JP2012502097A - アミノスルホン化合物を調製するためのプロセス - Google Patents

アミノスルホン化合物を調製するためのプロセス Download PDF

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Abstract

アミノスルホン化合物を合成するためのプロセスが提供される。本明細書中に提供される方法を使用して得られるアミノスルホン化合物は、イソインドリン系PDE4調節剤の製造又は合成において有用である。
【選択図】なし

Description

アミノスルホン化合物(例えば、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミン)を調製するためのプロセスが提供される。この化合物は、スルホン含有PDE4調節剤(例えば、2−[1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニルエチル]−4−アセチルアミノイソインドリン−1,3−ジオンのS−エナンチオマー形態)を作製することにおいて使用することができる。
腫瘍壊死因子α(TNF−α)の高まった産生又は調節されない産生が、炎症性疾患、アレルギー性疾患及び自己免疫疾患に関係している。アデノシン3’,5’−環状一リン酸(cAMP)がTNF−αの産生において役割を果たすことが示されている。炎症性白血球におけるcAMPの上昇により、その活性化、及び、TNF−αを含む炎症性媒介因子のその後の放出が阻害される。cAMPの不活性化のための主要な細胞機構が、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)と呼ばれる一群のイソ酵素によるcAMPの分解である。PDEの阻害、特に、IV型PDE(PDE4)の阻害が、TNF−α放出の阻害において効果的である。
例えば、2−[1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニルエチル]−4−アセチルアミノイソインドリン−1,3−ジオンが、喘息、慢性閉塞性肺疾患、乾癬、並びに、他のアレルギー性状態、自己免疫状態及びリウマチ学的状態を含む様々な状態を処置するための抗炎症剤として現在、研究中であるPDE4阻害剤である。2−[1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニルエチル]−4−アセチルアミノイソインドリン−1,3−ジオンのS−エナンチオマー形態が、(S)−アミノスルホン1を中間体2と反応させることによって調製され得る。
現在、(S)−アミノスルホン1が、3−エトキシ−4−メトキシベンズアルデヒド3をラセミのアミノスルホン5に変換し、その後、N−Ac−L−Leuによる分割(resolution)によって調製される。
上記スキームにおいて示されるような、ラセミのアミノスルホン5を調製するための現在の手順は、その長いプロセスサイクル時間及び低い収率のために非効率的である。従って、ラセミのアミノスルホン5を調製するための、特に製造業的規模の製造のための代替方法が望ましい。
アミノスルホン化合物を調製するためのプロセスが提供される。1つの実施形態において、下記の式Iのアミノスルホン化合物:

もしくは、その塩、溶媒和物(水和物を含む)、立体異性体又は多形体(式中、R及びRは本明細書中他のところで定義される)を調製するためのプロセスが提供される。
1つの実施形態において、アミノスルホン化合物は、Rがメトキシであり、かつ、Rがエトキシである式(I)の化合物、すなわち、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンである。そのようなアミノスルホン化合物は、例えば、2−[1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニルエチル]−4−アセチルアミノイソインドリン−1,3−ジオンをさらなるプロセスにおいて提供するために使用することができる。
4.1 定義
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、本明細書中に提供される用語「プロセス」は、本明細書中に提供される化合物を調製するために有用である本明細書中に開示される方法を示す。本明細書中に開示される方法(例えば、出発物質、試薬、保護基、溶媒、温度、反応時間、精製)に対する様々な改変もまた、本開示によって包含される。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「加える」、「反応する(させる)」、「処置する」などは、1つの反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などを、別の反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などと接触させることを意味する。様々な反応物、試薬、溶媒、触媒、反応基などを個々に、同時に、又は、別々に加えることができ、また、どのような順序でも加えることができる。それらは、加熱しながら、又は、加熱することなく加えることができ、また、場合により不活性な雰囲気のもとで加えることができる。「反応する(させる)」は、インシチュ形成(in situ formation)、又は、反応基が同じ分子に存在する分子内反応を示すことができる。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、「実質的に完了している」反応、又は、「実質的な完了」に至らされる反応は、反応が、約80重量%を超える収率の所望される生成物を含有すること、1つの実施形態では、約90重量%を超える収率の所望される生成物を含有すること、別の実施形態では、約95重量%を超える収率の所望される生成物を含有すること、別の実施形態では、約97重量%を超える収率の所望される生成物を含有することを意味する。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「塩」には、本明細書中に開示される化合物に存在し得る酸性基又は塩基性基の塩が含まれるが、これらに限定されない。本質的に塩基性である化合物は、様々な無機酸及び有機酸との広範囲の様々な塩を形成することができる。そのような塩基性化合物の塩を調製するために使用することができる酸は、アニオンを含む塩を形成する酸であり、アニオンには、限定されないが、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重酒石酸塩、臭化物、カルシウムエデタート、カムシラート、炭酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシラート、エストラート、エシラート、フマル酸塩、グルセプタート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニラート、ヘキシルレゾルシナート、ヒドラバミン、ヒドロキシナフトエ酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシラート、メチル硫酸塩、ムスカート(muscate)、ナプシラート、硝酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トリエチオジド及びパモ酸塩を含むアニオンが含まれる。アミノ基を含む化合物はまた、上記で述べられる酸に加えて、様々なアミノ酸との塩を形成することができる。本質的に酸性である化合物は、様々なカチオンとの塩基塩を形成することができる。そのような塩の限定されない例には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、及び、いくつかの実施形態では、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩、亜鉛塩、カリウム塩及び鉄塩が含まれる。本質的に酸性である化合物はまた、アミノ基を含む化合物との塩基塩を形成することができる。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「水和物」は、非共有結合性分子間力によって結合する化学量論的又は非化学量論的な量の水をさらに含む化合物又はその塩を意味する。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「溶媒和物」は、1つ又はそれ以上の溶媒分子が化合物に会合することから形成される溶媒和物を意味する。用語「溶媒和物」には、水和物(例えば、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物など)が含まれる。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「多形体」は、化合物又はその複合物の固体結晶形態を意味する。同じ化合物の異なる多形体は、異なる物理的特性、化学的特性及び/又は分光特性を示し得る。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「アミノ」又は「アミノ基」は、式−NH、−NH(アルキル)、−NH(アリール)、−N(アルキル)、−N(アリール)又は−N(アルキル)(アリール)の一価基を意味する。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、基又は試薬に対する略号又は記号は以下の定義を有する:HPLC=高速液体クロマトグラフィー;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;CHCN=アセトニトリル;HOAc=酢酸;DCM=ジクロロメタン;ルイス酸=EtAlCl、EtAlCl、BF、SnCl、AlCl、Ti(イソプロポキシド)及びTiCl
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「置換(された)」又は「置換」は、化学構造又は化学的成分を記述するために使用されるとき、その水素原子の1つ又はそれ以上が置換基により置き換えられるその構造又は成分の誘導体を示し、但し、置換基は、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキル;アルコキシアルキル;アロイル;ハロ;ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);ヘテロシクロアルキル;ハロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ);ヒドロキシ;アルコキシ;シクロアルキルオキシ;ヘテロシクロオキシ;オキソ;アルカノイル;アリール;ヘテロアリール(例えば、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル及びピリミジル);アリールアルキル;アルキルアリール;ヘテロアリール;ヘテロアリールアルキル;アルキルヘテロアリール;ヘテロシクロ;ヘテロシクロアルキル−アルキル;アリールオキシ、アルカノイルオキシ;アミノ;アルキルアミノ;アリールアミノ;アリールアルキルアミノ;シクロアルキルアミノ;ヘテロシクロアミノ;モノ置換アミノ及び二置換アミノ;アルカノイルアミノ;アロイルアミノ;アラルカノイルアミノ;アミノアルキル;カルバミル(例えば、CONH);置換カルバミル(例えば、CONH−アルキル、CONH−アリール、CONH−アリールアルキル、又は、2つの置換基が窒素上に存在する場合);カルボニル;アルコキシカルボニル;カルボキシ;シアノ;エステル;エーテル;グアニジノ;ニトロ;スルホニル;アルキルスルホニル;アリールスルホニル;アリールアルキルスルホニル;スルホンアミド(例えば、SONH);置換スルホンアミド;チオール;アルキルチオ;アリールチオ;アリールアルキルチオ;シクロアルキルチオ;ヘテロシクロチオ;アルキルチオノ;アリールチオノ;及びアリールアルキルチオノなどであるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、置換基自身が、1つ又はそれ以上の化学的成分(例えば、限定されないが、本明細書中に記載される化学的成分など)により置換される場合がある。
本明細書中で使用される場合、また、別途示されない限り、用語「約」は、与えられた値が近似的であることを指定するために使用される。例えば、用語「約」は、反応温度に関連して使用される場合、30%以内、25%以内、20%以内、15%以内、10%以内又は5%以内の温度のずれが、示される温度によって包含されることを意味する。同様に、用語「約」は、反応時間に関連して使用される場合、30%以内、25%以内、20%以内、15%以内、10%以内又は5%以内の期間のずれが、示される期間によって包含されることを意味する。
構造又はその一部分の立体化学が、例えば、太字又は点線とともに示されないならば、構造又はその一部分は、当該化合物のエナンチマー的に純粋な混合物、エナンチマー濃縮された混合物、ジアステレオマー的に純粋な混合物、ジアステレオマー濃縮された混合物、及び、ラセミ混合物をすべて包含するとして解釈されなければならない。
本開示は、限定されない実施形態を例示することが意図される下記の詳細な説明及び例示的な実施例を参照することにより、より詳しく理解することができる。
4.2 プロセス
本明細書中には、アミノスルホン化合物を調製するためのプロセスが提供される。1つの実施形態において、下記の式(I)のアミノスルホン化合物:

もしくは、その塩、溶媒和物(水和物を含む)、立体異性体又は多形体(式中、R及びRはそれぞれが独立して、水素、置換又は非置換の(C−C)アルキル、置換又は非置換の(C−C)アルコキシ、(C−C18)シクロアルキル、(C−C)シクロアルコキシ、シアノ或いは(C−C18)シクロアルキル−(C−C)アルコキシである)を調製するためのプロセスであって、下記の工程:
(1)下記の式(II)のアルデヒド:

をヒドロキシルアミン又はその塩と反応させて、下記の式(III)のニトリル:

を形成する工程;
(2)式(III)の前記ニトリルをLiCHSOCHと反応させて、下記の式(IV)のエナミン:

を形成する工程;及び
(3)式(IV)の前記エナミンを還元して、式(I)の前記化合物又はその塩を形成する工程
を含むプロセスが提供される。
工程(1)において、式(II)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における反応を溶媒中において行うことができ、例えば、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ギ酸、酢酸及びそれらの組合せ(これらに限定されない)において行うことができる。1つの実施形態において、溶媒はアセトニトリルである。別の実施形態において、溶媒はギ酸である。別の実施形態において、溶媒は酢酸である。
工程(1)において、反応温度は約10℃〜約90℃の間であることが可能である。1つの実施形態において、反応温度は約65℃〜約85℃の間である。
工程(1)において、反応時間は、反応温度に依存して、約1時間から約24時間にまで及び得る。一般に、反応温度が高いほど、反応時間が短くなる。1つの実施形態において、反応時間は、反応温度が約65℃〜約85℃の間である場合、約5時間である。
1つの実施形態において、式(II)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における反応が、アセトニトリル中において、約65℃〜約85℃の間の温度で約5時間行われる。別の実施形態において、式(II)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における反応が、ギ酸中において、約65℃〜約85℃の間の温度で約5時間で行われる。さらなる実施形態において、式(II)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における反応が、酢酸中において、約65℃〜約85℃の間の温度で約5時間行われる。
工程(2)において、式(III)のニトリルと、LiCHSOCHとの間における反応を溶媒中において行うことができ、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリジノン、MTBE、グリム、ジグリム、トルエン、キシレン、ヘキサン(hexanes)及びそれらの組合せなど(これらに限定されない)において行うことができる。1つの実施形態において、溶媒はテトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)の混合物である。
工程(2)において、反応温度は約0℃〜約60℃の間であることが可能である。1つの実施形態において、反応温度は約0℃〜約25℃の間である。
工程(2)において、反応時間は、反応温度に依存して、約1時間から約24時間にまで及び得る。一般に、反応温度が高いほど、反応時間が短くなる。1つの実施形態において、反応時間は約0℃〜約25℃の間の反応温度で約2時間である。
別の実施形態において、式(III)のニトリルと、LiCHSOCHとの間における反応が、テトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)中において、約0℃〜約25℃の間の温度で約2時間行われる。
工程(2)におけるLiCHSOCHを、ジメチルスルホンをブチルリチウムと反応させることによって調製することができる。ジメチルスルホンと、ブチルリチウムとの間における反応を溶媒中において行うことができ、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリジノン、MTBE、グリム、ジグリム、トルエン、キシレン、ヘキサン(hexanes)及びそれらの組合せ(これらに限定されない)において行うことができる。1つの実施形態において、溶媒はテトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)の混合物である。
ジメチルスルホンと、ブチルリチウムとの間における反応を約0℃〜約20℃の間の温度で行うことができる。1つの実施形態において、反応温度は約0℃〜約5℃の間である。
ジメチルスルホンと、ブチルリチウムとの間における反応時間は、反応温度に依存して、約1時間から約24時間にまで及び得る。一般に、反応温度が高いほど、反応時間が短くなる。1つの実施形態において、反応時間は約0℃〜約5℃の間の反応温度で約2時間である。
1つの実施形態において、工程(2)におけるLiCHSOCHが、ジメチルスルホンを、テトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)において、約0℃〜約5℃の間の温度で約2時間、ブチルリチウムと反応させることによって調製される。
エナミンをアミンに還元するために当分野で公知である還元剤はどれも、工程(3)における還元のために使用することができる。1つの実施形態において、還元剤はNaBH(OAc)である。別の実施形態において、還元剤はNaBHである。
工程(3)における還元を酸供給源(source)の存在下で行うことができ、例えば、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、4−(トリフルオロメチル)安息香酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸及びそれらの組合せ(これらに限定されない)などの存在下で行うことができる。1つの実施形態において、酸供給源はトリフルオロ酢酸である。別の実施形態において、酸供給源は酢酸である。別の実施形態において、酸供給源はトリフルオロ酢酸及び酢酸の混合物である。
工程(3)における還元を溶媒中において行うことができ、例えば、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸、アセトニトリル、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサン(hexanes)及びそれらの組合せ(これらに限定されない)において行うことができる。1つの実施形態において、溶媒はテトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)の混合物である。
工程(3)における還元を約0℃〜約25℃の間の温度で行うことができる。1つの実施形態において、還元が約0℃〜約5℃の間の温度で行われる。還元は一般に、反応が実質的に完了するまで行われる。別の実施形態において、還元が約0℃〜約5℃の間の温度で少なくとも約1時間行われる。
1つの実施形態において、工程(3)における還元が、NaBH(OAc)及びトリフルオロ酢酸の存在下、約0℃〜約5℃の間の温度で、テトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)において約1時間行われる。別の実施形態において、工程(3)における還元が、NaBH及び酢酸の存在下、約0℃〜約5℃の間の温度で、テトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)において約1時間行われる。別の実施形態において、工程(3)における還元が、NaBH、トリフルオロ酢酸及び酢酸の存在下、約0℃〜約5℃の間の温度で、テトラヒドロフラン及びヘキサン(hexanes)において約1時間行われる。
工程(3)における還元により、式(I)の塩(例えば、ボラート塩など)が形成されるプロセスでは、塩がさらに、式(I)の化合物を形成するために加水分解される。
加水分解を酸触媒の存在下で行うことができ、例えば、トリフルオロ酢酸、4−(トリフルオロメチル)安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、無水酢酸及びルイス酸(例えば、EtAlCl、EtAlCl、BF、SnCl、AlCl、Ti(イソプロポキシド)及びTiCl)など(これらに限定されない)の存在下で行うことができる。
加水分解は塩基加水分解が可能である。塩基の限定されない例には、NaOH、KOH、LiOH及びCa(OH)が含まれる。1つの実施形態において、塩基供給源はNaOHである。
加水分解を約0℃〜約80℃の間の温度で行うことができる。1つの実施形態において、反応が約0℃〜約60℃の間の温度で行われる。加水分解は一般に、反応が実質的に完了するまで行われる。1つの実施形態において、反応が約0℃〜約60℃の間の温度で少なくとも約1時間行われる。
別の実施形態において、加水分解が、NaOHの存在下、約0℃〜約60℃の間の温度で約1時間行われる。
本明細書中に記載される方法を使用して得られるアミノスルホン化合物は、例えば、米国特許第6,667,316号及び同第6,692,940号(これらの全体が参照によって本明細書中に組み込まれる)に記載される様々な化合物を与えるためにさらなるプロセスにおいて使用することができる。
1つの実施形態において、本明細書中に提供される方法によって得られるアミノスルホン化合物は、R及びRがともに(C−C)アルコキシである式(I)の化合物である。別の実施形態において、本明細書中に提供される方法によって得られるアミノスルホン化合物は、R及びRがともに(C−C)アルキルである式(I)の化合物である。別の実施形態において、本明細書中に提供される方法によって得られるアミノスルホン化合物は、R及びRの一方が(C−C)アルコキシであり、R及びRのもう一方が(C−C)アルキルである式(I)の化合物である。別の実施形態において、本明細書中に提供される方法によって得られるアミノスルホン化合物は、R及びRの一方が(C−C)アルコキシであり、R及びRのもう一方が(C−C)シクロアルコキシである式(I)の化合物である。
1つの実施形態において、Rがメトキシであり、Rがエトキシであり、すなわち、本明細書中に提供される方法を使用することによって得られる化合物が、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンである。この化合物は、当分野で公知の方法又は本明細書中どこか他のところで記載される方法を使用して、例えば、2−[1−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチルスルホニルエチル]−4−アセチルアミノイソインドリン−1,3−ジオン、或いは、その塩、溶媒和物又は立体異性体をさらに与えるために使用することができる。
5.1 3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリル
5.1.1 方法1
3−エトキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(1000g、5.54mol、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)及びヒドロキシルアミン.HCl(462.5g、6.6mol、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)を室温で12Lの三口フラスコに装入し、その後、アセトニトリル(5L、Fisher Scientific(Pittsburgh、PA)から入手)を加えた。反応混合物を室温で15分間〜20分間撹拌した。潜在的吸熱(室温をおよそ5℃〜15℃下回る)が認められた。吸熱が収まった後、反応混合物を65℃〜72℃に加温した。反応混合物をさらに、78℃〜84℃で加熱還流した。2時間〜3時間の還流の後、反応混合物を室温に冷却し、1Lの脱イオン水を加えた。反応混合物からの3.5L〜4.0Lのアセトニトリルを真空下で留去した。濃縮された残渣を4Lの脱イオン水により希釈し、室温で1時間〜2時間撹拌した。その後、混合物を、真空下、室温でろ過した。ろ過された固体を3L〜4Lの脱イオン水により洗浄した。固体を、トレーにおいて、30℃〜32℃で24時間〜36時間、100mmHg〜125mmHgの圧力のもとで乾燥した。3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルの収量が、1000gの投入量の3−エトキシ−4−メトキシベンズアルデヒドに基づいて940g(95.5%)であることが見出された(HPLCにより、ピーク面積による99.2%の純度が示された)。
5.1.2 方法2
代替として、3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルを、アセトニトリルがギ酸(Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)で置き換えられたことを除いて、上記セクション5.1.1に記載される手順に従って同様に調製した。3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルの収率が90%であることが見出された。
5.1.3 方法3
代替として、3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルを、アセトニトリルが酢酸(Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)で置き換えられたことを除いて、上記セクション5.1.1に記載される手順に従って同様に調製した。3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルの収率が、100g及び500gの投入量の3−エトキシ−4−メトキシベンズアルデヒドに基づいて81%及び70%であることがそれぞれ見出された。
5.2 3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルからの2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミン
5.2.1 方法1
ジメチルスルホン(191.1g、2.03mol、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)及びテトラヒドロフラン(1.65L、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)を室温で12Lの三口フラスコに装入した。混合物を0℃〜5℃に冷却した。n−BuLi(ヘキサン(hexanes)における2.5M溶液の750ml、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)を、反応混合物が0℃〜5℃で維持されるような速度でフラスコに加えた。150mlのテトラヒドロフランによるラインすすぎが続いた。混合物を0℃〜5℃で60分間〜70分間撹拌した。その後、3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリル(300.0g、1.69mol、750mlのテトラヒドロフランにて)を、反応混合物が0℃〜5℃で維持されるような速度でフラスコに装入した。300mlのテトラヒドロフランによるラインすすぎが続いた。混合物を0℃〜5℃でさらに10分間〜15分間撹拌した。室温に加温した後、反応混合物を、窒素によりパージしながら、室温で1.5時間〜2時間撹拌した。その後、NaBH(83.1g、2.20mol、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)及び150mlのテトラヒドロフランを反応混合物に装入した。反応混合物を0℃〜5℃で15分間〜30分間撹拌した。HOAc(450ml、7.83mol、Fisher Scientific(Pittsburgh、PA)から入手)を、反応混合物が0℃〜5℃で維持されるような速度でフラスコに装入した。混合物を0℃〜5℃でさらに2時間〜3時間撹拌した。その後、混合物に2.25LのNaOH(2.5N、pH12〜13、Fisher Scientific(Pittsburgh、PA)から入手)を装入し、混合物を0℃〜5℃でさらに15分間〜30分間撹拌した。室温に加温した後、反応混合物を約60℃で加熱還流した。12時間〜14時間にわたる還流の後、混合物を35℃〜40℃に冷却し、3.0Lの水を加えた。混合物をさらに、1.5時間〜2時間の期間かけて0℃〜5℃に冷却した。混合物を真空下でろ過し、ろ過された固体を2Lの脱イオン水により洗浄した。固体を、トレーにおいて、真空下、50℃〜55℃で乾燥した。2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンの収量が、300gの投入量の3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルに基づいて352g(76.1%)であることが見出された(HPLCにより、ピーク面積による99.74%の純度が示された)。
5.2.2 方法2
代替として、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンを、下記で記載されるように、トリフルオロ酢酸がNaBHと一緒に加えられたことを除いて、上記セクション5.2.1に記載される手順に従って同様に調製した。
ジメチルスルホン(14.1g、150mmol、Aldrich Chemicalsから入手)及びテトラヒドロフラン(55ml、Aldrich Chemicalsから入手)を室温で三口RBFに装入した。混合物を5℃〜10℃に冷却した。n−BuLi(ヘキサン(hexanes)における2.5M溶液の55ml、Aldrich Chemicalsから入手)を、反応混合物が5℃〜10℃で維持されるような速度でフラスコに加えた。11mlのテトラヒドロフランによるラインすすぎが続いた。混合物を0℃〜5℃で80分間撹拌した。その後、3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリル(22.2g、125mmol、45mlのテトラヒドロフランにて)を、反応混合物が0℃〜5℃で維持されるような速度でフラスコに装入した。11mlのテトラヒドロフランによるラインすすぎが続いた。混合物を0℃〜5℃でさらに10分間〜15分間撹拌した。室温に加温した後、反応混合物をさらに1.5時間〜2時間撹拌し、その後、−10℃〜0℃で維持される、90mlのテトラヒドロフランにおけるNaBH(6.1g、163mmol、Acrosから入手)の懸濁物を含有する1Lの三口RBFに移した。11mlのテトラヒドロフランによるラインすすぎが続いた。反応混合物を0℃〜5℃で30分間撹拌した。TFA(43.3ml、563mmol、Aldrich Chemicalsから入手)を、反応混合物が0℃〜5℃で維持されるような速度でフラスコに装入した。混合物を0℃〜5℃で40分間撹拌し、次いで、周囲温度でさらに15時間撹拌した。その後、混合物に22.3mLのDI水を15℃〜20℃で5分かけて加えた。混合物を周囲温度で4時間撹拌した。NaOH水溶液(10N、40ml)を、45℃〜50℃で10分〜15分かけてフラスコに装入した。混合物を、45℃〜50℃で2時間、60℃で1.5時間、周囲温度で一晩、そして、0℃〜5℃で75分間撹拌した。混合物を0℃〜5℃で清澄化し、ろ液をRotovapで濃縮した。残留物に、DI水(110ml)及び試薬アルコール(110ml)を加え、0℃〜5℃で2時間撹拌した。混合物を真空下でろ過し、ろ過された固体を、冷やした試薬アルコールにより洗浄し(22mlで3回)、その後、DI水により、洗液のpHが約8に達するまで洗浄した。固体を風乾し、これにより、24.1g(70.5%)の2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンを得た(HPLCにより、ピーク面積による96.78%の純度が示された)。
5.2.3 方法3
代替として、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンを、NaBHがNaBH(OAc)(Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)から入手)で置き換えられたことを除いて、上記セクション5.2.1に記載される手順に従って同様に調製した。NaBHの代わりに、2.0当量のNaBH(OAc)及び7.0当量のトリフルオロ酢酸を反応混合物に加えた。反応混合物を室温で12時間〜24時間撹拌した。反応をNaOHにより停止させた。その後、混合物を真空下でろ過し、ろ過された固体を2Lの脱イオン水により洗浄した。固体を、トレーにおいて、真空下、50℃〜55℃で乾燥した。2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンの収率が、9gの投入量の3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルに基づいて70%であることが見出された。
代替として、2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンをDCMによる抽出によって単離した。抽出による2−(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)−1−(メタンスルホニル)−エタ−2−イルアミンの収率が、50gの投入量の3−エトキシ−4−メトキシベンゾニトリルに基づいて90%であることが見出された。
本明細書中に開示される参考文献のすべてがそれらの全体において参照によって組み込まれる。本明細書中に記載される実施形態は、単に例示にすぎないことが意図され、当業者は、特定の化合物、材料及び手順の数多くの均等物を認識し、又は、そのような均等物を、日常的にすぎない実験を使用して確認することができる。すべてのそのような均等物が、主張される主題の範囲内であると見なされ、かつ、添付された請求項によって包含される。

Claims (24)

  1. 下記の式(I)の化合物:

    もしくは、その塩、溶媒和物又は立体異性体(式中、R及びRはそれぞれが独立して、水素、置換もしくは非置換の(C−C)アルキル、置換もしくは非置換の(C−C)アルコキシ、(C−C18)シクロアルキル、シアノ又は(C−C18)シクロアルキル−(C−C)アルコキシである)を調製するためのプロセスであって、下記の工程:
    (1)下記の式(III)のニトリル:

    をLiCHSOCHと反応させて、下記の式(IV)のエナミン:

    を形成する工程;及び
    (2)式(IV)の前記エナミンを還元して、式(I)の前記化合物、もしくは、その塩、溶媒和物又は多形体を形成する工程
    を含むプロセス。
  2. 式(III)の前記ニトリルが、下記の式(II)のアルデヒド:

    をヒドロキシルアミン又はその塩と反応させることによって形成される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 式(II)の前記アルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における前記反応が溶媒中において行われ、ここで、前記溶媒が、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ギ酸、酢酸及びそれらの組合せである、請求項1又は2に記載のプロセス。
  4. 式(II)の前記アルデヒドと、ヒドロキシルアミン又はその塩との間における前記反応が約10℃〜約90℃の間で行われる、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. LiCHSOCHが、MeSOをn−BuLiと反応させることによって調製される、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. MeSOと、n−BuLiとの間における前記反応が溶媒中において行われ、ここで、前記溶媒が、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリジノン、MTBE、グリム、ジグリム、トルエン、キシレン、ヘキサン又はそれらの組合せである、請求項1から5のいずかに記載のプロセス。
  7. MeSOと、n−BuLiとの間における前記反応が約0℃〜約20℃の間の温度で行われる、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 式(III)の前記ニトリルと、LiCHSOCHとの間における前記反応が溶媒中において行われ、ここで、前記溶媒が、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリジノン、MTBE、グリム、ジグリム、トルエン、キシレン、ヘキサン又はそれらの組合せである、請求項1から7のいずかに記載のプロセス。
  9. 式(III)の前記ニトリルと、LiCHSOCHとの間における前記反応が約0℃〜約60℃の間の温度で行われる、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 式(IV)の前記エナミンがNaBH(OAc)によって還元される、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 式(IV)の前記エナミンがNaBHによって還元される、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 式(IV)の前記エナミンの前記還元が酸の存在下で行われ、ここで、前記酸が、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、4−(トリフルオロメチル)安息香酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸又はそれらの組合せである、請求項1から11のいずかに記載のプロセス。
  13. 式(IV)の前記エナミンの前記還元が溶媒中において行われ、ここで、前記溶媒が、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸、アセトニトリル、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサン又はそれらの組合せである、請求項1から12のいずかに記載のプロセス。
  14. 式(IV)の前記エナミンの前記還元が約0℃〜約25℃の間の温度で行われる、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記還元により、式(I)の塩が形成される、請求項1から14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 式(I)の前記塩が、加水分解されて式(I)の前記化合物を与える、請求項1から15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 前記加水分解が約0℃〜約80℃の間の温度で行われる、請求項1から16のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. 前記加水分解が塩基の存在下で行われ、ここで、前記塩基が、NaOH、KOH、LiOH、Ca(OH)又はそれらの組合せである、請求項1から17のいずかに記載のプロセス。
  19. 前記加水分解が酸の存在下で行われ、ここで、前記酸が、トリフルオロ酢酸、4−(トリフルオロメチル)安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、無水酢酸、ルイス酸又はそれらの組合せである、請求項1から18のいずかに記載のプロセス。
  20. 及びRがともに(C−C)アルコキシである、請求項1から19のいずかに記載のプロセス。
  21. 及びRがともに(C−C)アルキルである、請求項1から19のいずかに記載のプロセス。
  22. 及びRの一方が(C−C)アルコキシであり、R及びRのもう一方が(C−C)アルキルである、請求項1から19のいずかに記載のプロセス。
  23. がメトキシであり、Rがエトキシである、請求項1から19のいずかに記載のプロセス。
  24. 及びRの一方が(C−C)アルコキシであり、R及びRのもう一方が(C−C)シクロアルコキシである、請求項1から19のいずかに記載のプロセス。
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