JP2012506896A - アポaに対して活性なチエノトリアゾロジアゼピン誘導体 - Google Patents

アポaに対して活性なチエノトリアゾロジアゼピン誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】本発明は、式(1)の新規チエノトリアゾロジアゼピン誘導体であって、式1中、RはCHであり、RはCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、Rは水素、フェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−であるか、或いはRおよびRは水素であり、Rはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である前記誘導体、または薬学的に許容可能なその酸付加塩に関する。これらの化合物およびこれらを含有する医薬組成物は、心筋梗塞および脳卒中などのアテローム性動脈硬化疾患ならびにアルツハイマー病の治療および予防において有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規チエノトリアゾロジアゼピン誘導体、ならびに冠動脈性疾患およびアルツハイマー病の治療に有用な医薬製剤に関する。
米国特許第4,155,913号には、いくつものチエノトリアゾロジアゼピン、それらの合成、医薬組成物、ならびに抗痙攣薬、鎮静剤、筋弛緩薬、精神安定剤、および抗不安薬としての使用が記載されている。
米国特許第5,854,238号には、1つのそのようなチエノトリアゾロジアゼピンである化合物9−メチル−4−フェニル−6H−チエノ[3,2−f]−s−トリアゾロ[4,3−a][1,4]−ジアゼピンが、血漿アポリポタンパク質A1(アポA1)を増加させる活性があることが記載されている。アポA1は血漿の高密度リポタンパク質(HDL)の主要なタンパク質成分である。HDLおよびアポA1の血漿中濃度が低いことは、アテローム性動脈硬化疾患の結果としての心筋梗塞、脳卒中、および足梗塞の発症の増加と関連があることが知られている。したがって上記の化合物は、そのようなアテローム性動脈硬化疾患の治療および予防において有用である。
米国特許第6,444,664号には、既知の血小板活性化因子(PAF)拮抗活性を有するある種のベンゾおよびチエノトリアゾロジアゼピン誘導体もアポA1の合成の増進をもたらし、アテローム性動脈硬化疾患の治療法または予防法において有用であることが記載されている。
アルツハイマー病の患者はアポA1の濃度が低いため(Merched A.、Xia Y.、Visvikis S.、Serot J.M.、およびSiest G.、Neurobiol.Aging 21巻(1号):27〜30頁、2000年)、アポA1の合成を亢進させる上記のジアゼピンは、アルツハイマー病の治療にも有用となり得る。
米国特許第4,155,913号 米国特許第5,854,238号 米国特許第6,444,664号
本発明は、式1の新規チエノトリアゾロジアゼピン誘導体
Figure 2012506896
[式1中、
はCHであり、
はCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、
は水素、フェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−であるか、
或いは、
およびRは水素であり、
はフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である。]
または薬学的に許容可能なその酸付加塩に関する。
さらに本発明は、上記で定義される式1の化合物を含有する医薬組成物、心筋梗塞や脳卒中などのアテローム性動脈硬化疾患およびアルツハイマー病を治療および予防する方法におけるこれらの化合物の使用、ならびに心筋梗塞や脳卒中などのアテローム性動脈硬化疾患およびアルツハイマー病を治療および予防するための医薬品の製造におけるこれらの化合物の使用に関する。
本発明は、式1の化合物
Figure 2012506896
[式1中、
はCHであり、
はCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、
は水素、フェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−であるか、
或いは、
およびRは水素であり、
はフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である。]
または薬学的に許容可能なその酸付加塩に関する。
上記で定義される式1の化合物は、そのすべての結晶形を含むと理解される。
がCHであり、Rが−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−Rである式1の化合物において、RおよびRと結合している環炭素原子は非対称に置換され、立体異性体が形成される。そのような化合物については、ラセミ化合物ならびに(S)および(R)の両鏡像異性体が、式1の対応する化合物の定義に含まれると理解される。
式1の化合物ならびに薬学的に許容可能なその酸付加塩は、アテローム性動脈硬化疾患、特に心筋梗塞および脳卒中、ならびにアルツハイマー病の治療および予防において有用である。
アポA1が増加することによりアテローム性動脈硬化症およびその臨床的な影響が低減することは、十分に実証された臨床的メカニズムである。アポA1はHDL粒子に巻き付き、プラークからコレステロールを除去する際にそれらの機能を支援する。アポA1の投与は、人間において動脈硬化性プラークを安定化させ、減少させることが示されている。反対に、アポA1の欠乏はアテローム性動脈硬化症の進行と関連している。
本発明に係る化合物は、肝臓を刺激してより多くのアポA1を生成させる。自己のアポA1生成を増加させるというこの治療手法により、ペプチド、例えば、アポA1増加によるアテローム性動脈硬化症の治療として現在検討されている、組換え型アポA1治療薬に付随する可能性のある、免疫合併症が避けられる。
本発明に係る化合物はジアゼピンの部分的な構造を有するが、それらはベンゾジアゼピン受容体結合活性が完全に欠落している。したがって本発明に係る化合物はベンゾジアゼピンによって引き起こされる、眠気などの望ましくない副作用を示さない。
本発明に係る化合物は、WEB2086(アパファント)のような密接に関連するチエノトリアゾロジアゼピンについて見られる血小板活性化因子(PAF)拮抗活性も完全に欠落している。
式1において、RはCHであり、RはCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、Rは水素である化合物が好ましい。そのような化合物において、RはCHであるか、またはRは−(CH)n−O−Rであり、nは1もしくは2であり、RはCHである化合物、特にRがCHであるそのような化合物が最も好ましい。
式1において、RおよびRは水素であり、Rはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である化合物、特にRが−OCHO−であるそのような化合物が好ましい。好ましくは、このメチレンジオキシ置換基はフェニル環のメタ/パラ位に結合している。
最も好ましいのは、実施例における化合物である。
式1の化合物は、薬学的に許容可能な有機酸および無機酸と共に酸付加塩を形成する。本発明の目的に適した酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、10−カンファースルホン酸などを挙げることができる。単離または精製のために、薬学的に許容不可の塩、例えばピクリン酸または過塩素酸との塩を用いることも可能である。
本発明は、上記の化合物の任意の水和物、溶媒和物、または特定の結晶形、およびそれらの薬学的に許容可能な塩に関し、不斉炭素原子を有する対応する化合物のラセミ体または(S)および(R)鏡像異性体に関すると理解される。
式1の新規化合物は、様々な合成経路、例えば米国特許第4,155,913号に詳細に記載された合成経路に従って調製することができる。
1つのそのような方法において、式1の化合物は、式2の化合物(式中、置換基R、RおよびRは上記の意味を有する)と酢酸ヒドラジドまたはヒドラジン、続いて酢酸オルトエステルとを反応させ、式1の化合物中に存在するジアゼピン環にアニールしたメチル置換s−トリアゾール環を生じることによって調製することができる。
Figure 2012506896
式2のチオジアゼピノンは、対応するジアゼピノン(すなわち式2において=Sが=Oで置き換えられているもの)から、ローソン(Lawesson)試薬との反応によって、またはアミドをチオアミドへ変換させる他の同等の方法によって得ることができる。そのようなジアゼピノンは、式3(Rは上記の意味を有する)の化合物の環化によって得ることができる。
Figure 2012506896
式3の化合物を、アミノ官能基において、適切に置換したハロアセチルクロリドでアシル化し、次いでアジ化ナトリウムと反応させ、アジド官能基を還元してアミノ官能基とし、次いで環化するか、またはハロアセチル化化合物をアンモニア生成試薬の存在下で直接環化するか、または式3の化合物を、α−アミノ酸誘導体HNCRCOX(式中、RおよびRは上記の意味を有し、Xはエステル残基、特に活性化エステルの残基である)と反応させるか、もしくはアミノ基を適切に保護したα−アミノ酸塩化物と反応させ、次いで脱保護して環化反応を行うことにより、=Sが=Oで置き換えられた式2の化合物を得てもよい。式3の化合物は既知であるか、または既知の製造方法により得ることができる。
或いは、式1の化合物は、置換基R、RおよびRが上記の意味を有する式4の化合物の環化反応によって調製することができる。
Figure 2012506896
そのような式4の中間体は、式3の化合物を酢酸オルトエステルと、次いでヒドラジンと、最後にα−アミノ酸誘導体HNCRCOX(式中、RおよびRは上記の意味を有し、α−アミノ官能基は適切に保護された形態であり、COXは活性化カルボン酸官能基を意味する)と反応させることにより得ることができる。そのようなアミノ保護基、およびカルボキシル官能基を活性化する方法は、当技術分野において周知である。
本発明はまた新規の中間体に関し、特に式2、式3または式4の中間体に関し、式中、置換基は式1について定義された意味を有する。
本発明はまた、式1の化合物およびそれらの薬学的に許容可能な酸付加塩を有効成分として含み、特に上記で挙げた疾患の治療において使用することができる、医薬組成物に関する。経鼻、口腔、直腸または特に経口投与などの、腸内投与用の組成物が好ましい。組成物は、有効成分を単独で含むか、あるいは好ましくは薬学的に許容可能な担体と共に含む。医薬組成物は、錠剤、糖衣錠、カプセル、顆粒、薬用ドロップ、チューインガム、座薬、溶液、懸濁液、乳液などの形態であってもよく、当技術分野で公知の標準的な手順に従って調製される。
薬学的に許容可能な担体は、例えば、マンノース、乳糖、果糖、グルコース、スクロースまたはショ糖などの糖類、マンニトール、キシリトールまたはソルビトールなどの糖アルコール、デンプン(例えば、トウモロコシ、コムギ、コメまたはジャガイモデンプンなど)、セルロース調製物(例えば微結晶性セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(ヒプロロース)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)またはカルボキシメチルセルロースナトリウム)、グアーガム、カラギーナン、またはアカシアゴムである。さらに考えられる固体の担体としては、リン酸マグネシウムまたはリン酸カルシウム(例えばリン酸三カルシウムまたはリン酸水素カルシウム)、二酸化ケイ素、ケイ酸塩(例えばケイ酸マグネシウムアルミニウムまたはケイ酸カルシウム)および二酸化チタンである。
適切なさらなる担体は、特に充填剤としては、例えば、担体として上記に挙げた糖類、糖アルコール、セルロース調製物および/またはリン酸塩やケイ酸塩、二酸化ケイ素ならびに二酸化チタンなど、結合剤としては、例えば、デンプン(例えばトウモロコシ、コムギ、コメまたはジャガイモデンプン)、グアーガム、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、セラック、トラガカント、キサンタンまたはポリビニルピロリドンなど、崩壊剤としては、例えば、既述のデンプン、さらにカルボキシメチルデンプンナトリウム、カルボキシメチルデンプンカルシウムおよびデンプングリコール酸ナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン(クロスポビドン)、クロスカルメロース、アルギン酸またはその塩(アルギン酸ナトリウムなど)、ならびにコロイド状二酸化ケイ素などである。さらに賦形剤としては、特に流動調整剤および潤滑剤を挙げることができ、例えばケイ酸、タルク、ステアリン酸またはその塩(ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウムなど)、モノステアリン酸グリセリン、パルミトステアリン酸グリセリンおよび/またはポリエチレングリコールやその誘導体である。
染料や顔料を、例えば識別のために、あるいは有効成分の異なる用量を表示するために、錠剤、顆粒、薬用ドロップまたはチューインガムに添加してもよい。
経口投与用の医薬組成物としてはまた、ゼラチンからなる硬カプセル、ならびにさらにゼラチンおよび可塑剤(グリセリンまたはソルビトールなど)からなる密封軟カプセルを挙げることができる。カプセルは、顆粒の形態の有効成分を、例えばコーンスターチなどの充填剤、結合剤および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムなどの流動促進剤、あるいは任意選択により安定剤と混合して含有してもよい。
経口投与用の医薬組成物としてはまた、遅延錠剤やカプセルなどの遅延剤形、フィルム錠および腸溶性錠剤を挙げることができる。そのような特別な医薬経口組成物は当技術分野における標準的手順によるものである。遅延錠剤としては、例えば、ポリメタクリラートおよびポリメタクリラートコポリマー、ポリアクリラート−ポリメタクリラートコポリマー、または関連の樹脂性ポリマーなどのポリマー成分を含んでいてもよい。フィルム錠は、例えばエチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースで被覆することにより得ることができる。適切な腸溶性コーティングとしては、例えば、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、セラック、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルセルロース、ならびにポリメタクリラートおよびポリメタクリラートコポリマーである。
直腸投与に適した医薬組成物は、例えば有効成分と座薬基剤との組み合わせからなる座薬である。適切な座薬基剤としては、例えば、天然または合成トリグリセリド、パラフィン系炭化水素、ポリエチレングリコールもしくは高級アルカノールである。
本発明の医薬組成物は、それ自体既知の方法で、例えば、従来の混合、顆粒化、溶解、あるいは凍結乾燥の各方法によって調製される。
有効成分の用量は、治療しようとする疾患、種、その年齢、体重、個別の病状、個別の薬物動態データおよび投与の方式によって決まる。用量は個別の要件に従うが、約0.1mg/kg〜約30mg/kgの用量が好ましい。薬剤を非経口形態で投与する場合、0.1mg/kg〜約10mg/kgの範囲の用量が好ましい。適切な医薬剤形として、1〜1000mgの式1の有効成分を含有することができる。
本発明は、アポA1の低血漿中濃度によって引き起こされる疾病を治療および予防するための上記の式1の化合物、ならびにアポA1の低血漿中濃度によって引き起こされる疾病を治療および予防する医薬品を製造するための式1の化合物の使用に関する。そのような疾病の例は、心筋梗塞および脳卒中などの上記のアテローム性動脈硬化疾患、ならびにアルツハイマー病である。
さらなる態様において、本発明は、上記の式1の化合物を1つまたは複数の治療上有益な物質と共に含有する、血漿中アポA1濃度増強剤に関する。これらの他の治療上有益な物質は、好ましくはアテローム性動脈硬化疾患の治療および予防に効果的であることが知られている化合物、例えばスタチン、フィブラート、ナイアシン、あるいはエゼチミブである。
別の態様において本発明は、哺乳類、特に人間における血漿中アポA1濃度を増加させる方法に関し、当該方法は有効量の本発明の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含み、本発明はさらに、心筋梗塞および脳卒中などのアテローム性動脈硬化疾患、またはアルツハイマー病を患っている哺乳類、特に人間を治療する方法に関し、当該方法は有効量の本発明の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む。
さらなる態様において本発明は、アテローム性動脈硬化疾患に罹患する危険性を有するがそのような疾患を患っていない患者において、心筋梗塞および脳卒中などのアテローム性動脈硬化疾患を予防する方法に関し、この方法は有効量の本発明の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む。
さらに本発明は、アルツハイマー病に罹患する危険性を有するがそのような疾患を患っていない患者において、アルツハイマー病を予防する方法に関し、この方法は有効量の本発明の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む。
下記の実施例は、本発明をさらに例示するために提示するものである。
[実施例1]3−ベンゾイル−2−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイルアミノ)−チオフェン
2−アミノ−3−ベンゾイル−チオフェン(Rが水素である式3の化合物)1.0gを、2−ブロモ−2−メチルプロパノイルブロミドでアシル化し、1.49g(86%)の標題化合物を得た。
[実施例2]2−(2−アミノ−2−メチルプロパノイルアミノ)−3−ベンゾイル−チオフェン
実施例1の化合物3.4gを、アジ化ナトリウムと共にエタノール中で還流下にて沸騰させた。粗製アジドを亜鉛および塩化アンモニウムにより沸騰エタノール中で直接還元して、65%の標題化合物を得た。
[実施例3]1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−5−フェニル−2H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
実施例2の化合物55mgを、酢酸を含有するエタノール中で還流しながら沸騰させた。環化された標題化合物が収率48%で得られた。
[実施例4]1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−5−フェニル−2H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−チオン
実施例3の化合物50mgを、五硫化二リン(P)および重炭酸ナトリウムと共にジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)中で80℃にて加熱して、49mg(92%)のチオン(R=R=メチル基、R=水素である式2の化合物)を得た。
[実施例5]6,6−ジメチル−4−フェニル−9−メチル−6H−チエノ[3,2−f]−s−トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン(式5)
Figure 2012506896
実施例4から得られた、テトラヒドロフラン中のチオン49mgを、ヒドラジン水溶液と共に室温で撹拌した。得られる化合物をエタノール中でオルト酢酸トリエチルと混合し、50℃に加熱した。15mg(28%)の式5の標題化合物15mg(28%)をフラッシュクロマトグラフィーにより単離した。
H−NMR(CDOD):1.28(6H,s,2CH)、2.74(3H,s,CH)、6.88(1H,d,J=6Hz,ArH)、7.5(6H,m,ArH)。
LC(カラム YMC ODS−A 150mm×4.6mm、5μ;Inj.Vol.10μL、30℃、流速1.4mL/分、A:0.05% TF水溶液 /B:0.05% TFAアセトニトリル溶液 /勾配 5%B〜95%Bを8分):保持時間4.42分、純度99.3%
MS:M+H m/z 計算値309.41、実測値308.95
[実施例6]3,4−メチレンジオキシ−α−シアノアセトフェノン
メチル3,4−メチレンジオキシベンゾアートを、ナトリウムメタノラートの存在下で90℃でアセトニトリルと縮合させて、シアノアセトフェノンを収率70%で得た。
[実施例7]2−アミノ−3−(3’,4’−メチレンジオキシベンゾイル)−チオフェン
実施例6の3,4−メチレンジオキシ−α−シアノアセトフェノンと2,5−ジヒドロキシ−1,4−ジチアン(クロラールおよび水硫化ナトリウムから得られる)とを、メタノール中にてトリエチルアミンの存在下で、温度を5℃から50℃までゆっくりと上昇させながら反応させた。標題化合物(メタ/パラ位のRがメチレンジオキシである式3の化合物)をフラッシュクロマトグラフィーにより単離した。
[実施例8]2−ブロモアセチルアミノ−3−(3’,4’−メチレンジオキシベンゾイル)−チオフェン
実施例7から得られたアミノケトン3.9gを、ブロモアセチルクロリドと共にジクロロメタン中で室温にて撹拌して、標題化合物4.3g(86%)を得た。
[実施例9]5−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン
実施例8で得られた、塩化メチレン中のブロモアセチルアミノケトン4.3gを、還流させながらアンモニア水溶液で処理した。粗製アミン(5.5g)を、エタノール中の2.5当量の酢酸と共に還流させることにより環化した。粗生成物(8g)をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物3.1G(77%)を得た。
[実施例10]5−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−チエノ[2,3−e]−1,4−ジアゼピン−2−チオン
実施例9の化合物とローソン試薬(2,4−ビス−(p−メトキシフェニル)−1,3−ジチアホスフェタン−2,4−ジスルフィド)とを、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)中で75℃にて3.5時間加熱して、76%の標題のチオン(R=R=水素、Rはメタ/パラ位のメチレンジオキシである式2の化合物)を得た。
[実施例11]4−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−9−メチル−6H−チエノ[3,2−f]−s−トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン(式6)
Figure 2012506896
実施例10の化合物および酢酸ヒドラジドをジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)中で110℃までゆっくりと加熱し、気体発生が見られなくなるまでこの温度で数分間維持する。得られる式6の標題化合物をエバポレーションにかけ、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、収率40%で単離する。
H−NMR(400MHz,CDOD):2.72(3H,s,CH)、6.01(2H,s,OCHO)、6.83(1H,d,J=8Hz,ArH)、7.06(3H,m,ArH)、7.57(1H,d,J=6Hz,ArH)。
LC(カラム YMC ODS−A 150mm×4.6mm、5μ;Inj.Vol.10μL、30℃、流速1.4mL/分、A:0.05% TF水溶液 /B:0.05% TFAアセトニトリル溶液 /勾配 5%B〜95%Bを8分):保持時間4.01分、純度99.4%
MS:M+H m/z 計算値325.37、実測値324.90
[実施例12]9−メチル−4−フェニル−6H−チエノ[3,2−f]−s−トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン(式7)
Figure 2012506896
比較の目的で用いられる式7の標題化合物(Ro−11−1464としても知られる)を、米国特許第4,155,913号の実施例2の記載に従って合成した。
H−NMR(400MHz,CDOD):2.73(3H,s,CH)、6.99(1H,d,J=6Hz,ArH)、7.5(6H,m,ArH)。
LC(カラム YMC ODS−A 150mm×4.6mm、5μ;Inj.Vol.10μL、30℃、流速1.4mL/分、A:0.05% TF水溶液 /B:0.05% TFAアセトニトリル溶液 /勾配 5%B〜95%Bを8分):保持時間4.16分、純度>99.9%
MS:M+H m/z 計算値281.36、実測値281.00
[実施例13]ヒト肝細胞によるアポA1分泌
米国特許第6,444,664号に記載の手順に従い、ドナーから得られ、移植に使用できなかった肝臓片からヒト肝細胞を単離した。細胞を培養皿に生細胞数1.5×10/cmの濃度で播種し、最初の24時間は、10%熱不活化ウシ胎児血清(FCS)、2mmol/LのL−グルタミン、20mU/mLのインスリン(135nmol/L)、50nmol/Lのデキサメタゾン、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンおよび100μg/mLカナマイシンを添加したウィリアムズE培地1.5mL/10cm中で、37℃にて、5%CO/95%空気雰囲気で維持培養した。14〜16時間後、前記培地と同じ培地を用いて非接着細胞を皿から洗浄除去した。播種から24時間後、インスリン濃度を135nmol/Lではなく10nmol/Lとした以外は前記培地と同じである培地1mL中で、化合物とのインキュベーションを開始した。
ヒト肝細胞を、100μM、30μM、10μM、および3μMの濃度の式5、式6および式7の化合物(DMSO中に溶解、DMSOの最終濃度は0.1%v/vを超えない)で処理し、24時間インキュベートした。すべての試料およびコントロールのDMSO濃度は0.1%であった。コントロールのウェルにはDMSO(0.1%v/v)のみを入れた。細胞上の培地を除去し、新しい化合物を含む新しい培地で置き換え、24時間インキュベートした。次いで再び培地を除去し、新しい化合物を含む新しい培地で置き換え、さらに24時間インキュベートした。次いで上澄みを細胞から回収し、HRP結合ヤギ抗アポA1抗体およびTMB/ペルオキシダーゼ基質発色剤を含む市販のELISA(AlerCHEK(商標))を用いて、アポA1の濃度を決定した。上澄みは、キット中に備えられている洗浄用緩衝液で1:4に希釈した。
最後のインキュベーションの後、細胞をPBSで2回洗浄し、BCA(ビシンコニン酸)試薬を各ウェルに加えて、標準的方法に従って細胞総タンパク質を定量した。
表1:ヒト肝細胞におけるアポA1分泌の刺激
Figure 2012506896
コントロール細胞(DMSOのみでインキュベートしたもの)は、66±9ng/mg細胞タンパク質(8ウェルの平均±SEM)のアポA1分泌を示した。要約すれば、式6の化合物および特に式5の化合物は、3μMもの低い濃度であってもヒト肝細胞においてコントロールのレベルを超えてアポA1の分泌を刺激し、この濃度では式7の化合物(比較化合物)の方が明らかに活性が低かった。
[実施例14]中枢ベンゾジアゼピン受容体(BZD)への結合
本発明の化合物の中枢ベンゾジアゼピン受容体(BZD)への親和性は、R.C.Spethら、Life Sci.24巻:351〜358頁(1979年)に記載のように、0.4nM[H]フルニトラゼパムのラット大脳皮質膜への結合量および参照用リガンドジアゼパムと比較したときの本発明に係る化合物によるフルニトラゼパムの置換量を、4℃で60分間決定することにより測定した。このアッセイにおけるジアゼパムのIC50は16nMである。
受容体への特異的結合量は、全結合量と、過剰の非標識リガンド(ジアゼパム)の存在下で決定される非特異的結合量との間の差として定義される。結果は、式5、式6および式7の化合物の存在下で得られる、コントロールの特異的結合量に対するパーセント((測定された特異的結合量/コントロールの特異的結合量)×100)として表される。
各実験において、アッセイの適性を評価するために、それぞれの参照用化合物を式5、式6および式7の化合物と同時に試験するとともに、それをいくつかの濃度で試験した(IC50値の決定のため)。
表2:ラット脳BZD受容体への特異的結合量
Figure 2012506896
要約すると、式5および式6の化合物は、ベンゾジアゼピン受容体への有意の親和性を示さないものの、式7の化合物(比較化合物)は中程度の親和性を示し、およそ5×10−7のIC50を有する標識リガンドを置換する。

Claims (15)

  1. 式1の化合物
    Figure 2012506896
    [式1中、
    はCHであり、
    はCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、
    は水素、フェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−であるか、
    或いは
    およびRは水素であり、
    はフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である。]
    または薬学的に許容可能なその酸付加塩。
  2. はCHであり、
    はCH、−(CH)n−R、−(CH)n−O−Rまたは−(CH)n−S−R(式中、nは1、2、3もしくは4であり、RはCH、CHCHもしくはCHCHOCHである。)であり、
    は水素である、
    請求項1に記載の式1の化合物。
  3. はCHであり、
    はCHであり、
    は水素である、
    請求項1に記載の式1の化合物。
  4. およびRは水素であり、
    はフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHO−またはフェニル環のオルト/メタ位もしくはメタ/パラ位に結合した−OCHCHO−である、
    請求項1に記載の式1の化合物。
  5. およびRは水素であり、
    はフェニル環のメタ/パラ位に結合した−OCHO−である、
    請求項1に記載の式1の化合物。
  6. 請求項1に記載の式1の化合物または薬学的に許容可能なその酸付加塩を含む医薬組成物。
  7. スタチン、フィブラート、ナイアシンおよびエゼチミブから選択される化合物をさらに含む、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. アポA1の低血漿中濃度によって引き起こされる疾病を治療および予防するための、請求項1に記載の式1の化合物または薬学的に許容可能なその酸付加塩。
  9. アテローム性動脈硬化疾患を治療および予防するための、請求項8に記載の化合物または薬学的に許容可能なその酸付加塩。
  10. 心筋梗塞または脳卒中を治療および予防するための、請求項8に記載の化合物または薬学的に許容可能なその酸付加塩。
  11. アルツハイマー病を治療および予防するための、請求項8に記載の化合物または薬学的に許容可能なその酸付加塩。
  12. ヒトを含めた哺乳類における血漿中アポA1濃度を増加させる方法であって、有効量の請求項1に記載の式1の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
  13. アテローム性動脈硬化疾患またはアルツハイマー病を患うヒトを含めた哺乳類を治療する、請求項12に記載の方法であって、有効量の請求項1に記載の式1の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
  14. アテローム性動脈硬化疾患に罹患する危険性を有するが、そのような疾患を患っていない患者においてアテローム性動脈硬化疾患を予防する、請求項12に記載の方法であって、有効量の請求項1に記載の式1の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
  15. アルツハイマー病に罹患する危険性を有するが、そのような疾患を患っていない患者においてアルツハイマー病を予防する、請求項12に記載の方法であって、有効量の請求項1に記載の式1の化合物をそれを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
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