JP6630830B2 - フタロニトリル化合物 - Google Patents

フタロニトリル化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP6630830B2
JP6630830B2 JP2018528634A JP2018528634A JP6630830B2 JP 6630830 B2 JP6630830 B2 JP 6630830B2 JP 2018528634 A JP2018528634 A JP 2018528634A JP 2018528634 A JP2018528634 A JP 2018528634A JP 6630830 B2 JP6630830 B2 JP 6630830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
formula
compound
meta
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018528634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018537471A (ja
Inventor
キ・ホ・アン
サン・ウ・キム
スン・ヒ・イ
Original Assignee
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ケム・リミテッド
Publication of JP2018537471A publication Critical patent/JP2018537471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6630830B2 publication Critical patent/JP6630830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/06Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide
    • C09B47/067Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide from phthalodinitriles naphthalenedinitriles, aromatic dinitriles prepared in situ, hydrogenated phthalodinitrile
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/49Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C255/54Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing cyano groups and etherified hydroxy groups bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/06Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide
    • C09B47/063Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide having oxygen or sulfur atom(s) linked directly to the skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/49Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C255/50Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton to carbon atoms of non-condensed six-membered aromatic rings
    • C07C255/51Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton to carbon atoms of non-condensed six-membered aromatic rings containing at least two cyano groups bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L33/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L33/18Homopolymers or copolymers of nitriles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)

Description

関連出願との相互引用
本出願は、2015年12月2日付韓国特許出願第10−2015−0170873号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は、本明細書の一部として含まれる。
本出願は、フタロニトリル化合物、フタロニトリル樹脂、重合性組成物、プレポリマー、複合体、その前駆体と製造方法および用途に関する。
フタロニトリル化合物は、多様な用途に適用され得る。例えば、フタロニトリル化合物は、いわゆるフタロニトリル樹脂の原料として使用され得る。例えば、フタロニトリル樹脂をガラス繊維や炭素繊維などのような充填剤に含浸させて形成される複合体(composite)は、自動車、飛行機または船舶などの素材に使用され得る。前記複合体の製造過程は、例えば、フタロニトリルと硬化剤の混合物または該混合物の反応により形成されるプレポリマーと充填剤を混合した後に硬化させる過程を含むことができる(例えば、特許文献1参照)。
フタロニトリル化合物の他の用途には、フタロシアニン染料(phthalocyanine pigment)の前駆体としての用途が挙げられる。例えば、フタロニトリル化合物を金属と複合させて、顔料として適用できる。
また、フタロニトリル化合物は、蛍光増白剤(fluorescent brightener)または写真増感剤(photographic sensitizer)の前駆体または酸無水物の前駆体等に適用され得る。例えば、適切な酸化工程と脱水工程を経て前記フタロニトリル化合物を酸無水物に転換させることができ、このような酸無水物は、ポリアミン酸またはポリイミドなどの前駆体として使用されることもできる。
韓国登録特許第0558158号公報
本出願は、新規なフタロニトリル化合物およびその用途を提供できる。前記用途には、フタロニトリル樹脂、その製造のための重合性組成物またはプレポリマー、複合体、前記複合体の前駆体などや、顔料、蛍光増白剤、写真増感剤または酸無水物の前駆体ないしは原料が例示され得る。
本出願は、フタロニトリル化合物に関する。前記化合物は、下記化学式1で表示され得る。
化学式1で、PおよびPは、互いに同一であっても異なっていてもよいアリール基であり、AおよびAは、互いに同一であっても異なっていてもよいアリレン基であり、L〜Lは、それぞれ独立して、アルキレン基、アルキリデン基、アルケニレン基またはアルキニレン基であり、前記P、P、AおよびAには、それぞれ、下記化学式2で表示される置換基が少なくとも一つ置換されている。
化学式2で、Lは、アルキレン基、アルキリデン基、酸素原子または硫黄原子であり、R〜Rは、それぞれ独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはシアノ基であり、且つ、R〜Rのうち少なくとも二つは、シアノ基である。
本出願で用語「アルキル基」は、特に別途規定しない限り、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12、炭素数1〜8または炭素数1〜4のアルキル基であり得る。前記アルキル基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であってもよく、必要な場合に、一つ以上の置換基により置換されていてもよい。
本出願で用語「アルコキシ基」は、特に別途規定しない限り、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12、炭素数1〜8または炭素数1〜4のアルコキシ基であり得る。前記アルコキシ基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であってもよく、必要な場合に、一つ以上の置換基により置換されていてもよい。
本出願で用語「アルキレン基またはアルキリデン基」は、特に別途規定しない限り、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12、炭素数1〜8または炭素数1〜4のアルキレン基またはアルキリデン基を意味する。前記アルキレン基またはアルキリデン基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であり得る。また、前記アルキレン基またはアルキリデン基は、任意に一つ以上の置換基で置換されていてもよい。
本出願で用語「アルケニレン基またはアルキニレン基」は、特に別途規定しない限り、炭素数2〜20、炭素数2〜16、炭素数2〜12、炭素数2〜8または炭素数2〜4のアルケニレン基またはアルキニレン基を意味する。前記アルケニレン基またはアルキニレン基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であり得る。また、前記アルケニレン基またはアルキニレン基は、任意に一つ以上の置換基で置換されていてもよい。
本出願で用語「アリール基」は、特に別途規定しない限り、芳香族化合物に由来する1価残基であり、アリレン基は、芳香族化合物に由来する2価残基である。前記で1価残基は、例えば、フェニル基の場合のように、芳香族化合物の一つの水素原子が離脱して発生したラジカルが共有結合を形成している場合を意味し、2価残基は、例えば、フェニレンの場合のように、芳香族化合物の二つの水素原子が離脱して発生したラジカルが、二つの共有結合を形成している場合を意味する。
前記で芳香族化合物は、ベンゼン、ベンゼン構造を含む化合物または前記のうちいずれか一つの誘導体を意味する。前記でベンゼンを含む化合物としては、2個以上のベンゼン環が一つまたは二つの炭素原子を共有しつつ縮合されているか、直接連結された構造または適切なリンカーにより連結されている構造の化合物を意味する。このような化合物としては、ビフェニルやナフタレンなどが例示され得る。
前記アリール基またはアリレン基は、例えば、6個〜25個、6個〜20個、6個〜15個または6個〜12個の炭素原子を含むことができる。アリール基の具体的な種類としては、フェニル基、ベンジル基、ビフェニル基またはナフタレニル基などが例示され得、アリレン基の例としては、フェニレン基などが例示され得るが、これに限定されない。
前記アルキル基、アルコキシ基、アリール基、芳香族2価ラジカル、アルキレン基またはアルキリデン基に任意に置換されていてもよい置換基としては、塩素またはフッ素などのハロゲン、グリシジル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基または脂環式エポキシ基などのエポキシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基、イソシアネート基、チオール基、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基などが例示されるが、これに限定されない。
化学式1の化合物でL〜Lは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキレン基またはアルキリデン基であってもよく、例えば、メチレン基またはエチレン基であってもよい。L〜Lが、それぞれ独立して、メチレン基またはエチレン基である場合、化学式1の化合物が、加工性に優れたプレポリマーおよび耐熱性に優れたフタロニトリル樹脂を提供できる。
化学式1の化合物においてP、P、AおよびAは、前述したように、アリール基またはアリレン基であり、これらそれぞれには、少なくとも一つ以上の前記化学式2の置換基が置換されていてもよい。
前記P、P、AおよびAには、化学式2の置換基にさらに他の置換基が存在し得るが、その例には、前述したハロゲン、グリシジル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基または脂環式エポキシ基などのエポキシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基、イソシアネート基、チオール基、アルキル基、アルコキシ基またはアリール基などがあり、適切な例示では、アルキル基が置換されておりもよく、好ましくは、メチル基が置換されていてもよい。メチル基が置換される場合、化学式1の化合物が、加工性に優れたプレポリマーおよび耐熱性に優れたフタロニトリル樹脂を提供できる。
すなわち、前記P、P、AおよびAのそれぞれには、前記化学式2の置換基およびアルキル基が少なくとも1つずつ置換されていてもよい。
化学式1でAおよびAは、炭素数6〜25、6〜20、6〜15または6〜12のアリレン基であってもよく、例えば、フェニレン基であってもよい。
およびAがフェニレン基である場合、その両者に連結されているL〜Lの位置は、特に限定されない。例えば、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置にLが結合されていてもよい。また、Aの場合も、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置にLが結合されていてもよい。
一例示で、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置にLが結合されていてもよい。また、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置にLが結合されていてもよい。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
およびAがフェニレン基である場合、それぞれに置換されている前記化学式2の置換基の位置が調節され得る。例えば、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に化学式2の置換基が置換されていてもよい。また、Aの場合も、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に化学式2の置換基が置換されていてもよい。
一例示で、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてパラ(para)位置に化学式2の置換基が結合されていてもよい。また、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてパラ(para)位置に化学式2の置換基が結合されていてもよい。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
フェニレン基であるAおよびAには、他の置換基が存在してもよく、その例としては、アルキル基、具体的には、炭素数1〜4のアルキル基やメチル基またはエチル基が例示され得る。例えば、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。また、Aの場合も、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。
一例示で、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。また、Aの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
一例示で、Aがフェニレンである場合、Lに結合されている炭素原子を1番とし、時計方向に炭素原子をナンバリングする場合、3番の炭素原子に前記アルキル基が置換されており、4番の炭素原子に前記化学式2の置換基が置換されており、5番の炭素原子が前記Lと結合されている構造であり得る。
一例示で、Aがフェニレンである場合、Lに結合されている炭素原子を1番とし、時計方向に炭素原子をナンバリングする場合、5番の炭素原子に前記アルキル基が置換されており、4番の炭素原子に前記化学式2の置換基が置換されており、3番の炭素原子が前記Lと結合されている構造であり得る。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
化学式1でPおよびPは、炭素数6〜25、6〜20、6〜15または6〜12のアリール基であってもよく、例えば、フェニル基であってもよい。
およびPがフェニル基である場合、それぞれに置換されている前記化学式2の置換基の位置が調節され得る。例えば、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に化学式2の置換基が置換されていてもよい。また、Pの場合も、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に化学式2の置換基が置換されていてもよい。
一例示で、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)位置に化学式2の置換基が結合されていてもよい。また、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)位置に化学式2の置換基が結合されていてもよい。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
フェニレン基であるPおよびPには、他の置換基が存在し得、その例としては、アルキル基、具体的には、炭素数1〜4のアルキル基やメチル基またはエチル基が例示され得る。例えば、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。また、Pの場合も、Lと結合された位置を基準としてオルソ(ortho)、メタ(meta)またはパラ(para)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。
一例示で、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。また、Pの場合、Lと結合された位置を基準としてメタ(meta)位置に前記アルキル基が置換されていてもよい。このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
一例示で、Pがフェニル基である場合、Lに結合されている炭素原子を1番とし、時計方向に炭素原子をナンバリングする場合、3番炭素原子に前記アルキル基が置換されており、6番炭素原子に前記化学式2の置換基が置換されている構造であり得る。
一例示で、Pがフェニレンである場合、Lに結合されている炭素原子を1番とし、時計方向に炭素原子をナンバリングする場合、5番の炭素原子に前記アルキル基が置換されており、2番の炭素原子に前記化学式2の置換基が置換されている構造であり得る。
このような構造は、フタロニトリル樹脂を製造する過程で、適切な加工温度と広いプロセスウインドウ(process window)を維持することが有利である。
化学式2で、Lは、アルキレン基、アルキリデン基、酸素原子または硫黄原子であり、例えば、酸素原子であり得る。
〜Rは、それぞれ独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはシアノ基であり、且つ、R〜Rのうち少なくとも二つは、シアノ基である。例えば、R〜Rのうち二つがシアノ基であってもよく、他の例示で、Rがシアノ基であり、RまたはRがシアノ基である構造であってもよい。R〜Rのうちシアノ基でない置換基は、水素原子またはアルキル基であってもよい。
化学式1の化合物は、公知の有機化合物の合成法により合成できる。例えば、化学式1の化合物は、いわゆるニトロ置換(nitro displacement)反応と公知されている反応、例えば、ヒドロキシ基を含む化合物およびニトリル基を含む化合物を塩基性触媒などの存在の下で反応させる方式で合成できる。
また、本出願は、前記化合物の用途に関する。前記化合物の用途には、前述したように、フタロニトリル樹脂、フタロシアニン染料、蛍光増白剤、写真増感剤または酸無水物の原料ないしは前駆体が例示され得る。前記用途の一例示として、例えば、本出願は、フタロニトリル樹脂に関する。前記フタロニトリル樹脂は、前記化学式1の化合物由来の重合単位を含むことができる。本出願で用語「所定化合物由来の重合単位」は、その化合物の重合ないしは硬化により形成されたポリマーの骨格を意味する。
前記フタロニトリル樹脂は、化学式1の化合物の重合単位にさらに他のフタロニトリル化合物の重合単位を含むこともできる。このような場合に選択および使用され得るフタロニトリル化合物の種類は、特に限定されず、フタロニトリル樹脂の形成およびその物性の調節に有用なものと知られた公知の化合物が適用され得る。このような化合物の例としては、米国特許第4,408,035号、米国特許第5,003,039号、米国特許第5,003,078号、米国特許第5,004,801号、米国特許第5,132,396号、米国特許第5,139,054号、米国特許第5,208,318号、米国特許第5,237,045号、米国特許第5,292,854号または米国特許第5,350,828号などで公知されている化合物が例示されるが、これに限定されない。
フタロニトリル樹脂において前記化学式1の化合物の重合単位は、前記化合物と硬化剤の反応により形成される重合単位であり得る。このような場合に使用され得る硬化剤の種類は、化学式1の化合物と反応して高分子を形成できるものであれば、特に限定されず、例えば、いわゆるフタロニトリル樹脂の形成に有用なものと知られた化合物であれば、いずれの化合物をも使用できる。このような硬化剤は、前記記述した米国特許を含む多様な文献に知られている。
一例示では、硬化剤として芳香族アミン化合物のようなアミン化合物またはヒドロキシ化合物が使用できる。本出願でヒドロキシ化合物は、分子内に少なくとも一つまたは二つのヒドロキシ基を含む化合物を意味する。
また、本出願は、重合性組成物に関する。重合性組成物は、少なくとも前記記述した化学式1の化合物を含むことができる。前記化学式1の化合物は、別の添加剤、例えば、硬化剤の添加なしに自体硬化が可能である。したがって、前記重合性組成物は、前記化学式1の化合物と共に硬化剤をさらに含むことができるが、このような硬化剤が必ず要求されるものではない。
重合性組成物に含まれる硬化剤としては、例えば、既に記述したもののような硬化剤が使用できる。フタロニトリル樹脂の形成に適合したものと公知された硬化剤としては、芳香族アミン化合物、フェノール化合物、無機酸、有機酸、金属または金属塩などが例示され得るが、これに限定されない。
重合性組成物において硬化剤の比率は、特に限定されない。前記比率は、例えば、組成物に含まれている化学式1の化合物などの硬化性成分の比率や種類などを考慮して目的する硬化性が確保され得るように調節され得る。例えば、硬化剤は、重合性組成物に含まれている化学式1の化合物1モル当たり約0.02モル〜1.5モル程度で含まれていてもよい。しかしながら、前記比率は、本出願の例示に過ぎない。通常、重合性組成物において硬化剤の比率が高くなると、プロセスウインドウが狭くなる傾向にあり、硬化剤の比率が低くなると、硬化性が不充分になる傾向にあるので、このような点などを考慮して適切な硬化剤の比率が選択され得る。
本出願の重合性組成物は、硬化性に優れ、且つ、低い溶融温度と広いプロセスウインドウ(process window)を示すことができる。
一例示で、前記重合性組成物の加工温度、すなわち溶融温度またはガラス転移温度は、100℃〜300℃の範囲内にあり得る。このような場合、前記重合性組成物のプロセスウインドウ、すなわち前記加工温度Tpと前記化学式1の化合物などの硬化反応開始温度Toとの差To−Tpの絶対値は、50℃以上、70℃以上または100℃以上であり得る。本出願で用語「硬化反応開始温度」は、重合性組成物や後述するプレポリマーの重合ないしは硬化が始まる時点の温度を意味する。一例示で、前記硬化反応開始温度Toが前記加工温度に比べて高い。このような範囲は、重合性組成物を使用して、例えば後述する複合体を製造する過程で適切な加工性を確保することに有利である。前記でプロセスウインドウの上限は、特に限定されないが、例えば、前記加工温度Tpと硬化反応開始温度Toとの差To−Tpの絶対値は、300℃以下または200℃以下であり得る。
重合性組成物は、前記化学式1の化合物以外に、他のフタロニトリル化合物などを含む多様な添加剤をさらに含むことができる。このような添加剤の例としては、多様な充填剤が例示され得る。充填剤として使用され得る物質の種類は、特に限定されず、目的する用途によって適合な公知の充填剤がすべて使用され得る。例示的な充填剤としては、金属物質、セラミック物質、ガラス、金属酸化物、金属窒化物または炭素系物質などがあるが、これに限定されない。また、前記充填剤の形状も、特に限定されず、アラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維またはセラミック繊維などのような繊維状物質、またはその物質により形成された織布、不織布、紐又はロープ、ナノ粒子を含む粒子状、多角形又はその他無定形等多様な形状であることができる。前記で炭素系物質としては、グラファイト(graphite)、グラフェン(graphene)又は炭素ナノチューブ等やそれらの酸化物等のような誘導体ないしは異性体等が例示され得る。
また、本出願は、前記重合性組成物、すなわち前記化学式1の化合物を含む重合性組成物の反応により形成されるプレポリマー(prepolymer)に関する。
本出願で用語「プレポリマー状態」は、前記重合性組成物内で化学式1の化合物と硬化剤の反応がある程度起こった状態(例えば、いわゆるAまたはBステージ段階の重合が起こった状態)や、完全に重合された状態には至らず、適切な流動性を示し、例えば、後述するような複合体の加工が可能な状態を意味する。
前記プレポリマーも、優れた硬化性、適切な加工温度および広いプロセスウインドウ(process window)を示すことができる。また、前記プレポリマーは、常温で長期間保管される場合にも、経時的に安定性を示すことができる。
一例示で、前記プレポリマーの加工温度、すなわち溶融温度またはガラス転移温度は、100℃〜300℃の範囲内にあり得る。この場合、前記プレポリマーのプロセスウインドウ、すなわち前記加工温度Tpと前記プレポリマーの硬化反応開始温度Toとの差To−Tpの絶対値は、50℃以上、70℃以上または100℃以上であり得る。一例示で、前記硬化反応開始温度Toが前記加工温度に比べて高い。このような範囲は、プレポリマーを使用して、例えば後述する複合体を製造する過程で適切な加工性を確保することに有利である。前記でプロセスウインドウの上限は、特に限定されないが、例えば、前記加工温度Tpと硬化反応開始温度Toとの差To−Tpの絶対値は、300℃以下または200℃以下であり得る。
プレポリマーは、前記成分以外に、公知の任意の添加剤をさらに含むことができる。このような添加剤の例としては、前述した充填剤などが例示されるが、これに限定されない。
また、本出願は、複合体(composite)に関する。前記複合体は、前記記述したフタロニトリル樹脂および充填剤を含むことができる。前記記述したように、本出願の化学式1の化合物を通じて優れた硬化性、低い溶融温度と広いプロセスウインドウ(process window)の達成が可能であり、これにより、多様な充填剤を含む優れた物性のいわゆる強化樹脂複合体(reinforced polymer composite)を容易に形成できる。このように形成された複合体は、前記フタロニトリル樹脂と充填剤を含むことができ、例えば、自動車、飛行機または船舶などの耐久材などを含む多様な用途に適用され得る。
充填剤の種類は、特に限定されず、目的する用途を考慮して適宜選択され得る。使用され得る充填剤としては、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維またはセラミック繊維などのような繊維状物質、またはその物質により形成された織布、不織布、紐又はロープや炭素ナノチューブまたはグラフェン(grapheme)のような炭素ナノ物質などが例示されるが、これに限定されない。
充填剤の比率も、特に限定されず、目的する用途によって適正範囲に設定され得る。
また、本出願は、前記複合体を製造するための前駆体に関し、前記前駆体は、例えば、前記記述した重合性組成物と前記充填剤を含むか、あるいは前記記述したプレポリマーと前記充填剤を含むことができる。
複合体は、前記前駆体を使用した公知の方式で製造できる。例えば、前記複合体は、前記前駆体を硬化させて形成し得る。
一例示で、前記前駆体は、前記記述した化学式1の化合物を溶融状態で硬化剤と配合して製造された重合性組成物ないしは前記プレポリマーを加熱などにより溶融させた状態で前記充填剤と配合して製造し得る。例えば、前記のように製造された前駆体を目的する形状に成形した後に硬化させて、前述した複合体の製造が可能である。前記重合性組成物またはプレポリマーは、低い溶融温度と広いプロセス温度を有し、硬化性に優れ、前記過程で成形および硬化が効率的に行われることができる。
前記過程でプレポリマーなどを形成する方法、このようなプレポリマーなどと充填剤を配合し、加工および硬化させて複合体を製造する方法などは、公知された方式によって進行され得る。
また、本出願は、前記化合物を含むフタロシアニン染料の前駆体、蛍光増白剤の前駆体または写真増感剤の前駆体に関し、または、前記化合物に由来する酸無水物に関する。前記化合物を使用して前記前駆体を造成する方法または前記酸無水物を製造する方法は、特に限定されず、フタロニトリル化合物を使用して前記前駆体ないしは酸無水物を製造できると知られた公知の方式がすべて適用され得る。
本出願では、フタロニトリル化合物およびその用途を提供できる。前記フタロニトリル化合物は、新規な構造を有し、フタロニトリル化合物が適用され得るものと公知された用途で優れた効果を示すことができる。このようなフタロニトリル化合物の用途には、いわゆるフタロニトリル樹脂、フタロシアニン染料、蛍光増白剤、写真増感剤または酸無水物などの原料ないしは前駆体が例示され得る。
図1は、製造例1で製造した化合物のNMR分析結果である。 図2は、製造例2で製造した化合物のNMR分析結果である。
以下、実施例および比較例を通じて本出願のフタロニトリル樹脂などを具体的に説明するが、前記樹脂などの範囲が下記の実施例に限定されない。
1.NMR(Nuclear magnetic resonance)分析
NMR分析は、Agilent社の500MHzのNMR装備を使用して製造社のマニュアルに基づいて行った。NMRの測定のためのサンプルは、化合物をDMSO(dimethyl sulfoxide)−d6に溶解させて製造した。
2.DSC(Differential scanning calorimetry)分析
DSC分析は、TA instrument社のQ20システムを使用して35℃から450℃まで10℃/分の昇温速度で昇温し、N2flow雰囲気で行った。
3.TGA(Thermogravimetric Analysis)分析
TGA分析は、Mettler−Toledo社のTGAe850装備を使用して行った。製造例で製造された化合物の場合、25℃から800℃まで10℃/分の昇温速度で昇温し、N2flow雰囲気で分析した。
製造例1.化合物(PN1)の合成
下記化学式Aの化合物は、次の方式で合成した。
4、4’−methylenebis[2−[(2−hydroxy−5−methylphenyl)methyl]−6−methyl−phenolを103.09gおよび4−nitrophthalonitrile 152.39gを、炭酸カリウム145.95gおよびDMF(dimethyl formamide)605.9gと一緒に3口反応用フラスコに投入した。前記反応用フラスコとしては、機械式攪拌器、蒸留機構および窒素注入口を具備した1000mL容量のものを使用した。次いで、窒素気流を前記反応用フラスコに通過させ、85℃程度の温度で約5時間程度加熱攪拌した。次いで、フラスコ内の混合物を常温(約20℃〜25℃)に冷却させ、塩酸水溶液(濃度:0.2N)4Lに前記混合物を沈殿した後、濾過させて、残存する無機塩とDMFを除去した。濾過後、得られた粉末をさらにメタノール(1L)に分散させ、さらに濾過し、有機物を除去し、反応物を50℃のオーブンで真空乾燥させて、目的物を収得した。目的物に対して行ったNMR分析結果は、図1に示した。
製造例2.化合物(PN2)の合成
下記化学式Bの化合物は、次の方式で合成した。4、4’−biphenol 27.9gおよび100mLのDMF(dimetnyl formamide)を、3ネックRBF(Round bottom flask)に投入し、常温で攪拌し、溶解させた。4−nitrophthalonitrile 51.9gを追加し、DMF50gを追加した後、攪拌し、溶解させた。次いで、炭酸カリウム62.2gおよびDMF(dimethyl formamide)50gを一緒に投入した後、攪拌し、温度を85℃まで昇温した。5時間程度反応させた後、常温(約20℃〜25℃)に冷却させ、塩酸水溶液(濃度:0.2N)に中和沈殿した。フィルタリングした後、水で洗浄した。その後、フィルタリングされた反応物を100℃のオーブンで真空乾燥させ、水と残留溶媒を除去した後、下記化学式Bの化合物を収得した。目的物に対して行ったNMR分析結果は、図2に示した。
実施例1
製造例1の化学式Aの化合物に前記化学式Aの化合物の使用量に対して18モル%の硬化剤を添加し、よく混合し、重合性組成物を製造した。前記で硬化剤としては、フタロニトリル樹脂の製造に使用され得るものと公知された化合物として、下記化学式Cの化合物を使用した。前記組成物に対してDSCとTGA分析を行った結果を、下記の表1に示した。前記重合性組成物を240℃で数分間加熱し、プレポリマーを製造できる。製造されたプレポリマーをさらに240℃から温度を昇温し、約375℃まで約10時間加熱し、熱硬化を完了すると、フタロニトリル樹脂を製造できる。
実施例2
製造例1の化学式Aの化合物を使用し、添加剤を追加することなく、重合性組成物を製造した。前記組成物に対してDSCとTGA分析を行った結果を下記表1に示した。前記重合性組成物を240℃で数分間加熱し、プレポリマーを製造できる。製造されたプレポリマーをさらに240℃から温度を昇温し、約375℃まで約10時間加熱し、熱硬化を完了すると、フタロニトリル樹脂を製造できる。
比較例1
製造例1の化学式Aの化合物の代わりに、製造例2の化学式Bの化合物を使用したことを除いて、実施例1と同一に重合性組成物を製造した。前記組成物に対してDSCとTGA分析を行った結果を下記の表1に示した。実施例および比較例の組成物に対してDSCとTGA分析を行った結果は、下記の表1に示されている。
表1の結果から、本出願の化合物を使用した場合には、低い加工温度を有し、低温で加工またはプレポリマーの製造が可能であり、100℃以上の広いプロセスウインドウが確保され、優れた耐熱特性を示すことが確認できる。また、実施例2の場合から確認できるように、硬化剤を使用しなくても、化学式1の化合物の自体硬化が可能であることが確認できる。

Claims (15)

  1. 下記化学式1で表示される化合物由来の重合単位を含むフタロニトリル樹脂:
    化学式1で、PおよびPは、互いに同一であっても異なっていてもよいアリール基であり、AおよびAは、互いに同一であっても異なっていてもよいアリレン基であり、L〜Lは、それぞれ独立して、アルキレン基、アルケニレン基またはアルキニレン基であり、前記P、P、AおよびAには、それぞれ下記化学式2で表示される置換基が少なくとも一つ置換されている:
    化学式2で、Lは、アルキレン基、酸素原子または硫黄原子であり、R〜Rは、それぞれ独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはシアノ基であり、且つ、R〜Rのうち少なくとも二つは、シアノ基である。
  2. 〜Lは、それぞれ独立して、炭素数1〜4のアルキレン基である、請求項1に記載のフタロニトリル樹脂。
  3. 、P、AおよびAには、それぞれ少なくとも一つのアルキル基が置換されている、請求項1に記載のフタロニトリル樹脂。
  4. およびAは、フェニレン基である、請求項1に記載のフタロニトリル樹脂。
  5. においてLと結合された位置を基準としてメタ位置にLが結合されており、AにおいてLと結合された位置を基準としてメタ位置にLが結合されている、請求項4に記載のフタロニトリル樹脂。
  6. においてLと結合された位置を基準としてメタまたはパラ位置に化学式2の置換基が置換されており、AにおいてLと結合された位置を基準としてメタまたはパラ位置に化学式2の置換基が置換されている、請求項4に記載のフタロニトリル樹脂。
  7. においてLと結合された位置を基準としてメタまたはパラ位置に炭素数1〜4のアルキル基が置換されており、AにおいてLと結合された位置を基準としてメタまたはパラ位置に炭素数1〜4のアルキル基が置換されている、請求項4に記載のフタロニトリル樹脂。
  8. およびPは、フェニル基である、請求項1に記載のフタロニトリル樹脂。
  9. においてLと結合された位置を基準としてオルソまたはメタ位置に化学式2の置換基が置換されており、PにおいてLと結合された位置を基準としてオルソまたはメタ位置に化学式2の置換基が置換されている、請求項8に記載のフタロニトリル樹脂。
  10. においてLと結合された位置を基準としてオルソまたはメタ位置に炭素数1〜4のアルキル基が置換されており、PにおいてLと結合された位置を基準としてオルソまたはメタ位置に炭素数1〜4のアルキル基が置換されている、請求項8に記載のフタロニトリル樹脂。
  11. 請求項1に規定する化学式1で表示される化合物を含む重合性組成物。
  12. 硬化剤をさらに含む、請求項11に記載の重合性組成物。
  13. 請求項12に記載の重合性組成物の反応物であるプレポリマー。
  14. 請求項1に記載のフタロニトリル樹脂および充填剤を含む複合体。
  15. 請求項1に規定する化学式1で表示される化合物を含む写真増感剤の前駆体組成物。
JP2018528634A 2015-12-02 2016-12-02 フタロニトリル化合物 Active JP6630830B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020150170873A KR102053093B1 (ko) 2015-12-02 2015-12-02 프탈로니트릴 화합물
KR10-2015-0170873 2015-12-02
PCT/KR2016/014090 WO2017095177A2 (ko) 2015-12-02 2016-12-02 프탈로니트릴 화합물

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018537471A JP2018537471A (ja) 2018-12-20
JP6630830B2 true JP6630830B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=58797520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018528634A Active JP6630830B2 (ja) 2015-12-02 2016-12-02 フタロニトリル化合物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10640650B2 (ja)
EP (1) EP3385251B1 (ja)
JP (1) JP6630830B2 (ja)
KR (1) KR102053093B1 (ja)
CN (1) CN108290830B (ja)
WO (1) WO2017095177A2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6818123B2 (ja) * 2016-08-08 2021-01-20 エルジー・ケム・リミテッド 重合性組成物
WO2020060262A1 (ko) 2018-09-21 2020-03-26 주식회사 엘지화학 프탈로니트릴 올리고머를 포함하는 경화성 수지 조성물 및 이의 프리폴리머
CN110256292A (zh) * 2019-06-12 2019-09-20 四川大学 含烷基的具有自催化固化特性的邻苯二甲腈单体及其制备方法与应用

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001926A (en) 1997-10-02 1999-12-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Fiber-reinforced phthalonitrile composite cured with low-reactivity aromatic amine curing agent
US5965268A (en) * 1998-06-26 1999-10-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Carbon-based composites derived from phthalonitrile resins
TWI255304B (en) * 1999-09-06 2006-05-21 Ciba Sc Holding Ag Mixtures of fluorescent whitening agents
CN102936340A (zh) * 2012-11-30 2013-02-20 吉林大学 一种双邻苯二甲腈树脂/芳香胺有机化蒙脱土纳米复合材料及其制备方法
CN102976972A (zh) * 2012-12-03 2013-03-20 电子科技大学 一种腈基树脂单体和聚合物及其制备方法
CN102993070A (zh) * 2012-12-04 2013-03-27 四川大学 含邻苯二甲腈侧基的芳香族二胺及其合成方法与应用
CN103881309B (zh) * 2014-04-11 2017-05-24 广东生益科技股份有限公司 一种无卤无磷阻燃树脂组合物
KR101959463B1 (ko) * 2015-05-22 2019-03-18 주식회사 엘지화학 프탈로니트릴 화합물

Also Published As

Publication number Publication date
US10640650B2 (en) 2020-05-05
CN108290830A (zh) 2018-07-17
EP3385251B1 (en) 2019-10-09
CN108290830B (zh) 2021-07-16
KR20170064870A (ko) 2017-06-12
EP3385251A4 (en) 2018-12-05
KR102053093B1 (ko) 2019-12-06
EP3385251A2 (en) 2018-10-10
WO2017095177A3 (ko) 2017-09-14
US20180355180A1 (en) 2018-12-13
WO2017095177A2 (ko) 2017-06-08
JP2018537471A (ja) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602394B2 (ja) フタロニトリル化合物
JP6612440B2 (ja) フタロニトリル化合物
JP6900103B2 (ja) 重合性組成物
JP6724144B2 (ja) フタロニトリル樹脂
JP6710782B2 (ja) 化合物
JP6550153B2 (ja) フタロニトリル樹脂
KR101772287B1 (ko) 프탈로니트릴 수지
JP6630830B2 (ja) フタロニトリル化合物
KR101901128B1 (ko) 프탈로니트릴 화합물
JP7080537B2 (ja) 化合物
KR102041817B1 (ko) 프탈로니트릴 화합물
KR101985800B1 (ko) 프탈로니트릴 화합물
KR102096264B1 (ko) 화합물
KR20160137132A (ko) 프탈로니트릴 화합물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6630830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250