、5b ECU
6a、6b ECU(電子装置)
7 電力線
8 通信線
21 切替部
22 入力部
31 制御部(切替制御手段)
32 出力部
33 入力部
34 記憶部
35 電源回路
61 制御部(検知手段)
62 通信部(通信手段)
63 電源回路
103 ECU
2 電源スイッチ装置
3 電源制御装置
5a、5b ECU
6a、6b ECU(電子装置)
7 電力線
8 通信線
21 切替部
22 入力部
31 制御部(切替制御手段)
32 出力部
33 入力部
34 記憶部
35 電源回路
61 制御部(検知手段)
62 通信部(通信手段)
63 電源回路
103 ECU
Claims (5)
- 共通の通信線に接続され、該通信線へ周期的にデータの送信を行うと共に他装置から周期的に送信されるデータを受信する通信手段、及び、他装置からの周期的なデータを所定期間に亘って受信しない場合に通信異常を検知する検知手段を有する複数の電子装置と、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える制御を行う切替制御手段を有する電源制御装置とを備える電源制御システムにおいて、
前記電源制御装置の前記切替制御手段は、前記所定期間より短い期間に亘って、前記電子装置への電力を遮断するようにしてあること
を特徴とする電源制御システム。 - 前記切替制御手段は、所定の遮断期間に亘る電力の遮断と、所定の復帰期間に亘る電力の供給とを繰り返し行うようにしてあり、
前記遮断期間及び前記復帰期間の合計が前記所定期間より短いこと
を特徴とする請求項1に記載の電源制御システム。 - 前記復帰期間は、前記電子装置が電力供給開始から少なくとも1回のデータ送信を行うことができる期間より長いこと
を特徴とする請求項2に記載の電源制御システム。 - 共通の通信線に接続された複数の電子装置に対して、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える制御を行う切替制御手段を備える電源制御装置において、
前記切替制御手段は、前記電子装置が他装置からのデータを受信しない場合に通信異常を検知する期間より短い時間に亘って、前記電子装置への電力を遮断するようにしてあること
を特徴とする電源制御装置。 - 共通の通信線に接続され、該通信線へ周期的にデータの送信を行うと共に他装置から周期的に送信されるデータを受信する通信手段、及び、他装置からの周期的なデータを所定期間に亘って受信しない場合に通信異常を検知する検知手段を有する複数の電子装置に対して、電源から各電子装置への電力の供給/遮断を個別に切り替える電源制御方法において、
前記所定期間より短い期間に亘って、前記電子装置への電力を遮断すること
を特徴とする電源制御方法。
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