JP2015224063A - 紙容器用包装材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製函時のシール適性に優れ、かつ密封性に優れる紙容器用包装材料、それよりなる紙容器、およびこれに液体を充填してなる包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】 少なくとも、外面熱可塑性樹脂層、紙基材層、および内面熱可塑性樹脂層の順に積層された紙容器用包装材料であって、該内面熱可塑性樹脂層は、3層またはそれ以上の多層構造を有し、該3層またはそれ以上の多層構造において、紙基材層に最も近い場所に位置する層は、低密度ポリエチレンからなり、紙基材層から最も離れた場所に位置する層は、線状低密度ポリエチレンからなり、これらの層の間に位置する中間層は、ポリエチレンからなり、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度は、紙基材層から離れるにしたがって小さくなることを特徴とする、上記紙容器用包装材料。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙容器用包装材料、それよりなる紙容器、およびこれに液体を充填してなる包装体に関し、更に詳しくは、密封性に優れ、製函時のシール温度を低くすることができるとともに製函時のシール温度領域が広い紙容器用包装材料、紙容器および包装体に関するものである。
従来、酒、ジュース、ミネラルウォーター、液体調味料等の液体飲食物を充填包装するために、種々の紙容器用包装材料およびそれよりなる紙容器が開発され、提案されている。
このような紙容器としては、外面熱可塑性樹脂層、紙基材層および内面熱可塑性樹脂層を有する紙容器用包装材料を、図4に示されるゲーブルトップ型や、図5に示されるフラットトップ型等の種々の形状に製函してなるものが用いられている。
これらの紙容器は、内容物の浸透や液漏れを防ぐために、あるいは、内容物の変質等を防ぎ長期保存を可能にするために、極めて高い密封性が要求される。
しかしながら、紙基材はある程度の厚さや剛性を持ったものであるため、これを用いる紙容器は一般的に、接合部分に生じる空隙や、折り曲げに対する紙の反発力等により、密封性が損なわれ易い。例えば、ゲーブルトップ型紙容器の場合は、その上部、底部および胴部の接合部、特に上部接合部において、確実な密封性を得ることは困難とされていた。
そこで、接合部の密封性を高めるために、製函時のシール温度を上げて接着強度を高めることが行われている。しかしながら、シール温度が高いと、熱可塑性樹脂が酸化し、その酸化臭が内容物に移行する等の問題がある。特に、蒸着仕様に関しては、接着強度は高まるものの、ピンホールが発生し、その部分で密封性および気密性が損なわれるという問題がある(特許文献1)。
したがって、製函時のシール温度を低く設定しても、高い接着強度および密封性が得られる紙容器用包装材料が求められている。
特開2001−31005号公報
本発明は、上記の問題を解決し、製函時のシール適性に優れ、すなわち、低温シール性に優れるとともに広い温度範囲でシール可能であり、密封性に優れ、特に、容器の接合部分における段差部やセンターシール部の密封性に優れる紙容器用包装材料、それよりなる紙容器、およびこれに液体を充填してなる包装体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究し、少なくとも、外面熱可塑性樹脂層、紙基材層、および内面熱可塑性樹脂層の順に積層された紙容器用包装材料であって、該内面熱可塑性樹脂層は、3層またはそれ以上の多層構造を有し、該3層またはそれ以上の多層構造において、紙基材層に最も近い場所に位置する層(貼合層)は、低密度ポリエチレン(LDPE)からなり、紙基材層から最も離れた場所に位置する層(接液層)は、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)からなり、これらの層の間に位置する中間層は、規定の密度を有する任意のポリエチレンからなり、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度は、紙基材層から離れるにしたがって小さくなることを特徴とする、上記紙容器用包装材料、並びにそれよりなる紙容器、およびこれに液体を充填してなる包装体を開発した。
なお、本発明において、低密度ポリエチレンとは、高圧法エチレン単独重合体であり、線状低密度ポリエチレンとは、チーグラー触媒に代表されるマルチサイト触媒またはメタロセン触媒に代表されるシングルサイト触媒を使用して重合した、エチレンとα−オレフィンとの共重合体であり、いずれも、密度が0.930g/cm3以下のものを指す。線状低密度ポリエチレンのコモノマーとなるα−オレフィンとしては、炭素数3〜20のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−オクテン、1−ノネン、4−メチルペンテン等、及びこれらの混合物が挙げられる。
より具体的には、本発明は、以下の点を特徴とする。
(1)少なくとも、外面熱可塑性樹脂層、紙基材層、および内面熱可塑性樹脂層の順に積層された紙容器用包装材料であって、該内面熱可塑性樹脂層は、3層またはそれ以上の多層構造を有し、該3層またはそれ以上の多層構造において、紙基材層に最も近い場所に位置する層は、低密度ポリエチレンからなり、紙基材層から最も離れた場所に位置する層は、線状低密度ポリエチレンからなり、これらの層の間に位置する中間層は、ポリエチレンからなり、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度は、紙基材層から離れるにしたがって小さくなることを特徴とする、上記紙容器用包装材料。
(2)前記中間層を形成するポリエチレンが、線状低密度ポリエチレンであることを特徴とする、上記(1)に記載の紙容器用包装材料。
(3)内面熱可塑性樹脂層が、紙基材層に近い側から順に、第1、第2および第3の層を積層した3層構造を有することを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の紙容器用包装材料。
(4)紙基材層と内面熱可塑性樹脂層との間にバリア層を積層したことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の紙容器用包装材料。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の紙容器用包装材料を、内面熱可塑性樹脂層が最内層となるように製函してなる紙容器。
(6)上記(5)に記載の紙容器に液体を充填してなる包装体。
本発明の紙容器用包装材料は、ポリエチレンからなる内面熱可塑性樹脂層が、3層以上からなる多層構造を有し、この多層構造において、紙基材層から最も離れた場所に位置する層、すなわち、紙容器の最内層となる接液層は、線状低密度ポリエチレンからなり、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度が、紙基材層から離れるにしたがって徐々に小さくなることを特徴とするものである。この構成により、製函時のシール温度を低くすることが可能になるとともに、製函時のシール温度領域を広く取ることができる。さらに、貼合層と中間層は接液層に比べて耐熱性に優れるため、製函するために紙容器用包装材料を加熱した際に、炙りピンホールの発生を抑制することができる。
また、内面熱可塑性樹脂層の多層構造において、貼合層は、接液層および中間層よりも密度が大きい低密度ポリエチレンからなる。該低密度ポリエチレンからなる貼合層は、シール時に好適な低粘性を示し、紙容器の接合部分の段差部やセンターシール部に流れ込んでその空隙を埋めるため、容器の密封性を高め、内容物の漏れを防ぐことができる。
本発明の紙容器用包装材料の層構成について、一例を示す概略的断面図である。 本発明の紙容器用包装材料の層構成について、一例を示す概略的断面図である。 ゲーブルトップ型紙容器のブランク板の一例を示す平面図である。 本発明の紙容器について、ゲーブルトップ型の一例を示す斜視図である。 本発明の紙容器について、フラットトップ型の一例を示す斜視図である。 本発明の紙容器について、ゲーブルトップ型の一例を示す斜視図である。 図6の(a)DS部、(b)CS部を示すW−W部断面図である。 密封性試験の評価基準を示す参考図である。 密封性試験において、浸透液が容器上部に形成されたビスまで到達している状態を示す参考写真である。
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。以下、本発明において使用される樹脂名は、業界において慣用されるものが用いられる。
<1>本発明の紙容器用包装材料の層構成および紙容器の形状
図1〜2は、本発明の紙容器用包装材料の層構成の一例を示す概略的断面図である。
本発明の紙容器用包装材料は、図1に示すように、外面熱可塑性樹脂層(1)、紙基材層(2)および内面熱可塑性樹脂層(3)を基本の構成とする。ここで、内面熱可塑性樹脂層(3)は、3層またはそれ以上の多層構造を有し、少なくとも、紙基材層に最も近い場所に位置する層(貼合層)(3a)、中間層(3b)、および、紙基材層から最も離れた場所に位置する層(接液層)(3c)を有する。外面熱可塑性樹脂層(1)は、紙容器の外面を形成し、内面熱可塑性樹脂層(3)の、紙基材層から最も離れた場所に位置する層(3c)は、紙容器の最内層となる。外面熱可塑性樹脂層(1)と紙基材層(2)との間に、印刷層等を任意に設けることができる。また、外面熱可塑性樹脂層(1)のさらに表面に印刷層を設けることもできる。
また、図2に示すように、紙基材層(2)と内面熱可塑性樹脂層(3)との間に、接着層(4)を介してバリア層(5)を設けてもよい。または、紙容器の包装目的、充填包装する内容物、その使用目的、用途等に応じて、更なる層を任意に積層してもよい。
さらに、本発明の紙容器用包装材料を、所定の形状に打ち抜き、図3に示すような糊代部を有するブランク板を製造する。この端面を、スカイブ・ヘミング等によって処理し、フレーム処理やホットエアー処理により糊代部の内面熱可塑性樹脂層を溶融し、シールを行い、筒状のスリーブを製造する。次いで、内容物充填機内で同様にシールを行い、底部及び上部を形成して紙容器とする。
紙容器の形状は、用途・目的等に応じて適宜決定すればよく、図4および図6に示すゲーブルトップ型や、図5に示すフラットトップ型の他にも、任意の形状であってよい。また、この紙容器の注出口には、たとえばポリエチレン製のキャップ、プルタブ型の開封機構等を適宜に設けてもよい。
本発明の一態様として、ゲーブルトップ型紙容器を例に、その接合部分の段差部やセンターシール部における密封性について説明する。
図3および図4に示されるとおり、紙容器は、上部(10)、胴部(30)および底部(50)の各面を形成するパネルを、糊代(90)を介してシールし、筒状のスリーブを製造する。次いで、底面パネル(51、52、53、54)により底部(50)を製造する。さらに、内容物を充填後、傾斜パネル(11a)の糊代(11b)および折込パネル(13a)の糊代(13b)を介してシールして上部接合部15を形成し、傾斜部(11)および折込部(13)を含む上部(10)を製造する。また、図4に示すように、紙容器は、注出口71を備えていてもよく、さらにキャップ72を備えていてもよい。
図6は、本発明の紙容器について、ゲーブルトップ型の別の一例を示す斜視図である。図7は、図6のW−W部断面図であって、図7(a)は段差部DSを、図7(b)はセンターシール部CSを示す。
密封された紙容器Pにおいては、特に内容物が液体である場合、いかなる部位からも液漏れがあってはならないことは言うまでもない。たとえば、ゲーベルトップ型紙容器の場合、容器の構造上、漏れ易い、気密性を損ないやすい部位としては、図7(a)に示すように、上部接合部の段差部DSにおける空隙X、及び、図7(b)に示すように上部接合部のセンターシール部CSにおける空隙Yである。この段差部DSおよびセンターシール部CSに形成される空隙X、Yに、溶融樹脂により確実に密封する際に、特に注意すべき部位である。
また、上記のような容器の構造において、特に、上部の傾斜パネルおよび折込パネルの糊代の接合部分である上部接合部において、折込パネルの折込に対する反発力等により、面シール性(糊代面同士の接着強度)が損なわれ、シール不良が生じ易い。さらに、上部接合部のセンターシール部CSは、シール部の厚みが薄くなるシール痩せ状態となり易い。
紙容器Pの上部の部位にて、説明したが、その底部にも同様の漏れやすい、あるいは、気密性を損ない易い部位が存在する。輸送時に、これらの部位が衝撃等により破損し、液漏れを起こさせることがある。特に、長距離輸送の場合に、その危険性が高くなっている。
これらの漏れが生じやすい接合部分には、通常のシールに加え、さらにビスを設けることが行われている。具体的には、段差部やセンターシール部において、部分的に余分に加圧することにより、より高い接着強度で接着された部分(ビス)を設ける。しかしながら、従来の紙容器では、内容物が空隙を伝い、ビスを超えて漏れだすことが知られている。
<2>外面熱可塑性樹脂層
本発明において、外面熱可塑性樹脂層は、紙基材層の一方の面に積層され、内面熱可塑性樹脂層の接液層との接着性を有する任意の熱可塑性樹脂からなってよい。
このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂を、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。接液層を形成する線状低密度ポリエチレンと特に良好な接着性を示すことから、低密度ポリエチレン、または線状低密度ポリエチレンを用いることが特に好ましい。
外面熱可塑性樹脂層は、紙容器の表面となる層であるが、そのさらに表面に印刷層を設けることもでき、この場合には、印刷層に用いられる印刷インキの密着性の向上を図るために表面に例えばコロナ処理等の表面処理を施すことが好ましい。
外面熱可塑性樹脂層の層厚は、紙容器を形成するのに十分なシール強度が得られる厚さであればよく、当業者が適宜に設定することができるが、例えば10〜50μm、特に好ましくは15〜30μmの範囲である。
外面熱可塑性樹脂層は、紙基材層の一方の面上に、コロナ処理・フレーム処理や場合によりアンカーコート剤層等を介して、溶融した熱可塑性樹脂を押出しコーティングすることによって、または、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムを任意の方法によりラミネートすることによって積層することができる。
<3>紙基材層
本発明において、紙基材層としては、適用する紙容器の用途に応じて、種々の賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有する任意の紙を使用することができ、例えば、主強度材であり、強サイズ性の晒または未晒の紙、あるいは、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク原紙等の各種の紙を使用することができる。紙基材層は、これらの紙を複数層重ねてラミネートしたものであってもよい。任意の厚さのものを使用することができるが、例えば、坪量80〜600g/m2、好ましくは坪量100〜500g/m2であり、厚さ110〜860μm、好ましくは140〜640μmの範囲である。なお、紙基材には、例えば、文字、図形、記号、その他の所望の絵柄を通常の印刷方式にて任意に形成することができる。
<4>内面熱可塑性樹脂層
本発明において、内面熱可塑性樹脂層は、3層以上の熱可塑性樹脂からなる多層構造を有し、この多層構造において、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度が、紙基材層から離れるにしたがって徐々に小さくなる。すなわち、内面熱可塑性樹脂層の多層構造において、紙基材層に最も近い場所に位置する層(貼合層)を形成する熱可塑性樹脂が、最も密度が大きく、紙基材層から最も離れた場所に位置する層(接液層)を形成する熱可塑性樹脂が、最も密度が小さい。
この構成により、製函時のシール温度を低くすることが可能になるとともに、製函時のシール温度領域を広く取ることができる。また、製函時に紙容器用包装材料をホットエアーで炙ると、表面の接液層がシール性・接着性を発揮するのに十分な程度で溶融・軟化した時点で、その内部に位置する層は、接着強度の向上に寄与する程度に溶融・軟化しながらも、紙基材層から発生する水蒸気圧に耐え、発泡や破膜を防ぐ程度の強度を保持する。したがって、炙りピンホールの発生を抑制することができる。
また、貼合層を形成する低密度ポリエチレンは、シール時に、紙容器の接合部分の段差部やセンターシール部に流れ込んでその空隙を埋めることにより、容器の密封性を高め、内容物の漏れを防ぐ。
すなわち、内面熱可塑性樹脂層の多層構造において、層間の密度が、接液層から中間層を経て貼合層に至るまでに、徐々に段階的に変化することにより、高い耐ピンホール性を示しながらシール性を向上させることができる。
そのために、接液層を形成する熱可塑性樹脂は、多層構造中で最も密度が小さく、かつ、線状低密度ポリエチレンである。この構成により、良好なシール性が発揮される。したがって、本発明の紙容器用包装材料は、低温でもシールが可能であり、高速包装が可能であり、多種多様な用途に適用することができる。接液層を形成する線状低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは0.890〜0.909g/cm3である。0.890g/cm3
り小さいと、表面の滑り性が劣ったり、カートンの製造適性が悪くなったりするため、好ましくない。
また、上記線状低密度ポリエチレンとしては、メタロセン触媒に代表されるシングルサイト触媒を使用して重合した線状低密度ポリエチレンを用いることが特に好ましい。メタロセン触媒で重合した線状低密度ポリエチレンは、チーグラーナッタ触媒に代表されるマルチサイト触媒を使用して重合したものに比べて、引張り強度、引裂き強度、突き刺し強度等の機械的特性に優れており、特に好適に使用することができる。ここで、シングルサイト触媒(メタロセン触媒、いわゆるカミンスキー触媒を含む)は、活性点が均一(シングルサイト)であるという特徴を持つ。このシングルサイト触媒は、メタロセン系遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒であり、無機物に担持されて使用されることもある。
ここで、メタロセン系遷移金属化合物としては、例えば、IVB族から選ばれる遷移金属[チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)]に、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基、テトラヒドロインデニル基、置換テトラヒドロインデニル基、フルオニル基または置換フルオニル基が1乃至2結合しているか、あるいは、これらのうちの二つの基が共有結合で架橋したものが結合しており、他に水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アセチルアセトナート基、カルボニル基、窒素分子、酸素分子、ルイス塩基、ケイ素原子を含む置換基、不飽和炭化水素等の配位子を有するものが挙げられる。
また、有機アルミニウム化合物としては、アルキルアルミニウム、または鎖状あるいは環状アルミノキサン等が挙げられる。ここで、アルキルアルミニウムとしては、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミニウフルオリド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられる。
また、鎖状あるいは環状アルミノキサンは、アルキルアルミニウムと水を接触させて生成される。例えば、重合時にアルキルアルミニウムを加えておき、後に水を添加するか、あるいは、錯塩の結晶水または有機・無機化合物の吸着水とアルキルアルミニウムとを反応させることで得られる。
また、貼合層を形成する熱可塑性樹脂は、多層構造中で最も密度が大きく、かつ、低密度ポリエチレンである。この構成により、貼合層が、紙容器のシール部の段差に移動してその空隙部を埋めるため、容器の密封性、すなわち、上部や底部における段差部やセンターシール部の密封性を高め、内容物の漏れを防ぐことができる。貼合層を形成する低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは0.910〜0.930g/cm3である。0.930g/cm3より大きいと、密封性が悪くなるため、好ましくない。
さらに、貼合層と接液層との間に位置する中間層はポリエチレンであり、単層構造であるか、または2層以上の多層構造であってよい。特に、該ポリエチレンが、線状低密度ポリエチレンからなることが好ましく、さらに好ましくは、メタロセン触媒に代表されるシングルサイト触媒を使用して重合した線状低密度ポリエチレンである。これにより、シール性を一層高めることができる。
中間層を形成する熱可塑性樹脂の密度は、貼合層を形成する低密度ポリエチレンの密度と、接液層を形成する線状低密度ポリエチレンの密度との間の値であって、好ましくは0.909〜0.925g/cm3である。0.909g/cm3より小さいと、十分な耐ピンホール性が得られない。また0.925g/cm3より大きいと、十分な低温シール性が得られない。
内面熱可塑性樹脂層の総厚みは、当業者が適宜に設定することができるが、30〜100μmとすることが好ましく、40〜80μmとすることがより好ましい。40μ以上とすることで、優れた密封性および低温シール性が発揮される。また、本発明の内面熱可塑性樹脂層は、100μm以下で十分な接着強度を示すため、成形性に優れる。
接液層と中間層とを合わせた厚みは、貼合層の厚みより大きいことが好ましい。この構成により、低温シール性を一層高めることができる。各層の厚みは、当業者が適宜に設定することができるが、例えば、貼合層の厚みは15〜25μmであり、中間層の総厚みは15〜30μmであり、接液層の厚みは10〜25μmとすることができる。貼合層および中間層が厚過ぎると、低温シール性が損なわれる。逆に、貼合層が薄過ぎると、十分な密封性が得られない。また、中間層が薄過ぎると、耐ピンホール性が損なわれる。接液層が薄過ぎると、低温シール性が損なわれるため、好ましくない。
内面熱可塑性樹脂層は、紙基材層または後述のバリア層上に、アンカーコート剤層等を介して、溶融した熱可塑性樹脂を貼合層/中間層/接液層の共押出しコーティングによって積層される。または、貼合層/中間層/接液層の層構成で成膜した共押出フィルムを、紙基材層またはバリア層上に任意の方法により、例えば接着剤を介してドライラミネーション法により積層してもよい。また、中間層/接液層の層構成で成膜した共押出フィルムを、貼合層を介して、サンドイッチラミネーション法により積層してもよい。共押出フィルムは、Tダイまたはインフレーション法等を用いて製造することができる。また別の積層方法としては、貼合層/中間層/接液層の層構成でTダイ法により成膜した共押出フィルムを、接着剤を介して、ドライラミネーション法を用いて、インラインで貼り合わせることもできる(いわゆるニーラム法)。生産性に優れ、低コストで製造可能であり、さらに、容器内部への接着剤成分の溶出が少ない点において、共押出しコーティング法による積層が特に好ましい。
アンカーコート剤を用いる場合は、ウレタン系接着剤等を使用することができ、その塗布量は0.01〜1.0g/m2程度であることができる。ドライラミネーション法で積層する場合は、接着剤としてウレタン系接着剤、ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤等を用いることができ、その塗布量は例えば2.0g/m2以上であるとよい。
<5>バリア層
本発明において、紙基材層と内面熱可塑性樹脂層との間に、バリア層を設けてもよい。バリア層は、酸素及び水蒸気に対するバリア性を示す任意のバリアフィルム等であってよい。具体的には、アルミニウム箔等の金属箔、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等からなるフィルムに、アルミニウム等の金属や酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の無機酸化物を蒸着した蒸着フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクロニトリル等のガスバリア性を示す樹脂により形成された層が挙げられる。これらの2種以上を積層してもよい。
バリア層は、紙基材層上に、接着性樹脂を介してサンドイッチラミネーション法により積層することができる。接着性樹脂としては、熱によって溶融し相互に融着し得る任意の熱可塑性樹脂を使用することができるが、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−マレイン酸共重合体、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、アイオノマー樹脂、ポリエチレンをアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、無水マレイン酸などが挙げられる。この接着性樹脂層の厚みとしては、貼り合わせるバリアフィルムの種類等に応じて、当業者が適宜に設定することができるが、例えば15〜60μm、好適には20〜30μmであってよい。60μmより厚いと、コストアップになり好ましくない。
バリア層はまた、任意の接着剤を介してドライラミネーション法等により積層してもよい。接着剤としては、ウレタン系接着剤、ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
<6>紙容器用包装材料および紙容器
本発明の紙容器用包装材料を製造するには、紙基材層の一方の面上に外面熱可塑性樹脂層を積層し、反対側の面上に、場合によりバリア層を積層し、さらに内面熱可塑性樹脂層を積層する。あるいは、一方の面上に外面熱可塑性樹脂層を積層した紙基材層と、一方の面上に内面熱可塑性樹脂層を積層したバリア層とを、貼り合わせることによって製造してもよい。
本発明の紙容器法包装材料からなる紙容器は、例えば、各種の飲食品、接着剤、粘着剤等の化学品、化粧品、医薬品等の雑貨品等の種々の物品を充填包装することができるものである。特に、例えば、酒、果汁飲料等のジュース、ミネラルウォーター、醤油、ソース、スープ等の液体調味料、あるいは、カレー、シチュー、スープ等の種々の液体飲食物を充填包装する液体用紙容器として有用なものである。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
<実施例1>
坪量400g/m2のミルクカートン原紙の表面側に、低密度ポリエチレン(LC520、日本ポリエチレン(株)製)を厚さ20μmになるように押出しコーティングした。次いで、ミルクカートン原紙の裏面側に、エチレン−メタクリル酸共重合体(N0908C、三井デュポンポリケミカル(株)製)を厚さ20μmになるように押し出しながら、サンドイッチラミネーション法を用いて、蒸着膜が設けられた厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせた。最後に、蒸着膜が設けられた厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにウレタン系接着剤(EL−540(主剤)/CAT−RT32(硬化剤)、東洋モートン(株)製)を乾燥後の塗布量が0.1g/m2となるように塗工した後、低密度ポリエチレン(貼合層、LC520、密度0.923g/m3、日本ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(中間層、FV403、密度0.918g/m3、住友化学(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(接液層、057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)とを、厚さがそれぞれ20μm、25μm、10μmになるように共押出しコーティングし、本発明の紙容器用包装材料を作製した。
<実施例2>
接液層を形成する樹脂として、線状低密度ポリエチレン(057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)の代わりに、線状低密度ポリエチレン(FV401、密度0.904g/m3、住友化学(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の紙容器用包装材料を作製した。
<比較例1>
実施例1と同様にして、ミルクカートン原紙の表面側に低密度ポリエチレンを押出しコーティングし、裏面側に蒸着フィルムを貼り合わせ、この蒸着フィルム上にウレタン系接着剤を塗工した。その後、低密度ポリエチレン(貼合層、LC520、密度0.923g/m3、日本ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(中間層、057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(接液層、FV403、密度0.918g/m3、住友化学(株)製)とを、厚さがそれぞれ20μm、25μm、10μmになるように共押出しコーティングし、紙容器用包装材料を作製した。
<比較例2>
実施例1と同様にして、ミルクカートン原紙の表面側に低密度ポリエチレンを押出しコーティングし、裏面側に蒸着フィルムを貼り合わせ、この蒸着フィルム上にウレタン系接着剤を塗工した。その後、低密度ポリエチレン(貼合層、LC520、密度0.923g/m3、日本ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(中間層、057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(接液層、057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)とを、厚さがそれぞれ35μm、10μm、10μmになるように共押出しコーティングし、紙容器用包装材料を作製した。
<比較例3>
実施例1と同様にして、ミルクカートン原紙の表面側に低密度ポリエチレンを押出しコーティングし、裏面側に蒸着フィルムを貼り合わせ、この蒸着フィルム上にウレタン系接着剤を塗工した。その後、低密度ポリエチレン(貼合層、LC520、密度0.923g/m3、日本ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(中間層、057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)と、線状低密度ポリエチレン(057FA、密度0.902g/m3、宇部丸善ポリエチレン(株)製)とを、厚さがそれぞれ20μm、15μm、20μmになるように共押出しコーティングし、紙容器用包装材料を作製した。
<評価基準>
(耐ピンホール性試験)
実施例1〜2および比較例1〜3で作製した紙容器用包装材料を用いて、シール温度(エアー温度)を280〜360℃の間で10℃おきに変化させて、ヒーターを通過後にカートンをサンプリングし、紙容器用包装材料の内面に浸透液を塗布して、5分後にふき取り、目視によりピンホールを確認した。
次いで、この紙容器用包装材料をミルクカートン原紙の部分で凝集剥離させて2枚に分離し、平板状態になったそれぞれのミルクカートン原紙の面を観察し、浸透液がミルクカートン原紙まで浸透しているか否かを目視により確認した。
(密封性試験・シール性試験)
実施例1〜2および比較例1〜3で作製した紙容器用包装材料を用いて、シール温度(エアー温度)を280〜360℃の間で10℃おきに変化させて、中に内容物として水を充填した容量1800mlのゲーブルトップ型紙容器のサンプルを作製した。上部の傾斜パネルの糊代は幅17mmとし、折込パネルの糊代と重ね合せてシールを行い、上部接合部15を設けた。ここで、段差部においては、折れ線(非糊代部との境界線)から2mmより上の位置にビスを設け、センターシール部においては、折れ線(非糊代部との境界線)から2.5mmより上の位置にビスを設けた。底部においても同様に底部接合部を設けるとともに、底部接合部にビスを設けた。
得られたゲーベルトップ型紙容器に水を充填後、ゲーブルトップ型紙容器の中の水を廃棄し、容器の上部および底部を切り取って、その内部に浸透液を塗布し、30分後に加熱により接合箇所を剥がして平板状態にした後、目視により上部接合部15の段差部およびセンターシール部における浸透液の浸透度合いから、密封性を評価するとともに、上部接合部15の段差部以外の部分およびセンターシール部以外の部分における浸透液の浸透度合いから、シール性を評価した。図3のブランク板において、折り込みパネル糊代13bと糊代90との連設部近傍を確認することにより、上部接合部15の段差部の密封性を評価した。また、図3のブランク板において、傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bの中央部近傍を確認することにより、上部接合部15のセンターシール部の密封性を評価した。
なお、上部接合部15の密封性が評価基準を満たせば、底部接合部の密封性も評価基準を満たすことがわかっているため、ここでは、上部接合部15の密封性およびシール性を評価した結果のみを説明する。
結果を以下の表2に示す。
上記の表2において、「ピンホール」の欄は、ピンホールの発生状況を表し、表中、○は、ピンホールが無く、浸透液が紙まで浸透していない状態を表し、△は、ピンホールが傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bの中(傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bと、側面パネル31,32,33,34との折れ線より上)に発生している状態を表し、×は、ピンホールによる漏れが発生している状態を表す。
また、「密封」の欄において、○は、図8のOK例に示されるように、浸透液が傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bに形成されたビスの下端に到達していない状態を表し、△は、図8のNG例および図9に示されるように、浸透液が傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bに形成されたビスの下端を越して浸透している状態を表し、×は、傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bから浸透液の漏れが発生している状態を表す。
また、「シール」の欄において、○は、浸透液が傾斜パネル糊代11bと折込パネル糊代13bに浸透していない状態を表し、△は、浸透液が傾斜パネル糊代11bと折込パネル糊代13bの中(傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bと、側面パネル31,32,33,34との折れ線より上)に浸透している状態を表し、×は、傾斜パネル糊代11bおよび折込パネル糊代13bから浸透液の漏れが発生している状態を表す。
表2に表す評価結果から明らかなように、実施例1〜2の紙容器用包装材料は、350℃もの高温でのシールによっても、ピンホールの発生は確認されなかった。また、290℃の低温でも良好なシール性および密封性を示し、325℃±25℃という広範囲のヒートシール温度領域で製函可能なものであった。
1.外面熱可塑性樹脂層
2.紙基材層
3.内面熱可塑性樹脂層
3a.紙基材層に最も近い場所に位置する層(貼合層)
3b.中間層
3c.紙基材層から最も離れた場所に位置する層(接液層)
4.接着層
5.バリア層
10.上部
11.傾斜部
11a.傾斜パネル
11b.傾斜パネル糊代
13.折込部
13a.折込パネル
13b.折込パネル糊代
15.上部接合部
30.胴部
31,32,33,34.側面パネル
50.底部
51,52,53,54.底面パネル
52b,53b,54b.底面パネル糊代
70.把持タブ
71.注出口
72.キャップ
90.糊代
L1,L2.折れ線
P.紙容器
DS.段差部
CS.センターシール部

Claims (6)

  1. 少なくとも、外面熱可塑性樹脂層、紙基材層、および内面熱可塑性樹脂層の順に積層された紙容器用包装材料であって、
    該内面熱可塑性樹脂層は、3層またはそれ以上の多層構造を有し、
    該3層またはそれ以上の多層構造において、紙基材層に最も近い場所に位置する層は、低密度ポリエチレンからなり、紙基材層から最も離れた場所に位置する層は、線状低密度ポリエチレンからなり、これらの層の間に位置する中間層は、ポリエチレンからなり、各層を形成する熱可塑性樹脂の密度は、紙基材層から離れるにしたがって小さくなることを特徴とする、上記紙容器用包装材料。
  2. 前記中間層を形成するポリエチレンが、線状低密度ポリエチレンであることを特徴とする、請求項1に記載の紙容器用包装材料。
  3. 内面熱可塑性樹脂層が、紙基材層に近い側から順に、第1、第2および第3の層を積層した3層構造を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の紙容器用包装材料。
  4. 紙基材層と内面熱可塑性樹脂層との間にバリア層を積層したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙容器用包装材料。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙容器用包装材料を、内面熱可塑性樹脂層が最内層となるように製函してなる紙容器。
  6. 請求項5に記載の紙容器に液体を充填してなる包装体。
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