JP2006273894A - インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 - Google Patents
インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006273894A JP2006273894A JP2005090811A JP2005090811A JP2006273894A JP 2006273894 A JP2006273894 A JP 2006273894A JP 2005090811 A JP2005090811 A JP 2005090811A JP 2005090811 A JP2005090811 A JP 2005090811A JP 2006273894 A JP2006273894 A JP 2006273894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink set
- ink
- pigment
- set according
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】 インクセットを構成する各インクの1:1の混合液を乾燥させた際に初期重量の90%の重量になった時の粘度が初期に対して1.5倍以下であり、80%の重量になった時の粘度が初期に対して2倍以下であり、70%の重量になった時の粘度が30mPa・s以下であることを特徴とするインクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置。
【選択図】 なし
Description
色材としては、染料あるいは顔料が用いられ、特にカラーインクは色の彩度の高さ、透明性、水への溶解性が高い等の理由から染料が使用される場合が多い。しかし、染料は一般的に耐光性や耐ガス性の点が不十分であり、また、水溶性であることから、耐水性にも問題があるため、染料を用いたインクにより記録された記録物は、記録画像の保存性に劣るという欠点を有している。これに対して、顔料はこうした耐光性、耐ガス性、耐水性に優れた色材であるため、この色材特性を活かした顔料インクの開発が進められてきており、例えば、顔料を界面活性剤や高分子分散剤で分散した水性顔料インクや顔料表面に水分散可能な官能基を付与させた自己分散顔料を用いた水性顔料インク、顔料を水分散可能な樹脂で被覆した着色微粒子を用いた水性顔料インクなどが提案されている。
しかしながら、これらの方法はプリンタの製造コストやインクのランニングコストが高くなるという問題がある。
(1)少なくとも2種類以上の異なる色の顔料インクセットにおいて、インクセットを構成するインクの1:1の混合液を乾燥させた際に初期重量の90%の重量になった時の粘度が初期に対して1.5倍以下であり、80%の重量になった時の粘度が初期に対して2倍以下であり、70%の重量になった時の粘度が30mPa・s以下であることを特徴とするインクセット。
(2)前記顔料インクセットのインクセットを構成するインクの1:1の混合液の初期粘度が3.0〜10mPa・sの範囲であることを特徴とする(1)に記載のインクセット。
(3)前記顔料インクセットのインクセットを構成するインクは、少なくとも、水と水溶性有機化合物と顔料を含み、インク中の顔料粒子の平均粒子径が50〜150nmの範囲にあり、0.5〜8重量%の顔料を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載のインクセット。
(4)前記水溶性有機化合物として、少なくとも多価アルコール類と固体湿潤剤とグリコールのブチルエーテル類とを併用することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のインクセット。
(5)多価アルコール類がグリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール及び1,2−ヘキサンジオールから選択される2種類以上の併用であり、固体湿潤剤がトリメチロールエタンまたはトリメチロールプロパンまたは尿素であり、ブチルグリコール類がジエチレングリコールモノブチルエーテル又はトリエチレングリコールモノブチルエーテルであることを特徴とする(4)に記載のインクセット。
(6)前記顔料インクセットにおいて、少なくとも1色は次亜ハロゲン酸及び/または次亜ハロゲン酸塩による酸化処理、またはオゾンによる酸化処理により表面処理された自己分散型顔料を含むインクであることを特徴とする(1)〜(5)の何れかに記載のインクセット。
(7)前記自己分散型顔料がカーボンブラックであることを特徴とする(6)に記載のインクセット。
(8)前記顔料インクセットにおいて、少なくとも1色は樹脂粒子を含むことを特徴とする(1)〜(7)の何れかに記載インクセット。
(9)前記樹脂粒子は、不飽和単量体の乳化重合によって得られたエマルジョンの形態で配合させることを特徴とする(8)に記載のインクセット。
(10)インクジェット記録方式に用いられることを特徴とする(1)〜(9)の何れかに記載のインクセット。
(11)(1)〜(10)の何れかに記載のインクセットを記録媒体に付着させて印字を行う記録方法。
(12)(1)〜(10)の何れかに記載のインクセットにおいて、インクの液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
(13)(11)または(12)に記載の記録方法によって記録が行われた記録物。
本発明のインクセットは、インクセットを構成するインクの1:1の混合液を乾燥させた際に初期重量の90%の重量になった時の粘度が初期に対して1.5倍以下であり、80%の重量になった時の粘度が初期に対して2倍以下であり、70%の重量になった時の粘度が30mPa・s以下であることを特徴とする。
本発明のインクは着色剤として顔料を含み、顔料としては、公知の無機顔料及び有機顔料のいずれも用いることができる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー1,3,12,13,14,17,24,34,35,37,42,53,55,74,81,83,95,97,98,100,101,104,108,109,110,117,120,128,138,150,153,155,174,180,198、C.I.ピグメントレッド1,3,5,8,9,16,17,19,22,38,57:1,90,112,122,123,127、146,184、202、209、C.I.ピグメントバイオレッド1,3,5:1,16,19,23,38、C.I.ピグメントブルー1,2,15,15:1,15:2,15:3,15:4,16、C.I.ピグメントブラック1,7等であり、1つの色のインクには複数の顔料を用いて色を形成することもできる。
これらの顔料は、インクの保存安定性やノズルの目詰まり防止等の観点、発色や光沢メディア上での光沢性の観点から、インク中の顔料粒子の平均粒子径が50〜150nmの範囲であることが好ましい。
本発明のインクセットはインクジェット記録方法に好適なインクセットであり、インクセットを構成するインクには水と水溶性有機化合物を含有する。
本発明の顔料インクセットには、少なくとも、1色は樹脂粒子を含むインクを含むことにより、記録画像の光沢性や、定着性をさらに向上させることができる。
樹脂粒子を形成する樹脂としては、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリルアミド系樹脂、エポキシ系樹脂からなる群より選択される1種または2種以上であることが好ましい。これらの樹脂はホモポリマーとして使用されても良く、またコポリマーして使用されても良く、単相構造及び複相構造(コアシェル型)の何れのものも使用できる。
さらに、インクの記録媒体への濡れ性を制御し、均一な光沢性を付与したり、記録媒体への浸透性やインクジェット記録方法における印字安定性を得るために表面張力調整剤を含有することが好ましい。表面張力調整剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤やポリエーテル変性シロキサン類が好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤の例としては、サーフィノール420、440、465、485、104、STG(エアープロダクツ社製品)、オルフィンPD−001、SPC、E1004、E1010(日信化学工業(株)製品)、アセチレノールE00、E40、E100、LH(川研ファインケミカル(株)製品)等が挙げられる。またポリエーテル変性シロキサン類としては、BYK−346、347、348、UV3530(ビックケミー社製品)などが挙げられる。これらは、インク組成物中に複数種用いてもよく、表面張力20〜40mN/mに調整されることが好ましく、インク中には0.1〜3.0重量%含まれる。
pH調整剤としては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物、アンモニア、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等のアミン類等を用いることが出来るが、好ましくは、アルカリ金属の水酸化物、アンモニア、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンから選択される少なくとも1種類のpH調整剤を含み、pH6〜10に調整されることが好ましい。pHがこの範囲を外れると、インクジェットプリンタを構成する材料等に悪影響を与えたり、目詰まり回復性が劣化する。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(顔料分散液Bk1の調製)
市販のカーボンブラックであるカラーブラックS170(商品名:デグサ・ヒュルス社製)100gを水1kgに混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉砕した。この粉砕原液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度 12%)1400gを滴下して、ボールミルで粉砕しながら5時間反応させ、さらに攪拌しながら4時間煮沸して湿式酸化を行った。得られた分散原液をガラス繊維ろ紙GA−100(商品名:アドバンテック東洋社製)で濾過して、さらに水で洗浄した。得られたウェットケーキを水5kgに再分散して、逆浸透膜により電導度が2mS/cmになるまで脱塩および精製し、さらに顔料濃度が15重量%になるまで濃縮して顔料分散液1を調製した。
この分散液の顔料の平均粒径をMicrotrac UPA150(Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、110nmであった。
市販のカーボンブラックであるMA8(商品名:三菱化学社製)100gを水500gに混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて粉砕した。この粉砕原液に次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度 12%)500gを滴下して、攪拌しながら10時間煮沸して湿式酸化を行った。得られた分散原液をガラス繊維濾紙GA−100(商品名:アドバンテック東洋社製)で濾過して、さらに水で洗浄した。得られたウェットケーキを水5kgに再分散して、逆浸透膜により電導度が2mS/cmになるまで脱塩および精製し、さらに顔料濃度が15重量%になるまで濃縮して顔料分散液2を調製した。
この分散液の顔料の平均粒径をMicrotrac UPA150(Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、150nmであった。
市販のカーボンブラックである#47(商品名:三菱化学社製)20gを水500gに混合して、家庭用ミキサーで5分間分散した。得られた液を攪拌装置のついた3リットルのガラス容器に入れ、攪拌機で攪拌しながら、オゾン濃度8重量%のオゾン含有ガスを500cc/分で導入した。この際、オゾン発生器はペルメレックス電極社の電解発生型のオゾナイザーを用いてオゾンを発生させた。得られた分散原液をガラス繊維濾紙GA−100(商品名:アドバンテック東洋社製)で濾過し、さらに顔料濃度が15重量%になるまで0.1Nの水酸化カリウム溶液を添加しpH9に調整しながら濃縮を行い、顔料分散液3を調製した。
この分散液の顔料の平均粒径をMicrotrac UPA150(Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、80nmであった。
市販のカーボンブラックであるMA8(商品名:三菱化学社製)100g、水溶性樹脂分散剤であるジョンクリルJ62(商品名:ジョンソンポリマー社製)150g、水酸化ナトリウム6g、水250gを混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散した。得られた分散原液をガラス繊維濾紙GA−100(商品名:アドバンテック東洋社製)で濾過して、さらに水で洗浄した。得られたウェットケーキを水5kgに再分散して、逆浸透膜により電導度が2mS/cmになるまで脱塩および精製し、さらに顔料濃度が15重量%になるまで濃縮して顔料分散液4を調製した。
この分散液の顔料の平均粒径をMicrotrac UPA150(Microtrac社製)の粒度分布測定により測定したところ、130nmであった。
樹脂粒子を分散粒子とする樹脂分散液(エマルジョン)を下記の方法によって調製した。尚、粒子径は、Microtrac UPA150(Microtrac社製)の粒度分布測定による平均粒子径の値である。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水1000g及びラウリル硫酸ナトリウム6.5gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム2gにアクリルアミド20gにスチレン550g、ブチルアクリレート200g、及びメタクリル酸30g、トリエチレングリコールジアクリレート1gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。
得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水とアンモニア水とを添加して固形分37重量%、pH8に調整した。
得られた水性エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径は40nmであった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800g及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら75℃まで昇温した。内温を75℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム6gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム2gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート600g、ブチルアクリレート215g、メタクリル酸30g、トリエチレングリコールジアクリレート5gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に5時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
得られた水性エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径は60nmであった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g及びラウリル硫酸ナトリウム3gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン300g、ブチルアクリレート640g、メタクリル酸30g、及びトリエチレングリコールジアクリレート5gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と5%水酸化ナトリウム水溶液を添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
得られた水性エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径は90nmであった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水800g及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら75℃まで昇温した。内温を75℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム6gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム2gにアクリルアミド20gにメチルメタクリレート600g、ブチルアクリレート215g、及びメタクリル酸30gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に5時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
得られた水性エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径は70nmであった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g及びラウリル硫酸ナトリウム3gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20gにスチレン300g、ブチルアクリレート640g、及びメタクリル酸30gを撹拌化に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と5%水酸化ナトリウム水溶液を添加して固形分40重量%、pH8に調整した。
得られた水性エマルジョンの樹脂粒子の平均粒子径は100nmであった。
表1に示す割合で各成分を混合し、室温にて2時間攪拌した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過して、各インクを調製した。ただし表1中に示す添加量は全て重量%濃度として表わされており、また顔料分散液は固形分濃度で表わされている。またイオン交換水の「残量」とは、インク全量が100部となるようにイオン交換水を加えることを意味する。
表2のインクセットにしたがって各インクの1:1の混合液を作成し、インク混合液の初期粘度を測定する。次に、シャーレを3つ用意し、各シャーレにこの混合液20gを入れて、各シャーレの総重量を測定し、40℃の恒温槽で乾燥させる。乾燥の過程で適宜インクの混合液を入れたシャーレの重さを測定し、初期重量の90%、80%、70%の重量になった時にそれぞれの粘度を測定する。
粘度は振動型粘度計VM−100(山一電機社製)を用いて、20℃にて測定を行った。
その結果を表3に示す。
表2のインクセットにしたがって各インクをインクジェットプリンタPX−V600(セイコーエプソン(株)製)用のインクカートリッジに充填し、インクジェットプリンタPX−V600装着し、40℃の環境下に放置し、1日1回クリーニングを繰り返し、下記の基準に基づき判定した。
A;45日以上、クリーニング/日を繰り返しても正常クリーニングが可能
B;30日以上、45日未満はクリーニング/日を繰り返しても正常クリーニングが可能
C;20日以上、30日未満はクリーニング/日を繰り返しても正常クリーニングが可能
D;20日未満で正常クリーニングができなくなる。
インクジェットプリンタPX−V600を用いて、各インクをヘッドに充填し、全ノズルよりインクが吐出していることを確認した後、インクカートリッジがない状態で、かつホームポジション外の位置(ヘッドがプリンタに備えたキャップの位置からずれており、ヘッドにキャップがされていない状態)で40℃の環境下に1週間放置した。放置後に、再び全ノズルよりインク組成物が吐出するまでに要したクリーニングの回数を調べ、下記基準に基づき判定した。
A;クリーニング1回。
B;クリーニング2〜5回。
C;クリーニング6回以上。
各インクセットについて、インクジェットプリンタPX−V600を用いて、(a)〜(o)のパッチパターンを作成し、EPSON写真用紙<光沢>、(商品名:セイコーエプソン株式会社製)に1440dpiの解像度で印刷を行った。
(a)イエロー100%
(b)マゼンタ100%
(c)シアン100%
(d)ブラック100%
(e)イエロー50%、マゼンタ50%
(f)イエロー50%、シアン50%
(g)シアン50%、マゼンタ50%
(h)イエロー30%、マゼンタ40%、シアン30%
(i)イエロー30%、マゼンタ30%、シアン40%
(j)イエロー40%、マゼンタ40%、シアン20%
(k)イエロー10%、マゼンタ40%、シアン50%
(l)イエロー40%、マゼンタ10%、シアン50%
(m)イエロー10%、マゼンタ50%、シアン40%
(n)イエロー50%、マゼンタ20%、シアン30%
(o)イエロー30%、マゼンタ30%、シアン30%、ブラック10%
印刷後、記録物を24時間自然乾燥させた後、ゼブラ社製のイエロー水性蛍光ペンZEBRA PEN2(登録商標)を用いて、印刷文字を筆圧300g/15mmで擦り、汚れの有無を目視で観察した。その結果を下記基準に基づき判定した。
A;同一部分を2回擦っても全く汚れが生じない。
B;1回の擦りまでは汚れが生じないが、2回の擦りでは汚れが発生する。
C;1回の擦りで汚れが発生する。
各インクセットについて、インクジェットプリンタPX−V600を用いて、風景の自然画と人物画像をEPSON写真用紙<絹目>、(商品名:セイコーエプソン株式会社製)に1440dpiの解像度で印刷を行った。
A;発色がよく、光沢ムラもなく、画像品質がよい
B;部分的に若干の光沢ムラがあるが、画像品質がよい
C;発色が悪く、画像品質が悪い
以上の評価結果を表3にまとめる。
Claims (13)
- 少なくとも2種類以上の異なる色の顔料インクセットにおいて、インクセットを構成するインクの1:1の混合液を乾燥させた際に初期重量の90%の重量になった時の粘度が初期に対して1.5倍以下であり、80%の重量になった時の粘度が初期に対して2倍以下であり、70%の重量になった時の粘度が30mPa・s以下であることを特徴とするインクセット。
- 前記顔料インクセットのインクセットを構成するインクの1:1の混合液の初期粘度が3.0〜10mPa・sの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記顔料インクセットのインクセットを構成するインクは、少なくとも、水と水溶性有機化合物と顔料を含み、インク中の顔料粒子の平均粒子径が50〜150nmの範囲にあり、0.5〜8重量%の顔料を含有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記水溶性有機化合物として、少なくとも多価アルコール類と固体湿潤剤とグリコールのブチルエーテル類とを併用することを特徴とする請求項3に記載のインクセット。
- 多価アルコール類がグリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール及び1,2−ヘキサンジオールから選択される2種類以上の併用であり、固体湿潤剤がトリメチロールエタンまたはトリメチロールプロパンまたは尿素であり、ブチルグリコール類がジエチレングリコールモノブチルエーテル又はトリエチレングリコールモノブチルエーテルであることを特徴とする請求項3または4のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記顔料インクセットにおいて、少なくとも1色は次亜ハロゲン酸及び/または次亜ハロゲン酸塩による酸化処理、またはオゾンによる酸化処理により表面処理された自己分散型顔料を含むインクであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記自己分散型顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項6に記載のインクセット。
- 前記顔料インクセットにおいて、少なくとも1色は樹脂粒子を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載インクセット。
- 前記樹脂粒子は、不飽和単量体の乳化重合によって得られたエマルジョンの形態で配合させることを特徴とする請求項8に記載のインクセット。
- インクジェット記録方式に用いられることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクセット。
- 請求項1〜10の何れかに記載のインクセットを記録媒体に付着させて印字を行う記録方法。
- 請求項1〜10の何れかに記載のインクセットにおいて、インクの液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1〜10の何れかに記載のインクセットを搭載した記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005090811A JP2006273894A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005090811A JP2006273894A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006273894A true JP2006273894A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37208955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005090811A Withdrawn JP2006273894A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006273894A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009014240A1 (en) | 2007-07-23 | 2009-01-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording ink, ink jet image-forming method and ink jet recording apparatus |
JP2009221456A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-10-01 | Canon Inc | インクジェット記録用インク、インクジェット画像形成方法、インクジェット記録装置 |
JP2013227412A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Seiko Epson Corp | インクセット、インクジェット記録方法 |
JP2017002096A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-05 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | インクセット、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法 |
CN116802238A (zh) * | 2021-02-04 | 2023-09-22 | 富士胶片株式会社 | 油墨组及图像记录方法 |
Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08193176A (ja) * | 1995-01-18 | 1996-07-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク |
JP2000289324A (ja) * | 1999-04-13 | 2000-10-17 | Seiko Epson Corp | カチオン性樹脂を含むインク組成物を用いたインクジェット記録方法 |
WO2001062862A1 (fr) * | 2000-02-23 | 2001-08-30 | Seiko Epson Corporation | Procede servant a preparer une dispersion de pigment, dispersion de pigments obtenue au moyen de ce procede et encre d'imprimante a jet d'encre contenant cette dispersion |
JP2001294788A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-23 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録用カラーインクセットおよびこれを用いたインクジェット記録方法 |
WO2003033602A1 (en) * | 2001-10-18 | 2003-04-24 | Seiko Epson Corporation | Water-based ink, water-based ink set, and process for producing dispersion |
JP2003136831A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Hitachi Koki Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2003213181A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法 |
JP2003535949A (ja) * | 2000-06-05 | 2003-12-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 自己分散型顔料およびこれを製造する方法ならびに使用方法 |
JP2004043518A (ja) * | 2001-05-29 | 2004-02-12 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法及びインクジェット記録用インクカートリッジ |
JP2004204079A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Seiko Epson Corp | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 |
JP2004238444A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Seiko Epson Corp | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 |
JP2004331752A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Canon Inc | インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法 |
JP2004358932A (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-24 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、インクの回収方法、及びインクジェット記録装置 |
WO2005003245A1 (en) * | 2003-07-02 | 2005-01-13 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Inkjet ink |
JP2005059534A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用液体廃棄処理方法、並びに、これを用いたインクジェット記録装置、インクジェット用液体貯蔵用タンク、インクジェット用液体貯蔵用液体吸収体およびインクジェット用液体廃棄処理装置 |
JP2005171070A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Canon Inc | インクセット |
JP2006143828A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Seiko Epson Corp | 水性インク組成物、インクジェット記録方法及びインクジェット記録物 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005090811A patent/JP2006273894A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08193176A (ja) * | 1995-01-18 | 1996-07-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク |
JP2000289324A (ja) * | 1999-04-13 | 2000-10-17 | Seiko Epson Corp | カチオン性樹脂を含むインク組成物を用いたインクジェット記録方法 |
WO2001062862A1 (fr) * | 2000-02-23 | 2001-08-30 | Seiko Epson Corporation | Procede servant a preparer une dispersion de pigment, dispersion de pigments obtenue au moyen de ce procede et encre d'imprimante a jet d'encre contenant cette dispersion |
JP2001294788A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-23 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録用カラーインクセットおよびこれを用いたインクジェット記録方法 |
JP2003535949A (ja) * | 2000-06-05 | 2003-12-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 自己分散型顔料およびこれを製造する方法ならびに使用方法 |
JP2004043518A (ja) * | 2001-05-29 | 2004-02-12 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法及びインクジェット記録用インクカートリッジ |
WO2003033602A1 (en) * | 2001-10-18 | 2003-04-24 | Seiko Epson Corporation | Water-based ink, water-based ink set, and process for producing dispersion |
JP2003136831A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Hitachi Koki Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2003213181A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法 |
JP2004204079A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Seiko Epson Corp | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 |
JP2004238444A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Seiko Epson Corp | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 |
JP2004331752A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Canon Inc | インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法 |
JP2004358932A (ja) * | 2003-06-09 | 2004-12-24 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、インクの回収方法、及びインクジェット記録装置 |
WO2005003245A1 (en) * | 2003-07-02 | 2005-01-13 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Inkjet ink |
JP2005059534A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット用液体廃棄処理方法、並びに、これを用いたインクジェット記録装置、インクジェット用液体貯蔵用タンク、インクジェット用液体貯蔵用液体吸収体およびインクジェット用液体廃棄処理装置 |
JP2005171070A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Canon Inc | インクセット |
JP2006143828A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Seiko Epson Corp | 水性インク組成物、インクジェット記録方法及びインクジェット記録物 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009014240A1 (en) | 2007-07-23 | 2009-01-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording ink, ink jet image-forming method and ink jet recording apparatus |
JP2009221455A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-10-01 | Canon Inc | インクジェット記録用インク、インクジェット画像形成方法、インクジェット記録装置 |
JP2009221456A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-10-01 | Canon Inc | インクジェット記録用インク、インクジェット画像形成方法、インクジェット記録装置 |
US8328926B2 (en) | 2007-07-23 | 2012-12-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording ink, ink jet image-forming method and ink jet recording apparatus |
JP2013227412A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Seiko Epson Corp | インクセット、インクジェット記録方法 |
JP2017002096A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-05 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | インクセット、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法 |
CN116802238A (zh) * | 2021-02-04 | 2023-09-22 | 富士胶片株式会社 | 油墨组及图像记录方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4803356B2 (ja) | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP4895157B2 (ja) | インクジェット記録方法及び記録物 | |
US8430497B2 (en) | Ink jet recording method | |
JP2010248477A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
US8142560B2 (en) | Ink set, and ink jet recording method using the ink set | |
US20110236649A1 (en) | Ink composition, ink jet recording method, and recorded matter | |
US20090068417A1 (en) | Ink composition, inkjet recording method and recorded article | |
JP2006273891A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
US20090220748A1 (en) | Ink Composition, Recording Method Using the Same, and Recorded Matter | |
JP5256632B2 (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2006274031A (ja) | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2006273892A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
US8362107B2 (en) | Ink set and recording method using the same | |
JP2006273894A (ja) | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録装置 | |
JP2004315739A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2011178916A (ja) | インクセットおよびこれを用いた記録方法 | |
JP2007277291A (ja) | 水性インク組成物、及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2011162620A (ja) | インクセット、インクジェット記録方法、及び記録物 | |
JP2015120918A (ja) | インクセットおよびこれを用いた記録方法 | |
JP2004204079A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP4934977B2 (ja) | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP5896318B2 (ja) | ブラックインク組成物 | |
JP2008239705A (ja) | インクセット及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2004238444A (ja) | インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物 | |
JP2006274027A (ja) | インクジェット記録用インク組成物、これを用いた記録方法及び記録物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110921 |