JP2012255090A - インクジェット用インク、インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット用インクは、自己分散型顔料と、第1樹脂を含む分散質bが分散した樹脂分散液Bと、第2樹脂を含む分散質cが分散した樹脂分散液Cと、水と、を含み、前記樹脂分散液Bは、分散質bの比重が1よりも小さく、かつ、前記分散質bの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、前記樹脂分散液Cは、分散質cの比重が1よりも大きく、分散質cの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、かつ、前記第2樹脂のガラス転移点が23℃以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
このような記録方法で使用されるインクとしては、一般に各種の水溶性染料を水または水と水溶性有機溶剤とに溶解させたもの、顔料を水性媒体に分散させて得られたものが使用されている。水溶性染料を含むインクにより形成された画像は耐水性や耐光性に劣ることが一般に指摘されている。これに対して、顔料を水性媒体に分散させて得られたインク(顔料インク)は、耐水性や耐光性に優れるといった利点を有している。
本発明のインクジェット用インクは、自己分散型顔料と、
第1樹脂を含む分散質bが分散した樹脂分散液Bと、
第2樹脂を含む分散質cが分散した樹脂分散液Cと、
水と、を含み、
前記樹脂分散液Bは、分散質bの比重が1よりも小さく、かつ、前記分散質bの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、
前記樹脂分散液Cは、分散質cの比重が1よりも大きく、分散質cの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、かつ、
前記第2樹脂のガラス転移点が23℃以上であることを特徴とする。
これにより、記録媒体における自己分散型顔料の裏抜けを防止するとともに、高いグロスを有する画像を形成することが可能なインクジェット用インクを提供することができる。
これにより、形成する画像表面をより平滑にすることができ、より高いグロスを有する画像を形成することができる。
本発明のインクジェット用インクでは、前記非晶性ポリオレフィンは、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルを少なくとも含むことが好ましい。
これにより、形成する画像表面をより平滑にすることができ、より高いグロスを有する画像を形成することができる。
これにより、記録媒体内部へ自己分散型顔料が浸透するのをより効果的に防止することができ、自己分散型顔料の裏抜けをさらに効果的に防止するとともに、高いグロスを有する画像をより効率よく形成することができる。
これにより、形成する画像表面をより平滑にすることができ、より高いグロスを有する画像を形成することができる。また、自己分散型顔料が記録媒体の裏へ抜けてしまうのをより効果的に防止することができる。
本発明のインクジェット用インクでは、前記両性イオン化合物は、分子量100以上250以下のベタイン系化合物であることが好ましい。
これにより、形成する画像表面をより平滑にすることができ、より高いグロスを有する画像を形成することができる。また、自己分散型顔料が記録媒体の裏へ抜けてしまうのをより効果的に防止することができる。
前記主面を下方に向けて前記被記録媒体を排出する排出部と、
前記排出部から排出中の前記被記録媒体の前記裏面を下方に向けて押圧し、当該被記録媒体を矯正する矯正ガイドと、
前記排出部から排出された前記被記録媒体の湾曲量を取得する湾曲量取得部と、
前記湾曲量取得部が取得した前記湾曲量に応じて、前記矯正ガイドの押圧力を制御する押圧制御部と、を備えてなることを特徴とする。
これにより、記録媒体における自己分散型顔料の裏抜けを防止するとともに、高いグロスを有する画像を形成することが可能なインクジェット用インクを容易に製造することができる。
《インクジェット用インク》
本発明のインクジェット用インクは、自己分散型顔料と、後述するような第1樹脂を含む分散質bが分散した樹脂分散液Bと、後述するような第2樹脂を含む分散質cが分散した樹脂分散液Cと、水と、を含むものであり、樹脂分散液Bは、分散質bの比重が1よりも小さく、かつ、前記分散質bの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、樹脂分散液Cは、分散質cの比重が1よりも大きく、分散質cの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、かつ、第2樹脂のガラス転移点が23℃以上であることを特徴とする。
このような特徴を有することにより、記録媒体における自己分散型顔料の裏抜けを防止するとともに、高いグロスを有する画像を形成することが可能なインクジェット用インクを提供することができる。
[自己分散型顔料]
自己分散型顔料は、顔料の表面に−COOH、−CHO、−OH、−SO3Hおよびこれらの塩からなる群より選ばれる1種または2種以上等の官能基(分散性付与基)を有するように処理された顔料である。
このような自己分散型顔料は、分散剤を別途配合せずとも、水系インク組成物中で均一に分散し得るものである。なお、ここでいう「分散」とは、自己分散型顔料が分散剤なしに水中に安定に存在している状態をいい、分散している状態のもののみならず、溶解している状態のものも含むものとする。
(自己分散型顔料の一調製方法例(顔料の表面酸化処理−スルホン化処理))
溶剤に顔料を添加し、これをハイスピードミキサー等で高速剪断分散するか、またはビーズミルやジェットミル等で衝撃分散してスラリー状の顔料分散液を得る。該顔料分散液をゆっくり攪拌しながら、硫黄を含む処理剤(スルファミン酸、発煙硫酸、硫酸、クロロ硫酸、フルオロ硫酸、アミド硫酸等)を添加し、該顔料分散液を60〜200℃に加熱処理して、前記顔料表面に前記分散性付与基を導入する。該顔料分散液から溶剤を除去した後、水洗、限外濾過、逆浸透、遠心分離、濾過等を繰り返して前記硫黄を含む処理剤を取り除いて、自己分散型顔料を得る。
自己分散型顔料の含有量は、十分なOD値が得られる点およびインク組成物の液安定性の点で、本実施形態Aのインク組成物中、2質量%以上15質量%以下であるのが好ましく、4質量%以上10質量%以下であるのがより好ましい。
樹脂分散液Bは、第1樹脂を含む分散質bが分散した分散液である。
なお、本発明において分散液としては、例えば、懸濁液(サスペンション)や乳化液(エマルション、乳濁液、乳状液)等が挙げられる。また、本明細書中において、「懸濁液」とは、液状の分散媒中に、固体(固形)の分散質(懸濁粒子)が分散した分散液(懸濁コロイドを含む)のことを指し、「乳化液(エマルション、乳濁液、乳状液)」とは、液状の分散媒中に、液状の分散質(分散粒子)が分散した分散液のことを指す。また、分散液中には、固体状の分散質と、液状の分散質とが併存していてもよい。このような場合、分散液中における分散質のうち、固体状の分散質の占める割合が液状の分散質の占める割合よりも大きいものを懸濁液といい、液状の分散質の占める割合が固体状の分散質の占める割合よりも大きいものを乳化液という。
また、非晶性オレフィンとしては、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルを少なくとも含むものを用いるのが好ましい。これにより、形成する画像表面の平滑性をさらに向上させることができ、特に優れたグロスを備えた画像を形成することができる。
マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーの製造方法としては、例えば、ポリオレフィンオリゴマーを溶融またはヘキサンなどの溶媒にて溶解し、過酸化物をはじめとしたラジカル開始剤およびマレイン酸またはその誘導体を徐々に滴下することで得られる。
また、さらに、ラジカルを発生させて反応を行う場合のラジカル発生方法は、例えば、光重合開始剤の存在下に光を照射する方法、または有機過酸化物を添加する方法等、公知の方法を使用することができる。
上記光重合開始剤の使用量は、付加マレイン酸に対して10質量%以上50質量%以下であるのが好ましく、20質量%以上40質量%以下であるのがより好ましい。
マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーにおけるマレイン酸含有量としては好ましくは0.5〜5質量%である。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルの好ましいHLBとしては、8以上であり、より好ましくは12以上18以下である。具体的には、エマルゲン120P、エマルゲン320P、エマルゲン420、エマルゲン1108、エマルゲン2020G−HA、エマルゲンLS110(花王社製)、ノイゲンXL−80(第一工業製薬社製)等が挙げられる。
上記溶融工程は、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルの混合物を混合物の融点より高い温度にて溶融して均一混合するする工程であり、より具体的には80℃以上200℃以下にて10分以上攪拌することが好ましい。また、上記混合物の融点以下で溶融混合する際には、有機溶剤を使用してもよい。
樹脂分散液Cは、第2樹脂を含む分散質cが分散した分散液である。
本発明で用いる樹脂分散液Cは、分散質cの比重が1よりも大きく、かつ、分散質cの平均粒径が上述した自己分散型顔料の平均粒径よりも大きいものである。これにより、分散質cは、インクの着弾後に記録媒体内へ自己分散型顔料よりも早く浸透する。このため、分散質cを構成する第2樹脂が記録媒体内部に存在することとなり、この第2樹脂によって、自己分散型顔料が記録媒体の裏へ抜けてしまうのを防止することができる。すなわち、目止め効果を発揮する。
なお、本発明において、分散質cの比重は、1より大きいものであるが、具体的には、1よりも大きく1.3以下であるのが好ましい。これにより、分散質c(第2樹脂)を記録媒体内部への浸透速度をより適度なものとすることができ、自己分散型顔料が記録媒体の裏へ抜けてしまうのをより効果的に防止することができる。これに対して、分散質cの比重が1以下であると、記録媒体内部に第2樹脂を十分に浸透させることができず、目止め効果を発揮させることができない。
樹脂分散液Cは、公知の乳化重合法により得ることができる。例えば、不飽和単量体(不飽和ビニルモノマー等)を重合開始剤、および面活性剤を存在させた水中において乳化重合することによって得ることができる。
また、乳化重合の際に使用される重合開始剤およぎ界面活性剤の他に、連鎖移動剤、さらには中和剤等も常法に準じて使用してよい。特に中和剤としては、アンモニア、無機アルカリの水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が好ましい。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサーおよび攪拌機を備えた反応容器に、イオン交換水100部を入れ、窒素雰囲気下、温度70℃で攪拌しながら、重合開始剤0.2部を添加する。これに、別途調製したモノマー溶液を滴下し重合反応させて、1次物質を調製する。その後、温度70℃で、該1次物質に、重合開始剤の10%水溶液2部を添加して攪拌し、更に別途調製した反応液を添加し攪拌して重合反応させ、重合反応物を得る。該重合反応物を、中和剤で中和してpHが8〜8.5になるように調整した後、0.3μmのフィルターでろ過し粗大粒子を除去して、分散質cが分散した樹脂分散液Cを得る。
また、重合反応で用いられる連鎖移動剤としては、例えば、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、キサントゲン類であるジメチルキサントゲンジスルフィド、ジイソブチルキサントゲンジスルフィド、ジペンテン、インデン、1,4−シクロヘキサジエン、ジヒドロフラン、キサンテン等が挙げられる。
本発明のインクジェット用インクは、自己分散型顔料の分散媒として水を含んでいる。本発明において、水は主溶媒であり、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水を用いることが好ましい。特に紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水を用いることが、カビやバクテリアの発生を防止して顔料インクの長期保存を可能にする点で好ましい。
水の含有量は、10質量%以上60質量%以下であるのが好ましい。これにより、インクジェット用インクの分散安定性をより優れたものとすることができるとともに、自己分散型顔料の裏抜けをより効果的に防止でき、さらには、グロスに優れた画像を形成することができる。
また、本発明のインクジェット用インクは、両性イオン化合物が含まれていてもよい。このような化合物を含むことにより、第2樹脂の記録媒体内部での造膜性を向上させることができ、自己分散型顔料が記録媒体の裏へ抜けてしまうのをより効果的に防止することができる。また、さらに、記録媒体表面における第1樹脂の造膜性を向上させることができ、形成される画像のグロスをさらに高いものとすることができる。
インクジェット用インクは、アセチレングリコールを含んでいてもよい。アセチレングリコールは、アセチレン基を中央に持ち、左右対称の構造をした非イオン系界面活性剤で、泡立ちにくい濡れ剤として各方面の水系材料に応用されている。アセチレングリコールは、濡れ、消泡、および分散といった機能に優れている。分子構造としても非常に安定したグリコールで、分子量も小さく、水の表面張力を下げる効果があるため、インクの被記録媒体への浸透性や滲みを適度に制御できる。
アセチレングリコールの市販品としては、例えば、サーフィノール104(シリーズ)、420、440、465、485(以上、エアープロダクツ社(Air Products and Chemicals.Inc.)商品名)、オルフィン STG、PD−001、SPC、E1004、E1010(日信化学工業社(以上、Nissin Chemical Industry Co.,Ltd.)製商品名)、アセチレノールE00、E40、E100、LH(以上、川研ファインケミカル社(Kawaken Fine Chemicals Co.,Ltd.)製商品名)等が挙げられる。
アセチレングリコールは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アセチレングリコールの含有量は、0.1質量%以上3.0質量%以下であるのが好ましく、0.3質量%以上2.0質量%以下であるのがより好ましい。
インクジェット用インクは、湿潤剤を含んでいてもよい。これにより、インクジェットヘッドのノズル近傍での目詰まりを効果的に防止することができる。
湿潤剤として、例えば、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、数平均分子量2000以下のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、イソブチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、メソエリスリトール、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類、並びにグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシトール(ソルビット)、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、およびマルトトリオース等の糖類、糖アルコール類、ヒアルロン酸類、および尿素類等のいわゆる固体湿潤剤、並びにエタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、およびイソプロパノール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類、並びに2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、およびスルホラン等が挙げられる。
湿潤剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
湿潤剤の含有量は、10質量%以上50質量%以下であるのが好ましい。
インクジェット用インクは、酸化防止剤を含んでいてもよい。
酸化防止剤(紫外線吸収剤)としては、例えば、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩、並びにランタニドの酸化物などが挙げられる。これらの市販品としては、例えば、チバガイギー社製のTinuvin328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor252、153、Irganox1010、1076、1035、MD1024などが用いられる。
酸化防止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化防止剤の含有量は、0.5質量%以下であるのが好ましい。
インクジェット用インクは、防腐剤・防黴剤を含んでいてもよい。
防腐剤・防黴剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、デヒドロ酢酸ナトリウム、3,4−イソチアゾリン−3−オン、および4,4−ジメチルオキサゾリジンが挙げられる。これらの市販品としては、例えば、プロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2(1,2−ベンチアゾリン−3−オン)、プロキセルTN(いずれもAvecia社製商品名)等が挙げられる。
防腐剤・防黴剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防腐剤・防黴剤の含有量は、0.5質量%以下であるのが好ましい。
インクジェット用インクは、浸透促進剤を含んでいてもよい。
このような浸透促進剤としては、多価アルコールのアルキルエーテル(グリコールエーテル類ともいう)および1,2−アルキルジオールのうち少なくともいずれかが好ましく用いられる。多価アルコールのアルキルエーテルとしては、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。1,2−アルキルジオールとしては、例えば1,2−ペンタンジオール、および1,2−ヘキサンジオールなどが挙げられる。これらの他に、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、および1,8−オクタンジオール等の直鎖炭化水素のジオール類を挙げることができる。
浸透促進剤の含有量は、3質量%以上20質量%以下であるのが好ましい。
上述したような本発明のインクジェット用インクは、例えば、自己分散型顔料が分散した分散液と、上述したような第1樹脂を含む分散質bが分散した樹脂分散液Bと、上述したような第2樹脂を含む分散質cが分散した樹脂分散液Cと、水と、を混合することにより、得ることができる。
次に、本発明のインクジェット用インクが好適に適用されるインクジェット記録装置について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置100は、インクジェット記録装置100の筐体102内に配設され、インク組成物を用いて被記録媒体101の主面に記録を行う記録部としてのインクジェットヘッドユニット190と、主面を下方に向けて被記録媒体101を筐体102から外部に排出する排出部150と、排出部150から排出された被記録媒体101の裏面を下方に向けて押圧して被記録媒体101を矯正し且つ被記録媒体101をガイドする矯正ガイド301と、矯正ガイド301を被記録媒体101の排出方向と垂直な方向であって鉛直方向に垂直な方向である幅方向(以下、単に「幅方向」と記す)に移動させる幅方向移動部350と、排出部150から排出された被記録媒体101を載置する排出トレイ106と、ユーザインターフェイス400と、各種制御を行う制御部111と、給送される被記録媒体101の位置検出をする位置検出センサ109と、を備えて構成されている。
搬送ローラ140は、制御部111により駆動制御されるモータ116により駆動するローラユニットとしての駆動ローラ140Aと、駆動ローラ140Aに接触することにより従動する従動ローラ140Bとを備えている。
減圧吸引部210は、吸引ファン210Aと、それを包囲する置体210Bとで構成されている。吸引ファン210Aは、制御部111により駆動制御されるモータ211により駆動し、搬送ベルト130上の被記録媒体101を減圧吸引する。
傾斜部301Bは、モータ305によって一方の歯車を駆動させることで変更される一対の歯車の噛み合わせ位置に応じて、支持部301Aとの傾斜角度αが変更されるようになっている。この傾斜部301Bは、支持部301Aとの傾斜角度αによって、被記録媒体101を押圧する押圧力を調整することが可能となっている。
ユーザインターフェイス400は、制御部111に接続されており、予め登録された複数の被記録媒体の種類とサイズの中から各々一つを選択することをユーザに要求する選択画面を表示すると共に、表示された内容からユーザが所望条件を入力可能な入力部と、入力部に入力された情報を制御部111に出力する出力部を備えている。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明のインクジェット用インクは、上述した樹脂以外の樹脂が分散した樹脂分散液が含まれていてもよい。
[1]自己分散型顔料の調製
(1)ブラック自己分散型顔料分散液(B1)
市販のカーボンブラックであるカラーブラックS170(商品名:デグサ・ヒュルス社製)100gを水1kgに混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉砕した。この粉砕原液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度12%)1400gを滴下して、ボールミルで粉砕しながら5時間反応させ、さらに撹拌しながら4時間煮沸して湿式酸化を行った。得られた分散原液をガラス繊維ろ紙GA−100 (商品名:アドバンテック東洋社製)で濾過して、さらに水で洗浄した。得られたウェットケーキを水5kgに再分散して、逆浸透膜により電導度が2mS/cmになるまで脱塩および精製し、さらに顔料濃度が20質量%になるまで濃縮してブラック自己分散型顔料分散液B1を調製した。この分散液の顔料の体積平均粒子径をMicrotrac UPA 150 (Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、120nmであった。
回転子−固定子型高剪断混合機(シルバーソンL4RT−A)に4リットルステンレス鋼製ビーカーを取り付け、氷浴中に浸した。このビーカーに、C.I.ピグメントブルー15:4約75gと水1000gを入れ、7200rpmにて15分間均質化した。これに2.07g(0.01mol)のo−アセトアニシジドを溶解したイソプロパノール溶液20mlを添加し、更に15分間撹拌した。
体積平均粒子径が105nmとなるように、製造条件を変更した以外は、上記シアン自己分散型顔料分散液C1と同様にしてシアン自己分散型顔料分散液C2を調製した。
(4)シアン自己分散型顔料分散液(C3)
体積平均粒子径が85nmとなるように、製造条件を変更した以外は、上記シアン自己分散型顔料分散液C1と同様にしてシアン自己分散型顔料分散液C3を調製した。
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4に代えてC.I.ピグメントイエロー74を用いた点以外は、前記シアン自己分散型顔料分散液(C1)と同様に調製し、固形分濃度が20質量%のイエロー自己分散型顔料分散液(Y1)を得た。この分散液の顔料の体積平均粒子径をMicrotrac UPA 150 (Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、110nmであった。
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:4に代えてC.I.ピグメントレッド122を用いた点以外は、前記シシアン自己分散型顔料分散液(C1)と同様に調製し、固形分濃度が20質量%のマゼンダ自己分散型顔料分散液(M1)を得た。この分散液の顔料の体積平均粒子径をMicrotrac UPA 150 (Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、100nmであった。
(1)樹脂エマルションB1
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)40部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)60部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが13.5であるポリオキシエチレンアルキル(C=11)エーテル(エマルゲン1108、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が160nmの樹脂エマルションB1を得た。
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)70部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)30部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが13.5であるポリオキシエチレンアルキル(C=11)エーテル(エマルゲン1108、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が220nmの樹脂エマルションB2を得た。
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)70部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)30部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが13.8であるポリオキシエチレンアルキルデシルエーテル(ノイゲンXL−80、第一工業製薬社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が310nmの樹脂エマルションB3を得た。
溶融ドラムにマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス2203A、三井化学社製)100部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが15.3であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(エマルゲン120、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9760mLおよび85%の水酸化カリウム240gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が400nmの樹脂エマルションB4を得た。
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)70部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)30部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが13.6であるポリオキシエチレンオレイルエーテル(エマルゲン420、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が150nmの樹脂エマルションB5を得た。
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)70部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)30部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが15.3であるポリオキシエチレンラウリルエーテル(エマルゲン120、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が240nmの樹脂エマルションB6を得た。
溶融ドラムにポリオレフィンオリゴマーとしてポリエチレンワックス(三井ハイワックス210P、三井化学社製)70部およびマレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーとしてマレイン酸変性ポリエチレンワックス(三井ハイワックス1105A、三井化学社製)30部およびポリオキシエチレンアルキルエーテルとしてHLBが13.0であるポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル(エマルゲン2020G−HA、花王社製)10部を160℃にて加熱し2時間攪拌混合する。その後、耐圧ホモミキサー(ホモミクサーMARKII:特殊機化社製)に、8000rpmで攪拌しながら、予め水9880mLおよび85%の水酸化カリウム120gを溶解した水酸化カリウム溶液1800g/hrおよび前述のポリオレフィンオリゴマー、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルを1200g/hrの速度にて140℃溶融状態でのままギアポンプによって上記ミキサーに供給し、密度が0.92g/cm3、分散質の平均粒径が330nmの樹脂エマルションB7を得た。
(1)樹脂エマルションC1
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム0.48gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン615g、ブチルアクリレート295g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC1における樹脂のガラス転移温度は36℃、樹脂エマルションC1の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が200nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン615g、ブチルアクリレート295g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC2における樹脂のガラス転移温度は36℃、樹脂エマルションC2の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が130nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム1gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン615g、ブチルアクリレート295g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC3における樹脂のガラス転移温度は36℃、樹脂エマルションC3の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が150nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム0.29gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン615g、ブチルアクリレート295g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC4における樹脂のガラス転移温度は36℃、樹脂エマルションC4の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が250nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート675g、ブチルアクリレート235g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC5における樹脂のガラス転移温度は50℃、樹脂エマルションC5の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が130nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム1gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート675g、ブチルアクリレート235g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC6における樹脂のガラス転移温度は50℃、樹脂エマルションC6の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が150nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム0.48gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート675g、ブチルアクリレート235g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC7における樹脂のガラス転移温度は50℃、樹脂エマルションC7の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が200nmであった。
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、および温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800gおよびドデシルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム0.29gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート675g、ブチルアクリレート235g、およびメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルションを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた樹脂エマルションC8における樹脂のガラス転移温度は50℃、樹脂エマルションC8の密度が1.12g/cm3、分散質の平均粒径が250nmであった。
表1〜2に示す割合で各成分を混合し、室温にて2時間接拝した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過して、実施例1〜24、比較例1〜6の各インクジェット用インクを調製した。ただし、表1〜2中に示す添加量は全て質量%の濃度として表されており、顔料分散液の()内の数字は顔料の固形分濃度(質量%)を示し、樹脂エマルションの()の数字は樹脂濃度(質量%)を示す。またイオン交換水の「残量」とは、インクジェット用インクの全量が100質量%となるようにイオン交換水を加えることを意味する。
[布擦り試験の評価]
調整した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、100%Dutyパッチパターンの印刷を行った。記録媒体としては、写真用紙<光沢>(セイコーエプソン社製)、フォト光沢紙(セイコーエプソン社製)を使用して印字を行い、得られたサンプルを常温常湿環境下で1時間放置した。放置後、印刷部分を摺擦布としてベンコットM−3(旭化成製)の表面が摺擦するように直径10mm、荷重200gの分銅により押圧しながら1cm/秒の速度で掃引した。摺擦後の各パッチ部分及びベンコットの摺擦面を目視で観察し、下記評価規準に基づき判定した。
A :布擦りによる摺擦痕が全く認められない。
B :摺擦痕が認められるが、布表面に汚れが認められない。
C :摺擦痕が認められ、布表面に汚れが僅かに認められる(許容できる)。
D :摺擦痕が認められ、布表面に汚れが多量に認められる(許容できない)。
調整した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、24point文字パターンの印刷を行った。録媒体としては、Xerox4200、XeroxP紙を使用して印字を行い、得られたサンプルを常温常湿環境下で24時間放置した。放置後、ゼブラ社製のイエロー水性蛍光ペンZEBRA PEN2(登録商標)を用いて、印刷文字を筆圧300g/15mmで摺擦した。摺擦後の印刷文字を目視で観察し、下記評価規準に基づき判定した。
A :同一部分を2回擦った際、汚れが全く認められない。
B :1回目の擦りでは汚れが認められないが、2回目の擦りで汚れが認められる。
C :1回目の擦りで汚れが僅かに認められる(許容できる)。
D :1回目の擦りで汚れが多量に認められる(許容できない)。
調整した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、100%Dutyパッチパターンの印刷を行った。記録媒体としては、写真用紙<光沢>(セイコーエプソン社製)、フォト光沢紙(セイコーエプソン社製)を使用して印字を行い、得られたサンプルを常温常湿環境下で1時間放置した。放置後、各パッチ部分をグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いて光沢度計GM−268(コニカミノルタ社製)を用いて20°におけるグロスを測定し、その平均グロス値を下記基準に基づき判定した。
B :正反射角20°における記録メディアグロスの100以上150%未満である。
C :正反射角20°における記録メディアグロスの50以上100%未満である。
D :正反射角20°における記録メディアグロスの50%未満である(許容できない)。
調整した各インクをインクジェットプリンタPX−A550(セイコーエプソン社製)に充填し、100%Dutyパッチパターンの印刷を行った。記録媒体としては、Xerox4200、XeroxP紙を使用して印字を行い、得られたサンプルを常温常湿環境下で1時間放置した。放置後、各パッチ部分をグレタグ濃度計(グレタグマクベス社製)を用いて各パッチ部分のODを測定し、その平均OD値を下記基準に基づき判定した。
A :光学反射濃度(OD値)が1.3以上である。
B :光学反射濃度(OD値)が1.2以上1.3未満である。
C :光学反射濃度(OD値)が1.1以上1.2未満である。
D :光学反射濃度(OD値)が1.1未満である(許容できない)。
調整した各インクをフェイスダウン排紙機構を備える図示する記録装置に充填し、100%Dutyパッチパターンの印刷を行った。記録媒体としては、XeroxP紙を使用して100%Dutyパッチパターンの印刷を連続で100枚行い、専用の排紙トレイにスタックした。常温常湿環境下でフェイスダウンにより連続スタック後の記録媒体における印刷面を目視で観察し、下記評価規準に基づき判定した。
A :ベタ画像を連続100枚スタックした際に記録面に摺擦痕が全く認められない。
B :同、摺擦痕が僅かに認められる(許容できる)。
C :同、摺擦痕が多量に認められる(許容できない)。
調整した各インクをフェイスダウン排紙機構を備える図示する記録装置に充填し、100%Dutyパッチパターンの印刷を行った。記録媒体としては、XeroxP紙を使用して100%Dutyパッチパターンの印刷を連続で100枚行い、専用の排紙トレイにスタックした。常温常湿環境下でフェイスダウンにより連続スタック後の記録媒体における印刷面の裏面を目視で観察し、下記評価規準に基づき判定した。
A :ベタ画像を連続100枚スタックした際に裏面に汚れが全く認められない。
B :同、汚れが僅かに認められる(許容できる)。
C :同、汚れが多量に認められる(許容できない)。
これらの結果を表3に示した。
Claims (7)
- 自己分散型顔料と、
第1樹脂を含む分散質bが分散した樹脂分散液Bと、
第2樹脂を含む分散質cが分散した樹脂分散液Cと、
水と、を含み、
前記樹脂分散液Bは、分散質bの比重が1よりも小さく、かつ、前記分散質bの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、
前記樹脂分散液Cは、分散質cの比重が1よりも大きく、分散質cの平均粒径が前記自己分散型顔料の平均粒径よりも大きく、かつ、
前記第2樹脂のガラス転移点が23℃以上であることを特徴とするインクジェット用インク。 - 前記第1樹脂は、非晶性ポリオレフィンである請求項1に記載のインクジェット用インク。
- 前記非晶性ポリオレフィンは、マレイン酸変性ポリオレフィンオリゴマーおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルを少なくとも含む請求項2に記載のインクジェット用インク。
- 前記第2樹脂は、アクリル樹脂である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 両性イオン化合物を含む請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記両性イオン化合物は、分子量100以上250以下のベタイン系化合物である請求項5に記載のインクジェット用インク。
- 主面と前記主面とは反対側の面である裏面とを有する被記録媒体の前記主面に、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェット用インクを用いて記録を行う記録部と、
前記主面を下方に向けて前記被記録媒体を排出する排出部と、
前記排出部から排出中の前記被記録媒体の前記裏面を下方に向けて押圧し、当該被記録媒体を矯正する矯正ガイドと、
前記排出部から排出された前記被記録媒体の湾曲量を取得する湾曲量取得部と、
前記湾曲量取得部が取得した前記湾曲量に応じて、前記矯正ガイドの押圧力を制御する押圧制御部と、を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置。
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