JP2012524172A5 - - Google Patents

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JP2012524172A5
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本発明の目的は、選択したアルカリ化学パルプ化法において水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害するための組成物であって、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の少なくとも1つから選択される前記ホスホネート成分(I)の少なくとも1つ、ならびに前記カルボキシル化フルクタン化合物(a)、(b)、(c)、(d)および(e)の少なくとも1つからなる前記カルボキシル化フルクタン成分(II)の少なくとも1つからなる組成物によっても達成される。
[本発明1001]
化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の少なくとも1つから選択される少なくとも1つのホスホネート成分(I)、ならびに少なくとも1つのカルボキシル化フルクタン化合物からなる少なくとも1つの成分(II)からなる組成物の、スケール阻害に有効な量を、前記化学パルプ化法の蒸解釜内のアルカリ水性混合物および/または化学パルプ化法の黒液に加える段階を含む方法、
ここで化合物(i)は、下記の一般式:
(X) a [N(W)(Y) 2-a ] z
を有する化合物から選択される、少なくとも1つのアミノアルキレンホスホン酸、またはその対応するアミノアルキレンホスホネート塩であり、
式中、Xは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOG、F、Br、Cl、I、OG、SO 3 H、SO 3 GおよびSG部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1 -C 200,000 、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO 3 M 2 ;[V-N(K)] n -K;[V-N(Y)] n -Vまたは[V-O] x -Vから選択され;ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO 3 H、SO 3 R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 2-50 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでR'はC 1-12 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでGは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO 3 H、SO 3 R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1 -C 200,000 、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO 3 M 2 ;[V-N(K)] n -K;[V-N(Y)] n -Vまたは[V-O] x -Vから選択され;ここでYはZPO 3 M 2 、[V-N(K)] n -Kまたは[V-N(K)] n -Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;zは0〜200,000であり、ここでzはXにおける炭素原子の数以下であり、かつaは0または1であり;nは0から50,000の整数であり;a=0の場合はz=1であり;かつz=0およびa=1の場合はXは[V-N(K)] n -Kまたは[V-N(Y)] n -Vであり;ZはC 1-6 アルキレン鎖であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、およびプロトン化アミンイオンから選択され;WはH、XおよびZPO 3 M 2 から選択され;KはZPO 3 M 2 またはHであり、ここでz=0およびa=1の場合またはWがHもしくはXである場合はKはZPO 3 M 2 であり;
ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸(または対応するホスホネート)基を含み;
化合物(ii)は、下記の式:
D-[C(OH)(PO 3 M 2 ) 2 ] y
を有する、少なくとも1つのアルキレンホスホン酸、またはその対応するアルキレンホスホネートであり、
式中、Dは、(鎖および/または基が)SO 3 H、SO 3 J、COOJ、OJおよびSJ部分で置換されていてもよい、C 1-12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1-100 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖;または[V-O] x -Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)SO 3 H、SO 3 R'、COOR'、OR'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 2 -C 50 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでJは、(ラジカルおよび/または基が)SO 3 H、SO 3 R'、COOR'、OR'またはSR'で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1 -C 100 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルから選択され、ここでR'はC 1-12 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつxは1〜50,000の整数であり;yは1〜50の整数であり、ここでyはDにおける炭素原子の数以下であり;かつMはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウムイオン、およびプロトン化アミンイオンから選択され、
化合物(iii)は、少なくとも1つのホスホノ-アルカン-ポリカルボン酸、ならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、およびプロトン化アミンイオンに基づく、その対応する塩から選択され、ここでアルカン部分はC 3-20 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつホスホン酸ラジカルとカルボン酸ラジカルとのモル比は2:3から1:7の範囲内であり、
化合物(iv)は、炭化水素鎖に関して末端または分枝の位置のいずれかに、ZPO 3 M 2 および/または-E-N(W)(Y)で置換されているアミノ基を含む、6から2,000,000個の炭素原子を有する少なくとも1つの直鎖または分枝炭化水素鎖から選択され、ここでアミノアルキレンホスホン酸置換基と炭化水素鎖における炭素原子の数とのモル比は2:1から1:40の範囲内であり、ここで利用可能なNH/NH 2 官能基の少なくとも30%は対応するアミノアルキレンホスホン酸および/または-E-N(W)(Y)で置換された基に変換されており、かつここでアルキレン部分はC 1-6 から選択され;ここでEは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOL、F、Br、Cl、I、OL、SO 3 H、SO 3 LおよびSL部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1 -C 2,000 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;[V-N(Y)] n -Vまたは[V-O] x -Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO 3 H、SO 3 R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1-12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 2-50 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでR'はC 1-12 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり;Lは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO 3 H、SO 3 R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC 1 -C 12 直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C 1 -C 2,000 直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO 3 M 2 ;[V-N(K)] n -K;[V-N(Y)] n -Vまたは[V-O] x -Vから選択され;ここでYはZPO 3 M 2 、[V-N(K)] n -Kまたは[V-N(K)] n -Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;nは0から50,000の整数であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウムおよびプロトン化アミンイオンから選択され;WはH、EおよびZPO 3 M 2 から選択され;KはZPO 3 M 2 またはHであり、ここでWがHまたはEである場合はKはZPO 3 M 2 であり;ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸アミノアルキレンホスホン基(または対応するアミノアルキレンホスホネート基)を含み、
さらなる成分(II)は、カルボキシル化フルクタン成分からなり、かつ(a)アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するカルボキシアルキルフルクタン、(b)対応するジカルボキシ類縁体に変換した単糖単位のモルパーセントで表した10から100%の酸化度(DO)を有する、ジカルボキシフルクタン、(c)6-カルボキシフルクタン、および/または(d)0.2から3.0のカルボキシアルキル化度もしくはカルボキシアシル化度を有するフルクタンポリカルボン酸、あるいは(e)それらの混合物の群から選択される。
[本発明1002]
ホスホネート成分(I)が、アルキレンポリアミノポリホスホン酸およびそれらの塩、ポリホスホン酸およびそれらの塩、ならびにアルキレンポリホスホン酸およびそれらの塩から選択される、本発明1001の方法。
[本発明1003]
ホスホネート成分(I)が、M 2 O 3 P-CH 2 -N(R 1 )-(CH 2 ) m -N(R 2 )-CH 2 -PO 3 M 2 およびその塩から選択され、ここでR 1 およびR 2 は-CH 2 PO 3 M 2 および-(CH 2 ) n -N-(CH 2 PO 3 M 2 ) 2 から独立に選択され、ここでm=2から6であり、かつnは2または3である、本発明1001または1002のいずれかの方法。
[本発明1004]
ホスホネート成分(I)が、X=C 1 -C 8 炭化水素ラジカル、W=XまたはZPO 3 M 2 、およびZ=C 1 -C 4 アルキレン鎖の式(X) a [N(W)(ZPO 3 M 2 ) 2-a ] z を有する化合物(i)から選択されるアミノポリホスホン酸およびそれらの塩から選択される、本発明1001から1003のいずれかの方法。
[本発明1005]
WがZPO 3 M 2 である場合は化合物(i)のXまたはYはZPO 3 M 2 とは異なり、かつXが[V-O] x である場合はWおよびKはZPO 3 M 2 である、本発明1001から1004のいずれかの方法。
[本発明1006]
z=0およびa=1の場合に、化合物(i)のXが[V-N(K)] x -Kまたは[V-N(Y)] n -Vであり、ここでVがC 2-4 直鎖または分枝炭化水素ラジカルである、本発明1001から1005のいずれかの方法。8。
[本発明1007]
Xが、COOH、COOG、SO 3 H、SO 3 G、OG、SG、OH、F、Cl、BrまたはI基で置換されているC 1-50 アルキル鎖である場合に、化合物(i)のWおよびYが[V-N(K)] x -Kまたは[V-N(Y)] n -Vから選択される、本発明1001から1006のいずれかの方法。9。
[本発明1008]
ホスホネート成分(I)がエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩、ヘキサメチレン-ジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)およびその塩、アミノトリス(メチレンホスホン酸)およびその塩、1-ヒドロキシエチレン(1,1-ジホスホン酸)およびその塩、ならびに2-ホスホノ1,2,4-ブタントリカルボン酸およびその塩から選択される、本発明1001の方法。
[本発明1009]
化合物(ii)が1-ヒドロキシアルキレン1,1-ジホスホン酸およびその塩から選択され、ここでアルキレン基が、C 2 -C 10 、直鎖もしくは分枝炭化水素ラジカルから選択されるか、またはVがC 2-10 でありかつxが1〜50である[V-O] x -Vから選択される、本発明1001の方法。6。
[本発明1010]
カルボキシル化フルクタン成分(II)が、アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するカルボキシアルキルイヌリン、対応するジカルボキシ類縁体に変換した単糖単位のモルパーセントで表した10から100%の酸化度を有するジカルボキシイヌリン、6-カルボキシイヌリン、および0.2から3.0のカルボキシアルキル化度またはカルボキシアシル化度を有するイヌリンポリカルボン酸、およびそれらの混合物から選択される、本発明1001から1009のいずれかの方法。
[本発明1011]
前記化学パルプ化法の蒸解釜内のアルカリ水性混合物または化学パルプ化法の黒液に加える組成物中の第一の成分(I)と第二の成分(II)との重量比が20:1から1:6の範囲内である、本発明1001から1010のいずれかの方法。
[本発明1012]
前記ホスホネート成分(I)の少なくとも1つおよび前記カルボキシル化フルクタン成分(II)の少なくとも1つを含む本発明1001から1011のいずれかの組成物を加えることにより、選択したアルカリ化学パルプ化法における水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、下記の段階を含む方法:
(a)該組成物の濃度、該ホスホネート成分の少なくとも1つおよびさらに該カルボキシル化フルクタン成分の少なくとも1つからなる、該組成物の成分の量、ならびに該組成物と、化学パルプ化法の蒸解釜内の水性蒸解組成物または該化学パルプ化法の蒸解釜から回収した黒液組成物との混合の時間の関数としての処理温度というカルシウム塩スケール阻害特性を決定する段階、
(b)時間、温度および圧という処理操作条件、ならびに水性蒸解組成物または黒液組成物それぞれに基づき、該選択した化学パルプ化法によって必要とされるカルシウム塩スケール阻害能を特定する段階、
(c)該組成物を、該選択したアルカリ化学パルプ化法の、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する際の、該選択したアルカリ化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を有効に阻害するために適切な、組成物の成分、組成物中の該成分の量、および組成物の使用濃度を、段階(a)および(b)に基づいて選択する段階、ならびに
(d)該アルカリ化学パルプ化法において、本発明1001から1011のいずれかの選択した組成物を、それぞれ化学パルプ化法の蒸解段階で水性蒸解組成物と、または黒液回収段階で黒液組成物と混合する段階。
[本発明1013]
前記ホスホネート成分(I)の少なくとも1つおよび前記カルボキシル化フルクタン成分(II)の少なくとも1つを含む本発明1001から1011のいずれかの組成物を加えることにより、選択したアルカリ化学パルプ化法における水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、下記の段階を含む方法:
(a)時間、温度および圧という処理操作条件、ならびに水性蒸解組成物または黒液組成物それぞれに基づき、該選択した化学パルプ化法によって必要とされるカルシウム塩スケール阻害能を特定する段階、
(b)該組成物を、該選択したアルカリ化学パルプ化法の、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する際の、該選択したアルカリ化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を有効に阻害するために適切な、組成物の成分、組成物中の該成分の量、および組成物の使用濃度を、段階(a)、ならびに選択した組成物の濃度およびその成分の量、ならびに該選択した組成物と、それぞれ水性蒸解組成物または前記化学パルプ化法の蒸解釜から回収した黒液組成物との混合の時間の関数としての処理温度というカルシウム塩スケール阻害特性に基づいて選択する段階、ならびに
(c)該選択したアルカリ化学パルプ化法において、それぞれ化学パルプ化法の蒸解段階または化学パルプ化法の黒液回収段階で、本発明1001から1011のいずれかのホスホネート成分およびカルボキシル化フルクタン成分からなる選択した組成物を、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する段階。
[本発明1014]
製紙用パルプの製造方法であって、植物繊維をチップに変換する段階、化学パルプ化法において、蒸解釜内のアルカリ性の水性系中でチップをパルプに変換する段階、本発明1001から1011のいずれかの組成物の、スケール阻害に有効な量を、水性系および/または蒸解釜から回収した黒液と混合する段階を含む方法。
[本発明1015]
アルカリ化学パルプ化法において水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害するための組成物であって、本発明1001から1011のいずれかの、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の1つから選択される少なくとも1つの成分(I)、ならびに前記カルボキシル化フルクタン化合物(a)、(b)、(c)、(d)または(e)の1つからなる少なくとも1つの成分(II)からなる組成物。
これらの目的は、化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の1つから選択される少なくとも1つのホスホネート成分(I)、ならびにカルボキシル化フルクタン化合物からなる少なくとも1つの成分(II)からなる組成物の、スケール阻害に有効な量を、前記化学パルプ化法の蒸解釜内のアルカリ水性混合物または化学パルプ化法の黒液に加える段階を含む方法によって達成され、
ここで化合物(i)は、下記の一般式:
(X)a[N(W)(Y)2-a]z
を有する化合物から選択される、少なくとも1つのアミノアルキレンホスホン酸、またはその対応するアミノアルキレンホスホネート塩であり、
式中、Xは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOG、F、Br、Cl、I、OG、SO3H、SO3GおよびSG部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C200,000、好ましくはC1-C50,000、最も好ましくはC1-C2,000、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり;ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでGは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C200,000、好ましくはC1-C50,000、最も好ましくはC1-C2,000、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでYはZPO3M2、[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(K)]n-Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;zは0〜200,000あり、ここでzはXにおける炭素原子の数以下であり、かつaは0または1であり;nは0から50,000の整数であり;a=0の場合はz=1であり;かつz=0およびa=1の場合はXは[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(Y)]n-Vであり;ZはC1-6アルキレン鎖であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類およびアンモニウムイオンから、好ましくはナトリウム、カリウムおよびプロトン化アミンから選択され;WはH、XおよびZPO3M2から選択され;KはZPO3M2またはHであり、ここでz=0およびa=1の場合またはWがHもしくはXである場合はKはZPO3M2であり;ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸(または対応するアミノアルキレンホスホネート)基を含み、
化合物(ii)は、下記の式:
D-[C(OH)(PO3M2)2]y
を有する、少なくとも1つの(非アミノ)アルキレンホスホン酸、または対応する(非アミノ)アルキレンホスホネートであり、
式中、Dは、(鎖および/または基が)SO3H、SO3J、COOJ、OJおよびSJ部分で置換されていてもよい、C1-12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-100直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖;または[V-O]x-Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)SO3H、SO3R'、COOR'、OR'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-C50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでJは、(ラジカルおよび/または基が)SO3H、SO3R'、COOR'、OR'またはSR'で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C100直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルから選択され、ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつxは1〜50,000の整数であり;yは1〜50の整数であり、ここでyはDにおける炭素原子の数以下であり;かつMはHならびにアルカリ、アルカリ土類およびアンモニウムイオンから、好ましくはナトリウム、カリウムおよびプロトン化アミンから選択され、
化合物(iii)は、ホスホノ-アルカン-ポリカルボン酸、ならびにその対応する塩であって、アルカリ、アルカリ土類およびアンモニウムイオン、好ましくはナトリウム、カリウムおよびプロトン化アミンに基づく塩から選択される、少なくとも1つの(非アミノ)アルキレンホスホン酸、またはその対応するホスホネートであり、ここでアルカン部分はC3-20直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつホスホン酸ラジカルとカルボン酸ラジカルとのモル比は2:3から1:7の範囲内であり、
化合物(iv)は、炭化水素鎖に関して末端または分枝の位置のいずれかに、ZPO3M2および/または-E-N(W)(Y)で置換されているアミノ基を含む、6から2,000,000個の炭素原子を有する直鎖または分枝炭化水素鎖から選択され、ここでアミノアルキレンホスホン酸置換基と炭化水素鎖における炭素原子の数とのモル比は2:1から1:40の範囲内であり、ここで利用可能なNH/NH2官能基の少なくとも30%は対応するアミノアルキレンホスホン酸および/または-E-N(W)(Y)で置換された基に変換されており、かつここでアルキレン部分はC1-6から選択され;ここでEは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOL、F、Br、Cl、I、OL、SO3H、SO3LおよびSL部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C2,000、好ましくはC1-C500、最も好ましくはC1-C200、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり;Lは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C2,000、好ましくはC1-C500、最も好ましくはC1-C200、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでYはZPO3M2、[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(K)]n-Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;nは0から50,000の整数であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類およびアンモニウムイオンから、好ましくはナトリウム、カリウムおよびプロトン化アミンから選択され;WはH、EおよびZPO3M2から選択され;優先的にWはZPO3M2であり;KはZPO3M2またはHであり、ここでWがHまたはEである場合はKはZPO3M2であり;ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸基(または対応するアミノアルキレンホスホネート基)を含み、
さらなる成分(II)はカルボキシル化フルクタン成分からなり、かつ(a)アルキル部分に1から4個の炭素原子を有する、カルボキシアルキルフルクタン、好ましくはカルボキシアルキルイヌリン、(b)対応するジカルボキシ類縁体に変換した単糖単位のモルパーセントで表した10から100%、好ましくは20から90%の酸化度(DO)を有する、ジカルボキシフルクタン、好ましくはジカルボキシイヌリン、(c)6-カルボキシフルクタン、好ましくは6-カルボキシイヌリン、および/または(d)0.2から3.0のカルボキシアルキル化度もしくはカルボキシアシル化度を有する、フルクタンポリカルボン酸、好ましくはイヌリンポリカルボン酸、あるいは(e)それらの混合物の群から選択される。

Claims (15)

  1. 化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の少なくとも1つから選択される少なくとも1つのホスホネート成分(I)、ならびに少なくとも1つのカルボキシル化フルクタン化合物からなる少なくとも1つの成分(II)からなる組成物の、スケール阻害に有効な量を、前記化学パルプ化法の蒸解釜内のアルカリ水性混合物および/または化学パルプ化法の黒液に加える段階を含む方法、
    ここで化合物(i)は、下記の一般式:
    (X)a[N(W)(Y)2-a]z
    を有する化合物から選択される、少なくとも1つのアミノアルキレンホスホン酸、またはその対応するアミノアルキレンホスホネート塩であり、
    式中、Xは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOG、F、Br、Cl、I、OG、SO3H、SO3GおよびSG部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C200,000、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでGは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C200,000、直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでYはZPO3M2、[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(K)]n-Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;zは0〜200,000あり、ここでzはXにおける炭素原子の数以下であり、かつaは0または1であり;nは0から50,000の整数であり;a=0の場合はz=1であり;かつz=0およびa=1の場合はXは[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(Y)]n-Vであり;ZはC1-6アルキレン鎖であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、およびプロトン化アミンイオンから選択され;WはH、XおよびZPO3M2から選択され;KはZPO3M2またはHであり、ここでz=0およびa=1の場合またはWがHもしくはXである場合はKはZPO3M2であり;
    ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸(または対応するホスホネート)基を含み;
    化合物(ii)は、下記の式:
    D-[C(OH)(PO3M2)2]y
    を有する、少なくとも1つのアルキレンホスホン酸、またはその対応するアルキレンホスホネートであり、
    式中、Dは、(鎖および/または基が)SO3H、SO3J、COOJ、OJおよびSJ部分で置換されていてもよい、C1-12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-100直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖;または[V-O]x-Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)SO3H、SO3R'、COOR'、OR'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-C50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでJは、(ラジカルおよび/または基が)SO3H、SO3R'、COOR'、OR'またはSR'で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C100直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルから選択され、ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつxは1〜50,000の整数であり;yは1〜50の整数であり、ここでyはDにおける炭素原子の数以下であり;かつMはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウムイオン、およびプロトン化アミンイオンから選択され、
    化合物(iii)は、少なくとも1つのホスホノ-アルカン-ポリカルボン酸、ならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、およびプロトン化アミンイオンに基づく、その対応する塩から選択され、ここでアルカン部分はC3-20直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素鎖であり、かつホスホン酸ラジカルとカルボン酸ラジカルとのモル比は2:3から1:7の範囲内であり、
    化合物(iv)は、炭化水素鎖に関して末端または分枝の位置のいずれかに、ZPO3M2および/または-E-N(W)(Y)で置換されているアミノ基を含む、6から2,000,000個の炭素原子を有する少なくとも1つの直鎖または分枝炭化水素鎖から選択され、ここでアミノアルキレンホスホン酸置換基と炭化水素鎖における炭素原子の数とのモル比は2:1から1:40の範囲内であり、ここで利用可能なNH/NH2官能基の少なくとも30%は対応するアミノアルキレンホスホン酸および/または-E-N(W)(Y)で置換された基に変換されており、かつここでアルキレン部分はC1-6から選択され;ここでEは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOL、F、Br、Cl、I、OL、SO3H、SO3LおよびSL部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C2,000直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され、ここでVは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'またはSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C2-50直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり、ここでR'はC1-12直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカルであり;Lは、(ラジカルおよび/または基が)OH、COOH、COOR'、F、Br、Cl、I、OR'、SO3H、SO3R'およびSR'部分で置換されていてもよい、1つまたは複数のC1-C12直鎖、分枝、環式または芳香族基で置換されていてもよい、C1-C2,000直鎖、分枝、環式または芳香族炭化水素ラジカル;ZPO3M2;[V-N(K)]n-K;[V-N(Y)]n-Vまたは[V-O]x-Vから選択され;ここでYはZPO3M2、[V-N(K)]n-Kまたは[V-N(K)]n-Vであり;かつxは1〜50,000の整数であり;nは0から50,000の整数であり;MはHならびにアルカリ、アルカリ土類、アンモニウムおよびプロトン化アミンイオンから選択され;WはH、EおよびZPO3M2から選択され;KはZPO3M2またはHであり、ここでWがHまたはEである場合はKはZPO3M2であり;ただしアミノアルキレンホスホン酸(およびその対応するアミノアルキレンホスホネート)は、少なくとも2つのホスホン酸アミノアルキレンホスホン基(または対応するアミノアルキレンホスホネート基)を含み、
    さらなる成分(II)は、カルボキシル化フルクタン成分からなり、かつ(a)アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するカルボキシアルキルフルクタン、(b)対応するジカルボキシ類縁体に変換した単糖単位のモルパーセントで表した10から100%の酸化度(DO)を有する、ジカルボキシフルクタン、(c)6-カルボキシフルクタン、および/または(d)0.2から3.0のカルボキシアルキル化度もしくはカルボキシアシル化度を有するフルクタンポリカルボン酸、あるいは(e)それらの混合物の群から選択される。
  2. ホスホネート成分(I)が、アルキレンポリアミノポリホスホン酸およびそれらの塩、ポリホスホン酸およびそれらの塩、ならびにアルキレンポリホスホン酸およびそれらの塩から選択される、請求項1記載の方法。
  3. ホスホネート成分(I)が、M2O3P-CH2-N(R1)-(CH2)m-N(R2)-CH2-PO3M2およびその塩から選択され、ここでR1およびR2は-CH2PO3M2および-(CH2)n-N-(CH2PO3M2)2から独立に選択され、ここでm=2から6であり、かつnは2または3である、請求項1または2のいずれか一項記載の方法。
  4. ホスホネート成分(I)が、X=C1-C8炭化水素ラジカル、W=XまたはZPO3M2、およびZ=C1-C4アルキレン鎖の式(X)a[N(W)(ZPO3M2)2-a]zを有する化合物(i)から選択されるアミノポリホスホン酸およびそれらの塩から選択される、請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
  5. WがZPO3M2である場合は化合物(i)のXまたはYはZPO3M2とは異なり、かつXが[V-O]xである場合はWおよびKはZPO3M2である、請求項1から4のいずれか一項記載の方法。
  6. z=0およびa=1の場合に、化合物(i)のXが[V-N(K)]x-Kまたは[V-N(Y)]n-Vであり、ここでVがC2-4直鎖または分枝炭化水素ラジカルである、請求項1から5のいずれか一項記載の方法
  7. Xが、COOH、COOG、SO3H、SO3G、OG、SG、OH、F、Cl、BrまたはI基で置換されているC1-50アルキル鎖である場合に、化合物(i)のWおよびYが[V-N(K)]x-Kまたは[V-N(Y)]n-Vから選択される、請求項1から6のいずれか一項記載の方法
  8. ホスホネート成分(I)がエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩、ヘキサメチレン-ジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびその塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)およびその塩、アミノトリス(メチレンホスホン酸)およびその塩、1-ヒドロキシエチレン(1,1-ジホスホン酸)およびその塩、ならびに2-ホスホノ1,2,4-ブタントリカルボン酸およびその塩から選択される、請求項1記載の方法。
  9. 化合物(ii)が1-ヒドロキシアルキレン1,1-ジホスホン酸およびその塩から選択され、ここでアルキレン基が、C2-C10、直鎖もしくは分枝炭化水素ラジカルから選択されるか、またはVがC2-10でありかつxが1〜50である[V-O]x-Vから選択される、請求項1記載の方法
  10. カルボキシル化フルクタン成分(II)が、アルキル部分に1から4個の炭素原子を有するカルボキシアルキルイヌリン、対応するジカルボキシ類縁体に変換した単糖単位のモルパーセントで表した10から100%の酸化度を有するジカルボキシイヌリン、6-カルボキシイヌリン、および0.2から3.0のカルボキシアルキル化度またはカルボキシアシル化度を有するイヌリンポリカルボン酸、およびそれらの混合物から選択される、請求項1から9のいずれか一項記載の方法。
  11. 前記化学パルプ化法の蒸解釜内のアルカリ水性混合物または化学パルプ化法の黒液に加える組成物中の第一の成分(I)と第二の成分(II)との重量比が20:1から1:6の範囲内である、請求項1から10のいずれか一項記載の方法。
  12. 前記ホスホネート成分(I)の少なくとも1つおよび前記カルボキシル化フルクタン成分(II)の少なくとも1つを含む請求項1から11のいずれか一項記載の組成物を加えることにより、選択したアルカリ化学パルプ化法における水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、下記の段階を含む方法:
    (a)該組成物の濃度、該ホスホネート成分の少なくとも1つおよびさらに該カルボキシル化フルクタン成分の少なくとも1つからなる、該組成物の成分の量、ならびに該組成物と、化学パルプ化法の蒸解釜内の水性蒸解組成物または該化学パルプ化法の蒸解釜から回収した黒液組成物との混合の時間の関数としての処理温度というカルシウム塩スケール阻害特性を決定する段階、
    (b)時間、温度および圧という処理操作条件、ならびに水性蒸解組成物または黒液組成物それぞれに基づき、該選択した化学パルプ化法によって必要とされるカルシウム塩スケール阻害能を特定する段階、
    (c)該組成物を、該選択したアルカリ化学パルプ化法の、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する際の、該選択したアルカリ化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を有効に阻害するために適切な、組成物の成分、組成物中の該成分の量、および組成物の使用濃度を、段階(a)および(b)に基づいて選択する段階、ならびに
    (d)該アルカリ化学パルプ化法において、請求項1から11のいずれか一項記載の選択した組成物を、それぞれ化学パルプ化法の蒸解段階で水性蒸解組成物と、または黒液回収段階で黒液組成物と混合する段階。
  13. 前記ホスホネート成分(I)の少なくとも1つおよび前記カルボキシル化フルクタン成分(II)の少なくとも1つを含む請求項1から11のいずれか一項記載の組成物を加えることにより、選択したアルカリ化学パルプ化法における水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害する方法であって、下記の段階を含む方法:
    (a)時間、温度および圧という処理操作条件、ならびに水性蒸解組成物または黒液組成物それぞれに基づき、該選択した化学パルプ化法によって必要とされるカルシウム塩スケール阻害能を特定する段階、
    (b)該組成物を、該選択したアルカリ化学パルプ化法の、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する際の、該選択したアルカリ化学パルプ化法におけるカルシウム塩スケール生成を有効に阻害するために適切な、組成物の成分、組成物中の該成分の量、および組成物の使用濃度を、段階(a)、ならびに選択した組成物の濃度およびその成分の量、ならびに該選択した組成物と、それぞれ水性蒸解組成物または前記化学パルプ化法の蒸解釜から回収した黒液組成物との混合の時間の関数としての処理温度というカルシウム塩スケール阻害特性に基づいて選択する段階、ならびに
    (c)該選択したアルカリ化学パルプ化法において、それぞれ化学パルプ化法の蒸解段階または化学パルプ化法の黒液回収段階で、請求項1から11のいずれか一項記載のホスホネート成分およびカルボキシル化フルクタン成分からなる選択した組成物を、それぞれ水性蒸解組成物または蒸解釜から回収した黒液組成物と混合する段階。
  14. 製紙用パルプの製造方法であって、植物繊維をチップに変換する段階、化学パルプ化法において、蒸解釜内のアルカリ性の水性系中でチップをパルプに変換する段階、請求項1から11のいずれか一項記載の組成物の、スケール阻害に有効な量を、水性系および/または蒸解釜から回収した黒液と混合する段階を含む方法。
  15. アルカリ化学パルプ化法において水性系中のカルシウム塩スケール生成を阻害するための組成物であって、請求項1から11のいずれか一項記載の、化合物(i)、(ii)、(iii)および(iv)の1つから選択される少なくとも1つの成分(I)、ならびに前記カルボキシル化フルクタン化合物(a)、(b)、(c)、(d)または(e)の1つからなる少なくとも1つの成分(II)からなる組成物。
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