JP2012506953A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. 金属基板への第一の被覆用の非クロム硬化性防食剤であって、
   １〜３のｐＨ範囲を有し、
   水と、
   ａ）チタン及び／又はジルコニウムのフルオロ錯イオンと、
   ｂ）少なくとも一種類の防食顔料と、
   ｃ）前記特定のｐＨ範囲で水溶性もしくは水分散性であり、それ自体は５０重量％の濃度の水溶液中で１〜３のｐＨ範囲を有する少なくとも一種類の有機重合体又は共重合体と、を含有し、
   ｄ）分子量が１００，０００ｇ／モルより大きく、しかし１，０００，０００ｇ／モル以下でポリビニルアミンのアシル化度が８０％以上である少なくとも一種類のポリビニルアミンをさらに含有する、
   非クロム硬化性防食剤。
2. 成分ｄ）の前記ポリビニルアミンのアミノ基がホルミル化された、請求項１に記載の非クロム硬化性防食剤。
3. 成分ｄ）の前記ポリビニルアミンの分子量が５００，０００ｇ／モル以下である、請求項２に記載の非クロム硬化性防食剤。
4. 成分ｄ）の前記ポリビニルアミンのアシル化度が９０％以上である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の非クロム硬化性防食剤。
5. 成分ｃ）の前記水溶性若しくは水分散性の有機重合体又は共重合体は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのモノマーの一種類以上から合成され、かつ少なくとも一種類の官能基が、エポキシド基、シラン基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、リン酸基及びリン酸エステル基から選択される、請求項１〜４のいずれか１項に記載の非クロム硬化性防食剤。
6. 成分ｃ）の前記水溶性若しくは水分散性の有機重合体又は共重合体は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選択される少なくとも一種類のモノマーを含有する、請求項５に記載の非クロム硬化性防食剤。
7. 成分ｃ）の前記重合体又は共重合体におけるリン酸基若しくはリン酸エステル基を有するモノマーの比率が、０．５〜４モル％の範囲にある、請求項５又は６に記載の非クロム硬化性防食剤。
8. すぐに使用可能な状態で、防食剤全体に対して以下の重量％比率で成分を含有する、請求項１〜７のいずれか１項に記載の非クロム硬化性防食剤：
   水：２５〜６９．６重量％、
   ａ）ヘキサフルオロチタン酸若しくはヘキサフルオロジルコン酸として計算されるチタン及び／又はジルコニウムのフルオロ錯イオン：合計で０．３〜３重量％、
   ｂ）防食顔料：合計で５〜２５重量％、
   ｃ）前記特定のｐＨ範囲で水溶性又は水分散性であり、それ自体は５０重量％の含有量の水溶液中において１〜３のｐＨ範囲を有する有機重合体：２５〜５０重量％、
   ｄ）アシル化ポリビニルアミン：合計で０．１〜５重量％、
   ｅ）リン酸として計算されるリン酸塩イオン：０〜５重量％、
   ｆ）マンガンイオン及び／又はマグネシウムイオン：合計で０〜２重量％、
   ｇ）キレート錯体を形成することができる有機化合物：合計で０〜５重量％、
   ｈ）アンモニウム塩として計算されるモリブデン酸イオン及び／又はタングステンイオン：合計で０〜１重量％、
   ｉ）亜鉛イオン、コバルトイオン、ニッケルイオン、バナジウムイオン及び鉄イオンから選択されるカチオン：合計で０〜１重量％、
   ｊ）鉄（II）イオン及びヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアンモニウム塩又はヒドロキシルアミン切断化合物から選択される還元剤：合計で０〜０．１重量％。
9. 大気圧下で最高１５０℃の沸点を有する有機化合物を５重量％以下含有する、請求項１〜８のいずれか１項に記載の非クロム硬化性防食剤。
10. 金属ストリップの被覆方法であって、請求項１〜９のいずれか１項に記載の非クロム硬化性防食剤を脱脂及び洗浄した金属ストリップと接触させ、該金属ストリップ上で前記防食剤を硬化させ、０．５〜１０μｍの範囲の膜厚が得られるようにする、被覆方法。
11. 前記防食剤の硬化後、ポリウレタン樹脂系及び／又はイソシアネート並びにジオール若しくはポリオール系の有機結合剤系を含有する追加的被覆剤を塗布して硬化させる、請求項１０に記載の被覆方法。
12. 前記金属ストリップは、亜鉛又は亜鉛合金、鉄又は鉄合金、アルミニウム又はアルミニウム合金のストリップ、及び亜鉛若しくは亜鉛合金又はアルミニウム若しくはアルミニウム合金で被覆された綱ストリップから選択される、請求項１０又は１１に記載の被覆方法。
13. 請求項１０〜１２のいずれか１項に記載の被覆方法に従って作製された被覆を有する、被覆金属ストリップ又はそれから切り取られた任意に成形可能な金属シート。