JP2012509776A - ツール保持具 - Google Patents

ツール保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2012509776A
JP2012509776A JP2011537883A JP2011537883A JP2012509776A JP 2012509776 A JP2012509776 A JP 2012509776A JP 2011537883 A JP2011537883 A JP 2011537883A JP 2011537883 A JP2011537883 A JP 2011537883A JP 2012509776 A JP2012509776 A JP 2012509776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool holder
cutting oil
lubricant
pull rod
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011537883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5762301B2 (ja
Inventor
ライナウアー,ヨーゼフ
Original Assignee
マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE200910022199 external-priority patent/DE102009022199B4/de
Application filed by マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー filed Critical マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー
Publication of JP2012509776A publication Critical patent/JP2012509776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5762301B2 publication Critical patent/JP5762301B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/04Tool holders for a single cutting tool
    • B23B29/046Tool holders for a single cutting tool with an intermediary toolholder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/24Chucks characterised by features relating primarily to remote control of the gripping means
    • B23B31/26Chucks characterised by features relating primarily to remote control of the gripping means using mechanical transmission through the working-spindle
    • B23B31/261Chucks characterised by features relating primarily to remote control of the gripping means using mechanical transmission through the working-spindle clamping the end of the toolholder shank
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2250/00Compensating adverse effects during turning, boring or drilling
    • B23B2250/12Cooling and lubrication
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T279/00Chucks or sockets
    • Y10T279/17Socket type
    • Y10T279/17411Spring biased jaws
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/303976Milling with means to control temperature or lubricate
    • Y10T409/304032Cutter or work
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/30952Milling with cutter holder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T82/00Turning
    • Y10T82/25Lathe
    • Y10T82/2585Tool rest
    • Y10T82/2587Turret type holder [e.g., multiple tools, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T82/00Turning
    • Y10T82/25Lathe
    • Y10T82/2585Tool rest
    • Y10T82/2589Quick release tool or holder clamp

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

本発明は、中空テーパシャンクチャッキング機構を具備したツール保持具であって、一つの中心軸(9)、一つのツールの中空シャンクの内部に挿入可能な少なくとも一つのクランプジョー(7)を有する一つのチャック装置(7)、前記少なくとも一つのクランプジョー(7)が、前記プルロッド(13)が第1の作動位置にある時には、半径方向外側に向かって一つのクランプ位置に押しやられて、前記プルロッド(13)が第2の作動位置にある時には、半径方向内側に前記中心軸(9)に向かって退避可能であるように、前記少なくとも一つのクランプジョー(7)と協働するようになっている、前記中心軸(9)の向きに沿って運動可能な一つのプルロッド(13)、及び、前記プルロッド(13)と協働する一つの作動装置(27)を有している、ツール保持具に関する。前記作動装置(27)が、前記中心軸(9)に対して一定の角度、好適には90°の角度を成して運動する一つの作動要素(31)を有しており、これに少なくとも一つの作動部材(33)が含まれること、前記プルロッド(13)が、少なくとも一つの係合部材(99)を有すること、及び、前記作動要素(31)が半径方向に転位する際には、前記作動部材(33)により前記プルロッド(13)の軸方向の変位が引き起こされるように、前記作動部材(33)及び前記係合部材(99)が一種のウェッジ伝動機構を形成することが提案される。
【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の各特徴を具備したツール保持具に関する。
中空テーパシャンクチャッキング機構を有するツール保持具は知られており、中空テーパシャンクの構成方式は、DIN及びISOにより規定されている。
ここで論じる種類のツール保持具は、中空テーパシャンクが備えられたツールの他にも、中空テーパシャンクが備えられたアダプタ、コネクタ、及びその類を受け入れて、保持部に固定して接続する為に利用されるものである。そのようにしてクランプされたツールは、被加工物を加工する為に使用される。例えば旋削バイトを使用して、回転する被加工物から切粉を切除する。この場合ツールは静止しており、換言すれば、例えばツール保持具の中心軸まわりに、ツールが回転することはない。しかしここに言う種類のツール保持具は、通例はツール側が回転されることになるドリル加工、リーマ加工、又はミリング加工の為にもツールを導入可能であるように、ツールを受け入れて保持できるようにもなっている。このツール保持具の軸方向の全長、即ち中心軸の向きに測った長さは、多くのケースでかなり大きくなることが分かっているが、それにより、そのようなツール保持具の導入の可能性に制約を受けている。
したがって、本発明の課題は、中心軸の向きに測った全長を比較的短くすることで、限られた空間条件下でも、被加工物の加工に利用されるツールを受け入れて保持できるようにした、ツール保持具を得ることにある。
この課題を解決する為に、請求項1に記載の各特徴を具備したツール保持具が提案される。即ちこのツール保持具には、一つの中心軸と、一つのチャック装置と、このチャック装置と協働する一つのプルロッドとを有しており、他にも一つの作動装置を有しており、これを利用して、プルロッドを作動させる、即ち転位させることができるようになっている、一つの中空テーパシャンクチャッキング機構が含まれている。このツール保持具は、作動装置が、中心軸に対して一定の角度、好適には90°の角度を成すように運動可能な一つの作動要素を有しており、この作動要素に少なくとも一つの作動部材が含まれることを特色としている。これに対応して、プルロッドには、少なくとも一つの係合部材が備えられている。このツール保持具の特殊性は、作動部材と係合部材とが一種のウェッジ伝動機構を形成しており、これを利用して、作動要素の半径方向の運動、即ち中心軸に対して垂直な転位が、プルロッドの中心軸の向きに沿った軸方向の変位に変換される点にある。従来型のプルロッドは、ツール保持具を貫くように延びており、ツール保持具の奥の方に位置するその端部のところで掴まれて、軸方向に作用する力がこれに加えられるようになっている。そこには通常、油圧式、空気圧式、又は他にも電気式のアクチュエータが導入されるようになっている。それにより、ツール保持具の軸方向の全長が非常に長くなることが明らかである。この点で、プルロッドの運動がウェッジ伝動機構を介して行われことにより、ツール保持具の全長を大幅に短縮することが可能となる。
ツール保持具の好ましい実施例においては、このウェッジ伝動機構が複動式に構成されるようになっている。そのような実施形態では、プルロッドを二つの方向に運動させて、チャック装置を作動させることが可能となる。即ちこのチャック装置は、ツールの中空テーパシャンクを把握する目的だけで、その少なくとも一つのクランプジョーが半径方向外側に向かって転位されるように、これを起動できる訳ではない。それどころか他にも、ツールの中空シャンクを解放する為に、チャック装置を能動的にその解放位置に転位させることが可能となっている。その際にはプルロッドが、クランプされているツールを突き出す為に、これに向かって更に移動されるようにすると非常に好ましい。
非常に好ましい実施例においては、作動要素がプルロッドを側方から把持するようになっている。その際には、プルロッドの軸方向の運動を誘発させる為に、作動要素の作動部材がプルロッドの係合部材に接続されてこれと協働するようになっている。即ちウェッジ伝動機構は、力が側方からプルロッドに導入されるようにすることで、ツール保持具の奥の方に位置するプルロッドの端部が自由のままとなって、そこに切削油/潤滑剤を導入することができるように、構成されている。この切削油/潤滑剤は、続いて、クランプされているツールの活動中の切刃の冷却及び潤滑の目的で、適切な周知の方法により、この切刃に導かれることになる。即ち本発明に従ったこの構成方式により、ツール保持具の軸方向の全長が短縮されるだけでなく、設計構造上特段の工数をかけずに、切削油/潤滑剤を通してやることも可能となる。更にその上に、駆動軸又はプッシュロッド又はその他の作動要素を、このプルロッドに通して取り廻すことも可能となる。
ツール保持具の更にもう一つの実施例は、ツール保持具の内部における切削油/潤滑剤の流れ方に影響を与えられるようにする為に利用される、一つの切削油/潤滑剤制御装置が備えられることを特色としている。即ち切削油/潤滑剤は、異なる切削油/潤滑剤供給経路で、ツールに導くことができるようになっている。
ツール保持具の別の好ましい実施例は、一つの切削油/潤滑剤チューブを特色としているが、この切削油/潤滑剤チューブは、中心軸に対して共軸で配置されてプルロッドの中にはめ込まれており、切削油/潤滑剤を、クランプされたツールに、特にこのツールの中心部に構成された一つの切削油/潤滑剤通路に更に導くようになっている。この場合は、切削油/潤滑剤が、供給源から、切削油/潤滑剤チューブの奥の方に設けられた、ツール保持具の中心軸の領域に位置する一つの通路部分に導かれるように、切削油/潤滑剤制御装置が調整されている。
ツール保持具のその他の構成形態については、夫々の従属請求項から明らかにされる。
以下では本発明を図面に基づき詳しく解説する。
中空テーパシャンクチャッキング機構が動作状態にある、ツール保持具の縦断面図である。 中空テーパシャンクチャッキング機構が解放位置にある時の、図1に示されるツール保持具の縦断面図である。 図1及び2に示される断面図の切断面に対して傾斜した切断面に沿った、一つの切削油/潤滑剤制御装置が見える断面図である。 星形タレットの部材である、図1から3に描写されるツール保持具の前面を正面から見た平面図である。 これ迄の図に対して変形された実施例を描写した、切削油/潤滑剤制御装置が位置する平面でツール保持具を切り取った時の断面図である。 切断面を図5に対して90°回転した時の、切削油/潤滑剤制御装置の詳細な断面図である。 ここではドラム形タレットとして構成されている、図5に示されるツール保持具の前面図である。 図5から7に図示されるツール保持具の一部を分解して示す斜視図である。 図1から4に基づくツール保持具の実施例において使用される、切削油/潤滑剤制御装置の斜視図である。 第1の作動位置にある時の、切削油/潤滑剤制御装置の更にもう一つの実施例の斜視図である。 図10からの切削油/潤滑剤制御装置の縦断面図である。 ツール保持具の更にもう一つの実施例の前面図である。 図12からのツール保持具を、切削油/潤滑剤制御装置が配置されている一つの平面で切り取った時の断面図である。 第2の作動位置にある時の、図10からの切削油/潤滑剤制御装置の斜視図である。 図14からの切削油/潤滑剤制御装置の縦断面図である。 切削油/潤滑剤制御装置が第2の作動位置を取っている、図12に示されるツール保持具の前面図である。 図16からのツール保持具を、切削油/潤滑剤制御装置が配置されている一つの平面で切り取った時の断面図である。
図1には、中空テーパシャンクチャッキング機構3を具備したツール保持具1が示されている。これには、少なくとも一つのクランプジョー7を有する一つのチャック装置5が含まれている。ツール保持具1内に把握されることになる、ここには図示されないツールの中空シャンクにクランプ力を極力一様に導入できるようにする為に、チャック装置は通例、ツール保持具1の中心軸9に対して同心で、互いに対して等間隔で配置される複数のクランプジョー7を有している。これらのクランプジョー7は、ここには図示されないツールの中空シャンクを内側からくわえて、中空シャンクの内側に設けられたクランプ面と協働するが、これらのクランプ面は、夫々のクランプジョー7から実質的に半径方向に発生される力、即ち中心軸9に対して垂直に作用する力が、半径方向外側に向かって作用する、中空テーパシャンクをツール保持具1の保持面に対して押し付ける力の成分と、ツールの中空シャンクを中心軸9の向きに沿ってツール保持具1の奥の方へと引き込む力の成分とに分解されるように構成されている。ここで論じる種類のクランプジョーを具備したチャック装置は周知である為に、これについてはそれ以上立ち入らないものとする。
ツール保持具1は、中心軸9の向きに沿って、好適にはこれに対して同心で配置される、ツール保持具1の前面15を起点としてその奥の方へと延びている、一つのプルロッド13を有している。このプルロッド13は、好適には回転対称形に構成されており、前面15に向かって拡幅された円錐形状に構成されている、少なくとも一つのクランプジョー7が当接するようになっている、一つの第1の外面部分17を有している。プルロッド13が、図1においては右側に向かってツール保持具1の奥の方に転位されると、少なくとも一つのクランプジョー7は、この第1外面部分17に沿って摺動すると同時に、この第1外面部分17によって半径方向外側に向かって押し広げられるようになっている。この少なくとも一つのクランプジョーの、第1外面部分17とは反対側に位置する方の端部19は、一つの受入れ部分21に格納されているが、この受入れ部分21は、プルロッド13が右側に向かって運動する際には、この少なくとも一つのクランプジョーが、中心軸9の向きに沿って退避するのではなくて、この端部19の領域において傾動可能であるように、構成されている。
少なくとも一つのクランプジョー7用のこの受入れ部分21は、中心軸9に対して同心で配置される一つのスペーサワッシャ23により形成されるが、その内側には、周囲をぐるりと取り囲まれた一つの内部空間が構成されており、これが受入れ部分21を取り巻くようになっている。この内部空間は、図1においては右側に位置する領域に一つの小径部を有しているが、それにより、軸方向のストッパとして機能する一つのストップ肩部25が形成されるようにしており、少なくとも一つのクランプジョー7は、これに当接して、中心軸9の向きに沿って―図1の右側に向かって―退避できないようにしている。
図1から、プルロッド13をツール保持具1の中心軸9の向きに沿って転位させる為に利用される、一つの作動装置27を確認することができる。この作動装置27は、前面15側から見て、ツール保持具1の更に奥の方に配置されており、スペーサワッシャ23を通過してツール保持具1の奥の方へと突出しているプルロッド13の端部29と協働するようになっている。作動装置27は、ここではツール保持具1の中心軸9に対して垂直に転位可能な、プッシュスリーブとも呼ばれる一つの作動要素31を有している。作動要素31は、この中心軸9に対してある一定の角度を成して変位可能であるように、構成されたものであってもよいことが判明している。作動要素31は、ここでは確認することができないプルロッド13に備えられる一つの係合部材と協働して一種のウェッジ伝動機構を形成する、少なくとも一つの作動部材33を有している。このウェッジ伝動機構は、作動要素31が半径方向に転位されると、作動部材33が軸方向に変位されるように、即ちプルロッド13の中心軸9の向きに沿った変位がもたらされるように、レイアウトされている。
図1において、この作動要素は、中心軸9に近い位置に配置されている、即ちツール保持具1の内部に向かって転位されている。それによりプルロッド13は、図1においては右側に向かって、即ちこれも又ツール保持具1の奥の方へと転位されている。それにより、軸方向に退避することができない少なくとも一つのクランプジョー7は、第1外面部分17に沿って摺動して、半径方向外側に向かってそのクランプ位置へと押しやられるが、この位置においては、ここには図示されないツールの中空シャンクがツール保持具1に確実に固定されることになる。
図1に描写される実施例においては、チャック装置5の全てのクランプジョーが一緒に半径方向外側に向かって転位されることによって、ツールの中空シャンクには、内側から作用する力が極めて一様に加えられて、中空シャンクはツール保持具1に対して正確に位置合わせされた状態で保持されることになる。
作動要素31は、一つの適切な駆動装置により、中心軸9を基準として、内向き、外向きのどちら側へも運動されるようになっている。そこでは油圧式、空気圧式、電気式の駆動装置、又はその類のものを使用することができる。非常に簡単に実現できるのは、好適には差動ねじとして構成される一つのねじ付きスピンドル35を利用した、手動操作による作動要素31の転位であり、このねじ付きスピンドル35は、従来より知られるところであるが、ねじが逆向きに切られている二つ雄ねじ領域を有している。第1のねじ部分は作動要素31と協働し、又第2のねじ部分は、ツール保持具1にねじ込まれてこれと係合する。製造技術上の理由から、ツール保持具1のここに図示される好ましい実施例においては、ツール保持具1内に係止できるようになっている、ねじ付きスピンドル35の雄ねじと協働する雌ねじが切られた一つのねじ要素37が備えられている。このねじ要素37は、ツール保持具1内に雄ねじを利用して係止可能なリングナットとして構成されると好適である。
ツール保持具1の組付け工程においては、この作動要素31が、中空テーパシャンクチャッキング機構3のそれ以外の要素を組み付ける前に、ツール保持具1の奥の方に挿入されるようになっている。その後で、外部から手が届く一つの開口部39から、ねじ付きスピンドル35を作動要素31の中に所望される領域だけねじ込んで、続いて、このねじ付きスピンドル35を保持しながら、リングナットをツール保持具1にねじ込んで固定することが可能となる。それにより、作動部材33が中心軸9に対して転位される時には、ねじ付きスピンドル35を、一方では作動要素31のところで、他方ではツール保持具1のところで支持することができる。
プルロッド13は、ツール保持具1の奥の方では、中心軸9に対して半径方向に支持されるように、支承されると好適である。作動要素31が内向きに運動される時には、作動部材33を介してプルロッド13のこの端部29に半径方向力が導入される。プルロッド13は、プルロッド13の本体45から出て、―図1において―中心軸9から見て下側に向かって延びて、相方の支持壁部41に当接している一つの突出部43を介して、この支持壁部41に支持されるようにするとよい。
作動要素31が半径方向外側に向かって運動される時には、このウェッジ伝動機構を介して、半径方向―図1においては上側に向かって―に作用する力がプルロッド13のこの端部39に導入される。それにより誘導されるプルロッド13の傾動に起因して、プルロッド13から少なくとも一つのクランプジョー7への入力が不均一となることがある。これを回避する為には、突出部43の内部に係止されている、ツール保持具1に設けられた一つの適切なリセス49内を摺動するようになっている、中心軸9に対して実質的に平行に延びる一つのピン47が備えられるとよい。しかし他にも、このピン47をツール保持具1内に係止して、ピン47とリセス49間に一種の滑りばめをもたらすようにすることも考えられる。いずれにせよこのピン47により、プルロッド13の中心軸9の向きに沿った軸方向の転位が妨げられないこと、しかし、作動要素31が内向き及び/又は外向きに運動される時には、プルロッド13が、半径方向に保持されて支持される以外にも、案内されることが保証される。
図1から更に明らかであるように、作動要素31は、スペーサワッシャ23の奥側に位置する側面に沿って摺動可能であるように支持されている。作動要素31は、それとは反対側では、ツール保持具1の奥の方に設けられた一つの支持面53により案内されるようになっている。これは、ツール保持具1に非常にコンパクトな構造をもたらしている。プルロッド13が、ツール保持具1の奥の方では、チャック装置5から少しだけしか突出していないこと、又その自由端29が、スペーサワッシャ23を通過して、作動要素31がこの端部29と協働可能な位置迄しか突出していないことが明らかである。
基本的には、プルロッド13の自由端29に一つの端壁を備えること、更にそこに作動要素31と協働するウェッジ伝動機構を備えることも可能である。この場合は、プルロッド13を、図1に図示されるものよりも更に短く構成できるかもしれない。
ツール保持具1のここに図示される実施例は、作動要素31がプルロッド13の右側の端面領域ではなくて、プルロッド13の端部29の外側と係合することを特色としている。それにより、プルロッド13を中空に構成して、端部29を開口状態とすることが可能となる。それによりプルロッド13の内部空間55は、ツール保持具1内の一つの空隙57と連通することになるが、そこではこの内部空間55と空隙57が、一列に並ぶように、中心軸9に対して共軸に構成されている。したがって、ここには図示されない、一つの駆動軸、一つのプッシュロッド、又は駆動機構とも呼ばれるその他の作動要素を、これがツール保持具1の中に差し込まれたツールにはまり込んでこれと係合するように、ツール保持具1に通し、更にプルロッド13の内部空間55に通して取り廻すことが可能となる。即ちここでは、ドリル加工、リーマ加工、ミリング加工、又はその類の加工を可能とする為に、被加工物の加工用の回転式切刃を少なくとも一つ有しているツールを備えられるようになっている。プルロッド13の内部を軸方向に転位可能な一つのプッシュロッドを介して、ツールにプッシュ力及び/又はプル力を加えることで、そこにあるツール部材又はその類を作動させることが可能となる。
即ち、ツール保持具1のここに図示される実施例は、全長を非常に短くして構成されること、及び、作動装置27のこの特殊な構成方式により、プルロッド13を中空に構成可能であり、それにより一つの駆動軸を、これに通して、ツール保持具1にはめ込まれたツールのところまで取り廻すことが可能であることが明らかである。即ち、ここに説明されるツール保持具1にはめ込むことができるのは、例えば旋削用の一つの固定式切刃を具備したツールだけに限られてはいない。それどころかむしろ、穴開け加工及び/又は穴の内面加工を行えるようにする為に使用されるツールを受け入れて保持することも可能である他にも、被加工物の相応の加工に利用されるミリングカッタを使用することも可能である。他にもこのツール保持具1には、プッシュロッドにより誘導される力によってツールに対して転位可能なスライダ又はその類を有しているツールもはめ込むことができる。
図1に図示されるツール保持具1は、ツール保持具1の前面領域を覆う一つの取付けフランジ59を有しており、ツール保持具1の中に受け入れられて保持されることになるツールは、この取付けフランジ59に挿入できるようになっている。この取付けフランジ59は、ここではツール保持具1の奥の方迄達して、作動要素31とスペーサワッシャ23をツール保持具1の内部に閉じ込めて、これらの要素をそこに固定している。他にもこの取付けフランジ59は、少なくとも一つのクランプジョー7を受入れ部分21の中に保持するように構成されている。その為に取付けフランジ59のスペーサワッシャ23と隣接する端部61の内径は、受入れ部分21の内径よりも一回り小さくなっている。即ちこの端部61とスペーサワッシャ23のストップ肩部25との間に、一つの受入れ領域が作り出されて、その中に、少なくとも一つのクランプジョー7の端部19が、軸方向、即ち中心軸9の向きには転位不能であるが、傾動可能であるように保持されるようにしている。プルロッド13は、この受入れ部分21の内部に、少なくとも一つのクランプジョー7が、半径方向内側に向かって、即ち中心軸9に向かって退避し得ないように、確実に保持されるような外径を有している。
即ちここでは、プルロッド13の外面と、ツール保持具1の奥の方に配置される取付けフランジ59の端部61と、スペーサワッシャ23との間に、チャック装置5とその少なくとも一つのクランプジョー7の為の、シンプルでしかも確実な保持部が、簡単にもたらされるようになっている。
図2には、図1に描写されたツール保持具1の実施例が示されている。同じ部品には同じ符号が付されている為に、図1に関する説明を参照されたい。
図2には、解放位置、即ち、ツールの中空テーパシャンクをツール保持具1に問題なく差し込むか、又はそこから取り出すことができる位置にある時の、チャック装置5が描写されている。少なくとも一つのクランプジョー7は、その端部29まわりに傾動されており、それによりその頭部29'は、端部29まわりに内側に中心軸9に向かって傾動されている。即ちこの頭部29'は、プルロッド13の第1の外面部分17には最早位置しておらず、むしろ、プルロッド13の外面に設けられた一つの凹所により形成された、外径が第1の外面部分17の外径よりも小さくなっている第2の外面部分17'に位置している。それにより少なくとも一つのクランプジョー7の頭部29'は、十分に中心軸寄りの内側に位置することになる為に、ツールの中空シャンクを、ツール保持具1若しくは取付けフランジ59の奥の方へと、容易に、何物にも妨げられずに挿入することができる。
少なくとも一つのクランプジョー7の頭部29'の、解放位置に戻る為の中心軸9に向かう転位を可能とする為に、プルロッド13は、中心軸9の向きに沿って、ツール保持具1から外側に向かって、図2においては左側に向かって、転位されるようになっている。この転位は、作動装置27の作動要素31が、ねじ付きスピンドル35を利用して、中心軸9から遠ざかるように外側に向かって転位されることによって引き起こされる。このねじ付きスピンドル35の転位に伴い、作動要素31の作動部材33も又、外側に向かって転位されることになる。この作動部材33は、ここでは見ることができないプルロッド13の一つの係合要素と共に、一種のウェッジ伝動機構を形成する為に、作動要素31のこの外向きの運動は、プルロッド13の左側に向かう軸方向の転位に変換される。
プルロッド13のこの時の転位ストロークは、プルロッド13の端面63が、ここには図示されないツールに当たり、これをツール保持具1から突き出すように選定されるとよい。
即ちこのツール保持具1は、一種のウェッジ伝動機構を利用して、中心軸9の向きに沿って運動するプルロッド13が、第1の向きに、図1において右側に向かって運動する際には、ツール保持具1内でツールのクランプがもたらされ、又それとは逆向きに、図2において左側に向かって運動する際には、クランプされたツールが解放されて、相応にレイアウトされる場合はツール保持具1から突き出されることを特色としている。これについては、作動要素31を中心軸9に対して正確に直角に運動させる必要はないことが判明している。ウェッジ伝動機構が相応に構成される場合には、作動部材31の運動軌跡が中心軸9に対して一定の角度を成すようにしてもよい。
プルロッド13は、これが軸方向に運動する際には、ピン47により、半径方向に支持されるだけでなく、軸方向にも、即ち中心軸9の向きに沿っても、案内されるようになっている。
即ち、チャック装置5がリリース位置とも呼ばれるこの解放位置にある時には、少なくとも一つのクランプジョー7に、半径方向外側に向かって作用する力が加わらないようになっている。それどころかむしろクランプジョー7は、ツールの中空シャンクがツール保持具1の中に問題なく押し込まれる、又はそこから引き出されることが可能な場合には、中心軸9に向かって退避するようになっている。
少なくとも一つのクランプジョー7の、何らかの強制的な戻り案内部が備えられると好適である。これは、ここでは、少なくとも一つのクランプジョー7の頭部29'領域に、適切な方法により位置がずれないように固定される一つの弾性復元要素Rを備えることにより、達成している。これは、Oリングとして、輪ばねとして、又は円筒コイルばねとして構成されたものであるとよい。ここでは、少なくとも一つのクランプジョー7の外側に一つの溝を設けて、その中にこの復元要素R、例えば一つのOリングがはめ込まれるようにしている。ここに図示される好ましい実施例のように、チャック装置5を実現する為に、外周部に互いに対して等間隔で配置される複数のクランプジョー7が備えられる場合は、この復元要素Rが、全てのクランプジョーの周囲を把持して、外側に向かって作用する力がプルロッド13により加えられなくなると直ちに、全てのクランプジョー7を中心軸9に向かって引き戻すようになっている。
しかし、少なくとも一つのクランプジョー7の為の復元力は、それ以外の適切な方法により実現されるようにしてもよく、例えば、少なくとも一つのクランプジョー7の端部19に一定の予荷重を加えておき、この予荷重により、頭部29'が中心軸9に向かって押しやられることで、これがプルロッド13の第2の外面領域17'に当接するようにしてもよい。
図2から歴然であるように、ウェッジ伝動機構は二通りの様式で実現することができる。即ち一方では、作動要素31に設けられる作動部材33を一つの溝により実現して、その中にプルロッド13に設けられる、突起として構成された一つの係合部材がはまり込むようにすることができる。他方では、両者が受け持つ機能を逆転させたもの、即ち、作動要素に、作動部材33として利用される一つの突起を備え、これが、プルロッド13に設けられる、プルロッド13の係合部材を実現する一つの溝の中にはまり込むようにすることも考えられる。いずれのケースにおいても、図2から明らかであるように、作動部材33は、中心軸9に対して一定の角度、好適には一定の鋭角を成すように斜傾している。ウェッジ伝動機構を実現する為に、プルロッド13に設けられる係合部材も、中心軸9に対して同様に斜傾している。
プルロッド13の、図2においては左側に向かう外向きの運動は、作動要素31が中心軸9から遠ざかるように外側に向かって転位されることにより引き起こされる。これは、ねじ付きスピンドル35が回転され、その際にその雄ねじが、作動要素31と噛み合う他にも、リングナットとして構成されたねじ要素37とも噛み合うことによって、行われるようになっている。作動要素31は、該当する回転方向の時には、外側に向かって引き出されることになるが、これは、ねじ要素37の中心軸9に向かう転位が、一つの肩部65によって阻止されるからである。ねじ要素37に雄ねじが備えられる場合は、これがツール保持具1の雌ねじにそれなりに食い込むことになるが、それにより、基本的にはこの肩部65を省略できるかもしれない。
基本的には、プルロッド13を、一つのばね要素により、解除位置及びクランプ位置に移動させることもできる。この場合はウェッジ伝動機構に、プルロッド13を解除位置又はクランプ位置に転位させる為に、このばね要素に反作用する力を加えることだけが要求される。この時には、複動式ウェッジ伝動機構を実現する必要はない。
図3には、図1及び2に基づき解説したツール保持具1の実施例が縦断面図で示されている。ここでは切断面が図1及び2の切断面に対して斜傾している。同じ部品には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。
図3において歴然であるように、ツール保持具1は、切削油/潤滑剤をツール保持具1の内部に送り込む一つの切削油/潤滑剤補給系67を有している。この媒体は、ツール保持具1の奥の方では、一つの切削油/潤滑剤制御装置71に取り廻された一つの切削油/潤滑剤通路69を介して導かれるようになっている。この切削油/潤滑剤制御通路69に対して一定の角度を成すように、ここでは好適には中心軸9に対して実質的に直角に、一つの第1の部分73が延びている。この第1部分73は、その内部に切削油/潤滑剤制御装置71を挿入できるようにする為に、外部に対して開口している。この第1部分73は、切削油/潤滑剤制御装置71の円筒形に構成された本体が挿入される、円筒形のボアとして実施されると好適である。切削油/潤滑剤制御装置71の本体には、ツール保持具1に設けられた雌ねじと噛み合う雄ねじが切られていると好適である。しかしこれについては、第1部分73の内部に、ただ単に差し込むだけの一つの要素が装入されるようにすることも考えられる。
切削油/潤滑剤制御装置71は、切削油/潤滑剤通路69と流体接続された第1部分73を外部に対してシールする、一つの第1のシール部分75を有している。
切削油/潤滑剤制御装置71には、この第1シール部分75に対して一定の距離をおいて、媒体が中心軸9に向かって出られないように第1部分75を内部に対して封止する、一つの第2のシール部分77が備えられている。
切削油/潤滑剤補給系67の第1部分73は、切削油/潤滑剤通路69と流体接続されている。第1部分73に流れ込む媒体は、両シール部分75及び77を乗り越えて向こう側には到達し得ないようになっている。これらの両シール部分の間に、切削油/潤滑剤補給系69の第2の部分79が開口している。あくまでも例として挙げると、この切削油/潤滑剤通路69及び第2部分79は、中心軸9に対して実質的に平行に延びているのに対して、第1部分73は中心軸9に対して実質的に垂直に配置されている。しかし肝要であるのは、切削油/潤滑剤通路69が、第1部分73を介して第2部分79と流体接続される点、更に、第2部分79がツール保持具1の前面15領域に開口している点だけである。第2部分79は、図3の切断面に対して一定の角度を成して延びている為に、ここでは、ツール保持具1の前面15領域に第2部分79の開口部を確認することはできない。
図3に示される図面には、図1と同様、クランプ位置にある時のチャック装置5が描写されている。
取付けフランジ59は、ツール保持具1の本体に、適切な方法により、例えば一つ又は複数のここに示唆されているボルト81により、取り付けられている。
図4には、図1から3に図示されるツール保持具1の実施例が、前面図で、即ち前面15を正面から見た平面図で示されている。ここでも同じ部品には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。
図4には、線A-Aにより図1及び2に示される縦断面図の切断面が、線B-Bにより図3の縦断面図の切断面が示されている。そこから明らかであるように、切削油/潤滑剤制御装置71は、一本の仮想鉛直線に対して一定の角度を成すように配置されている。この鉛直線に対する角度は、ここに説明されるツール保持具1の機能にとっては副次的な意味を持つに過ぎず、この為、この角度は自由に選定することができる。決定的であるのは、切削油/潤滑剤補給系67の第2部分79が、この前面15に開口している点、即ちそれにより、切削油/潤滑剤補給系を実現する為にプルロッド13の内部空間55を利用する必要がない点である。この内部空間55は、それよりもむしろ、ツール保持具1内の空隙57と一緒に、ツール保持具1により固定保持されたツールの一つの回転式ツール要素を回転状態に移行できるようにする為に利用される、ここでは駆動軸として構成される一つの作動要素をそこに通して取り廻す為に、使用に供されるようになっている。切削油/潤滑剤補給系67の第2部分79のこの開口部83からは、切削油/潤滑剤を、ツール保持具1により保持されたツールを利用して加工される被加工物の地点に導けるようになっている。この第2部分79は、それ自体が、若しくはその全長にわたり、切断面B-Bに位置する必要がないにも拘らず、理解し易くする為に図3に描写されている。開口部83は、取付けフランジ59をここでは四本のボルト81を使用してツール保持具1に装着可能であるように、前面15に配置されるようにするとよい。
ここに図示されるツール保持具の実施形態は、具体例を挙げると、ここで説明したようなツール保持具を複数個、外周面に配置した星形タレットの一つの部材となっている。
図5には、ツール保持具1の変形実施例が示されている。図1から4に示される第1実施例と同じ部品及び機能が同等の部品には、ここでも同じ符号が付されている。因みに、それらについては、繰り返しを避ける為にもこれまでの説明を参照されたい。
図5に図示されるツール保持具1も又、少なくとも一つのクランプジョー7、好適には外周部に互いに対して等間隔で配置される複数のクランプジョー7を具備した一つのチャック装置5を有している。一つのプルロッド13が、ツール保持具1の中心軸9に対して共軸で配置され、この中心軸の向きに沿って、一つの作動装置27を利用して転位できるようになっている。このプルロッド13は、作動装置27の作動要素31が、中心軸9に向かって、一定の角度、ここでは90°の角度を成すように運動されると、図5においては右側に向かって運動する。その際には、プルロッド13の外周面の第1の外面部分17により、少なくとも一つのクランプジョー7が、外側に向かって傾動されて、ツール保持具1の中に差し込まれる、ここには図示されないツールの中空テーパシャンクを、内側からくわえるようになっている。この中空テーパシャンクは、これに少なくとも一つのクランプジョー7により内側から力を加えられることによって、一方では保持面11に対して押圧され、他方ではツール保持具1の奥の方へと引き込まれて、それにより確実に係止されるようになっている。
プッシュロッド13の軸方向への転位は、一つのピン47により案内されるが、このピン47は、プッシュロッド13の半径方向への支持ももたらすようになっている。このピン47は、例えば、プルロッド13の奥側の端部29のところに突出している、プルロッド13の一つの突出部43の内部に簡単に係止できるようにする為に、一つの縦長のスリットを設けた中空のばね要素として構成されている。これについては、これ迄の図に関する解説を参照されたい。
図1から4に基づく実施例と同様に、ここにも、一つの切削油/潤滑剤通路69と、切削油/潤滑剤供給路の第1の部分73及び第2の部分79とから成る、一つの切削油/潤滑剤補給系67が備えられている。ここにも再び、外部から第1部分73の中に挿入可能な一つの切削油/潤滑剤制御装置71が備えられている。ここでは制御装置として、一本のボルトが使用されると好適である。この切削油/潤滑剤制御装置71は、切削油/潤滑剤供給路の第1部分73を外部に対してシールする以外にも、ここでは、切削油/潤滑剤通路69に導入された切削油/潤滑剤が第2部分79に入り込めないようにする為に、この第2部分79もシールするようになっている、一つの第1のシール部分75を有している。
この切削油/潤滑剤制御装置71は、図1から4の実施例に対して変形されている。これは、第1シール部分75だけを有している。切削油/潤滑剤制御装置71は、切削油/潤滑剤補給系の第1部分73の内部に延びており、外径が第1部分75の外径よりも一回り小さくなっている一つのノーズ部85を有している。このノーズ部85は、中心軸9の向きに沿って、ツール保持具1の空隙57内へと突出している。そこには、ここに図示される実施例においては、中心軸9に対して同心で延びる、中空プルロッド13を貫通して延伸された、一つの切削油/潤滑剤チューブ87が備えられている。即ちここでは、空隙57がツール保持具1の前面15迄達しないようになっている。即ちここに図示されるツール保持具1は、駆動軸を用いてこれを回転状態に移行できるようにはなっていない。したがって、このツール保持具1は、一つの中空テーパシャンクを介してチャック装置5によりツール保持具1に固定接続される、固定式ツールに適したものとなっている。
この切削油/潤滑剤チューブ87の奥側に位置する端部の端面は、封止されている。この端部は、その外周面に作り込まれた一つの環状溝91を有しており、その中に切削油/潤滑剤制御装置71のノーズ部85がはまり込むことによって、切削油/潤滑剤チューブ87の位置を軸方向に固定している。即ちここでは切削油/潤滑剤制御装置71が、切削油/潤滑剤チューブ87用の位置決めボルトとして構成されている。第1部分73は、この環状溝91に流体接続されており、換言すれば、切削油/潤滑剤通路69に導入される、ツールを冷却及び/又は潤滑する為の媒体は、第1部分73を通り環状溝91迄到達する。この環状溝91は、少なくとも一つの穴93、好適には複数の穴93を介して、切削油/潤滑剤チューブ87の内部空間95に導通されている。即ち切削油/潤滑剤補給系67により準備される媒体は、切削油/潤滑剤チューブ87を通り、ツール保持具1により保持されたツールへと、これを導くことができるようになっている。ツールは、切削油/潤滑剤チューブ87の左側の端部の内部に液密式に挿入される、一つの切削油/潤滑剤用のアタッチメントを有していると好適である。即ち、切削油/潤滑剤チューブ87の内部空間を通り抜ける、切削油/潤滑剤供給路の通路部分が実現されることになる。
概してここでは、図1から4及び5に示される二通りのツール保持具は、基本構造については両者とも等しいこと、しかし、切削油/潤滑剤制御装置71の特殊な構成方式により、準備される媒体が、切削油/潤滑剤供給系の第2部分79を通りツール保持具1の前面15に送出されるのではなく、むしろ内側に向かって、中空プルロッド13内に挿入された切削油/潤滑剤チューブ87の内部95に送出されることによって、ここでは切削油/潤滑剤の中央集中型供給方式が実現されることが明らかである。
チャック装置5を緩める為には、図2に基づき解説したように、作動装置27が起動されることによって、作動要素31が、一つのねじ付きスピンドル35により、中心軸9に対して一定の角度、好適には90°の角度を成すように、外側に向かって、即ち中心軸9から遠ざかる方向に転位される。ここでも、作動装置27とプルロッド13との間に一種のウェッジ伝動機構が実現されることによって、作動要素31の外向きの運動によりプルロッド13の左側に向かう軸方向の転位が引き起こされ、その結果、少なくとも一つのクランプジョー7が、場合によっては一つの復元要素Rの作用下で、解放位置に戻る為に中心軸9に向かって傾動できるようにしている。ここでもプルロッド13は、その端面63がツール保持具1にはめ込まれたツールを突き出す位置迄、左側に向かって転位されるようにするとよい。
チャック装置5の作動時、即ちプルロッド13が運動される際には、切削油/潤滑剤チューブ87の環状溝91の中にはまり込むノーズ部85により、ツール保持具1の空隙57内での切削油/潤滑剤チューブ87の軸方向の変位が阻止される。それにより、切削油/潤滑剤通路69と第1部分73とを利用して行われる切削油/潤滑剤の供給が、常時保証されることになる。
図6には、切削油/潤滑剤制御装置71の縦断面図が示されるが、そこでは切断面が図5の図面に対して90°回転されて、図5の線B-Bに沿って延びている。同じ部品には同じ符号が付されている為に、これ迄の説明を参照されたい。
切削油/潤滑剤制御装置71は、一つの差込み式要素から成るとよい。しかし、ツール保持具1の内部にねじ込まれる一本のボルトが使用されると好適である。切削油/潤滑剤制御装置71は、切削油/潤滑剤供給系の第1部分73を外部に対して密封する第1のシール部分75を有している。この第1部分73と環状溝91との間に延びている、ノーズ部85に隣接して設けられた複数の溝又はボアにより流体接続がもたらされることによって、切削油/潤滑剤媒体は、少なくとも一つの穴93を通り、切削油/潤滑剤チューブ87の内部95に入り込むことが可能となり、媒体は、ツール保持具1に保持されたツールの使用に供されることになる。
図7には、図5に図示されるようなツール保持具1を正面から見た平面図が示されている。これから歴然であるように、ここでも切削油/潤滑剤制御装置71は、一本の仮想鉛直線に対して一定の角度を成すように配置されている。しかしこの切削油/潤滑剤制御装置71は、切削油/潤滑剤がツール保持具1の前面15迄は到達し得ないように構成されている。即ちこの切削油/潤滑剤制御装置71を使用した場合に開口部83は、切削油/潤滑剤が前面15には一切出て来ることができずに、この中央集中型の切削油/潤滑剤供給系の媒体の全量が、切削油/潤滑剤チューブ87の内部95を経由して使用に供されるようにシールされている。
図7に示される図面においては歴然であるように、取付けフランジ59は、少なくとも一本のボルト81、ここでは四本のボルトを利用して、ツール保持具1の本体に固定されている。このツール保持具1は、図5及び6に基づいて解説したようなツール保持具1を前面に複数個具備したドラム形タレットとして構成されている。
図8には、図5から7において解説したような、ツール保持具1の各部材が示されている。同じ部品及び機能が同等である部品には同じ符号が付されている為に、これ迄の説明を参照されたい。
即ちここには、中空プルロッド13に挿入可能な一つの切削油/潤滑剤チューブ87を有するツール保持具1の実施例が示されている。はっきりと確認することができるように、この切削油/潤滑剤チューブ87の奥側に位置する端部89のところに、端面の封止部を確認できる以外にも、ここには環状溝91が描写されており、その底面には、環状溝91を切削油/潤滑剤チューブ87の内部95と導通する少なくとも一つの、好適には複数の穴93が設けられている。ツール保持具1が組み付けられた状態にある時には、この環状溝の中に、上記で解説したような、位置決めボルトとして利用される切削油/潤滑剤制御装置71のノーズ部85がはまり込むようになっている。
少なくとも一本のボルト81が通される取付けフランジ59から離間して、チャック装置5が示されているが、これは、ここでは互いに対して一定の間隔をおいて配置される複数のクランプジョー7を有している。このチャック装置5の右側の端部のところで、夫々のクランプジョー7は一つの保持要素97を利用して互いに接続されているが、これにより、チャック装置5の組付け作業を格段と容易なものとしている。スペーサワッシャ23が、この保持要素97を受け入れて、取付けフランジ59に対して押圧するようになっている。それにより、このリング97から出る夫々のクランプジョー7を、同じ一つの好ましい方向に、簡単に向かせることが可能となり、その結果、これらのクランプジョー7は、例えば一定の予荷重の作用下で、プルロッド13の外面に対してあてがわれることになる。しかし他にも、上記で説明したように、弾性復元要素Rとして、夫々のクランプジョーの頭部29'をプルロッド13に対してあてがわせる一つのOリングを、各クランプジョー7の頭部29'領域に備えることも考えられる。
ツール保持具1のこの透視図では、プルロッド13の突出部43以外にも、プルロッド13の軸方向ガイドとしても、又半径方向ガイドとしても利用されるピン47をはっきりと確認することができる。
ここではプルロッド13の外側に、作動要素31の作動部材33と協働する、プルロッド13の少なくとも一つの係合部材99を確認することができる。
ここに図示される実施例においては、プルロッド13に、反対側に位置する二つの係合部材99が備えられているが、それにより軸方向に作用する力が、プルロッド13に一様に入力されるようにすることで、これが傾動しないようにしている。
作動要素31は、一つの受入れスロット101を有しており、その少なくとも一つの内面103に、作動部材33が配置されている。この作動要素31は、ここでは、実質的に平行に延びる二つの内面103により限定された一つの受入れスロット101を有しており、その中にプルロッド13の端部29が位置するようになっている。
基本的には、作動要素31に側面側で開口している一つの受入れスロット101を設けて、その一つの内面103に一つの作動部材33を備えることも可能である。プルロッド13は、適切な方法により、ピン47、又はツール保持具1に設けられる一つの内面に支持されるようにするとよい。しかしながら、この内面103を二つ備えることにより、プルロッド13に両側から係合する、又それによりプルロッド13に力を一様に導入するようになっている、反対側に位置する二つの作動部材33を備えられるようにすると好適である。これらの作動部材33と係合部材99は、両部材の内のいずれが突起として構成され、いずれが溝として構成されるかに関係なく、一種のウェッジ伝動機構を形成する。
ここに図示される実施例においては、作動要素31の受入れスロット101の夫々の内面103に、プルロッド13に設けられる、突起として構成された夫々の係合部材99と協働する溝が設けられている。
上記で説明したように、これらの作動部材33及び係合部材99は、ツール保持具1の一本の仮想中心軸9に対して一定の角度を成すように延びている。ウェッジ伝動機構として割り振られている夫々の部材の転位ストロークと、プルロッド13若しくは少なくとも一つのクランプジョー7により加えられる力との間の、バランスの取れた関係を実現する為にも、中心軸9に対して垂直に延びる一本の仮想線に対して約40°の角度が選択されると好適である。これについては、ツール保持具1内での確実な固定を保証できる大きさの力が、プルロッド13を介して、更には少なくとも一つのクランプジョー7を介して、ツールの中空シャンク内に導入されるようにすることが肝要である。
図8には更に、二つのねじ部分を有しており、その内、第1のねじ部分は作動要素31に、第2のねじ部分は、ここではリングワッシャとして構成された一つのねじ要素37に、夫々はまり込んで係合するようになっている、ねじ付きスピンドル35が示されている。このねじ付きスピンドル35の夫々のねじ部分は、逆向きのピッチを有していると好適であるが、それにより、ねじ付きスピンドルの一方向への回転運動によって、作動要素31の比較的大きい転位が引き起こされることになる。
最後に図9には更に、ツール保持具1の図3に描写されている実施例の切削油/潤滑剤制御装置71が示されている。切削油/潤滑剤制御装置71のこの実施例は、中心軸9に対して実質的に平行に延びる切削油/潤滑剤補給系の二つの通路を互いに接続して、媒体がツール保持具1の前面15から出られるようにする為に利用されるものである。
以上の解説から歴然であるように、ドラム形タレットとして、又は星形タレットとして構成されるツール保持具1では、切削油/潤滑剤を異なる方式で案内できるようになっている。いずれの実施例においても、切削油/潤滑剤媒体が、中央集中方式によりツールの保持領域内に出ることも、又ツール保持具1の前面15から出ることも、保証できるようにしている。
図3に示される実施例においては、切削油/潤滑剤制御装置71が、切削油/潤滑剤補給系67の第1部分73と空隙57との間の流体接続部を封止可能である一方で、切削油/潤滑剤補給系67の第1部分73と第2部分79との間の流体接続部を解放可能であるように構成されている。即ち、切削油/潤滑剤制御装置71を図3の実施例に従って導入する場合は、第1のシール部分75が配置される上に第2のシール部分77が配置されることによって、切削油/潤滑剤は、切削油/潤滑剤通路69から出て第1部分73を通り第2部分79に流れ込むことができる。それと同時に、切削油/潤滑剤供給系67は、第2のシール部分77により、空隙57に対してシールされることになる。それにより、切削油/潤滑剤の分散型供給方式だけが用意されることになり、切削油/潤滑剤は、ツール保持具1の前面15に設けられた一つの開口部83のところで、使用に供されることになる。
図5に示される実施例には、切削油/潤滑剤供給系67の第1部分73と切削油/潤滑剤チューブ87との間の流体接続部を解放可能である一方で、切削油/潤滑剤供給系67の第1部分73と第2部分79との間の流体接続部を封止可能であるように構成された、切削油/潤滑剤制御装置71が示されている。即ちこの実施例においては、切削油/潤滑剤通路69と切削油/潤滑剤供給系67の第2部分79との間の接続部が、第1シール部分75により遮断される一方で、第2のシール部分77が一切備えられないことにより、切削油/潤滑剤が、切削油/潤滑剤通路69から第1部分73を通り切削油/潤滑剤チューブ87に達することができるようにしている。それにより、切削油/潤滑剤の中央集中型供給方式だけが実現されることになり、切削油/潤滑剤は、中央集中方式により切削油/潤滑剤チューブ87を通り被加工物に対し使用に供されることになる。したがって、切削油/潤滑剤は、ツール保持具1の前面15に設けられた開口部83には、到達し得ないようになっている。
以上で述べたことからも歴然であるように、図3及び5に示される夫々の実施例には、可能性のある二通りの供給経路、即ち中央集中型供給経路と分散型供給経路の内、いずれか一方をきちんと解放する一方で、他方を遮断するようになっている、切削油/潤滑剤制御装置71が一つずつ備えられている。
図10には、実質的に二つの作動位置を有している、若しくは二つの作動位置を取ることができる、切削油/潤滑剤制御装置71が示されている。この切削油/潤滑剤制御装置71は、その為に、一つの外側の分配要素105と、その内部に、その縦軸に沿って転位可能であるように配置される、一つの滑動弁107とを有している。図10には、第1の作動位置にある切削油/潤滑剤制御装置71が図示されるが、この位置においては、内側の滑動弁107が、分配要素105に対して上側の位置に転位されており、滑動弁107の上側端部は分配要素105から突出している。
分配要素105は、頭部109として構成される、直径が最大となる一つの領域を有することが好ましい。この頭部109は、好適にも分配要素105をツール保持具1内に固定する為に利用されるようになっている。その為に、この頭部109の外周面には、ツール保持具1に設けられる対応する雌ねじと噛み合う雄ねじが切られると好適である。一つの作動装置111が備えられ、これを利用して、分配要素105をツール保持具1内に固定できるようにしている。この作動装置111は、ここでは好適にも、制御装置71の縦軸に対して実質的に垂直に延びるすりわりとして構成されている。ツール保持具1に設けられた対応する雌ねじに、雄ねじを噛み合わせて頭部109を固定する為に、それ自体としては周知であるように、このすりわりにドライバが差し込まれるようにするとよい。
滑動弁107も同様に、これを作動要素105の内部で転位できるようにする為に利用される、一つの作動装置113を有している。これは、ここでは、周知の如く六角形の外周面を持つレンチ、例えば六角棒スパナを差し込むことができる、六角形の内周面を持つ凹所として構成されている。
この分配要素105は、好適には半径方向に延びる、即ち、その長手方向に対して実質的に垂直に配置される、少なくとも二つの穴を有しているが、ここではその内の一つの上側の穴115を見ることができる。これらの穴は、切削油/潤滑剤の流れを分配する為に利用されるものである。
図11には、図10からの切削油/潤滑剤制御装置の縦断面図が示されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。図11においても、第1の作動位置にある時の制御装置71が図示されている。
ここでは、上側の穴115の他にも、一つの下側の穴117を確認することができるが、これも同様に、縦長の制御装置71に対して実質的に垂直に配置されている。
滑動弁107は、外周面の少なくとも所々に雄ねじが切られている、一つの上側の領域119を有している。雄ねじは、この上側領域119の外周面の全体にわたり切られていると好適である。これは、分配要素105の内周面121の少なくとも所々に配設されている雌ねじと噛み合っている。頭部109の上側の領域には、環状溝として構成される一つのアンダカット123が配設されており、内周面121に設けられる雌ねじは、このアンダカット123から―軸方向に見て―下側に向かって続いている。この雌ねじは、下側の穴117の領域迄、続いていると好適である。
滑動弁107は、外径が分配要素105の内径よりも一回り小さくなっている、一つの下側の領域125を有している。したがって、一方では滑動弁107のこの下側部分125の外周面と、他方では分配要素105の内周面とにより、一つの環状室127が定義され、その内部を切削油/潤滑剤が流れられるようになっている。
この下側領域125は、―軸方向に見て―その下側の端部129から一定の距離をおいたところに、一つの半径方向の突起131を有しているが、これは、上側領域119よりも下側の端部129に近いところに配設されると好適である。この半径方向の突起131は、分配要素105の内径と実質的に等しい外径を有している。
この突起131には、その外周面に沿って、一つのシール要素135が備えられている。図示の実施例においては、この突起131に、ここでは別体として構成されたシール要素135、好適には一つのOリングを受け入れることができる、一つの環状溝133が配設されている。図示されない別の実施例において、このシール要素135は、突起131と一体式に、好適には弾性領域として構成されたものであってもかまわない。
図11に図示される切削油/潤滑剤制御装置71の第1の作動位置においては、滑動弁107が、上側に向かって、突起131が実質的に完全に分配要素105の内部に位置するところ迄、転位されている。この時にはシール要素135が、分配要素105の一つの内周面に当接して、それにより圧縮される為に、環状室127は下側に対してシールされることになる。
図示の作動位置にある時には、―軸方向に見て―分配要素105の下側の端部に設けられたシール要素135と略同じ高さのところに、更にもう一つのシール要素139が備えられている。図示の実施例において、分配要素105の外周面は一つの環状溝137を有しており、その中に、ここでは別体として構成されるこのシール要素139、好適には一つのOリングを配置できるようになっている。これは、ツール保持具1の一つの内周面に液密式に当接する為に利用されるものであるが、これについては以下で更に明確に説明する。
図11においては、既に次のことを確認することができる。環状室127は、シール要素135により下側に対してシールされるが、上側に対しては、内周面121に配設されたねじと噛み合う、上側領域119の―好適には細目ねじとして構成される―雄ねじが、シール機能を受け持つようになっている。即ち環状室127は、上側に対しても、又下側に対しても閉止されている。別の好ましい実施例において、それに加えて更に、アンダカット123に図示されない一つのシール要素、例えば一つのOリングをはめ込むことによって、ここにも補助的なシール部が備えられるようにすることもできる。
以上を合わせて、切削油/潤滑剤制御装置71が図示の第1作動位置にある時には、環状室127に到達できるのは、穴115、117からだけであることが明らかである。
図12には、ツール保持具1の別の実施例の前面図が示されるが、そこには、図10からの切削油/潤滑剤制御装置71が、その第1の作動位置にある状態で、配置されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。図4及び7に図示される実施例とは異なり、ここでは切削油/潤滑剤制御装置71が開口部83と実質的に同一線上に位置するように配置されている。尤もこの配置方式は、切削油/潤滑剤制御装置71の作動方式にとっては、重要ではない。
図13には、図1からのツール保持具1を線B-Bに沿って切り取った時の断面図が示されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。
図13においては、切削油/潤滑剤制御装置71が、その第1の作動位置にある状態で、ツール保持具1の内部に配置されている。この切削油/潤滑剤制御装置71は、図示されない別の実施例において、ツール保持具1の一つの凹所の中に固定式に確実に差し込むことができる差込み式装置として構成されたものであってもかまわない。いずれにせよ図示の実施例においては、その頭部109の外周面に雄ねじが切られており、これが、ツール保持具1に設けられた対応する雌ねじと噛み合っている。それにより、切削油/潤滑剤制御装置71を―例えばここには図示されない作動装置111を利用して―ツール保持具1の中にねじ込むことによって、切削油/潤滑剤制御装置71をツール保持具1内に固定式に確実に係止することが可能となる。
切削油/潤滑剤制御装置71を受け入れるツール保持具1に設けられたこの凹所は、同時に第1部分73を形成しており、この為、切削油/潤滑剤制御装置71をその中に配置することができる。この凹所は、一つの肩部141を有しており、これに頭部109が当たることによって、切削油/潤滑剤制御装置71の―その軸方向に見た―位置が固定されるようにしている。
既述のように、ここではこの切削油/潤滑剤制御装置71が、第1の作動位置にある状態で図示されている。これは、滑動弁107が分配要素105に対して、突起131が分配要素105の内部に実質的に完全に位置するところ迄、上側に向かって転位されていることを意味している。それにより環状室127は、シール要素135により下側に対して封止される一方で、上側に対しては、滑動弁107の対応する雄ねじと噛み合う、内周面121に設けられたねじにより、閉止されている。
図示されない別の好ましい実施例において、それに加えて更に、アンダカット123の中に、この環状室127の上側に対する補助的なシール効果をもたらす、一つのシール要素、例えば一つのOリングが備えられているとよい。
以上から次のことが判明する。切削油/潤滑剤制御装置71が第1作動位置にある時には、切削油/潤滑剤が切削油/潤滑剤通路69を通り第1部分73に流れ込む。この第1部分73の内径は、少なくとも―軸方向に見て―切削油/潤滑剤通路69を第2部分79と接続する領域においては、分配要素105の外径よりも一回り大きくなっていると好適である。それによりこの第1部分73は、分配要素105の外周面を上述の領域のところでぐるりと取り囲む一つの環状室143から成ることになる。
切削油/潤滑剤は、この環状室143から穴117を通り切削油/潤滑剤制御装置71の内部に入る。ここでは注意を要するが、この環状室143の容積は非常に小さく、又その流れ断面も同様に非常に小さくなっている。したがって、切削油/潤滑剤通路69から来る切削油/潤滑剤は、実質的に、格段と大きな流れ断面を持つ穴117を通り流れることになる為に、環状室143に分配されるのは、切削油/潤滑剤の流れのほんの極一部だけとなる。
切削油/潤滑剤は、この穴117を通り、既述のように、下側に対してはシール要素135により、上側に対しては上述のねじによりシールされた環状室127に入り込む。したがって、切削油/潤滑剤は、穴115から再び出て、―再び環状室143を通り―切削油/潤滑剤供給系67の第2部分79に入り込むようになっている。この第2部分79には、取付けフランジ59を貫通している、開口部83を有する一つのボア145が連続している。この開口部83は、この箇所への切削油/潤滑剤の供給が所望されないのであれば、別の好ましい実施例において、一つの止めねじ147により封止されるようにするとよい。その場合は、切削油/潤滑剤を開口部83から取り出す為に、この止めねじ147を取り外さなければならない。
開口部83を封止する為に、更に別の好ましい実施例において、それとは別の種類のねじや、適切な栓が使用されてもかまわない。開口部83から切削油/潤滑剤が出ないようにすべきである場合は、開口部83を確実に封止可能である点だけが肝要である。
ツール保持具1の取付けフランジ59と対向した面には、一つの溝149が設けられるとよい。この溝149を利用して、切削油/潤滑剤を様々なボア145若しくは様々な開口部83に分配することができる。受け持つ機能を逆転させるという意味で、別の実施例においてこの溝149は、取付けフランジ59のツール保持具1と対向した面に配設されてもかまわない。この場合は、切削油/潤滑剤が出ないようにすべきである開口部については、例えば止めねじ147により封止されるとよいのに対して、切削油/潤滑剤が出るようにすべきである開口部については、止めねじ147やその他の封止部材が一切備えられず、この為これらの開口部に到達できるようになっている。
更に、分配要素105の下側の端部の外径が、第1部分73のこれに対応する内径と実質的に等しくなっていることが明らかである。それにより、シール要素139は第1部分73の内壁に液密式に当接する為に、環状室143はこのシール要素139により下側に対してシールされることになる。他にもこの環状室143は、頭部109に配設された、ツール保持具1の対応する雌ねじと噛み合う雄ねじにより、上側に対してシールされている。肩部141の領域には、図示されない別の実施例において、一つのシール要素をはめ込めるようになっている、一つのアンダカット151が配設されると好適である。このシール要素は、環状空間143を上側に対して更に補助的にシールする為に利用することができる。
即ち以上から次のことが歴然である。切削油/潤滑剤制御装置71が、その第1の作動位置にある状態で配置されている場合は、実質的に穴117、環状室127、及び穴115を介して、第1部分73と第2部分79との間の流体接続部が解放されている。切削油/潤滑剤は、少なくとも部分的に、環状室143も通り流れるようになっている。尤もこの環状室143の容積は小さく、又流れ断面も非常に小さい為に、そこを流れる量は無視することができる。
それ以外にも、環状室127と合わせて、更に環状室143も、夫々シール要素135及び139により下側に対して閉止され遮断されている為に、切削油/潤滑剤が第1部分73から空隙57の内部には入り得ないことが明らかである。即ち切削油/潤滑剤制御装置71がこの第1の作動位置にある時には、切削油/潤滑剤の分散型供給方式だけが用意される一方で、内部の少なくとも一部に一つの切削油/潤滑剤チューブ87が配置され得る空隙57への連絡部は遮断されている為に、この第1作動位置においては、切削油/潤滑剤を中央集中方式により供給する可能性が排除されている。
図14には、図10に示される切削油/潤滑剤制御装置71の実施例が示されているが、しかしここでは、この切削油/潤滑剤制御装置71が、第2の作動位置にある状態で配置されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。滑動弁107は、ここでは、分配要素105に対して、一つのストッパ153が頭部109の端面に当たるところ迄、下側に向かって転位されている。このストッパ153は、例えば、滑動弁107に設けられた一つの溝の中にはまり込むスナップリングとして構成されたものであるとよい。他にも別の実施例において、ストッパ153を滑動弁107と一体式に構成することも、又はそれ以外の適切な要素を、例えば一つのばね要素を備えることも可能である。
図示の第2の作動位置においては、シール要素135を備えた突起131が、分配要素105から突出している。
第1の作動位置から第2の作動位置への滑動弁107の転位は、作動要素113を操作することにより行われると好適である。滑動弁107は、これに、分配要素105の対応する雌ねじと噛み合う雄ねじが切られている場合は、作動要素113を介して分配要素105の中にねじ込まれることによって、その第1の作動位置からその第2の作動位置に達するようにするとよい。逆に第2の作動位置から第1の作動位置に達する為には、逆方向に回して分配要素105から外に出るようにするとよい。図示されない更に別の実施例において、それ以外の転位機構も可能である。例えば、滑動弁107がスナップイン式にはまり込むようになっている、第1作動位置並びに第2作動位置に該当する少なくとも二つのロック位置が、分配要素105に備えられるとよい。その場合滑動弁107は、場合によっては軸方向への転位だけにより、又は、軸方向への転位に何らかの回転運動又は傾動運動が重なり合うことにより、第1のロック位置から第2のロック位置に転位されるようにするとよい。他にも作動要素113が、その為にも使用されるようにするとよい。
図15には、図14に示される第2の作動位置にある時の切削油/潤滑剤制御装置71の縦断面図が示されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。図15において確認することができるように、突起131は完全に分配要素105の外側に位置している。それと同時に滑動弁107の上側の領域119は、その外周面に配設された雄ねじが、内周面121に配設された雌ねじと、―軸方向に見て―穴115の下側に位置する領域においても噛み合うようになるところ迄、分配要素の中の方へと転位されている。それにより環状室127は、例えば図11から明らかにされる第1作動位置と比べて、下側に向かって転位されているが、この時には環状室127が、滑動弁107並びに内周面121に夫々配設されたねじにより、上側に対してシールされることによって、穴115には到達できないようになっている。他にも上側領域119の下側の端部には、図示されない別の好ましい実施例において、環状室127の上側に対する補助的なシールをもたらすようになっている一つのシール要素も備えられるとよい。このシール要素は、好適には滑動弁107と一体式に構成された突起として、又は別体のシールとして、例えば一つの溝の中にはめ込まれるOリングとして、構成されたものであるとよい。
突起131が完全に分配要素105の外側に位置することによって、シール要素135も又、分配要素105の内壁に液密式に当接しておらず、環状室127は、その下側の端部に一つの開口部155を有することになる。
他にも更に、ノーズ部85として構成されている、滑動弁107の下側領域125の端部129を確認することができるが、これについては以下で解説する。
図16には、ツール保持具1の更にもう一つの実施例の前面図が示されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。ここに図示されるツール保持具1には、一つの切削油/潤滑剤制御装置71が備えられているが、これは、図14及び15に従って構成され、第2の作動位置にある状態で配置されている。他にもこのツール保持具1には、一つの切削油/潤滑剤チューブ87が、図5との関係で既に説明した方式で配置されていることを確認することができる。この切削油/潤滑剤チューブ87は、既に説明したように、取付けフランジ59と対向したその端面から、ここには図示されない閉じた端部89まで、切削油/潤滑剤チューブ87を貫通して延びている、一つの中空の内部95を有している。
図17には、図16からのツール保持具1を線A-Aに沿って切り取った時の断面図が示されている。同じ要素及び機能が同等である要素には同じ符号が付されている為に、それらについてはこれ迄の説明を参照されたい。ここでは、切削油/潤滑剤チューブ87の閉じた端部89を確認することができるが、中空の内部95は、この端部89のところ迄延びている。
切削油/潤滑剤制御装置71は、ここでは図13との関係で説明したのと同じように、ツール保持具1内に固定されている。したがって、これについては、図13に関する説明を参照されたい。但しここでは、切削油/潤滑剤制御装置71が、その第2の作動位置にある状態で配置されており、したがって、滑動弁107は、分配要素105に対して、最大限―即ちストッパ153によって制限されるところ迄―下側に向かって転位されている。図15との関連で既に説明したように、環状室127は、穴115の下側の領域において、滑動弁107及び内周面121に配設された夫々のねじにより上側に対してシールされている為に、この穴115には環状室127側からは到達できないようになっている。その代わりに、突起131が完全に分配要素105の外側に位置することによって、一つの開口部155が解放されている。
既述のように、端部129は、ここでは、切削油/潤滑剤チューブ87の一つの環状溝91の中へと延びて、切削油/潤滑剤チューブ87の位置を軸方向に固定するノーズ部85として機能する。
切削油/潤滑剤制御装置71が図示の作動位置にある時には、切削油/潤滑剤が切削油/潤滑剤通路69から切削油/潤滑剤供給系67の第1部分73に流れ込み、更に、特に穴117を通り切削油/潤滑剤制御装置71の環状室127に流れ込む。既に説明したように、この環状室127は、上側に向かって、穴115に対して閉じられている為に、ここでは切削油/潤滑剤がこの穴115には到達し得ないようになっている。即ち切削油/潤滑剤は、開口部155を通り第1部分73の下側領域157に流れ込む。そこから切削油/潤滑剤は、図5及び6との関係で既に説明した方式で、少なくとも一つの穴93が設けられた環状溝91に入り込むが、切削油/潤滑剤は、この少なくとも一つの穴93を通り、切削油/潤滑剤チューブ87の内部95に入り込めるようになっている。
第1部分73の下側領域157は、シール要素139により環状室143に対してシールされている為に、切削油/潤滑剤は、この環状室143には還流し得ないようになっている。
穴117と環状室143の流れ断面の比に基づき、環状室143内に入り込む切削油/潤滑剤は、ほんの僅かだけとなる。尤もこの切削油/潤滑剤は、場合によっては第2部分79に入り込み、更にそれにより、ボア145若しくは開口部83迄達することがある。いずれにせよ、この環状室143に入り込む切削油/潤滑剤流は、通例は極々微量である為に、そこから出る切削油/潤滑剤はほんの僅かだけであるか、又は皆無となる。それにも拘らず、開口部83から切削油/潤滑剤が出るのを完全且つ確実に阻止する為にも、開口部83は、既に説明したように、例えば一つの止めねじ147を使用して、封止されるようにするとよい。
他にも図示されない別の実施例において、分配要素105の外径を、環状室143が一切構成されないように、第1領域73に対して適合化することも可能である。その場合は、切削油/潤滑剤の流れを、穴117及び115並びに開口部155だけを介して行うことができるが、それにより、特に切削油/潤滑剤制御装置71が第2の作動位置にある時には、切削油/潤滑剤が第2部分79には一切入り込めないようになる。
即ち、次のことが明白である。この第2の作動位置においては、穴117、環状室127、開口部155、下側領域157、環状溝91、及び少なくとも一つの穴93を介する、第1部分73と切削油/潤滑剤チューブ87間の流体接続部が解放される。即ち切削油/潤滑剤は、切削油/潤滑剤通路69から切削油/潤滑剤チューブ87の内部95に流れ込むこが可能となり、切削油/潤滑剤の中央集中型供給方式の使用に供されることになる。それと同時に、第2部分79に至る切削油/潤滑剤の流れは、殆ど、又は、好適には完全に阻止される為に、第1部分73とこの第2部分79間の流体接続部は遮断されている。即ち、切削油/潤滑剤制御装置71がこの第2の作動位置にある時には、切削油/潤滑剤を分散方式により供給する可能性が排除されている。
以上から明らかであるように、ここに説明されるツール保持具1の全ての実施例において、切削油/潤滑剤の中央集中型供給方式と分散型供給方式との間の簡単な切換えを保証する、切削油/潤滑剤制御装置71を使用できるようになっている。このように実施される切削油/潤滑剤制御装置71は、供給方式を切り換える目的での部品交換が不要であるだけでなく、それどころか、夫々一方及び他方の供給方式に該当している、第1の作動位置から第2の作動位置、又はその逆に、簡単に持って行けるようになっている。それにより、夫々の供給方式に対して別の切削油/潤滑剤制御装置を備えることが要求される場合と比べて、遥かに急速でしかも造作ない供給方式の切換えが可能となる。他にも、そのような制御装置をその都度保管する必要がなくなり、この為それらを紛失する怖れもない。
ツール保持具1の上述の二通りの実施形態のいずれにおいても、例えば駆動軸として構成された一つの作動要素を中空プルロッド13に通して取り廻して、ツール保持具1に差し込まれたツールの切刃を回転状態に移行させることも、簡単に実現可能である。
作動装置27がプルロッド13の一つの側面に作用することによって、ツール保持具1の奥の方に位置するプルロッド13の自由端29を、開口状態に構成することが可能となり、そこから一つの作動要素が入り込むことができる為に、ツール保持具1の全長を極めて短く構成できる点は、正に非常に有利である。切削油/潤滑剤の中央集中型補給方式を実現する為に、中空のプルロッド13の内部に切削油/潤滑剤チューブ87を問題なく挿入して、軸方向にその位置を固定することができる。
全てのケースにおいて、全長の短い構造と合わせて、ツール保持具1の中心部の貫通構造を実現することができる。

Claims (25)

  1. 中空テーパシャンクチャッキング機構を具備したツール保持具であって、
    一つの中心軸(9)、
    一つのツールの中空シャンクの内部に挿入可能な少なくとも一つのクランプジョー(7)を有する、一つのチャック装置(7)、
    前記少なくとも一つのクランプジョー(7)が、前記プルロッド(13)が第1の作動位置にある時には、半径方向外側に向かって一つのクランプ位置に押しやられて、前記プルロッド(13)が第2の作動位置にある時には、半径方向内側に前記中心軸(9)に向かって退避可能であるように、前記少なくとも一つのクランプジョー(7)と協働するようになっている、前記中心軸(9)の向きに沿って運動可能な一つのプルロッド(13)、及び、
    前記プルロッド(13)と協働する、一つの作動装置(27)
    を有する、ツール保持具おいて、
    前記作動装置(27)が、前記中心軸(9)に対して一定の角度、好適には90°の角度を成して運動する、一つの作動要素(31)を有しており、これに少なくとも一つの作動部材(33)が含まれること、
    前記プルロッド(13)が、少なくとも一つの係合部材(99)を有すること、及び、
    前記作動要素(31)が半径方向に転位する際には、前記作動部材(33)により前記プルロッド(13)の軸方向の変位が引き起こされるように、前記作動部材(33)及び前記係合部材(99)が一種のウェッジ伝動機構を形成すること
    を特徴とする、ツール保持具。
  2. 請求項1に記載のツール保持具において、
    前記ウェッジ伝動機構が複動式に構成されることを特徴とする、ツール保持具。
  3. 請求項1又は2に記載のツール保持具において、
    前記作動要素(31)が前記プルロッド(13)を側方から把持することを特徴とする、ツール保持具。
  4. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    前記作動要素(31)に、―好適には前記中心軸(9)に対して半径方向に配向された―互いに平行に延びる二つの内面(103)を持つ一つの受入れスロット(101)が含まれており、その中に前記プルロッド(13)を配置可能であること、又その際には少なくとも一方の内面(103)に、前記プルロッド(13)に設けられた一つの係合部材(99)と協働する一つの作動部材(33)が備えられることを特徴とする、ツール保持具。
  5. 請求項4に記載のツール保持具において、
    両方の内面(103)に、一つの作動部材(33)が備えられることを特徴とする、ツール保持具。
  6. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    前記作動装置(27)が、一方では前記作動要素(31)の内部に、他方では前記ツール保持具(1)の内部にはまり込んでこれらと係合する、一つのねじ付きスピンドル(35)を有することを特徴とする、ツール保持具。
  7. 請求項6に記載のツール保持具において、
    前記ツール保持具(1)に装入可能な、前記ねじ付きスピンドル(35)用の雌ねじが切られていると共に、好適には、雄ねじが切られたリングナットとして構成される、一つのねじ要素(37)を特徴とする、ツール保持具。
  8. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    一つの切削油/潤滑剤補給系(67)を特徴とする、ツール保持具。
  9. 請求項8に記載のツール保持具において、
    一つの切削油/潤滑剤制御装置(71)が備えられることを特徴とする、ツール保持具。
  10. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    前記プルロッド(13)が中空に構成されることを特徴とする、ツール保持具。
  11. 請求項10に記載のツール保持具において、
    一つの作動要素を、前記中空のプルロッド(13)に通して取り廻し可能であることを特徴とする、ツール保持具。
  12. 請求項10に記載のツール保持具において、
    前記プルロッド(13)の内部にはめ込むことができる、前記中心軸(9)に対して共軸で延びる、一つの切削油/潤滑剤チューブ(87)を特徴とする、ツール保持具。
  13. 請求項12に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤制御装置(71)が、前記切削油/潤滑剤チューブ(87)の奥側に位置する端部(89)にはまり込んでこれと係合する位置決め装置としてレイアウトされることを特徴とする、ツール保持具。
  14. 請求項13に記載のツール保持具において、
    前記位置決め装置が、前記中心軸9に対して実質的に垂直に配置されることを特徴とする、ツール保持具。
  15. 請求項9に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤制御装置(71)が、前記切削油/潤滑剤補給系(67)の一つの切削油/潤滑剤通路(69)の内部に配置されることを特徴とする、ツール保持具。
  16. 請求項15に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤通路(69)が、前記中空に構成されたプルロッド(13)の内部にはめ込むことができる、前記中心軸(9)に対して共軸で延びる一つの切削油/潤滑剤チューブ(87)を受け入れるようになっている、ツール保持具内の一つの受入れ部に取り廻される、一つの第1の部分(73)を有することを特徴とする、ツール保持具。
  17. 請求項15又は16に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤通路(69)が、一つの中空テーパシャンク付きツールを挿入可能なツール保持具(1)の一つの前面(15)に取り廻される、一つの第2の部分(79)を有することを特徴とする、ツール保持具。
  18. 請求項17に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤制御装置(71)が、これによって、前記第1部分(73)と一つの空隙(57)間の流体接続部を封止可能である一方で、前記第1部分(73)と前記第2部分(79)間の流体接続部を解放可能であるように、構成されることを特徴とする、ツール保持具。
  19. 請求項17に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤制御装置(71)が、これによって、前記第1部分(73)と前記切削油/潤滑剤チューブ(87)間の流体接続部を解放可能である一方で、前記第1部分(73)と前記第2部分(79)間の流体接続部を封止可能であるように、構成されることを特徴とする、ツール保持具。
  20. 請求項17に記載のツール保持具において、
    前記切削油/潤滑剤制御装置(71)が、実質的に二つの作動位置を有すること、又その際には、
    第1の作動位置においては、前記第1部分(73)と一つの空隙(57)間の流体接続部を封止可能である一方で、前記第1部分(73)と前記第2部分(79)間の流体接続部を解放可能であること、更にその際には、
    第2の作動位置においては、前記第1部分(73)と前記切削油/潤滑剤チューブ(87)間の流体接続部を解放可能である一方で、前記第1部分(73)と前記第2部分(79)間の流体接続部を封止可能であることを特徴とする、ツール保持具。
  21. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    ツール保持具(1)内の前記プルロッド(13)を半径方向に支持する一つの案内装置を特徴とする、ツール保持具。
  22. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    前記中空テーパシャンクチャッキング機構をツール保持具(1)内に固定できるようにする為に利用される、一つの取付けフランジ(59)を特徴とする、ツール保持具。
  23. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    ツール保持具(1)が、複数の中空テーパシャンクチャッキング機構(3)を有することを特徴とする、ツール保持具。
  24. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    ツール保持具が、ドラム形タレットとして構成されることを特徴とする、ツール保持具。
  25. 前記請求項のいずれか一項に記載のツール保持具において、
    ツール保持具が、星形タレットとして構成されることを特徴とする、ツール保持具。
JP2011537883A 2008-11-27 2009-11-25 ツール保持具 Expired - Fee Related JP5762301B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102008060164.0 2008-11-27
DE102008060164 2008-11-27
DE102009022199.9 2009-05-20
DE200910022199 DE102009022199B4 (de) 2009-05-20 2009-05-20 Werkzeugaufnahme
PCT/EP2009/008378 WO2010060603A1 (de) 2008-11-27 2009-11-25 Werkzeugaufnahme

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012509776A true JP2012509776A (ja) 2012-04-26
JP5762301B2 JP5762301B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=41510528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011537883A Expired - Fee Related JP5762301B2 (ja) 2008-11-27 2009-11-25 ツール保持具

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8430004B2 (ja)
EP (1) EP2370222B1 (ja)
JP (1) JP5762301B2 (ja)
KR (1) KR101611395B1 (ja)
CN (1) CN102227276B (ja)
BR (1) BRPI0921950A2 (ja)
WO (1) WO2010060603A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016526492A (ja) * 2013-07-01 2016-09-05 フランツ ハイマー マシーネンバウ カーゲー 工具レセプタクル

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH705062A1 (de) * 2011-05-31 2012-12-14 Su Matic Corp Revolverscheibe und Werkzeughalter für eine Werkzeugmaschine.
DE102012105759A1 (de) * 2012-06-29 2014-01-02 Röhm Gmbh Spannkopf
SE537043C2 (sv) * 2013-04-11 2014-12-16 Sandvik Intellectual Property Första kopplingsdel och verktygskoppling
CN103630061A (zh) * 2013-11-08 2014-03-12 吴中区木渎蒯斌模具加工厂 一种角度调节参照棒
CN103639844A (zh) * 2013-11-08 2014-03-19 吴中区木渎蒯斌模具加工厂 一种角度调节参照棒的应用方法
CN103976775B (zh) * 2014-05-21 2016-09-28 昆山科森科技股份有限公司 用于手术刀的制造工艺
CN106270710B (zh) * 2014-05-21 2019-08-13 昆山科森科技股份有限公司 微创手术用手术刀的加工方法
CN103990845B (zh) * 2014-05-26 2017-04-19 昆山科森科技股份有限公司 用于微口径铝管的加工装置
CN104404883B (zh) * 2014-11-19 2016-05-25 中交四航局第三工程有限公司 一种桥墩快速施工内工作平台及施工方法
US10639726B2 (en) 2016-06-14 2020-05-05 Schaublin Sa Flexible coupling for attaching a collet to a draw bar
CN106181382B (zh) * 2016-07-13 2018-10-09 广州市昊志机电股份有限公司 一种车铣复合加工机床
CN107552819B (zh) * 2017-10-20 2023-06-20 江苏扬碟钻石工具有限公司 一种硬质合金切削刀具
US11420269B2 (en) * 2019-09-11 2022-08-23 Kennametal Inc. Clamping assembly, a toolholder assembly comprising a clamping assembly and a toolholder, and a method of changing a toolholder in a toolholder assembly
WO2024057337A1 (en) * 2022-09-17 2024-03-21 Qureshi Jaheda A single unit tool holder device for easy clamping and de-clamping of a tool shank

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0596405A (ja) * 1991-04-03 1993-04-20 Mapal Fab Praezisionswerkzeu Dr Kress Kg 連結装置
JPH05505349A (ja) * 1990-02-01 1993-08-12 ケンナメタル インコーポレイテッド クランピング組立体
JPH05220607A (ja) * 1990-03-28 1993-08-31 Ott Mas Technik Gmbh 締付け装置
DE4220873A1 (de) * 1992-06-25 1994-01-05 Guehring Joerg Dr Vorrichtung zur lösbaren Verbindung zweier Teile
JPH09506043A (ja) * 1993-12-16 1997-06-17 ケンナメタル インコーポレイテッド マシンツールを結合するためのシステム
DE19618278A1 (de) * 1996-05-07 1997-11-20 Schunk Fritz Gmbh Spannvorrichtung
JP2000190110A (ja) * 1994-04-08 2000-07-11 Kennametal Inc ツールホルダシャンクを保持する装置
DE102005015787A1 (de) * 2005-04-03 2006-10-05 It Compact Spindel Und Spanntechnologie Gmbh Exzenterspannvorrichtung zum axialen Spannen zweier voneinander lösbarer Maschinenbauteile
JP2008110456A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Yukiwa Seiko Inc 保持装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4117765A1 (de) 1991-04-03 1992-12-17 Mapal Fab Praezision Schnittstelle
IL120763A (en) * 1997-05-02 2001-04-30 Iscar Ltd Rotary tool and method of using it
US5997455A (en) * 1997-07-23 1999-12-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tool clamp mechanism with shortened spindle
DE10241860B4 (de) 2002-09-09 2016-08-18 Sigma Gmbh Exzenterspanner zum Spannen von Hohlschaft-Kegelwerkzeugen
CN2637042Y (zh) * 2003-08-12 2004-09-01 黄宗响 伸缩式内圆定芯弹性夹具
DE102004051031B3 (de) * 2004-10-20 2006-04-27 Ott-Jakob Gmbh & Co. Spanntechnik Kg Spannvorrichtung

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05505349A (ja) * 1990-02-01 1993-08-12 ケンナメタル インコーポレイテッド クランピング組立体
JPH05220607A (ja) * 1990-03-28 1993-08-31 Ott Mas Technik Gmbh 締付け装置
JPH0596405A (ja) * 1991-04-03 1993-04-20 Mapal Fab Praezisionswerkzeu Dr Kress Kg 連結装置
DE4220873A1 (de) * 1992-06-25 1994-01-05 Guehring Joerg Dr Vorrichtung zur lösbaren Verbindung zweier Teile
JPH09506043A (ja) * 1993-12-16 1997-06-17 ケンナメタル インコーポレイテッド マシンツールを結合するためのシステム
JP2000190110A (ja) * 1994-04-08 2000-07-11 Kennametal Inc ツールホルダシャンクを保持する装置
DE19618278A1 (de) * 1996-05-07 1997-11-20 Schunk Fritz Gmbh Spannvorrichtung
DE102005015787A1 (de) * 2005-04-03 2006-10-05 It Compact Spindel Und Spanntechnologie Gmbh Exzenterspannvorrichtung zum axialen Spannen zweier voneinander lösbarer Maschinenbauteile
JP2008110456A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Yukiwa Seiko Inc 保持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016526492A (ja) * 2013-07-01 2016-09-05 フランツ ハイマー マシーネンバウ カーゲー 工具レセプタクル

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0921950A2 (pt) 2018-05-22
US20110217135A1 (en) 2011-09-08
CN102227276B (zh) 2014-06-25
KR20110095324A (ko) 2011-08-24
JP5762301B2 (ja) 2015-08-12
WO2010060603A1 (de) 2010-06-03
EP2370222B1 (de) 2015-08-12
EP2370222A1 (de) 2011-10-05
KR101611395B1 (ko) 2016-04-12
CN102227276A (zh) 2011-10-26
US8430004B2 (en) 2013-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5762301B2 (ja) ツール保持具
EP2987575B1 (en) A clamping device
EP1380372B1 (en) Quick change chuck and method of clamping a bit using such a chuck
US4840520A (en) Mounting device having a conical shank
EP2987574B1 (en) A clamping device
ES2926782T3 (es) Dispositivo de suministro de refrigerante y herramienta de rectificado con un dispositivo de suministro de refrigerante para una máquina herramienta
JPH0724963B2 (ja) チャック
JP2016043478A (ja) 締め付け装置
KR20170116122A (ko) 공작 기계의 절삭 공구대
EP2754533B1 (de) Werkzeughalter sowie Werkzeuganordnung mit einem Werkzeughalter und einem Bearbeitungswerkzeug
KR20180020259A (ko) 공구용 클램핑 장치를 포함하는 공구 스핀들 및 공작 기계
US20100308546A1 (en) Device for Holding Tools on Machine Tools
US20040009047A1 (en) Tool clamping device
KR20220137655A (ko) 선삭 공구
US6257595B1 (en) Collect chuck with quick-change cap
US6375398B1 (en) Tool holder assembly
US6241261B1 (en) Chuck
KR101098270B1 (ko) 공구의 인터페이스
US20200238406A1 (en) Facing head and method for clamping and releasing a tool in or from a tool holder device of the facing head
WO2019206736A1 (en) A clamping device
JP2023516562A (ja) 工具ホルダのクランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131106

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141024

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5762301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees