JP2012503581A - 旋回装置およびそこから吊設される昇降フレームを備えたブリッジクレーンまたはガントリクレーン - Google Patents

Abstract

【課題】 港湾荷役の領域における標準ロードキャリア特にＩＳＯコンテナの荷役用の剛性ジブ付きブリッジクレーンまたはガントリクレーンを最適化する。
【解決手段】 本発明は、クレーンキャリアに沿ってクラブの走行方向に移動することのできるクラブを備え、昇降方向に延びる剛性マストが該クラブ上を案内される、港湾地域で標準貨物保持体特にＩＳＯコンテナを移載するためのブリッジクレーンまたはガントリクレーンに関する。前記マストは少なくとも１つの昇降装置およびケーブルを用いて昇降方向に移動することができ、前記昇降装置はクラブ上に配置される。標準貨物保持体のための荷受け手段がマストの下端に固定される。マスト（１４）は、マスト（１４）の長手方向に延びる回転軸（Ｄ）を中心に回転可能であるように、クラブ（１３）に吊設される。少なくとも１つの昇降装置（２３）を支持する昇降フレーム（２２）は、基本的に上端（１６ｃ）および下端（１６ｄ）を有する旋回管（１６ａ）から構成される旋回装置（１６）によって、クラブ（１３）に吊設される。旋回管（１６ａ）の上端（１６ｃ）は旋回継手（１６ｂ）を用いてクラブ（１３）に載置される一方、昇降フレーム（２２）は旋回管（１６ａ）の下端（１６ｄ）に装着される。マスト（１４）は、旋回管（１６ａ）内でそれと同軸的に昇降することができるように案内される。
【選択図】 図５

Description

本発明は、クレーンキャリアに沿ってトロリ走行方向に移動することのできるクレーントロリを有し、該クレーントロリ上で昇降方向に延びる剛性マストが案内され、該マストが、クレーントロリ上に配置された少なくとも１つの昇降機構を介し、ケーブルを介して、昇降方向に移動することができ、その下端に標準ロードキャリアのための荷受け手段が取り付けられ、マストがその長手方向に延びる回転軸を中心に回転することができるようにクレーントロリに吊設されて成る、本発明に従って、港湾領域における標準ロードキャリアの荷役、特にＩＳＯコンテナの荷役のためのブリッジクレーンまたはガントリクレーンに関する。

欧州特許EP1365984B1から、コンテナターミナル内でコンテナを倉庫領域に入出庫する、コンテナ特にＩＳＯコンテナを段積みするためのブリッジクレーンは公知である。該ブリッジクレーンは、実質的立体倉庫領域の幅方向に跨がるクレーンキャリアを有する。クレーントロリは、クレーンキャリア上をその長手方向に、倉庫領域の幅方向に走行することができる。クレーンキャリアは走行装置を介してレール上をクレーン走行方向に、かつしたがってクレーンキャリア上のクレーントロリを横切って、かつ倉庫領域の長手方向に、走行することができる。コンテナを荷役することができるようにするために、マストがクレーントロリ上に配置され、垂直方向に案内され、昇降することができる。マストはボックスキャリアとして形成され、マストの昇降動作のためにクレーントロリに昇降機構が配置される。荷役されるコンテナの方向に向けられたマストの下端には、コンテナ用の荷受け手段、特にいわゆるスプレッダが、枢動自在に吊設される。荷受け手段は、ケーブルを介してクレーントロリ上の昇降機構に接続される。マストは昇降方向に直接駆動されるのではなく、荷受け手段に係合しているケーブルを介して間接的に駆動されるだけである。クレーントロリと荷受け手段との間に剛性マストを使用することで、同じく使用されかつケーブルに独占的に吊設される荷受け手段とは対照的に、コンテナが大きく振れることなくコンテナを荷役することを可能にするという利点がもたらされる。

ドイツ特許公報DE2911938B2から、鉄道輸送の場合のコンテナ荷役用のクレーン設備は既に公知である。このクレーン設備は、従来通り水平に延びるブリッジキャリアを有し、その上をトロリが走行することのできる、ガントリクレーンとして形成される。このトロリは、昇降方向に垂直に移動することのできる柱状マストを支持する。コンテナのための荷受け手段は、マストの下端に取り付けられる。荷受け手段およびマストが垂直軸を中心に回転できるようにするために、マストはその上端領域を、ケーブルを介してマストに接続される昇降機構が中心に配置された円環状中間フレーム上を偏心的に案内される。環状中間フレームは走行装置を介して、トロリ上に配置された環状レール上を旋回方向に走行することができ、かつしたがって、マスト上に配置されたコンテナのための荷受け手段を含むマストを垂直軸周りに回転させることができる。

さらに、ドイツ実用新案DE20013245U1から、ピラー形ジブクレーンとして形成された、鉄道輸送の場合のコンテナ荷役用の装置は公知である。したがってこの装置は垂直直立ピラーを有し、その上端に水平方向に延びる突出ジブが、垂直軸を中心に枢動することができるように配置される。直立ピラーから離れたジブの端部に、それに沿って走行することのできるトロリ用のクレーンジブが、垂直軸を持つ旋回機構を介して吊設される。このトロリは昇降機構および２つの垂直方向下向きに延びる昇降マストを有し、それに沿って昇降キャリッジは昇降機構の助けを借りて昇降方向に移動することができる。キャリッジの下端にコンテナ用の荷受け手段がある。

さらに、ドイツ公開特許公報DE2752212A1から、基本的にトロリ付きガントリクレーンとして形成された、鉄道輸送の場合のコンテナ用移載装置は公知である。コンテナ用の荷受け手段は、垂直ピラーを介してトロリに吊設される。昇降することのできないピラーは、旋回装置を介してその上端でトロリに支持され、その垂直回転軸を中心に回転することができる。

さらに、荷受け手段は、マストの下端で昇降方向にわずかに移動可能であるように、昇降機構によって吊設される。

欧州特許EP1365984B1 ドイツ特許公報DE2911938B2 ドイツ実用新案DE20013245U1 ドイツ公開特許公報DE2752212A1

本発明の目的は、港湾荷役の領域における標準ロードキャリア特にＩＳＯコンテナの荷役用の剛性ジブ付きブリッジクレーンまたはガントリクレーンを最適化することである。

この目的は、請求項１の特徴を持つブリッジクレーンまたはガントリクレーンによって達成される。本発明の有利な実施形態は請求項２ないし６に記載されている。

本発明によると、クレーンキャリアに沿ってトロリ走行方向に移動することのできるクレーントロリを有し、該クレーントロリ上で昇降方向に延びる剛性マストが案内され、該マストがクレーントロリ上に配置された少なくとも１つの昇降機構を介しケーブルを介して昇降方向に移動することができ、マストの下端に標準ロードキャリア用の荷受け手段が取り付けられ、マストがその長手方向に延びる回転軸を中心に回転することができるようにクレーントロリに吊設されて成る、港湾領域における標準ロードキャリアの荷役、特にＩＳＯコンテナの荷役のためのブリッジクレーンまたはガントリクレーンにおいて、昇降フレームがクレーントロリ上の旋回装置によって吊設され、該昇降フレームが少なくとも１つの昇降機構を支持し、旋回装置が基本的に上端および下端を持つ旋回管から構成され、旋回管がその上端を旋回連結部を介してクレーントロリに支持されること、昇降フレームが旋回管の下端に取り付けられること、およびマストが旋回管内を旋回管と同軸的に昇降することができるように案内されることから、利用可能性の最適化が達成される。このようにして、さらなる移送を容易にするために、標準ロードキャリアを荷役施設内で要求される任意の角度位置に方向付けることが可能である。クレーントロリに加えて昇降フレームを形成することで、それらの機能が両者の間で分担される。旋回管の下端に昇降フレームを装着することにより、ケーブル、昇降機構、およびマストの安定なユニットが形成され、このユニットは本質的に枢動自在に形成される。この構成によって、クレーントロリに対するマストの回転を荷受け手段と一緒に実行することができることも達成される。

昇降フレームがクレーンキャリアの下に配置されるおかげで、昇降フレームはクレーンキャリアの下で枢動することができ、枢動角度はクレーンキャリアによって妨げられない。

クレーンキャリアが第１キャリアおよび第２キャリアから構成され、その上にトロリレールが配置され、その上でクレーントロリがトロリ走行方向に走行することができ、第１キャリアおよび第２キャリアがトロリ走行方向に対して直角に走るクレーン走行方向に相互に間隔を置いて配置され、かつマストが第１キャリアと第２キャリアとの間に延びることから、マストおよび旋回装置のための特に安定な支持体が達成される。

昇降機構のケーブルが荷受け手段に係合することで、荷受け手段への昇降力の直接的な導入が達成される。マストは案内機能を呈する。

少なくとも４本のケーブルが設けられ、それらの端部が基本的に長方形の荷受け手段の隅の領域に係合されるので、荷受け手段のための特に安定な懸吊が達成される。

荷受け手段が懸吊フレームおよび該フレームに吊設されたスプレッダフレームから構成され、懸吊フレームが枢動自在かつ堅固にマストの下端に取り付けられ、ケーブルが懸吊フレームに係合するように備えることが有利である。

本発明の例示的実施形態を以下で説明し、かつ図面に示す。
港湾地域におけるＩＳＯコンテナ用の荷役施設の配置図。 図１の荷役施設のコンテナ倉庫の積み降ろし領域の部分拡大図。 陸側積み降ろし領域のガントリクレーンとしての実施形態における、本発明に係るブリッジクレーンまたはガントリクレーンのある荷役施設の略図。 海側積み降ろし領域のガントリクレーンとしての実施形態における、本発明に係るブリッジクレーンまたはガントリクレーンのある荷役施設の略図。 図３の側面図。 マストが案内される領域から見た図３の（部分断面）部分拡大図。 図３の旋回連結部の領域の部分拡大図。

図１は、コンテナ２特にＩＳＯコンテナが荷役される港湾領域の荷役施設１の配置図を示す。配置図は荷役施設１の一部分だけを示すが、その基本的な構成要素は見ることができる。荷役施設１は陸側荷役領域３、コンテナ倉庫４、および海側荷役領域５から構成される。

陸側荷役領域３はコンテナ倉庫４の陸側端部４ａに隣接し、これに隣接する積み降ろし領域６を有し、かつ相互に隣り合わせて配置された積み降ろしされるトラック８のための複数の駐車スペース７を有する。積み降ろし領域６で、駐車スペース７の１つに駐車したトラック８は、コンテナ倉庫４で稼働するブリッジクレーンまたはガントリクレーン９によって荷積みおよび／または荷降ろしされる。

コンテナ倉庫４は、相互に隣り合わせて縦横に配置された複数のコンテナ倉庫領域４ｃから構成され、それぞれの場合にそれらの陸側端部４ａに積み降ろし領域６が割り当てられ、それらの海側端部４ｂにコンテナが入出庫される領域１０が割り当てられる。各コンテナ倉庫領域４ｃには、コンテナ倉庫領域４ｃに沿ってレール１１上をクレーン走行方向Ｆに走行することのできる１つまたは複数のブリッジクレーンまたはガントリクレーン９が割り当てられる。コンテナ２は、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン９によって、コンテナ倉庫領域４ｃと積み降ろし領域６またはコンテナ入出庫領域１０との間で移送される。１つまたは複数のブリッジクレーンまたはガントリクレーン９に加えて、各コンテナ倉庫領域４ｃはコンテナ２用の荷降ろし領域４ｄをも有する。荷降ろし領域４ｄは矩形の基底面を有し、その上にコンテナ２が縦横に配置される。この場合、最高５つまでのコンテナ２が上下に段積みされて収容される。荷降ろしされたコンテナ２はそれらの長手方向が、レール１１と略平行に、したがってブリッジクレーンまたはガントリクレーン９のクレーン走行方向Ｆに方向付けられる。コンテナ２のこの方向付けは、トラック７が出入りする積み降ろし領域６でも見られるので、それぞれのブリッジクレーンまたはガントリクレーン９は、荷積みおよび荷降ろし中に位置合わせ補正が必要な場合を別として、コンテナ２を旋回させる必要が無い。コンテナ倉庫４の海側端部４ｂで、コンテナ２はブリッジクレーンまたはガントリクレーン９によって、コンテナが入出庫される領域１０に荷降ろしされ、またはそこから荷積みされる。コンテナ入出庫領域１０は、海側荷役領域５に対する仲立ちとして働き、相互に隣り合わせて配置されたコンテナ２用の複数の支持フレーム７ａを有し、そこに中間的に収容されたコンテナ２を積み込むために、またはそこに降ろすために、昇降台（図示せず）付きの無人運搬車両１５がそこに乗り入れることができる。また、コンテナ２をブリッジクレーンまたはガントリクレーン９によってそのプラットフォームから直接積み込むか、あるいはこの場所に降ろすことも可能である。その場合、支持フレーム７ａは設けられず、無人運搬車両１５は昇降台を持たない。

図２は、図１の積み降ろし領域６および隣接するコンテナ倉庫領域４ｃの一部分の部分拡大図を示す。各積み降ろし領域６にトラック８用の複数の駐車スペース７が相互に隣り合わせに、かつ互いに対して最小可能な間隔で配置されることは明らかである。さらに、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン９自体のより詳細な構造は、図２から明らかである。２つのブリッジクレーンまたはガントリクレーン９が共通レール１１上に示されている。このブリッジクレーンまたはガントリクレーン９は基本的に、それぞれのコンテナ倉庫領域４ｃの荷降ろし領域４ｄの横方向隣に配置されたレール１１に沿って、クレーン走行方向Ｆに走行することのできるクレーンキャリア１２で構成され、該クレーンキャリア上でクレーントロリ１３は、クレーンキャリア１２の走行方向Ｆを横切るトロリ走行方向Ｋに走行することができる。マスト１４はクレーントロリ１３上に配置され、マストの下端１４ａに装着された荷受け手段１７、好ましくはスプレッダフレームによって（図３参照）コンテナ２を積み降ろしするために、垂直方向にかつクレーントロリ１３に対して昇降するように案内される。

コンテナ２が垂直軸を中心に１８０度回転できるようにするために、ブリッジクレーンおよびガントリクレーン９には旋回装置１６が取り付けられる。コンテナ２の長手方向端の片側だけに配置されるコンテナ２の扉が所望の方向を向くように、旋回装置１６を用いて、コンテナ２の向きをブリッジクレーンおよびガントリクレーン９により変えることができる。これは運搬車両１５が時間のかかるコンテナ２の回転を実行しなければならない状況を回避する。駐車スペース７および／または支持フレーム７ａがクレーン走行方向Ｋに対して斜めに配置される場合、旋回装置１６は、クレーン走行方向Ｋに対して例えば３０度の角度でコンテナ２をトラック７および／または運搬車両１５上に降ろすために使用することもできる。

図３は、ガントリクレーンの実施形態における、本発明に係るブリッジクレーンまたはガントリクレーンのある荷役施設の略図を示す。荷受け手段１７が、マスト１４の下端１４ａに回転自在にまたは固定的に装着された懸吊フレーム１７ａと、チェーン１７ｃを介して懸吊フレーム１７ａに吊設されるスプレッダフレーム１７ｂとに分割されることは明らかである。

さらに、クレーンキャリア１２は、クレーン走行方向Ｆに見たときに右側および左側にある垂直支持体１８ｌおよび１８ｒを介して、その両端を支持される。概して、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン５はクレーン走行方向Ｆに見たときにＵ字状であり、底が開いている。それらの上端で垂直支持体１８ｌおよび１８ｒはそれらの両端領域でクレーンキャリア１２を受容し、それらの下端はクレーン走行装置１９を介してレール１１上をクレーン走行方向Ｆに走行することができる。

クレーントロリ１３は基本的に矩形のベースフレーム１３ａから構成され、該ベースフレームの４隅に、クレーンキャリア１２上に配置されたトロリレール２０上を走行するトロリ走行装置２１が配置される。クレーントロリ１３のベースフレーム１３ａの中間領域に位置するのは、マスト１４のための旋回装置１６のための開口である。旋回装置１６は基本的に、開口内を垂直方向に案内される旋回管１６ａから構成される。旋回管１６ａはその上端１６ｂを、旋回連結部１６ｃを介してクレーントロリ１３のベースフレーム１３ａ上に支持され、旋回連結部１６ｃを介して垂直回転軸Ｄを中心に回転することができる。マスト１４は旋回管１６ａ内に延び、その中を案内される。

図４は図３の側面図を示す。クレーンキャリア１２が第１キャリア１２ａおよび第２キャリア１２ｂを持つ二重キャリアとして形成されることは明らかであり、それらはクレーン走行方向Ｆに見たときに同じ高さに配置され、かつ前後方向に相互に間隔を置いて配置される。クレーン走行方向Ｆに見たときに、左垂直支持体１８ｌおよび右垂直支持体１８ｒが二重支持体として対応して形成され、これらの支持体はそれらの下端領域でベースビーム１８ａを介して相互に連結され、Ｕ字形を形成する。

図４はまた、第１キャリア１２ａおよび第２キャリア１２ｂが各々三角形の断面を有することをも示す。この三角形の断面は二等辺三角形であり、先端部１２ｃの領域の角度は約３０゜である。第１キャリア１２ａおよび第２キャリア１２ｂの先端部１２ｃの領域にそれぞれのトロリレール２０が取り付けられ、その上をクレーントロリ１３がトロリ走行方向Ｋに走行することができる。

図４は旋回連結部１６ｂおよび旋回管１６ｃを明瞭に示す。旋回管１６ａを駆動するために、その外周に延びる歯付きリング１６ｆが設けられ、ベースフレーム１３ａに支持された電動旋回駆動装置１６ｇと係合する。マスト１４を昇降方向Ｈに移動させるために、矩形の昇降フレーム２２が旋回管１６ａの下端１６ｄに不動に取り付けられる。マスト１４のための昇降機構２３は、クレーントロリ１３の昇降フレーム２２上に配置される。昇降機構２３は第１ケーブルドラム２３ａおよび第２ケーブルドラム（図示せず）を有し、それらは相互に同軸に、駆動モータ２３ｃによって駆動される共通駆動装置２３ｂ上に装着される。第１ケーブル２４ａおよび第２ケーブル２４ｂは第１ケーブルドラム２３ａから延びる。第３ケーブル２４ｃおよび第４ケーブル２４ｄは第２ケーブルドラム２３ｂから延びる。したがって４本のケーブル２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、および２４ｄが設けられ、それらは第１または第２ケーブルドラム２３ａ、２３ｂのいずれかから直接垂直方向下向きに延び、マスト１４の両側に水平方向に案内され、その位置で水平回転軸を持つ転向ローラ２５を介して９０゜垂直方向下向きに転向する。ケーブル２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、および２４ｄの端部は懸吊フレーム１７ａに連結される。

図４はまた、第２支持体１２ｂの外側に、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン９のための制御および電源用電気電子機器が配置されたコンテナ状ボックス２６が取り付けられることをも示す。

図５は、図１に係るブリッジクレーンまたはガントリクレーン９のクレーントロリ１３の領域の拡大断面図を示す。この断面図から、特にマスト１４がそれぞれの場合に下部案内要素２８ａを介して旋回管１６ａの下端１６ｄの領域で、かつ上部案内要素２８ｂを介して旋回管１６ａの上端１６ｃの領域で案内されることが明らかである。下部および上部案内要素２８ａおよび２８ｂは、マスト１４を四方のそれぞれから、かつ対向構成で案内するガイドローラとして形成される。安定化のためにマスト１４は細長い六角形の断面を有する。

さらに図５は、クレーントロリ１３が昇降機構２３を通常のように支持せず、この目的のために別個の昇降フレーム２２が設けられ、それはトロリ走行装置２１を持つクレーントロリ１３上に旋回装置１６を介して回転自在に吊設されることを明確に示す。昇降機構２３および関連付けられる転向ローラ２５は次いで、昇降フレーム２２に配置される（図４参照）。これは、昇降フレーム２２、転向ローラ２５がその上に設けられた昇降機構２３、マスト１４、荷受け手段１７、および昇降フレーム２２と荷受け手段１７との間に延びる第１ないし第４ケーブル２４ａ〜２４ｄが回転軸Ｄを中心に合同で枢動可能になるので、有利である。したがってこれらの部分は本質的に安定なユニットを形成し、それは荷受け手段１７をさらに見事に誘導し、側方の振れを防止する。

図６は、図５のクレーントロリ１３または旋回装置１６の領域の拡大断面図を示す。旋回管１６ａに加えて、旋回装置１６は、旋回管１６ａをそれと同軸的にかつ該旋回管から間隔を置いて包囲する円管状支持管２９をさらに有することが分かる。

この支持管２９はクレーントロリ１３のベースフレーム１３ａに支持される。該支持管２９は、その上端２９ａが転がり軸受の形の旋回連結部１６ｂのための支持体として働く。旋回管１６ａは次いでその上端１６ｃの領域をこの旋回連結部１６ｂに支持され、このようにしてクレーントロリ１３と昇降フレーム２２との安定な連結が全体として達成され、それによりマスト１４の側方案内力を吸収することができる。

説明は、ガントリクレーンとして形成されたブリッジクレーンまたはガントリクレーン９に関係する。基本的に、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン９を高架レール１１を持つブリッジクレーンとして、またはセミガントリクレーンとして形成することも可能である。さらに、例示的実施形態は港湾領域におけるＩＳＯコンテナの荷役に関する。このブリッジクレーンまたはガントリクレーン９は、道路と鉄道との間における例えばＩＳＯコンテナまたはスワップボディのような標準ロードキャリアの荷役にも適する。

１ 荷役施設
２ コンテナ
３ 陸側荷役領域
４ コンテナ倉庫
４ａ 陸側端部
４ｂ 海側端部
４ｃ コンテナ倉庫領域
４ｄ 荷降ろし領域
５ 海側荷役領域
６ 積み降ろし領域
７ 駐車スペース
７ａ 支持フレーム
８ トラック
９ ブリッジクレーンまたはガントリクレーン
１０ コンテナ入出庫領域
１１ レール
１２ クレーンキャリア
１２ａ 第１キャリア
１２ｂ 第２キャリア
１２ｃ 先端部
１３ クレーントロリ
１３ａ ベースフレーム
１４ 第１マスト
１４ａ マストの下端
１５ 無人運搬車両
１６ 旋回装置
１６ａ 旋回管
１６ｂ 旋回連結部
１６ｃ 上端
１６ｄ 下端
１６ｅ 歯付きリング
１６ｆ 旋回駆動装置
１７ 荷受け手段
１７ａ 懸吊フレーム
１７ｂ スプレッダフレーム
１７ｃ チェーン
１８ａ ベースビーム
１８ｌ 左垂直支持体
１８ｒ 右垂直支持体
１９ クレーン走行装置
２０ トロリレール
２１ トロリ走行装置
２２ 昇降フレーム
２３ 昇降機構
２３ａ ケーブルドラム
２３ｂ 駆動装置
２３ｃ 駆動モータ
２４ａ 第１ケーブル
２４ｂ 第２ケーブル
２４ｃ 第３ケーブル
２４ｄ 第４ケーブル
２５ 転向ローラ
２６ ボックス
２７ 二重アーム
２８ａ 下部案内要素
２８ｂ 上部案内要素
２９ 支持管
２９ａ 支持管の上端
Ｄ 垂直回転軸
Ｆ クレーン走行方向
Ｈ 昇降方向
Ｋ トロリ走行方向

Claims (6)

1. クレーンキャリアに沿ってトロリ走行方向に移動することのできるクレーントロリを有し、昇降方向に延びる剛性マストが前記クレーントロリ上を案内され、前記マストが前記クレーントロリ上に配置された少なくとも１つの昇降機構を介し、ケーブルを介して、昇降方向に移動することができ、その下端に標準ロードキャリアのための荷受け手段が取り付けられ、前記マスト（１４）が長手方向に延びる回転軸（Ｄ）を中心に回転することができるように前記クレーントロリ（１３）上に吊設されて成る、港湾領域における標準ロードキャリアの荷役、特にＩＳＯコンテナの荷役のためのブリッジクレーンまたはガントリクレーンにおいて、昇降フレーム（２２）が前記クレーントロリ（１３）上の旋回装置（１６）によって吊設され、前記昇降フレームが少なくとも１つの昇降機構（２３）を支持すること、前記旋回装置（１６）が基本的に上端（１６ｃ）および下端（１６ｄ）を持つ旋回管（１６ａ）から構成され、前記旋回管（１６ａ）がその上端（１６ｃ）を、旋回連結部（１６ｂ）を介して前記クレーントロリ（１３）上に支持されること、前記昇降フレーム（２２）が前記旋回管（１６ａ）の下端（１６ｄ）に取り付けられること、および前記マスト（１４）が前記旋回管（１６ａ）内を前記旋回管（１６ａ）と同軸的に昇降することができるように案内されることを特徴とする、ブリッジクレーンまたはガントリクレーン。
2. 前記昇降フレーム（２２）が前記クレーンキャリア（１２）の下に配置されることを特徴とする、請求項１に記載のブリッジクレーンまたはガントリクレーン。
3. 前記クレーンキャリア（１２）が第１キャリア（１２ａ）および第２キャリア（１２ｂ）から構成され、その上にトロリレール（２０）が配置され、その上を前記クレーントロリ（１３）がトロリ走行方向（Ｋ）に走行することができ、前記第１キャリア（１２ａ）および前記第２キャリア（１２ｂ）が前記トロリ走行方向（Ｋ）に対して直角に走るクレーン走行方向（Ｆ）に相互に間隔を置いて配置され、かつ前記マスト（１４）が前記第１キャリア（１２ａ）と前記第２キャリア（１２ｂ）との間に延びることを特徴とする、請求項１または２に記載のブリッジクレーンまたはガントリクレーン。
4. 前記昇降機構（２３）のケーブル（２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２４ｄ）が前記荷受け手段（１７）に係合することを特徴とする、請求項１ないし３のいずれか一項に記載のブリッジクレーンまたはガントリクレーン。
5. 少なくとも４本のケーブル（２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２４ｄ）が設けられ、前記ケーブルの端部が、略矩形の荷受け手段（１７）の隅の領域に係合することを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか一項に記載のブリッジクレーンまたはガントリクレーン。
6. 前記荷受け手段（１７）が懸吊フレーム（１７ａ）およびそこに吊設されたスプレッダフレーム（１７ｂ）から構成され、前記懸吊フレーム（１７ａ）が枢動自在かつ堅固に前記マスト（１４）の下端（１４ａ）に取り付けられ、かつ前記ケーブル（２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２４ｄ）が前記懸吊フレーム（１７ａ）と係合することを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか一項に記載のブリッジクレーンまたはガントリクレーン。

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