JP2012251112A - 脂肪族ポリエステルの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脂肪族ポリエステルの製造方法において、環状エステルを融点以上の温度に設定する工程と、前記環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換する工程と、融解状態の前記環状エステル中の遊離カルボン酸を定量する工程と、前記遊離カルボン酸の定量結果に基づいて定められるプロトン源化合物量を前記融解状態の環状エステルに供給する工程と、前記環状エステルを開環重合させる工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
例えば、グリコール酸の二量体環状エステルであるグリコリドを開環重合すると、ポリグリコール酸が得られる。乳酸の二量体環状エステルであるラクチドを開環重合すると、ポリ乳酸が得られる。またラクトンの開環重合によっても対応する脂肪族ポリエステルが得られる。
(環状エステルを融点以上の温度に設定する工程)
環状エステルを計量して融解槽に仕込んだ後に、融解槽を融点以上の温度に設定する。前述した融解槽は、85℃〜160℃の範囲に設定することが好ましく、90℃〜120℃の範囲で温度設定することがより好ましい。85℃よりも低温であると環状エステルの融解が進行せず、160℃よりも高温では環状エステルが分解してしまう可能性がある(後述する「融解グリコリドの維持時間の検討」の項参照)。融解槽の加熱手段は特に限定されないが、温度制御可能なオイルバスに融解槽を浸漬させる方法、融解槽の外部にジャケットを設けて温水、スチーム、熱媒油などの熱交換媒体を循環させる方法、融解槽外部から電気ヒーターで加熱する方法、融解槽を熱風循環炉に入れる方法などが挙げられる。
融解槽の温度設定後、環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換するために環状エステルを融点以上の温度で一定時間以上維持することで、水分が環状エステルと等モルで加水分解反応し、水分と等モルの遊離カルボン酸に変換する。維持時間は1時間以上であることが好ましく、2時間以上であることがより好ましく、3時間以上維持されることが特に好ましい。環状エステルを融点以上の温度で維持する時間が1時間未満であると、水分が環状エステルと反応して遊離カルボン酸に変換する割合が低下してしまい、遊離カルボン酸の定量結果から見積もられる環状エステル中のプロトン濃度が不正確となる。
環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換した後に環状エステルを分取し、環状エステル中の遊離カルボン酸濃度を定量する。定量方法としては、中和液滴定法、ガスクロマトグラフィー法(GC法)、UV−VIS分光測定法が好ましく用いられる。しかし、これらに限定されるものでは無く、分取した環状エステルに含まれる微量な遊離カルボン酸を高精度で定量することができるものであれば適宜採用される。
重合反応系内の全プロトン濃度と、重合される脂肪族ポリエステルの分子量との関係を説明する。図2のグラフは、本発明者らが本発明に基づいて重合を実施し、グリコリド(環状エステル)重合反応系内の全プロトン濃度(x)に対し重合されるポリグリコール酸(脂肪族ポリエステル)の温度240℃、剪断速度122sec−1における溶融粘度(y)を測定した結果を示している。
環状エステルを用いて脂肪族ポリエステルを製造するには、環状エステルを触媒の存在下に加熱して溶融状態の環状エステルを開環重合する方法を採用することが好ましい。この重合法は、実質的に塊状での開環重合法であり、反応缶や管型あるいは塔型、押出機型反応装置を用い、バッチ式あるいは連続式で行うことが出来る。開環重合は通常100〜270℃、好ましくは120℃〜260℃の範囲内の温度で行われる。
脂肪族ポリエステルの製造形態によっては、環状エステルが前述の「融解状態の環状エステル中の遊離カルボン酸を定量する工程」を経た後に「環状エステルを開環重合させる工程」に供されるまでの間に、環状エステルを融解状態で長時間保持する場合がある。環状エステルの融解状態の保持中にはプロトン濃度は一定の値を保っていることが好ましく、カルボン酸濃度が変化することの少ない条件で保持することが好ましい。具体的には、融解状態の環状エステルを85℃以上110℃未満の範囲、好ましくは90℃〜105℃の範囲で保持することが好ましい。保持温度が85℃よりも低温であると融解状態の環状エステルが再結晶化する可能性があり、110℃以上の高温では気相中の酸素との相互作用により遊離カルボン酸の濃度が上昇する場合がある(後述する「融解グコリドの保持温度の影響」の項参照)。
以下、製造装置の一例を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように脂肪族ポリエステルの製造装置10(以下、装置10という)は、環状エステルを融点以上の温度に設定し前記環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換する融解槽21と、遊離カルボン酸を定量するために前記融解状態の環状エステルを分取する分取部32と、前記定量結果に基づいてプロトン源化合物を前記融解状態の環状エステルに供給する供給部33と、前記環状エステルを開環重合させる重合部40と、を備えている。
キャピラリー(1mmf×10mmL)を装着した安田精機製作所半自動キャピラリーレオメータ(140SAS2002)を用いて測定した。設定温度240℃に加熱保持した装置に、サンプルを導入し、240秒保持した後に、剪断速度121sec-1での溶融粘度(単位:Pa・s)を測定した。
(1)中和滴定法
グリコリド約5gを精秤し、25mLのアセトンおよび25mLのメタノールに溶解させる。ナトリウムメトキシドを含むメタノール溶液を中和液として滴定を行い中和点を検出する。検出した中和点から遊離カルボン酸濃度のグリコリド1t当りに存在する当量数(単位eq/t)として算出する。
グリコリド中のグリコール酸単量体及びグリコール酸2量体の含有量を測定し、OH量を算出する。サンプル約1gを精秤し、内部標準物質の4−クロロベンゾフェノン(関東化学(株)製)を加え、5mLのアセトンに溶解させる。この試料液を1mL分取した後、ジアゾメタンを加えてグリコール酸の単量体及び2量体をメチル化する。試験液をろ過した後、1μLを採取してガスクロマトグラフィーに注入してメチルエステル化したグリコール酸及びグリコール酸2量体量を測定。測定結果から遊離カルボン酸濃度の当量数(単位eq/t)として算出する。
装置:(株)島津製作所製「GC−2010」
カラム:キャピラリーカラムTC−17、30m×0.25mm
カラム温度:50℃で5分間保持、20℃/minで270℃まで昇温、270℃3分間保持
インジェクション温度:280℃
検出器:FID(水素炎イオン化検出器)、温度:300℃
グリコリド約3.8gを精秤し、ジメチルスルホキシド(DMSO)を25mL加えて溶解させた後、0.1wt%のブロモチモールブルーナトリウム液を添加した後、光路長10mmの石英セルに入れて800nm〜300nmの範囲で分光測定を行う。分光測定値から412nm及び636nmの吸光度を読み取り、その吸光度の比率(Abs412/Abs636)を算出する。あらかじめ作製しておいた検量線(図5)の結果から遊離カルボン酸濃度をグリコリド1t当りに存在する当量数(単位eq/t)として算出する。
・検量線の作成(図5)
グリコール酸を標準物質として、0.1eq/t,1eq/t,3eq/t,5eq/tのDMSO溶液を作製して標準液とする。これを約3800mg精秤し、上記UV−VIS法手順に従った分光測定値から412nm及び636nmの吸光度を読み取り、Abs412/Abs633の比率を算出し、検量線を作製する。
グリコリドに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換させるのに必要な加熱状態の維持時間について検討した。
窒素置換したグローブボックスの中で粉状グリコリド100gに水100mgを添加した検体を三つ作製する。それぞれの検体を100℃,120℃,140℃の温度で加熱し、遊離カルボン酸の経時測定を行なった。
表1は、経過時間におけるグリコリド1t当りに存在する遊離カルボン酸の当量数(単位eq/t)と、その増加量(Δeq/t)を示したものである。
図3は、この増加量(Δeq/t)について経時プロットしたものである。
このように加熱融解の過程において粉状グリコリドから水分が揮発することで、生成する遊離カルボン酸が少なくなる。その結果、重合して得られるポリグリコール酸中のカルボン酸量が減少し、その加水分解速度が遅くなる特徴を示す。
これより融解槽21の設定温度は、揮発する水分量を増やし遊離カルボン酸に変換するのを抑制しながらグリコリドを融解するために、85℃〜160℃の範囲、好ましくは90℃から120℃の範囲で設定する。
グリコリドを融解状態で保持した際に、グリコリド中の遊離カルボン酸濃度が変動することのない、適切な保持条件について検討した。
窒素もしくは乾燥空気(露点−40℃以下)で置換したグローブボックスの中で粉状グリコリド100gを設置し、それぞれの検体を83℃、97℃、100℃,110℃,140℃の温度で加熱し、初期値(0min経過時)と240分経過した時点でサンプリングを行い遊離カルボン酸の定量を行なった。表2は、初期値(0min経過時)、240min経過時におけるグリコリド1t当りに存在する遊離カルボン酸の当量数(単位eq/t)と、その増加量(Δeq/t)を示したものである。図4のグラフは、この増加量(Δeq/t)について温度および雰囲気条件毎にプロットしたものである。
図1に示す製造装置を用いた。製造条件としては、融解槽21に収容した粉状グリコリドを95〜105℃に温度設定し融解後3時間貯留した。その後、弁22を開いて、融解グリコリドを95〜105℃に温度設定した貯留槽23に投入した。この貯留槽23から予備重合器41への融解グリコリドの供給量を30kg/hrとなるようにした。
そして、二塩化スズ(触媒)の酢酸エチル溶液(濃度0.015g/mol)をグリコリドに対して30ppm(二酸化スズ重量基準)となるように設定して、投入部34から連続的に投入した。
グリコリド中のプロトン濃度は遊離カルボン酸濃度または、グリコール酸単量体およびグリコール酸二量体の定量結果から以下のように算出される。
[遊離カルボン酸濃度から算出]
(遊離カルボン酸濃度)×116.072÷10000=(グリコリド中のプロトン濃度)
[グリコール酸単量体およびグリコール酸二量体量から算出]
((グリコール酸量)÷76.051+(グリコール酸二量体量)÷134.09)×116.072÷10000=(グリコリド中のプロトン濃度)
グリコリド中のプロトン濃度から算出されたラウリルアルコールプロトン濃度を算出し重合系内にラウリルアルコール量を供給することになる。その供給量は以下のように算出される。
(グリコリド供給量)÷116.072×(ラウリルアルコールプロトン濃度)×186.34÷100=(ラウリルアルコール供給量)
前述の製造条件に基づいて、グリコリドを原料として用いたポリグリコール酸の試作生産を行なった。
表3の実施例1から実施例5に、分取部32から融解グリコリドをサンプリングして遊離カルボン酸を定量分析した結果、分析結果から算出されるグリコリド中のプロトン濃度、定量結果に基づいて設定した供給部33から供給されるアルコール濃度、重合系内の全プロトン濃度を示す。ここで、各実施例における遊離カルボン酸の定量方法として中和滴定法(※1)、GC法(※2)、UV−VIS法(※3)のうちいずれかを採用している。なお、GC法において、グリコール酸の単量体と2量体とをそれぞれ別々に定量したが、単量体は検出されなかった。更に実施例1〜実施例5について、得られたポリグリコール酸樹脂の溶融粘度の測定値を示す。
実施例1〜実施例5の溶融粘度については、目標値が約850Pa・sであるのに対し、最大で5%程度の誤差範囲に留まっている。
比較例1では、目標値が約850Pa・sであるのに対し、702Pa・s(18%誤差)となった。
比較例2では、プロトン濃度合計値が0.25mol%であることから目標値が1130Pa・s(図2参照)であるのに対し、660Pa・s(−40%誤差)となった。
この結果より、融解グリコリドを一定時間維持して、含まれる水分を遊離カルボン酸に変換した後に、系全体の遊離カルボン酸の定量を行うことにより、系内のプロトン濃度を正確に見積もり、ポリグリコールの分子量を高精度で設定することができることが確認される。
比較例3では、溶融粘度の目標値が約850Pa・sであるのに対し、640Pa・s(26%誤差)となった。
これは、比較例3では、乾燥空気雰囲気で貯留した溶融グリコリドの保持温度が高かったために、貯留槽23において遊離カルボン酸が表2で示す値よりもさらに増加したためと考えられる。
Claims (9)
- 環状エステルを融点以上の温度に設定する工程と、前記環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換する工程と、融解状態の前記環状エステル中の遊離カルボン酸を定量する工程と、前記遊離カルボン酸の定量結果に基づいて定められるプロトン源化合物量を前記融解状態の環状エステルに供給する工程と、前記環状エステルを開環重合させる工程と、を含むことを特徴とする脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記環状エステルを融点以上の温度に設定した状態を1時間以上維持することにより前記水分を遊離カルボン酸に変換することを特徴とする請求項1に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記環状エステルを融点以上の温度に設定した状態を2時間以上維持することにより前記水分を遊離カルボン酸に変換することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記環状エステルを85℃〜160℃の範囲に温度設定して前記水分を遊離カルボン酸に変換することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記水分を遊離カルボン酸に変換させた後の前記融解状態の環状エステルを85℃以上110℃未満の範囲で保持する工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 融解状態の環状エステル中の遊離カルボン酸を定量する方法として中和滴定法、GC法、UV−VIS法のいずれか一つを用いることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記環状エステルは、グリコリド又はラクチド又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 前記プロトン源化合物が、炭素数3以上の中級及び高級アルコール、脂環式アルコール類、ジオール類、トリオール類の中から選択されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステルの製造方法。
- 環状エステルを融点以上の温度に設定し融解状態の前記環状エステルに含まれる水分を遊離カルボン酸に変換する融解槽と、遊離カルボン酸を定量するために前記融解状態の環状エステルを分取する分取部と、前記定量結果に基づいて定められるプロトン源化合物量を前記融解状態の環状エステルに供給する供給部と、前記環状エステルを開環重合させる重合部と、を備えることを特徴とする脂肪族ポリエステルの製造装置。
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