JP2012512297A5

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Publication number: JP2012512297A5
Application number: JP2011541320A
Authority: JP
Filing date: 2009-12-08
Publication date: 2013-01-31

Claims

次の成分：
（Ａ）少なくとも１つのポリアリーレンエーテル、
（Ｂ）少なくとも１つのポリアリーレンスルフィドおよび
（Ｃ）最大６００ｇ／ｍｏｌの数平均分子量を有する多官能性カルボン酸の少なくとも１つの無水物を含有し、この場合成分（Ａ）は、次の成分：
（Ａ１）成分（Ａ１）の質量に対してＯＨ質量として計算した、フェノール性末端基最大０．０１質量％を有する少なくとも１つのポリアリーレンエーテル、および
（Ａ２）成分（Ａ２）の質量に対してＯＨ質量として計算した、フェノール性末端基少なくとも０．１質量％を有する少なくとも１つのポリアリーレンエーテルを含む組成物。
成分（Ａ）が成分（Ａ）の質量に対してＯＨ質量として計算した、少なくとも０．０４質量％のフェノール性末端基の含量を有する、請求項１記載の組成物。
成分（Ａ２）のポリアリーレンエーテルは、順序ａ−ｂ−ｃで次の工程；
（ａ）主にフェノラート末端基を有する少なくとも１つのポリアリーレンエーテル（Ｐ）を溶剤（Ｌ）の存在下に準備し、
（ｂ）少なくとも１つの多官能性カルボン酸を添加し、かつ
（ｃ）固体としての成分（Ａ２）のポリアリーレンエーテルを取得することを含む方法によって得られたものである、請求項１または２記載の組成物。
成分（Ａ）のポリアリーレンエーテルが、一般式（Ｉ）：

〔式中、
ｔ、ｑは、互いに独立に０、１、２または３を表わし、
Ｑ、Ｔ、Ｙは、互いに独立にそれぞれ１つの化学結合または−Ｏ−、−Ｓ−、−ＳＯ₂−、Ｓ＝Ｏ、Ｃ＝Ｏ、−Ｎ＝Ｎ−および−ＣＲ^aＲ^b −から選択された基を表わし、この場合Ｒ^aおよびＲ^bは、互いに独立にそれぞれ水素原子、またはＣ₁〜Ｃ₁₂アルキル基、Ｃ₁〜Ｃ₁₂アルコキシ基またはＣ₆〜Ｃ₁₈アリール基を表わし、この場合Ｑ、ＴおよびＹからの少なくとも１つは、−Ｏ−とは異なり、Ｑ、ＴおよびＹからの少なくとも１つは、−ＳＯ₂−を表わし、および
Ａｒ、Ａｒ¹は、互いに独立にＣ₆〜Ｃ₁₈アリーレン基を表わす〕で示される構成単位から形成されている、請求項１から３までのいずれか１項に記載の組成物。
式（Ｉ）中のＱ、ＴおよびＹが互いに独立に−Ｏ−および−ＳＯ₂−から選択され、Ｑ、ＴおよびＹからの少なくとも１つが−ＳＯ₂−を表わす、請求項４記載の組成物。
式（Ｉ）中のＡｒおよびＡｒ¹が互いに独立に１，４−フェニレン、１，３−フェニレン、ナフチレンおよび４，４′−ビスフェニレンからなる群から選択されている、請求項４または５記載の組成物。
成分（Ａ）５０〜９４．９９９質量％、成分（Ｂ）５〜４９．７質量％および成分（Ｃ）０．００１〜０．３質量％を含有し、この場合成分（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）の質量％の総和は、１００質量％である、請求項１から６までのいずれか１項に記載の組成物。
成分（Ｂ）のポリアリーレンスルフィドが、一般式−Ａｒ−Ｓ−〔式中、−Ａｒ−は、６〜１８個の炭素原子を有するアリーレン基を表わす〕で示される繰返し単位３０〜１００質量％から構成されている、請求項１から７までのいずれか１項に記載の組成物。
成分（Ｂ）がポリフェニレンスルフィド、特にポリ（１，４−フェニレンスルフィド）である、請求項１から８までのいずれか１項に記載の組成物。
成分（Ｃ）が、一般構造式ＩＶ：
ＨＯＯＣ−Ｒ−ＣＯＯＨ（ＩＶ）
〔式中、Ｒは、場合により他の官能基、特にＯＨおよびＣＯＯＨから選択された官能基を含有する、２〜２０個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の炭化水素基を表わす〕で示される多官能性カルボン酸の少なくとも１つの無水物からなり、但し、この場合、全ての多官能性カルボン酸の少なくとも２個のＣＯＯＨ基は、２または３個の炭素原子を介して互いに結合されている、請求項１から９までのいずれか１項に記載の組成物。
成分（Ｃ）が無水コハク酸である、請求項１から１０までのいずれか１項に記載の組成物。
他の成分（Ｄ）として少なくとも１つの充填剤を含有する、請求項１から１１までのいずれか１項に記載の組成物。
成分（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）からなる混合物１００質量部に対して成分（Ｄ）５〜２５０質量部を含有する、請求項１２記載の組成物。
成分（Ｄ）がガラス繊維からなる、請求項１２または１３記載の組成物。
剛性を向上させるため、引裂時の伸びを向上させるため、または衝撃強さを改善するための、少なくとも１つのポリアリーレンエーテルおよび少なくとも１つのポリアリーレンスルフィドを含有する組成物中での請求項１から１４までのいずれか１項に定義されたような多官能性カルボン酸の無水物の使用。