JP2012250514A - 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012250514A
JP2012250514A JP2011126845A JP2011126845A JP2012250514A JP 2012250514 A JP2012250514 A JP 2012250514A JP 2011126845 A JP2011126845 A JP 2011126845A JP 2011126845 A JP2011126845 A JP 2011126845A JP 2012250514 A JP2012250514 A JP 2012250514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
image
printing
image layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011126845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5899665B2 (ja
Inventor
Hirobumi Sakai
寛文 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011126845A priority Critical patent/JP5899665B2/ja
Priority to US13/482,519 priority patent/US8777352B2/en
Priority to CN201210186787.6A priority patent/CN102815095B/zh
Publication of JP2012250514A publication Critical patent/JP2012250514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5899665B2 publication Critical patent/JP5899665B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting transparent or white coloured liquids, e.g. processing liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

Abstract

【課題】印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、画像が不鮮明となる可能性を低減できる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷装置は、光学的特性が反射角依存性を有する特殊光沢インクを含むインクを印刷媒体に付与する付与部と、印刷装置の動作を制御する制御部とを備える。制御部は、付与部を用いて、特殊光沢インクを印刷媒体上に付与することで下地層を形成し、下地層を形成した後に、特殊光沢インクと、前記インクのうち前記特殊光沢インク以外のインクとを下地層上に付与して画像を表す画像層を形成する。
【選択図】図9

Description

本発明は光沢感等の質感を有する特殊光沢インクを含むインクを用いて印刷媒体に印刷する技術に関する。
印刷装置であるプリンターは、印刷媒体にインクを付与することで印刷を行う。従来、印刷媒体上に下地層を形成すると共に、下地層上に画像を表す画像層を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1の技術では、下地層を形成するために白色インクが用いられ、画像層を形成するためにブラック、マゼンダ、シアン、イエロー等のカラーインクが用いられている。
特開2007−50555号公報 特開2010−166152号公報
ここで、特許文献1に開示のインクジェットヘッド(単に「ヘッド」とも呼ぶ。)は、印刷媒体の搬送方向である副走査方向について、例えば上流側に白色インクを吐出するノズルを設け、下流側にカラーインクを吐出するノズルを設けている。
特殊光沢インクは、下地層だけでなく画像層を形成するために用いられる場合がある。この場合、下地層のみの領域よりも下地層と画像層とが重なる領域の特殊光沢インクのインク量を多くすることで、画像層は形成される。特許文献1の技術のように、下地層を形成するための白色インクを吐出するノズルと、カラーインクを吐出するノズルとが副走査方向について重なることなく、ずらして配置されている場合、以下のような不具合が生じる。すなわち、印刷媒体上に印刷される画像のうち、特殊光沢インクを含むインク用いて画像を形成する領域(「光沢画像領域」)については、下地層を形成すると同時に他の領域よりも特殊光沢インクのインク量を多くすることで、光沢画像領域の画像を形成する。しかしながらこの場合、光沢画像領域においては、下地層が乾燥し定着する前に画像層の形成が行われるため、光沢画像領域の特殊光沢インクが流動し、印刷媒体上の画像(模様)が不鮮明となる場合がある。
従って本発明は、印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、特殊光沢インクを下地層として形成し、下地層の上部に特殊光沢インクを含むインクにより画像を表す画像層を形成する場合に、画像が不鮮明となる可能性を低減できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1]印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、
光学的特性が反射角依存性を有する特殊光沢インクを含むインクを印刷媒体に付与する付与部と、
前記印刷装置の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記付与部を用いて、前記特殊光沢インクを前記印刷媒体上に付与することで下地層を形成し、
前記下地層を形成した後に、前記特殊光沢インクと、前記インクのうち前記特殊光沢インク以外のインクとを前記下地層上に付与して前記画像を表す画像層を形成する、印刷装置。
適用例1に記載の印刷装置によれば、特殊光沢インクを用いて下地層を形成した後に、特殊光沢インクを含むインクを用いて画像層を形成する。よって、乾燥が進み印刷媒体上への定着が促進された後の下地層上に画像層を形成できる。よって、画像層を形成するために下地層上に付与されたインクの流動を抑制でき、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置において、
前記付与部は、主走査方向に移動し、かつ、前記インクを前記印刷媒体に向けて吐出するノズル群であって、インク色毎に形成され副走査方向に並んで配置されたノズルの集合である単位ノズル群が主走査方向に配列されたノズル群であり、
前記ノズル群は、
前記副走査方向における上流側に配置され、前記特殊光沢インクを吐出する上流側ノズル群と、
前記副走査方向における下流側に配置され、前記特殊光沢インクを含む前記インクを吐出する下流側ノズル群と、を含む、印刷装置。
適用例2に記載の印刷装置によれば、上流側に配置された上流側ノズル群と、上流側ノズル群よりも下流側に配置された下流側ノズル群とを有する。よって、印刷媒体を上流側から下流側に搬送しつつ、上流側ノズル群を用いて下地層を形成した後に、下流側ノズル群を用いて画像層を形成できる。よって、印刷の際の制御を単純化しつつ、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。
[適用例3]適用例1又は適用例2に記載の印刷装置であって、
前記インクは、さらに前記画像層を形成するためのカラーインクを含む、印刷装置。
適用例3に記載の印刷装置によれば、インクはカラーインクを含むことから様々な色彩の画像を表現できる。
[適用例4]適用例2に従属する適用例3に記載の印刷装置であって、
前記印刷装置は、前記特殊光沢インクを用いて前記下地層を形成した後に、前記下地層上に前記インクを用いて前記画像層を形成する第1の印刷モードと、前記下地層を形成することなく、前記印刷媒体上に前記インクを用いて前記画像層を形成する第2の印刷モードと、のいずれか一方を用いて印刷を行うことが可能であり、
前記制御部は、
前記第1の印刷モードでは、前記下地層を前記上流側ノズル群によって形成し、前記画像層を前記下流側ノズル群によって形成し、
前記第2の印刷モードでは、前記画像層を前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群と含むノズル群によって形成する、印刷装置。
適用例4に記載の印刷装置によれば、制御部は印刷方法が異なる2つのモードに対応してノズルを使い分けている。よって、各モードにおいて最適な印刷を行うことが可能となる。すなわち、第1のモードでは、下地層を形成した後に画像層が形成されることで画像層が不鮮明となる可能性を低減できる。また、第2のモードでは、上流側ノズル群と下流側ノズル群とを用いて画像層を形成することから、ノズルを効率良く用いることができ、印刷速度を向上できる。
[適用例5]適用例1乃至適用例4のいずれか一つに記載の印刷装置であって、
前記特殊光沢インクは、メタリックインクである、印刷装置。
適用例5に記載の印刷装置によれば、印刷媒体に金属的な光沢感を有させることができる。
[適用例6]適用例1乃至適用例5のいずれか一つに記載の印刷装置であって、さらに、
前記印刷媒体に形成された前記下地層を乾燥させる乾燥機構を備える、印刷装置。
適用例6に記載の印刷装置によれば、乾燥機構を備えることで下地層の乾燥を促進できる。これにより、下地層上に形成する画像層のインクの流動をより抑制できることから、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性をより低減できる。
[適用例7]前記特殊光沢インクによる前記下地層と、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層とが形成される領域における、前記下地層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与との間の時間T1は、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間T2よりも長い、適用例1乃至適用例6のいずれか一つに記載の印刷装置。
適用例7に記載の印刷装置によれば、時間T1を時間T2よりも長くすることで、時間T1と時間T2とが同じ場合に比べ、下地層を形成するために付与された特殊光沢インクの乾燥を促進できる。これにより、下地層上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。
[適用例8]前記下地層の形成が行われない印刷媒体に対して、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層が形成される領域における、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間T3は、前記下地層の形成が行われる印刷媒体に対して、前記特殊光沢インクによる前記下地層と、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層とが形成される領域における、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間T4よりも長い、適用例1乃至適用例7のいずれか一つに記載の印刷装置。
適用例8の印刷装置によれば、時間T3を時間T4よりも長くすることで、下地層の形成が行なわれない印刷媒体に画像層を形成する場合において、特殊光沢インクの乾燥を促進できる。これにより、特殊光沢インクの流動を抑制でき、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明となる可能性を低減できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述した印刷装置の他に、印刷方法、印刷装置を用いて画像を形成するためのコンピュータープログラム、該プログラムを記録した記録媒体等の態様で実現することができる。
本発明の第1実施例としての印刷システム10の概略構成図である。 印刷モードを説明するための図である。 コンピューター100の概略構成図である。 プリンター200の概略構成を示すブロック図である。 キャリッジ240と乾燥機構252の概略図である。 印刷システム10が行う印刷処理の流れを示したフローチャートである。 第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。 第2の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。 第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。 参考例におけるノズル形成面の概略図である。 参考例の第1の印刷モードによる印刷動作を説明するための図である。 第2実施例のプリンター200aを説明するための図である。 ラインヘッド80と乾燥機構252aの概略図である。 第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B,第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1.システム構成:
図1は、本発明の第1実施例としての印刷システム10の概略構成図である。本実施例の印刷システム10は、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100に制御され画像を印刷媒体上に印刷するプリンター200などを備える。印刷システム10は全体が一体となった広義の印刷装置として機能する。
プリンター200には、カラーインクと、特殊光沢インクであるメタリックインクとが備えられている。カラーインクは、印刷媒体上に画像を形成するために用いられる。詳細には、印刷媒体上に色彩を付与するために用いられる。すなわちカラーインクは、カラー画像やモノトーン画像の印刷に必須のインクである。本実施例では、カラーインクとして、シアンインクと、マゼンダインクと、イエローインクと、ブラックインクとを用いている。いずれのカラーインクも顔料系インクを用いている。
特殊光沢インクは、印刷媒体に光沢感および遮光性を付与するために用いられると共に、画像を形成するために用いられる。具体的には、特殊光沢インクは、下地層と画像層の両方の層を形成するために用いられる。例えば、透光性印刷媒体に画像を印刷する場合、画像を鮮明に印刷することを目的として透光性印刷媒体のうち画像を形成する領域に遮光性を有する下地層を形成する。また、特殊光沢インクは、特定のパターン等の模様やテクスチャを含む画像を表す画像層を形成するためにも用いられる。画像層に特殊光沢インクを用いることで、メタリック感等の特殊光沢感を画像に発現させることができる。
特殊光沢インクは、所定の質感を発現する顔料を含有する質感発現インクである。本実施例では、特殊光沢インクとして、メタリック感を発現させる金属顔料(例えば、金属箔片)を含むメタリックインクを用いている。金属顔料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。なお、メタリックインクに用いられる金属顔料は、金属光沢が生じる組成であれば他の組成を適宜採用することが可能である。また、メタリックインク等の特殊光沢インクは、遮光性を有する。
メタリックインクとは、印刷物がメタリック感を発現するインクであり、このようなメタリックインクとしては、例えば、金属顔料と有機溶剤と樹脂とを含む油性インク組成物を用いることができる。視覚的に金属的な質感を効果的に生じさせるためには、前述の金属顔料は、平板状の粒子であることが好ましく、この平板状粒子の平面上の長径をX、短径をY、厚みをZとした場合、平板状粒子のX−Y平面の面積より求めた円相当径の50%平均粒子径R50が0.5〜3μmであり、かつ、R50/Z>5の条件を満たすことが好ましい。このような金属顔料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金によって形成することができ、また、金属蒸着膜を破砕して作成することも可能である。メタリックインクに含まれる金属顔料の濃度は、例えば、0.1〜10.0重量%とすることができる。もちろん、メタリックインクはこのような組成に限らず、メタリック感が生じる組成であれば他の組成を適宜採用することが可能である。
また、メタリックインクの組成は、例えば、アルミニウム顔料1.5重量%、グリセリン20重量%、トリエチレングリコールモノブチルエーテル40重量%、BYK−UV3500(ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.1重量%とすることができる。
特殊光沢インクは、印刷媒体表面に印刷されたインクの光学的特性が反射角依存性を有するインクであるとも言える。すなわち、印刷媒体表面に付与された特殊光沢インクは、見る角度によって見え方(反射率、明度等)が異なる。ここで、反射角依存性(角度依存性)を有するとは、角度により分光反射率および分光透過率の少なくとも一方が異なることをいう。
コンピューター100には、所定のオペレーションシステムがインストールされている。このオペレーションシステム下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーションシステムには、ビデオドライバー22やプリンタードライバー24が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、例えば、デジタルカメラ120から画像データORGを入力する。すると、アプリケーションプログラム20は、ビデオドライバー22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー24に画像データORGを出力する。プリンタードライバー24は、入力された画像データORGを後述する種々の方法で加工し、加工後の画像データ(「加工後画像データ」とも呼ぶ。)をプリンター200に出力する。
本実施例において、デジタルカメラ120から入力される画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。アプリケーションプログラム20は、デジタルカメラ120から入力した画像データORGに対して、必要に応じて、メタリックインクのデータを付加する。メタリックインクのデータは、下地層用特殊光沢データと、画像層用特殊光沢データとを有する。下地層用特殊光沢データは、下地層形成のためにメタリックインクを印刷媒体上に付与するためのデータである。画像層用特殊光沢データは、画像層形成のためにメタリックインクを印刷媒体上に付与するためのデータである。このメタリックインクのデータの付加は、アプリケーションプログラム20が自動で行っても良いし、ユーザーの指示に従って行っても良い。ここで、画像データORGに付加されたデータのうち、印刷媒体に下地層を形成する領域を「下地層領域」とも呼ぶ。また、印刷媒体の印刷領域のうち、画像層を形成するためのR,G,Bの色成分を含む領域を「画像層カラー発色領域」とも呼ぶ。また、画像層を形成するためのメタリックインクを含む領域を「画像層メタリック領域」とも呼ぶ。また、画像層カラー発色領域と画像層メタリック領域とが重畳する領域を「画像層重畳領域」とも呼ぶ。また、下地層が形成される領域を「下地層領域」とも呼ぶ。
本実施例では、下地層領域と画像層カラー発色領域とはアプリケーションプログラム20によって自動的に設定される。下地層領域が設定されることで、画像データORGに下地層用特殊光沢データが付加される。また、画像層メタリック領域は、例えば、画像データORGのうちメタリック感を発現させたい領域をユーザーが指定することで設定される。また、画像層重畳領域は、画像層カラー発色領域と画像層メタリック領域が設定されることで、アプリケーションプログラム20によって自動的に設定される。なお、画像層重畳領域を含む画像層メタリック領域が設定されることで、画像データORGに画像層用特殊光沢データが付加される。
プリンタードライバー24は、アプリケーションプログラム20から画像データORGを受け取って、これをプリンター200に出力しうるデータに変換する。プリンタードライバー24は、色変換を行うための色変換モジュール42と、色変換の際に参照するための色変換テーブルLUTと、色変換後の多値化を行うためのハーフトーンモジュール44と、多値化後のデータを各色インクのドットデータに変換するための印刷制御モジュール46と、印刷モードの設定を行う印刷モード設定部49と、を備える。
印刷システム10は、印刷モードとして第1と第2の印刷モードを備える。第1の印刷モードは透光性印刷媒体上に印刷を行うモードであり、第2の印刷モードは非透光性印刷媒体上に印刷を行うモードである。すなわち、第1の印刷モードは下地層を形成した後に画像層を形成するモードであり、第2の印刷モードは下地層を形成することなく画像層を形成するモードである。なお、第1と第2の印刷モードの詳細は後述する。
色変換モジュール42は、加工後画像データについて、色変換テーブルLUTに従い画像データ中の画像層重畳領域を含む画像層カラー発色領域における各色成分R,G,Bをプリンター200が表現可能な色成分(シアン(C),マゼンダ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色)に変換する。これにより、画像層カラー発色領域の各色成分R,G,Bのデータは、プリンター200が備える各インク色の単位面積当たりのインク量(ドット記録率)に変換される。
また、下地層領域のメタリックインクの単位面積当たりのインク量(ドット記録率)は、本実施例では10%に設定されている。なお、下地層領域のインク量は、下地層形成のために用いる特殊光沢インクの種類や、下地層が形成される印刷媒体の種類等に応じて適宜設定できる。また、下地層上に形成される画像層に用いられるメタリックインクの単位面積当たりのインク量は、20%に設定されている。一方、下地層の形成を行うことなく画像層を形成する第2の印刷モードでは、画像層に用いられるメタリックインクの単位面積当たりのインク量は30%に設定されている。これは、メタリックインクのインク量が30%を超えるとメタリック感の増加はほとんど見られないからである。なお、下地層上に画像層を形成するためのメタリックインクのインク量は20%に限らず、5%や10%等の値に設定しても良い。また、画像層を形成するためのメタリックインクのインク量を複数の段階(例えば、5%、15%、20%)に分け、ユーザーがインク量を領域毎に任意に設定できるようにしても良い。
ハーフトーンモジュール44は、色変換モジュール42によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。また、ハーフトーンモジュール44は、プリンタードライバー24内に既値のデータとして格納されているメタリックインクのインク量(例えば、第1の印刷モードにおいて、下地層ではインク量10%、画像層ではインク量20%)に応じてハーフトーン処理を行う。本実施例では、このハーフトーン処理として、周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法その他のハーフトーン技術を利用することができる。
印刷制御モジュール46は、生成されたドットデータのドットの並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンター200に出力する。また、印刷制御モジュール46は開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力することで、プリンター200の制御を行う。
印刷モード設定部49は、印刷処理の開始前に、第1と第2の印刷モードのうちのいずれの印刷モードを実行するかの指示をユーザーから受け付けると共に、受け付けた指示に基づいて印刷モードを設定する。
A−2.印刷モード:
図2は、印刷モードを説明するための図である。図2(A)は第1の印刷モードで印刷を行った場合の、印刷後の印刷媒体の断面図を模式的に示している。図2(B)は第2の印刷モードで印刷を行った場合の、印刷後の印刷媒体の断面図を模式的に示している。
図2(A)に示すように、第1の印刷モードは、印刷媒体に透光性を有する透光性印刷媒体を用いる印刷モードである。なお、第1の印刷モードでは、印刷された印刷画像は印刷面側から観察される。第1の印刷モードでは、透光性印刷媒体に対して、遮光性を確保するために最初にメタリックインクを付与し下地層を形成する。下地層は印刷媒体のうち、少なくとも画像層が形成される領域の下部に形成される。次に、上部層として画像層を形成する。詳細には、画像層メタリック領域にメタリックインクを付与し、次いで画像層カラー発色領域にカラーインク(C,M,Y,K)を付与することで画像層を形成する。
図2(B)に示すように、第2の印刷モードは、印刷媒体として非透光性の印刷媒体、例えば紙媒体や非透光性のプラスチックからなる印刷媒体などを用いる印刷モードである。なお、第2の印刷モードでは印刷された印刷画像は印刷面側から観察される。第2の印刷モードでは、上述した第1の印刷モードと印刷媒体にインクを付与する順番は同じである。異なる点は、下地層を形成することなく印刷媒体上に直接に画像層を形成する点である。すなわち、第2の印刷モードでは、非透光性印刷媒体に対して、まず画像層メタリック領域にメタリックインクを付与し、次いで画像層カラー発色領域にカラーインクを付与することで画像層を形成する。
A−3.印刷制御装置及び印刷装置の具体的構成:
図3は、コンピューター100の概略構成図である。コンピューター100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続する周知の構成を備えている。
コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インタフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インタフェース108には、プリンター200や、ハードディスク118が接続されている。また、デジタルカメラ120やカラースキャナ122を周辺機器インタフェース108に接続すれば、デジタルカメラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像に対して画像処理を施すことも可能である。また、ネットワークインターフェースカード110を装着すれば、コンピューター100を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されているデータを取得することもできる。コンピューター100は、印刷しようとする画像データを取得すると、上述したプリンタードライバー24の働きにより、プリンター200を制御して、この画像データの印刷を行う。
図4はプリンター200の概略構成を示すブロック図である。この図4に示すように、プリンター200は、紙送りモータ235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された付与部としての印刷ヘッド250を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、乾燥機構252と、これらの紙送りモータ235,キャリッジモータ230、印刷ヘッド250、乾燥機構252、および操作パネル256との信号のやり取りを司る制御回路260とを備える。上記のように、本実施例のプリンター200は、シリアルプリンターである。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設されキャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモータ230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232と、キャリッジ240の原点位置を検出する位置検出センサ234等から構成されている。
キャリッジ240には、カラーインクとして、シアンインクと、マゼンタインクと、イエローインクと、ブラックインクとをそれぞれ収容したカラーインク用カートリッジ243が搭載される。また、キャリッジ240には、メタリックインクを収容したメタリックインク用カートリッジ242が搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド250には、これらの各色に対応する計5列の単位ノズル群244〜249が形成されている。キャリッジ240にインクカートリッジ242,243が上方から装着されると、各カートリッジから各単位ノズル群244〜249へのインクの供給が可能となる。
乾燥機構252は、キャリッジ240に取り付けられており、空気を印刷媒体Pに吹き付けるためのノズルと、吹き付けられる空気を加熱する加熱部(例えば、電熱線)を備える。乾燥機構252によって、暖められた空気が印刷媒体Pに吹き付けられ、各単位ノズル群244〜249の各ノズルから印刷媒体Pに付与されたインクの乾燥が促進される。
次に、印刷ヘッド250及び乾燥機構252について説明する。図5は、キャリッジ240と乾燥機構252のうち印刷媒体Pと対向する面(ノズル形成面)の概略図である。図5のうち、点線で囲んだ領域内に位置するノズルであって、各色インクを吐出するノズルのうちハッチングや黒色が施されたノズルは第1の印刷モードで使用するノズル群である。詳細には、ハッチングを施したノズル群は、第1の印刷モードにおいて画像層を形成するための画像層用ノズル群G2として使用し、黒丸を施したノズル群は第1の印刷モードにおいて下地層用ノズル群G1として使用する。
なお、メタリックインク(S)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)の各色について、それぞれ、96個のノズルが用意されているが、図5では、図示の都合上、各色20個のノズルを記載した。以下、各色のノズルは20個として説明するが、ノズル数は、プリンター200の仕様により決定される。各色のインクを吐出する単位ノズル群244〜249は、主走査方向に配列され、印刷ヘッド250のノズル群241を形成している。各単位ノズル群244〜249を構成するノズルは印刷ヘッド250の下面に副走査方向に沿って並んで千鳥状(交互)に配置されている。なお図中下方が、副走査方向(紙送り方向)を示しているため、印刷時には、最も上方に示したノズルから、印刷媒体Pが通過することになる。すなわち、単位ノズル群244〜249のうち紙面上側が上流側、紙面下側が下流側となる。
第1の印刷モードで印刷を実行する場合、印刷媒体Pに対して順に、下地層形成のためのメタリックインク、画像層形成のためのメタリックインク、画像層形成のためのカラーインクの順にインクを付与して印刷を行う。ここで、下地層形成を行った後に画像層を形成するために、下地層用ノズル群G1と、画像層用ノズル群G2とは以下の関係にある。すなわち、副走査方向について、ノズル群を上流側に位置する上流側ノズル群と、上流側ノズル群よりも下流側に位置する下流側ノズル群とに分ける。そして、上流側ノズル群を下地層用ノズル群G1として使用し、下流側ノズル群を画像層用ノズル群G2として使用する。詳細には、下地層用ノズル群G1は上流側から第1〜第10番目に位置するメタリックインクのノズル群を使用し、画像層用ノズル群G2は上流側から第11〜第20番目に位置する各色のノズル群を使用する。
上記のように、上流側に位置する上流側ノズル群を下地層用ノズル群G1とし、上流側ノズル群よりも下流側に位置する下流側ノズル群を画像層用ノズル群G2とすることで、印刷媒体を上流側から下流側に搬送しつつ、下地層を形成した後に画像層を形成できる。
第2の印刷モードを実行する場合、印刷媒体Pに対して順に、画像層形成のためのメタリックインク、画像層形成のためのカラーインクの順にインクを付与して印刷を行う。また、第2の印刷モードを実行する場合には、上流側と下流側のノズル群を分けることなく、全てのノズル群を用いて印刷が行われる。すなわち、図5の一点鎖線で囲まれた領域内のノズルを用いて印刷が行われる。
図5に示した各ノズル内には、ピエゾ素子が組み込まれている。ピエゾ素子は、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子に所定の電圧信号(駆動信号)を印加することにより、ノズル内のインク通路の一側壁を変形させることで、インク滴をノズルから吐出させる。なお、本実施例では、このように、ピエゾ素子を用いてインクを吐出させているが、気泡(バブル)をノズル内に発生させることで、インクを吐出させる方式を採用してもよい。
乾燥機構252は、副走査方向に並んで配置され、空気が流通するノズル群252Vを備える。副走査方向について、ノズル群252Vは、各色インクのノズル群の長さよりも長い。また、乾燥機構252は内部に空気を加熱するための加熱部(例えば、電熱線)を有する。これにより、ノズル群252Vから印刷媒体に向けて加熱された空気が吹き付けられ、印刷媒体に付与されたインクの乾燥が促進される。
以上説明した印刷ヘッド250及び乾燥機構252の制御は、図4に示したプリンター200の制御回路260により行われる。制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インタフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモータ230および紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作および副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データを受け取ると、キャリッジ240が主走査方向往動あるいは主走査方向復動する際に、印刷データに応じた駆動信号をノズル群244〜249が形成されたヘッドに供給することによって、インクの吐出を制御して、所定のラスタの印刷を行う。インクの吐出を伴う往動または復動を印刷媒体Pの主走査方向の終端まで行うと、制御回路260は、印刷媒体Pを副走査方向に搬送し、次のラスタの印刷に備える。この操作を繰り返すことにより、プリンター200は、各印刷モード(第1の印刷モード、第2の印刷モード)での印刷を完了する。
なお、本実施例のプリンター200は、印刷媒体Pに向けてインク滴を吐出することにより、インクドットを形成するいわゆるインクジェットプリンターであるものとして説明するが、他の手法を用いて印刷媒体にインクを付与するプリンターとすることも差し支えない。例えば、インク滴を吐出する代わりに、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させることでインクを付与するプリンターや、熱転写型プリンター、あるいは昇華型プリンターとしても実施することも可能である。なお、本実施例では、インクは液滴のみならず、トナー粉も含む概念として用いている。
A−4.印刷処理:
次に印刷システム10が行う印刷処理について説明する。図6は、印刷システム10が行う印刷処理の流れを示したフローチャートである。印刷処理の開始に先立って、アプリケーションプログラム20がディスプレイ114(図1)に表示する印刷設定用画面を用いて、ユーザーが印刷設定を行う。ユーザーは印刷設定として、印刷モードの指定、画像データORGにおける画像層メタリック領域の指定を行う。
印刷処理が開始されると、画像層メタリック領域等の各領域の指定や印刷モードの指定に関するデータが付加された画像データがプリンタードライバー24に入力される(ステップS10)。次に、色変換モジュール42が、プリンタードライバー24に入力された画像データについて色変換処理を行う(ステップS20)。具体的には、色変換モジュール42は、画像データに含まれるRGB成分に基づいてCMYK形式の画像データに変換する(ステップS20)。CMYK形式の画像データが得られると、ハーフトーンモジュール44は、CMYK形式の画像データについてハーフトーン処理を行う(ステップS30)。ここでハーフトーンモジュール44は、カラーインクのみならず、メタリックインクについてもハーフトーン処理を行う。詳細には、ハーフトーンモジュール44は、第1の印刷モードにおいて、下地層を形成するメタリックインクのインク量が10%、画像層を形成するメタリックインクのインク量が20%となるようにハーフトーン処理を行う。また、ハーフトーンモジュール44は、第2の印刷モードにおいて、画像層を形成するメタリックインクのインク量が30%となるようにハーフトーン処理を行う。
ハーフトーン処理が終了すると、印刷制御モジュール46はプリンター200を制御し印刷を開始する(ステップS40)。印刷が開始されると、印刷ヘッド250の各ノズルからインクが吐出されると共に、ノズル群252Vから空気が印刷媒体に吹き付けられる。ここで、印刷が開始されると、プリンター200は各インクのドットを形成する処理を行う。各インクのドットを形成する処理は、設定された印刷モードに従って、印刷媒体に画像を形成する全範囲に亘って行われる。
図7は、第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。図8は、第2の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。ここで図7及び図8には、各パスにおいて使用されるノズル群の副走査方向に沿った位置を示している。なお、図7及び図8では、ノズル群が移動しているように表現されているが、実際には印刷用紙を副走査方向に搬送することにより、ノズル群が印刷媒体に対して相対的に移動する。
図7及び図8に記載の「パス」とは、ノズル群を備える印刷ヘッド250(図4)を主走査方向の往方向又は復方向へ移動させる動作を意味する。図7及び図8においてパス数に「r」符号が付されたパスは、印刷ヘッド250を復方向へ移動させるパスであり、その他のパスは印刷ヘッドを往方向へ移動させるパスである。なお、往方向とは、キャリッジ240の移動経路の一端近辺に予め設定されたホームポジションから他端近辺に向かう方向であり、復方向とは、往方向の反対方向である。また、図7及び図8において「Co」符号が付されたノズル群は、カラーインクを吐出するためのノズル群であり、「S」符号が付されたノズル群は、メタリックインクを吐出するためのノズル群である。さらに、ノズル群のうちクロスハッチングやシングルハッチングを付した領域は実際にインクを吐出するために用いるノズル群である。なお、図7において、クロスハッチングを付した領域のノズル群は下地層用ノズル群G1であり、シングルハッチングを付した領域のノズル群は画像層用ノズル群G2である(図5)。
第1の印刷モードでの印刷を行う場合、図7に示すように、3回のパスにより、副走査方向に沿った所定幅の下地層と画像層が形成される。この所定幅の印刷領域を「単位バンド」とも呼ぶ。また、単位バンドにおける印刷が終わると、ノズル群の長さの半分の搬送動作(紙送り動作)が行われる。画像層はまず、1回目のパスでメタリックインクによる画像層が形成され、次のパスでカラーインクによる画像層が形成される。なお、各パスにおいて、メタリックインクやカラーインクを吐出すべきとするドットデータが存在しない場合は、ドットデータが存在しないノズルからはインクは吐出されない。このように、単位バンド毎に下地層を形成した後に画像層が形成され、全ての印刷領域について印刷が行われると印刷が終了する。なお、乾燥機構252によって、キャリッジ240の往復動作中はノズル群252Vから空気が印刷媒体P上に吹き付けられる。
第2の印刷モードでの印刷を行う場合、図8に示すように、2回のパスにより、副走査方向に沿った所定幅の領域の画像層が形成される。詳細には、1回目のパスでメタリックインクによる画像層が形成され、次のパスでカラーインクによる画像層が形成される。単位バンドにおける印刷が終わると、ノズル群の長さ分の搬送動作(紙送り動作)が行われる。なお、各パスにおいて、メタリックインクやカラーインクを吐出すべきとするドットデータが存在しない場合は、ドットデータが存在しないノズルからはインクは吐出されない。このように、第2の印刷モードでは、画像層を形成するためのノズル群(副走査方向におけるノズルの数)が多いため、第1の印刷モードよりも印刷速度を向上できる。
図9は、第1の印刷モードによる印刷動作の一例をさらに説明するための図である。図9(A)は、インクが付与された透光性印刷媒体Pを印刷面側から見た図である。また、図9(B)は、図9(A)のA−A断面図である。
図9(A)は、透光性印刷媒体P上にメタリックインクによる縦模様が形成された図である。図9(B)に示すように、A−A断面における下地層は、キャリッジ240の往方向の動作によって形成される。次いで、紙送り動作が行われ、キャリッジ240の復方向の動作によってメタリックインクからなる画像層が形成される。なお、さらにカラーインクからなる画像層を形成する場合は、紙送り動作を行うことなく往方向にキャリッジ240を動作させてカラーインクを透光性印刷媒体P上に付与する。これにより、下地層、メタリックインクからなる画像層、カラーインクからなる画像層が形成される。
上記のように、本実施例のプリンター200は、第1の印刷モードでは、メタリックインクを用いて下地層を形成した後に、メタリックインクを含む画像層を形成する。これにより、下地層が乾燥し印刷媒体上に定着した後に画像層を形成できることから、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。
A−5.参考例:
図10は、参考例におけるノズル形成面の概略図である。実施例のキャリッジ240と参考例のキャリッジ240zとの違いは、第1の印刷モードにおいて使用するノズルの位置である。その他の構成(ノズルの配置や乾燥機構252)については実施例と同様の構成であるため、以下では主に実施例と異なる点について説明する。
参考例では、メタリックインクの単位ノズル群のうち、副走査方向について上流側に位置する上流側ノズル群G1zを下地層と画像層を形成するために使用する。一方、メタリックインクの単位ノズル群のうち、上流側ノズル群G1zよりも下流側に位置する下流側ノズル群は使用しない。また、副走査方向について、カラーインクの各色の単位ノズル群のうち上流側ノズル群G1zよりも下流側に位置する下流側ノズル群G2zを画像層を形成するために使用する。
図11は、参考例の第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。図11(A)は、インクが付与された透光性印刷媒体Pを印刷面側から見た図である。また、図11(B)は、図11(A)のA−A断面図である。
図11(A)は、図9(A)と同様に、透光性印刷媒体P上にメタリックインクによる縦模様が形成された図である。図11(B)に示すように、A−A断面における下地層と画像層は、キャリッジ240zの往方向の動作によって形成される。すなわち、一回のパスによってメタリックインクによる下地層と画像層が形成される。なお、さらにカラーインクからなる画像層を形成する場合は、紙送り動作を行って画像層用ノズル群G2zからカラーインクを吐出することでカラーインクからなる画像層が形成される。
このように、参考例ではメタリックインクからなる下地層と画像層を1回のパスにより同時に形成している。このため、下地層のメタリックインクが十分に乾燥する前に、画像層が形成される。このため、画像層を形成するためのメタリックインクが流動し、画像(模様)の輪郭が不鮮明となる。
上記のように、第1実施例では、第1の印刷モードで印刷を実行する際に、単位バンドにおいて、メタリックインクを印刷媒体上に付与して下地層を形成した後に、メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を表す画像層を形成している(図8,9)。単位バンドにおいて、下地層が形成されるパスと、画像層が形成されるパスとが異なる。よって、乾燥が進み印刷媒体上への定着が進んだ後の下地層上に、画像層が形成されるため、画像層を形成するインクの流動を抑制できる。これにより、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。
また、第1の印刷モードで印刷を実行する際には、副走査方向について上流側に位置する上流側ノズル群が下地層用ノズル群G1として使用され、下地層用ノズル群G1よりも下流側に位置する下流側ノズル群が画像層用ノズル群G2として使用される(図5)。これにより、印刷媒体を逆搬送することなく上流側から下流側に搬送することで、下地層を形成した後に画像層を形成できる(図7,9)。よって、印刷システム10の制御をより単純化できる。また、印刷媒体を逆搬送する必要がないことから、インクドットを正確な位置に形成でき、印刷画像をより鮮明に形成できる。
また、第1実施例において、第1の印刷モードと第2の印刷モードでは、使用するノズル群が異なる。詳細には、第2の印刷モードでは、下流側ノズル群と上流側ノズル群を分けることなく、全てのノズルを用いて印刷を行う(図5)。これにより、第2の印刷モードにおける印刷速度を向上できる。
また、第1実施例のプリンター200は、乾燥機構252を備えることから、印刷媒体に付与されたインクの乾燥をより促進できる。よって、例えば、第1の印刷モードにおいて下地層を形成するためにメタリックインクが印刷媒体上に付与された場合に、付与されたメタリックインクの乾燥をより促進できる。よって、印刷媒体上への定着がより促進された下地層上に画像層が形成できるため、画像層を形成するインクの流動をより抑制し、画像層が不鮮明になる可能性をより低減できる。
また、第1実施例では、特殊光沢インクにメタリックインクが用いられている。よって、印刷媒体に遮光性を有させることができると共に、印刷媒体に金属的な光沢感を有させることができる。
B.第2実施例:
図12は、第2実施例のプリンター200aを説明するための図である。図12は、第1実施例の図4に相当する図である。第1実施例のプリンター200と異なる点は、第1実施例のプリンター200がシリアルプリンターであったのに対し、第2実施例はキャリッジの往復動を伴わないラインプリンターである点である。その他の構成については、第1実施例と同様の構成である為、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
プリンター200aは、印刷媒体Pの幅方向に亘ってインクを吐出可能なラインヘッド80と、乾燥機構252aと、5色のカラーインクをそれぞれ収納するインクカートリッジ70と、インクカートリッジからラインヘッド80にインクを供給するためのインク供給管72と、紙送りモータ235と、制御回路260と、を備える。このプリンター200aは、副走査方向に印刷媒体を搬送することで印刷を行う。
図13は、ラインヘッド80と乾燥機構252aとのうち印刷媒体Pと対向する面(ノズル形成面)の概略図である。ラインヘッド80には、各色インクを吐出するノズル群244a〜249aが形成されている。なお、メタリックインク(S)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)の各色のノズル群244a〜249aには、それぞれ、2560個のノズルが用意されているが、図13では図示の都合上、各色20個のノズルを記載している。なお、各色のノズル数は、プリンター200aの仕様により決定される。各色のインクを吐出するノズル群は、印刷媒体Pの幅方向に沿って千鳥状(交互)に配列されている。
各色インクを吐き出すノズル内には、第1実施例と同様に、ピエゾ素子が組み込まれ、ピエゾ素子によってノズル内のインク通路の一側壁を変形させることで、インク滴をノズルから吐出させる。
乾燥機構252aは、印刷媒体Pの幅方向に沿って配置され、空気が流通するノズル群252Vaを備える。印刷媒体Pの幅方向について、ノズル群252Vaは、各色インクのノズル群の長さよりも長い。また、乾燥機構252aは、第1実施例と同様に加熱部を有し、ノズル群252Vaから印刷媒体Pに加熱された空気を吹き付ける。
図14は、第1の印刷モードによる印刷動作の一例を説明するための図である。図14(A)〜(C)は、所定領域における印刷を行う際の動作を模式的に示している。図14に示す断面では、メタリックインクからなる下地層上にメタリックインクからなる画像層が形成されている。図14(A)に示すように、プリンター200aは、透光性印刷媒体Pを順方向に搬送しつつ、所定領域にメタリックインクを付与して下地層を形成する。次いで図14(B)に示すように、所定領域の先頭位置にラインヘッド80が位置するように透光性印刷媒体Pを逆方向に搬送する。そして、図14(C)に示すように、プリンター200aは、透光性印刷媒体Pを順方向に搬送しつつ、メタリックインクを付与し画像層を形成する。また、印刷動作が開始されている間は、乾燥機構252aによって透光性印刷媒体P上に加熱された空気が吹き付けられている。なお、カラーインクからなる画像層を形成する場合は、メタリックインクの画像層上や下地層上にカラーインクを付与する。上記図14(A)〜(C)の動作が透光性印刷媒体Pの印刷領域全てに対し行われることで、印刷は終了する。なお、第2の印刷モードで印刷を行う際には、印刷媒体を順方向に搬送しつつ、メタリックインクとカラーインクとがこの順番で印刷媒体の同一領域に付与される。
上記のように、第2実施例は第1実施例と同様に、第1の印刷モードで印刷を実行する際に、メタリックインクを印刷媒体上に付与して下地層を形成した後に、メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を表す画像層を形成している(図14)。よって、乾燥が進み印刷媒体上への定着が促進した後の下地層上に、画像層が形成されるため、画像層を形成するインクの流動を抑制できる。これにより、印刷媒体上に形成された画像が不鮮明になる可能性を低減できる。また、第2実施例のプリンター200aは乾燥機構252aを備えることから、第1実施例と同様、印刷媒体上に付与されたインクの乾燥をより促進できることから、印刷された画像が不鮮明になる可能性をより低減できる。
C.変形例:
なお、上記実施例における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C−1.第1変形例:
上記実施例では、特殊光沢インクとしてメタリックインクを用いていたが、これに限定されるものではなく、種々の特殊光沢インクを用いることができる。例えば、特殊光沢インクとして天然真珠のように真珠色を有する薄膜層を複数層重ねたような顔料を含有する真珠光沢インクや、印刷媒体表面への定着後に乱反射を起こしていわゆるラメ感やなし地感を発現するような微小凹凸を有する顔料を含有するラメインクやなし地インクなどを用いても良い。また、上記実施例ではカラーインクとして顔料系インクを用いたが、染料系インクを用いても良い。
C−2.第2変形例:
上記実施例では、乾燥機構252、252aとして加熱した空気を印刷媒体上に吹き付ける機構を採用したが、これに限定されるものではなく、印刷媒体上に付与したインクの乾燥を促進できる機構であれば、種々の機構を採用できる。例えば、紫外線を照射すると硬化するインクを下地層や画像層を形成するためのインクとして用いた場合、紫外線を印刷媒体に照射する機構を乾燥機構として用いても良い。また、乾燥機構は電熱線等の加熱部を備えず単に空気を印刷媒体に吹き付ける機構でも良い。
C−3.第3変形例:
上記実施例では、特殊光沢インクであるメタリックインクを付与して形成される下地層と、メタリックインク及びメタリックインク以外のインクであるカラーインクとを付与して形成される画像層(画像層重畳領域の画像層)とが重ねて形成される領域において、下地層を形成するためにメタリックインクを付与してから、画像層を形成するためにメタリックインクを付与までの時間T1と、画像層を形成するためにメタリックインクを付与してから、画像層を形成するためにカラーインクを付与するまでの時間T2とは任意の時間を設定できる。ここで、時間T1を時間T2よりも長く設定して、制御部であるプリンタードライバー24が印刷を実行することが好ましい。時間T1を時間T2よりも長くすることで、時間T1と時間T2が同じ場合に比べ、下地層のメタリックインクの乾燥を促進できる。これにより、下地層上に形成する画像層が不鮮明になる可能性を低減できる。特に、下地層として付与されるメタリックインクのインク量が、画像層として付与されるメタリックインクのインク量よりも多い場合に、時間T1を時間T2よりも長く設定することが好ましい。こうすることで、より多くのインク量が付与される下地層のメタリックインクが乾燥する時間を確保できる。よって、下地層上の画像層が不鮮明になる可能性を低減できる。なお、時間T1、T2の調整は、シリアルプリンターの場合、例えばキャリッジ240の往復移動速度を変化させることで実現でき、ラインプリンターの場合、例えば印刷媒体の搬送速度を変化させることで実現できる。
C−4.第4変形例:
上記実施例では、下地層の形成を行うことなく印刷媒体に画像を印刷する第1の場合(例えば、第2の印刷モード、図2(B))において、特殊光沢インクであるメタリックインクと、メタリックインク以外のインクであるカラーインクの付与により画像層が形成される領域(画像層重畳領域)において、画像層を形成するためのメタリックインクを付与してから、画像層を形成するためのカラーインクを付与するまでの時間T3は任意の時間を設定できる。また、上記実施例では、下地層上に形成した後の印刷媒体に画像を印刷する第2の場合(例えば、第1の印刷モード、図2(A))において、下地層を形成するためのメタリックインクを付与してから、画像層を形成するためのメタリックインクを付与するまでの時間T4は任意の時間を設定できる。ここで、時間T3を時間T4よりも長くなるように印刷が制御されることが好ましい。こうすることで、下地層の形成が行なわれない印刷媒体に画像層を形成する場合に、画像層形成のためのメタリックインクが下地層上に付与されるまでの時間を長く確保できる。これにより、下地層形成のために印刷媒体上に付与されたメタリックインクの乾燥を促進できる。特に、上記実施例のように、第1と第2の印刷モードにおいて、印刷のために使用されるメタリックインクのインク量が同じである場合(例えば、インク量が30%)、時間T3を時間T4よりも長くすることが好ましい。これにより、より多くのメタリックインクが画像形成のために付与される場合について、時間T3を長くすることで、画像層のメタリックインクがより確実に乾燥した後にカラーインクをメタリックインク上に付与できる。なお、時間T3、T4の調整は、シリアルプリンターの場合、例えばキャリッジ240の往復移動速度を変化させることで実現でき、ラインプリンターの場合、例えば印刷媒体の搬送速度を変化させることで実現できる。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
24…プリンタードライバー
42…色変換モジュール
44…ハーフトーンモジュール
46…印刷制御モジュール
49…印刷モード設定部
70…インクカートリッジ
72…インク供給管
80…ラインヘッド
100…コンピューター
102…CPU
108…周辺機器インタフェース
109…ディスクコントローラ
110…ネットワークインターフェースカード
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
200a…プリンター
230…キャリッジモータ
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
234…位置検出センサ
235…モータ
236…プラテン
241…ノズル群
240,240z…キャリッジ
242…メタリックインク用カートリッジ
243…カラーインク用カートリッジ
244…ノズル群
244a…ノズル群
250…印刷ヘッド
252…乾燥機構
252V…ノズル群
252a…乾燥機構
252Va…ノズル群
256…操作パネル
260…制御回路
300…通信回線
310…記憶装置
LUT…色変換テーブル
P…印刷媒体
G1…下地層用ノズル群
G2…画像層用ノズル群

Claims (10)

  1. 印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、
    光学的特性が反射角依存性を有する特殊光沢インクを含むインクを印刷媒体に付与する付与部と、
    前記印刷装置の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記付与部を用いて、前記特殊光沢インクを前記印刷媒体上に付与することで下地層を形成し、
    前記下地層を形成した後に、前記特殊光沢インクと、前記インクのうち前記特殊光沢インク以外のインクとを前記下地層上に付与して前記画像を表す画像層を形成する、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記付与部は、主走査方向に移動し、かつ、前記インクを前記印刷媒体に向けて吐出するノズル列群であって、インク色毎に形成され副走査方向に並んで配置されたノズルの集合である単位ノズル群が主走査方向に配列されたノズル群であり、
    前記ノズル群は、
    前記副走査方向における上流側に配置され、前記特殊光沢インクを吐出する上流側ノズル群と、
    前記副走査方向における下流側に配置され、前記特殊光沢インクを含む前記インクを吐出する下流側ノズル群と、を含む、印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記インクは、さらに前記画像層を形成するためのカラーインクを含む、印刷装置。
  4. 請求項2に従属する請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は、前記特殊光沢インクを用いて前記下地層を形成した後に、前記下地層上に前記インクを用いて前記画像層を形成する第1の印刷モードと、前記下地層を形成することなく、前記印刷媒体上に前記インクを用いて前記画像層を形成する第2の印刷モードと、のいずれか一方を用いて印刷を行うことが可能であり、
    前記制御部は、
    前記第1の印刷モードでは、前記下地層を前記上流側ノズル群によって形成し、前記画像層を前記下流側ノズル群によって形成し、
    前記第2の印刷モードでは、前記画像層を前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群と含むノズル群によって形成する、印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記特殊光沢インクは、メタリックインクである、印刷装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、さらに、
    前記印刷媒体に形成された前記下地層を乾燥させる乾燥機構を備える、印刷装置。
  7. 前記特殊光沢インクによる前記下地層と、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層とが形成される領域における、前記下地層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与との間の時間は、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間よりも長い、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記下地層の形成が行われない印刷媒体に対して、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層が形成される領域における、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間は、前記下地層の形成が行われる印刷媒体に対して、前記特殊光沢インクによる前記下地層と、前記特殊光沢インクおよび前記特殊光沢インク以外のインクによる前記画像層とが形成される領域における、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インクの付与と、前記画像層を形成するための前記特殊光沢インク以外のインクの付与との間の時間よりも長い、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 印刷装置が、画像を印刷媒体に印刷する印刷方法であって、
    光学的特性が反射角依存性を有する特殊光沢インクを前記印刷媒体上に付与することで下地層を形成し、
    前記下地層を形成した後に、前記特殊光沢インクと前記特殊光沢インク以外のインクとを前記下地層上に付与して前記画像を表す画像層を形成する、印刷方法。
  10. 印刷装置を用いて画像を形成するためのコンピュータープログラムであって、
    印刷媒体にインクを付与する付与部を制御して、光学的特性が反射角依存性を有する特殊光沢インクを前記印刷媒体上に付与することで下地層を形成する機能と、
    前記下地層を形成した後に、前記付与部を制御して、前記特殊光沢インクと前記特殊光沢インク以外のインクとを前記下地層上に付与して前記画像を表す画像層を形成する機能と、をコンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
JP2011126845A 2011-06-07 2011-06-07 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム Expired - Fee Related JP5899665B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011126845A JP5899665B2 (ja) 2011-06-07 2011-06-07 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
US13/482,519 US8777352B2 (en) 2011-06-07 2012-05-29 Printing device, printing method, and medium having recorded program
CN201210186787.6A CN102815095B (zh) 2011-06-07 2012-06-07 印刷装置以及印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011126845A JP5899665B2 (ja) 2011-06-07 2011-06-07 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012250514A true JP2012250514A (ja) 2012-12-20
JP5899665B2 JP5899665B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=47292819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011126845A Expired - Fee Related JP5899665B2 (ja) 2011-06-07 2011-06-07 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8777352B2 (ja)
JP (1) JP5899665B2 (ja)
CN (1) CN102815095B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9114628B2 (en) 2012-11-08 2015-08-25 Seiko Epson Corporation Print control apparatus and print control method
JP2017154256A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2017209797A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び画像形成方法
US10071569B2 (en) 2014-09-05 2018-09-11 Mimaki Engineering Co., Ltd. Printer and method for manufacturing printed material
JP2020175520A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、記録方法、およびプログラム
JP2021073113A (ja) * 2021-01-19 2021-05-13 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び画像形成方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6131564B2 (ja) * 2012-10-26 2017-05-24 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置
JP6424619B2 (ja) * 2014-12-26 2018-11-21 ブラザー工業株式会社 印刷データ生成装置、および、色変換プロファイルの生成方法
JP7015639B2 (ja) * 2017-03-16 2022-02-03 株式会社ミマキエンジニアリング 色変換装置、色変換方法、及びインクジェット記録装置
EP3437887B1 (en) * 2017-07-31 2022-03-30 HP Scitex Ltd Method and printing system for depositing printing fluid on a sheet of corrugated media
EP3599033B1 (en) * 2018-07-25 2023-02-15 Mimaki Engineering Co., Ltd. Multilayered body, producing method for multilayered body, and printing system
JP7367003B2 (ja) * 2018-09-05 2023-10-23 キャノン プロダクション プリンティング ホールディング べー.フェー. プライマーを使用したインクジェット印刷の方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050555A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタとそれを用いたプリント方法
JP2009233883A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷制御装置および印刷方法
JP2010012751A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Seiko Epson Corp 印刷物製造方法
JP2010076102A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mutoh Industries Ltd 印字装置及び印字方法
JP2010162707A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Seiko Epson Corp 印刷装置、ルックアップテーブルの作成方法、ルックアップテーブル、印刷方法及び印刷物
JP2010166152A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Seiko Epson Corp ルックアップテーブルの作成方法、印刷装置、ルックアップテーブル及び印刷方法
JP2011025609A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Seiko Epson Corp 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2011037222A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Seiko Epson Corp 流体噴射装置、及び、流体噴射方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3227268B2 (ja) * 1993-05-26 2001-11-12 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3991829B2 (ja) 2002-09-12 2007-10-17 セイコーエプソン株式会社 パターン形成方法およびこのパターン形成方法を用いて製造されたデバイス
US20050156964A1 (en) * 2004-01-19 2005-07-21 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Ink-jet recording apparatus
JP5217840B2 (ja) 2008-09-25 2013-06-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法
JP2010130405A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Seiko Epson Corp 印刷制御装置及びそれを備える印刷制御システム
JP2010217725A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
JP2011079273A (ja) 2009-10-09 2011-04-21 Shin Etsu Polymer Co Ltd 加飾フィルムの製造方法、および加飾成形体の製造方法
JP5437860B2 (ja) 2010-03-09 2014-03-12 共同印刷株式会社 複製画及びその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050555A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタとそれを用いたプリント方法
JP2009233883A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷制御装置および印刷方法
JP2010012751A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Seiko Epson Corp 印刷物製造方法
JP2010076102A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mutoh Industries Ltd 印字装置及び印字方法
JP2010162707A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Seiko Epson Corp 印刷装置、ルックアップテーブルの作成方法、ルックアップテーブル、印刷方法及び印刷物
JP2010166152A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Seiko Epson Corp ルックアップテーブルの作成方法、印刷装置、ルックアップテーブル及び印刷方法
JP2011025609A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Seiko Epson Corp 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2011037222A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Seiko Epson Corp 流体噴射装置、及び、流体噴射方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9114628B2 (en) 2012-11-08 2015-08-25 Seiko Epson Corporation Print control apparatus and print control method
US10071569B2 (en) 2014-09-05 2018-09-11 Mimaki Engineering Co., Ltd. Printer and method for manufacturing printed material
JP2017154256A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2017209797A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び画像形成方法
JP2020175520A (ja) * 2019-04-15 2020-10-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、記録方法、およびプログラム
JP7309427B2 (ja) 2019-04-15 2023-07-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、記録方法、およびプログラム
JP2021073113A (ja) * 2021-01-19 2021-05-13 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び画像形成方法
JP7047943B2 (ja) 2021-01-19 2022-04-05 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5899665B2 (ja) 2016-04-06
US20120313990A1 (en) 2012-12-13
CN102815095B (zh) 2015-04-08
CN102815095A (zh) 2012-12-12
US8777352B2 (en) 2014-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5899665B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP5764868B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP5742154B2 (ja) 印刷装置
JP5625397B2 (ja) 印刷装置
US8632146B2 (en) Printing apparatus, printing method, printing control method, and computer program
US8529043B2 (en) Printing apparatus
US8678551B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP5380954B2 (ja) 印刷装置
JP5444664B2 (ja) 印刷方法と装置
JP5130988B2 (ja) 印刷装置、印刷制御装置および印刷方法
US9079420B2 (en) Printing control device and printing image control method
JP5779953B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP2010052207A (ja) 印刷装置と印刷方法
JP5891612B2 (ja) 印刷方法及び印刷装置
JP2010052248A (ja) 印刷装置
JP2010052208A (ja) 印刷装置と印刷方法
US8573763B2 (en) Multi level printing device and method
JP2010052226A (ja) 印刷方法と装置
JP6840941B2 (ja) 液体吐出装置、画像処理装置、プログラム及び液体吐出方法
JP5845692B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP6079820B2 (ja) 印刷ヘッド
JP2015003521A (ja) 印刷装置及び印刷方法
US20230076427A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2011189529A (ja) 印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷
JP5729423B2 (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5899665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees