JP2012515168A - 配糖体の2−硫酸化方法 - Google Patents

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Abstract

配糖体の選択的2−硫酸化方法
【選択図】図1

Description

(関連出願に関する相互参照)
本出願は、2009年1月12日に出願された米国仮出願番号第61/144,024号の利益を主張するもので、その全体が参照により本明細書に明白に組み込まれる。
(政府の実施権の記載)
本発明は、国立衛生研究所によって認可された契約番号5R01DK067859−09の下で、政府の援助を受けて行われた。政府は、本発明において特定の権利を有する。
ハンター症候群(ムコ多糖症II型)の新生児スクリーニングのための新技術の開発は、生後まもなく開始された場合に最も効果的である治療法の開発を理由に、認可されている。このリソソーム蓄積症は、細胞性グリコサミノグリカンの2つの要素であるデルマタン硫酸およびヘパラン硫酸の分解のために必要とされる酵素イズロン酸−2−スルファターゼの不足によって引き起こされる。このスルファターゼのアッセイは、2位に硫酸エステルを有したα−L−イズロン酸配糖体の使用を必要とする。
イズロン酸−2−スルファターゼを生体外でアッセイするために使用される合成基質は、通常、ヘパリンの亜硝酸分解から得られる二硫酸化二糖である。このような基質は、ハンター症候群の新生児スクリーニングのためのタンデム型質量分析の開発のために役立ってきた。しかしながら、より最近、ヘパリンの亜硝酸分解を使用したスケールアップ合成が、世界中のハンター症候群の新生児スクリーニングをサポートするために必要な物量を得るには非実用的であることが、明白となっている。
1年に何十グラムの規模で使用できる、適切な基質の全合成の新たな方法の必要性が、存在している。
本発明は、2位で配糖体を硫酸化するための方法を提供する。一実施形態においては、方法は、2,4位でシスの関係のヒドロキシル基を有する配糖体をスズ試薬で処理して配糖体である2,4−スタンニレンアセタールを提供すること、および、その2,4−スタンニレンアセタールを硫化剤で処理して2−硫酸化配糖体を提供することを含む。本発明の方法は、配糖体の2位を4位に有利なように選択的に硫酸化する。一実施形態においては、2−硫酸化配糖体は、(4位の硫酸化と比べて)約90%を超える選択性で2位が硫酸化される。一実施形態においては、2−硫酸化配糖体は、(4位の硫酸化と比べて)約95%を超える選択性で2位が硫酸化される。
一実施形態においては、配糖体は、イズロン酸配糖体である。一実施形態においては、配糖体は、α−L−イズロン酸配糖体である。
本発明の方法で有用なスズ試薬としては、スタンニレンアセタールを形成することができるスズ試薬が挙げられる。代表的なスズ試薬としては、酸化ジブチルスズ(IV)などの、ジアルキルスズ(VI)酸化物が挙げられる。
本発明の方法で有用な硫化剤としては、トリメチルアミンを有する三酸化硫黄錯体、ピリジン錯体および三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミドなどの、三酸化硫黄試薬が挙げられる。
上記の態様および本発明の効果の多くは、それらが添付の図面と併用される際に、以下の詳細な説明に対する参照によってより良好に理解されるようになると、より容易に十分に理解されるものである。
本発明の方法による、代表的なイズロン酸配糖体の選択的な2−硫酸化の概略図である。 本発明の方法による代表的なイズロン酸配糖体の2−硫酸化において有用なイズロン酸配糖体出発物質(α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル)の合成の概略図である。 本発明の方法による、一般化されたイズロン酸配糖体の選択的な2−硫酸化の概略図である。
本発明は、2位で配糖体を硫酸化するための方法を提供する。一実施形態においては、本方法は、2,4位でシスの関係のヒドロキシル基を有する配糖体をスズ試薬で処理して配糖体2,4−スタンニレンアセタールを提供すること、および、その2,4−スタンニレンアセタールを硫化剤で処理して2−硫酸化配糖体を提供することを含む。
本明細書で使用する「配糖体」という用語は、糖基(グリコン)がグリコシド結合によって別の基(アグリコン)にグリコンのアノマー炭素を介して結合される化合物を指す。本発明の方法で利用できる適切な配糖体としては、糖環の2,4位にヒドロキシル基を有し、かつ、シスの関係(すなわち、2−および4−ヒドロキシル基が、スズ試薬によってスタンニレンアセタールを形成できる)を有する単糖(例えば、ピラノースおよびフラノース)である、糖基が挙げられる。一実施形態においては、配糖体は、O−配糖体(すなわち、グリコンのアノマー炭素、酸素によって、アグリコンに結合されるグリコン)である。グリコシド結合は、αまたはβ配置のいずれを有してもよい。配糖体のアグリコンの性質は、本発明の方法では、重要ではない。適切なグリコンは、本方法の硫酸化を妨げない。代表的なグリコンとしては、芳香族化合物(例えば、クマリンといった、芳香族基で結合されたフェニル含有化合物またはベンゾ含有化合物)、他の炭水化物および多環式化合物(例えば、ステロイド)が挙げられる。
本発明の方法は、配糖体の2位を4位に有利になるように選択的に硫酸化する。一実施形態においては、2−硫酸化配糖体は、(4位の硫酸化と比べて)約90%を超える選択性で2位が硫酸化される。一実施形態においては、2−硫酸化配糖体は、(4位の硫酸化と比べて)約95%を超える選択性で2位が硫酸化される。
上記ように、配糖体のアグリコンの性質を、広範に変更することができる。一実施形態においては、配糖体は、イズロン酸配糖体である。一実施形態においては、配糖体は、α−L−イズロン酸配糖体である。本発明の方法によって形成されるイズロン酸配糖体の硫酸エステルは、ハンター症候群(ムコ多糖症II型)の新生児スクリーニングでの酵素イズロン酸−2−スルファターゼのアッセイにおいて有用である。
一実施形態においては、配糖体は、以下の式を有するイズロン酸配糖体である:
Figure 2012515168
式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に配糖体は親イオンを形成し、Mは、親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、Lは、Mを配糖体部分に共有結合し、そして、Rは、C1〜C6アルキル基である。代表的なM基としては、ブチルオキシカルボニルが挙げられる(Mは、COC(=O)−である)。代表的なL基としては、−NH−(CH−NHC(=O)CH−などの、リンカーが挙げられる。ここでは、nは1〜8である。このイズロン酸配糖体の硫酸化は、以下の式を有する2−硫酸化配糖体を提供する。
Figure 2012515168
式中、M、LおよびRは、上記の通りであり、Xは、水素または対イオンである。代表的なX基としては、トリメチルアンモニウムイオンなどのアンモニウムイオン、および、ナトリウムイオンなどの金属イオンが挙げられる。この2−硫酸化イズロン酸配糖体の鹸化は、以下の式を有するイズロン酸配糖体を提供する:
Figure 2012515168
式中、M、LおよびXは、上記の通りである。
別の実施形態においては、配糖体は、以下の式を有するα―L―イズロン酸配糖体である:
Figure 2012515168
このイズロン酸配糖体の硫酸化は、以下の式を有する2−硫酸化配糖体を提供する:
Figure 2012515168
この2−硫酸化イズロン酸配糖体の鹸化は、以下の式を有するイズロン酸配糖体を提供する:
Figure 2012515168
鹸化された2−硫酸化イズロン酸配糖体は、下で説明するように酵素イズロン酸−2−スルファターゼのアッセイにおいて有用である。
本発明の方法で有益なスズ試薬としては、スタンニレンアセタールを形成できるスズ試薬が挙げられる。代表的なスズ試薬としては、酸化ジブチルスズ(IV)などの、ジアルキルスズ(VI)酸化物が挙げられる。
本発明の方法で有用な硫化剤としては、トリメチルアミンを有する三酸化硫黄錯体、ピリジン錯体および三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミドなどの、三酸化硫黄試薬が挙げられる。
上記のように、一実施形態においては、本発明は、イズロン酸配糖体を選択的に2−硫酸化するための方法を提供する。ヘパリンおよびヘパラン硫酸フラグメントを調製するために使用された硫酸化糖類素材の合成の、多くの報告があるが、α−L−イズロン酸配糖体の2位での、硫酸エステルの簡単な組み込みについての報告は全くない。本発明の方法では、イズロン酸配糖体は、4位の硫酸化と比較して90%を超える選択性で2位が硫酸化される。
2−硫酸化物は、蛍光定量アッセイを使用するかまたはエレクトロスプレイイオン化タンデム型質量分析を介して、イズロン酸−2−スルファターゼをアッセイするために用いることができる。蛍光定量アッセイは、ウンベリフェリル部分が存在することによって、可能となる。この場合、アッセイ混合物には、酵素α−L−イズロニダーゼが補充され、α−L−イズロニダーゼは、イズロン酸−2−スルファターゼが2−硫酸基を除去した後のみ、グリコシド結合を切断して蛍光ウンベリフェロンを放出する。タンデム型質量分析アッセイには、α−L−イズロニダーゼ結合酵素が必要ない。この場合、脱硫酸化されたα−L−イズロン酸配糖体が、タンデム型質量分析によって直接検出される。断片化がカルバミン酸エステルの切断(100Daの喪失)によってのみ進行するように、ブチルオキシカルボニル(BOC)基の存在は親イオンの安定性を導く。
一実施形態においては、本発明は、イズロン酸配糖体(例えば、α−L−イズロン酸配糖体)のエステルから出発する、2位に硫酸化を導入する3段階工程を提供する。この手順には、ジブチルスタンニレンアセタールとしてのイズロン酸部分の2−および4−ヒドロキシル基の保護、三酸化硫黄−トリメチルアミンによる選択的硫酸化および所望の2−硫酸エステルをもたらすためのエステルの脱保護が含まれる。
本発明の方法による代表的なイズロン酸配糖体(すなわち、α−L−イズロン酸配糖体)の選択的2−硫酸化の概略図が、実施例2に説明され、図1に示される。図1を参照すると、調製物は、実施例1に説明し図2に概略的に示されるように調製された、α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル9bから始まる。還流下の無水メタノール中での1.5当量の酸化ジブチルスズを用いたメチルエステル9bの処理は、スタンニレンアセタールとして2−および4−ヒドロキシル基を保護する。アセタールは、更なる浄化なしで使用された。アセタールを、無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解して、55℃で24時間、1.5当量の三酸化硫黄−トリメチルアミン錯体で処理した。粗生成物は、硫酸エステルのトリメチルアンモニウム塩をナトリウム塩に変換するために、陽イオン交換クロマトグラフィにかけられ、そして、2−硫酸化メチルエステル10を提供するために、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィによって精製された。2−硫酸化メチルエステル10を、メタノール/水に溶解して、メチルエステルを鹸化するために漸増量の水酸化ナトリウム水溶液で処理した。粗生成物は、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィによって精製されて、96%の純度(化合物9bから61%の全収率)の2−硫酸化配糖体11を提供した。構造は、H−NMRおよびエレクトロスプレイイオン化質量分析によって確認された。硫酸化の選択性は、H−NMR分析によって明らかになり、これは生成物の96%が2位、4%が4位で硫酸化していることを示した。
4位で硫酸エステルを加水分解できる既知の酵素がないので、極微量の4―硫酸エステルの除去は、ハンター症候群の酵素アッセイの前に必要ではない。本発明の方法は、ハンター症候群のための新生児スクリーニングアッセイに有用なイズロン酸―2―スルファターゼ基質11を提供する。
以下の例は、本発明を示すために提供されるが、限定するものではない。
(一般的な方法)
反応は、N雰囲気下で、オーブン乾燥したガラス容器の無水溶媒において実施した。薄層クロマトグラフィを、シリカプレート(シリカゲル60、F−254(0.25mm))上で実施した。H−NMR化学シフトは、内標準(3.31ppm)としてメタノールピークを使用して、ppm(δ)で報告される。エレクトロスプレイイオン化マススペクトルは、bruker Esquire LC00066イオントラップ分光計で獲得した。フラッシュクロマトグラフィは、シリカゲル(40μmから63μm)を用いて実施した。
(実施例1)
(α−L−イズロン酸配糖体メチルエステルの調製)
α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル9bの調製を、下に説明し、図2で示す。
メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフロリド)ウロネート(2)。メチル1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−α,β−D−グルコピラノシルウロネート1(4.98g、13.25mmol、1eq)を、窒素下で、酢酸中33%臭化水素酸67mLに0℃で懸濁した。0℃で15分間攪拌した後、反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。その後、反応混合物をトルエンで希釈し、真空下で濃縮した。残渣を250mLの酢酸エチルで希釈し、150mLの冷飽和炭酸水素ナトリウムおよび150mLの冷ブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO上で乾燥し、真空下で濃縮して、次の段階において直接使用する粗製の臭化物誘導体を得た。臭化物中間体を、室温で、窒素下で167mLの無水アセトニトリルに溶解した。その後、フッ化銀(3.36g、26.49mmol、2eq)を添加した。反応混合物を、暗所で合計21時間、攪拌した。反応混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。シリカゲル(ヘキサン:EtOAc、4:1から2:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物2(3.3g、74%)を得た。
メチル(5−ブロモ−2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシルフロリド)ウロネート(3)。無水四塩化炭素中の2(3.3g、9.8mmol、1eq)とN−ブロモコハク酸イミド(3.32g、18.65mmol、1.9eq)の懸濁液を窒素下で、照射還流の下、合計6時間攪拌した、N―ブロモコハク酸イミド(3.32g、18.65mmol、1.9eq)を2時間および4時間の反応後に添加した。反応混合物を室温に冷却し、ガラスウールで濾過した。溶媒を真空下で除去した。シリカゲル(ヘキサン:EtOAc、3:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物3(3.12g、77%)を得た。
メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルフロリド)ウロネート(4)。臭化物3(3.16g、7.61mmol、1eq)を、50mLの無水ベンゼンに溶解して、窒素下で攪拌した。トリブチルスズヒドリド(3.1mL、11.4mmol、1.5eq)を添加し、そして、反応混合物を40分間還流した。混合物を室温に冷却し、そして、溶媒を真空下で除去した。シリカゲル(トルエン:EtOAc、8:1から6:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物4(1.67g、65%)を得た。
(2’,2’,2’−トリクロロエチル)7−アセトキシクマリン−4−アセテート(6a)。47mLの無水ジクロロメタン中の7−アセトキシクマリン−4−酢酸5(945mg、3.6mmol、1eq)の懸濁液に、窒素下、室温で2,2,2−トリクロロエタノール(431μL、4.5mmol、1.25eq)を添加した。10mLの無水ジクロロメタン中のN,N'―ジシクロヘキシルカルボジイミド(818mg、4mmol、1.1eq)溶液を添加した。反応混合物を15分攪拌し、そして、その後、ジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。シリカゲル(CHCl、それからCHl2:EtOAc、10:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物6a(1.37g、96%)を得た:R 0.78(CHl2:EtOAc、5:1);H NMR(300MHz、CDCl):δ 7.61(d、1H、J5,6 8.7Hz、H−5)、7.15(d、1H、J6,8 2.1Hz、H−8)、7.07(dd、1H、J6,8 2.3、J5,6 8.7Hz、H−6)、6.42(s、1H、H−3)、4.77(s、2H、CHCCl3)、3.91(2s、2Η、CHCO)、2.33(s、3Η、OAc);13C NMR(75MHz、CDCl):δ 168.6、167.0、154.5、153.5、146.5、125.5、118.5、117.0、116.5、110.9、74.6、37.7、21.2;ESI−MS:m/z 393[M+H]
(2’,2’,2’ −トリクロロエチル)7−ヒドロキシクマリン−4−アセテート(6b)。108mLの無水テトラヒドロフラン中の6a(1.08g、2.74mmol、1eq)の溶液を、窒素下、室温で調製した。2−プロパノール(6.8mL、13.7mmol、5eq)中の2Mのアンモニアの溶液を、滴下した。反応混合物を、18時間、しっかり密封されたフラスコで、室温において攪拌した。反応混合物を、真空下で濃縮した。シリカゲル(CHCl、その後CHl2:EtOAc、10:1から5:1)上のカラムクロマトグラフィによる精製により、生成物6b(753mg、78%)を得た:R 0.6(CHCl:Et0Ac5:1);H NMR(300MHz、d−DMSO):δ 7.55(d、1H、J5,6 8.7Hz、H−5)、6.79(dd、1H、J6,8 2.3、J5,6 8.7Hz、H−6)、6.74(d、1H、J6,8 2.3Hz、H−8)、6.31(s、1H、H−3)、4.94(s、2H、CHCCl)、4.14(2s、2Η、CHCO);13C NMR(75MHz、d−DMSO):δ 168.4、161.8、160.5、155.5、149.2、127.3、113.5、112.9、111.5、102.8、95.5、74.0、36.9;ESI−MS:m/z 351[M+H]
(2’’,2’’,2’’ −トリクロロエチル)7−O−(メチル2’,3’,4’ −トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルロネート)クマリン−4−アセテート(7)。2mLの無水ジクロロメタンの中の6b(703mg、2mmol、1.26eq)およびLiClO/SiO(200mg)の懸濁液を、窒素下にて、室温で攪拌した。1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(835μL、4mmol、2.52eq)を、滴下した。反応混合物を35分攪拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液を回転蒸発によって濃縮し(2’,2’,2’−トリクロロエチル)7−O−トリメチルシリルクマリン−4−アセテート6cを得、それを更なる精製なしで次の段階で使用した。10mLの無水ジクロロメタン中の、グリコシル供与体4(534mg、1.6mmol、1eq)および前に調製されたグリコシル受容体6cの溶液を、窒素下にて、0℃まで冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(196μL、1.6mmol、1eq)を滴下し、その後、反応混合物を室温まで温めた。反応フラスコをしっかりと密封し、反応混合物を1.5時間攪拌してから、真空下で濃縮した。残渣を酢酸無水物(10mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(88μL)を添加した。20分間攪拌した後に、反応物を200mLのジクロロメタンで希釈して、100mLの水、100mLの飽和炭酸水素ナトリウムおよび100mLのブラインによって、洗浄した。有機物層をMgSO4上で乾燥し、トルエンとの追加的な共蒸発によって、真空下で濃縮した。シリカゲル(CHCl、その後CHCl:EtOAc、10:1から5:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物7(934mg、88%)を得た:[α]−80°(c 1、CHCl);R 0.5(CHCl:EtOAc5:1);H NMR(300MHz、CDCl):δ 7.53(d、1H、J5,6 8.7Hz、H−5)、7.06(d、1H、J6,8 2.5Hz、H−8)、7.01(dd、1H、J6,8 2.5、J5、6 8.9Hz、H−6)、6.33(s、1H、H−3)、5.84(d、1H、J1’2’ 2.5Hz、H−1’)、5.20(m、2H、H−3’、H−4’)、5.05(m、1H、H−2’)、4.89(m、1H、H−5’)、4.77(2s、2H、CHCCl)、3.87(s、2Η、CHCO)、3.77(s、3Η、COMe)、2.16〜2.09(3s、9Η、3OAc);13C NMR(75MHz、CDCl)δ 169.5、169.4、169.0、167.9、167.2、160.2、158.9、155.3、146.7、126.0、115.7、114.1、113.2、104.9、95.7、94.5、74.6、67.8、67.0、66.8、52.9、37.7、20.9、20.9、20.7;ESI−MS:m/z 667[M+H]
(N―[4’’ −(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブチル])7−0−(メチル2’,3’,4’ −トリ−O−アセチル−α−L−イドピラノシルロネート)クマリン−4−アセトアミド(9a)。配糖体7(831mg、1.2mmol、1eq)を、室温で、41mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。溶液を0℃まで冷却し、90%の水性酢酸(5.5mL)を添加した。最後に、塩化銅(167mg、1.2mmol、1eq)および亜鉛末(813mg、12.4mmol、10eq)を、添加した。反応混合物を、合計39時間、0℃で攪拌し、その間、亜鉛末(813mg、12.4mmol、10eq)を15時間および25時間の反応後に添加した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣を200mLのジクロロメタンに溶解し、150mLの水(2回)および150mLのブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO上で乾燥し、真空下で濃縮した。シリカゲル(CHCl、その後CHCl:EtOAc、5:1から2:1、1%の酢酸を有するすべての溶媒)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物8(634mg、95%)を得た。20mLの無水テトラヒドロフラン中の酸8(627mg、1.2mmol、1eq)の溶液を、0℃まで冷却した。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(245mg、1.28mmol、1.1eq)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(196mg、1.28mmol、1.1eq)を添加し、懸濁液は0℃で30分攪拌した。2mLの無水N,N−ジメチルホルムアミド中のN−Boc−1,4−ジアミノブタン(223μL、1.2mmol、1eq)の溶液を、懸濁液にゆっくりと添加した。反応混合物を、室温まで温め、3時間攪拌した。反応混合物を、真空下で濃縮した。残渣を250mLの酢酸エチルに入れ、150mLの1MのHCl、150mLの水および150mLのブラインによって洗浄した。有機物層をMgSO上で乾燥し、真空下で濃縮した。シリカゲル(トルエン:アセトン、3:1から2:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物9a(528mg、65%)を得た。[α]−70°(c 0.85、CHCl);R 0.38(CHCl:MeOH、95:5);H NMR(300MHz、CDCl):δ7.67(d、1H、J5,6 8.7Hz、H−5)、7.03(d、1H、J6,8 2.3Hz、H−8)、6.99(dd、1H、J6,8 2.5、J5,6 8.7Hz、H−6)、6.29(s、1H、H−3)、5.84(d、1H、Jvx、2.1Hz、H−1)、5.20(m、2H、H−3’、H−4’)、5.04(m、1H、H−2’)、4.89(d、1H、J4’.5’、2.1Hz、H−5’)、3.77(s、3H、COMe)、3.65(s、2H、CHCONH)、3.26(m、2H、CHNHCO)、3.09(m、2H、CHNHCO)、2.17〜2.09(3s、9H、3OAc)、1.49(m、4H、CH−CH)、1.42(s、9H、CMe);13C NMR(75MHz、CDCl)δ 169.4、169.4、169.0、167.8、167.6、160.7、158.8、156.4、155.2、149.7、126.7、114.5、114.5、113.2、104.5、95.6、79.4、67.7、66.9、66.6、52.8、39.8、28.5、20.8、20.8、20.6;ESI−MS:m/z 707[M+H]
(N―[4’’ −(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−ブチル])7−O−(α−L−イドピラノシルウロン酸)クマリン−4−アセトアミド(9b)。16mLのメタノール中の9a(98mg、0.165mmol、1eq)の溶液を0℃まで冷却した。メタノール(140μL、0.07mmol、0.4eq)中の0.5Mのナトリウムメトキシドの溶液を、滴下した。反応混合物を1.5時間0℃で攪拌した。反応混合物をアンバーライトIR−120(Amberlite IR-120)(H)によって中和して、濾過した。濾液を、真空下で濃縮した。シリカゲル(CHCl、それからCHCl:MeOH、9:1)上のカラムクロマトグラフィにより、生成物9b(69mg、86%)を得た:H NMR(300MHz、CDOD):δ7.69(d、1H、J5,6 9.7Hz、H−5)、7.14(d、1H、J6,8 2.3Hz、H−8)、7.13(dd、1H、H−6)、6.28(s、1H、H−3)、5.76(d、1H、Jvx.3.9Hz、H−1’)、4.75(d、1H、J4’,5’、3.5Hz、H−5’)、3.97〜3.89(m、2H、H−2’、H−3’)、3.77(s、3H、COMe)、3.74(s、2H、CHCONH)、3.73(m、1H、H−4’)、3.21(m、2H、CHNHCO)、3.03(m、2H、CHNHCO)、1.49(m、4H、CH−CH)、1.42(s、9Η、CMe);ESI−MS:m/z 581[M+Η]
(実施例2)
(2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の調製)
2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の調製は、下に説明され、図1に示される。
α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル10の合成。実施例1で説明したように調製された、出発物質9b(164.5mg、0.28mmol、1eq)を、16mLの無水メタノールに溶解し、ジブチルスズ(IV)酸化物(106mg、0.42mmol、1.5eq、オールドリッチ社製(Aldrich))を添加した。反応混合物を、40分間、還流下で加熱し、その後、ジブチルスズ酸化物は完全に溶解した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。残渣は、微量の水を除去するために、トルエンを使用し、一度共蒸発させた。
残渣を16mLの無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解した。三酸化硫黄−トリメチルアミン錯体(59.1mg、0.42mmol、1.5eq、オールドリッチ社製(Aldrich))を添加し、反応混合物を55℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却してから、メタノールで反応停止処理し、その後、真空下で濃縮した。トリメチルアンモニウム塩からナトリウム塩へ生成物を変換するために、残渣を、溶出剤としてメタノールを使用して、陽イオン交換クロマトグラフィ[Dowex 50WX8−400(Na)、1×4cm]に供した。ナトリウム塩を、メタノール/クロロホルム/水(5/8/1)を使用して、シリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、α−L−イズロン酸配糖体メチルエステル10を得た。TLC(シリカ、メタノール/クロロホルム/水、5/8/1):R=0.6。H−NMR(3OO MHz、CDOD):1.43(s、9H、t−ブチル);1.50(m、4H、CHCH);3.04(m、2H、CHN);3.21(t、2H、CHN);3.74(brs、2H、CHCO);3.76(s、3H、COMe);3.99(brt、1H、H−4);4.19(brt、1H、H−3);4.50(m、lH,H−2);4.81(d、1H、H−5);6.00(brs、1H、H−I);6.28(s、1H、クマリン・ビニルCH);7.16〜7.19(m、2H、クマリンCH);7.70(d、1H、クマリンCH)。
2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11の合成。化合物10を、室温で、15.4mLのメタノール/水(1/1)に溶解した。水酸化ナトリウム0.1Mの水溶液を、溶液のpHが約8に達するまで(pH紙)、NaOH(283μL、0.03mmol)を0.1当量ずつ添加した。pHは、反応の進行に合わせて(15〜30分ごと)、0.1MのNaOH溶液を徐々に追加することによって、維持した。反応混合物を、5.5時間(1.3当量のNaOHを添加した)攪拌し、その後、真空下で濃縮してメタノールを除去し、最後に一晩凍結乾燥した。残渣を、メタノール/クロロホルム/水(5/8/1)を使用する、シリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、2−硫酸化α−L−イズロン酸配糖体11(96%が2−硫酸化、4%が4−硫酸化)を得、化合物9bからの全体の収率は61%であった。TLC(シリカ、メタノール/クロロホルム/水、5/8/1):R=0.2、H−NMR(300MHz、CDOD):1.43(s、9H、t−ブチル);1.50(m、4H、CHCH);3.04(t、2H、CHN);3.21(t、2H、CHN);4.07(brs、1H、H−4);4.17(brs、1H、H−3);4.48(brs、1H、H−2);H−5水ピーク未満;6.14(brs、01H、H−1);6.17(s、1H、クマリン・ビニルCH);7.07〜7.12(m、2H、クマリンCH);7.53(d、1H、クマリンCH)。エレクトロスプレイイオン化質量分析:(負のモード)(M−H)−1、645.2と算定され、645.3と観察された。
例示的な実施形態が図示され説明されてきたが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、さまざまな変更を当該実施形態において行うことができることを十分に理解されたい。

Claims (19)

  1. 2位で配糖体を硫酸化するための方法であって、
    (a)2位および4位にてシスの関係にあるヒドロキシル基を有する配糖体をスズ試薬で処理して、配糖体である2,4−スタンニレンアセタールを提供することと、
    (b)前記2,4−スタンニレンアセタールを硫化剤で処理して、2−硫酸化配糖体を提供することと、
    を含む方法。
  2. 前記2−硫酸化配糖体が、90%を超える選択性で前記2位にて硫酸化される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記2−硫酸化配糖体が、95%を超える選択性で前記2位にて硫酸化される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記配糖体が、イズロン酸配糖体である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記配糖体が、α−L−イズロン酸配糖体である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記スズ試薬がジアルキルスズ(VI)酸化物である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記スズ試薬が酸化ジブチルスズ(IV)である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記硫化剤が三酸化硫黄である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記硫化剤が、三酸化硫黄トリメチルアミン錯体、三酸化硫黄ピリジン錯体、および三酸化硫黄N,N−ジメチルホルムアミド錯体から成る群から選択される三酸化硫黄錯体である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記配糖体が以下の式;
    Figure 2012515168
    を有する、請求項1に記載の方法。
  11. 2−硫酸化配糖体が以下の式;
    Figure 2012515168
    を有する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記2−硫酸化配糖体メチルエステルを鹸化して、以下の式;
    Figure 2012515168
    を有する2−硫酸化配糖体を提供することを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記配糖体が次の以下を有し、
    Figure 2012515168
    式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記配糖体が親イオンを形成し、
    Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
    Lは、Mを前記配糖体部分に共有結合し、
    Rは、C1〜C6アルキル基である、
    請求項1に記載の方法。
  14. 2−硫酸化配糖体が以下の式を有し、
    Figure 2012515168
    式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記硫酸化配糖体が親イオンを形成し、
    Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
    Lは、Mを前記配糖体部分に共有結合し、
    Rは、C1〜C6アルキル基であり、
    Xは、水素、アンモニウムイオンまたは金属イオンである、
    請求項1に記載の方法。
  15. 前記2−硫酸化配糖体メチルエステルを鹸化して、以下の式を有する2−硫酸化配糖体を提供することを更に含み、
    Figure 2012515168
    式中、エレクトロスプレイイオン化−タンデム型質量分析を受けた場合に前記硫酸化配糖体が親イオンを形成し、
    Mは、前記親イオンから分解して衡突解離でフラグメントイオンを提供する部分であり、
    Lは、Mを前記イズロン酸配糖体部分に共有結合し、
    Xは、水素、アンモニウムイオンまたは金属イオンである、
    請求項14に記載の方法。
  16. Mがブチルオキシカルボニル[COC(=O)−]である、請求項14に記載の方法。
  17. Lが、−NH−(CH−NHC(=O)CH−であり、式中、nは1〜8である、請求項14に記載の方法。
  18. 前記アンモニウムイオンがトリメチルアンモニウムである、請求項14に記載の方法。
  19. 前記金属イオンがナトリウムイオンである、請求項14に記載の方法。
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