JP2013002367A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デポジットの生成を抑制し、インジェクタの噴孔や噴射空間を塞がれることを防止した排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジンの排気ポートに接続される排気路34と、この排気路に設けられた排気浄化用触媒と、排気路の排気浄化用触媒より上流側に開口した添加剤噴射路36と、この添加剤噴射路36を介して設けられ、排気ガスに添加剤を噴射するインジェクタ35とを備え、排気路に、インジェクタに対向すると共に添加剤噴射路と離間して設けられ、かつ、インジェクタから噴射された添加剤が通過する通過口52を有する隔壁部材51と、隔壁部材と添加剤噴射路との間隙に設けられ、排気路から添加剤噴射路を隔絶するシャッター部材54とが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気浄化装置に関する。
自動車等に搭載されるエンジン、特にディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)や、微粒子状物質(PM:Particulate Matter)等が多く含まれている。このため、一般的には、エンジンから排出される排気ガスが通過する排気通路に、例えば、上記物質を分解(還元等)するために三元触媒などの排ガス浄化触媒や、PMを捕捉するためのパティキュレートフィルタ等を設け、排気ガスができるだけ無害化された状態で大気中に放出されるようにしている。
パティキュレートフィルタでは、使用に伴ってフィルタ内にPMが堆積して通過抵抗が増大するため、必要に応じて再生処理を行う必要がある。このような再生処理としては、パティキュレートフィルタの上流に設けられた酸化触媒に燃料(軽油)などの炭化水素系液体を流入させて発熱反応を生じさせ、この熱によりパティキュレートフィルタの再生処理を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、排気通路に連通する収容部の端部にインジェクタが設置されており、排気触媒に設けられた酸化触媒に対してインジェクタから添加剤が噴射される。ここで、この収容部には排気通路に対して開閉自在な開閉手段が設けられており、排気ガスの温度に基づいて開閉手段を駆動するように構成されている。
特開2010−116908号公報(図1、請求項1〜3等)
しかしながら、上記構成によれば、インジェクタの噴射空間内にまで排気ガスが十分流入しないので噴射空間内がすすや燃料で澱んだ状態となり、噴射空間内にすすや燃料が留まりやすくなる。留まった燃料はバインダーとなり、このバインダーにより噴射空間内にすすが固着してデポジットが生成し、インジェクタの噴孔や噴射空間を塞いでしまう。このように噴孔や噴射空間がデポジットにより塞がれてしまうと添加剤の供給が不十分になり、空燃比制御の応答遅れが発生したり、DPF(Diesel Particulate Filter)の再生処理やNOxの分解(還元)処理等が十分に行えなくなったりする問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、インジェクタの噴孔や噴射空間内に溜まったすすや燃料を、これらによりデポジットが生成される前に除去することにより、デポジットの生成を抑制して噴孔や噴射空間が塞がれることを防止した排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気ポートに接続される排気路と、この排気路に設けられた排気浄化用触媒と、前記排気路の前記排気浄化用触媒より上流側の前記排気路に連通した添加剤噴射路と、この添加剤噴射路に添加剤を噴射して前記排気浄化用触媒に添加剤を供給するインジェクタとを備え、前記排気路に、前記インジェクタに対向すると共に前記添加剤噴射路と離間して設けられ、かつ、前記インジェクタから噴射された添加剤が通過する通過口を有する隔壁部材と、該隔壁部材と前記添加剤噴射路との間隙に設けられ、前記排気路から前記添加剤噴射路を隔絶するシャッター部材とが設けられ、シャッター部材は、開閉自在であり、前記インジェクタから添加剤が噴射されていない時に開状態となって前記添加剤噴射路と前記排気路との間で掃気を行うことを特徴とする。
本発明では、隔壁部材と前記添加剤噴射路との前記間隙に設けられ、前記排気路から前記添加剤噴射路を隔絶するシャッター部材が設けられ、このシャッター部材が、開閉自在であり、前記インジェクタから添加剤が噴射されていない時に開状態となって前記添加剤噴射路と前記排気路との間で掃気を行うことにより、添加剤噴射路内に留まっていたPMや燃料を掃気することができ、これにより、留まった燃料がバインダーとなって噴射空間内にすすが固着してデポジットが生成されてしまうことを抑制できる。かつ、インジェクタから添加剤が噴射されている時にはシャッター部材が閉状態となるので、排ガスが添加剤噴射路内に流入することを抑制できる。
前記添加剤噴射路には、二次空気を該添加剤噴射路に導入するための二次空気導入路が設けられ、前記シャッター部材が開状態となると、該二次空気導入路から添加剤噴射路内に導入されることが好ましい。二次空気を導入することで、より添加剤噴射路内に留まっていたPMや燃料を掃気しやすい。
前記排気路内に、前記二次空気導入路から導入された二次空気を前記インジェクタ側に案内して送気するガイド部材が設けられていることが好ましい。このようなガイド部材により二次空気をインジェクタ側に案内して送気することができるので、添加剤噴射路内に留まっていたPMや燃料をより掃気しやすい。
また、前記シャッター部材と前記二次空気導入路とは、前記ガイド部材を挟んで相対向する位置に設けられていることが好ましい。このように設けられていることで、二次空気を、インジェクタ側に案内し、かつ、シャッター部材が開状態となっている場合にはこのシャッター部材から外部へ送気することができるので、添加剤噴射路全体をより掃気しやすい。
前記隔壁部材には前記インジェクタ側に向かって筒状部材が延設され、該筒状部材の中空部は前記通過口と連通すると共に、該中空部の前記通過口の開口面積が前記インジェクタ側に向かって小さくなるように構成されていることが好ましい。筒状部材を設けることで、インジェクタから噴射された添加剤が排ガスの流れに影響されることなく排気浄化用触媒に向かって直進することができ、よりまんべんなく排気浄化用触媒に添加剤を噴霧することが可能である。
本発明の排気浄化装置によれば、添加剤噴射路内に留まっていたPMや燃料を掃気することができるので、デポジットの生成を抑制することができインジェクタの噴孔や噴射空間を塞がれることを防止することが可能である。
排気浄化装置の概略構成を示す模式図である。 排気浄化装置の要部を示す断面図である。 排気浄化装置の要部を示す断面図である。 排気浄化装置の要部を示す断面図である。 排気浄化装置の要部を示す断面図である。
図1は、本実施形態に係る排気浄化装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、排気浄化装置10は、複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとを有し、これら複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとは、車両に搭載される多気筒ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)11の排気管(排気通路)12に設けられている。
エンジン11は、シリンダヘッド13とシリンダブロック14とを有し、シリンダブロック14の各シリンダボア15内には、ピストン16が往復移動自在に収容されている。そして、このピストン16とシリンダボア15とシリンダヘッド13とで燃焼室17が形成されている。なお、ピストン16は、コンロッド18を介してクランクシャフト19に接続されており、ピストン16の往復運動によってクランクシャフト19が回転するようになっている。
またシリンダヘッド13には吸気ポート20が形成され、この吸気ポート20には吸気マニホールド21を含む吸気管(吸気通路)22が接続されている。また、吸気ポート20には、吸気弁23が設けられておりこの吸気弁23によって吸気ポート20が開閉されるようになっている。また、シリンダヘッド13には、排気ポート24が形成され、この排気ポート24には、排気マニホールド25を含む排気管(排気通路)12が接続されている。なお、排気ポート24には排気弁26が設けられており、吸気ポート20と同様に、排気ポート24はこの排気弁26によって開閉されるようになっている。そして、これら吸気管22及び排気管12の途中には、ターボチャージャ27が設けられ、排気管12のターボチャージャ27の下流側には、排気浄化装置10を構成する排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタが介装されている。
ターボチャージャ27は、図示しないタービンと、このタービンに連結されたコンプレッサとを有し、エンジン11からターボチャージャ27内に排気ガスが流れ込むと、排気ガスの流れによってタービンが回転し、このタービンの回転に伴ってコンプレッサが回転して吸気管22の一部である吸気管28からターボチャージャ27内に空気を吸い込んで加圧するようになっている。そして、ターボチャージャ27で加圧された空気は、吸気管22の一部である吸気管29を介してエンジン11の各吸気ポート20に供給される。
なお、シリンダヘッド13には、各気筒の燃焼室17内に燃料を直噴射する電子制御式の燃料噴射弁30が設けられており、この燃料噴射弁30には、図示しないコモンレールから所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給されるようになっている。
本実施形態では、ターボチャージャ27の下流側の排気管12に、排気浄化用触媒であるディーゼル酸化触媒(以下、単に酸化触媒と称する)31及びNOxトラップ触媒32と、排気浄化用フィルタであるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter:以下、DPFと称する)33とが上流側から順に配されている。また、ターボチャージャ27と酸化触媒31との間の排気管12の一部を構成する排気路34には、添加剤(還元剤)である燃料(軽油)を排気路34内に噴射するインジェクタ35が添加剤噴射路36を介して設けられている。
酸化触媒31は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されてなる。酸化触媒31では、排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。また、酸化触媒31における酸化反応が起こるには、酸化触媒31が所定温度以上に加熱されている必要があるため、酸化触媒31は可及的にエンジン11に近い位置に配されていることが好ましい。酸化触媒31がエンジン11の熱によって加熱され、エンジン始動時等であっても、比較的短時間で酸化触媒31を所定温度以上に加熱することができるからである。
NOxトラップ触媒32は、例えば、酸化アルミニウム(AL)からなるハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されると共に、吸蔵剤としてバリウム(Ba)等のアルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属が担持されてなる。そして、NOxトラップ触媒32では、酸化雰囲気においてNOx、すなわち、酸化触媒31で生成されたNO、また酸化触媒31で酸化されずに排気ガス中に残存するNOを一旦吸蔵し、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含む還元雰囲気中において、NOxを放出して窒素(N)等に還元する。
また酸化触媒31で生成されたNOの多くはNOxトラップ触媒32によって吸着・分解(還元)され、吸着・分解されなかった残りのNOはDPF33での反応により浄化されるようになっている。
通常、エンジン11から排出される排気ガスの大部分はNOが占めておりHCの量は極めて少ないため、NOxトラップ触媒32内が酸化雰囲気となり、NOxトラップ触媒32ではNOxが吸着されるのみで吸着されたNOxが分解(還元)されることはない。このため、NOxトラップ触媒32に所定量のNOxが吸着されると、ターボチャージャ27と酸化触媒31との間の排気路34に固定されたインジェクタ35から添加剤である燃料(軽油)が噴射されるようになっている。これにより、燃料が混合された排気ガスが酸化触媒31を通過してNOxトラップ触媒32に供給され、NOxトラップ触媒32内が還元雰囲気となり、吸着されたNOxが分解(還元)される。なおNOxトラップ触媒32は、窒素酸化物(NOx)と同様に硫黄酸化物(SOx)も吸蔵すると共に分解(還元)している。
DPF33は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造のフィルタであり、DPF33内には、例えば、上流側端部が開放され下流側端部が閉塞された排気ガス通路37と下流側端部が開放され上流側端部が閉塞された排気ガス通路38とが交互に配列されている。そして、排気ガスは、まず上流側端部が開放された排気ガス通路37に流入し、隣接する排気ガス通路37との間に設けられた多孔質の壁面から下流側端部が開放された排気ガス通路38に流入して下流側に流出し、この過程において排気ガス中の微粒子状物質(PM)が、壁面に衝突したり吸着されたりして捕捉される。
捕捉されたPMは、排気ガス中のNOによって酸化(燃焼)されCOとして排出される。若しくは、燃料を酸化触媒31に供給することで排ガス温度を強制的に昇温し、DPFに堆積したPMを酸化する。この様に、DPFに堆積したPMが燃焼されることで、DPF33の性能がある程度再生される。
通常は、上述したようにNOxはNOxトラップ触媒32で吸着されるため、DPF33に供給される排気ガス中のNOの量は少なく、DPF33にはPMが徐々に堆積され
ていく。そして、DPF33に所定量のPMが堆積すると、排気路34に固定されているインジェクタ35から所定量の燃料が噴射されるようになっている。上述したように排気ガスに燃料が混合されると、NOxトラップ触媒32では吸着されたNOxが還元されるため、排気ガスに含まれているNOx(NO)はNOxトラップ触媒32で吸着されず
にDPF33に供給される。これにより、DPF33におけるPMの燃焼が促進されるようになっている。
なお、これら酸化触媒31、NOxトラップ触媒32及びDPF33の上流側近傍及びDPF33の下流側近傍には、それぞれ排気温センサ39が設けられており、これら複数の排気温センサ39によって、酸化触媒31、NOxトラップ触媒32及びDPF33に流入する排気ガスの温度と、酸化触媒31、NOxトラップ触媒32及びDPF33から排出される排気ガスの温度を検出している。さらに、酸化触媒31及びDPF33の上流側近傍には、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素濃度センサ40が設けられている。また、車両には、図示しないが電子制御ユニット(ECU)が設けられており、このECUには、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。そして、このECUが、上記各センサからの情報に基づいて、エンジン11及び排気浄化装置10の総合的な制御を行っている。
図2は、本実施形態に係る排気浄化装置の要部を示す拡大断面図である。排気管12の一部である排気路34は、図2中図示しないターボチャージャ27に接続する中空の上流側部材41と、上流側部材41に接続されている触媒保持部材42とから構成されている。触媒保持部材42には、固定部材43を介して酸化触媒31が設けられている。
上流側部材41について詳細に説明する。上流側部材41は、ターボチャージャ側の一端である流入口44が図2中上向きに開口し、酸化触媒31側の他端の流出口45は図2中下向きに開口している。
排ガスが流入する流入口44は、排ガスが流出する流出口45よりも内径が狭くなるように構成されている。流出口45は、触媒保持部材42と径が同一となるように形成されている。即ち、上流側部材41は、排ガスが流入する流入口44と、流入口44と内径が略同一である流入部と、流入部に接続され、流入口44よりも内径が広い幅広部46とからなり、幅広部46の流入口44とは逆側の端部である流出口45は、触媒保持部材42と径が同一となるように構成されている。
また、上流側部材41には、幅広部46に添加剤噴射路36が連通(開口)して設けられている。即ち、添加剤噴射路36は排気路34に連通している。本実施形態では、添加剤噴射路36は幅広部46の図2中左側壁面にその基端部が設けられて、流入部の延設方向と略同一の方向(図2中上方向)にその先端が延設されている。
添加剤噴射路36の先端部にはインジェクタ35が設けられている。このようにインジェクタ35を添加剤噴射路36を介して設けることで、インジェクタ35が直接高温の排気ガスの主流に接触することを防止できる。
インジェクタ35は、添加剤噴射路36の先端部に保持部材47により保持されている。保持部材47はフランジ部48を有し、このフランジ部48で図示しない固定部材により添加剤噴射路36に固定されている。また、インジェクタ35は、インジェクタ35の先端(噴孔)が添加剤噴射路36内に露出しない状態で保持部材47に保持されている。この保持部材47内部には、インジェクタ35の周囲を囲む冷却水路49が形成されている。インジェクタ35は、この冷却水路49により冷却されると共に、保持部材47により直接添加剤噴射路36内に露出しないように設けられていることで、常に過熱しないように保持されている。
流入口44から流入した排気ガスの主流とインジェクタ35から噴射され添加剤噴射路36を通過した燃料とは、上流側部材41の幅広部46で混合された後に酸化触媒31に接触する。本実施形態では、後述するように燃料は酸化触媒31の上流側の端面全面に接触することができる。
ここで、本実施形態では、上流側部材41の添加剤噴射路36の基端部近傍にはインジェクタ35に対向して隔壁部51が設けられている。隔壁部51は、その一端側が図2中上流側部材41の左内壁面に固定されており、他端側は排気路34に突出、つまり排気路34にせり出した状態となっている。つまり、隔壁部51は、インジェクタ35に対向すると共に添加剤噴射路36と離間して設けられている。なお、図示しないが図2中前方及び後方の内壁面において隔壁部51は上流側部材41の内壁面に固定されている。
また、隔壁部51には、インジェクタ35に対向するように通過口52が形成されている。この通過口52は略円状であり、通過口52をインジェクタ35から噴射された燃料が通過して酸化触媒31に接触する。
また、隔壁部51のインジェクタ35側の面には、隔壁部51から延設されて筒状部材53が設けられている。筒状部材53は円筒状であり、その内部には中空部が形成されている。筒状部材53の中空部は通過口52に連通しており、中空部は、隔壁部51側は通過口52と内径が同一となり、かつ、インジェクタ35側は通過口52よりも内径が小さくなるように構成されている。
また、隔壁部51と添加剤噴射路36との間の間隙に、具体的には、隔壁部51の固定されていない他端側とこの他端側に対向する上流側部材41との内壁面との間隙に、シャッター部材54が設けられている。このシャッター部材54と隔壁部51とにより添加剤噴射路36は排気路34とは隔絶されたものとなっている。
シャッター部材54は、開閉自在であり、図示しない制御装置によってその開閉が制御されている。シャッター部材54が開状態とされることで添加剤噴射路36と排気路34との間で掃気が行われるように構成されている。
また、上流側部材41の添加剤噴射路36の基端部開口付近には筒状部材53の壁面に臨む位置に二次空気導入口55が設けられている。そして、この二次空気導入口55とシャッター部材54とは、筒状部材53を挟んで相対向する位置に設けられている。二次空気導入口55は、添加剤噴射路36にはエンジンが吸入した二次空気を導入できるように構成されている。
かかる本実施形態では、図3に示すように、インジェクタ35から燃料Fを噴射すると、噴射された燃料Fは、筒状部材53にガイドされ通過口52を介して酸化触媒31の前面全体に到達することができる。
図4に示すように、上流側部材41に隔壁部51、筒状部材53及びシャッター部材54が設けられていない場合には、排気路34における排ガスの一部が添加剤噴射路36に流れ込んでしまい、これにより燃料Fの流れが阻害されて燃料が流されてしまい、酸化触媒31の上流側の端面全てに到達することができなかった。
これに対し、本実施形態では、筒状部材53が設けられていることで燃料Fは排気路34における排ガスの流れに阻害されずに所望の到達位置に到達することができ、酸化触媒31の前面全体に到達することができる。
また、インジェクタ35から燃料Fを噴射する時にはシャッター部材54を閉状態としているので、添加剤噴射路36内のインジェクタ35側への排ガスの流入を防止することができる。これにより、デポジットの発生要因となるすすの添加剤噴射路36内への導入が抑制されるので、デポジットの発生を抑制することができる。
そして、インジェクタ35からの燃料の噴射が終了すると、今度は図示しない制御装置により図5に示すようにシャッター部材54を開状態とする。これにより、二次空気Sが添加剤噴射路36に導入される。導入された二次空気Sは、筒状部材53の外壁面によりガイドされてインジェクタ35側へ流入し、その後開状態となったシャッター部材54から排気路34へ流出する。これにより、添加剤噴射路36内に留まった燃料を除去してこのようなデポジットの生成を抑制することができる。つまり、仮にこのような添加剤噴射路36の内外での空気の流れがないと添加剤噴射路36内が澱んだ状態となって留まった燃料はバインダーとなり、このバインダーにより添加剤噴射路36内にすすが固着してデポジットを生成してしまい、インジェクタの噴孔や噴射空間を塞いでしまう。
これに対し、本実施形態では、シャッター部材54を開状態とすることにより二次空気導入口55から二次空気を導入して添加剤噴射路36の内外での空気の流れを形成できるので、これにより燃料噴射後の添加剤噴射路36内に留まった燃料を除去することができるのである。また、筒状部材53は上述のように噴射された燃料のガイドであると共に、二次空気Sのガイドとしても機能しており、これにより二次空気Sが添加剤噴射路36内を隅々まで流れ込むことができ、留まった燃料を除去することができる。
さらに、二次空気が添加剤噴射路36に流入され、この二次空気が排気路34へ排出されることで、排ガス中の炭化水素(HC)の反応を促進させ、触媒の活性化を促進させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、添加剤噴射路36内外の空気の流れを形成すべく、シャッター部材54及び二次空気導入口55を設けたが、これに限定されない。二次空気導入口55を設けずにシャッター部材54のみを設けたとしても、隔壁部51が排気路34に突出することでシャッター部材54が排気路34に臨んでいれば、インジェクタ35の噴射終了後にシャッター部材54を開状態とすれば排ガスの一部を添加剤噴射路36内に導入することができ、この排ガスが通過口52を介して再度排気路34へ流入するので、これにより添加剤噴射路36内に滞留した燃料を排気路34へ排出することができる。ただし、二次空気を用いて添加剤噴射路36内外の空気の流れを形成する場合の方がデポジット生成をより抑制することができるので好ましい。
また、例えば、上述した実施形態では円筒状の筒状部材53を設けたが、これに限定されず、噴射された燃料をガイドできるものであればその形状は問わない。また、筒状部材53は上述した実施形態では二次空気のガイドとしても機能しているが、二次空気のガイド部材を別に設けても良い。この場合であっても、好ましくはシャッター部材54と二次空気導入口55とは、ガイド部材を挟んで対向する位置に設けられていることである。また、筒状部材53を設けずに隔壁部51のみ設けてあっても、本実施形態ほどの効果を得ることはできないとしても、図4に示す場合よりは燃料が流れされることが少なく、好ましい。
また、上述の実施形態では、排気浄化装置10として、排気管12に、排気浄化用触媒である酸化触媒31及びNOxトラップ触媒32と、排気浄化用フィルタであるDPF33とを、上流側から酸化触媒31、NOxトラップ触媒32、DPF33の順で配置した例を挙げたが、これら排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタの配置及び種類は特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、NOxを分解(還元)する排気浄化用触媒として、燃料(軽油)を還元剤としてNOxを分解(還元)するNOxトラップ触媒を例示したが、これに限定されず、例えば、排気ガス中のNOxを選択的に触媒に吸着させ、還元剤としてアンモニアあるいは尿素をインジェクタから噴射してNOxを分解(還元)する、いわゆるSCR(Selective Catalytic Reduction)等であってもよい。
なお、本実施形態では、酸化触媒31に燃料を供給するシステムに本発明を適用したが、排気管に備えたNOxトラップ触媒に燃料を供給するシステムにも本発明を適用することができる。この場合、NOxトラップ触媒の上流側の排気管に設置した燃料噴射弁から、NOxトラップ触媒に燃料を適切に流入させることができ、NOxトラップ触媒に吸蔵されたNOxやSOxを効率よく還元除去することができる。また、燃料以外にも、尿素水(還元剤)や他の添加剤を排気管内に噴射供給するシステムにも本発明を適用することができる。
本発明は、排気ガスからNOx等の物質を除去(削除)する排気浄化装置を利用するもの、例えば自動車製造分野で利用することができる。
10 排気浄化装置
11 エンジン
12 排気管
27 ターボチャージャ
31 酸化触媒
32 NOxトラップ触媒
34 排気路
35 インジェクタ
36 添加剤噴射路
41 上流側部材
42 触媒保持部材
43 固定部材
44 流入口
45 流出口
51 隔壁部
52 開口
54 シャッター部材
55 二次空気導入口

Claims (5)

  1. エンジンの排気ポートに接続される排気路と、この排気路に設けられた排気浄化用触媒と、前記排気路の前記排気浄化用触媒より上流側の前記排気路に連通した添加剤噴射路と、この添加剤噴射路に添加剤を噴射して前記排気浄化用触媒に添加剤を供給するインジェクタとを備え、
    前記排気路に、前記インジェクタに対向すると共に前記添加剤噴射路と離間して設けられ、かつ、前記インジェクタから噴射された添加剤が通過する通過口を有する隔壁部材と、該隔壁部材と前記添加剤噴射路との間隙に設けられ、前記排気路から前記添加剤噴射路を隔絶するシャッター部材とが設けられ、
    シャッター部材は、開閉自在であり、前記インジェクタから添加剤が噴射されていない時に開状態となって前記添加剤噴射路と前記排気路との間で掃気を行うことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記添加剤噴射路には、二次空気を該添加剤噴射路に導入するための二次空気導入路が設けられ、
    前記シャッター部材が開状態となると、該二次空気導入路から前記二次空気が添加剤噴射路内に導入されることを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 前記排気路内に、前記二次空気導入路から導入された二次空気を前記インジェクタ側に案内して送気するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の排気浄化装置。
  4. 前記シャッター部材と前記二次空気導入路とは、前記ガイド部材を挟んで相対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の排気浄化装置。
  5. 前記隔壁部材には前記インジェクタ側に向かって筒状部材が延設され、
    該筒状部材の中空部は前記通過口と連通すると共に、該中空部の前記通過口の開口面積が前記インジェクタ側に向かって小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気浄化装置。
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