JP2012239464A - 空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システム - Google Patents

空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】ニンニク等の農作物の出荷時における土等の除去作業や調整作業に便利で、しかも粉塵等の吹き飛ばされた物が周辺に飛び散らない空気吹き付け処理装置を提供すること。
【解決手段】空気吹き付け処理装置10は、圧縮空気の吹き付け処理対象物Aが吹き付け処理を受けるための作業空間Sと、作業空間S内への圧縮空気噴出のための第一噴出部1と、作業空間Sの少なくとも一部を遮蔽するように設けられて吹き付け処理により発生する分離物Bの散逸を防止するための遮蔽部3と、分離物Bを後記流路部5方向へ透過させるための作業空間Sの床部4に設けられた透過構造4Tと、透過構造4Tに連接された流路部5と、流路部5に連接された分離物B排出用の排出管6と、排出管6の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部2と、第一噴出部1と第二噴出部2へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部9とからなる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムに係り、特に地中から掘り出された物の土の除去等作業、殊にニンニク等の農作物の出荷時における土等の除去作業や調整作業に便利な、空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムに関するものである。
収穫したニンニクを市場に出荷する際、その調整方法は様々である。特に従来、エアー(圧縮空気の吹き付け)を使って土を除去したり、皮を剥いたりする方法や装置も、種々提案・提供されている。たとえば、片手にニンニクを持ち、もう一方の手にエアダスターのガンを持ってニンニクに付着している土を吹き飛ばすと同時に皮を剥きやすい状態にし、一度ガンを置いて両手を使って皮を剥き、また吹くという簡単なやり方が、よく用いられている。また、エアーガンを支柱に固定し、足踏み式のフット開閉器でエアーを出し、両手を使ってニンニクの皮を剥く装置も考案されており、市場に提供されている。
また後掲特許文献1には、ニンニクの皮を自動的に剥く装置として、ニンニクのへた部をスクリューで固定する固定台、固定台を回転させる駆動モーター、ニンニクの上部・横部・下部の三方向よりエアーを吹き付ける三つのノズル、それらを制御する制御部、収納する開閉式の防塵ケースおよび排気筒を設けた装置の考案が開示されている。
また後掲特許文献2には、ニンニクの出荷調整作業を効率よく行える装置として、ニンニクの球根部とともに茎葉部を挟持して搬送する茎葉挟持搬送手段と、茎葉挟持搬送手段の搬送途中に、ニンニク球根部に圧縮空気を吹付ける圧縮空気吹き付け手段と、茎葉部の長さを一定長さに切断する茎葉切断手段とを有し、茎葉挟持搬送手段は茎葉部を左右から挟持する一対のベルトコンベアで構成され、左右それぞれのベルトコンベアの周回速度が非同一で、茎葉挟持搬送手段の終端部側には第2ベルトコンベアが設けられ、茎部を下に向けた姿勢で搬送されるニンニク球根部を大きさごとに落下させ選別する選別部が設けられている装置の考案が開示されている。
特開平5−260941号公報「ニンニク皮剥ぎ装置」 特開特開2010−246395号公報「にんにく出荷調整装置」
しかし、エアダスターガンを用いる上記二つの方法はいずれも、吹き飛ばされた粉塵やニンニクの皮が周辺に飛び散ったり、使用者もこれらを吸い込んだり、また粉塵等で顔や服装も汚れるため、非常に不衛生である。かかる問題点を解決するために、エアダスターガンの対面側に小さな換気扇を設置して排気する装置も提供されているが、屋内作業における排気であるために、結局、上述した不衛生さはさほど改善されない。また、吹き飛ばされた粉塵や皮があたりに飛散するため、作業後の後始末や掃除の労力がかかり、大変である。
なお特許文献1開示技術については、農作業においては結局、手作業による調整を加える余地のある方が便利であるところ、当該装置はノズルの数、回転仕様の固定台、ノズルからの噴出の制御部の存在など複雑に過ぎ、しかも皮剥きの作業を全自動で行うことは実際上困難であるため、実用性が低い。
また特許文献2開示技術は、土の除去や剥皮だけでなく、茎葉の切断やニンニクの選別作業も自動的に行う装置であり、土の除去・剥皮といった作業については、ただエアーの吹き付けをするのみであり、上述した従来の圧縮空気吹き付け式の技術における問題点は、共通して存在する。
なお、かかる問題は、ニンニクのみならずその他の地中から掘り出された農作物や、あるいは考古学分野などにおけるその他の発掘物の土除去等の処理時においても、共通点を有する問題であると考えられる。
そこで本発明が解決しようとする課題は、特に地中から掘り出された物の土の除去等作業、殊にニンニク等の農作物の出荷時における土等の除去作業や調整作業に便利で、しかも粉塵等の吹き飛ばされた物が周辺に飛び散らず、使用者がこれらを吸い込むこともなく、また粉塵等によって顔や服装が汚れることもなくて衛生上好ましく、さらに作業後の後始末や掃除の労力が不要または軽減可能な、空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムを提供することである。
また本発明の課題は、特にこれをニンニクに適用する場合に、掘り出したニンニクの土や泥を効率よく除去でき、汚れた表皮を効率よく剥き取ることができ、そして一番内側の包皮だけを残してその下のりん片がほぐれない状態にて出荷前調整することのできる、空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムを提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、圧縮空気を、処理対象物への吹き付け処理およびその処理により発生する分離物の吸引除去の両方に利用可能な構成とすることによって解決できることに想到し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
(1) 圧縮空気の吹き付け処理対象物が該吹き付け処理を受けるための作業空間と、該作業空間内への圧縮空気噴出のための第一噴出部と、該作業空間の少なくとも一部を遮蔽するように設けられて該吹き付け処理により発生する分離物の散逸を防止するための遮蔽部と、該分離物を後記流路部方向へ透過させるための該作業空間の床部に設けられた透過構造と、該透過構造に連接された流路部と、該流路部に連接された該分離物排出用の排出管と、該排出管の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部と、該第一噴出部と該第二噴出部へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部とからなる、空気吹き付け処理装置。
(2) 前記第二噴出部から噴出される高速な空気の流れにより前記流路部中の空気を前記排出管中に吸い込むエジェクター効果によって、該流路部からの前記分離物の排出がなされることを特徴とする、(1)に記載の空気吹き付け処理装置。
(3) 前記第二噴出部の近傍には本装置外に開口した一または複数の吸気孔が設けられており、これにより該第二噴出部から圧縮空気が噴出する際、エジェクター効果によって本装置外から前記排出管内への空気吸い込みが発生することを特徴とする、(1)または(2)に記載の空気吹き付け処理装置。
(4) 前記圧縮空気発生部は、圧縮空気送出用の開閉器と、該開閉器−前記第一噴出部間ならびに該開閉器−前記第二噴出部とをつなぐ送気管とを備えてなることを特徴とする、(1)ないし(3)に記載の空気吹き付け処理装置。
(5) 前記圧縮空気発生部は、一の操作によって前記第一噴出部および第二噴出部の双方に同時に圧縮空気を送出可能に構成されていることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(6) 前記第一噴出部はその噴出方向を調節可能に構成されていることを特徴とする、(1)ないし(5)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(7) 前記作業空間および前記遮蔽部は箱形構造を形成しており、該箱形構造には本装置使用者が該作業空間内に手を挿入可能な開口部が設けられていることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(8) 前記開口部は前記箱形構造の一側面方向に設けられていることを特徴とする、(7)に記載の空気吹き付け処理装置。
(9) 前記箱形構造の上面方向には作業者が前記作業空間内部を視認可能なよう透明の天板が設けられていることを特徴とする、(7)または(8)に記載の空気吹き付け処理装置。
(10) 前記天板は開閉可能に構成されていることを特徴とする、(9)に記載の空気吹き付け処理装置。
(11) 前記排出管の終端部にはサイクロンまたはその他の分離装置を連結可能であることを特徴とする、(1)ないし(10)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(12) 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出された物であることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(13) 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出された農作物であることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(14) 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出されたニンニクであり、本装置を用いた処理により土の除去およびニンニク表皮の剥皮処理が可能であることを特徴とする、(1)ないし(11)のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
(15) 圧縮空気の吹き付け処理対象物が該吹き付け処理を受けるための作業空間と、該作業空間内への圧縮空気噴出のための第一噴出部と、該作業空間の少なくとも一部を遮蔽するように設けられて該吹き付け処理により発生する分離物の散逸を防止するための遮蔽部と、該分離物を後記流路部方向へ透過させるための該作業空間の床部に設けられた透過構造と、該透過構造に連接された流路部と、該流路部に連接された該分離物排出用の排出管と、該排出管の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部と、該第一噴出部と該第二噴出部へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部とからなる、空気吹き付け処理構造。
(16) (15)記載の空気吹き付け処理構造を複数備え、かつ前記排出管の終端部に、前記分離物を後処理または貯蔵するための共通の受容部が設けられていることを特徴とする、空気吹き付け処理システム。
本発明の空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムは上述のように構成されるため、これによれば、ニンニク等の農作物の出荷時における土等の除去作業を初めとして地中から掘り出された物の土の除去等作業や調整作業を、効率的・効果的に行うことができ、実用性が高く便利である。また、圧縮空気を用いるだけで粉塵等除去や調整作業、さらには処理対象物や処理後の物を少なくとも一時的に収納することも可能であり、モーターやファン装置といった別の装置を使う必要が一切ない。
しかも、粉塵等の吹き飛ばされた物が周辺に全く飛び散らず、使用者がこれらを吸い込むこともなく、また粉塵等によって顔や服装が汚れることもないため、快適に作業することができ、また衛生的である。さらに、作業後の後始末や掃除の労力が不要、または著しく省力化することができる。また本発明によれば、粉塵等の分離物を廃棄する場合は、たとえばサイクロン(空気式分離装置)等の装置を本発明装置等に取り付けてこれに対し収納してもよいし、あるいは適宜の袋等に収納したり、問題がない場合はそのまま外へ排出すればよく、最終的な処分方法も便利である。
また本発明の空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムを特にニンニクの出荷前調整作業に適用した場合には、掘り出したニンニクの土や泥を効率よく除去することができ、汚れた表皮を効率よく剥き取ることができる。そして、一番内側の包皮だけを残してその下のりん片がほぐれない状態で出荷前調整することができる。
さらに本発明によれば、圧縮空気を用いるだけで粉塵・剥いた皮の除去や調整作業、さらには処理対象物や処理後の物を少なくとも一時的に収納することも可能であり、モーターやファン装置といった別の装置を使う必要が一切ない。また本発明によれば、粉塵等の分離物を廃棄する場合は、たとえばサイクロン(空気式分離装置)等の装置を本発明装置等に取り付けるなど、最終的な処分方法も便利である。
本発明の空気吹き付け処理装置の基本構成を示す断面視の説明図である。 本発明空気吹き付け処理装置における排出管およびその周辺部の構成例を示す断面図である。 本発明空気吹き付け処理装置の具体的構成例を示す斜視図である。 図3に示す空気吹き付け処理装置の一部を示す別角度からの斜視図である。 図3に示す空気吹き付け処理装置の噴出部基体の構成を示す斜視図である。 図3等に示した空気吹き付け処理装置の使用例を示す説明図である。 図6に示す本発明空気吹き付け処理装置と分離装置の構成を示す立面図である。 本発明空気吹き付け処理装置の別の具体的構成例を示す斜視図である。 本発明の空気吹き付け処理構造の構成を示す断面視の説明図である。 本発明空気吹き付け処理システムの構成を示す概念図である。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の空気吹き付け処理装置の基本構成を示す断面視の説明図である。図示するように本空気吹き付け処理装置10は、圧縮空気の吹き付け処理対象物Aが吹き付け処理を受けるための作業空間Sと、作業空間S内への圧縮空気噴出のための第一噴出部1と、作業空間Sの少なくとも一部を遮蔽するように設けられて吹き付け処理により発生する分離物Bの散逸を防止するための遮蔽部3と、分離物Bを後記流路部5方向へ透過させるための作業空間Sの床部4に設けられた透過構造4Tと、透過構造4Tに連接された流路部5と、流路部5に連接された分離物B排出用の排出管6と、排出管6の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部2と、第一噴出部1と第二噴出部2へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部9とからなることを、主たる構成とする。
なお図中の符号7は、圧縮空気発生部9と第一噴出部1、第二噴出部2とをつなぐ送気部である。また透過構造4Tは、分離物Bを通すが吹き付け処理前後の処理対象物Aは通さない構造であり、たとえば適宜の幅を備えた一または複数のスリットや適宜のサイズの格子構造等により、簡単に構成することができる。つまり、ニンニク等の処理対象物Aが落ちていかない程度の目合いの透かし等にすればよい。また流路部5は、図示するようにホッパーの形態に形成すればよいが、本発明はこれに限定されず、要するに分離物Bが透過構造4Tを通って排出管6に至る流路を形成できるものであればよい。
かかる構成により本空気吹き付け処理装置10によれば、圧縮空気の吹き付け処理対象物Aが吹き付け処理を受けるために作業空間Sに置かれ、または保持され、圧縮空気発生部9において圧縮空気が発生せしめられ、該圧縮空気は送気部7を介して第一噴出部1と第二噴出部2へと送られる。作業空間S内においては、第一噴出部1から圧縮空気が噴出して処理対象物Aに吹き付けられ、それにより処理対象物Aから分離物Bが発生する。分離物Bは遮蔽部3によってその散逸が防止される。
一方、第二噴出部2からは、ここに送られた圧縮空気が噴出して排出管6中を高速で流下する。これにより、流路部5中の空気がエジェクター効果によって排出管6中に吸い込まれる。その際、同時に分離物Bも床部4の透過構造4Tを通り、流路部5を通って排出管6中に吸い込まれ、そのまま高速で流下する。このようにして、作業空間Sからの分離物Bの排出がなされる。
図2は、本発明空気吹き付け処理装置における排出管およびその周辺部の構成例を示す断面図である。図示するように本空気吹き付け処理装置は、第二噴出部22の近傍に本装置外に開口した一または複数の吸気孔28P、28Q等が設けられた構成とすることができる。図では、吸気孔28Pおよび28Qの二個が設けられているが、一個のみでもまた三個以上であってもよい。なお、図示するように吸気孔28P等は、第二噴出部22とともに噴出部基体22Fに設けた構成とすることができる。噴出部基体22Fはキャップ状に形成し、排出管26への着脱自在なようにすれば便利である。
かかる構成により本装置では、第二噴出部22から排出管26中へ圧縮空気が噴出する際にエジェクター効果によって、吸気孔28P等を通して本装置外から排出管26内への空気吸い込みが発生する。これにより排出管26内を流下する気流は、吸気孔28P等がなく圧縮空気のみの場合と比べて、さらに風量が増して高速となるため、流路部25に対するエジェクター効果がさらに高まり、作業空間(S)からの分離物(B)の排出作用が高まる。
図3は、本発明空気吹き付け処理装置の具体的構成例を示す斜視図である。また、
図4は、図3に示す空気吹き付け処理装置の一部を示す別角度からの斜視図である。これらに図示するように本空気吹き付け処理装置310の圧縮空気発生部は、圧縮空気送出用の開閉器39Wと、開閉器39W−第一噴出部31間、ならびに開閉器39W−第二噴出部32とをそれぞれつなぐ送気管37、37とを備えた構成とすることができる。
開閉器39Wの前流側には、図示しないがコンプレッサー39C(後出図6参照)等の圧縮空気発生装置が接続される。なお、本発明に係る開閉器39Wは、図示するような足踏み式のもの(フット式エアー開閉器)に限定されるものではなく、要するに第一噴出部31と第二噴出部32への圧縮空気送出および停止を一つの操作で同時に行うことの可能なものであればよい。しかし作業者が、両手を用いた処理対象物の取り扱いが可能となる点で、足踏み式が便利である。
なお、第一噴出部31と第二噴出部32への圧縮空気同時送出を可能とするために、開閉器39Wの後流側の送気管37においては、Y形ホースジョイントを用いれば圧縮空気の分岐に便利である。
図4に示すように本空気吹き付け処理装置310の第一噴出部31は、その噴出方向を調節可能なものとして構成することができる。かかる構成により、処理対象物に対する圧縮空気の吹き付けを的確にすることが可能である。噴出方向の調節としては、上下方向の角度を自在に調節できるようにすることが望ましい。さらに左右方向にも調節可能であれば便利である。
なお図5は、図3に示す空気吹き付け処理装置の噴出部基体の構成を示す斜視図である。図示するように本例の噴出部基体32Fにおいては、第二噴出部32の周囲に四つの吸気孔38P、38R、38Qおよび38S(前出図3参照)が設けられた構成である。
図6は、図3等に示した空気吹き付け処理装置の使用例を示す説明図である。また、
図7は、図6に示す本発明空気吹き付け処理装置と分離装置の構成を示す立面図である。これらに図示するように本装置310においては、作業空間(3S、前出図4参照)および遮蔽部33は箱形構造を形成しており、箱形構造には、本装置310の使用者3Mが作業空間3S内に手を挿入可能な開口部3Eが設けられている構成とすることができる。そして開口部3Eは特に、図示するように箱形構造の一側面方向に設けるものとすることができる。
すなわち遮蔽部33は、コの字形の箱形構造により形成されることとなる。かかる構成により、作業者3Mはその手を開口部3Eから作業空間3Sの中に入れて、処理対象物3Aを取り扱いながら、一方開閉器39Wの操作によって圧縮空気を第一噴出部31および第二噴出部32へと送出させる。第一噴出部31からの圧縮空気吹き付けによって処理対象物3Aから生じる分離物は、エジェクター効果によって、床部34上の透過構造34T、流路部35を通って、排出管36へと吸い込まれる。
なお第一噴出部31は、作業者3Mが手を差し込む開口部3Eの上部に、望ましくは上部中央に、作業空間3S内へ噴出口が向くように設ければ、作業に便利である。また箱形構造の遮蔽部33には、肘掛け部3Hを設けると、作業を安楽に行うことができる。肘掛け部3Hは、ラバーやウレタンなど弾性のある素材で形成すれば、さらによい。
図示するように本装置310は、箱形構造からなる遮蔽部33の上面方向に、作業者3Mが前記作業空間内部を視認可能なよう、ガラス製、アクリル製など適宜の材料による透明の天板3Gを設けた構成とすることができる。これにより、作業者3Mは作業空間3S内部を目で確認しながら、作業を進めることができる。
本発明空気吹き付け処理装置310は、連結管36Yを介する等して排出管36の終端部にサイクロンまたはその他の分離装置3Zを連結可能な構成とすることができる。
図8は、本発明空気吹き付け処理装置の別の具体的構成例を示す斜視図である。図示するように本装置410の天板4Gは開閉可能なものとすることができる。かかる構成により、処理前の処理対象物を箱形構造の遮蔽部43に容易に収納し、また処理後の処理対象物を容易に取り出すことができる。
本発明空気吹き付け処理装置は特に、遺跡等からの発掘物や農作物など、地中から掘り出された物の処理に適している。つまり、地中から掘り出されたこれらの物の土・泥を除去したり、殊に農作物の場合は出荷前の調整をしたりするのに、本装置は大いに効果的である。
特に、地中から掘り出されたニンニクからの土の除去、およびニンニク表皮の剥皮処理を行う上で、本装置は極めて実用性が高い。本装置を用いたニンニク処理は、たとえば次のようにして行うこともできる。まずニンニクを手に取って箱形構造の遮蔽部内(作業空間)に入れ、透明の天板越しに手元を確認しながら、足踏み式の開閉器を足で踏んで操作して、圧縮空気を第一噴出部から噴出させてニンニクに当てながら、両手で揉みほぐす。
これにより、ニンニクから分離した粉塵や皮は透過構造をくぐり抜けて流路部方向へと吹き飛ばされる。このとき、先の開閉器操作において同時に発生する第二噴出部における圧縮空気の噴出と、それによる流路部に対するエジェクター効果によって、ニンニクから分離した粉塵や皮はまとめ集められる形となって流路部から排出管内へと吸い込まれ、最終的には装置に連結したサイクロン等の分離装置への処理に供されたり、支障のない場合には外に吹き飛ばされたりして、ニンニクの処理が終了する。
図9は、本発明の空気吹き付け処理構造の構成を示す断面視の説明図である。図示するように空気吹き付け処理構造510は、圧縮空気の吹き付け処理対象物5Aが吹き付け処理を受けるための作業空間5Sと、作業空間5S内への圧縮空気噴出のための第一噴出部51と、作業空間5Sの少なくとも一部を遮蔽するように設けられて吹き付け処理により発生する分離物5Bの散逸を防止するための遮蔽部53と、分離物5Bを流路部55方向へ透過させるための作業空間5Sの床部54に設けられた透過構造54Tと、透過構造54Tに連接された流路部55と、流路部55に連接された分離物5B排出用の排出管56と、排出管56の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部52と、第一噴出部51と第二噴出部52へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部59とからなることを、主たる構成とする。空気吹き付け処理構造510が一台の装置の形態をとったものが、上述した空気吹き付け処理装置10等である。
図10は、本発明空気吹き付け処理システムの構成を示す概念図である。図示するように本空気吹き付け処理システム500は、空気吹き付け処理構造510を二以上備え、かつ各排出管56、56、・・・の終端部に、分離物を後処理または貯蔵するための共通の受容部5Zが設けられた構成である。本システム500は、いわば上述した空気吹き付け処理装置の機能が二台以上連なったものであり、処理対象物への空気吹き付け処理を並列的に行って、作業性を高められる効果がある。
本発明の空気吹き付け処理装置、空気吹き付け処理構造、および空気吹き付け処理システムによれば、ニンニク等地中から掘り出された物の土の除去等作業や調整作業を、効率的・効果的に行うことができ、実用性が高く便利である。しかも、粉塵等の吹き飛ばされた物が周辺に全く飛び散らず、快適に作業することができ、衛生的である。したがって、農業分野や考古学分野を初めとして広く利用することができ、産業上利用性が高い発明である。
1、31、51…第一噴出部
2、22、52…第二噴出部
22F、32F、32F…噴出部基体
28P、28Q、38P、38Q、38R、38S…吸気孔
3、23、33、43、53…遮蔽部
3E、4E…開口部
3G、4G…天板
3H、4H…肘掛け部
3M…使用者
3U…分離物収納用袋
36Y…連結管
3Z、5Z…分離装置
4、24、34、44、54…床部
4T、24T、54T…透過構造
5、25、35、45、55…流路部
6、26、36、46、56…排出管
7、27、37、57…送気部
9、59…圧縮空気発生部
39C…コンプレッサー
39W…開閉器
10、310、410…空気吹き付け処理装置
300、400…支持構造
500…空気吹き付け処理システム
510…空気吹き付け処理構造
A、3A、5A…処理対象物
B、5B…分離物
S、3S、5S…作業空間











Claims (16)

  1. 圧縮空気の吹き付け処理対象物が該吹き付け処理を受けるための作業空間と、
    該作業空間内への圧縮空気噴出のための第一噴出部と、
    該作業空間の少なくとも一部を遮蔽するように設けられて該吹き付け処理により発生する分離物の散逸を防止するための遮蔽部と、
    該分離物を後記流路部方向へ透過させるための該作業空間の床部に設けられた透過構造と、
    該透過構造に連接された流路部と、
    該流路部に連接された該分離物排出用の排出管と、
    該排出管の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部と、
    該第一噴出部と該第二噴出部へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部とからなる、
    空気吹き付け処理装置。
  2. 前記第二噴出部から噴出される高速な空気の流れにより前記流路部中の空気を前記排出管中に吸い込むエジェクター効果によって、該流路部からの前記分離物の排出がなされることを特徴とする、請求項1に記載の空気吹き付け処理装置。
  3. 前記第二噴出部の近傍には本装置外に開口した一または複数の吸気孔が設けられており、これにより該第二噴出部から圧縮空気が噴出する際、エジェクター効果によって本装置外から前記排出管内への空気吸い込みが発生することを特徴とする、請求項1または2に記載の空気吹き付け処理装置。
  4. 前記圧縮空気発生部は、圧縮空気送出用の開閉器と、該開閉器−前記第一噴出部間ならびに該開閉器−前記第二噴出部とをつなぐ送気管とを備えてなることを特徴とする、請求項1ないし3に記載の空気吹き付け処理装置。
  5. 前記圧縮空気発生部は、一の操作によって前記第一噴出部および第二噴出部の双方に同時に圧縮空気を送出可能に構成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  6. 前記第一噴出部はその噴出方向を調節可能に構成されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  7. 前記作業空間および前記遮蔽部は箱形構造を形成しており、該箱形構造には本装置使用者が該作業空間内に手を挿入可能な開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  8. 前記開口部は前記箱形構造の一側面方向に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の空気吹き付け処理装置。
  9. 前記箱形構造の上面方向には作業者が前記作業空間内部を視認可能なよう透明の天板が設けられていることを特徴とする、請求項7または8に記載の空気吹き付け処理装置。
  10. 前記天板は開閉可能に構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の空気吹き付け処理装置。
  11. 前記排出管の終端部にはサイクロンまたはその他の分離装置を連結可能であることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  12. 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出された物であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  13. 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出された農作物であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  14. 前記吹き付け処理対象物は地中から掘り出されたニンニクであり、本装置を用いた処理により土の除去およびニンニク表皮の剥皮処理が可能であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の空気吹き付け処理装置。
  15. 圧縮空気の吹き付け処理対象物が該吹き付け処理を受けるための作業空間と、該作業空間内への圧縮空気噴出のための第一噴出部と、該作業空間の少なくとも一部を遮蔽するように設けられて該吹き付け処理により発生する分離物の散逸を防止するための遮蔽部と、該分離物を後記流路部方向へ透過させるための該作業空間の床部に設けられた透過構造と、該透過構造に連接された流路部と、該流路部に連接された該分離物排出用の排出管と、該排出管の上流側に設けられた圧縮空気噴出のための第二噴出部と、該第一噴出部と該第二噴出部へ圧縮空気を送る圧縮空気発生部とからなる、空気吹き付け処理構造。
  16. 請求項15記載の空気吹き付け処理構造を複数備え、かつ前記排出管の終端部に、前記分離物を後処理または貯蔵するための共通の受容部が設けられていることを特徴とする、空気吹き付け処理システム。



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