JP2012528508A - バックチャネル通信経路で電子番組ガイド情報にアクセスするためのシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

バックチャネルリンクを介する電子番組ガイド（ＥＰＧ）情報にアクセスするためのシステム及び方法。１つの代表的な実施形態は、番組コンテンツストリームのデータチャネル内にあるＥＰＧ情報の第一部分を受信し、メディアデバイスとリモートＥＰＧコンテンツシステムとの間の通信リンクを確立し、確立された通信リンクを介してリモートＥＰＧコンテンツシステムからのＥＰＧ情報の第二部分を受信する。
【選択図】図１

Description

電子番組ガイド（ＥＰＧ）情報は、専用データチャネルを使用してセットトップボックス（ＳＴＢ）へ通信される。ＥＰＧ情報は、予定した提示開始及び／または終了時刻、番組チャネル、及び番組用の記述的情報を含み得るが、これらに限定されない。番組の記述的情報は、番組の名称、出演者または俳優の氏名、制作日、ならびに／若しくは番組の筋書きまたは構想を記述した要約を含み得る。番組情報の中に、任意の適切な情報が含まれ得る。

ＳＴＢ内のチューナは、ＥＰＧデータチャネルへ「チャネル合わせ」を行い、ＳＴＢのメモリ内に記憶されているＥＰＧ情報を収集する。ＥＰＧ情報は、連続的な方法でＳＴＢに通信され、それゆえに、開始点と終了点を有する。例えば、ＥＰＧ情報は、「番組チャネル１」によって開始し得て、予め画定された日数などの、かかる指定チャネル用の番組情報を提供し得る。次に、予め画定された日数などの「番組チャネル２」用のＥＰＧ情報が続き、さらには、といった具合に全ての「番組チャネル」用のＥＰＧ情報がＳＴＢと通信し終わるまで続く。こうして、ＥＰＧ情報の通信が、ＥＰＧ情報の開始点から再開する。いくつかの例において、かかるＥＰＧ情報は単純に反復され得る。また、別の例において、ＥＰＧ情報は更新されたうえで、通信され得る。この、環状で周期的に反復されるＥＰＧ情報全体の通信は、「カルーセル方式の」ＥＰＧ情報フォーマットと呼ばれる。

ＳＴＢがＥＰＧ情報の「カルーセル方式」の通信途中でＥＰＧ情報の受信を開始すると、ＳＴＢは、ＥＰＧ情報のカルーセル全体が終了したときにＥＰＧ情報の完全な一式が受信されたと認識する。すなわち、受信されたＥＰＧ情報が、もとの入力地点に戻ってＥＰＧ情報のカルーセルに達したときに、ＥＰＧ情報のカルーセル全体が受信される。

ＳＴＢがＥＰＧ情報を受信している間に、または、いったんＳＴＢがＥＰＧ情報一式全部を受信すると、ＳＴＢはＥＰＧを構成して、視聴者に対し、テレビなどの視聴用デバイスに、かかるＥＰＧを表示することができる。ＥＰＧ情報のカルーセル全体が受信されていない場合には、部分的にＥＰＧが構成されて、視聴者に提供され得る。

視聴者は、対象となる番組チャネルで視聴可能な番組をみるために、インタラクティブにＥＰＧをスクロールし得る。また、視聴者は、選択された対象となる番組チャネルで、将来予定される対象となる番組を視聴するために、ＥＰＧを操作し得る。いくつかのＥＰＧは、リモートコントロールから受信したコマンドに基づいて、ＥＰＧ上ハイライトされている対象となる番組について、視聴者が選択した動作をリクエスト可能にするために、前記リモートコントロールと協働するよう、構成される。例えば、視聴者は、ＥＰＧ上ハイライトされた番組が、ＳＴＢ内のデジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）に録画されるよう、そのリモートコントロールユニットの録画機能を選択し得る。

ＳＴＢメモリにおいてＥＰＧが利用できないとき、ＳＴＢは、ＥＰＧ情報の全量を取得して、メモリに記憶しなければならない。この状況は、ＳＴＢが初期化されたとき、ＥＰＧの期限が切れたとき、または、ＥＰＧ情報が破損したときに起こり得る。ＥＰＧ情報のカルーセル全体を取得するプロセスは、かかるＥＰＧ情報のカルーセル全体と関連付けられるデータが大容量であるために、膨大な時間を要する。さらに、数日間や数週間など、比較的長期間を包含するＥＰＧ情報のカルーセル全体を記憶するためには、ＳＴＢのダイナミックメモリ容量の膨大な部分が使用される。

ある時点において、記憶されたＥＰＧ情報は、更新（リフレッシュ）されて、提供済の番組に関する情報を除去し、将来予定の番組に関する更新を取得しなければならない。ＥＰＧ情報の全てまたはある部分が、既にＳＴＢメモリ内に記憶されている場合には、ＳＴＢは通信されたＥＰＧ情報をモニタし得て、必要に応じてＥＰＧ情報の更新情報を単純に追加して、番組情報に関するＥＰＧデータベースを現在のものに維持する。しかしながら、更新ＥＰＧ情報の完全な一式を受信することは、さらに、ＳＴＢがＥＰＧ情報の通信されたカルーセル全体をモニタすることを要する。したがって、ＥＰＧ情報の更新情報を取得するには、ＥＰＧ情報の新たな一式を取得するのと実質的に同量の時間を要することとなる。

したがって、ＥＰＧ情報をより効率的かつ迅速に取得して、これを提供する必要性が生じている。

バックチャネルリンクで電子番組ガイド（ＥＰＧ）にアクセスするシステム及び方法が開示される。代表的な実施形態は、少なくとも１つの番組チャネル及びＥＰＧ情報の第一部分を含むＥＰＧデータチャネルを受信するように構成された番組コンテンツストリームインターフェース、リモートＥＰＧコンテンツシステムへ通信リンクを確立し、かつ、ＥＰＧ情報の第二部分を受信するように構成されているバックチャネルインターフェース、及び、番組コンテンツストリームインターフェースとバックチャネルインターフェースに通信可能に結合するプロセッサシステムを有する。かかるプロセッサシステムは、ＥＰＧ情報の第一部分及びＥＰＧ情報の第二部分からＥＰＧを構成する。

さらなる態様によれば、代表的な実施形態は、番組コンテンツストリームのデータチャネルに存在するＥＰＧ情報の第一部分を受信し、メディアデバイスとリモートＥＰＧコンテンツシステムとの間の通信リンクを確立し、確立された通信リンクを介してリモートＥＰＧコンテンツシステムからＥＰＧ情報の第二部分を受信する。

下記の図面を参照して、好ましく、かつ、代替的な実施形態を以下、詳細に記載する。
図１は、電子番組ガイド（ＥＰＧ）アクセスシステムの１つの実施形態を表すブロック図である。

図１は、電子番組ガイド（ＥＰＧ）アクセスシステム１００の１つの実施形態を表すブロック図である。ＥＰＧアクセスシステム１００の代表的な実施形態は、メディアデバイス１０２、バックチャネルシステム１０４、及びリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６を含む。前記メディアデバイス１０２の代表的な実施形態は、セットトップボックス（ＳＴＢ）を含むが、これに限定されない。ＥＰＧアクセスシステム１００の実施形態は、例えば、ステレオ、ラジオ、テレビ（ＴＶ）、デジタルビデオディスク（ＤＶＤ）プレーヤー、デジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）、パーソナルデバイスアシスタント（ＰＤＡ）またはパーソナルコンピュータ（ＰＣ）などであって、これらに限定されないその他のメディアデバイスにも実装され得る。

バックチャネルシステム１０４は、メディアデバイス１０２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６とを通信可能に結合する、双方向の通信システムである。バックチャネルシステム１０４による通信は、本明細書中、リンクと呼ばれるフィジカルパス及び／またはロジカルパスにおいて確立される。メディアデバイス１０２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６との間でバックチャネルシステム１０４が確立されると、ＥＰＧ情報が、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６からメディアデバイス１０２へ通信され得る。

様々な状況において、メディアデバイス１０２は、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へのリンクを確立し、前記リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へアクセスして、対象となる選択されたＥＰＧ情報を取り出す（引き出す）。ＥＰＧ情報を引き出すことは、メディアデバイスがリクエストしたすべてのＥＰＧ情報をリモートＥＰＧコンテンツシステムに対して指定するメディアデバイス１０２を参照する。リクエストされたメディア情報は、番組チャネル、一日における時間帯、及び／またはその他の番組に関する指標によって識別され得る。例えば、メディアデバイス１０２は、現在の時刻と、数時間など予め画定された期間の終了時に基づいて、現在視聴中の番組チャネルのＥＰＧ情報を指定し得る。あるいは、メディアデバイス１０２は、所定の将来の日付及び／または時刻に開始し、第二の将来日付及び／または時刻に終了する複数の番組チャネル用のＥＰＧ情報を指定し得る。

その他の状況において、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６は、ＥＰＧ情報をメディアデバイス１０２へ送信する（押し出す）。１つの実施形態において、メディアデバイス１０２へ押し出されるＥＰＧ情報は、バックチャネルシステム１０４がメディアデバイス１０２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６との間で確立された時刻に基づく。代替的に、または追加的には、ＥＰＧ情報は、メディアデバイス１０２の電源が入った実質的な開始時刻に開始するメディアデバイス１０２へと押し出され得て、予め画定された期間を包含するＥＰＧ情報を含む。様々な実施形態において、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へのリンク確立に際してメディアデバイス１０２へ押し出された予め画定されたＥＰＧ情報は、任意の適切な予め画定された基準に基づき得る。

非限定的な代表的なメディアデバイス１０２は、番組コンテンツストリームインターフェース１０８、プロセッサシステム１１０、メモリ１１２、番組バッファ１１４、選択的なデジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）１１６、プレゼンテーションデバイスインターフェース１１８、リモートインターフェース１２０、及びバックチャネルインターフェース１２２を含む。メモリ１１２は、ＥＰＧアクセスロジック１２４とＥＰＧ情報１２６を記憶するための部分を含む。ＥＰＧ情報１２６は、現在利用できる、または将来利用できる番組に関する番組情報を含む。

いくつかの実施形態において、ブラウザ１２８などは、ＥＰＧアクセスロジック１２４に統合され得る。したがって、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６が、インターネットアクセス可能なシステムとして実装されると、ブラウザ１２８は、対象となるＥＰＧ情報にアクセスし得る。代替的に、ブラウザ１２８は、別の構成要素及び／または機能の一部分として別々に実装され得る。

その他のメディアデバイスの実施形態は、上記のメディア処理構成要素のいくつかを含み、または、これを省略し得る。さらに、本明細書で記載されていない追加的な構成要素は、代替的な実施形態において含められ得る。

ここでは、その代表例としてＳＴＢを挙げるが、メディアデバイス１０２の機能が、本明細書において広く記載される。１つまたは複数の番組コンテンツストリーム１３０が、番組コンテンツストリームインターフェース１０８によって受信される。選択的に、ＥＰＧデータチャネル１３２が、番組コンテンツストリーム１３０にて受信される。かかるＥＰＧデータチャネル１３２は、周期的な、連続した方法で通信されるＥＰＧ情報のカルーセルとして提供されるＥＰＧ情報を含む。すなわち、ＥＰＧデータチャネル１３２内のＥＰＧ情報は、周期的に反復されるシリアルフォーマットにて通信される。

番組コンテンツストリームインターフェース１０８の１つまたは複数のチューナ１３４は、プロセッサシステム１１０から受信される命令にしたがって番組コンテンツストリーム１３０の１つに選択的にチャネル合わせする。一般に、番組コンテンツストリーム１３０は、多重送信された複数の番組を含む。プロセッサシステム１１０は、視聴者によって指定された、対象となる番組に対するリクエストに基づいて、対象となる番組に関連付けられた番組コンテンツを構文解析する。こうして、番組コンテンツが、プレゼンテーションデバイスインターフェース１１８を介して、テレビなどのメディアプレゼンテーションデバイス１４６へと流れ得るように、対象となる番組は、番組バッファ１１４に保存され得るビデオ及び／またはオーディオ情報のストリームにアセンブルされる。代替的に、または追加的に、構文解析された番組コンテンツは、後の提供用にＤＶＲ１１６へと保存され得る。

時々、ＥＰＧ情報のカルーセル全体で提供されるＥＰＧ情報を利用する実施形態において、チューナ１３４がＥＰＧデータチャネル１３２にチャネル合わせされる。ＥＰＧ情報は、ＥＰＧデータチャネル１３２から受信され、ＥＰＧ情報１２６内に記憶される。メディアデバイス１０２が単一のチューナ１３４を有する場合、メディアデバイス１０２が使用されないときにチューナ１３４がＥＰＧデータチャネル１３２へとチャネル合わせされ得て、番組視聴を阻害することなく、ＥＰＧ情報が受信され得るようにする。メディアデバイス１０２が、複数のチューナを有する場合、チューナのうち１つが視聴可能な番組を提供するために使用され得て、また、別のチューナがＥＰＧ情報のカルーセルを受信してＥＰＧデータチャネル１３２にチャネル合わせするために使用され得る。

代表的なメディアデバイス１０２は、これらに限定されないが代表的なリモートコントロール１３６などの適切な制御デバイスを介して、視聴者からの命令を受信するように構成される。リモートコントロール１３６は、１つまたは複数のコントローラ１３８を含む。視聴者は、１つまたは複数のコントローラ１３８を始動させることにより、ＥＰＧ１４２に示された情報の提供を制御するために、リモートコントロール１３６に命令を生成させ、かかる命令を、無線信号１４０を介してメディアデバイス１０２へと伝達する。代替的に、または追加的に、メディアデバイス１０２は、それ自体が、視聴者からの命令を受信するように構成される１つまたは複数のコントローラをその上に有し得る。したがって、視聴者は、ＥＰＧアクセスシステム１００にＥＰＧ１４２を生成させ、ＥＰＧ１４２を利用可能なディスプレイ上に提供させる命令を入力することができる。

一般にリモートコントロール１３６からのコマンドを使用して視聴者によって選択された対象となる番組は、番組バッファ１１４またはＤＶＲ１１６からプレゼンテーションデバイスインターフェース１１８へと流される。プレゼンテーションデバイスインターフェース１１８は、ディスプレイ１４８を有するメディアプレゼンテーションデバイス１４６に通信可能に結合される。したがって、選択された対象となる番組が、プレゼンテーションデバイスインターフェース１１８からメディアプレゼンテーションデバイス１４６へと通信される。選択された番組のビデオ部分がディスプレイ１４８に提供され、オーディオ部分がスピーカに提供される（図示されていない）。メディアプレゼンテーションデバイス１４６の非限定的な例は、テレビである。

時々、視聴者は、所有するメディアプレゼンテーションデバイス１４６でＥＰＧ１４２を視聴したいと考えるだろう。そのため、ＥＰＧ情報１２６が、メモリ１１２から取り出されて、そこからＥＰＧ１４２が構成され、プレゼンテーションデバイスインターフェース１１８を介してメディアプレゼンテーションデバイス１４６へ通信される。ＥＰＧ１４２がユーザに有用なツールとなるためには、ＥＰＧ情報が現行のものである必要がある。すなわち、現在利用できる番組及び今後の提供を予定されている番組は、ＥＰＧ１４２の中で提供可能でなければならない。ＥＰＧアクセスシステム１００の実施形態により、メディアデバイス１０２のリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へのアクセスが可能になり、これによって番組情報がリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６から取り出され得て、表示されたＥＰＧ１４２へ組み入れられ得る。

メディアデバイス１０２は、バックチャネルインターフェース１２２を含む。かかるバックチャネルインターフェース１２２は、バックチャネルシステム１０４を介してメディアデバイス１０２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６とを通信可能に結合するように構成されている。バックチャネルインターフェース１２２は、通信ネットワーク１４４による通信が動作可能な、任意の適切な通信デバイスまたはシステムたり得る。

通信ネットワーク１４４が、汎用通信システムとして例示されている。１つの実施形態において、通信ネットワーク１４４は、インターネットを含む。したがって、バックチャネルインターフェース１２２は、モデムまたはその他の種類のインターネット通信デバイスである。代替的に、通信ネットワーク１４４は、電話による通信システム、高周波（ＲＦ）無線システム、マイクロ波の通信システム、光ファイバーシステム、イントラネットシステム、ローカルアクセスネットワーク（ＬＡＮ）システム、イーサネットシステム、ケーブルシステム、高周波システム、セルラーシステム、赤外線システム、衛星システム、または複数の種類の通信メディアを含むハイブリッドシステムたり得る。かかる実施形態において、バックチャネルインターフェース１２２は、必要に応じて通信ネットワーク１４４との通信リンクなどを確立するように構成され、また、これが結合される特定種類の通信ネットワーク１４４において通信するように構成されている。

非限定的な代表的リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６は、プロセッサシステム１５０、バックチャネルインターフェース１５２、及びメモリ１５４を含む。メモリ１５４の一部分は、現在のＥＰＧ情報１５６を記憶する。現在のＥＰＧ情報１５６は、最新番組スケジュール情報とその他の情報とにあわせて選択的に更新される。かかる更新は、周期的に、または、新たなＥＰＧ情報が利用できるようになると、なされ得る。かかる現在のＥＰＧ情報１５６は、任意の適切な方法で更新され得る。

様々な実施形態において、現在のＥＰＧ情報１５６は、バックチャネルシステム１０４を介してメディアデバイス１０２が利用できるように構成される。したがって、メディアデバイス１０２のバックチャネルインターフェース１２２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６のバックチャネルインターフェース１５２との間のリンクが確立されると、メディアデバイス１０２がリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６にて記憶された現在のＥＰＧ情報１５６へアクセスすることができる。

代表的な実施形態において、バックチャネルシステム１０４は、インターネットをベースにした通信システムである。したがって、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６のバックチャネルインターフェース１５２は、本明細書では、メディアデバイス１０２であるウェブブラウザエージェントからハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ）を使用してコマンド及び情報を受け取る、サーバまたはサーバ類似のデバイスである。代表的な実施形態において、メディアデバイス１０２のバックチャネルインターフェース１２２は、モデムまたはモデム類似のデバイスである。ブラウザ１２８は、メディアデバイス１０２によるリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６へのアクセスを可能にする。

リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６は、これらに限定されないが、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ（ＭＰＥＧ）デジタルビデオ放送（ＤＶＢ）規格または米国テレビ規格委員会（ＡＴＳＣ）規格などの適切なビデオデータの規格を使用してフォーマットされ得る。したがって、ＥＰＧ情報は、メディアデバイス１０２においてブラウザ１２８によって選択的にアクセスされ得る一般的なインターネットプロトコル（ＩＰ）フォーマットを使用して符号化される。例えば、ＨＴＴＰまたはＸＭＬフォーマットが使用され得る。

インターネットをベースにした環境において、メディアデバイス１０２は、これらに限定されないが、ワールドワイドウェブ（ＷＷＷ）などの通信ネットワーク１４４を介して、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へのリンクを確立する。確立されたバックチャネルシステム１０４は、持続接続であってよい。可能な持続型の接続の非限定的な例は、ＨＴＴＰキープアライブまたはＨＴＴＰ接続リユースである。その他の実施形態において、特にバックチャネルシステム１０４が迅速に確立され得る形態においては、かかるバックチャネルシステム１０４は、必要に応じて確立される。

いくつかの実施形態において、メディアデバイス１０２の始動が、メディアデバイス１０２のバックチャネルインターフェース１２２とリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６のバックチャネルインターフェース１５２との間のリンクの確立を開始する。リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６からのＥＰＧ情報の更新情報が、メディアデバイス１０２へと押し出される。受信されたＥＰＧの更新情報は、メディアデバイス１０２の現在のＥＰＧ情報１２６へ組み入れられ、及び／または保存される。しかしながら、更新が広範囲に及ぶ場合は、全部のＥＰＧの更新情報をリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６からメディアデバイス１０２へ転送するのに、相当程度の時間量が要求され得る。

例えば、メディアデバイス１０２は、開始時刻に開始され得る。かかる開始時刻に基づいて、ＥＰＧ情報がメディアデバイス１０２へ押し出される。ＥＰＧ情報は、開始直前１時間または開始直前３０分など、実質的な開始時刻に始まる。押し出されたＥＰＧ情報は、開始時刻やその直前の１時間または３０分を経過後の、ある予め画定された時間に予定された番組の番組情報を含む。例を挙げると、メディアデバイスが午後８時１５分に開始すると仮定した場合に、午後８時に始まり午前１２時に終了するＥＰＧ情報がメディアデバイス１０２に押し出される。したがって、４時間にわたるＥＰＧ情報が、ＥＰＧ１４２を構成するために利用できる。予め画定された時間は、メディアデバイス１０２で指定されてリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６へ通信されるか、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６で予め画定されて保存されるか、若しくは、ＥＰＧアクセスロジック１２４において符号化された時間であり得る。

いくつかの実施形態において、メディアデバイス１０２は、それが必要とする最も直接的に関連するＥＰＧ情報を「選択する」。こうして、メディアデバイス１０２が、対象となるＥＰＧ情報を「引き出」し、対象となる選択されたＥＰＧの更新情報がメディアデバイス１０２の現在のＥＰＧ情報１２６に組み入れられ、及び／または保存される。例えば、視聴者は、番組チャネル「ｘ」を彼のメディアプレゼンテーションデバイス１４６にて視聴し得る。ここでは、メディアデバイス１０２が、現在視聴される番組チャネル「ｘ」用のＥＰＧの更新情報を選択し、かかるＥＰＧ情報をリモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６から引き出す。視聴者が別の番組チャネルに変更したときは、メディアデバイス１０２は、新たに選択された番組チャネル用のＥＰＧの更新情報を選択して、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６からかかるＥＰＧ情報を引き出す。

いくつかの実施形態において、ＥＰＧ全体の情報は、リモートコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６内にあり、動的に追加され得る。ＥＰＧデータチャネルに提供されるＥＰＧ情報のカルーセル全体の場合と全く同様に、メディアデバイス１０２は、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６からのＥＰＧ情報の全部を受信する。ＥＰＧ情報の全部がメディアデバイス１０２で受信されると、バックチャネルシステム１０４が切断されるか、終了する。ここで、ＥＰＧ情報の取り出し方法及び順序は、合理的に決定され得る。例えば、現在視聴中の番組チャネル及び／または気に入った番組チャネルに関するＥＰＧ情報が最初に取り出され得る。加えて、または、代替的に、最も現在のＥＰＧ情報が最初に取り出され得て、その後、後に予定される番組のＥＰＧ情報が続く形態としてもよい。

リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６は、視聴者にとって関心のある補足的情報を含み得る。例えば、追加的番組記載情報は、番組の筋書きや構想に関する追加情報、番組に登場する俳優や出演者に関する追加的情報を含み得て、及び／または関連する番組の情報を提供し得る。一般には、かかる補足的情報は、ＥＰＧ情報のカルーセル内のＥＰＧ情報に含めるには量が多すぎる。メディアデバイス１０２内の補足的情報を記憶するための必要メモリが大きすぎて、メモリのコストを正当化できない。ＥＰＧ内に記載された全番組に関する補足的情報を含むＥＰＧ情報のカルーセル全体を受信するための時間は長くかかり過ぎて実用性に乏しい。したがって、視聴者が現在視聴するための、特定の番組及び／または番組チャネルを選択している間に、メディアデバイス１０２が、現在視聴されている番組チャネル「ｘ」のＥＰＧ補足的情報を選択し、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６からそのＥＰＧ情報を引き出す。ＥＰＧの補足的情報は、メディアデバイス１０２の現在のＥＰＧ情報１２６に組み入れられ得て、または、一時的にメモリ１１２内に記憶されるか、その他の適切なメモリ（図示していない）に記憶され得る。

バックチャネルシステム１０４が高速通信を提供するいくつかの実施形態において、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６が動的に追加され得る。そのため、ＥＰＧ情報を記憶するためにメモリ１１２内で使用される固定メモリ記憶容量はない。かかる実施形態において、ＥＰＧ情報のカルーセルは、もはや使用されず、ＥＰＧデータチャネル１３２が除去される。したがって、メディアデバイス１０２は、動的なリアルタイムで、またはほとんどリアルタイムで、対象となるＥＰＧ情報を取り出すために動作可能である。例えば、視聴者がメディアプレゼンテーションデバイス１４６上でＥＰＧ１４２の提供を開始したとき、ＥＰＧ１４２は、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６から引き出された情報から構成され得る。視聴者が表示されるＥＰＧ１４２について操作している間に、追加的なＥＰＧ情報が取り出される。

いくつかの実施形態において、ＥＰＧ情報のカルーセル全体の大きさは減じられ得る。例えば、ＥＰＧ情報のカルーセル全体の大きさは、数日、一日、または数時間まで減じられ得る。メディアデバイス１０２の動作が開始すると、及び／または視聴者が、ＥＰＧ情報のカルーセルによってカバーされる期間を超えるＥＰＧ情報を要する態様でＥＰＧ１４２を操作すると、リモートＥＰＧコンテンツシステム１０６の現在のＥＰＧ情報１５６が取り出され得る。すなわち、必要に応じて、ＥＰＧ情報のカルーセルによってカバーされる期間を超えても、アクセスが可能である。したがって、ＥＰＧ情報のカルーセル全体を記憶するために必要なメモリ１１２の記憶容量は、より小さくてすむ。さらに、ＥＰＧ情報のカルーセルによって包含される期間が短いために、含まれる番組情報が、より少なくてすむことから、ＥＰＧ情報のカルーセル全体を取き出すための時間が大幅に短縮され得る。

ＥＰＧアクセスシステム１００の上記実施形態は、本発明の単なる可能な実施例にすぎないことが、強調されるべきである。上記の実施形態に対して、多くのバリエーション及び変更がなされ得る。かかる変更やバリエーションは全て、この開示の範囲内で本明細書に含まれることが意図され、以下の特許請求の範囲によって保護される。

Claims (22)

1. メディアデバイスによって、電子番組ガイド（ＥＰＧ）情報にアクセスする方法であって、前記方法が、
   番組コンテンツストリームのデータチャネル内のＥＰＧ情報の第一部分を受信することと、
   前記メディアデバイスとリモートＥＰＧコンテンツシステムとの間の通信リンクを確立することと、
   前記確立された通信リンクを介して前記リモートＥＰＧコンテンツシステムからＥＰＧ情報の第二部分を受信すること、
   を含む方法。
2. 前記データチャネル内の前記ＥＰＧ情報が、周期的に反復されるシリアルフォーマットにて通信され、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が、デジタルビデオ放送（ＤＶＢ）規格及び米国テレビ規格委員会（ＡＴＳＣ）規格のうちの少なくとも１つにしたがったムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ（ＭＰＥＧ）フォーマットにて通信される、請求項１に記載の方法。
3. 前記ＥＰＧ情報の前記第二部分を前記リモートＥＰＧコンテンツシステムから前記メディアデバイスに押し出すことをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が予め画定されている、請求項１に記載の方法。
4. 前記メディアデバイスを開始時刻に開始することをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分を前記メディアデバイスへ押し出すことが、実質的な前記開始時刻に始まり、予め画定された期間を包含する番組情報を含む、請求項３に記載の方法。
5. 前記ＥＰＧ情報の第二部分を前記リモートＥＰＧコンテンツシステムから前記メディアデバイスに引き出すことをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が前記メディアデバイスによって選択される、請求項１に記載の方法。
6. 対象となる番組チャネルを識別することをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が、前記対象となる識別された番組チャネルで利用できる番組に対応する、請求項５に記載の方法。
7. 前記対象となる番組チャネルが、現在、前記メディアデバイスからメディアプレゼンテションデバイスに通信される、現在の番組チャネルに対応する、請求項６に記載の方法。
8. 対象となる時刻を識別することをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が、前記対象となる時刻に始まり、予め画定された期間を包含する、利用可能な番組に対応する、請求項５に記載の方法。
9. 前記対象となる時刻が、現在の時刻に対応する、請求項８に記載の方法。
10. 前記対象となる時刻が、前記ＥＰＧ情報の前記第一部分における前記ＥＰＧ情報の終了時刻に対応する、請求項８に記載の方法。
11. チューナをチャネル合わせして、前記ＥＰＧ情報の前記データチャネルを有する前記番組コンテンツストリームを受信することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
12. 前記リモートＥＰＧコンテンツシステムから対象となる補足的ＥＰＧ情報を引き出すことをさらに含む、請求項１に記載の方法。
13. 少なくとも１つの番組チャネルと、その中にＥＰＧ情報の第一部分を有するＥＰＧデータチャネルとを受信するように構成された番組コンテンツストリームインターフェースと、
    リモートＥＰＧコンテンツシステムへの通信リンクを確立するように構成され、かつ、ＥＰＧ情報の第二部分を受信するように構成されたバックチャネルインターフェースと、
    前記番組コンテンツストリームインターフェース及び前記バックチャネルインターフェースと通信可能に結合され、前記ＥＰＧ情報の前記第一部分と前記ＥＰＧ情報の前記第二部分からＥＰＧを構成するプロセッサシステムと、
    を含む、メディアデバイス電子番組ガイド（ＥＰＧ）アクセスシステム。
14. 前記プロセッサシステムに通信可能に結合され、リモートコントロールから番組チャネル選択を受信するように構成されたリモートインターフェースをさらに含み、
    前記プロセッサシステムが、前記選択された番組チャネルに基づいて対象となるＥＰＧ情報を識別し、
    前記識別された対象となるＥＰＧ情報が、前記リモートＥＰＧコンテンツシステムへ通信され、前記リモートＥＰＧコンテンツシステムが、前記通信リンクで前記識別された対象となるＥＰＧ情報に対応する前記ＥＰＧ情報の前記第二部分を前記メディアデバイスに通信する、請求項１３に記載のメディアデバイスＥＰＧアクセスシステム。
15. 前記バックチャネルインターフェースがモデムであって、前記通信リンクが前記リモートＥＰＧコンテンツシステムにあるサーバに対してインターネット上で確立される、請求項１３に記載のメディアデバイスＥＰＧアクセスシステム。
16. 前記受信された少なくとも１つの番組チャネルと、前記ＥＰＧデータチャネルとが衛星信号内にある、請求項１３に記載のメディアデバイスＥＰＧアクセスシステム。
17. 電子番組ガイド（ＥＰＧ）情報をデータチャネルでＥＰＧ情報の第一部分を受信するメディアデバイスに通信する方法であって、
    リモートＥＰＧコンテンツシステムと前記メディアデバイスとの間の通信リンクを確立することと、
    ＥＰＧ情報の第二部分を、前記確立された通信リンクを介して前記リモートＥＰＧコンテンツシステムから前記メディアデバイスへ通信することを
    含む方法。
18. 前記メディアデバイスから特定されたＥＰＧ情報に関するリクエストを受信することをさらに含み、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分が、前記特定されたＥＰＧ情報を含む、請求項１７に記載の方法。
19. データチャネルでＥＰＧ情報の第一部分を受信するメディアデバイスへＥＰＧ情報を提供する電子番組ガイド（ＥＰＧ）アクセスシステムであって、
    前記メディアデバイスへの通信リンクを確立するように構成され、かつ、前記通信リンクでＥＰＧ情報の第二部分を前記メディアデバイスに通信するように構成された、バックチャネルインターフェースと、
    記憶された現在のＥＰＧ情報を有するメモリと、
    前記バックチャネルインターフェース及び前記メモリと通信可能に結合したプロセッサシステムであって、前記通信リンクで受信された前記メディアデバイスから受信した情報に基づいて、前記ＥＰＧ情報の前記第二部分を構成するプロセッサシステムを含む電子番組ガイド（ＥＰＧ）アクセスシステム。
20. 前記バックチャネルインターフェースがサーバであり、前記通信リンクが前記メディアデバイスにあるモデムに対してインターネット上で確立され、前記サーバが前記メディアデバイス内で実行するウェブブラウザエージェントからのハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル（ＨＴＴＰ）リクエストに対応する、請求項１９に記載のＥＰＧアクセスシステム。
21. メディアデバイスによって電子番組ガイド（ＥＰＧ）情報にアクセスするための方法であって、前記方法が、
    番組コンテンツストリームインターフェースを介して番組コンテンツストリームを受信することと、
    メディアデバイスとリモートＥＰＧコンテンツシステムとの間の通信リンクを確立することと、
    ＥＰＧ情報の一部分を前記確立された通信リンクを介して前記リモートＥＰＧコンテンツシステムから受信すること、
    を含む方法。
22. 前記番組コンテンツストリームを受信することが、前記番組コンテンツストリームをその中に有する衛星信号を受信することを含む、請求項２１に記載の方法。

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