JP2012250488A - 包装材料及びそれよりなる紙容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙基材層、中間層、及び該中間層上に隣接して積層されたシーラント層を有する、液体用紙容器に用いる包装材料であって、該中間層は、ポリエチレン樹脂からなる層であり、該シーラント層は、該中間層を介してサンドイッチラミネート法または共押出コーティング法により積層されており、且つ、該シーラント層は、該中間層に隣接する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層と、環状ポリオレフィン系樹脂層とをこの順に設けた層であることを特徴とする包装材料、及びそれよりなる紙容器を提供する。
【選択図】 図1
Description
1.少なくとも、紙基材層、中間層、及び該中間層上に隣接して積層されたシーラント層を有する、液体用紙容器に用いる包装材料であって、該中間層は、ポリエチレン樹脂からなる層であり、該シーラント層は、該中間層を介してサンドイッチラミネート法または共押出コーティング法により積層されており、且つ、該シーラント層は、該中間層に隣接する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層と、環状ポリオレフィン系樹脂層とをこの順に設けた層であることを特徴とする、上記包装材料。
2.前記シーラント層は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層と環状ポリオレフィン系樹脂層との2層からなる層であることを特徴とする、上記1に記載の包装材料。
3.前記シーラント層は、第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、環状ポリオレフィン系樹脂層、及び第二の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層をこの順に設けた3層からなる層であることを特徴とする、上記1に記載の包装材料。
4.前記シーラント層は、第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、環状ポリオレフィン系樹脂層、第二の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、及び無機系フィラー含有直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層をこの順に設けた4層からなる層であり、該第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層が、中間層と隣接していることを特徴とする、上記1に記載の包装材料。
5.前記紙基材層と前記中間層との間にバリア層を有することを特徴とする、上記1〜4のいずれかに記載の包装材料。
6.前記バリア層が、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、酸化珪素蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリアミド系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニリデン系樹脂フィルム及びポリアクリロニトリル系樹脂フィルムからなる群より選択される少なくとも1種からなる層であることを特徴とする、上記5に記載の包装材料。
7.上記1〜6のいずれかに記載の包装材料を、シーラント層が最内層となるように製函してなる液体用紙容器。
<I>本発明の包装材料を形成する積層体の層構成
図1〜3は、本発明の包装材料の層構成についてその一例を示す概略的断面図である。
本発明の紙基材層を構成する紙基材としては、適用する紙容器の用途に応じて、種々の賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有する任意の紙を使用することができ、例えば、主強度材であり、強サイズ性の晒または未晒の紙、あるいは、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク原紙等の各種の紙を使用することができる。紙基材層は、これらの紙を複数層重ねてラミネートしたものであってもよい。紙基材層は、坪量80〜600g/m2、好ましくは坪量100〜450g/m2であり、厚さ110〜860μm、好ましくは140〜640μmの範囲である。これより薄いと、容器としての強度が不足し、またこれより厚いと、剛性が高くなりすぎて、加工が困難になり得る。なお、紙基材には、例えば、文字、図形、記号、その他の所望の絵柄を通常の印刷方式にて任意に形成することができる。
本発明において、中間層は、ポリエチレン樹脂(PE)からなる。この中間層は、紙基材層またはバリア層とシーラント層との間に位置してこれらを接着すると共に、製函時のヒートシールにより溶融して、層間の接着強度を高め、さらに紙容器の段差部に生じる空隙を埋めて、容器の密封性を高める。
本発明のシーラント層は、LLDPE層と環状ポリオレフィン系樹脂層とを有する。本発明の包装材料において、該LLDPE層は、シーラント層の表面(貼合面)に位置し、中間層と隣接する。
本発明の一態様において、シーラント層は、LLDPE層と環状ポリオレフィン系樹脂層との2層のみからなる層である。この構成を有するシーラント層は、環状ポリオレフィン系樹脂層が、本発明の包装材料の最表層、すなわち紙容器の最内層となるため、優れた非吸着性を示すことができる。
リオレフィン系樹脂層の層厚が厚い程、非吸着性が高まるが、厚過ぎると、十分な接着強度が得られず、また、紙容器の密封性が損なわれる恐れがある為、好ましくない。さらに、第二のLLDPE層の層厚が薄過ぎると、十分な接着強度が得られず、また、紙容器の密封性が損なわれる恐れがある為好ましくない。また、無機系フィラー含有LLDPE層の層厚が厚過ぎると、無機系フィラーの絶対量が多くなり、シール性・官能等に悪影響を与えると同時に、コストアップとなる為、好ましくない。更に、薄過ぎると無機系フィラーの効果が得られにくくなり、滑り性が劣る為好ましくない。
本発明において、シーラント層中のLLDPE層を構成するLLDPEは、密度0.900〜0.940g/cm3の直鎖状ポリエチレンであって、メタロセン触媒等のシングルサイト触媒またはチーグラー・ナッタ触媒等のマルチサイト系触媒を用いて、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを低温、低圧で共重合させて得られるコポリマーである。
本発明において、環状ポリオレフィン系樹脂層を構成する環状ポリオレフィン系樹脂は、環状オレフィンをメタセシス開環重合反応によって重合した開環メタセシス重合体(COP)、及び、環状オレフィンとα−オレフィン(鎖状オレフィン)との共重合体、すなわち環状オレフィンコポリマー(COC)を包含する。
その誘導体、ペンタシクロ[7.4.0.12.5 .19.12.08.13]−3−ペンタデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13.6 .02.7 .09.13]−4,10−ペンタデカジエン及びその誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12.5 .19.12.08.13]−3−ヘキサデセン及びその誘導体等が挙げられるが、これらに限定されない。環状オレフィンは、置換基として、エステル基、カルボキシル基、及びカルボン酸無水物基等の極性基を有していてもよい。
本発明において、無機系フィラー含有LLDPE層は、LLDPE中に、無機系フィラーをマスターバッチ式のブレンド方法により分散させてなる樹脂組成物からなる層である。
この樹脂組成物において、好適に使用できるLLDPEとしては、上記LLDPE層について記載したものと同じ樹脂を使用することができる。
本発明の一態様において、シーラント層は、シーラントフィルムからなる層であってよい。この場合、シーラント層は、中間層を介してサンドイッチラミネート法により、紙基材層またはバリア層とラミネートされる。
本発明の包装材料において、紙基材層1とドライラミネート用接着剤層2との間に、必要に応じて、ガスバリア性を有するバリア層を設けることができる。これにより、外部への内容物のにおい漏れや、外部からの酸素及び水蒸気ガスの浸入を抑え、内容物の変質を防ぐことができる。
このようなバリア層としては、適用する紙容器の用途に応じて任意のガスバリア性フィルムを使用することができる。
また、バリア層は、上記の各種ガスバリア性フィルムの中から2種以上を選択して用いてもよい。
本発明の包装材料は、製函時に最外層となる表面保護層として、任意のポリエチレン樹脂(PE)からなる層を、シーラント層と反対側の表面に有してもよい。
表面保護層は、紙基材層の外部を保護すると共に、包装材料の端の部分においては、シーラント層と加熱により貼り合わせられる。ポリエチレンとしては、LDPE、LLDPE、MDPE、高密度ポリエチレン(HDPE)等が用いられ、特に限定されないが、本発明の包装材料のシーラント層とのシール性及び加工適性の観点から、LDPE及びLLDPEが好ましく用いられる。
本発明の包装材料は、紙容器、特に内容物の品質保持性が要求される紙容器を形成するために、好適に使用することができる。
本発明の包装材料からの紙容器の製造は、通常、次のようにして行われる。すなわち、本発明の包装材料の表面に、必要に応じて印刷を行った後、打ち抜き、端面をスカイブ・ヘミングして内容物が端面に接触しないようにし、充填機内でボトム部及びトップ部を熱風加熱、火炎加熱等によりヒートシールして紙容器とする。
次に本発明について、実施例を挙げて具体的に説明する。
(1)LLDPE(宇部丸善ポリエチレン(株)製、UM0540F)をベースレジンとして、これにシリカ(平均粒径4.9μ)を全体の10wt%となる量で添加し、マスターバッチを作成した。該マスターバッチ45wt%、LLDPE(宇部丸善ポリエチレン(株)製、UM0540F)45wt%及びLDPE(日本ポリエチレン(株)製LC520)10wt%をブレンドして、無機系フィラー含有LLDPE層用樹脂組成物を調製した。
シーラント層として、LLDPE層35μm/環状オレフィンコポリマー層5μmの2層のみからなる厚さ40μmのシーラントフィルムを使用し、LLDPE層側の面が中間層と接するようにサンドイッチラミネートした以外は、実施例1と同様にして、本発明の包装材料を作製した。なお、LLDPE及び環状オレフィンコポリマーは、実施例1と同様の樹脂を用いた。また、シーラントフィルムは共押出インフレーション法により製膜した。得られたシーラントフィルムは、ゲル塊のない、美麗な膜表面を有していた。
環状オレフィンコポリマーの代わりにLLDPE(宇部丸善ポリエチレン(株)製、、UM0540F)を使用した以外は、実施例1と同様にして包装材料を作製した。
環状オレフィンコポリマーの代わりにLLDPE(宇部丸善ポリエチレン(株)製、UM0540F)を使用した以外は、実施例2と同様にして包装材料を作製した。
実施例1〜2及び比較例1〜2の包装材料を用いて、一辺が70mm角の容量1Lのゲーブルトップタイプの紙容器を作成し、メントール濃度が5μm/mlとなるように調製したメントール−エタノール溶液1lを充填した。
50℃の雰囲気下で2週間保存した後、溶液中のメントール含有量をGC/MS法により測定した。測定値と保存前のメントール含有量との差から、紙容器の内壁1cm2当たりのメントール吸着量を求めた。結果を以下の表1に示す。
実施例1〜2及び比較例1〜2の包装材料を用いて、その表面保護層の面にオフセット印刷法により所望の絵柄・表示等の印刷を行った後、所定の形状に打ち抜くと同時に必要箇所に罫線を設けてブランクシートとした。次いで、フレームシール法により胴部を貼り合わせて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを充填機(株式会社ディー・エヌ・ケー製、DR−10)に供給した。充填機のホットエアーによりボトム部をヒートシールし、次いで内容物(ミネラルウォーター)を充填し、最後にトップ部をヒートシールして、ゲーブルトップタイプの紙容器(1.8リットル容量)を作製した。
各実施例及び比較例の包装材量のボトム部及びトップ部のヒートシールに際し、充填機のホットエアー温度を10℃おきに変化させて、内容物が漏れることなくしっかりと接着したホットエアー温度の範囲を測定した。結果を以下の表2に示す。
2:中間層
3:シーラント層
a:直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層
a1:第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層
a2:第二の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層
b:環状ポリオレフィン系樹脂層
c:無機系フィラー含有直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層
Claims (7)
- 少なくとも、紙基材層、中間層、及び該中間層上に隣接して積層されたシーラント層を有する、液体用紙容器に用いる包装材料であって、
該中間層は、ポリエチレン樹脂からなる層であり、
該シーラント層は、該中間層を介してサンドイッチラミネート法または共押出コーティング法により積層されており、且つ、
該シーラント層は、該中間層に隣接する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層と、環状ポリオレフィン系樹脂層とをこの順に設けた層であることを特徴とする、上記包装材料。 - 前記シーラント層は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層と環状ポリオレフィン系樹脂層との2層からなる層であることを特徴とする、請求項1に記載の包装材料。
- 前記シーラント層は、第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、環状ポリオレフィン系樹脂層、及び第二の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層をこの順に設けた3層からなる層であることを特徴とする、請求項1に記載の包装材料。
- 前記シーラント層は、第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、環状ポリオレフィン系樹脂層、第二の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層、及び無機系フィラー含有直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層をこの順に設けた4層からなる層であり、該第一の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層が、中間層と隣接していることを特徴とする、請求項1に記載の包装材料。
- 前記紙基材層と前記中間層との間にバリア層を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記バリア層が、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、酸化珪素蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリアミド系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニリデン系樹脂フィルム及びポリアクリロニトリル系樹脂フィルムからなる群より選択される少なくとも1種からなる層であることを特徴とする、請求項5に記載の包装材料。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装材料を、シーラント層が最内層となるように製函してなる液体用紙容器。
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