JP3498309B2 - 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置 - Google Patents

電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置

Info

Publication number
JP3498309B2
JP3498309B2 JP2001108860A JP2001108860A JP3498309B2 JP 3498309 B2 JP3498309 B2 JP 3498309B2 JP 2001108860 A JP2001108860 A JP 2001108860A JP 2001108860 A JP2001108860 A JP 2001108860A JP 3498309 B2 JP3498309 B2 JP 3498309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
audio
program guide
data
electronic program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001108860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002305697A (ja
Inventor
章 中村
龍 池沢
悌 阿部
淳一 樋口
徹 都木
忠晃 横尾
秀明 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2001108860A priority Critical patent/JP3498309B2/ja
Publication of JP2002305697A publication Critical patent/JP2002305697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498309B2 publication Critical patent/JP3498309B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視聴者のテレビジ
ョンのような受信側の端末画面上で音声を選択できるよ
うにして、選択した音声で電子番組ガイドを案内できる
電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル放送では、アナログ
式のTV放送よりも番組数が格段に多い。このため、番
組の放送予定を表す電子番組ガイド(Electric Program
Guide、以後、「EPG」と記す。)を作成し、このE
PGを視聴者のTV受信機に向けて送信するサービスが
ある。
【0003】前記EPGは、TV受信機の画面にジャン
ルごと、あるいは各曜日ごとなど選択して番組の放送予
定が表示できるように構成されており、表示されている
番組表の各項目を選択することでチャンネルを切り替え
ることや、また、番組予約を行なうことができるように
なっている。
【0004】また、特開2000−253326公報に
記載されているように、EPGを音声により提供するよ
うに提案されているものも知られている。このEPGを
音声により提供される装置は、番組に応じた電子番組ガ
イド情報を符号化し符号列として出力する符号化手段
と、前記符号化手段が出力した前記符号化列に前記番組
に応じた音声信号を符号化した音声信号符号化列を付加
して、装置の外部へ出力符号列として出力する音声信号
符号化手段を有する電子番組ガイドの送信装置などとし
て開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のEP
Gを音声で提供する装置では、以下に示すような改良を
行なうことが望まれていた。従来のEPGを音声で提供
する装置は、提供する音声信号を符号化手段により符号
化して、電子番組ガイド情報と伴に受信側に送信するこ
とを主たる目的にして構成されていたので、音声による
提供を行なうことは可能であったが、音声を選択する幅
がなく、視聴者の好みに合わせて音声を選ぶことが考慮
されていないことから、画一的な音声サービスになり、
視聴者の要望に応えることができなかった。
【0006】また、EPGを音声で提供する装置は、音
声による提供について、音声提供エリアを自在に特定す
ることについて考慮されていないため、視聴者のより高
い要望に応えることができなかった。
【0007】さらに、EPGを音声で提供する装置は、
その番組についてタイトルあるいはその番組に用いられ
る宣伝広告について音声で提供するものであるため、ど
のような内容の番組であるかを判断する情報が不足して
いた。
【0008】 本発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、視聴者の高い要望に応えることができ、音声
を複数のなかから選択でき、音声提供エリアも任意に
定することができ、また、番組の内容についても案内す
ることができる電子番組ガイドの音声提供装置およびそ
の音声受信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点
を解決するために以下のように構成した。すなわち、受
信側の画面に表示される電子番組ガイドを音声により提
供する電子番組ガイドの音声提供装置であって、前記電
子番組ガイドにおける各項目について複数種の音声に基
づいて作成された音声データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段の音声データを受信側に送るために指定す
る種別指定手段と、前記種別指定手段により指定された
音声データを受信側に送信するための出力手段と、前記
音声データにおける各音声の受信側で得られた使用頻度
を算出する算出手段と、この算出手段により算出された
使用頻度に対応して、前記音声データを新たな音声デー
タに変更するための変更手段と、を備える電子番組ガイ
ドの音声提供装置とした。
【0010】 このように構成することにより、電子番
組ガイドの音声提供装置は、記憶手段に記憶されている
音声データを、種別指定手段により指定し、出力手段に
より受信側に送信する。そのため受信側で画面に表示さ
れる電子番組ガイドについて、受信側に送られて来た範
囲内で、視聴者の嗜好により選択された音声により読み
出すことができる。また、算出手段により音声データに
おける各音声の使用頻度が算出され、使用頻度が低い音
声は変更手段により新たな音声に変更される。
【0011】 また、前記電子番組ガイドの音声提供装
置において、前記音声データにより前記電子番組ガイド
のどの項目を指定するかを把握する音声項目指定手段
備える構成とした。このように構成されることにより、
送信側では、音声項目指定手段により音声データの読み
出す項目を把握し、受信側では、電子番組ガイドの番
組、時間帯あるいはチャンネルなどの各項別に視聴者の
好みに合った音声を選択してその音声で読み出すことが
できる。なお、電子番組ガイドの項目とは、特定日にお
ける特定の番組、時間帯、チャンネルを最小単位とし、
その最小単位の一つ以上のものをここではいう。
【0012】さらに、前記電子番組ガイドの音声提供装
置において、前記音声データは、各音声に対する音声サ
ンプルを備え、前記種別指定手段は、前記音声サンプル
を受信側に送るために指定するサンプル指定手段を備え
ている構成とした。このように構成されることにより、
音声データと併せて音声サンプルを、受信側に送られて
来た範囲内で、サンプル指定手段により指定して受信側
に送信することができるため、受信側では、その音声サ
ンプルを選択することができる。
【0013】
【0014】さらに、前記電子番組ガイドの音声提供装
置において、前記記憶手段に、前記電子番組ガイドの番
組についての番組案内を行なう番組案内データを有し、
前記番組案内データを受信側に送るために指定する番組
案内指定手段を有する構成とした。このように構成され
ることにより、電子番組ガイドの項目ごとに視聴者の好
みに適した音声を視聴者が選択し、電子番組ガイドの各
番組についての案内を音声データの音声により読み出す
ことができる。
【0015】そして、前記電子番組ガイドの音声提供装
置において、前記音声データの音声は、発音、発声、イ
ントネーション、滑舌に対する1つ以上の訓練におい
て、あらかじめ設定された基準を超えた発話者の音声で
あるように構成した。このように構成されることによ
り、視聴者が聞きやすい状態の音声により電子番組ガイ
ドを音声で聞くことができる。なお、あらかじめ設定さ
れた基準を超えた発話者とは、例えば一定期間訓練を受
けた放送局のアナウンサをいう。
【0016】 また、前記電子番組ガイドの音声提供装
置は、前記音声サンプルをあらかじめ前記出力手段によ
り受信側に送信すると共に、前記音声サンプルに基づい
て選択された前記電子番組ガイドの各項目についての音
声データを前記出力手段により受信側に通信回線を介し
て送信する構成とした。
【0017】このように構成されることにより、情報量
が少ない音声サンプルを用いて、はじめにどの発話者の
音声データを使用するかを選択させ、その選択された発
話者の音声データを通信回線を介して送信すればよく、
受信側の記憶量を最小限に抑えることができる。
【0018】 また、送信側から送信される電子番組ガ
イドを音声により読み出す電子番組ガイドの音声受信装
置であって、前記電子番組ガイドにおける各項目につい
て複数種の音声に基づいて作成された音声データを送
信側から受信し記憶する受信側記憶手段と、この受信
記憶手段の音声データを選択するための音声選択手段
と、この音声選択手段により選択された音声データを前
記電子番組ガイドの項目別に選択するための音声項目選
択手段と、この音声項目選択手段および前記音声選択手
段により選択された音声データの音声を出力するための
音声出力手段と、前記音声データにおける各音声の使用
頻度を算出する受信側算出手段と、を備える電子番組ガ
イドの音声受信装置として構成した。
【0019】このように構成されることにより、電子番
組ガイドの音声受信装置は、送信されてきた音声データ
を記憶手段に記憶し、音声選択手段により音声データの
音声を選択する。そして、選択した音声により電子番組
ガイドのどの項目を読み上げるのかを項目選択手段によ
りさらに選択して音声出力手段により出力(読み上げ
る)する。なお、選択された各音声の使用頻度は、受信
側算出手段により算出され、音声データを変更するため
の情報となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は電子番組ガイドを音声によ
り読み出すための音声提供装置およびその音声受信装置
を示す模式図、図2は音声データの提供方法を示す説明
図、図3は音声データベースの構成を示すブロック図、
図4は音声提供システムの全体を模式的に示す説明図、
図5はデジタル受信機の表示例を示す説明図、図6はデ
ジタル受信機の画面が切り替わった状態の表示例を示す
説明図である。
【0021】図1に示すように、電子番組ガイド(以
下、EPGという)50の音声提供装置(以下、音声提
供装置という)1は、メインプログラムを展開する主制
御装置2と、各データベースを蓄積する記憶装置3と、
各プログラムおよび各データ等の入力あるいは出力を行
なうための入出力装置4と、主制御装置2および記憶装
置3内等のデータを受信側に送信するための通信制御装
置5などがバス(Bus)6に接続して構成されている。ま
た、音声提供装置1から送信される送信情報(テレビ番
組情報、EPG、音声データ等)を受信する電子番組ガ
イドの音声受信装置(以下、デジタル受信機)20は、
ディスプレイ22、BSアンテナ21、音声出力手段と
してのスピーカ23、受信側主制御装置62、受信側記
憶装置63等を備えている。
【0022】はじめに、音声提供装置1側の構成につい
て説明する。主制御装置2は、MPU(Micro Processi
ng Unit)およびRAM(Random Access Memory)などか
ら構成され、音声提供装置1を統括的に制御している。
この主制御装置2には、種別指定手段、出力手段、音声
項目指定手段、番組案内指定手段、変更手段、算出手段
およびデータベース管理手段(図示せず)などのプログ
ラムが起動している。
【0023】記憶装置3は、ハードディスク装置や光磁
気ディスク装置あるいは磁気テープ装置などの少なくと
も1つ以上から構成される。この記憶装置3は、EPG
の内容をあらかじめ発話者により音読して符号化された
音声データが蓄積されている音声データベース3aと、
EPG50に記載されている番組ごとの番組案内を発話
者により音読して符号化された番組案内データが蓄積さ
れている番組案内データベース3bなどを有している。
【0024】主制御装置2および記憶装置3等にデータ
の入出力を行なうための入出力装置4には、キーボー
ド、マウスや表示装置などが、I/Oポートを介して接
続されている。また、通信制御装置5は、モデムやDS
U(Digital Service Unit)などから構成され、送信機
7を介してデジタル受信機20に情報の送信を実現する
ためのものである。
【0025】なお、音声データの伝送方法としては、フ
ァイルの種別、送出するファイル、伝送形態に応じて種
々のケースが考えられる。図2は、その音声データの伝
送方法を示す説明図である。図2に示すように、音声デ
ータのファイルとしては、音声ファイルそのものと、音
声ファイルの発話されている語句をテキストデータにし
たテキストファイルが考えられる。送出するものとして
は、音声ファイルの場合、データ量が少なければ全デー
タ(ケース1、ケース2、ケース3)、音声データとし
てEPG50の読み上げる項目が多く、データ量が多く
なれば番組名のみが考えられる(ケース4、ケース5、
ケース6)。また、テキストファイルの場合は、データ
量がそれほど多くはならないので、全データが送出され
る(ケース7、ケース8、ケース9)。音声データを送
信する場合は、送信側で符号化部(図示せず)により符
号化し、受信側で復号化部(図示せず)により復号化を
行なって音声データを処理している。
【0026】送信機7は、通信制御装置5により最適化
された送出されるデータに変調すると共に、使用される
伝送手段に対応させて送出するためのものである。な
お、ここでは、デジタル受信機20に送るための放送波
を送出する送信機7として機能する。もちろん、伝送手
段がインターネットの通信回線網(例えば、通信回線3
1)であれば、音声提供装置1から、それに対応して送
出するものである。
【0027】 つぎに、主制御装置2に起動している各
種プログラムの説明をする。種別指定手段は、記憶装置
3の音声データベース3a内に蓄積されている音声デー
タの内どの音声データを受信側に送るのかを指定する
機能を有している。例えば、音声データベース3a内に
100種類の音声データが蓄積されている場合に、その
内の30種類の音声データを指定するためのものであ
る。また、この種別指定手段は、どの音声データにより
EPG50の番組をどの発話者が行なうかをデジタル受
信機(受信側の画面)20の画面の一部に所定領域(全
体、部分、番組毎、日付毎など)として表示させる機能
を有している。
【0028】なお、この種別指定手段は、音声データベ
ース3a内に蓄積している各発話者(アナウンサ)の音
声サンプルを送信側で指定するサンプル指定手段として
の機能も備えている。そのため、種別指定手段は、音声
サンプルを提供するためのサンプル選択部53をデジタ
ル受信機20の画面の一部に表示させる機能を有してい
る(図5参照)。
【0029】出力手段は、種別指定手段により指定され
た音声データを記憶装置3から通信制御装置5側に出力
するためのプログラムである。なお、音声データの伝送
に放送波を用いる場合は、符号化された音声データを送
信機7により搬送波に重畳させて送信し、また、通信回
線31を用いる場合は、例えば、音声データを符号化
(圧縮)して受信側に送信している。
【0030】番組案内指定手段は、記憶装置3の番組案
内データベース3b内に蓄積されている各番組について
の番組案内データを送信側で指定するためのプログラム
である。例えば、番組案内指定手段は、番組案内データ
ベース3b内の番組案内データが2週間分蓄積されてい
ると、その内の何日分の番組案内データを送信するか指
定するためのものである。また、この番組案内選択手段
は、指定した番組についての映像をデジタル受信機20
の一部に表示させ、あらすじなど内容を視覚的に案内さ
せることのできる機能を有している。
【0031】データベース管理手段は、各データベース
へのデータの登録および既に各データベースに登録して
いるデータの更新要求があった場合に、各データベース
へのデータの登録および更新を行なうプログラムであ
る。例えば、EPG50の各番組が変更される場合に、
各発話者の音声を音声データとして追加あるいは変更し
たり、あるいは、番組案内に関するデータを追加あるい
は変更するものである。
【0032】 音声項目指定手段は、EPG50を受信
側に送信する手段として放送波を用いる場合、受信側の
視聴者がどの項目を読み上げるように受信側の画面で
定したかを把握するためのプログラムである(なお、送
信側から受信側に送信されて使用される場合、図1では
音声項目選択手段となる)。なお、この音声項目指定手
段は、受信側と通信回路31により接続されている場合
は、受信側から送信側に接続して使用する構成であって
もよい。また、音声項目指定手段は、種別指定手段によ
り選択した音声データを、EPG50の各番組あるいは
各チャンネル、午前、午後など、どの項目に対応させる
かを設定するための機能も有している。
【0033】 また、算出手段は、各音声データの使用
頻度を後記する履歴データベースから認識(カウント)
するためのプログラムである。この算出手段は、通信回
線31により送信された受信側の要求を音声項目指定手
段によって把握し、この把握した結果に基づく、各アナ
ウンサの音声データの使用回数、使用時間、選択領域な
どを用いて音声の使用頻度を算出している。なお、前記
したように、音声項目指定手段、受信側からの要求を
把握して、使用頻度を履歴データベースに記憶させてい
る。
【0034】 変更手段は、算出手段により使用頻度が
低いと認識された音声データベース3a内に蓄積されて
いる音声データについて、定期的に、使用頻度が低い音
声を新しい音声データに変更するためのプログラムであ
る。なお、この変更手段による変更は、2段階として構
成してもよく、はじめに、複数のアナウンサによる発話
者エリア51(図5参照)において使用頻度が高いもの
から、表示順位が高くなるように変更し、つぎに、その
アナウンサの発話者エリア51に、新たな音声データ
追加してメモリの許容範囲を超えた場合に、使用頻度が
低い音声データから削除するようにしてもよい。
【0035】 つぎに、記憶装置3が有する各種データ
ベースを説明する。なお、番組案内データベース3bに
ついては後記する。音声データベース3aは、時間、チ
ャンネル、発話者であるアナウンサの音声データ、サン
プル音声データなどの各項目(フィールド)に区分けさ
れている。さらに、記憶装置3は、受信側での選択され
た音声の履歴に関するデータベース(図示せず、以下履
歴データベースという)を備えている。この履歴データ
ベースは、発生データ番号と、受信側を識別する識別番
号とを結びつけて形成されている。そして、各項目は、
必要に応じて増減することができる。音声データは、こ
こでは発音、発声、イントネーション、滑舌に対する1
つ以上の訓練においてあらかじめ設定された基準を超え
た発話者、例えば、アナウンサの音声を蓄積したもので
ある。
【0036】そして、あらかじめ設定された基準とは、
一例として、各項目について所定訓練時間を設定し、そ
の訓練時間内において発話者が、各項目についての一定
の段階、例えば、第1段階から第5段階まで設定し、そ
のうち、評価者により第3段階まで達したと判断された
場合とする。このとき、段階評価を行なう評価者は、熟
練した複数の経験者の総合判断により行なってもよい。
また、各放送局で行なわれているアナウンサとしての基
礎訓練を受けて終了したときを基準としてもよい。
【0037】なお、EPG50の各番組の説明などを発
話者が読み上げて音声データを作成する場合は、各発話
者がそれぞれ個別に、すでに受信側に送出することが決
定されている部分のEPG50をあらかじめ録音する作
業が行なわれる。このとき、サンプル音声データを共通
の1フレーズとして録音する作業も行なっている。
【0038】また、EPG50の内容に変更が急遽発生
した場合は、各発話者に「番組変更がありました。」な
どの音声データをあらかじめ入力して作成しておき、は
じめに入力していた音声データと変換することができる
音声データ作成手段を備えることができる。
【0039】 図3は、このEPG50の音声データを
記憶したメモリ構成を示す説明図である。この図3に示
すように、EPG50の音声データは、時間、チャンネ
ル、発話者を軸とする3次元テーブルの形で区分されて
記憶される。そして、各時間枠の発声データ番号は、こ
の3次元テーブルにおいて、音声データを割り付けてい
る。
【0040】この発声データ番号は、放送される時刻−
分−ch(放送されるチャンネル)−アナウンサ番号
(発話者)によって構成されている。例えば、1チャン
ネル(ch)で6時〜7時の発声データ番号は、「06
−00−01−01」であり、この番号は、6時00分
で1chのアナウンサ番号が「01」であることを示し
ている。なお、ここでは、この3次元テーブルを選択す
ることが種別指定手段に相当する。
【0041】また、音声合成手段(図示せず)によりア
ナウンサの声の雛形を用いて音声データを作成すること
もでき、例えば、「今晩は、***ニュース7です。き
ょう1日の主なニュースをお伝えします。」という雛形
を予め作成しておき、この「***」の箇所に「12月
10日、日曜日の」という音声内容を挿入することによ
り音声を合成すれば、「今晩は、12月10日、日曜日
のニュース7です。きょう1日の主なニュースをお伝え
します。」という2文を作り出すことができる。この場
合、通信回線31により音声データの送信を行なうとき
は、予め雛形を送信し、アナウンサが選択されたとき
に、音声データベース3aから選択されたアナウンサの
音声内容だけを送信すればよい。
【0042】 なお、記憶装置3に記憶されたEPG5
0の音声データ、および、各発話者の似顔絵イラストあ
るいは写真が蓄積されたイラストデータ(図示せず)に
基づいて、デジタル受信機20のディスプレイ22に
は、前記した図5に示すようなEPG50及びEPG5
0を読み上げたAアナウンサ〜Eアナウンサが表示され
ることになる。そして、Aアナウンサ〜Eアナウンサの
表示位置には、「サンプル」を示すサンプル選択部53
がさらに表示されており、このサンプル選択部53に表
示されるアイコンをクリックすることで各アナウンサの
音声で、例えば、「こんにちは」の1フレーズが音声提
供される。
【0043】また、図1に示すように、番組案内データ
ベース3bは、番組の今回のあらすじ、番組の案内、ジ
ャンル、前回までの流れ、今回の出演者などの番組に関
する案内を行なうための情報が、音声により表すことが
できるように、音声データを作成した発話者によりあら
かじめ録音された音声データの番組案内データとして各
項目(フィールド)に区分けされ蓄積されている。各項
目は、必要に応じて増減することができる。
【0044】 つぎに、受信側としてのデシタル受信機
20の構成を説明する。なお、受信側の画面として、こ
こではデジタル受信機20のディスプレイ22の画面を
参照して説明する。デジタル受信機20は、図1および
図4に示すように、BSアンテナ21を介して放送波で
EPG50音声データが提供される。このデジタル受
信機20は、半導体等で構成された受信側記憶手段63
としてのメモリと、ディスプレイ22と、スピーカ23
と、受信側主制御装置62等を備えている。
【0045】また、受信側の端末も、デジタル受信機2
0に限られるものではなく、移動する車40に搭載され
ている車載用TV41、自由に持ち運びができるような
ポケット端末42であってもよい。そして、デジタル受
信機20は、その受信側主制御装置62に音声選択手
段、音声項目選択手段、番組案内選択手段、受信側算出
手段、受信側変更手段、音声出力手段等を備えている。
【0046】 音声選択手段は、受信側記憶手段63に
蓄積された音声データから視聴者の嗜好にあった音声を
選択する機能を有している。また、この音声選択手段
は、どの音声データによりEPG50の番組をどの発話
者が行なうかをディスプレイ22の一部に所定領域(全
体、部分、番組毎、日付毎など)を表示させる機能を有
している。なお、この音声選択手段は、受信側記憶手段
63内に蓄積している各発話者(アナウンサ)の音声サ
ンプルを選択する音声サンプル選択手段としての機能も
備えている。そのため、音声選択手段は、音声サンプル
を提供するためのサンプル選択部53をデジタル受信機
20のディスプレイ(画面)22の一部に表示させる機
能を有している。
【0047】音声出力手段は、音声選択手段により選択
された音声データを記憶装置3からスピーカ23に出力
するためのプログラムである。また、番組案内選択手段
は、受信側記憶手段63に蓄積されている各番組につい
ての番組案内データを選択するためのプログラムであ
る。この番組案内選択手段は、選択した番組についての
映像をディスプレイ22の一部に表示させ、あらすじな
ど内容を視覚的に案内させることのできる機能を有して
いる。
【0048】音声項目選択手段は、選択された各アナウ
ンサ(発話者)の音声によりEPG50のどの項目(領
域)を読み上げるかを指定するためのプログラムであ
る。また、音声項目選択手段は、音声選択手段により選
択した音声データを、EPG50の各番組あるいは各チ
ャンネル、午前、午後など、どの項目に対応させるかを
設定するための機能も有している。
【0049】また、受信側算出手段は、受信側記憶手段
内にデータベースとして蓄積されている各音声データの
使用頻度を使用履歴情報から認識(カウント)するため
のプログラムである。この受信側算出手段は、音声の使
用頻度を、使用履歴情報に記入されている履歴データの
内から、各アナウンサの使用回数、使用時間、選択領域
などを用いて算出している。なお、履歴データは、図3
に示すように、選択された時間データおよびアナウンサ
番号などにより形成される。
【0050】受信側変更手段は、受信側算出手段により
使用頻度が低いと認識された音声データについて、定期
的に、使用頻度が低い音声を新しい音声データに変更す
るためのプログラムである。なお、この受信側変更手段
による変更は、2段階として構成してもよく、はじめ
に、複数のアナウンサによる発話者エリア51(図5参
照)において使用頻度が高いものから、表示順位が早く
なるように変更し、つぎに、そのアナウンサの発話者エ
リア51に、新たな音声を追加してメモリの許容範囲を
超えた場合に、使用頻度が低い音声から削除するように
してもよい。
【0051】なお、受信側と送信側とが通信回線31に
より接続されている場合は、主制御装置2あるいは受信
側主制御装置62の少なくとも一方に各手段を備えてい
れば、通信回線31を介して各手段を公知のプログラム
により操作でき、音声データを選択して音声により読み
出すことが可能である。
【0052】 つぎに、音声提供装置1の動作について
説明する。はじめに、送信側(放送局)の音声提供装置
は、発話者である各アナウンサが既に決定している
EPG50、および音声サンプルとして1フレーズ
「こんちには」などを読み上げ音声を符号化して音声
データが作成され、また、番組に関する案内を読み上げ
音声を符号化することで番組案内データが作成され、
記憶装置3の音声データベース3aおよび番組案内デー
タベース3bに、あらかじめその音声データおよび番組
案内データがそれぞれ蓄積される。
【0053】送信側から送出される放送波は、例えば、
MPEG−TS(Motion Picture Experts Group-Trans
port Stream)の形態で伝送され、音声提供装置1の音
声データは、このMPEG−TSのデータ放送領域に重
畳される。即ち、このMPEG−TSでは、放送波の約
90%がHDTV(High Definition Television)用の
映像と音声データを伝送する放送領域であり、約10%
がデータ放送用のデータを伝送する放送領域であり、音
声データは、このデータ放送領域に重畳される。なお、
放送衛星30を用いてEPG50、音声データを伝送す
るだけでなく、地上アンテナ32、あるいは、通信回線
31を用いてEPG50、音声データを伝送することも
できる。
【0054】この場合、受信側の視聴者が音声選択手段
によって視聴者の嗜好にあったアナウンサを選択すると
ともに、送信する時刻の指定も可能となる。そして、時
刻の指定が行なわれない状態のときは、デジタル受信機
20の電源が入ったとき、あるいは、EPG50を要求
した時刻から数時間分の音声データを送信する構成であ
ってもよい。また、送信する時刻の指定が行なわれてい
る状態のときは、指定した時刻から数時間分の音声デー
タを送信する構成であってもよい。なお、放送波の場合
は、放送領域が将来変更された場合であっても、その変
更された割合にともなって、各データを適切に割り振っ
た状態で伝送されることになる。
【0055】また、通信回線31を利用する場合、通信
回線を効率良く利用するためには、各データを送出する
種々の方法が考えられる。例えば、現在の時刻にできる
だけ近い時刻のデータを優先的に送信したり、特定の番
組、例えば視聴者によって自然に関する番組である「自
然」の釦(図示せず)が押されたときには、自然関係の
番組に関するデータを優先的に送信したり、EPG50
での案内により、その視聴者の好みを学習することがで
き、好みの番組を判別できるようになる選択番組履歴デ
ータを備えることができるので、その好みの番組を中心
に送信したりすることが可能となる。
【0056】また、音声データをデジタル受信機20に
通信回線31を介して送信する場合は、後記する音声サ
ンプルのみをはじめに送信しておき、その音声サンプル
に基づいてEPG50から読み上げる音声が選択され、
その結果を受けてから、選択された音声の音声データの
みを送信するようにすると、デジタル受信機20のメモ
リの使用を最小限とすることや、通信回線31で送るデ
ータを少なくすることが可能となる。また、音声データ
および音声サンプルのデータの送信を行なう際は、深夜
あるいは早朝などデータ送信量の少ない時間帯であるこ
とが望ましい。
【0057】図1および図4に示すように、EPG50
の音声データ等は、記憶装置3の音声データベース3a
から種別指定手段(受信側から通信回線31を介して操
作の場合は音声選択手段)により指定されたものが、出
力手段により取り出されてEPG50とともに放送波の
データ放送領域に重畳され、送信機7のアンテナ8から
放送衛星30に向けて送信される。
【0058】この放送波は、放送衛星30によって中継
され、BSアンテナ21によって受信され、放送波に重
畳したEPG50及びEPG50の音声データはデジタ
ル受信機20に入力される。そして、EPG50の音声
データは、時間、チャンネル、発話者であるアナウン
サ、サンプルデータなどに区分けされ、デジタル受信機
20に備えられたメモリに自動的に記憶される。
【0059】視聴者は、リモコン等を用いてデジタル受
信機20の電源をオンにして、さらに、所定ボタンを操
作することで、図5に示すように、画面上にEPG50
が表示される。そして、この画面には、番組ガイドの現
在の日付及び時刻、放送予定、番組放送の内容を示す表
示と、指定された番組放送の映像とが表示される。ま
た、EPG50の上部には、発話者選択部(図示せず)
があり、その発話者選択部をリモコン等により選択する
ことで発話者選択エリア51が表示される。
【0060】この発話者選択エリア51には、Aアナウ
ンサ〜Eアナウンサ及びそのアナウンサ番号が、アナウ
ンサの似顔絵とともに表示される。なお、発話者選択エ
リア51は、次頁部52を選択すると、他の発話者(ア
ナウンサ)が表示される。また、各アナウンサの似顔絵
の隣りには、サンプル選択部53が表示されており、こ
のサンプル選択部53を選択することで、そのアナウン
サの音声サンプル、例えば「こんにちは」の1フレーズ
が音声提供される。
【0061】また、図5に示すように、この表示例で
は、現在の日付、時刻は12月10日(日)の20時で
ある。ここで、リモコン等を用いてNHKのBS2を選
択したとすると、EPG50上には、NHKのBS2で
現在放送されているニュース8の内容及びその映像が小
さな窓内にそれぞれ表示される。なお、小さな窓内にお
ける表示は、特に設ける必要がなければ表示しない構成
としてもよい。
【0062】 つぎに、EPG50を音声により表わす
場合の操作を説明する。視聴者は、好みのアナウンサを
リモコン等に備えられた所定ボタン等を操作して画面上
のカーソルを移動させて選択できるようになっている。
【0063】はじめに、発話者エリア51から、例え
ば、Aアナウンサを指定すると、デジタル受信機20の
受信側記憶手段63に記憶されている3次元テーブル
(図3参照)の発声データ番号に基づいてAアナウンサ
が選択され(ステップS1、図示せず)、発話者が一人
であれば、設定ボタンなどを操作することで、Aアナウ
ンサの音声に特定される(ステップS2、図示せず)。
なお、ここで複数の発話者を選択したい場合は、特定せ
ずにさらに他の発話者を選択する。なお、アナウンサの
声色が不明である場合や、アナウンサの音声について声
色を忘れている場合には、サンプル選択部53を選択す
ることで、そのアナウンサの音声サンプルの1フレー
ズ、例えば「こんにちは」が音声提供され、その音声サ
ンプルを聞いてから選択することができる。
【0064】つぎに、EPG50のどのエリアを音声に
より読み出すかを特定する。ここでは、受信側主制御装
置62の音声選択手段により選択した音声データを、E
PG50の各番組あるいは各チャンネル、午前,午後な
どの項目に対応させるかを音声項目選択手段により設定
する。なお、画面上のカーソルは、発話者が特定された
ときにEPG50の先頭位置50Tに移動する。ここで
EPG50の音声で表すエリアは、例えば、その一つの
番組を選択したい場合では、カーソルを特定の番組エリ
ア(例えば50Aa)の位置を選択し(ステップ3、図
示せず)、設定ボタンなどの操作により特定する(ステ
ップ4、図示せず)。
【0065】また、Aアナウンサの音声による案内を複
数の番組にしたい場合は、例えば、その複数番組をカー
ソルによりドラックすることで特定することができる。
さらに、時間単位で全てのチャンネル50A、50B、
50C、50D…を選択したい場合は、その特定時間、
例えば、20:00時であれば、その時刻位置50aを
選択することでエリアの特定ができる。同様に、チャン
ネル単位で全ての時刻位置50a、50b、50c…を
選択したい場合は、各チャンネル位置、例えば、NHK
(BS1)50Aを選択することで特定することができ
る。なお、複数の発話者を選択した場合は、選択された
発話者の登録順に選択された人数と同回数、音声で表す
領域の特定作業が行われることになる(ステップS5、
図示せず)。
【0066】さらに、発話者であるアナウンサの変更、
音声により表す番組、チャンネルあるいは時間帯を変更
したい場合は、決定ボタンを操作する前に前記したアナ
ウンサの選択およびEPG50のどのエリアかを選択す
る操作を行なうことで可能となる。なお、EPG50の
全てを同一の音声により提供したい場合は、例えば、特
定のアナウンサを選択した後に、決定ボタンを操作する
ことで行なうことができるようにしてもよい。そのた
め、複数のアナウンサをチャンネル毎や、あるいは、時
間帯毎に割り当てることも可能となる。
【0067】番組の一つを選択して音声により表わす一
例として、つぎのような音声がAアナウンサにより読ま
れる。すわわち、『NHKビーエスワン(放送局、チャ
ンネル)、20時(時刻)「1次予選シンガポール対日
本(延長有り)」』。
【0068】 また、EPG50に掲載されている各番
組の番組案内を知りたい場合は、図5および図6に示す
ように、画面上の番組案内部55をリモコンによりカー
ソルを用いて選択すると、番組案内部55の内容がリス
ト56になって表示される(ステップS6、図示せ
ず)。そのため、そのリスト56の各項目を選択するこ
とでその項目に基づく案内が音声により提供される。こ
の番組内容の音声による提供は、図示しない設定画面に
より、すでに選択したEPG50の番組エリア50Aa
…と同じアナウンサの音声によって行なうように設定す
ることもでき、また、番組案内を行なうアナウンサの音
を変えるように設定することもできる。さらに、この
番組案内の音声による提供は、番組の音声による提供の
後に常に行なわれるように設定することも可能である。
【0069】なお、放送波を用いる場合や、あるいは通
信回線31を用いる場合で、すべての音声情報を一度に
送信するときは、EPG50を視聴者のデジタル受信機
20のメモリに記憶させ、アナウンサおよび選択項目の
設定を切りかえる操作を行なう場合にすぐに対応でき
る。また、通信回線31を用い、はじめに音声サンプル
を送信しておき、選択された音声データのみを送信する
場合は、記憶容量を効率的に使用でき、送信するデータ
も少なくて済む。
【0070】さらに、通信回線31を介して定期的に、
デジタル受信機20のメモリに記憶されている視聴者の
音声データを選択した使用履歴情報を読み取り、どのア
ナウンサの音声がどれだけの使用頻度で選択されている
かを主制御装置2の算出手段がカウント(認識)する
(受信側の算出手段であってもよい)。なお、デジタル
受信機20により選択された各アナウンサの音声につい
ての履歴データは、音声データの本体データ以外(図3
で示す時間データ(時、分で表示)およびアナウンサ番
号など)が、メモリ側に形成されるファイル等に記憶さ
れる。
【0071】そして、使用頻度が低いアナウンサの音声
は、主制御装置2の算出手段および変更手段により表示
順位が遅くなるように、図5で示す表示画面の後方頁
(頁数が5頁あれば、5頁目)に変更される。さらに、
一定期間(3日おき、1週間おき、2週間おき、あるい
は一ヶ月おきなど)が経過すると、他の新たなアナウン
サの音声が送信側から受信側記憶手段63に送信され
る。
【0072】そして、使用頻度が低いアナウンサの音声
は、主制御装置2の算出手段および変更手段により、デ
ジタル受信機20のメモリの記憶許容を超える場合に削
除されることで変更される。もちろん、アナウンサの音
声が変更される場合は、表示されている表示画面もそれ
に伴って変更される。なお、通信回線31を介して音声
サンプルにより、選択した音声データのみを送信する場
合については、その選択されたなかの音声で使用頻度が
多いものから、表示画面の前方頁に表示されるように設
定される。また、新しい音声データについては、定期的
にメモリの記憶容量の範囲内で送信するようにしてもよ
い。
【0073】なお、算出手段および変更手段は、その使
用履歴情報から視聴者のアナウンサを選択する傾向を把
握して、その傾向に対応するようなアナウンサの音声デ
ータを送信するように構成することもできる。また、受
信側算出手段等を介して前記した音声データの変更に伴
う操作を行なってもかまわない。
【0074】 また、本実施の形態では、通信回線31
を介して選択されたアナウンサ音声データをEPG5
音声データベース3aから取り出してデジタル受信
機20に送信するようにしておけば、EPG50音声
データベース3aが記憶手段となり、デジタル受信機2
0にEPG50の音声データを記憶するための受信側記
憶手段を備える必要がなくなる構成であってもよい。
【0075】さらに、発話者の口調、発話者等について
は、様々な応用例が考えられる。例えば、デジタル受信
機20において、発話者の音声を音声変化操作ボタン
(図示せず)により一様に早くしたり、遅くしたり、高
くしたり、あるいは低くしたり変化を持たせることも可
能である。
【0076】また、アナウンサだけではなく、話しの専
門家、例えば、アニメの声優も選択できるようにしてお
き、この専門家が選択されたときは課金するようにして
おけば、サービスは有償となるが、質の高いサービスを
提供することができる。
【0077】なお、EPG50の音声提供装置1では、
前記音声が合成音声であってもよく、その合成音声の態
様が、発話者が発話したときの雛形を予め作成し、発話
者がEPG50を読み上げたときの発話内容を前記雛形
に挿入することにより作成してもよい。また、前記合成
音声が、音声の特性を表す分析パラメータにより作成さ
れた人工音声であってもよい。さらに、EPG50の音
声提供装置1では、前記人工音声が、文字情報を音声合
成により音声化したものであってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、電子番組ガイドの
音声提供装置によれば、EPGの音声データを記憶する
記憶手段から指定した音声データを出力手段を介して受
信側に送信しているため、受信側の端末で視聴者は、音
声の種別を受信した音声データの範囲で選択し、嗜好に
合わせた音声でEPGを案内することができるので、サ
ービスを向上させることができ、画面を見ることなく電
子番組ガイドの内容を知ることができる。また、視聴者
は、音声によりEPGを案内することができるため、細
かい文字や、また、漢字の難易があっても、老若男女等
を問わずそのEPGの内容を理解することが可能とな
る。さらに、視聴者は、音声により電子番組ガイドの内
容を知ることができるため、文字による読み飛ばしなど
の誤認を最小限とすることができる。そして、電子番組
ガイドの音声提供装置によれば、視聴者が選択する使用
頻度を算出手段により算出して変更手段により音声デー
タの各音声を定期的に変更することができるため、視聴
者が音声を選択する幅を広げると共に、視聴者に新たな
音声情報の刺激を与えることができる。
【0079】 また、電子番組ガイドの音声提供装置に
よれば、音声サンプルおよびこの音声サンプル指定手段
を備えることで、指定された音声サンプルを受信側に送
信することができる。そのため、送信側では、音声項目
指定手段により音声データの読み出す項目を把握し、受
信側では、電子番組ガイドの番組、時間帯あるいはチャ
ンネルなどの各項別に視聴者の好みに合った音声を選択
してその音声で読み出すことができるため、視聴者の好
みを十分反映させた状態で音声による提供を行なうこと
が可能となる。
【0080】そして、電子番組ガイドの音声提供装置に
よれば、音声サンプルおよびこの音声サンプル指定手段
を備えることで、指定された音声サンプルを受信側に送
信することができる。そのため、受信側で音声の選択を
行なう場合に、各音声の音声サンプルを選択して聞くこ
とができることから、視聴者が音声の認識を行なった上
で、EPGを読み上げる音声を選択することができ、選
択の幅を広げて、正しい音声の認識に基づいて、発話者
の選択を行なうことができる。
【0081】
【0082】さらに、電子番組ガイドの音声提供装置に
よれば、電子番組ガイドの音声データを送信すると共
に、各番組の案内に関する番組案内データも送信するこ
とができるため、視聴者に電子番組ガイドに掲載されて
いる番組の内容を音声により案内することができる。
【0083】そして、電子番組ガイドの音声提供装置に
よれば、訓練を受け一定の基準を超えた発話者の音声に
より音声データを形成しているため、視聴者は、電子番
組ガイドの内容が聞き取りやすく、また、その訓練を受
けた発話者がアナウンサである場合は、視聴者の聞きな
れた好みの音声を選択してその音声により電子番組ガイ
ドを視聴することが可能となる。そのため、視聴者の番
組に対する興味が増し、視聴率の向上を図る可能性が高
くなる。
【0084】また、電子番組ガイドの音声提供装置によ
れば、情報量が少ない音声サンプルをはじめに送信して
おき、その音声サンプルに基づいて電子番組ガイドをど
の音声により表すかを選択させ、その選択された音声デ
ータを送る構成であるため、受信側の記憶手段を効率良
く利用できると共に、伝送される情報量を最小限にする
ことが可能となり都合がよい。
【0085】さらに、電子番組ガイドの音声受信装置
は、送信側に備えているか、あるいは、送信されてくる
電子番組ガイドの音声データを選択して読み出すことが
可能であるとともに、音声データの使用頻度に対応し
て、その音声データを変更することができることから、
常に、視聴者の嗜好にあった音声データの選択を行なう
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子番組ガイドの音声提供装置
を示す模式図である。
【図2】本発明にかかる音声データの提供方法を示す説
明図である。
【図3】本発明にかかる音声データベースの構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明にかかる音声提供システムの全体を模式
的に示す説明図である。
【図5】本発明にかかるデジタル受信機の表示例を示す
説明図である。
【図6】本発明にかかるデジタル受信機の画面が切り替
わった状態の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 音声提供装置(電子番組ガイドの音声提供装置) 2 主制御装置 3 記憶装置(記憶手段) 3a 音声データベース 3b 番組案内データベース 4 入出力装置 5 通信制御装置 6 バス 7 送信機 8 アンテナ 10 放送局 20 デジタル受信機 21 BSアンテナ 22 ディスプレイ 23 スピーカ 30 放送衛星 50 電子番組ガイド(EPG) 53 サンプル選択部 62 受信側主制御装置 63 受信側記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 淳一 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 都木 徹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 横尾 忠晃 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 吉本 秀明 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (56)参考文献 特開2000−253326(JP,A) 特開2000−206964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 5/38 - 5/46

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信側の画面に表示される電子番組ガイド
    を音声により提供する電子番組ガイドの音声提供装置で
    あって、前記電子番組ガイドにおける各項目について複
    数種の音声に基づいて作成された音声データを記憶す
    る記憶手段と、前記記憶手段の音声データを受信側に送
    るために指定する種別指定手段と、前記種別指定手段に
    より指定された音声データを受信側に送信するための出
    力手段と、前記音声データにおける各音声の受信側で得
    られた使用頻度を算出する算出手段と、この算出手段に
    より算出された使用頻度に対応して、前記音声データを
    新たな音声データと変更するための変更手段と、を備え
    ることを特徴とする電子番組ガイドの音声提供装置。
  2. 【請求項2】前記音声データにより前記電子番組ガイド
    のどの項目を指定するかを把握する音声項目指定手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の電子番組ガイ
    ドの音声提供装置。
  3. 【請求項3】前記音声データは、各音声に対する音声サ
    ンプルを備え、前記種別指定手段は、前記音声サンプル
    を受信側に送るために指定するサンプル指定手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の電子番組ガイドの音声提供装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に、前記電子番組ガイドの番
    組についての番組案内を行なう番組案内データを有し、
    前記番組案内データを受信側に送るために指定する番組
    案内指定手段を有することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか一項に記載の電子番組ガイドの音声
    提供装置。
  5. 【請求項5】 前記音声データの音声は、発音、発声、イ
    ントネーション、滑舌に対する1つ以上の訓練において
    あらかじめ設定された基準を超えた発話者の音声である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一
    項に記載の電子番組ガイドの音声提供装置。
  6. 【請求項6】 前記音声サンプルをあらかじめ前記出力手
    段により受信側に送信すると共に、前記音声サンプルに
    基づいて選択された前記電子番組ガイドの各項目につい
    ての音声データを前記出力手段により受信側に通信回線
    を介して送信することを特徴とする請求項3ないし請求
    項5のいずれか一項に記載の電子番組ガイドの音声提供
    装置。
  7. 【請求項7】 送信側から送信される電子番組ガイドを音
    声により読み出す電子番組ガイドの音声受信装置であっ
    て、前記電子番組ガイドにおける各項目について複数種
    の音声に基づいて作成された音声データを送信側から
    受信し記憶する受信側記憶手段と、この受信記憶手段
    の音声データを選択するための音声選択手段と、この音
    声選択手段により選択された音声データを前記電子番組
    ガイドの項目別に選択するための音声項目選択手段と、
    この音声項目選択手段および前記音声選択手段により選
    択された音声データの音声を出力するための音声出力手
    段と、前記音声データにおける各音声の使用頻度を算出
    する受信側算出手段と、を備えることを特徴とする電子
    番組ガイドの音声受信装置。
JP2001108860A 2001-04-06 2001-04-06 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置 Expired - Fee Related JP3498309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108860A JP3498309B2 (ja) 2001-04-06 2001-04-06 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108860A JP3498309B2 (ja) 2001-04-06 2001-04-06 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002305697A JP2002305697A (ja) 2002-10-18
JP3498309B2 true JP3498309B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=18960919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001108860A Expired - Fee Related JP3498309B2 (ja) 2001-04-06 2001-04-06 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498309B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2410638A (en) * 2004-01-28 2005-08-03 British Sky Broadcasting Ltd Automatic formatting of signals sent to a plurality of outputs by a media device
JP2007067595A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Hitachi Ltd 番組情報の通知方法
JP4865324B2 (ja) * 2005-12-26 2012-02-01 キヤノン株式会社 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
US8850488B2 (en) 2009-05-28 2014-09-30 Eldon Technology Limited Systems and methods for accessing electronic program guide information over a backchannel communication path

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002305697A (ja) 2002-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9826270B2 (en) Content receiver system and method for providing supplemental content in translated and/or audio form
EP1563683B1 (en) System and method for providing electronic program guide
EP1408691A2 (en) Receiving apparatus, receiving method, and method of predicting audience rating
CN108093653B (zh) 语音提示方法、记录介质及语音提示系统
JPWO2005027512A1 (ja) コンテンツ選択方法およびコンテンツ選択装置
KR100845621B1 (ko) 정보검색장치와 정보수신장치 및 정보검색과 수신방법
JP2004056226A (ja) ディジタル放送受信装置
KR100604016B1 (ko) 소리레벨 제어 기능을 갖는 영상표시기기 및 그 제어방법
JP2009296346A (ja) 番組推薦装置、番組推薦方法及び番組推薦プログラム
KR100813947B1 (ko) 프로그램 상에서 호명되는 이름을 시청자의 요구에 맞추어변경하여 제공하는 시스템 및 그 방법
JP2001022374A (ja) 電子番組ガイドの操作装置および電子番組ガイドの送信装置
JP3498309B2 (ja) 電子番組ガイドの音声提供装置およびその音声受信装置
KR100588874B1 (ko) 노래방 기능을 갖는 영상표시기기 및 그 제어방법
CN101309384B (zh) 信息处理设备、信息处理方法
US20040194137A1 (en) Method, system, and apparatus for aural presentation of program guide
JP2002330365A (ja) 対人会話型ナビゲーション装置
WO2016009834A1 (ja) 送信装置、送信方法、受信装置、及び、受信方法
KR20020067925A (ko) 사용자 기호에 대해 강화된 프로그램 컨텐트를 자동으로커스토마이징하는 적응형 방법 및 장치
KR100859549B1 (ko) 인터넷을 이용한 지역정보 방송 시스템 및 방법
JP4654438B2 (ja) 教育用コンテンツ生成装置
JP2008306300A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US20220264193A1 (en) Program production apparatus, program production method, and recording medium
JP4766337B2 (ja) 簡易リクエストシステム、簡易リクエスト端末、簡易リクエスト方法、プログラム、記録媒体
KR20130074886A (ko) 다중적 목적/고객/매체 간 영상 및 메세지 원격제작 송출 자동화 시스템
JP2002300434A (ja) 番組送出システム及びこれに用いる番組送出装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees