JP2012511557A - 結合銀及び/又は銅モルデナイト触媒を用いたカルボニル化方法 - Google Patents

結合銀及び/又は銅モルデナイト触媒を用いたカルボニル化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012511557A
JP2012511557A JP2011540191A JP2011540191A JP2012511557A JP 2012511557 A JP2012511557 A JP 2012511557A JP 2011540191 A JP2011540191 A JP 2011540191A JP 2011540191 A JP2011540191 A JP 2011540191A JP 2012511557 A JP2012511557 A JP 2012511557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mordenite
catalyst
binder
copper
process according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011540191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5659164B2 (ja
Inventor
ディッツェル,エバート,ジャン
ロウ,ディビッド,ジョン
サンリー,ジョン,グレン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BP Chemicals Ltd
Original Assignee
BP Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BP Chemicals Ltd filed Critical BP Chemicals Ltd
Publication of JP2012511557A publication Critical patent/JP2012511557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5659164B2 publication Critical patent/JP5659164B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/10Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide
    • C07C51/12Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide on an oxygen-containing group in organic compounds, e.g. alcohols
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
    • B01J29/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • B01J29/18Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the mordenite type
    • B01J29/20Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the mordenite type containing iron group metals, noble metals or copper
    • B01J29/22Noble metals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
    • B01J29/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • B01J29/18Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the mordenite type
    • B01J29/20Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the mordenite type containing iron group metals, noble metals or copper
    • B01J29/24Iron group metals or copper
    • B01J35/612
    • B01J35/613
    • B01J35/615
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/0009Use of binding agents; Moulding; Pressing; Powdering; Granulating; Addition of materials ameliorating the mechanical properties of the product catalyst
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/0201Impregnation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/36Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates
    • C07C67/37Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates by reaction of ethers with carbon monoxide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2229/00Aspects of molecular sieve catalysts not covered by B01J29/00
    • B01J2229/30After treatment, characterised by the means used
    • B01J2229/42Addition of matrix or binder particles

Abstract

銀及び/又は銅を担持するモルデナイト触媒と無機酸化バインダーとを複合させることにより形成された触媒の存在下における、一酸化炭素による酢酸メチル及び/又は酢酸を製造するためのジメチルエーテル及び/又はメタノールのカルボニル化のための方法。
【選択図】図1

Description

この発明は金属を担持する結合モルデナイト沸石の調製方法およびカルボニル化触媒としてのこれらの使用に関する。
結合モルデナイトは、炭化水素変換方法、例えば米国特許第6,486,372号明細書に記載されているように芳香族炭化水素のトランスアルキル化、および国際公開第97/13826号パンフレットに記載されているように高沸点炭化水素原料の水素化分解法において、触媒としての使用に適していることは明らかである。
モルデナイトは、カルボニル化できる反応物としてのジメチルエーテルを使用するガス相カルボニル化方法における触媒としても開示されている。例えば、実質的に無水条件下で、モルデナイトまたはフェリエ型触媒の存在下において一酸化炭素による低級アルキルエーテル、例えばジメチルエーテルをカルボニル化することによって低級脂肪族カルボン酸の低級アルキルエステルを生成する方法は国際公開第2006/121778号パンフレットに記載されている。国際公開第2006/121778号パンフレットにはカルボニル化方法における結合モルデナイト沸石の使用の記載はない。
欧州特許出願公開第2000433号明細書において、メタノール及び/又はこれらの反応誘導体と分解触媒とを接触させ、一酸化炭素および水素の混合物を生成させ、その後触媒的に一酸化炭素及び水素を酢酸及び/又は酢酸メチルに変換することによって、酢酸及び/又は酢酸メチルの生成方法が記載されている。モルデナイトは一酸化炭素及び水素の混合物を酢酸及び/又は酢酸メチルへの転換のために適切な触媒として開示される。
国際公開第2007/128955号パンフレットは銀を担持したモルデナイト触媒の存在下で、アルコール及び/又はこれらの反応誘導体を一酸化炭素によりカルボニル化することによって、カルボン酸及び/又はこれらのエステルを調製する方法を記載している。
Ellis B等、11th International Congress onCatalysis 40th Anniversary,Studies in Surface Science and Catalysis,Vol.101,771−779頁、1996年の表題「直接的なハロゲン化物を含まないメタノールのカルボニル化のための不均一系触媒」には、メタノールの不均一系のカルボニル化触媒としての銅担持モルデナイトの使用が記載されている。
例えば前記国際公開第2007/128955号パンフレットから、金属担持モルデナイトはメタノールのカルボニル化を触媒するのに使用できることが知られている。ゼオライト触媒の取り扱いおよび圧縮強度を促進するために、ゼオライトは、典型的に、バインダー材料と結合され、ビーズ、ペレット又は押し出し物に形成される。しかしながら、ビーズの使用による不利益は、これらは不活性であると考えられているため活性触媒成分が置き換えられるために、使用するバインダー量を最小限にすることに務めることである。したがって、等量のバインダーを有する触媒とバインダーを有さない触媒について、前者はより高い触媒活性を示すに違いない。したがって、バインダーを含む金属担持モルデナイトであって実質的に触媒活性において減少することはない金属担持モルデナイトを提供することが望ましい。
米国特許第6,486,372号明細書 国際公開第97/13826号パンフレット 国際公開第2006/121778号パンフレット 欧州特許出願公開第2000433号明細書 国際公開第2007/128955号パンフレット
Ellis B等、11th International Congress onCatalysis 40th Anniversary,Studies in Surface Science and Catalysis,Vol.101,771−779頁、1996年
カルボニル化方法において、バインダーを含む前にモルデナイトが銅及び/又は銀を担持している場合これは達成できることが知られている。驚くべきことに、バインダーを有するモルデナイトの複合物を形成し、その後、銅及び/又は銀を担持されて調製された触媒は劣った触媒であることが知られている。
したがって、本発明は銀及び銅の少なくとも一つを担持するモルデナイトを無機酸化バインダーと複合することによって形成される触媒の存在下において、一酸化炭素により、ジメチルエーテル及びメタノールの少なくとも一つから選択されるカルボニル化できる反応物をカルボニル化して酢酸メチル及び酢酸の少なくもひとつから選択されるカルボニル化生成物を生成する方法を提供する。
本発明で使用するための触媒は銅及び銀の少なくとも一つを担持し、無機酸化バインダーと複合されるモルデナイトである。
モルデナイトはゼオライトであり、その構造はよく知られ、そして特定されており、例えば、The Atlas of Zeolite Framework Types (C.Baerlocher, W.M.Meier, D.H.Olson, 5th版 エルゼビア,アムステルダム,2001年) に定義されている。ウェブ・ベースのバージョン(http://www.iza−structure.org/databases/)は、モルデナイトを含むゼオライトについて位相的および構造的詳細の概要である。
モルデナイトは商業的に得ることができ又は合成することもできる。市販のモルデナイト型はナトリウム型、酸型及びアンモニウム型を含む。本発明に使用されるモルデナイトの望ましい型は、酸型(H−型)のモルデナイトである。ナトリウム及びアンモニウム型は、周知技術によって酸型モルデナイトへ変換することができる。例えば、アンモニウム型は高温でアンモニウム型をか焼することによって酸型に変換できる。アンモニウム塩、例えば硝酸アンモニウムとイオン交換によりアンモニウム型に最初に変換し、その後高温でアンモニウム型をか焼することで酸型に変換することで、ナトリウム型は酸型に変換できる。
典型的には、モルデナイトはシリカ:アルミナの割合を10〜100:1の範囲で有し、そのようなモルデナイトは本発明において適切に使用される。好ましくは、しかし、本発明で使用されるモルデナイトのシリカ:アルミナの割合は10〜40:1の範囲である。
好ましくは、モルデナイトのブルナウア エメットテラー(BET)表面積は窒素吸着により測定したところ100〜500m/gの範囲である。BET表面積の測定は、Heterogeneous Catalysis in Practice, McGraw−Hill Book社 1980年、100〜106頁にCharles N.Satterfieldにより述べられている。
本発明において、モルデナイトは一つ以上の銅および銀を担持されている。モルデナイトへの銅及び/又は銀金属の担持は、当業者に公知のいかなる方法、例えば、湿式含浸法、インシピエント・ウェットネス(incipient wetness)法およびイオン交換によって達成できる。イオン交換が使われる場合、モルデナイト中の陽イオン交換サイトの最大100%が銅及び/および又は銀金属イオンと交換される。交換されたモルデナイト中のいくらかの残った陽イオンは陽子であることが好ましく、ゆえにアンモニア又は酸型のモルデナイトから交換方法を開始することが便利である。
イオン交換に代わる方法として、アンモニウム又は酸型モルデナイトが銅及び/又は銀塩の溶液と含浸され、その後乾燥させる。
好ましくは、モルデナイトへの金属の担持はイオン交換により実施される。
以下のイオン交換法は銅及び/又は銀を担持するモルデナイトの調製に使用できる。適切な形態においてモルデナイトは、例えばH‐モルデナイト又はNH‐モルデナイトは銅(I)塩又は銅(II)塩、銀(I)塩から選択される金属塩の水溶液と接触させられる。
適切な銅(I)塩はハロゲン化銅、例えば塩化銅および酢酸銅を含む。
適切な銅(II)塩は硝酸銅、酢酸銅、硫酸銅、シュウ酸銅、ハロゲン化銅、例えば塩化銅を含む。
適切な銀(I)塩は硝酸銀、酢酸銀、トリフル酸銀を含む。
白色光の存在下において、銀塩は銀金属への光誘導性還元を起こす傾向にあり、そのためイオン交換は実質的に光のない状態で実施されることが好ましい。
金属塩は適切な溶媒で塩を溶解することによって水溶液の形態で使用される。適切な溶媒は脱イオン水および脱イオン水中のアンモニウム水酸化物の溶液を含む。
モルデナイトはモルデナイトがインシピエント・ウェットネス(incipient wetness)のそのレベル以上であるように金属塩溶液と接触される。
任意に、インシピエント・ウェットネス(incipient wetness)のレベルが維持され、残留金属塩溶液が溶液として残る条件で、モルデナイト/水溶液混合物は加熱される。大気圧下で、適切な温度は60〜90℃の範囲である。溶液は金属担持する所望のレベルに達するまで加熱される。
任意に加熱された溶液はその後濾過して過剰な金属塩溶液を取り除き、固形金属を担持したモルデナイトを回収する。
濾過後、固形金属を担持したモルデナイトは溶媒で洗われ、該溶媒中の金属塩溶液は水溶性であり、該溶媒はモルデナイトから交換金属を除かない。適切な溶媒は脱イオン水を含む。
好ましくは、洗われた金属を担持したモルデナイトはその後乾燥され、残りの水を除去し、流動性粉末を得る。好ましくは、乾燥は金属を担持したモルデナイトを少なくとも90℃、例えば90〜120℃の温度まで加熱することで実施される。加熱は静的空気又は流動性空気又は不活性化ガス例えば窒素条件下で実施される。
カルボニル化反応に使用する前に、金属を担持するモルデナイトは400〜600℃の範囲の温度でか焼される。か焼は静的空気又は流動性空気又は不活性化ガス、例えば窒素条件下で実施される。
モルデナイトに担持される銅及び/又は銀金属の量は、モルデナイト中のアルミニウムのグラム原子当たりの金属のグラム原子として金属の吸着率にとして表されることができる。金属担持はモルデナイト中のアルミニウムに対するモルパーセンテージとして、以下の式で表すこともできる。
モル%金属=(グラム原子金属/グラム原子アルミニウム)×100
したがって、例えば、モルデナイト中アルミニウムあたり銅の0.55グラム原子の担持はモルデナイト中アルミニウムに対する銅の55モル%担持に相当する。
本発明における使用について、金属を担持する程度は重要でなく、好ましくはモルデナイト中のアルミニウムに対して5〜200モル%の範囲である。
本発明において、無機酸化バインダーと担持されたモルデナイトを混合する前に、銅及び/又は銀はモルデナイトに担持されている。
本発明において使用されるバインダーとして適切な無機酸化物は、シリカ、アルミナ、シリカ‐アルミナ、マグネシウムケイ酸塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、チタニア、ジルコニアおよび粘土を含む。本発明での使用について、アルミナ又はシリカ‐アルミナのバインダーは特に有用である。適切なアルミナの例は、ベーマイト型アルミナ及びガンマアルミナを含む。シリカ‐アルミナが使用される場合、シリカ含有量は好ましくは5〜40重量%の範囲である。シリカ‐アルミナは、好ましくは不定形である。
バインダーはゼオライトでないことが好ましい。
好ましくは、バインダーは、バインダーが高温で安定であり、特に、触媒のか焼で使用される温度、例えば少なくとも400℃の温度で安定であるような耐熱性の無機酸化物である。
好ましくは、バインダーはメソ多孔である。この発明の目的について、メソ多孔は2〜50nmの範囲の直径を有する細孔であり、そして、語句「メソ多孔率」は、窒素BETで測定される無機酸化バインダー材料の外表面領域およびメソ多孔の総表面積の合計を意味する。適切には、バインダーのメソ多孔率は1〜500m/gの範囲である。
好ましくは、バインダーは低細孔率を有する。本発明の目的において、細孔は2nm未満の直径を有する細孔であり、そして、語句「細孔率」は、窒素BETで測定される無機酸化バインダー材料の細孔の総表面領域を意味する。適切には、バインダーの細孔率は1〜100m/gの範囲、例えば1〜10m/gの範囲である。
適切には、そのバインダーは、触媒の10〜80重量%の範囲の量、好ましくは触媒の20〜60重量%の範囲または触媒の20〜65重量%の範囲の量、例えば触媒の35〜65重量%の範囲の量で存在する。
低レベルの金属不純物、例えば鉄ならびに元素周期表の第1族、および第2族の金属、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムを含むバインダーは、特に、本願発明において有用であることが発見された。したがって、好ましくは、バインダー中の金属不純物の総量は0より大きい〜10重量%の範囲であり、より好ましくは0より大きい〜7重量%の範囲である。
本発明において使用される触媒は、無機酸化物バインダーおよび銅及び/又は銀を担持したモルデナイトの密接な混合物(複合物)を形成することによって調製することができる。バインダーおよび金属を担持したモルデナイトの密接な混合物は、例えばバインダー及び金属を担持したモルデナイト成分のスラリー混合、から練り、せん断混合または回転式乾燥し、互いに2成分の均一分散を生成する。混合した後、結合された金属担持モルデナイトは好ましくはか焼される。一般的に、か焼は400〜500℃の範囲の温度で実施される。使用前に、か焼された触媒が加圧、破砕されそしてふるいにかけられ、凝集体を形成する。
触媒の調製のための一つの方法は、金属担持モルデナイトとバインダーのスラリー混合を含む。スラリー混合は、湿った均一のペースト又はスラリーを得るために必要な期間で、モルデナイト、バインダーおよび脱イオン水を混合して行われる。スラリーはその後乾燥され、例えば80〜120℃の温度範囲で数時間で余分な水分を除き、そして全ての又は実質的にすべての物理吸着水を取り除く。この乾燥は大気圧または減圧下のいずれかで実施される。任意にはウェットペーストまたはスラリーの乾燥の前に、加圧、押出しまたは整粒により成形し、ペレット、押出成形物またはビーズを生成する。乾燥スラリーまたはスラリーの成形物は、その後、400〜500℃の範囲の温度で、約1〜10時間か焼し、触媒を形成する。
あるいは、触媒は粉末状の金属を担持したモルデナイトと乾燥バインダーを密接に混合することで形成され、金属を担持したモルデナイトとバインダーの複合物を形成する。乾燥混合は、適切な機構例えば、例えばタンブリング(tumbling)や回転によって実施されてもよい。その複合物はその後か焼されてもよい。か焼は、触媒を形成するために400〜500℃の範囲で約1〜10時間実施され、触媒を形成する。
銅及び/又は銀を担持するモルデナイトを無機酸化物バインダーと結合させることによって形成される複合物は、酢酸メチル及び/又は酢酸を生成するジメチルエーテル及び/又はメタノールのカルボニル化において、銅及び/又は銀を担持するモルデナイト/バインダー複合物と比較して改良された触媒性能を有することが分かった。
カルボニル化できる反応物はジメチルエーテル、メタノール又はこれらの混合物である。
カルボニル化できる反応物はジメチルエーテルである場合、それは実質的に純粋か、または低レベルの不活性不純物を含むことができる。商慣行において、合成ガス(水素及び一酸化炭素の混合物)の触媒変換によって、メタノール合成及びメタノール脱水触媒を経てジメチルエーテルは生産される。この触媒変換は、大部分がジメチルエーテルであるがいくらかメタノールを含む生産物を得る。本発明の方法を使用に際し、供給物に存在するメタノールの量は酢酸メチル生成へのジメチルエーテルのカルボニル化の阻害に関して影響しない条件で、ジメチルエーテル供給は少量のメタノールを含んでもよい。5重量%以下、例えば1重量%以下のメタノールがジメチルエーテル供給物中に許容されることが明らかになった。
あるいは、ジメチルエーテルは適切な原料、例えばジメチル炭酸塩からその場で(in‐situ)で生成できる。例えば、液状のジメチル炭酸塩はガンマアルミナと接触させ、ジメチル炭酸塩をジメチルエーテルと二酸化炭素に分解できる。
適切には、ガス状供給物におけるジメチルエーテルの濃度は、全ガス状供給物(任意の再利用を含む)に基づいて0.1〜20モル%の範囲でなる。
一酸化炭素は実質的に純粋な一酸化炭素であり、例えば、一酸化炭素は典型的には工業用ガス供給業者から提供されるか又はそれはカルボニル化生成物へのカルボニル化できる反応物の変換を阻害しない不純物、例えば窒素、ヘリウム、アルゴン、メタン及び/又は二酸化炭素を含んでもよい。
カルボニル化方法は水素存在下で実施できる。したがって、一酸化炭素供給物は水素を含んでもよい。水素及び一酸化炭素の混合物は炭化水素の水蒸気改質及び炭化水素の部分的な酸化によって商業的に生成される。そのような混合物は通常合成ガスと言われている。合成ガスは主に一酸化炭素と水素から成るが、少量の二酸化炭素も含んでもよい。
適切には、一酸化炭素:水素のモル比は1:3〜15:1、例えば1:1〜10:1の範囲でよい。
この方法において水素が存在する場合、少なくとも0.1barg、例えば1〜30bargの分圧で存在する。
カルボニル化できる反応物に対する一酸化炭素のモル比は、適切には1:1〜99:1、例えば2:1〜60:1の範囲である。
カルボニル化できる反応物がメタノールである場合、エーテル類へのメタノールの二量体化によって、またはメタノールと酢酸生成物とのエステル化を経て水がその場で生成するだろう。必要に応じて、水がメタノール供給物へ加えられる。加えられる水の量は、メタノール:水のモル比が50:1〜2:1の範囲であってもよい。水は、メタノール供給物と別に又は一緒に供給される。水は液体または蒸気のいずれかで供給される。
酢酸メチルへのジメチルエーテルのカルボニル化はその場で水を発生しない。水は酢酸メチル形成のためのジメチルエーテルのカルボニル化を阻害するものと考えられているため、好ましくは、ジメチルエーテルのカルボニル化は無水方法として実施される。したがって、水は実行可能に低く保たれる。これを達成するために、ジメチルエーテル、一酸化炭素、任意の水素、および触媒は好ましくはこの方法に使用する前に乾燥される。しかしながら、少量の水は酢酸メチルの形成に悪影響を与えることなく許容することができる。好ましくは、水はジメチルエーテル供給物中に2.5重量%以下で、例えば0.5重量%以下で存在してもよい。
この方法は、100〜400℃、例えば150〜350℃の範囲の温度で適切に実施される。
この方法は1〜100barg、例えば10〜100bargの範囲の圧力下で実施さる。
気体時空間速度(GHSV)は適切には500〜40,000h−1、例えば4,000〜10,000h−1の範囲である。
触媒は使用前に、高温で少なくとも1時間、窒素、一酸化炭素、水素又はそれらの混合物の流れの下で触媒を加熱することですぐに活性化されることが好ましい。
好ましくは、この方法は、実質的にはハロゲン化物、例えばヨウ化物の非存在下で実施される。用語「実質的に」とは、全ハロゲン化物、例えば反応ガス(カルボニル化できる反応物と一酸化炭素)と触媒とヨウ化物量が少なくとも500ppm未満、好ましくは100ppm未満であることを意味する。
この方法は、カルボニル化できる反応物のガス、一酸化炭素ガス及び任意に水素ガスを所望の温度及び圧力で維持された触媒の固定床、流動床又は移動床を経て、通過させることによって適切に実施される。
必要に応じて、カルボニル化できる反応物は触媒床の直前に、アルミナ床、例えばコランダムと接触できる。
カルボニル化できる反応物がメタノールである場合、主たるカルボニル化生成物は酢酸であり、メタノールの変換の程度に依存して少量の酢酸メチルも生成されるだろう。
カルボニル化できる反応物がジメチルエーテルの場合、この方法の主生成物は酢酸メチルであるが、少量の酢酸も生成される。
本発明の方法の生成物は酢酸メチル及び/または酢酸である。カルボニル化できる反応物がメタノールである場合、主たるカルボニル化生成物は酢酸であり、メタノールの変換の程度に依存して少量の酢酸メチルも生成されるだろう。カルボニル化できる反応物がジメチルエーテルの場合、この方法の主生成物は酢酸メチルであるが、少量の酢酸も生成される。本発明の方法によって生成された酢酸及び/又は酢酸メチルはガス状で除去され、その後、液体へ凝集することができる。
酢酸および酢酸メチルを加え、本発明の方法からの生成流は、未変換ジメチルエーテル及び/又は未変換メタノールも含む。
酢酸メチル及び/又は酢酸は生成流から従来技術、例えば蒸留によって回収できる。
酢酸メチルはそれ自体販売されてもよく、またはそれは他の化学反応へすすめてもよい。例えば酢酸メチル生成物の少なくとも一部は酢酸へ加水分解されてもよい。
あるいは、酢酸メチルを含む本発明の全生成流の少なくとも一部は、加水分解段階へ通過され、酢酸が実質的にそれらから分離される。
酢酸メチルの加水分解は周知技術、例えば酸触媒存在下における反応蒸留によって実施される。
本発明の生成流から回収されるか又は酢酸メチルの加水分解によって実質的に生成される酢酸は、従来の精製技術、例えば蒸留を用いて精製される。
この方法は、連続又はバッチ法いずれか、好ましくは連続法で操作される。
図1はPural SBバインダーを有する銅モルデナイトのいくつかの複合体について、稼働時間(時間)に対するカルボニル化生成物(g/l/h)の空時収量(STY)を表す。 図2は、Chinafill 200バインダーを有する銅モルデナイトおよびバインダーを有しない銅モルデナイトのいくつかの複合体について、稼働時間(時間)に対するカルボニル化生成物(g/l/h)の空時収量(STY)を表す。
この発明は、以下の実施例を参照して示される。
この実施例は、モルデナイトとバインダーを混合し、結合モルデナイトを形成しその後、結合モルデナイトに銅を担持させることによって調製された触媒(触媒1、2)と比較した、銅モルデナイトに無機酸化バインダーを結合させることによって調製された触媒(触媒3〜6)のジメチルエーテルのカルボニル化に対する効果を示す。Pural SB(ベーマイトアルミナ、Sasol)は触媒1〜6の調製でバインダーとして使用された。Pural SBは274m/gのメソ多孔率、細孔率<10m/gおよびNa、K、Ca、MgおよびFe金属不純物の総量0.19重量%を有する。
各触媒1〜6はモルデナイト中アルミニウムに対して55モル%の銅担持を有し、そして、重量比は各触媒:バインダーは80:20であった。
触媒1の調製(本発明に従わない)
アルミナに対するシリカの割合が20(CBV21A、Zeolyst)のNH‐モルデナイト8gはPural SBバインダー2gと混合された。脱イオン水は混合物に加えられ、厚いスラリーが得られ、そして完全に撹拌された。スラリー混合物はその後110℃で少なくとも20時間乾燥された。1.48g硝酸銅(II)ヘミ五水和物(98%ACS)と共に乾燥混合物は、攪拌機に設置された100ml丸底フラスコにおかれた。25ml脱イオン水は混合物に加えられ、流動性のあるスラリーを得た。フラスコの上には軽く蓋をし、内容物は一晩撹拌された。撹拌された流動性のあるスラリーは、オーブンで110℃で少なくとも15時間乾燥させて乾燥触媒1を得る前に、ロータリーエバポレーターを用いた減圧真空下で乾燥された。触媒1はその後、以下に記載のか焼の方法に従ってか焼された。
触媒2の調製(本発明に従わない)
4.5ml脱イオン水(インシピエント・ウェットネス(incipient wetness)の点に達する)が乾燥されたバインダー/モルデナイト混合物および1.48g硝酸銅(II)ヘミ五水和物(98%ACS)に加えられたことを除いて、触媒1の調製が繰り返された。この混合物はその後、触媒1の調製において記載された手順に従って乾燥される前に、15分間勢いよくかき回され、均一の混合物を可能にした。乾燥触媒はその後、以下に記載のか焼の方法に従ってか焼された。
銅モルデナイトの調製(触媒3〜6の調製において使用される)
シリカ対アルミナの割合が20(CBV21A、Zeolyst)のNH‐モルデナイト40gと7.4g硝酸銅(II)ヘミ五水和物(98%ACS)は、攪拌機に設置された500ml丸底フラスコにおかれた。100ml脱イオン水が加えられ、流動性のあるスラリーを得た。フラスコの上には軽く蓋をし、一晩撹拌された。流動性のあるスラリーは、次にオーブンで110℃で少なくとも15時間乾燥させて乾燥銅モルデナイト触媒を得る前に、ロータリーエバポレーターを用いた減圧真空下で乾燥された。触媒はモルデナイト中に含まれるアルミニウムに対して55モル%を担持している銅を有した。
触媒3の調製
乾燥銅モルデナイト8g(上記のように調製された)は2gのPural SBバインダーと混合された。脱イオン水は混合物に加えられ、厚いスラリーが得られ、そして完全に撹拌された。スラリーはその後110℃で少なくとも20時間乾燥され、乾燥触媒を得た。乾燥触媒はその後、以下の記載のか焼の方法に従ってか焼された。
触媒4の調製
銅モルデナイト(上記のように調製された)は、以下に記載されたか焼方法に従ってか焼され、か焼された銅モルデナイトを調製した。触媒3の調製方法はその後、そのように調製されたか焼された銅モルデナイト8gを用いて繰り返された。
触媒5の調製
乾燥銅モルデナイト(上記のように調製された)8gは、流動性粉末を得るために粉砕された。その粉末とPural SBバインダー1gが500mlビュッヒ粉末乾燥用フラスコに加えられ、100rpm、大気温度および大気圧下で1時間、回転され、Pural SBバインダーと複合された銅モルデナイトの触媒が得られた。触媒はその後以下の記載のか焼の方法に従ってか焼された。
触媒6の調製
銅モルデナイト(上記のように調製された)は、以下に記載されたか焼方法に従ってか焼され、か焼された銅モルデナイトを調製した。触媒5の調製方法はその後、そのように調製されたか焼された銅モルデナイト8gを用いて繰り返された。
か焼方法
触媒のか焼は、静的空気の下、ランプ率3℃/分で室温から90℃まで上昇させることによってオーブンで実施され、そして、この温度で2時間保持された。その温度はその後ランプ率約0.6℃/分で110℃まで上昇され、この温度で2時間保持された。最終的に、その温度は約3.3℃/分のランプ率で500℃までに上昇され、この温度で3時間保した後に室温まで冷却された。
ジメチルエーテルのカルボニル化
各触媒1〜6は以下の手順に従って、ジメチルエーテルをカルボニル化するために使用された。カルボニル化反応で使用する前に、各触媒はSpecac Pressを使用して33mmダイセットにおいて12トンで圧縮され、その後破砕され、そして250〜500ミクロンの粒径断片にふるい分けられた。
カルボニル化反応は、16個の反応器型からなる圧力流反応器ユニットにおいて実施された。内蔵電気加熱ジャケットを取り付けられたハステロイ管型反応器は、触媒0.6mlおよびガンマアルミナ前床0.2gを詰め込まれた。反応器及び加熱ジャケットは加熱キャビネットにおけるユニットに設置された。触媒床の温度は内蔵電気加熱ジャケットにより調節され、前床の温度は加熱されたキャビネットにより調節された。反応器は、加熱されたキャビネット内で、大気圧、窒素流下で130℃まで加熱され、そして、この温度に維持された。供給ガスは、その後、80モル%一酸化炭素と20モル%水素に交換され、この系は20bargまで加圧された。これら及びすべての後続の工程のガス流速(GHSV)は5000hr−1であった。その間に電気加熱ジャケットにより反応器は1分あたり3℃のランプ率で300℃まで加熱され、その系はその後これら条件下で2時間維持された。カルボニル化反応は、その後に76モル%一酸化炭素、19モル%水素および5モル%ジメチルエーテルを含むガス供給物を得ることを目的とした割合でジメチル炭酸塩を供給することによって開始される。一定流量の反応オフガス(off−gases)は反応器の高圧側からニードルバルブを介して取り出され、少なくとも130℃の温度で、大気圧まで下げ、そして、カルボニル化アセチル生成物(酢酸メチルおよび酢酸)の分析のためにガスクロマトグラフィーへと移動させた。カルボニル化反応のその結果は、図1に表される。
図1からわかるように、この発明にしたがって調製されない触媒1及び2に比べて、触媒3から6はカルボニル化生成物に対する改良されたSTYを提供する。
この実施例は、ジメチルエーテルのカルボニル化における、バインダーと銅モルデナイトを結合させた触媒(触媒9及び10);モルデナイトとバインダーを混合して、結合モルデナイトを形成し、その後、結合モルデナイトに銅を担持して調製された触媒(触媒7及び8);及びバインダーを有しない銅モルデナイト触媒(触媒11)の効果を示す。
Chinafill 200(アルミノケイ酸塩粘土、Amberge Kaolinwerke)は各触媒7〜10の調製においてバインダーとして使用される。Chinafill 200はメソ多孔率<10m/g、細孔率<10m/g及びNa、K、Ca、Mg及びFeの全金属不純物2.94重量%を有する。
各触媒9〜11はモルデナイト中に含まれるアルミニウムに対して55モル%を担持している銅を有し、重量比は各触媒:バインダーが80:20であった。
触媒7の調製(本発明に従わない)
Chinafill 200がPural SBの代わりにバインダーとして使用されたことを除いて、触媒1の調製が繰り返された。
触媒8の調製(本発明に従わない)
Chinafill 200がPural SBの代わりにバインダーとして使用されたことを除いて、触媒2の調製が繰り返された。
触媒9の調製(本発明に従わない)
Chinafill 200がPural SBの代わりにバインダーとして使用されたことを除いて、触媒3の調製が繰り返された。
触媒10の調製(本発明に従わない)
Chinafill 200がPural SBの代わりにバインダーとして使用されたことを除いて、触媒5の調製が繰り返された。
触媒11の調製(本発明に従わない)
銅モルデナイトは上記に記載されるように調製され、その後、上記に記載されるか焼方法にしたがってか焼された。この触媒の調製にバインダーは使用されなかった。
ジメチルエーテルのカルボニル化
各触媒7〜11は実施例1に記載されたカルボニル化反応方法にしたがってジメチルエーテルのカルボニル化に使用された。
カルボニル化反応の結果は図2に示されている。
図2から分かるように、本発明の方法にしたがって調製された触媒(触媒9及び10)は、本発明にしたがって調製されていないバインダーを含む触媒(触媒7及び8)と比べてカルボニル化生成物に対する有意に改良されたSTYを提供する。触媒9及び10は、また、バインダーを有しない触媒、触媒11に比べて、アセチル生成物に対する優れたSTYを提供する。
触媒調製
触媒A−スラリー含浸銅モルデナイト:Pural SCFバインダー
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)15gとCu(NO・2.5HO(2.67g)は脱イオン水(40ml)に加えられ、12時間、室温で撹拌された。その溶液/懸濁液は真空で80℃で濃縮され、水分を除き、その後110℃で20時間乾燥され、乾燥銅担持モルデナイトを得た。乾燥銅担持モルデナイト8gは粉砕され、自由流動粉末を得た。その粉末及び2gのPural SCFバインダー(ex Sasol)はビュッヒ粉末乾燥用フラスコに加えられ、回転蒸発器で100rpm、大気温度および大気圧下で1時間、回転させた。フラスコの内容物はその後500℃で3時間、静止空気中でか焼され、触媒Aが得られた。触媒Aの銅担持率はアルミニウムに対して約55モル%であった。
触媒B−イオン交換された銅モルデナイト:Pural SCFバインダー
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)15gは脱イオン水(150ml)中、Cu(NO・2.5HO(1.07g)の水溶液に加えられ、80℃で2時間、撹拌された。その結果物である溶液/懸濁液はその後濾過され、集められた固体は大量の脱イオン水で洗浄された(触媒10g当たり1.5L)。銅イオン交換モルデナイトはその後110℃で20時間乾燥された。乾燥銅担持モルデナイト8gは粉砕され、自由流動粉末を得た。その粉末及び2gのPural SCFバインダー(ex Sasol)はビュッヒ粉末乾燥用フラスコに加えられ、回転蒸発器で100rpm、大気温度および大気圧下で1時間、回転させた。フラスコの内容物はその後500℃で3時間、静止空気中でか焼され、触媒Bが得られた。触媒Bの銅担持率はアルミニウムに対して約55モル%であった。
触媒C−スラリー含浸銅モルデナイト:Chinafill 200バインダー
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)20gとCu(NO・2.5HO(3.56g)は脱イオン水(35ml)に加えられ、15時間、室温で撹拌された。その溶液/懸濁液は真空で80℃で濃縮され、水分を除き、その後110℃で20時間乾燥され、乾燥銅担持モルデナイトを得た。乾燥銅モルデナイト4gは粉砕され、自由流動粉末を得た。その粉末及び1gのChinafill 200バインダー(ex Amberge Kaolinwerke)はビュッヒ粉末乾燥用フラスコに加えられ、回転蒸発器で100rpm、大気温度および大気圧下で1時間、回転させた。フラスコの内容物はその後500℃で3時間、静止空気中でか焼され、触媒Cが得られた。触媒Cの銅担持率はアルミニウムに対して約55モル%であった。
触媒D−イオン交換された銅モルデナイト:Chinafill 200バインダー
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)4gはオートクレーブボンベ中で、脱イオン水(40ml)中Cu(NO・2.5HO(0.286g)の水溶液に加えられ、80℃で2時間、撹拌された。オートクレーブボンベはオートクレーブオーブンに設置され、2時間80℃で急速に回転された。オートクレーブボンベはその後大気温度に冷却された。その結果物である溶液/懸濁液は焼結式漏斗を通して濾過され、集められた固体は大量の脱イオン水で洗浄された(触媒10g当たり1.5L)。触媒は500℃で3時間、静止空気中でか焼され、触媒Dを得る前に、110℃で20時間乾燥された。触媒Dの銅担持率はアルミニウムに対して約55モル%であった。
ジメチルエーテルのカルボニル化
各触媒A〜Dは以下に示す一酸化炭素を用いたジメチルエーテルのカルボニル化の触媒のために使用された。使用する前に、各触媒は空気圧プレスを使用して13mmダイセットにおいて10トンで圧縮され、破砕され、そして125〜160ミクロンの粒径断片にふるいにかけられた。
カルボニル化反応は国際公開第2005/063372号パンフレットに記載された型の16個の同一反応器からなる圧力流反応装置ユニットで実施された。触媒を反応器に導入する前に、100〜350μmのふるい分級物のステアタイトのca.5cm床が触媒容器に取り付けられた。125〜160μmのふるい分級物のコランダムのca.5cm領域はステアタイト床の上に取り付けられた。乾燥質量に基づき(1分につき30℃のランプ率で室温から600℃まで触媒を加熱することで測定される関連する触媒の強熱減量で決定される)、触媒0.625gは、その後、コロンダム床の上におかれた。触媒は125〜160μmの粒径のca.5cmコランダム床によって覆われた。100〜350μmのふるい分級物のステアタイトのca.5cm領域がコランダム床の上に設置された。各領域は打撃あるいは振動を経て固められ、安定床および触媒領域の規定された初期高さを得た。触媒はその後4/1のCO/H混合液、流量4L/hの下、70barの反応圧まで加圧された。触媒はその後0.5℃/分で加熱され、220℃の温度で保持され、3時間保持された。その温度は、0.5deg.C/分で傾斜をつけて300℃にされ、その後3時間の滞留時間が続いた。滞留時間に達した後、ガス供給物はモル比が72/18/10の一酸化炭素、水素及びジメチルエーテル、流量4.275L/hに切り替えられた。ジメチルエーテルはガスとして流量0.4275L/hで供給され、一酸化炭素/水素/ジメチルエーテルのモル比72/18/10が得られた。加えて、窒素ガスは、0〜50ml/分の可変率で導入され、16個の反応器出口間で圧力スイングを等しくした。反応器からの出口流はガスクロマトグラフィーを通過して、反応物およびカルボニル化反応生成物の濃度を決定した。300℃、70barおよび4275/hのガス空間速度下(GHSV)の条件下で、この反応は150時間(触媒C及びDについては148時間)、続けることができた。カルボニル化生成物は、主に酢酸メチルであり、少量の酢酸が生成されたのみである。表1は140時間後の触媒A〜Dの結果を示す。
Figure 2012511557
a)ジメチルエーテル変換に基づく酢酸メチルに対する選択性
触媒B及びDと触媒A及びCのそれぞれの比較は、イオン交換によって調製された触媒B及びDがスラリー含浸によって調製された触媒A及びCと比較して酢酸メチルの改良された選択性を提供することを示す。
触媒E−銅モルデナイト
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)20gとCu(NO・2.5HO(3.56g)は脱イオン水(50ml)に加えられ、12時間、室温で撹拌された。その溶液は真空で80℃で濃縮され、500℃で3時間、静止空気中でか焼される前に、110℃で20時間乾燥された。モルデナイトはモルデナイト中に含まれるアルミニウムに対して約55モル%を担持している銅を有していた。
触媒F−銅モルデナイト:Pural SCFバインダー
アルミナに対するシリカの割合が20のアンモニウムモルデナイト(CBV21A、Zeolystインターナショナル)15gとCu(NO・2.5HO(2.67g)は脱イオン水(40ml)に加えられ、12時間、室温で撹拌された。その溶液は真空で80℃で濃縮され、110℃で20時間乾燥された。モルデナイトはモルデナイト中に含まれるアルミニウムに対して約55モル%を担持している銅を有していた。乾燥銅モルデナイト8gは徐々に粉砕され、自由流動粉末を得た。その粉末及び2gのPural SCFバインダー(Sasol)はビュッヒ粉末乾燥用フラスコに加えられ、回転蒸発器で100rpm、大気温度および大気圧下で1時間、回転させた。フラスコの内容物はその後500℃で3時間、静止空気中でか焼された。
ジメチルエーテルのカルボニル化
各触媒E及びFは上記実施例3に記載されたカルボニル化方法を用いたジメチルエーテルのカルボニル化を触媒するために使用された。反応時間140時間後の結果が以下の表2に示される。
Figure 2012511557
(a)STYはバインダー成分を除いた1時間当たりのモルデナイトのkgあたりで表される。
表2の調査から、銅担持モルデナイトへのバインダーの組み込みはバインダーを有しない銅モルデナイトと比較して触媒活性に悪影響はない。

Claims (14)

  1. 銀及び銅の少なくとも一つを担持するモルデナイトを無機酸化バインダーと複合することによって形成される触媒の存在下において、一酸化炭素により、ジメチルエーテル及びメタノールの少なくとも一つから選択されるカルボニル化できる反応物をカルボニル化して、酢酸メチル及び酢酸の少なくもひとつから選択されるカルボニル化生成物を生成する方法。
  2. バインダーを有する金属を担持したモルデナイトの複合がスラリー混合又はから練りによって実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 銅および銀の少なくとも一つを担持しているモルデナイトがバインダーと複合する前にか焼される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 触媒がか焼される、請求項1ないし3のいずれか一つに記載の方法。
  5. バインダーがシリカ、アルミナ、シリカ‐アルミナ、マグネシウムケイ酸塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、チタニア、ジルコニアおよび粘土からなる群から選択される、請求項1ないし4のいずれか一つに記載の方法。
  6. バインダーがシリカ、シリカ‐アルミナから選択される、請求項5に記載の方法。
  7. バインダーが窒素BETで測定される1〜500m/gの範囲のメソ多孔率を有する、請求項1ないし6のいずれか一つに記載の方法。
  8. バインダーが窒素BETで測定される1〜100m/gの範囲のメソ多孔率を有する、請求項1ないし7のいずれか一つに記載の方法。
  9. バインダーが元素周期表の第1族、および第2族の金属及び鉄を総量の0より大きい〜10重量%の範囲で含む、請求項1ないし8のいずれか一つに記載の方法。
  10. バインダーが触媒の10〜80重量%の範囲の量で触媒中に存在する、請求項1ないし9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 銅および銀の少なくとも一つがイオン交換によってモルデナイトに担持される、請求項1ないし10のいずれか一つに記載の方法。
  12. 水素も存在する、請求項1ないし11のいずれか一つに記載の方法。
  13. カルボニル化できる反応物がジメチルエーテルであり、方法が無水工程として実施される、請求項1ないし12のいずれか一つに記載の方法。
  14. カルボニル化生成物が酢酸メチルを含み、酢酸メチルの少なくとも一部が酢酸に加水分解される、請求項1ないし13のいずれか一つに記載の方法。
JP2011540191A 2008-12-10 2009-11-16 結合銀及び/又は銅モルデナイト触媒を用いたカルボニル化方法 Expired - Fee Related JP5659164B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08253942.0 2008-12-10
EP08253942A EP2198963A1 (en) 2008-12-10 2008-12-10 Bound mordenite zeolite carbonylation catalyst
PCT/GB2009/002673 WO2010067043A1 (en) 2008-12-10 2009-11-16 Carbonylation process using bound silver and/or copper mordenite catalysts

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012511557A true JP2012511557A (ja) 2012-05-24
JP5659164B2 JP5659164B2 (ja) 2015-01-28

Family

ID=40578148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011540191A Expired - Fee Related JP5659164B2 (ja) 2008-12-10 2009-11-16 結合銀及び/又は銅モルデナイト触媒を用いたカルボニル化方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US8471058B2 (ja)
EP (2) EP2198963A1 (ja)
JP (1) JP5659164B2 (ja)
KR (1) KR101661781B1 (ja)
CN (1) CN102245298B (ja)
BR (1) BRPI0922914A2 (ja)
CA (1) CA2745888A1 (ja)
MY (1) MY154020A (ja)
RU (1) RU2525916C2 (ja)
TW (1) TWI490198B (ja)
UA (1) UA104881C2 (ja)
WO (1) WO2010067043A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514105A (ja) * 2013-03-08 2016-05-19 ビーピー ケミカルズ リミテッドBp Chemicals Limited カルボニル化プロセス
JP2018526406A (ja) * 2015-09-11 2018-09-13 中国科学院大▲連▼化学物理研究所Dalian Institute Of Chemical Physics,Chinese Academy Of Sciences メタノールカルボニル化によって酢酸を製造する方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2534198T3 (es) * 2010-08-27 2015-04-20 Technical University Of Denmark Catalizadores RCS de zeolita de tipo mordenita con cobre
CN102847550B (zh) * 2012-09-17 2014-11-05 浙江大学 一种甲醇羰基化制乙酸和乙酸甲酯的催化剂及其制备方法
EP2935173A1 (en) * 2012-12-21 2015-10-28 BP Chemicals Limited Integrated process for the production of methanol and methyl acetate
UA116465C2 (uk) * 2013-03-08 2018-03-26 Бп Кемікалз Лімітед Спосіб карбонілювання
CN103657715B (zh) * 2013-12-04 2015-08-19 中国科学院山西煤炭化学研究所 甲醇或二甲醚羰基化合成醋酸甲酯的催化剂及制法和应用
CN104725229B (zh) * 2013-12-23 2017-05-31 中国科学院大连化学物理研究所 制备聚甲氧基二甲醚羰化物及甲氧基乙酸甲酯的方法
US10695756B2 (en) * 2015-06-12 2020-06-30 Enerkem, Inc. Metal-loaded zeolite catalysts for the halogen-free conversion of dimethyl ether to methyl acetate
US10189763B2 (en) 2016-07-01 2019-01-29 Res Usa, Llc Reduction of greenhouse gas emission
WO2018004992A1 (en) 2016-07-01 2018-01-04 Res Usa, Llc Conversion of methane to dimethyl ether
US9938217B2 (en) 2016-07-01 2018-04-10 Res Usa, Llc Fluidized bed membrane reactor
CN107973716B (zh) * 2018-01-04 2020-05-12 西南化工研究设计院有限公司 一种二甲醚羰基合成乙酸甲酯的方法
CN109438239B (zh) * 2018-11-20 2020-09-01 西南化工研究设计院有限公司 一种二甲醚羰基化可调控合成醋酸甲酯和醋酸的方法
CN110560150B (zh) * 2019-09-12 2020-09-01 厦门大学 一种甲醇羰基化制乙酸甲酯催化剂及其应用
RU201221U1 (ru) * 2020-06-23 2020-12-03 Акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Полюс" им. М.Ф. Стельмаха" Устройство частотной подставки для зеемановских лазерных гипроскопов

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3527826A (en) * 1968-05-27 1970-09-08 Toray Industries Catalyst for the disproportionation of toluene
US3780121A (en) * 1971-09-02 1973-12-18 Texaco Inc Disproportionation of alkylaromatics
JPS6054732A (ja) * 1983-08-10 1985-03-29 モ−ビル オイル コ−ポレ−シヨン 炭化水素転化触媒
JPH11147042A (ja) * 1997-11-18 1999-06-02 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造方法
WO2007128955A1 (en) * 2006-04-12 2007-11-15 Bp Chemicals Limited Process for the preparation of carbonylation products

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4612387A (en) * 1982-01-04 1986-09-16 Air Products And Chemicals, Inc. Production of carboxylic acids and esters
GB9223170D0 (en) * 1992-11-05 1992-12-16 British Petroleum Co Plc Process for preparing carboxylic acids
US5696284A (en) * 1995-06-21 1997-12-09 Bp Chemicals Limited Process for the carbonylation of alkyl alcohols and/or reactive derivatives thereof
AU6974596A (en) 1995-10-12 1997-04-30 Dow Chemical Company, The Hydrocracking over a mordenite zeolite catalyst
FR2761905B1 (fr) 1997-04-09 1999-05-14 Inst Francais Du Petrole Catalyseur a base de mordenite desaluminee contenant au moins un metal des groupes vi, vii et viii, et son utilisation en dismutation et/ou transalkylation d'hydrocarbures aromatiques
US20060052236A1 (en) * 1999-09-07 2006-03-09 Angevine Philip J Hydroprocessing catalyst with zeolite and high mesoporosity
DE10361003B3 (de) 2003-12-23 2005-07-28 Hte Ag The High Throughput Experimentation Company Vorrichtung und Verfahren zur Druck- und Flusskontrolle in Parallelreaktoren
GB0409490D0 (en) * 2004-04-28 2004-06-02 Bp Chem Int Ltd Process
US20060252959A1 (en) 2005-05-05 2006-11-09 The Regents Of The University Of California Process for carbonylation of alkyl ethers
GB0607395D0 (en) * 2006-04-12 2006-05-24 Bp Chem Int Ltd Process
EP2000433A1 (en) * 2007-06-08 2008-12-10 BP Chemicals Limited Process for the preparation of acetic acid and/or methyl acetate

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3527826A (en) * 1968-05-27 1970-09-08 Toray Industries Catalyst for the disproportionation of toluene
US3780121A (en) * 1971-09-02 1973-12-18 Texaco Inc Disproportionation of alkylaromatics
JPS6054732A (ja) * 1983-08-10 1985-03-29 モ−ビル オイル コ−ポレ−シヨン 炭化水素転化触媒
JPH11147042A (ja) * 1997-11-18 1999-06-02 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造方法
WO2007128955A1 (en) * 2006-04-12 2007-11-15 Bp Chemicals Limited Process for the preparation of carbonylation products
JP2009533403A (ja) * 2006-04-12 2009-09-17 ビーピー ケミカルズ リミテッド カルボニル化生成物の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013056927; Studies in Surface Science on Catalysis Vol.101, 1996, p.771-779 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514105A (ja) * 2013-03-08 2016-05-19 ビーピー ケミカルズ リミテッドBp Chemicals Limited カルボニル化プロセス
JP2018526406A (ja) * 2015-09-11 2018-09-13 中国科学院大▲連▼化学物理研究所Dalian Institute Of Chemical Physics,Chinese Academy Of Sciences メタノールカルボニル化によって酢酸を製造する方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2198963A1 (en) 2010-06-23
TWI490198B (zh) 2015-07-01
TW201024256A (en) 2010-07-01
US8471058B2 (en) 2013-06-25
CN102245298A (zh) 2011-11-16
US20110237825A1 (en) 2011-09-29
KR20110106846A (ko) 2011-09-29
EP2364212A1 (en) 2011-09-14
BRPI0922914A2 (pt) 2016-01-26
RU2525916C2 (ru) 2014-08-20
UA104881C2 (uk) 2014-03-25
CN102245298B (zh) 2015-07-22
WO2010067043A1 (en) 2010-06-17
RU2011127903A (ru) 2013-01-20
CA2745888A1 (en) 2010-06-17
KR101661781B1 (ko) 2016-09-30
MY154020A (en) 2015-04-30
JP5659164B2 (ja) 2015-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5659164B2 (ja) 結合銀及び/又は銅モルデナイト触媒を用いたカルボニル化方法
JP5480286B2 (ja) 無機酸化物に支持されたモルデナイトによって触媒されるカルボニル化方法
US8809573B2 (en) Carbonylation process
US8536369B2 (en) Process for the carbonylation of dimethyl ether
US8431732B2 (en) Carbonylation process for the production of methyl acetate
JP2012526787A (ja) カルボニル化プロセス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140218

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140318

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140926

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20141015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5659164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees