JP2012249679A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り扱いがより簡単な眼内レンズ挿入器具を提供する。
【解決手段】 眼内レンズ挿入器具は、軟性の眼内レンズを小さく折り畳むための内壁を有し、眼球の切開創から折り畳まれた眼内レンズを挿入するための挿入部と,挿入部が先端に設けられた筒部本体であって、押出軸上に置かれた眼内レンズを押し出すための押出手段が軸方向に進退移動可能に設けられた筒部本体と、眼内レンズを応力を加えない状態で保持するための保持部材であって、筒部本体に対して上下方向に移動可能に設けられ移動により眼内レンズの保持を解除するための保持部材と、眼内レンズの保持が解除された後の保持部材のさらなる移動を規制し筒部本体から保持部材が分離することを防止するための規制部材と、を備える。

【選択図】 図2

Description

本発明は、眼内レンズを眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具に関する。
従来、眼内レンズを眼内に挿入する際には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具を使用する方法が一般的である。インジェクターとしては、折り曲げ可能な眼内レンズをインジェクター本体と別部材で構成された保持部材にて予め応力を掛けない状態で保持させ、この保持部材をインジェクター本体に取り付けることによって、眼内レンズをインジェクター内部に設置し、この状態のまま保管するものが知られている。また、使用時にはレンズを固定していた保持部材を取り外すことで、インジェクター本体内に眼内レンズのみが残された状態とし、プランジャーと呼ばれる押出手段を用いて眼内レンズを小さく折り畳みインジェクターから送出させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特表2007‐503872号公報
しかしながら、特許文献1のように、使用時に保持部材をインジェクター本体から取り外して使用する場合、インジェクターを使用状態にするための操作が煩わしい。また、保持部材がインジェクター本体とは別部材で構成されているため、使用後の廃棄部材の取り扱いに更なる配慮が必要となる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、取り扱いがより簡単な眼内レンズ挿入器具を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 軟性の眼内レンズを小さく折り畳むための内壁を有し、眼球の切開創から折り畳まれた前記眼内レンズを挿入するための挿入部と,該挿入部が先端に設けられた筒部本体であって、押出軸上に置かれた前記眼内レンズを押し出すための押出手段が軸方向に進退移動可能に設けられた筒部本体と、前記眼内レンズを応力を加えない状態で保持するための保持部材であって、前記筒部本体に対して上下方向に移動可能に設けられ該移動により前記眼内レンズの保持を解除するための保持部材と、前記眼内レンズの保持が解除された後の前記保持部材のさらなる前記移動を規制し前記筒部本体から前記保持部材が分離することを防止するための規制部材と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼内レンズ挿入器具において、前記保持部材は前記眼内レンズを押出軸外で保持すると共に前記筒部本体に対する前記移動により前記眼内レンズを前記押出軸外から押出軸上に位置させ、前記規制部材は、前記保持部材の前記移動により前記眼内レンズを押出軸上に位置させた後の前記保持部材のさらなる前記移動を規制することを特徴とする。
(3) (2)の眼内レンズ挿入器具において、前記規制部材は前記筒部本体に対して所定間隔だけ離れた状態で前記保持部材と連結され前記保持部材に対して所定の押圧を加えるための押圧部材として用いられるとともに,前記押圧による前記保持部材の移動により前記眼内レンズが押出軸上に位置した状態で前記筒部本体に当接するように構成されていることを特徴とする。
(4) (3)の眼内レンズ挿入器具において、前記保持部材の一部は前記眼内レンズを載置するための保持台からなり、該保持台は前記筒部本体に形成された貫通孔を介して前記眼内レンズを前記筒部本体内で載置し、前記保持部材の移動により前記保持台の先端が前記貫通孔内に位置することによって前記眼内レンズを押出軸上に位置させることを特徴とする。
本発明によれば、取り扱いがより簡単な眼内レンズ挿入器具を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る眼内レンズ挿入器具の外観概略図である。図2は図1で示した眼内レンズ挿入器具の概略断面図である。
眼内レンズ挿入器具(以下、インジェクターと記す)100は、大別して、挿入部10、保持部材20、規制部材40、押出部材(以下、プランジャーと記す)50、筒部本体60を持ち、本実施形態では全ての部品が樹脂成型された使い捨てタイプの器具である。挿入部10は筒部本体60の先端に設けられ、中空の筒形状を有しており、先端に向かうにしたがって通路の内径が徐々に小さく(細く)なる領域(内壁)を持つ。眼内レンズ1は、挿入部10の中空部分を通ることによって小さく折り畳まれ、外部に送出される。
なお、本実施形態のインジェクター100に使用可能な眼内レンズ1は、折り曲げ可能な軟性樹脂からなる光学部にループ状の一対の支持部が取り付けられた3ピース型の眼内レンズや、支持部と光学部とが一体成型された1ピース型の眼内レンズ等、従来から挿入器具を用いて眼内に挿入可能な軟性の眼内レンズが用いられる。このような眼内レンズ1は、図2に示すように保管、搬送時は保持部材20によってプランジャー50の押し出しができない押出軸外にて保持された状態にあり、使用時は載置面31上に置かれプランジャー50による押し出しが可能な押出軸上に位置される。なお、本実施形態で言う押出軸上とは、必ずしも眼内レンズ1の周縁(コバ)が押出軸に一致していなくてもよく、プランジャー50を用いて押し出しを行う際に、眼内レンズ1が好適に押し出すことが可能な範囲での軸ズレを含むものとする。
また、載置面31には、眼内レンズ1が保持される保持部材20の一部(保持台)を挿通させるための複数の貫通孔が形成されている。また、使用時に眼内レンズ1が置かれる載置面31の上方には、天井部33が形成されており、載置面31と天井部33との間に眼内レンズ1が収められる空間(隙間)が形成されるようになっている。
保持部材20は、インジェクター100の保管・搬送時に、載置面31と天井部33との間で応力を掛けることなく眼内レンズ1を保持するための部材であり、インジェクター100本体(筒部本体60)とは別部材で構成されている。保持部材20は基台21を持ち、基台21上には2つの保持台22a、22bが前後方向に対面するように配置されている。各保持台22a、22bの横幅は、眼内レンズ1の光学部の径よりも短くされている。なお、保持台22aと保持台22bの配置間隔は、載置される眼内レンズに応力がかからないように、保持台22a、22bの対向する内壁の間隔が眼内レンズ1の光学径に合わせて決定されている。
また、保持台22の上端(先端)には光学部の周縁(コバ)の一部分を下側から支持するための窪み(図番号を省略する)が設けられている。なお、保持台22a、22bの上端は窪みに眼内レンズ1を載置した状態において、光学部の上面の高さよりも若干上方に位置するようになっている。また、窪みによって前後に形成される側壁は、眼内レンズ1の光学部の径及び円周にあわせた曲面となっている。これにより、保持台の先端(窪み)に眼内レンズ1の光学部が置かれた際に、眼内レンズ1が前後方向から応力が加えられない状態で狭持される(若干の隙間を有する)ようになる。つまり、保持台22a、22bは、窪みに眼内レンズ1を納めることで、眼内レンズ1の水平方向の移動を規制すると共に、眼内レンズ1を保管する機能を兼ねるようになっている。また、保持台22a,22bの先端で保持された眼内レンズの上方への移動は天井部33によって規制されている。なお、以上のような構成の保持部材20は、保持台22の先端が載置面31に形成された貫通孔に挿通(嵌合)された状態で筒部本体60に上下方向に移動可能に取り付けられている。
また、基板21から所定量だけ延びた柱状に形成された保持台22a、22bの長さは、眼内レンズ1の保管時にレンズ(光学部)が天井部33に当接せず僅かに間隙を有するような高さ(長さ)とされるとともに、使用時に眼内レンズ1が載置面31に位置した状態において、保持台22a、22bの先端が貫通孔内に留まることのできる長さに決定されている。
規制部材40は、保持部材20に対して筒部本体60を挟んで対向するように形成され、保持部材20と連結して一体化されており、インジェクター100の使用時には眼内レンズ1の保持状態(保管状態)を解除し、眼内レンズ1を押出軸L外から押出軸L上へと押し込む役割を有する。規制部材40は、基台41と、基台41及び基台21の対向する面に連結(接続)される2枚の板部42(42a、42b)であって、筒部本体60の側壁に沿って設けられた板部42とから構成されている。また、各板部42a、42bの内側(筒部本体60に対向する側)には、筒部本体60の側壁に形成された凹部32に勘合する凸部43が形成されている(図4参照)。凹部32と凸部43は、保管時に嵌合され、使用時に基台41から加えられる押力で外れるような形状に形成されている。これにより、保管時には、凹部32と凸部43の嵌合によって、保持部材20と規制部材40が筒部本体60に対して所定の位置関係に保たれるようになり、載置面31の上方に形成された空間の位置で眼内レンズ1が安定して保管されるようになる。使用時には、押込手段40から加えられる応力で、凸部43が凹部32から外れることで、保持部材20が筒部本体60に対して移動可能となる。なお、保管時において基台41は筒部本体60から所定量だけ離れた状態(図4の距離d)となるように、板部42の長さ、及び凸部43,凹部32の形成位置が決まっている。
さらに具体的に述べると、規制部材40の押込み量は、保管状態での基台41と筒部本体60の間の距離dによって決定される(図4参照)。その為、各板部42a、42bの長さ(基台21と基台41の間隔)は、基台41を筒部本体60に向けて押したときに、眼内レンズ1が押出軸L上に位置されると共に、基台41が距離dの間隔で完全に押し込まれたときに(筒部本体60に接触された時)に、保持台22の先端が貫通孔に位置するようにその長さが決定されている。
プランジャー50は、眼内レンズ1を挿入部10内で押すことにより小さく折り畳み、先端から眼内へと押出すための部材である。図3にプランジャー50の構成の説明図を示す。プランジャー50は、筒部本体60に前後移動可能に取り付けられ、載置面31に載置された眼内レンズ1を後方から押し、挿入部10先端から送出させるための押出棒51を持つ。押出棒51の先端は眼内レンズ1の光学部の縁をくわえることが可能なように、湾曲形状を有する当接部52が形成されている。
次に、眼内レンズ1が予め保管された状態のインジェクター100を用いて、眼内レンズ1を眼内に押出す際の動作を説明する。図4は、図2のインジェクター100を矢印A−A方向で切断して見たときの断面の模式図である。
まず、図2(a)及び図4(a)に示すような眼内レンズ1の保管状態では、眼内レンズ1は、保持台22a、22bによってその水平方向の移動が抑えられていると共に、上下方向の移動を窪みと天井部33によって規制されており、眼内レンズ1が外れないようになっている。また、常に応力がかからない状態であるため、長期保管においてもレンズの変形が生じないようになっている。
このように眼内レンズ1が保管されたインジェクター100を使用するために、筒部本体60(例えば、載置面31付近)に設けられた図示を略す細孔からインジェクター100内部に周知の粘弾性物質(又は灌流液)を塗布する。なお、粘弾性物質等を塗布することで、眼内レンズ1の押出操作が円滑に行われるようになる。
次に、術者は眼内レンズ1の保持状態を解除する。先ず、図2(a)及び図4(a)に示されるような眼内レンズ1の保持状態の解除前では、筒部本体60(載置面31)の側壁に形成された凹部32と、板部42の内壁に形成された凸部43とが嵌合されており、インジェクター100を構成する各部材が所定の位置関係に保たれている。なお、このときの眼内レンズ1は押出軸L外に位置されている。
この状態から、術者によって規制部材40の基台41が押されると、その押圧で凸部43が凹部32から外れて、規制部材40(基台41)が押出軸Lに対して垂直方向(筒部本体60に接近する方向)に移動できるようになる。この状態から規制部材40が押され続けると、板部42を介して基台21に押圧が加えられるようになり、保持台22(22a、22b)が図示を略す貫通孔内を下方に移動して、筒部本体60から離れる方向に移動される。一方、保持台22に置かれている眼内レンズ1は、保持台22の移動に伴い押出軸L外から押出軸L上へと次第に移動されるようになる。そして、図4(b)に示すように、眼内レンズ1が載置面31(押出軸L上)に位置された状態から、更に押込手段40が押されると、基台41は筒部本体60の上部に当接するとともに、保持台22による眼内レンズ1の保持状態が解除されて、保持台22の先端が貫通孔内に位置することとなる。そして、図2(b)及び図4(c)に示すように、押込手段40が完全に押し込まれた状態で(基台41が筒部本体60に当接された状態で)、保持台22の先端が貫通孔に位置されるようになる。また、基台41が筒部本体60の上部に当接することにより、これ以上の押し込みは規制されることとなる。従って、規制部材40に連結する保持部材20も、眼内レンズ1を載置面31に位置させた状態であっても、筒部本体60から外れることなく取り付けられた状態を維持することができる。
なお、本実施形態では規制部材40を設けるものとしているが、これに限るものではなく、保持部材20を筒部本体60に対して上下方向に移動可能な構成とし、規制部材を設けることなく保持部材20自体を保管時の位置から使用時の位置に移動させる構成とし、使用時の状態において保持部材20が筒部本体60から外れないような構成であればよい。
図5に第2実施形態の眼内レンズ挿入器具(以下、インジェクターと記す)100aの断面の概略模式図(挿入部10付近の拡大図)、図6に図5のインジェクター100aを矢印B−B方向で切断して見たときの断面の模式図を示す。なお、以降の説明では、上述のインジェクター100と同一の構成には同じ図番号を付して説明する。第2実施形態のインジェクター100aは、第1実施例のインジェクター100から規制部材40を取り除くと共に、基台21に1組(2枚)の規制部材70を連結した構成となっている。規制部材70は、基台21の接続位置から、基台21に対向する筒部本体60の内部を挿通するように延びて形成された板部71と、筒部本体60の内部から外に出た板部71の先端に設けられた規制部72とから構成されている。板部71は、眼内レンズ1が押出軸L外から押出軸L上へと移動される際に、眼内レンズ1(光学部)が通過する筒部本体60内の範囲を避けた位置であって、筒部本体60の内側の側壁に沿う位置に形成されている。一方、筒部本体60の上面側であって、規制部材70(板部71)が挿通する位置には貫通孔(図番号を省略する)が形成されており、板部71が貫通孔を挿通した状態で筒部本体60の外側の位置に、板部71の長手方向に対して所定の角度(ここでは、垂直方向)で形成された規制部72が取り付けられている。
なお、規制部材70は、図5(a)及び図6(a)に示すような眼内レンズ1の保管時には、規制部71と筒部本体60とが所定量(距離d)だけ離れるように、その長さが決定されている。なお、距離dの決定方法については前述と同様であるので、ここでの詳しい説明は省略する。一方、図5(b)及び図6(b)に示すような眼内レンズ1の使用時には、保持部材20(基台21)が引っ張られることで、筒部本体60から離れる方向に移動される。これにより、保管時に押出軸L外に位置された眼内レンズ1が押出軸L上に移動されると共に、基台21に接続されている規制部材70(板部71)が、筒部本体60の上面側に形成された貫通孔内を下方に移動するようになる。そして、規制部72が筒部本体60の上面に当接されることによって、更に、保持部材20を引き抜く方向への移動が抑制されるようになる。以上のようにすることで、筒部本体60から保持部材20が分離することが防止される。
なお、ここでは、規制部材の押込操作が完了した状態で(規制部材が筒部本体60に当接した状態)で、保持台22(22a及び22b)の先端が載置面31よりも下側(筒部本体60の貫通孔内)に位置されるようになっているが、これに限られるものではない。例えば、押出軸方向に対して後ろ側に位置する保持台22bの先端にプランジャー50の軸出しを行うための溝を設け、載置面31と略等しい高さに位置させることで、軸出し機構として使用するようにしても良い。
具体的には、保持台22bの先端(窪みが形成される範囲)の上部に、プランジャー50の外形形状に合わせた溝を形成する。そして、保持部材20が筒部本体60から離れる方向に完全に移動された状態で、保持台22aの先端を筒部本体60の貫通孔に位置させるのに対して、保持台22bの先端(溝)が載置面31の押出軸L上に位置するように、窪みが形成されている範囲にある保持台22bの先端の長さを保持台22aの先端の長さよりも長く形成する。以上のようにすることで、保持部材20の移動により眼内レンズ1の保持が解除されるとともに、プランジャー50を通過させるための溝が押出軸L上に位置されるようになり、軸出し機構として用いられるようになる。そして、プランジャー50を用いて眼内レンズ1がより安定して押されるようになる。
以上のようにすることで、術者は規制部材を押すだけで(保持部材20を移動させるだけで)押出軸L外に保管されている眼内レンズ1を簡単に押出軸上に位置させると共に、保管状態を解除できるようになる。また、保管状態で眼内レンズ1の位置を保持するための保持部材20がインジェクター100本体から外れない構成となっているため、眼内レンズ1の使用後に、インジェクターを廃棄する際の取り扱いが容易になる。更には、眼内レンズ1の保持状態が解除された状態で、保持部材20を取り付けるための貫通孔が塞がれるので、粘弾性物質又は灌流液などの流出を簡単な構成で抑えることができるようになる。
また、上記の説明では、保管時に押出軸外に位置する眼内レンズを、使用時に押出軸上へと移動させるタイプのインジェクターについて説明した。これ以外にも、本発明の構成は保管時に押出軸上に位置されるタイプのインジェクターに使用することができる。図7に眼内レンズを押出軸上で保持するタイプのインジェクター100bの構成の説明図を示す。この場合、保持台22の長さを、保管時に押出軸L上で眼内レンズを保持すると共に、使用時に保持台22の先端が貫通孔内に留まる長さに決定する。一方、規制部材40の板部42の長さを、保持部22の先端が押出軸L上から筒部本体60の貫通孔内へと移動する長さに決定する。以上のような構成によって、例えば、図7(a)に示す保管時に、保持部材20によって眼内レンズ1が押出軸L上で保持されている状態から、使用時に規制部材40が押されると、規制部材40から加えられる押圧によって、保持部材20が筒部本体60に形成された貫通孔を挿通して移動されるようになる。そして、図7(b)に示すように、規制部材40が完全に押し込まれた状態で(規制部材40が筒部本体60に当接した状態で)、保持部22の先端が筒部本体60の貫通孔内に位置されるようになる。以上のようにすることで、保管時に押出軸上で保持されている眼内レンズの保持が簡単に解除されるようになる。また、眼内レンズの使用時に、貫通孔が塞がれた状態となるので、粘弾性物質等が外部に漏れ出ることが好適に抑えられるようになる。また、使用時に保持部材20が筒部本体60から外れないようになっているので、インジェクターを廃棄する際の取り扱いも容易になる。
また、本発明は上記の構成に限られるものではない。筒部本体とは別部材にて保持されている眼内レンズの保持状態を押込操作で解除すると共に、眼内レンズが押出軸上に押し込まれて使用可能な状態とされたときもインジェクター本体と保持部材とが一体化される構成であれば良い。
眼内レンズ挿入器具の外観概略図である。 眼内レンズ挿入器具の概略断面図である。 押出部材の構成の説明図である。 眼内レンズ挿入器具の保持状態の解除動作の説明図である。 第2実施形態の眼内レンズ挿入器具の断面の模式図である。 第2実施形態の眼内レンズ挿入器具の保持状態の解除動作の説明図である。 眼内レンズが押出軸上で保持される場合の眼内レンズ挿入器具の動作の説明図である。
1 眼内レンズ
10 挿入部
20 保持部材
22 保持台
31 載置面
40、70 規制部材
50 押出部材
60 筒部本体

Claims (4)

  1. 軟性の眼内レンズを小さく折り畳むための内壁を有し、眼球の切開創から折り畳まれた前記眼内レンズを挿入するための挿入部と,
    該挿入部が先端に設けられた筒部本体であって、押出軸上に置かれた前記眼内レンズを押し出すための押出手段が軸方向に進退移動可能に設けられた筒部本体と、
    前記眼内レンズを応力を加えない状態で保持するための保持部材であって、前記筒部本体に対して上下方向に移動可能に設けられ該移動により前記眼内レンズの保持を解除するための保持部材と、
    前記眼内レンズの保持が解除された後の前記保持部材のさらなる前記移動を規制し前記筒部本体から前記保持部材が分離することを防止するための規制部材と、
    を備えることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  2. 請求項1の眼内レンズ挿入器具において、
    前記保持部材は前記眼内レンズを押出軸外で保持すると共に前記筒部本体に対する前記移動により前記眼内レンズを前記押出軸外から押出軸上に位置させ、
    前記規制部材は、前記保持部材の前記移動により前記眼内レンズを押出軸上に位置させた後の前記保持部材のさらなる前記移動を規制することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  3. 請求項2の眼内レンズ挿入器具において、
    前記規制部材は前記筒部本体に対して所定間隔だけ離れた状態で前記保持部材と連結され前記保持部材に対して所定の押圧を加えるための押圧部材として用いられるとともに,前記押圧による前記保持部材の移動により前記眼内レンズが押出軸上に位置した状態で前記筒部本体に当接するように構成されていることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
  4. 請求項3の眼内レンズ挿入器具において、
    前記保持部材の一部は前記眼内レンズを載置するための保持台からなり、該保持台は前記筒部本体に形成された貫通孔を介して前記眼内レンズを前記筒部本体内で載置し、前記保持部材の移動により前記保持台の先端が前記貫通孔内に位置することによって前記眼内レンズを押出軸上に位置させることを特徴とする眼内レンズ挿入器具。
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