JP2012236263A - 切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】薄肉のワークを切断する切断装置100の刃間隙間Tの調整装置10であって、上刃壁面21Aと上刃壁面21Aから刃間隙間T0を隔てて配置される下刃壁面22Aとを具備するゲージ20と、上軸部111に取り付けたゲージ20の上刃壁面21A・下刃壁面22Aからそれぞれ所定距離離間した上刃距離センサ31・下刃距離センサ32と、を具備し、上軸部111にゲージ20を取り付けた状態で、上刃距離センサ31で上刃壁面21Aまでの距離を検出して上刃基準距離A0として算出し、下刃距離センサ32で下刃壁面22Aまでの距離を検出して下刃基準距離B0として算出し、上軸部111及び下軸部112に上刃101及び下刃102を取り付けた状態で、上刃基準距離A0に基づいて上刃101の位置を調整し、下刃基準距離B0に基づいて下刃102を調整する。
【選択図】図3
Description
なお、図1(A)は、切断装置100の正面視を示し、図1(B)は、切断装置100の側面視を示し、図1(C)は、切断装置100の平面視を示している。
切断装置100は、第一刃としての上刃101と、第二刃としての下刃102と、第一軸部としての上軸部111と、第二軸部としての下軸部112と、上支持部121と、下支持部122と、を具備している。
切断装置100では、銅箔Fが、銅箔Fの表裏面が上刃101の上刃端面101Aおよび下刃102の下刃端面102Aと直交するように配置された姿勢で、上刃101と下刃102との間に進入すると、上刃101と下刃102との刃間隙間T0に銅箔Fが挟まれる。そして、上軸部111によって矢印R1の方向に回転する上刃101と、下軸部112によって矢印R2の方向に回転する下刃102との間を、銅箔Fが矢印Sの方向に移動することによって、銅箔Fが切断される。また、刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整できるように、上軸部111は、軸方向、すなわち矢印P1の方向に移動する。同様に、下軸部112は、軸方向、すなわち矢印P2の方向に移動する。
調整装置10は、本発明における刃間隙間の調整装置の実施形態である。本実施形態の調整装置10は、切断装置100の上刃101と下刃102との刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に維持するように調整する装置である。ここで、調整装置10の2つの構成として「通常構成」と「初期構成」とを定義する。通常構成とは、通常段階、すなわち切断装置100が使用されている状態にて刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整する段階での構成をいう。初期構成とは、初期段階、すなわち切断装置100の使用開始前に刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に設定する段階での構成をいう。
なお、図2における2点鎖線は、電気信号線を示している。
なお、図3における2点鎖線は、電気信号線を示している。
なお、図4(A)は、ゲージ20の側面断面視を示し、図4(B)は、ゲージ20の正面視を示している。
ゲージ20は、円盤形状に形成されている。また、ゲージ20の材質は、金属とされている。ゲージ20には、上刃部21と、下刃部22と、が形成されている。上刃部21は、正面視にて円盤形状に形成されるゲージ20の中央部分に形成されている。上刃部21の背面を、第一壁面としての上刃壁面21Aと定義する。下刃部22は、正面視にて円盤形状に形成されるゲージ20の外周部分に形成されている。下刃部22の正面を、第二壁面としての下刃壁面22Aと定義する。ここで、特記すべき事項として、上刃壁面21Aと下刃壁面22Aとは、側面視にて所定の刃間隙間T0と同じ距離T0を隔てて配置されている。また、上刃壁面21Aおよび下刃壁面22Aは、平坦な壁面とする。
なお、図5および図6では、作業者による作業ステップ、あるいは、切断装置100による作業ステップを括弧書きで示し、調整装置10のコントローラ50による作業ステップを枠囲いで示している。
ステップS111において、作業者は、上刃101および上支持部121を上軸部111から取り外す。同様に、作業者は、下刃102および下支持部122を下軸部112から取り外す。
ステップS121において、コントローラ50は、上刃距離センサ31によって、上刃101の上刃端面101Aまでの距離Aを検出する。
上述したように、調整装置10の初期構成では、上刃距離センサ31と下刃距離センサ32とは、固定されて配置され、ゲージ20に形成される距離T0は変動することはない。そのため、調整装置10の初期構成で設定される上刃基準距離A0と下刃基準距離B0とが距離T0を設定する絶対的な基準距離となる。すなわち、上刃101を上刃基準距離A0に配置し、下刃基準距離B0を上刃基準距離A0に配置している限り、刃間隙間Tは、刃間隙間T0に維持されることになる。
従来の非接触式距離計を用いて刃間隙間Tを調整する方法では、初期段階で基準となる刃間隙間T0の設定を作業者の目視によって設定している場合がほとんどであった。目視による刃間隙間T0の設定は、作業者の相当な技能を必要とした。また、目視による刃間隙間T0の設定は、作業者の技能に頼る場合が多く、技能の維持管理が困難であった。
20 ゲージ
21 上刃部
21A 上刃端面
22 下刃部
22A 下刃端面
31 上刃距離センサ
32 下刃距離センサ
50 コントローラ
100 切断装置
101 上刃
102 下刃
111 上軸部
112 下軸部
Claims (4)
- 互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、
前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、
前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整装置であって、
第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面と、を具備し、前記第一壁面が前記第一軸部に取付可能に構成されるゲージと、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第一距離センサと、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第二距離センサと、
を具備し、
前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、検出した前記第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、検出した前記第二壁面までの距離を第二基準距離とし、
前記第一軸部に前記第一刃が取り付けられ、前記第二軸部に前記第二刃が取り付けられた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、
前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整する、
切断装置の刃間隙間の調整装置。 - 請求項1記載の切断装置の刃間隙間の調整装置であって、
前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、
前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、
前記第一基準距離を検出するときには、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、
前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、
前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、
前記第二基準距離を検出するときには、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、
前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、
前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とする、
切断装置の刃間隙間の調整装置。 - 互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、
前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、
前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整方法であって、
第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面とを備えたゲージを、前記第一軸部に取り付け、
第一距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、
第二距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、
前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、前記検出した第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、前記検出した第二壁面までの距離を第二基準距離とし、
前記第一軸部に前記第一刃を取り付け、前記第二軸部に前記第二刃を取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、
前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整する、
切断装置の刃間隙間の調整方法。 - 請求項3記載の切断装置の刃間隙間の調整方法であって、
前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、
前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、
前記第一基準距離を検出するときには、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、
前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、
前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、
前記第二基準距離を検出するときには、
前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、
前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、
前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とする、
切断装置の刃間隙間の調整方法。
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GB2514774A (en) * | 2013-06-03 | 2014-12-10 | Siemens Plc | A shear |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60113899U (ja) * | 1984-01-09 | 1985-08-01 | 株式会社 東研機械製作所 | 切断刃の位置決め装置 |
JP2010269401A (ja) * | 2009-05-21 | 2010-12-02 | Sanno Tekko Kk | スリッター装置 |
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2011
- 2011-05-12 JP JP2011107514A patent/JP5736946B2/ja active Active
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GB2514774B (en) * | 2013-06-03 | 2016-02-24 | Primetals Technologies Ltd | A shear |
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