JP2012520235A - 五フッ化リンを製造するための方法及び反応器のデザイン - Google Patents

五フッ化リンを製造するための方法及び反応器のデザイン Download PDF

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Abstract

本発明は、リンの連続的フッ素化によって五フッ化リン(PF)を製造するための方法及びシステムを提供する。リン供給流及びフッ素供給流を反応器に供給し、気体−気体又は液体−気体反応で反応させて五フッ化リン(PF)を製造する。リン供給流は、白リン又は黄リンから誘導することができ、液体又は蒸気として反応器に供給することができる。フッ素は蒸気として反応器に供給することができ、好ましくは元素状フッ素ガスを含む。
【選択図】図1

Description

[0001]本願は、2009年3月13日付け出願で現在係属中の「五フッ化リンの製造方法」と題された米国仮出願61/207,886;2009年5月14日付け出願で現在係属中の「五フッ化リンの製造方法」と題された米国仮出願61/178,464;及び2009年5月14日付け出願で現在係属中の「直接フッ素化のための新規な反応器デザイン」と題された米国仮出願61/178,468;の利益を主張する。それぞれの開示事項はその全部を参照により本明細書中に援用する。
[0002]本発明は、五フッ化リン(PF)の製造に関し、より詳細には元素状フッ素を用いてリンを直接フッ素化して五フッ化リン(PF)を製造することに関する。
[0003]五フッ化リン(PF)は、リチウムイオン電池において有用な電解質であるリチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)を商業的に製造するために用いることができる。商業的に製造される電池の中で、リチウムイオン電池は、最良の部類のエネルギー/重量比を有し、記憶効果を有さず、非使用時にゆっくりとした電荷損失を示す。家庭用電化製品への電力供給に加えて、リチウムイオン電池は、それらの高いエネルギー密度のために、防衛、自動車、及び航空宇宙用途における需要を拡大させている。
[0004]五フッ化リン(PF)を製造するための幾つかの従来の方法では、五フッ化リン(PF)は他の反応生成物と一緒に生成するが、五フッ化リンは、これらの他の反応生成物を除去する前に精製しなければならないことが知られている。
[0005]例えば、五フッ化リン(PF)を製造するための1つの方法は、ポリリン酸を過剰のフッ化水素(HF)で処理してヘキサフルオロリン酸を生成させ、これを次に過剰のフッ化水素(HF)及び発煙硫酸と反応させて五フッ化リン(PF)を生成させる2工程プロセスを含む。別の方法は、下式:
PCl+5HF→PF+5HCl (1)
のように五塩化リン(PCl)をフッ化水素(HF)でフッ素化して五フッ化リン(PF)を塩化水素(HCl)と一緒に生成させるというものである。
[0006]また、五フッ化リン(PF)は、三塩化リン(PCl)を、元素状塩素、臭素、又はヨウ素、及びフッ化水素(HF)と反応させるか;或いは下式:
NaPF→NaF+PF (2)
のとおりに、ヘキサフルオロリン酸の塩(例えばNaPF)を熱分解(300℃〜1000℃)する;ことによって製造することもできる。
[0007]五フッ化リン(PF)を他の反応生成物と一緒に生成させる更なる方法は、次の反応:
3PCl+5AsF→3PF+5AsCl (3)
5PF+3Cl→3PF+2PCl (4)
POF+2HF→PF+HO (5)
によって例示することができる。
[0008]元素状フッ素をリンと反応させる従来の方法は、バッチ反応で、CFClのような溶媒中に懸濁させた赤リン粉末を低温フッ素化し、赤リン粉末を約1〜10倍過剰のような過剰量のフッ化カルシウム(CaF)のような金属フッ化物でフッ素化することを含む。
[0009]ここでは、リンの連続的フッ素化によって五フッ化リン(PF)を製造するための方法及びシステムを提供する。
[0010]一つ態様では、リン供給流を反応器に供給する工程、ここで、リン供給流中のリンは白リン又は黄リンを含む元素状リンである;元素状フッ素ガスを含む蒸気流であるフッ素供給流を反応器に供給する工程;反応器内においてリン供給流とフッ素供給流を化学量論:
P+2.5F→PF
にしたがって反応させる工程;及び、五フッ化リンを含む生成物流を反応器から取り出す工程;を含む五フッ化リンの製造方法が提供される。リン供給流は液体リン供給流であってよい。また、本方法は、液体リン供給流を少なくとも1つのノズルを通して噴霧の形態で反応器に供給する工程を含み得る。
[0011]別の態様では、液体リン、固体リン、又はこれらの混合物を含む第1のリン流を気化器に供給する工程;気化器内において第1のリン流を気化させてリン供給流を形成する工程;リン供給流を反応器に供給する工程、ここで、リン供給流中のリンは白リン又は黄リンを含む元素状リンである;元素状フッ素ガスを含む蒸気流であるフッ素供給流を反応器に供給する工程;反応器内においてリン供給流とフッ素供給流を化学量論:
P+2.5F→PF
にしたがって反応させる工程;及び、五フッ化リンを含む生成物流を反応器から取り出す工程;を含む五フッ化リンの製造方法が提供される。
[0012]例示及び説明の目的で具体的な例を選択し、明細書の一部を形成する添付の図面において示す。
[0013]図1は、液体リンを気化器内で気化させる、PFを製造するためのシステムの一形態を示す。 [0014]図2は、液体リンを反応器の底部区域内で気化させる、PFを製造するためのシステムの第2の形態を示す。 [0015]図3は、液体リンを反応器中に噴霧する、PFを製造するためのシステムの第3の形態を示す。 [0016]図4は、液体リンが複数の入口に通されて反応器に受容される図3の形態を示す。 [0017]図5は、液体リンを複数のノズルに通されて反応器に供給する図3の形態を示す。
[0018]本発明は、反応器内において、元素状リンを化学量論:
P+2.5F→PF (6)
にしたがって元素状フッ素で連続的にフッ素化することによって五フッ化リン(PF)を製造することに関する。
[0019]液体リンはP分子として存在している証拠が文献中に存在する。液体リンが気化した場合、約800℃以下では蒸気もP分子から構成されると考えられている。800℃より高い温度では、PはP分子と平衡である。更に、二原子リンは約1500℃より高い温度で単原子リンに分解し始める。これらの化学種の間の正確な関係は複雑であり、所定の温度及び圧力において幾つかの化学種が平衡状態にある可能性がある。リンと元素状フッ素との反応は、一定範囲の条件にわたって0.25P+2.5F=1PFと示すことができる。しかしながら、正確な温度及び圧力条件によって、リンは異なる分子形態で存在する可能性がある。単純化するために、本発明者らはP+2.5F=PFという等式を用いて反応の化学量論を示す。これはリン原子と二原子フッ素分子との反応のみに限定することを意図するものではない。
[0020]連続反応は、フッ素蒸気を反応器に供給し、さらに五フッ化リン(PF)の生成を促進するのに好適な条件下の反応器中にリンを蒸気供給流又は液体供給流として導入することによって、反応器内で行うことができる。
[0021]反応器に供給するリン供給流は、好ましくは白リン又は黄リンから誘導され、白リン又は黄リンを含む。元素状リンは、幾つかの異なる形態又は同素体を有する。元素状リンの最も通常的な形態は赤リン及び白リンである。白リンを雰囲気圧力において250℃に加熱する場合や、或いは白リンを日光に曝露する場合のような特定の条件下においては、白リンは赤リンに変化する可能性がある。したがって、白リンの幾つかの源は若干の赤リン含量を含む可能性があり、これによってリンに黄色の外観が与えられ、したがってこれは黄リンと呼ばれる。赤リンは、約240℃より低い温度では空気中で発火しない。しかしながら、白リンは、毒性であり、約30℃の温度で空気中で発火するので注意深く取り扱わなければならない。白リン及び黄リンは、約44℃より高い温度では液体状態をとる傾向がある。
[0022]図1は、気体−気体反応で元素状リンを元素状フッ素と反応させて五フッ化リン(PF)を製造する方法のための連続的フッ素化システム100を示す。連続的フッ素化システム100は、気化器102及び反応器104を含む。
[0023]プロセスは、第1のリン流106を気化器102に供給し、第1のリン流106を加熱して蒸気である第2のリン流を形成することによって開始する。次に、第2のリン流をリン供給流110として反応器に供給することができる。図1に示すように、第1のリン流106は気化器102中に導入することができ、気化器102内にリン供給物108として収容され得る。第1のリン流106は白リン又は黄リンを含んでいてよく、該リン流は固体状態又は液体状態或いはこれらの状態の組合せであってよい。第1のリン流106は好ましくは液体である。気化器102の内部において、第1のリン流106を加熱してリン蒸気を生成させることができ、該リン蒸気は、気化器102から排出してリン供給流110として反応器に供給することができる。リン供給流110は、連続リン蒸気流であってよく、純粋な蒸気であってよく、或いは固体及び/又は液体が同伴されている蒸気であってもよい。
[0024]第1のリン流106を受容する気化器102は、任意の好適なタイプの気化器であってよい。例えば、気化器102としては、外部熱供給を有するジャケット付き容器、シェル/チューブタイプの熱交換器のような相転移熱交換器、蒸気加熱釜、薄膜蒸発器、或いは窒素のような加熱ガスを液体リンに通して直接バブリングさせることができる直接接触蒸発器を挙げることができる。幾つかの例においては、気化器102内でリン供給流106を気化させる方法は、リン供給流106を、白リンの沸点より高い温度、例えば約280℃より高い温度に加熱又は過熱することを含み得る。別の例においては、気化器102内でリン供給流106を気化させる方法は気体流を用いることを含み、気化器内の温度は約50℃より高く、好ましくは約200℃より高くすることができる。
[0025]液体白リン又は黄リンをその沸点に加熱しても、液体白リンは蒸気に完全に転化しない傾向があることに注意する必要がある。その代わりに、液体リンの一部は固体赤リンに変化する傾向がある。この固体は徐々にプロセス装置の表面上に堆積する可能性があり、固体リンは蓄積して気化器、反応容器、又は出口チューブのようなプロセス装置を閉塞又は詰まらせる可能性があるので、これによってプロセスの効率の低下及び/又は障害を引き起こす可能性がある。かかる閉塞によって、圧力の増大及び潜在的な安全上の問題が引き起こされる可能性がある。液体白リンの固体赤リンへの変化は、白リンを特定の条件下で気化させることによって実質的に回避することができる。例えば、赤リンの生成は、液体白リンを速やかに加熱してリン蒸気を生成させることによって著しく減少させることができる。或いは、赤リンが生成される場合には、生成された赤リンは、より高い気化温度で操作することによって同様に気化することが可能である。したがって、気化器102内でリン供給流106を気化させる方法は、リン供給流106を約280℃より高い温度に加熱することを含み得る。相当量の赤リンが生成する場合には、温度は好ましくは約430℃〜約800℃、最も好ましくは約590℃〜約700℃にすることができる。
[0026]また、赤リンの生成は、不活性キャリアガスを用いて液体白リンを蒸発させることによって著しく減少させることができる。1つの例においては、この方法には、気体流114を気化器中に導入し、液体リン供給物108に通してバブリングさせることを含むようにさせることができる。図1に示すように、気体流114を気化器102の底部において導入し、液体リン供給物108に通してバブリングせることができる。気体流114を加熱して、液体リン供給物108の気化を促進させることができる。
[0027]1つの例では、気体流114は不活性キャリアガス流であってよい。不活性キャリアガスは、ここで開示する反応の操作条件においてフッ素又はリンと実質的に非反応性である物質である。好適な不活性キャリアガスの例としては、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、及びヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)のような希ガス、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いかなる特定の理論にも縛られないが、不活性キャリアガスによって気化器102内での液体リンの蒸発速度を上昇させることができると考えられる。更に、又はその代わりに、不活性キャリアガスは、システムを通る物質の流れを促進し、例えば気化器から反応器中への気化リンの流れを促進することができ、またシステムの1以上の構成要素の温度を調節し、且つ反応物質の濃度を希釈することもできる。
[0028]更に、又はその代わりに、第1のリン流106は不活性キャリアガスを含有し得る。リン供給流106が不活性キャリアガスを含む例においては、不活性キャリアガス及びリンは、好ましくはリン供給流106の全重量に対して約0.2:1〜約10:1、より好ましくは約0.5:1〜約8:1の重量比でリン供給流106中に存在させる。
[0029]別の例では、気体流114は、不活性キャリアガス及び元素状フッ素ガス(F)を含む反応性気体流であってよい。好適な不活性キャリアガスの例としては、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、及びヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)のような希ガス、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。気化器内において、気体流114中の元素状フッ素をリンと反応させてリンフッ化物を生成させることができ、この反応は、気化器102内での第1のリン流106の気化を促進させる熱を供給することができる発熱反応であってよい。
[0030]気化器102によってリン供給流106を加熱することができる圧力は、約1psia〜約100psia、好ましくは約10psia〜約28psia、より好ましくは約14psia〜約25psiaであってよい。気化器102内でのリンの滞留時間は、例えば約2時間未満、好ましくは約10秒間〜約20分間、より好ましくは約1分間〜約10分間などの任意の好適な量の時間であってよい。気化器102は、単一の加熱区域又は複数の加熱区域を有していてよい。フッ素ガスを含む気体流を気化器102に導入する例においては、気化器102は必ずしも加熱区域を有しない。更に、液体リンの気化及び得られるリン蒸気の過熱は、気化器102内の別々の区域内か又は同じ区域内で行うことができる。
[0031]リン供給流110を気化器102から排出することができる。また、本方法は、リン供給流110を反応器104中に導入することを含み得る。リン供給流110のための導管を加熱して蒸気の凝縮を抑止することができる。本方法はまた、フッ素供給流112を反応器104中に導入することを含み得る。フッ素供給流112は、図1及び同様に図2〜5に示すように単一の位置において導入することができ、或いは複数の位置において反応器中に導入することができる。フッ素供給流112は、フッ素ガス、好ましくは元素状フッ素(F)を含む蒸気流であってよい。フッ素供給流はまた不活性キャリアガスを含有し得る。該不活性キャリアガスは、不活性フッ素キャリアガス流116の中で、フッ素供給流に導入することができる。いかなる特定の理論にも縛られないが、不活性フッ素キャリアガス116は、反応器から排出される五フッ化リン(PF)生成物の流れを促進させ、そしてリンとフッ素との間の高発熱性反応からの熱を放散させ、それによって反応器の温度を制御する、ということに役立つ可能性があると考えられる。フッ素供給流112が不活性フッ素キャリアガスを含む例においては、不活性フッ素キャリアガス及びフッ素は、好ましくは、フッ素供給流112の全重量を基準として約0.5:1〜約10:1、好ましくは約0.5:1〜約8:1の重量比でフッ素供給流112中に存在させる。不活性フッ素キャリアガスとして利用することができる好適な不活性ガスの例は、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、及びヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)のような希ガス、並びにこれらの混合物など(しかしながらこれらに限定されない)、前述の不活性ガスと同じである。
[0032]リン供給流110及びフッ素供給流112は、それぞれ連続的に反応器104中に導入することができ、好ましくは互いに同時に反応器104中に導入することができる。リン供給流110及びフッ素供給流112は、それぞれ任意の好適な速度で反応器104中に導入することができる。好ましくは、リン供給流110によって反応器104に供給されるリンの量を基準として化学量論量又は化学量論的に過剰量の元素状フッ素(F)が、フッ素供給流112によって反応器104に供給される。例えば、リン供給流110によって反応器104に供給されるリン1原子に対して少なくとも5原子のフッ素を、フッ素供給流112によって与えることができる。
[0033]リン供給流110及びフッ素供給流112を、反応器104内において任意の好適な反応条件下で反応させて五フッ化リン(PF)を生成させることができる。好ましくは、反応器104内で反応を行う温度は約200℃より高くてよい。反応器104内の圧力は、好ましくは約1psia〜約70psia、より好ましくは約10psia〜約50psia、最も好ましくは約10psia〜約25psiaであってよい。
[0034]図1に示すように、五フッ化リン(PF)を含む生成物流118が反応器から排出される。生成物流118は蒸気であってよい。システム中に導入された不活性キャリアガスは、最終処理の前に五フッ化リン(PF)から分離することができる。1つの例では、不活性ガスは反応器104の下流の分離器によって生成物流118から分離することができる。幾つかの例では、不活性キャリアガスはシステム中に再循環することができる。
[0035]図2は、気体−気体反応でリンを元素状フッ素と反応させて五フッ化リン(PF)を製造する方法のための別の連続的フッ素化システム200を示す。図2に示すシステム200は、底部区域204、中央区域206、及び頂部区域208を含む3つの区域を有する反応器202を含む。反応器202内において、リン供給流210を気化させ、フッ素供給流212と反応させて、五フッ化リン(PF)を含む生成物流214を生成させる。
[0036]図2に示す連続的フッ素化システム200においては、リン供給流210を反応器202の底部空気204中に導入して、リン供給物216として反応器202の底部区域204内に収容させることができる。リン供給流210は白リン又は黄リンを含んでいてよく、固体状態又は液体状体であってよいが、リン供給流210は好ましくは液体である。反応器202の底部区域204内において、リン供給流210を気化させてリン蒸気218を生成させ、これを反応器202の中央区域206中に上昇させることができる。リン蒸気218は純粋な蒸気であってよく、或いは固体及び/又は液体が同伴されている蒸気であってもよい。
[0037]図2に関して、上述のとおり、反応器202の底部区域204内でリンを気化させる方法は、任意の好適な方法で行うことができる。1つの例では、計量された量のリン供給流210を反応器202の底部区域204中に導入し、リン供給流210を約280℃より高い温度、好ましくは約430℃〜約800℃、より好ましくは約590℃〜約700℃の温度に加熱することによってそれを気化させることができる。別の例では、多量の体積のリン供給流210を反応器202の底部区域204中に導入して、所望の体積を有するリン供給物216を与えることができる。このような例では、反応器202が底部区域204と中央区域206との間に分割器を含み得る。該分割器は、それを通してリン蒸気218を上昇させてフッ素化反応にかけることができる1以上のオリフィスを有していてよい。反応器内においてリン供給物216中に含まれるリン供給流210は、次にリン供給流210を約280℃より高い温度、好ましくは約430℃〜約800℃、より好ましくは約590℃〜約700℃の温度に加熱することによって気化させることができる。或いは、反応器内でのリン供給物216中に含まれるリン供給流210の気化は、不活性キャリアガス流220を反応器202の底部区域204中に導入し、液体リン供給物216に通してバブリングさせることを含み得る。不活性キャリアガス流220を加熱して、液体リン供給物216として反応器202内に含まれるリン供給流210の気化を促進させることができる。
[0038]フッ素供給流212は、図2に示すように反応器202の頂部区域208内か、或いは反応器202の中央区域206内に導入することができる。フッ素供給流212は、好ましくはフッ素ガス(F)の形態の元素状フッ素を含むか、又はそれから構成されるか、又は実質的にそれから構成される蒸気流である。フッ素供給流212にはまた不活性キャリアガスを含有させることもでき、これは不活性フッ素キャリアガス222の流れでフッ素供給流212に導入することができる。いかなる特定の理論にも縛られないが、不活性フッ素キャリアガス222は、反応器から排出される五フッ化リン(PF)生成物の流れを促進させ、リンとフッ素との間の高発熱性反応からの熱を放散させて、それによって反応器202の温度を制御する、ということに役立つ可能性があると考えられる。フッ素供給流212が不活性フッ素キャリアガス222を含む例では、不活性フッ素キャリアガス及びフッ素は、好ましくは、フッ素供給流212の全重量を基準として約0.5:1〜約10:1、好ましくは約0.5:1〜約8:1の重量比でフッ素供給流212中に存在させる。不活性フッ素キャリアガスとして利用することができる好適な不活性ガスの例は、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、及びヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)のような希ガス、並びにこれらの混合物など(しかしながらこれらに限定されない)、前述の不活性ガスと同じである。
[0039]フッ素供給流212は反応器202中に連続的に導入することができ、任意の好適な速度で反応器202中に導入することができる。好ましくは、フッ素供給流212によって、リン蒸気218で反応器202の中央区域206又は頂部区域208に供給されるリンの量を基準として化学量論量又は化学量論的に過剰量の元素状フッ素(F)が反応器202に供給される。例えば、フッ素供給流212は、リン蒸気218によって反応器202に供給されるリン1原子に対して少なくとも5原子のフッ素を与えることができる。
[0040]リン蒸気218及びフッ素供給流212を、反応器202内において任意の好適な反応条件下で反応させて五フッ化リン(PF)を生成させることができる。好ましくは、反応器202内で反応を行う温度は約200℃より高くてよい。反応器202内で反応を行う圧力は、好ましくは約1psia〜約70psia、より好ましくは約10psia〜約50psia、最も好ましくは約10psia〜約25psiaであってよい。
[0041]図2に示すように、五フッ化リン(PF)を含む生成物流214を反応器から排出することができる。生成物流214は蒸気であってよい。システム中に導入された不活性キャリアガスは、最終処理の前に五フッ化リン(PF)から分離することができる。1つの例では、不活性ガスは反応器202の下流の分離器によって生成物流214から分離することができる。幾つかの例では、不活性キャリアガスはシステム中に再循環することができる。
[0042]図3〜5は、液体−気体反応でリンをフッ素と反応させて五フッ化リン(PF)を製造する方法のための連続的フッ素化システム300の例を示す。図3〜5に示すシステム300は、リン供給流304及びフッ素供給流306を受容する反応器302を含む。リン供給流304とフッ素供給流306を反応器302内で反応させて、五フッ化リン(PF)を含む生成物流308を生成させる。
[0043]リン供給流304は、元素状リン(液体であってよい)を含んでいてよく、また、白リン又は黄リンを含んでいてよい。1つの例では、リン供給流304は、元素状リンから構成するか又はこれから実質的に構成することができる。別の例では、リン供給流304は、元素状リン及び不活性キャリアガスを含有するか、又はこれらのみ構成されか、又はこれらから実質的に構成されることが可能である。不活性フッ素キャリアガスとして利用することができる好適な不活性キャリアガスの例は、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、及びアルゴン(Ar)のような希ガス、並びにこれらの混合物など(しかしながらこれらに限定されない)、前述の不活性ガスと同じである。リン供給流304中の不活性キャリアガスの混入は、リン供給流304中のリンの量を希釈し、リン供給流304の圧力を増加させ、リン供給流304中のリン又は反応器302内で生成した反応生成物の流れを促進させ、及び/又は反応器302内の反応温度を調節するように作用し得る。リン供給流304が元素状リン及び不活性キャリアガスを含む場合には、リン供給流304は、元素状リン及び不活性キャリアガスを、約1:50〜約20:1の重量比、好ましくは約1:10〜約2:1の重量比で含有し得る。リン供給流304は、例えば約44℃〜約280℃、好ましくは約50℃〜約200℃、より好ましくは約50℃〜約100℃のような任意の好適な温度で反応器302中に導入することができる。
[0044]リン供給流304は、図3及び5に示すように少なくとも1つの入口310に通されて、或いは図4に示すように複数の入口310に通されて反応器302に受容され得る。更に、リン供給流304は、図3に示すように少なくとも1つのノズル312に通して、或いは図4及び5に示すように複数のノズル312に通して反応器302中に導入することができる。少なくとも1つのノズル312は、リン供給流304を噴霧314の形態で反応器に供給することができる。ここで用いる「噴霧」という用語は、多数の分散液滴として供給される液体を意味し、ミスト又はシャワーを挙げることができるが、これらに限定されない。噴霧としてはまた、周囲のガス中に同伴されている多数の分散液滴として供給される液体を挙げることもできる。少なくとも1つのノズル312は、任意の好適な高さ及び位置で反応器302内に配置することができる。少なくとも1つのノズル312は、反応器内において反応器の内表面から離してか、又は反応器302の内表面上か、又は反応器302の外側に配置することができるが、但し、少なくとも1つのノズルは、リン供給流304を噴霧の形態で保持するのに十分な長さを有する導管によって反応器302に流体接続している。更に、少なくとも1つのノズル312は、図3〜5に示すように下向きに噴霧するように配向することができ、或いは上向きなど(しかしながらこれに限定されない)の任意の他の好適な方向に噴霧するように配向することができる。
[0045]少なくとも1つのノズル312は、フッ素供給流306の流れに対して対向流、フッ素供給流306の流れに対して並流、又はフッ素供給流306の流れに対して交差流である流れで、リン供給流304を反応器に供給することができる。複数のノズル312を含む例では、ノズルは反応器302中へリン供給流304を供給するための任意の好適な形態で構成することができる。例えば、複数のノズル312は、図4に示すように多平面内、或いは図5に示すように単平面内であってよい。好適なタイプのノズルの例では、水圧噴霧ノズル、内部混合ガス霧化噴霧ノズル、外部混合ガス霧化噴霧ノズル、回転霧化器、及び超音波ノズルが挙げられるが、これらに限定されない。
[0046]フッ素供給流306は、元素状フッ素(F)を含む蒸気であってよい。1つの例では、フッ素供給流306は、元素状フッ素(F)から構成するか又はこれから実質的に構成することができる。他の例においては、フッ素供給流306は、元素状フッ素(F)及び不活性キャリアガスを含有するか、又はこれらのみから構成されるか、又はこれらから実質的に構成されることが可能である。不活性フッ素キャリアガスとして利用することができる好適な不活性キャリアガスの例は、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、並びにヘリウム(He)、ネオン(Ne)、及びアルゴン(Ar)のような希ガスなど(しかしながらこれらに限定されない)、前述の不活性ガスと同じである。フッ素供給流306中への不活性キャリアガスの混入は、フッ素供給流306中のフッ素の量を希釈し、フッ素供給流306の圧力を増加させ、フッ素供給流306中のフッ素又は反応器302内で生成した反応生成物の流れを促進させ、及び/又は反応器302内の反応温度を調節するように作用し得る。フッ素供給流306が元素状フッ素(F)及び不活性キャリアガスを含む場合には、フッ素供給流306は、元素状フッ素(F)及び不活性キャリアガスを、約0.5:1〜約10:1の重量比、好ましくは約0.5:1〜約8:1の重量比で含有し得る。フッ素供給流306は、例えば約20℃〜約200℃、好ましくは約50℃〜約100℃のような任意の好適な温度で反応器302中に導入することができる。例えば、フッ素供給流は雰囲気温度で反応器302中に導入することができる。
[0047]リン供給流304及びフッ素供給流306は、それぞれ連続的に反応器302中に導入することができ、好ましくは互いに同時に反応器302中に導入することができる。リン供給流304及びフッ素供給流306は、それぞれ任意の好適な速度で反応器302中に導入することができる。好ましくは、フッ素供給流306によって、リン供給流304によって反応器302に供給されるリン(P)の量を基準として化学量論量又は化学量論的に過剰量の元素状フッ素(F)が反応器302に供給される。例えば、フッ素供給流304は、リン供給流304によって反応器302に供給されるリン1原子に対して少なくとも5原子のフッ素を与えることができる。
[0048]リン供給流304とフッ素供給流306は、図1及び2に関して前述の反応条件など(しかしながらこれらに限定されない)の任意の好適な反応条件下において、反応器302内で反応させて五フッ化リン(PF)を生成させることができる。
[0049]場合によっては、図3に示すように、不活性キャリアガスを別の不活性キャリアガス流316で反応器302に加えることができる。不活性フッ素キャリアガスとして利用することができる好適な不活性キャリアガスの例は、窒素(N)、五フッ化リン(PF)、フッ化水素、並びにヘリウム(He)、ネオン(Ne)、及びアルゴン(Ar)のような希ガスなど(しかしながらこれらに限定されない)、前述の不活性ガスと同じである。不活性キャリアガス流316の混入は、反応器302内のリン及びフッ素反応物質の量を希釈し、反応物質及び反応器302内で生成した反応生成物の流れを促進させ、及び/又は反応器302内の反応温度を調節するように作用し得る。
[0050]図3〜5に示すように、五フッ化リン(PF)を含む生成物流308が反応器302から排出される。生成物流308は蒸気であってよい。
[0051]図1〜5に示すようなリンの連続的フッ素化のためのここで開示するシステム中に導入された不活性キャリアガスは、最終処理の前に五フッ化リン(PF)を含む生成物流から分離することができる。1つの例では、不活性ガスは反応器の下流の分離器によって生成物流から分離することができる。幾つかの例では、不活性キャリアガスはシステム中に再循環させることができる。
[0052]リンの連続的フッ素化のためのここで開示するシステム及び方法によって、実質的に純粋な五フッ化リン(PF)から構成されるか又はこれから実質的に構成される生成物流を生成させることができる。例えば、上記の生成物流はいずれも、生成物流の重量を基準として約1重量%未満の不純物、好ましくは生成物流の重量を基準として約0.5重量%未満の不純物、より好ましくは生成物流の重量を基準として約0.1重量%未満の不純物を含むようにすることができる。「不純物」という用語は、五フッ化リン(PF)以外の任意の物質である、リン、リン供給流でシステムに導入された任意の物質、フッ素、フッ素供給流でシステムに導入された任意の物質、又はシステムに導入された任意の不活性ガスを意味するように用いる。五フッ化リン(PF)の生成物流中に不純物が存在し得る限りにおいて、最も一般的であると考えられる不純物はPOFであるが、POFの生成は、例えばリンとフッ素を反応させる前に窒素パージなどによってリン供給流から水を除去することによって減少させることができる。更に、五フッ化リン(PF)の生成物流は、好ましくは、五フッ化リン(PF)を製造するために従来の反応方法を用いる場合に一般的に生成する不純物であるPFを実質的に含まない。
[0053]ここで記載する任意の反応器は、図1に示すような温度調節システム120(これには、例えば冷却ジャケット又はシェルが挙げられる)を含み得る。更に、ここで記載する任意の反応器の反応区域は、図2に示すような反応条件制御システム224(これには、反応器内の温度及び圧力の調節を容易にする温度及び圧力センサーが挙げられる)を含み得る。更に、ここで記載する反応器の生成物及び反応物質が接触する表面は、好ましくは、例えばInconel、ニッケル、及びMonelなどの高温下で元素状フッ素及び元素状リンと適合可能な材料で構成する。反応サイクルの開始時において、図1〜4を参照して上記に記載した任意の反応器内に酸素、水、又は他の汚染物質が存在すると、不要の反応副生成物が生成し及び/又は最終生成物中に不純物として導入される可能性がある。したがって、反応器の生成物及び反応物質が接触する表面は、かかる汚染物質を除去する窒素(N)のような不活性ガスで選択的に希釈したフッ素によって不動態化することが好ましい。また、図1〜4を参照して上記に記載した気化器及び反応器を、不活性ガスをパージしたケースの内部に配置して、白リン又は黄リンが空気と接触することを回避することもできる。
[0054]幾つかの好ましい態様では、本方法は、ここで記載するようにして合成した五フッ化リンをフッ化リチウムと反応させて、リチウムヘキサフルオロホスフェートを含む生成物を製造することを更に含む。好ましくは、リチウムヘキサフルオロホスフェートは、無水フッ化水素酸溶液中でPFをフッ化リチウムと反応させることによって製造する。好ましくは、反応物質は、望ましくないリチウムオキシフルオロホスフェートの生成を回避するために湿分を実質的に含まないようにする。幾つかの態様では、湿分を除去するために、窒素流中の0.1〜10重量%のフッ素を、無水フッ化水素酸溶液の溶液に通すか、又は無水フッ化水素酸溶液中のフッ化リチウムに通してバブリングさせることができる。
[0055]好ましい態様においては、PFガスを、約2モル%〜約20モル%のLiF濃度を有するLiF/HF溶液と接触させる。接触は、好ましくはLiF/HF溶液に通してPFガスを連続的に循環させるか、或いはLiF/HF溶液を含む反応器中にPFガスを充填し、次に溶液を連続的に撹拌することを含む。反応温度は、好ましくは約−84.4℃〜約+20℃の温度に保持する。反応が実質的に完了したら、反応器内容物の温度を加熱してHFを蒸発させ、固体のLiPF生成物を残留させる。
[0056]以下の実施例は本発明の理解を容易にするために提供するものであり、発明を限定することを全く意図するものではない。
実施例1:白リンから赤リンへの変化の実証:
[0057]窒素雰囲気下において、テフロンバルブを取り付けた排気した10mmのガラスチューブに約0.5gの固体白リンを加えた。チューブをテフロンバルブで密閉し、油浴中か又は加熱テープを用いて、約200℃〜約250℃の高温下で種々の時間にわたって加熱した。白リンから赤リンへの漸次な変化が観察された。チューブを250℃の温度に4時間加熱すると、白リンの赤リンへの転化は元の白リン試料の約20重量%であったことが観察された。
実施例2:白リンの気化:
[0058]約0.5インチの直径及び約1フィートの長さを有するバルブを取り付けたInconelチューブ内に、約5.0gの白リンを配置した。試料を炉内で、雰囲気圧力において、約25℃の初期温度から約800℃の最終温度に加熱した。リン蒸気が生成され、これを水冷トラップ内に回収した。約1時間後、加熱を停止し、チューブを冷却した。気化の前後にチューブを秤量した。重量は風袋とほぼ同等であり、これは白リンのほぼ全てが蒸気形態に転化したことを示す。
実施例3:窒素ガスを使用した白リンの気化:
[0059]浸漬管、出口、及び温度プローブを取り付けた、200mLの容量を有する清浄で乾燥した漏れ試験済みのステンレス反応器中に、約85gの白リンを窒素パージ下で充填した。次に、反応器を排気し、2つのトラップ(予め秤量)及びスクラバーに直列に接続した。また、バブラーとトラップの間に窒素ティーを接続して、スクラバー材料の逆流が起こらないようにした。スクラバーには水を含ませた。加熱テープを用いて反応器内の白リンをゆっくりと加熱して白リンを溶融させた。また、反応器出口から第1のトラップへの導管を、加熱テープによって約290℃〜約300℃の温度に加熱した。所望の反応器温度に達したら、(Nパージから反応器ディップレグへのバルブを開放することによって)反応器を通して窒素を数秒間パージ(50〜300SCCM)して、システムの出口に閉塞がないようにした。次に、溶融白リンを気化させるために、約100sccm〜約150sccmの一定の流速及び約212℃〜約220℃の温度において窒素を溶融白リンに通した。気化した白リンをトラップ内に回収した。溶融白リンに窒素を約20分間通した後、トラップ内に約1.0gのリン蒸気が得られた。
実施例4:HF蒸気を利用した白リンの気化:
[0060]窒素に代えてHF蒸気を用い、スクラバーに10%KOH水溶液を含ませて、HF蒸気を排気する前に中和した他は、実施例3に記載のものと同様のやり方で実験を行った。溶融白リンを気化させるために、HF蒸気を、約7g/0.5時間の一定の流速及び約218℃〜約220℃の温度において溶融白リンに通した。HF蒸気を溶融白リンに約30分間通した後、トラップ内に約1.4gのリン蒸気及び約6.4gのHF蒸気が回収された。
実施例5:PF蒸気を利用した白リンの気化:
HFに代えてPF蒸気を用いた他は、実施例4に記載のものと同様のやり方で実験を行った。溶融白リンを気化させるために、PF蒸気を、約60sccmの一定の流速及び約220℃〜約225℃の温度において溶融白リンに通した。PF蒸気を溶融白リンに約30分間通した後、トラップ内に約1.5gのリン蒸気が得られた。
実施例6:リン蒸気とフッ素との反応:
実施例2のようにして白リンの気化を行い、生成したリン蒸気を反応器中に供給し、元素状フッ素ガス(F)と混合して蒸気生成物流を形成した。蒸気生成物流をコールドトラップ中に回収し、IR分光法を用いて蒸気生成物流が五フッ化リン(PF)を含むことを確認した。
実施例7:反応性ガスを用いるリンの気化:
[0063]ガスを導入するための容器の底部付近まで伸長しているディップレグ、及び飽和蒸気を除去するための蒸気出口を装備した容器に、約100gの白リンを加えた。出口に圧力制御バルブを取り付けた。まず、リンを真空下で十分に乾燥させた。乾燥白リンを200℃に予備加熱した。次に加熱を停止し、窒素をディップレグに通して窒素を導入し、容器内の圧力を10psigに保持しながら溶融リンに通してバブリングした。窒素は8重量%のフッ素を含んでいた。フッ素をリンと反応させてPFを生成させ、外部加熱を用いずに更なるリンを気化させるのに十分な熱を発生させた。得られる気体流は、リン1gあたり2.7gの窒素、並びにリン1gあたり0.3gのPFを含んでいた。この混合気体流をFと反応させてPFを生成させた。
[0064]以上に記載された内容からみて、ここには例示の目的で特定の例を記載したが、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく種々の変更を行うことが可能であることが理解されるであろう。したがって、上記の詳細な説明は、限定ではなく、実例を挙げての説明と見なされるべきであり、さらに、特許請求の対象となる主題を具体的に指摘し且つ明確に権利請求するのは特許請求の範囲(全ての均等範囲を含む)であると理解されるべきことが意図されている。

Claims (12)

  1. リン供給流を反応器に供給する工程、ここで、リン供給流中のリンは白リン又は黄リンを含む元素状リンである;
    元素状フッ素ガスを含む蒸気流であるフッ素供給流を反応器に供給する工程;
    反応器内においてリン供給流とフッ素供給流を化学量論:
    P+2.5F→PF
    にしたがって反応させる工程;及び
    五フッ化リンを含む生成物流を反応器から取り出す工程;
    を含む五フッ化リンの製造方法。
  2. 液体リン、固体リン、又はこれらの混合物を含む第1のリン流を気化器に供給する工程;及び
    気化器内において第1のリン流を気化させてリン供給流を形成する工程;
    を更に含む、請求項1に記載の五フッ化リンの製造方法。
  3. 第1のリン流が液体リン供給物として気化器内に含まれる液体リンを含み、且つ、気化工程が、気体流を気化器中に導入して液体リン供給物に通してバブリングさせることを含む、請求項2に記載の五フッ化リンの製造方法。
  4. 気化器中に導入する気体流が、フッ素、窒素、五フッ化リン、フッ化水素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、及びこれらの混合物からなる群から選択される気体を含む、請求項2に記載の五フッ化リンの製造方法。
  5. リン供給流が、噴霧として反応器中に導入する液体である、請求項1に記載の五フッ化リンの製造方法。
  6. リン供給流を反応器に供給する工程が、
    液体リン供給流を反応器の底部区域中に導入すること;及び
    反応器内で液体リン供給流を気化すること;
    を含む、請求項1に記載の五フッ化リンの製造方法。
  7. 気化工程が、気化器内で第1のリン流を約200℃より高い温度に加熱することを含む、請求項6に記載の五フッ化リンの製造方法。
  8. 液体リン供給流が、液体リン供給物として反応器の底部区域内に含まれ、且つ、気化工程が、気体流を反応器の底部区域中に導入し、液体リン供給物に通してバブリングさせることを含む、請求項7に記載の五フッ化リンの製造方法。
  9. 反応器の底部区域中に導入する気体流が、フッ素、窒素、五フッ化リン、フッ化水素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、及びこれらの混合物からなる群から選択される気体を含む、請求項8に記載の五フッ化リンの製造方法。
  10. 請求項1に記載の生成物流中の五フッ化リンを用いるLiPFの製造方法。
  11. 五フッ化リンを無水フッ化水素酸溶液中でフッ化リチウムと反応させることによってリチウムヘキサフルオロホスフェートを製造する、請求項10に記載のリチウムヘキサフルオロホスフェートの製造方法。
  12. 窒素流中の0.1〜10重量%のフッ素を、無水フッ化水素酸溶液に通して、又は無水フッ化水素酸溶液中のフッ化リチウムに通してバブリングさせて湿分を除去する、請求項11に記載のリチウムヘキサフルオロホスフェートの製造方法。
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