JP2012245328A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機において、メイン基板からサブ基板へコマンドを送るためにコマンド送信用のバッファとして用いているFIFOのデータを、電源断時に退避させ、電源投入時に復帰させることで、電源断によってもコマンドが失われることのないようにする。
【解決手段】送信データレジスタ(FIFO)のデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部とを備え、電源投入時に、電源断におけるコマンドを再度、送信データレジスタにセットするようにしたので、電源断によりコマンドが消滅することがなくなる。メイン基板からサブ基板へ送るコマンドに関して電源断時のバックアップを行うことができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、メイン基板からサブ基板へ送るコマンドによる通信機能を備えるスロットマシンなどの遊技機に関する。
従来から外周面に図柄が配列された複数の回胴を備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、遊技媒体(メダル)に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の回転開始操作を契機として、内部抽選を行うとともに複数の回胴の回転を開始させ、遊技者の停止操作契機として、内部抽選の結果に応じた態様で複数の回胴を停止させる制御を行っている。そして、遊技の結果は、複数の回胴が停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって判定され、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどが行われる。
遊技機は、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに予め定められたコマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき所定の処理を実行するサブ基板と、サブ基板により制御される液晶表示装置などの演出手段とを備える。メイン基板は、サブ基板へ、メダルの投入やベットボタン操作、スタートレバー操作、ストップボタン操作などの各種遊技操作を行ったときにコマンドを送信するとともに、内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うときにもコマンドを送信する。
特開平7−001795号公報
メイン基板からサブ基板へのコマンド送信はシリアル伝送で行われている。このため、生成したコマンドを一度バッファ(レジスタ)に格納し、そこからシフトレジスタへ送ってパラレル−シリアル変換を行っている。CPUで直接コマンドをシフトレジスタに書き込むようにすると、シフトレジスタの動作中は書き込みができないためにCPUが待たされることになり処理効率が悪くなる。このためバッファが使用されている。このバッファの入力側はCPUの制御を受け、出力側はシフトレジスタに接続されているが、両者の動作は同期していない。書き込みと読み出しが同期していないときに用いられるバッファとしてFIFO(First In First Out)がある。これは書き込まれたデータを書き込まれた順番で順次読み出すことのできるバッファであり、同期していないサブシステムの間でデータをやり取りする際にしばしば使用されるものである。FIFOは、メイン基板からサブ基板へのコマンド送信のためのバッファ用のデバイスとして好適なものである。
ところで、遊技機では、クリアボタンを押さずに電源投入したときは、電源断直前の状態に復帰するようになっている。すなわち、電源をオンオフしても当選フラグなどの遊技機の状態は変わらない。
しかし、電源断によりコマンド送信用のバッファ(FIFO)の内容は失われ、それがバックアップされることはない。RAMなどのメモリのデータであれば、電源断となってから実際に電源電圧が低下してCPUの動作が停止するまでの間にバックアップされ、電源投入時にバックアップされたデータをメモリに展開することで電源断直前の状態に復帰できるが、コマンド送信用のバッファ(FIFO)についてはそのようなことは行われない。一般的に、FIFOは入力端と出力端の2つの端子しか備えず、FIFO内部の複数のレジスタ(ラッチ)それぞれのデータをバックアップする手段を備えていない。このため、メイン基板からサブ基板への送信コマンドについてはバックアップされておらず、電源オフによりコマンドは失われる。従来の遊技機では、コマンドに関しては電源断直前の状態に復帰することができなかった。
この発明は、コマンド送信用のバッファについても電源断時のバックアップを行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、予め定められたコマンドを送信するコマンド送信部を含み、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに前記コマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき予め定められた処理を実行するサブ基板とを備える遊技機において、
前記コマンド送信部は、送信する前記コマンドを受け入れるコマンドレジスタと、受け入れた順番で複数の前記コマンドを記憶するとともに、受け入れた順番に従って出力する送信データレジスタと、前記送信データレジスタから前記コマンドの出力を受けてこれを前記サブ基板へ送信する送信用シフトレジスタと、前記送信データレジスタのデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部と、電源断を検知する電源断検知部と、電源投入を検知する電源投入検知部とを備え、
前記電源断退避データメモリは、電源断でも記憶しているデータが失われることのない記憶装置であり、
前記制御部は、
前記電源断検知部により電源断を検知したとき、前記送信データレジスタ読出部により前記送信データレジスタのデータを読み出し、
前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶し、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリからデータを読み出し、
読み出したデータを送信すべきコマンドとして前記コマンドレジスタにセットする、ものである。
前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
前記送信データレジスタ読出部は、前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを出力する第2セレクタを含み、
前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
前記制御部は、
前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記読出ポインタを参照して前記コマンドの出力の順番を取得し、これに従って前記第2セレクタにより前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを前記電源断退避データメモリに順番に書き込み、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリから前記コマンドをその書き込んだ順番で読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ようにしてもよい。
前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
前記送信データレジスタ読出部は、前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを出力する第2セレクタを含み、
前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
前記制御部は、
前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記第2セレクタにより前記複数のレジスタのいずれかを選択して読み出すとともに、前記読出ポインタの内容を読み出してこれに基づき読み出した前記コマンドの順番を判定し、読み出した前記コマンドと前記コマンドの順番を組にして前記電源断退避データメモリに書き込み、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリの前記順番を調べ、当該順番に従って前記コマンドを読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ようにしてもよい。
前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
前記送信データレジスタ読出部は、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタそれぞれに対応する退避用レジスタを複数備え、
前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
前記制御部は、
前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶することに代えて、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタのデータを前記複数の退避用レジスタへそれぞれ転送し、
前記読出ポインタの内容を前記電源断退避データメモリに記憶し、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリに記憶された前記読出ポインタの内容を読み出してこれに基づき退避した前記コマンドの順番を判定し、当該順番に従って前記複数の退避用レジスタから前記コマンドを読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ようにしてもよい。
この発明は、予め定められたコマンドを送信するコマンド送信部を含み、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに前記コマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき予め定められた処理を実行するサブ基板とを備える遊技機において、
前記コマンド送信部は、前記コマンドを受け入れた順番で出力する送信データレジスタと、前記送信データレジスタから前記コマンドの出力を受けてこれを前記サブ基板へ送信する送信用シフトレジスタと、前記送信データレジスタのデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部と、電源断を検知する電源断検知部と、電源投入を検知する電源投入検知部と、前記電源断退避データメモリのデータを前記送信データレジスタにセットする送信データレジスタ書込部とを備え、
前記電源断退避データメモリは、電源断でも記憶しているデータが失われることのない記憶装置であり、
前記制御部は、
前記電源断検知部により電源断を検知したとき、前記送信データレジスタ読出部により前記送信データレジスタのデータ及びその送信の順番の情報を読み出し、
前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータ及びその送信の順番の情報を前記電源断退避データメモリに記憶し、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリからデータ及びその送信の順番の情報を読み出し、
前記送信データレジスタ書込部により読み出したデータ及びその送信の順番の情報を前記送信データレジスタにセットする、ものである。
前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
前記送信データレジスタ読出部及び前記送信データレジスタ書込部は、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタそれぞれに対応する退避用レジスタを複数備え、
前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
前記制御部は、
前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶することに代えて、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタのデータを前記複数の退避用レジスタへそれぞれ転送し、
前記読出ポインタの内容を前記電源断退避データメモリに記憶し、
前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記複数の退避用レジスタのデータを前記送信データレジスタの前記複数のレジスタへそれぞれ転送し、
前記電源断退避データメモリから前記読出ポインタの内容を読み出してこれを前記読出ポインタにセットする、ようにしてもよい。
この発明によれば、送信データレジスタのデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部とを備えたので、メイン基板からサブ基板へ送るコマンドに関して電源断時のバックアップを行うことができる。これにより電源断によりコマンドが消滅することがなくなる。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンのブロック図である。 発明の実施の形態に係るコマンド送信部のブロック図である。 遊技機の概略処理フローチャートである。 コマンド送信に係るコマンドセット処理である。 コマンド送信部の動作説明図である。 発明の実施の形態に係るコマンド送信部の動作説明図である。 発明の実施の形態に係る電源断処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る状態復帰処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る退避データの説明図である。 発明の実施の形態に係る他の退避データの説明図である。 発明の実施の形態に係るコマンド送信部の詳細ブロック図である。 発明の実施の形態に係る他のコマンド送信部の詳細ブロック図である。 発明の実施の形態に係る他のコマンド送信部のブロック図である。 発明の実施の形態に係る他のコマンド送信部の詳細ブロック図である。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つの回胴のそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の上側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回胴からなるリール(回胴)ユニット203が設置されている。リールユニット203は、外周面に複数種類の図柄が配列されている3つの回胴(第1回胴〜第3回胴)を備えている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転回胴の図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の左側には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。図示しないが、スロットマシンは商用電源(AC100V)から直流電源(+5Vなど)を発生するための電源部を備える。
スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、回胴の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
メイン基板10には、ベットスイッチBET、スタートスイッチ134,ストップボタン140,リール(回胴)ユニット203、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これら80、81、82は前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
液晶制御基板200には、図1の液晶表示装置LCDが接続されている。なお、これ以降の説明において、特に断らない限り、液晶表示装置LCDは液晶制御基板200と液晶表示装置LCDの両方を指すものとする(別の言い方をすれば、液晶表示装置LCDは液晶制御基板200を含むものとする)。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダルセンサS1及びS2が接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダルセンサS1及びS2が設けられている。メダルセンサS1及びS2は、メダルセレクタ1に設けられた図示しないメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している)。2つのメダルセンサS1とS2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
リールユニット203は、3つの回胴40a〜40cと、これらをそれぞれ回転させるステッピングモータ155a〜155cと、それらの位置をそれぞれ検出する回胴位置検出器159a〜159cとを備える(なお、ステッピングモータ155a〜155cを単にモータ155あるいはモータと記すことがある)。
ホッパ駆動部80は、ホッパ81を回転駆動して、メイン基板10によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。遊技機は、メダルを1枚払い出す毎に作動するメダル検出部82を備えており、メイン基板10は、メダル検出部82からの入力信号に基づいてホッパ81から実際に払い出されたメダルの数を管理することができる。
投入受付部1050は、メダルセレクタ1のメダルセンサS1とS2の出力を受け、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートスイッチ134に対する第1回胴〜第3回胴の回転開始操作を許可する処理を行う。なお、スタートスイッチ134の押下操作が、第1回胴〜第3回胴の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。また、遊技状態に応じて規定投入数を設定し、通常状態およびボーナス成立状態では規定投入数を3枚に設定し、ボーナス状態では規定投入数を1枚に設定する。
メダルが投入されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度として、投入されたメダルをベット状態に設定する。あるいは、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットスイッチBETが押下されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度して、クレジットされたメダルをベット状態に設定する。メダルの投入を受け付けるかどうかは、メイン基板10が制御する。スタートスイッチ134が押下され各回胴の回転が開始した時点(遊技開始時点)から3つのストップスイッチ140が押下され各回胴の回転が停止した時点(入賞した場合はメダル払い出しが完了した時点)(遊技終了時点)の間であって、メダルの投入を受け付ける状態になっていないときは(許可されていないときは)、メダルを投入してもメダルセンサS1、S2でカウントされず、そのまま返却される。同様に、メイン基板10は、メダルの投入を受け付ける状態か否かに応じて、ベットスイッチBETの有効/無効を制御する。また、前記遊技終了時点から前記遊技開始時点までの間でベットスイッチBETは有効となるが、これ以外の期間においては(BETスイッチの押下が許可されていないときは)、ベットスイッチBETを押下しても、それは無視される。
メイン基板10は、乱数発生手段1100を内蔵する。乱数発生手段1100は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段1200は、遊技者がスタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う。すなわち、メイン基板10のメモリ(図示せず)に記憶されている抽選テーブル(図示せず)を選択する抽選テーブル選択処理、乱数発生手段1100から得た乱数の当選を判定する乱数判定処理、当選の判定結果で大当たりなどに当選したときにその旨のフラグを設定する抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、図示しない記憶手段(ROM)に格納されている複数の抽選テーブル(図示せず)のうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役(ベル、チェリー)、レギュラーボーナス(RB:ボーナス)、およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役が対応づけられている。また、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ無抽選状態、リプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態が設定可能とされる。
乱数判定処理では、スタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、遊技毎に前記乱数発生手段(図示せず)から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について前記抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。抽選フラグの設定情報は、記憶手段(RAM)に格納される。
入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されていることがある。この場合、前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、レギュラーボーナス(RB)およびビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。
すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でレギュラーボーナスに当選すると、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態を、レギュラーボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行い、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このときメイン基板10は、内部抽選機能により、レギュラーボーナスやビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、レギュラーボーナスおよびビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているレギュラーボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定し、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
回胴制御手段1300は、遊技者のスタートスイッチ134の押下操作(回転開始操作)によるスタート信号に基づいて、第1回胴〜第3回胴をステッピングモータにより回転駆動させ、第1回胴〜第3回胴の回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態において回転中の回胴にそれぞれ対応する3つのストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可する制御を行うとともに、ステッピングモータにより回転駆動されている第1回胴〜第3回胴を抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
また、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者が3つのストップボタン140を押下することにより、その回胴停止信号に基づいて、リールユニット203のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1回胴〜第3回胴の各回胴を停止させる制御を行う。
すなわち、回胴制御手段1300は、3つのストップボタン140の各ボタンが押下される毎に、第1回胴〜第3回胴のうち押下されたボタンに対応する回胴の停止位置を決定して、決定された停止位置で回胴を停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている停止制御テーブル(図示せず)を参照して3つのストップボタンの押下タイミングや押下順序等(停止操作の態様)に応じた第1回胴〜第3回胴の停止位置を決定し、決定された停止位置で第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップボタン140の作動時点における第1回胴〜第3回胴の位置(押下検出位置)と、第1回胴〜第3回胴の実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。抽選フラグの設定状態に応じて、第1回胴〜第3回胴の停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されることもある。
遊技機では、リールユニット203がフォトセンサからなるインデックスセンサを備えており、回胴制御手段1300は、回胴が1回転する毎にインデックスセンサで検出される基準位置信号に基づいて、回胴の基準位置(インデックスセンサによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在の回胴の回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、ストップスイッチ140の作動時における回胴の位置を、回胴の基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
回胴制御手段1300は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とを回胴を停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)回胴を停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)回胴を停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタン140の押下タイミング、押下順序、既に停止している回胴の停止位置(表示図柄の種類)などに応じて各回胴の停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このように、メイン基板10は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1回胴〜第3回胴を停止させる制御を行っている。
遊技機では、第1回胴〜第3回胴が、ストップボタン140が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中の回胴を停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各回胴の停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタン140の押下時点から各回胴が停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。
入賞判定手段1400は、第1回胴〜第3回胴の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1回胴〜第3回胴の全てが停止した時点で入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
入賞判定手段1400は、その判定結果に基づいて、入賞時処理を実行する。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合にはホッパ81を駆動してメダルの払出制御処理が行われるか、あるいはクレジットの増加され(規定の最大枚数例えば50枚まで増加され、それを超えた分だけ実際にメダル払い出される)、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理が行われ、ビッグボーナスやレギュラーボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段1500は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパ駆動部80でホッパ81を駆動して払い出させる。この際に、ホッパ81に内蔵される図示しないモータに電流が流れることになる。
メダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパ81によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段(RAM)のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段1600は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的にベット状態に設定される自動投入処理が行われ、遊技機が前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技における回転開始操作(遊技者によるスタートスイッチ134の押下操作)を待機する状態に設定される。リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態、およびリプレイの当選確率が約1/6に設定されるリプレイ高確率状態という複数種類の抽選状態を設定可能とされている。リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
また、メイン基板10は、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる制御を行うことがある(遊技状態移行制御機能)。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、通常状態における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合、ビッグボーナスが入賞するまでビッグボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持され、通常状態における内部抽選でレギュラーボーナスが当選した場合、レギュラーボーナスが入賞するまでレギュラーボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持される。ボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数を超えるメダルが払い出されると、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
10CGは、サブ基板20へ送るコマンドを送信するコマンド送信部である。このコマンドには、当選役の情報に関するコマンド、メダル投入枚数やクレジット枚数(貯留枚数)の情報に関するコマンドなどがある。これらは公知であるので、その説明は省略する。コマンド送信部10CGは、具体的には、メイン基板10に搭載されたROMに予め書き込まれたプログラムをCPUが実行することで実現される。
サブ基板20は、メイン基板10からのコマンドに従い、例えば、予め定められた画面を液晶表示装置LCDに表示させるためのコマンド(液晶表示装置用コマンド、描画コマンド)を生成する。
20CRは、メイン基板10から受けたコマンドを受信するコマンド受信部である。コマンド受信部20CRは、具体的には、サブ基板20に搭載されたROMに予め書き込まれたプログラムをCPUが実行することで実現される。
図4は、発明の実施の形態に係るコマンド送信部10CGのブロック図である。
101は、送信する前記コマンドを受け入れるコマンドレジスタである。コマンドレジスタ101は、コマンドを受けたらすぐに送信データレジスタ102へ送る。コマンドレジスタ101はひとつのコマンドを一時的に蓄えるものである。
コマンドは、所定ビットのひとまとまりのデータ、例えば8ビット単位のデータのセットであって、所定のコマンド体系に基づき作成されているものである。
102は、受け入れた順番で複数のコマンドを記憶するとともに、受け入れた順番に従って出力する送信データレジスタである。送信データレジスタ102の内部構造については後述する。
103は、送信データレジスタ102からコマンドの出力を受けてこれをサブ基板20へ送信する送信用シフトレジスタである。
104は、送信データレジスタ102のデータを読み出す送信データレジスタ読出部である。
なお、送信データレジスタ読出部104が読み出すものは複数のコマンドであるが、ここではデータと表記することにする。一般的に、データは2値のデジタルデータのことであるが、複数のコマンドをまとめて指すときにデータと表記する。
105は、送信データレジスタ読出部104により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリである。電源断退避データメモリ105は、電源断でも記憶しているデータが失われることのない記憶装置である。例えば、フラッシュメモリのような不揮発性記憶素子であり、あるいは停電時にバッテリから電流の供給を受けるCMOSメモリである。
106は、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部である。制御部106は、電源断検知部107により電源断を検知したとき、送信データレジスタ読出部104により送信データレジスタ102のデータを読み出し、送信データレジスタ読出部104により読み出したデータを電源断退避データメモリ105に記憶し、電源投入検知部108により電源投入を検知したとき、電源断退避データメモリ105からデータを読み出し、読み出したデータを送信すべきコマンドとして前記コマンドレジスタにセットする。
107は、電源断を検知する電源断検知部である。
108は、電源投入を検知する電源投入検知部である。
遊技機の電源スイッチがオンからオフにされると、図示しない電源部から電源断予告信号が出力される。この信号はCPUに対して、例えば割り込みをかけるものである。電源断検知部107は電源断予告信号を受けるものである。あるいは、電源断予告信号を発生する回路である。電源断予告信号を発生する回路として、電圧比較器(コンパレータ)を用いることができる。所望の電圧(例えば18V)の電池を用意しておき、この電圧とDC24Vの電源電圧を比較することで電源断予告信号を発生させることができる。この種の回路は公知であるので、詳しく説明しない。電源電圧を監視するための市販の専用ICもあるので、それを用いることもできる。あるいは、電源スイッチと連動するスイッチ(あるいは接点)を用いて電源断予告信号を発生するようにしてもよい。
電源投入検知部108は、例えば電源スイッチのオンを検知する装置(電源スイッチと連動するスイッチあるいは接点)である。電源断予告信号と同様に電圧比較器(コンパレータ)を用いて電源投入を検知することもできる。あるいは、電源電圧を監視するための市販の専用ICを使用してもよい。
電源スイッチがオンからオフにされても電源電圧はすぐには低下せず、電源スイッチのオフからしばらく時間が経ってから電源電圧がゼロになる。電源部や各回路に設けられているコンデンサ等の部品のために即時に電圧がゼロになることはない。したがって、CPUは電源断信号を受けてから電圧低下により動作を停止するまでの間に、一定の処理を行うことができる(例えば、図5のS2の電源断処理)。
図5は、遊技機のメイン基板10の概略処理フローチャートである。同図は本発明の実施の形態の動作を説明する上で必要な処理のみを示していて、他の処理の表示は省略している。
電源オンの間は、遊技機は所定の遊技処理を行っていて、これに伴いメイン基板10(特に送信用シフトレジスタ103)がコマンド送信処理(S1)を行っている。これは当選役の情報に関するコマンドやメダル投入枚数、クレジット枚数に関する情報のコマンドなどをサブ基板20へ送る処理である。具体的にどのようなコマンドを送るか、そのプロトコル、当該コマンドでどのような処理を行うかは公知であるので、その説明は省略する。
ホール店員が遊技機のスイッチをオフにするとメイン基板10により電源断処理が実行される(S2)。なお、人による操作については図中点線で示している。電源断処理は、公知の電源断予告信号を受けて割り込み処理を行い、そのときの当選フラグなど(当選役の情報)のメモリの内容をバッテリバックアップされたメモリあるいは不揮発性メモリに書き込むものである。電源断になってもこの処理を行う間は電源電圧が低下せず、所定のバックアップ処理の実行が可能になっている。電源断処理の後に電源が切断される(電源電圧が低下する)。
ホール店員が遊技機のスイッチをオンにすると電源電圧が上昇し、処理が開始される。まず、メイン基板10により状態復帰処理が実行される(S3)。状態復帰処理は、バックアップされているデータを遊技処理で通常使用するメモリ領域に展開し、電源断直前の状態に戻すための処理である。
図6は、図5のコマンド送信処理(S1)の一部であるコマンドセット処理を示す。メイン基板10は、生成したコマンドをコマンドレジスタ101にセットすることでサブ基板20へ送信する。
コマンドがどのようなステップを経て送信されるかについて、図7及び図8を参照して説明を加える。図7は送信データレジスタ102が空の場合を示し、図8は送信データレジスタ102に先にいくつかのコマンドが保持されているが、一杯となっておらずコマンド書き込み可能な場合を示す。なお、一杯の場合は書き込みが禁止される。
図7(a)は、図6のS10によりコマンドAがコマンドレジスタ101にセットされた状態を示す。送信データレジスタ102がデータを受け入れ可能であれば、言い換えれば一杯でなければ(FIFOフルでなければ)、コマンドAは速やかに送信データレジスタ102へ送られる。
図7(b)は、コマンドAを受け取った送信データレジスタ102の動作を示す概念図である。送信データレジスタ102はその内部に複数のコマンドを保持することができる。送信データレジスタ102が空であれば、その入力端(図の左側)に入力されたコマンドAは速やかに出力端(図の右端)へ移動し、送信用シフトレジスタ103により取り出しが可能になる。図7(b)の状態においてその旨を知らせる信号が送信用シフトレジスタ103へ送られる。
当該信号を受けて、送信用シフトレジスタ103は、送信データレジスタ102の出力端からコマンドAを取り出す。このときの状態を図7(c)に示す。そして、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとしてサブ基板20へ送信する。
なお、図7(a)(c)では送信データレジスタ102が空であるから、このとき電源断となってもコマンドが失われることはない。図7(a)では、コマンドAが退避処理によりバックアップされ、図7(c)では、電源電圧が完全に低下するまでの間にコマンド送信を完了することができる。これに対し、図7(b)の場合は図9の処理によりコマンドがバックアップされるのでそれが失われることはない(言い方を変えると図9の処理を行わないと図7(b)の場合は送信データレジスタ102のコマンドが失われる)。
図8(a)は、図6のS10によりコマンドDがコマンドレジスタ101にセットされた状態を示す。送信データレジスタ102には、既にコマンドA〜Cが保持されている。送信データレジスタ102がデータを受け入れ可能であれば、コマンドDは速やかに送信データレジスタ102へ送られる。
図8(b)は、コマンドDを受け取った送信データレジスタ102の動作を示す概念図である。入力端(図の左側)に入力されたコマンドDは速やかに出力端(図の右端)の方へ移動する。同時に出力端にあったコマンドAが送信用シフトレジスタ103へ送られる。このため、送信データレジスタ102にはコマンドB,C,Dの順番でデータが保持される。この順番は書き込まれた順番である。送信データレジスタ102は、その入力端と出力端で同時に書き込みと読み出しが可能であり、コマンドDの書き込みとコマンドAの読み出しは同時に行い得る。
図8(b)の状態おいて電源断となると、制御部106の制御のもとで送信データレジスタ読出部104により、送信データレジスタ102のコマンドB,C,Dが電源断退避データメモリ105に退避(バックアップ)される。なお、図7の場合と同様に、コマンドAは電源断後に送信され、コマンドEはバックアップされる。
そして、電源投入時の状態復帰処理(S3)において、制御部106の制御により電源断退避データメモリ105からバックアップデータが読み出されてコマンドレジスタ101に書き込まれることにより、退避されたコマンドB,C,Dが送信データレジスタ102に復帰する(コマンドB,C,Dはこの順番でコマンドレジスタ101に書き込まれ、この順番で送信データレジスタ102に再び配置される。コマンドEは、コマンドB,C,Dの後にコマンドレジスタ101に書き込まれる)。この状態を図8(c)に示す。
図9は、電源断処理のフローチャートである。
S20:制御部106の制御により送信データレジスタ読出部104が送信データレジスタ102の内容を読み込む。
S21:制御部106が、未送信コマンドがあるかどうか判定する。
図7(a)(c)の状態では未送信コマンドはなく(NO)、図7(b)、図8(b)の状態では未送信コマンドがあり(YES)となる。ありのときはS22の処理を行う。
S22:制御部106の制御により送信データレジスタ読出部104で読み込んだ未送信コマンドを電源断退避データメモリ105に保存する。
図8(b)の例ではコマンドB〜Dが保存される。
電源断退避データメモリ105におけるデータ(コマンド)の保存形式の例を図11及び図12に示す。コマンドそのものとともにその送信の順番も併せて保存する必要があるので、例えば図11のようにメモリのアドレスの順番に従って、送信の順番でコマンドB,C,Dを保存する。あるいは、コマンドと、これに対応付けてコマンドの送信の順番をセットで保存する。
S23:制御部106が送信データレジスタ102をクリアする。
図10は、状態復帰処理のフローチャートである。状態復帰処理は電源投入直後に行われる。
S30:制御部106が電源断退避データメモリ105から未送信コマンドを読み出す。
図8の例ではコマンドB,C,Dを読み出す。
S31:制御部106が読み出した未送信コマンドをコマンドレジスタ101にセットする。
これにより退避したコマンドが送信データレジスタ102に再び取り込まれ、図8(c)のように電源断直前の状態に復帰する。コマンドレジスタ101にセットする順番は電源断直前における送信の順番でなければならない。図11の例ではメモリのアドレスの順で、図12の例では順番の若い順でコマンドをコマンドレジスタ101にセットする。コマンドEは、通常の復帰処理により、コマンドB,C,Dがセットされた後にコマンドレジスタ101にセットされる(通常の復帰処理は公知であるのでその説明は省略する)。
発明の実施の形態によれば、メイン基板からサブ基板へ送るコマンドに関して電源断時のバックアップを行うことができ、電源断によりコマンドが消滅することがなくなる。コマンド送信中に電源断となっても、次回起動時に未送信のコマンドを送信することができ、演出等の動作に不都合が生じることがない。
次に、より具体的な構成についていくつか例を挙げて説明を加える。
図13は、送信データレジスタ読出部104を、複数のレジスタの出力のいずれかを選択して読み出すセレクタで構成した例を示す。なお、図13は読み出し動作を行う部分のみを示し、書き込み動作を行う部分の表示は省略している(図14、図16も同様)。
R1〜RNは、送信データレジスタ102を構成するN個(N=2,3,・・・)のレジスタである。複数のレジスタR1〜RNは、送信順に配列されている。複数のレジスタR1〜RNは、それぞれコマンドを記憶する。レジスタR1〜RNの全てがコマンドを保持しているとき一杯(FIFOフル)となり、それら全てがコマンドを保持していないとき空(FIFOエンプティ)となる。
Pは、複数のレジスタR1〜RNに記憶されたコマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタである。
SEL1は、読出ポインタPの出力に従って複数のレジスタR1〜RNのいずれかを選択し、選択されたレジスタのコマンドを送信用シフトレジスタ103へ出力する第1セレクタである。
ポインタ(pointer)とは、一般的に、つぎにアクセスすべきレコードの番地を保持する命令あるいはそのためのメモリの領域やレジスタのことである。ポインタが進むとは、ポインタの内容を更新して次の番地を示すようになることである。読出ポインタPは、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とともにコマンドを保持している最後のレジスタの情報を保持している。あるいは、読出ポインタPは、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とともにコマンドを保持しているレジスタの数の情報を保持している。
なお、図13とは異なる構成を採用することもできる。例えばリングバッファにより送信データレジスタを構成することもできる。
リングバッファとは、バッファを環状で管理、運用する制御手法及びこれにより実現されるバッファのことである。リングバッファは、ある一定の領域のメモリを確保しておき、その範囲内を「環」であるように扱う。例えば、当該「環」を一方方向に回るものとするとともに、リードポインタ(読み出し用のポインタ)とライトポインタ(書き込み用のポインタ)を変数として用意する。リングバッファに書き込むと、ライトポインタが進む。リードポインタは、ライトポインタの示す位置まで読み出すことができる。またライトポインタは、リードポインタを通り越すことは出来ない。書き込みは、現在のライトポインタからバッファに書きはじめる。書いたらライトポインタを一つ進めるが、それがリードポインタと一致する場合はバッファが一杯であるので、書くことはできない。読み出しは、リードポインタから順次読み出す。ライトポインタと一致した時点で全てを読み終えたとして終了する。ライトポインタ、リードポインタ、いずれもバッファの最後まで至った場合は、先頭のアドレスに戻す。これが、概念的にあたかも環であるかのようにして処理されるゆえんである。
SEL2は、送信データレジスタ102の複数のレジスタR1〜RNの出力のいずれかを選択し、選択したレジスタからコマンドを読み出して出力する第2セレクタである。第2セレクタSEL2は、送信データレジスタ読出部104を構成する。
図13では、制御部106が、送信データレジスタ102の読出ポインタPの内容を読み出せるように構成されている。すなわち、制御部106は、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とコマンドを保持している最後のレジスタの情報(あるいは、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とコマンドを保持しているレジスタの数の情報)を読み出すことができる。
制御部106は、次の処理を行う。
(1)電源断検知部107により電源断を検知したとき、送信データレジスタ102のデータを読み出す。このとき、読出ポインタPを参照してコマンドの出力の順番を取得し、これに従って第2セレクタSEL2により複数のレジスタR1〜RNのいずれかを選択し、選択したレジスタのコマンドを電源断退避データメモリ105に順番に書き込む。この処理によれば、図11のように退避データが書き込まれる。
(2)電源投入検知部108により電源投入を検知したとき、電源断退避データメモリ105からコマンドをその書き込んだ順番で読み出してコマンドレジスタ101にセットする。
なお、上記(1)(2)に代えて次の処理を行うようにしてもよい。
(1’)電源断検知部107により電源断を検知したとき、送信データレジスタ102のデータを読み出す。このとき、第2セレクタにより複数のレジスタR1〜RNのいずれかを選択して読み出すとともに、読出ポインタPの内容を読み出してこれに基づき読み出したコマンドの順番を判定し、読み出したコマンドとコマンドの順番を組にして電源断退避データメモリ105に書き込む。この処理によれば、図12のように退避データが書き込まれる。
(2’)電源投入検知部108により電源投入を検知したとき、電源断退避データメモリ105の順番を調べ、当該順番に従ってコマンドを読み出してコマンドレジスタ101にセットする。
図14は、送信データレジスタ読出部104を、複数のレジスタR1〜RNの出力をそれぞれ読み出すラッチ(退避用レジスタ)L1〜LNで構成した例を示す。図14において、図13と同一相当部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
L1〜LNは、送信データレジスタ102の複数のレジスタR1〜RNそれぞれに対応して同じ数だけ設けられた退避用レジスタ(ラッチ)である。ラッチL1〜LNは、データレジスタ読出部104を構成する。
BATは、データレジスタ読出部104のラッチL1〜LNが電源断でもデータを保持できるようにするためのバックアップ電源である。なお、ラッチL1〜LNを不揮発性メモリで構成するときは、バックアップ電源は不要である。
図14でも、制御部106が、送信データレジスタ102の読出ポインタPの内容を読み出せるように構成されている。
制御部106は、次の処理を行う。
(1)電源断検知部107により電源断を検知したとき、送信データレジスタ102のレジスタR1〜RNそれぞれのデータ(コマンド)をラッチL1〜LNへ転送する。図14の例では、ラッチL1〜LNの入力端がレジスタR1〜RNの出力端に接続されているので、制御部106からの取込命令により一斉にデータ転送を行う。取込命令は、電源断処理において発生する。それとともに、制御部106は、読出ポインタPの内容を電源断退避データメモリ105に記憶する。すなわち、制御部106は、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とコマンドを保持している最後のレジスタの情報(あるいは、次に読み出すべき最初のレジスタの位置とコマンドを保持しているレジスタの数の情報)を電源断退避データメモリ105に記憶する。図14の例では、コマンドそのものは電源断退避データメモリ105に記憶されない。
(2)電源投入検知部108により電源投入を検知したとき、電源断退避データメモリ105に記憶された読出ポインタの内容を読み出してこれに基づき退避したコマンドの順番を判定し、当該順番に従って複数の退避用レジスタから前記コマンドを読み出して前記コマンドレジスタにセットする。例えば、レジスタR1、R2、R3にコマンドB,C,Dが保持されていたとき、制御部106はラッチL1,L2,L3の順番でコマンドを読み出してコマンドレジスタ101に書き込む。
図15は、図4とは異なるコマンド送信部のブロック図を示す。図4の同一相当部分については同一符号を付してその説明は省略する。
109は、電源断退避データメモリ105のデータ及びその送信の順番の情報を送信データレジスタ102にセットする送信データレジスタ書込部である。
図15では、コマンドレジスタ101ではなく、送信データレジスタ102にデータを直接セットしている。このデータは複数のコマンドを含むものであるから、その送信の順番の情報を併せてセットする必要がある。この順番の情報は退避の際に、データとともに送信データレジスタ102から電源断退避データメモリ105に記憶される。
図16は、図15の具体的な構成を示すブロック図である。図14の同一相当部分には同一符号を付してその説明は省略する。
図16の構成を用いた図15においては、送信データ読出部104と送信データ書込部109は共通のラッチL1〜LNで構成されている。言い換えれば、ラッチL1〜LNは送信データ読出部104と送信データ書込部109の両方の機能を果たしている。レジスタR1〜RNの出力端にラッチL1〜LNの入力端が接続されるとともに、ラッチL1〜LNの出力端にレジスタR1〜RNの入力端が接続されている。
制御部106は、次の処理を行う。
(1)電源断検知部107により電源断を検知したとき、送信データレジスタ102のレジスタR1〜RNそれぞれのデータ(コマンド)をラッチL1〜LNへ転送する。図16の例では、ラッチL1〜LNの入力端がレジスタR1〜RNの出力端に接続されているので、制御部106からの取込命令により一斉にデータ転送を行う。取込命令は、電源断処理において発生する。それとともに、制御部106は、読出ポインタPの内容を電源断退避データメモリ105に記憶する。図16の例では、コマンドそのものは電源断退避データメモリ105に記憶されない。
(2)電源投入検知部108により電源投入を検知したとき、
送信データレジスタ読出部104/送信データレジスタ書込部105のラッチL1〜LNそれぞれのデータ(コマンド)を送信データレジスタ102のレジスタR1〜RNへ転送する。図16の例では、レジスタR1〜RNの入力端がラッチL1〜LNの出力端に接続されているので、制御部106から送信データレジスタ102への取込命令により一斉にデータ転送を行う。取込命令は、状態復帰処理において発生する。
これに加えて、制御部106は電源断退避データメモリ105に記憶された読出ポインタの内容を読み出し、これを送信データレジスタ102の読出ポインタPへ転送する。
以上の処理により、複数のコマンドとこれらの送信の順番が電源断の直前の状態に復帰したことになる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
10 メイン基板
20 サブ基板
101 コマンドレジスタ
102 送信データレジスタ
103 送信用シフトレジスタ
104 送信データレジスタ読出部
105 電源断退避データメモリ
106 制御部
107 電源断検知部
108 電源投入検知部
109 送信データレジスタ書込部
SEL1 第1セレクタ
SEL2 第2セレクタ
R1〜RN 送信データレジスタのレジスタ
L1〜LN 送信データレジスタ読出部のラッチ(退避用レジスタ)
P 読出ポインタ

Claims (6)

  1. 予め定められたコマンドを送信するコマンド送信部を含み、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに前記コマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき予め定められた処理を実行するサブ基板とを備える遊技機において、
    前記コマンド送信部は、送信する前記コマンドを受け入れるコマンドレジスタと、受け入れた順番で複数の前記コマンドを記憶するとともに、受け入れた順番に従って出力する送信データレジスタと、前記送信データレジスタから前記コマンドの出力を受けてこれを前記サブ基板へ送信する送信用シフトレジスタと、前記送信データレジスタのデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部と、電源断を検知する電源断検知部と、電源投入を検知する電源投入検知部とを備え、
    前記電源断退避データメモリは、電源断でも記憶しているデータが失われることのない記憶装置であり、
    前記制御部は、
    前記電源断検知部により電源断を検知したとき、前記送信データレジスタ読出部により前記送信データレジスタのデータを読み出し、
    前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶し、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリからデータを読み出し、
    読み出したデータを送信すべきコマンドとして前記コマンドレジスタにセットする、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
    前記送信データレジスタ読出部は、前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを出力する第2セレクタを含み、
    前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
    前記制御部は、
    前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記読出ポインタを参照して前記コマンドの出力の順番を取得し、これに従って前記第2セレクタにより前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを前記電源断退避データメモリに順番に書き込み、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリから前記コマンドをその書き込んだ順番で読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
    前記送信データレジスタ読出部は、前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択したレジスタの前記コマンドを出力する第2セレクタを含み、
    前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
    前記制御部は、
    前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記第2セレクタにより前記複数のレジスタのいずれかを選択して読み出すとともに、前記読出ポインタの内容を読み出してこれに基づき読み出した前記コマンドの順番を判定し、読み出した前記コマンドと前記コマンドの順番を組にして前記電源断退避データメモリに書き込み、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリの前記順番を調べ、当該順番に従って前記コマンドを読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
    前記送信データレジスタ読出部は、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタそれぞれに対応する退避用レジスタを複数備え、
    前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
    前記制御部は、
    前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶することに代えて、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタのデータを前記複数の退避用レジスタへそれぞれ転送し、
    前記読出ポインタの内容を前記電源断退避データメモリに記憶し、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリに記憶された前記読出ポインタの内容を読み出してこれに基づき退避した前記コマンドの順番を判定し、当該順番に従って前記複数の退避用レジスタから前記コマンドを読み出して前記コマンドレジスタにセットする、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 予め定められたコマンドを送信するコマンド送信部を含み、内部抽選処理を含む遊技に係る制御を実行するとともに前記コマンドを生成して送信するメイン基板と、前記コマンドを受けてこれに基づき予め定められた処理を実行するサブ基板とを備える遊技機において、
    前記コマンド送信部は、前記コマンドを受け入れた順番で出力する送信データレジスタと、前記送信データレジスタから前記コマンドの出力を受けてこれを前記サブ基板へ送信する送信用シフトレジスタと、前記送信データレジスタのデータを読み出す送信データレジスタ読出部と、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを記憶する電源断退避データメモリと、前記送信データレジスタ読出部と前記電源断退避データメモリを制御する制御部と、電源断を検知する電源断検知部と、電源投入を検知する電源投入検知部と、前記電源断退避データメモリのデータを前記送信データレジスタにセットする送信データレジスタ書込部とを備え、
    前記電源断退避データメモリは、電源断でも記憶しているデータが失われることのない記憶装置であり、
    前記制御部は、
    前記電源断検知部により電源断を検知したとき、前記送信データレジスタ読出部により前記送信データレジスタのデータ及びその送信の順番の情報を読み出し、
    前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータ及びその送信の順番の情報を前記電源断退避データメモリに記憶し、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記電源断退避データメモリからデータ及びその送信の順番の情報を読み出し、
    前記送信データレジスタ書込部により読み出したデータ及びその送信の順番の情報を前記送信データレジスタにセットする、ことを特徴とする遊技機。
  6. 前記送信データレジスタは、それぞれ前記コマンドを記憶する複数のレジスタと、前記複数のレジスタに記憶された前記コマンドの出力の順番を指定するための読出ポインタと、前記読出ポインタの出力に従って前記複数のレジスタのいずれかを選択し、選択されたレジスタの前記コマンドを前記送信用シフトレジスタへ出力する第1セレクタとを備え、
    前記送信データレジスタ読出部及び前記送信データレジスタ書込部は、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタそれぞれに対応する退避用レジスタを複数備え、
    前記制御部は、前記送信データレジスタの前記読出ポインタの内容を読み出せるように構成され、
    前記制御部は、
    前記送信データレジスタのデータを読み出すとき、前記送信データレジスタ読出部により読み出したデータを前記電源断退避データメモリに記憶することに代えて、前記送信データレジスタの前記複数のレジスタのデータを前記複数の退避用レジスタへそれぞれ転送し、
    前記読出ポインタの内容を前記電源断退避データメモリに記憶し、
    前記電源投入検知部により電源投入を検知したとき、前記複数の退避用レジスタのデータを前記送信データレジスタの前記複数のレジスタへそれぞれ転送し、
    前記電源断退避データメモリから前記読出ポインタの内容を読み出してこれを前記読出ポインタにセットする、ことを特徴とする請求項5記載の遊技機。
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