JP2012236263A - 切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法 - Google Patents

切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度良く刃間隙間を調整できる切断装置の刃間隙間の調整装置を提供する。
【解決手段】薄肉のワークを切断する切断装置100の刃間隙間Tの調整装置10であって、上刃壁面21Aと上刃壁面21Aから刃間隙間T0を隔てて配置される下刃壁面22Aとを具備するゲージ20と、上軸部111に取り付けたゲージ20の上刃壁面21A・下刃壁面22Aからそれぞれ所定距離離間した上刃距離センサ31・下刃距離センサ32と、を具備し、上軸部111にゲージ20を取り付けた状態で、上刃距離センサ31で上刃壁面21Aまでの距離を検出して上刃基準距離A0として算出し、下刃距離センサ32で下刃壁面22Aまでの距離を検出して下刃基準距離B0として算出し、上軸部111及び下軸部112に上刃101及び下刃102を取り付けた状態で、上刃基準距離A0に基づいて上刃101の位置を調整し、下刃基準距離B0に基づいて下刃102を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法の技術に関する。
フィルム、紙または金属箔等の薄肉のワークを切断する切断装置では、クリアランスカットが実施されている。クリアランスカットとは、所定間隔のクリアランス(刃間隙間)を設けて配置した上刃と下刃とで薄肉のワークを挟んで裁断する切断方法である。
クリアランスカットが実施される切断装置では、所定の刃間隙間が維持されていない場合には、ワークの切断不良が生じる、あるいは、刃の寿命が低下するおそれがある。通常、クリアランスカットが実施される切断装置では、切断作業が繰り返されるに従い、刃間隙間が変動する。そこで、クリアランスカットが実施される切断装置では、所定の刃間隙間を維持するように、刃間隙間を調整する作業が必要である。
例えば、特許文献1は、トリミング装置のクリアランスカット調整方法を開示している。特許文献1が開示するクリアランスカット調整方法では、非接触式距離計を用いて、上刃および下刃の端面位置を直接測定し、測定値が予め設定された目標値に一致するように刃間隙間を調整する方法である。
しかし、特許文献1に代表されるような従来の非接触式距離計を用いて刃間隙間を調整する方法では、初回の基準となる刃間隙間の調整を作業者の目視によって設定している。目視による刃間隙間の設定は、作業者の相当な技能を必要とする。また、目視による刃間隙間の設定は、作業者の技能に頼る場合が多く、技能の維持管理が困難である。そこで、クリアランスカットが実施される切断装置では、初回の基準となる刃間隙間を定量的に設定し、精度良く刃間隙間を調整することが課題となっている。
特開平9−94712号公報
本発明の解決しようとする課題は、精度良く刃間隙間を調整できる切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整装置であって、第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面と、を具備し、前記第一壁面が前記第一軸部に取付可能に構成されるゲージと、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第一距離センサと、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第二距離センサと、を具備し、前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、検出した前記第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、検出した前記第二壁面までの距離を第二基準距離とし、前記第一軸部に前記第一刃が取り付けられ、前記第二軸部に前記第二刃が取り付けられた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整するものである。
請求項2においては、請求項1記載の切断装置の刃間隙間の調整装置であって、前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、前記第一基準距離を検出するときには、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、前記第二基準距離を検出するときには、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とするものである。
請求項3においては、互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整方法であって、第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面とを備えたゲージを、前記第一軸部に取り付け、第一距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、第二距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、前記検出した第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、前記検出した第二壁面までの距離を第二基準距離とし、前記第一軸部に前記第一刃を取り付け、前記第二軸部に前記第二刃を取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整するものである。
請求項4においては、請求項3記載の刃間隙間の調整方法であって、前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、前記第一基準距離を検出するときには、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、前記第二基準距離を検出するときには、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とするものである。
本発明の切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法によれば、精度良く刃間隙間を調整できる。
本発明の実施形態に係る切断装置の構成を示した模式図。 本発明の実施形態である調整装置の構成を示した模式図。 同じくゲージが取り付けられた調整装置の構成を示した模式図。 同じくゲージの構成を示す正面図および側面図。 本発明の実施形態である調整方法の初期段階の流れを示したフロー図。 同じく調整方法の通常段階の流れを示したフロー図。
図1を用いて、切断装置100について説明する。
なお、図1(A)は、切断装置100の正面視を示し、図1(B)は、切断装置100の側面視を示し、図1(C)は、切断装置100の平面視を示している。
切断装置100は、本発明における切断装置の実施形態である。本実施形態の切断装置100は、薄肉のワークとして銅箔Fを切断するものである。本実施形態の切断装置100は、クリアランスカットによって、銅箔Fを切断するものである。クリアランスカットとは、上刃101と下刃102との間にクリアランス(刃間隙間T)を設けて薄肉のワークを挟んで裁断する切断方法である。
切断装置100の構成について説明する。
切断装置100は、第一刃としての上刃101と、第二刃としての下刃102と、第一軸部としての上軸部111と、第二軸部としての下軸部112と、上支持部121と、下支持部122と、を具備している。
上刃101は、切断される銅箔Fの上方に位置する回転刃である。上刃101の一側は、上軸部111に軸支されている。上刃101の他側は、上支持部121に軸支されている。ここで、上刃101の一端面として、上軸部111の軸心方向において下刃102と対向する側の端面を上刃端面101Aとする。
上軸部111は、上刃101の一側を軸支するものである。上軸部111は、図示せぬ回転駆動機構によって回転されるものとする。上軸部111は、刃間隙間Tを刃間隙間T0に調整するため、図示せぬ移動機構によって軸方向に移動されるものとする。上支持部121は、上刃101の他側を軸支するものである。上軸部111、上刃101および上支持部121は、一体となって回転する構成とされている。
下刃102は、切断される銅箔Fの下方に位置する回転刃である。下刃102の一側は、下軸部112に軸支されている。下刃102の他側は、下支持部122に軸支されている。ここで、下刃102の一端面として、下軸部112の軸心方向において上刃101と対向する側の端面を下刃端面102Aとする。下軸部112は、下軸部112の軸心と上軸部111の軸心とが平行になるように配置されている。上刃101と下刃102とは、上軸部111および下軸部112の軸心方向から見た場合に、上刃101の下端部と下刃102の上端部とが若干重複するように、上下に配置されている。
下軸部112は、下刃102の一側を軸支するものである。下軸部112は、図示せぬ回転駆動機構によって回転されるものとする。下軸部112は、刃間隙間Tを刃間隙間T0に調整するため、図示せぬ移動機構によって軸方向に移動されるものとする。下支持部122は、下刃102の他側を軸支するものである。下軸部112、下刃102および下支持部122は、一体となって回転する構成とされている。
切断装置100では、上軸部111および下軸部112の軸心方向において、上刃101の上刃端面101Aと下刃102の下刃端面102Aとの間に刃間隙間Tが形成されるものとする。また、切断装置100では、銅箔Fは、矢印Sの方向に移動するように構成されている。
切断装置100の作用について説明する。
切断装置100では、銅箔Fが、銅箔Fの表裏面が上刃101の上刃端面101Aおよび下刃102の下刃端面102Aと直交するように配置された姿勢で、上刃101と下刃102との間に進入すると、上刃101と下刃102との刃間隙間T0に銅箔Fが挟まれる。そして、上軸部111によって矢印R1の方向に回転する上刃101と、下軸部112によって矢印R2の方向に回転する下刃102との間を、銅箔Fが矢印Sの方向に移動することによって、銅箔Fが切断される。また、刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整できるように、上軸部111は、軸方向、すなわち矢印P1の方向に移動する。同様に、下軸部112は、軸方向、すなわち矢印P2の方向に移動する。
図2〜図4を用いて、調整装置10について説明する。
調整装置10は、本発明における刃間隙間の調整装置の実施形態である。本実施形態の調整装置10は、切断装置100の上刃101と下刃102との刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に維持するように調整する装置である。ここで、調整装置10の2つの構成として「通常構成」と「初期構成」とを定義する。通常構成とは、通常段階、すなわち切断装置100が使用されている状態にて刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整する段階での構成をいう。初期構成とは、初期段階、すなわち切断装置100の使用開始前に刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に設定する段階での構成をいう。
図2を用いて、調整装置10の通常構成について説明する。
なお、図2における2点鎖線は、電気信号線を示している。
通常構成の調整装置10は、第一距離センサとしての上刃距離センサ31と、第二距離センサとしての下刃距離センサ32と、コントローラ50と、を具備している。上刃距離センサ31は、上刃距離センサ31から上刃101の端面101Aまでの距離Aを検出可能な距離センサである。下刃距離センサ32は、下刃距離センサ32から下刃102の下刃端面102Aまでの距離Bを検出可能な距離センサである。なお、上刃距離センサ31と下刃距離センサ32とは、所定距離C0を隔てて配置されている。また、上刃距離センサ31と下刃距離センサ32とは、固定されて配置されているものとする。
コントローラ50は、上刃距離センサ31と、下刃距離センサ32と、に接続されている。コントローラ50は、上刃距離センサ31によって検出された距離A、あるいは、下刃距離センサ32によって検出された距離Bを、さらに演算する機能を有している。また、コントローラ50は、後述する上刃基準距離A0および下刃基準距離B0を設定値として記憶する機能を有する。
なお、調整装置10は、第一距離センサとしての上刃距離センサ31と、第二距離センサとしての下刃距離センサ32と、コントローラ50と、後述するゲージ20とを具備しているが、切断装置100が使用されている状態にて刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整する段階(通常構成)では、ゲージ20は用いられない。
図3を用いて、調整装置10の初期構成について説明する。
なお、図3における2点鎖線は、電気信号線を示している。
初期構成の調整装置10は、ゲージ20と、第一距離センサとしての上刃距離センサ31と、第二距離センサとしての下刃距離センサ32と、コントローラ50と、を具備している。つまり、切断装置100の使用開始前に刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に設定する段階(初期段階)では、切断装置100が使用されている状態にて刃間隙間Tを所定の刃間隙間T0に調整する段階(通常段階)では用いなかったゲージ20を使用する。ゲージ20について、詳細は後述する。上刃距離センサ31、下刃距離センサ32およびコントローラ50については、通常構成の調整装置10と同様の構成であるため説明を省略する。
図3および図4を用いて、ゲージ20について説明する。
なお、図4(A)は、ゲージ20の側面断面視を示し、図4(B)は、ゲージ20の正面視を示している。
ゲージ20は、初期構成の調整装置10において、所定の刃間隙間T0を設定するための上刃基準位置A0と、下刃基準位置B0と、を設定する治具である。ゲージ20は、上刃101を取り外した上軸部111に軸支されるように、上軸部111に取り付け可能に構成されている。上軸部111に軸支されるゲージ20は、上軸部111と一体となって回転する構成とされている。なお、本実施形態では、上軸部111に対するゲージ20の取り付け構成については、詳細な説明を省略する。
ゲージ20の構成について説明する。
ゲージ20は、円盤形状に形成されている。また、ゲージ20の材質は、金属とされている。ゲージ20には、上刃部21と、下刃部22と、が形成されている。上刃部21は、正面視にて円盤形状に形成されるゲージ20の中央部分に形成されている。上刃部21の背面を、第一壁面としての上刃壁面21Aと定義する。下刃部22は、正面視にて円盤形状に形成されるゲージ20の外周部分に形成されている。下刃部22の正面を、第二壁面としての下刃壁面22Aと定義する。ここで、特記すべき事項として、上刃壁面21Aと下刃壁面22Aとは、側面視にて所定の刃間隙間T0と同じ距離T0を隔てて配置されている。また、上刃壁面21Aおよび下刃壁面22Aは、平坦な壁面とする。
なお、前述の上刃距離センサ31は、上軸部111に取り付けられたゲージ20の上刃壁面21Aから、上軸部111の軸心方向右側に所定距離だけ離間して配置されており、上刃壁面21Aまでの距離を検出可能に構成されている。また、下刃距離センサ32は、上軸部111に取り付けられたゲージ20の下刃壁面22Aから、下軸部112の軸心方向左側に所定距離だけ離間して配置されており、下刃壁面22Aまでの距離を検出可能に構成されている。
図5および図6を用いて、調整方法S100の流れについて説明する。
なお、図5および図6では、作業者による作業ステップ、あるいは、切断装置100による作業ステップを括弧書きで示し、調整装置10のコントローラ50による作業ステップを枠囲いで示している。
調整方法S100は、本発明における切断装置の刃間隙間の調整装置およびこれを用いる刃間隙間の調整方法の実施形態である。調整方法S100では、2つの段階として、初期段階S110と、通常段階S120と、を具備している。上述したように、初期段階S110では、初期構成の調整装置10によって、刃間隙間Tが刃間隙間T0に設定される。通常段階S120では、通常構成の調整装置10、すなわち切断装置100が使用されている状態にて刃間隙間Tが所定の刃間隙間T0に調整される。
図5を用いて、初期段階S110の流れについて説明する。
ステップS111において、作業者は、上刃101および上支持部121を上軸部111から取り外す。同様に、作業者は、下刃102および下支持部122を下軸部112から取り外す。
ステップS112において、作業者は、ゲージ20を上軸部111に取り付ける。このとき、下軸部112は、上軸部111と一体となって回転するゲージ20に干渉しないようにする。
ステップS113において、切断装置100は、回転駆動機構によって上軸部111を回転させ、上軸部111に軸支されているゲージ20を回転させる。
ステップS114において、コントローラ50は、上刃距離センサ31によって、回転しているゲージ20の上刃壁面21Aまでの距離を複数回検出する。
ステップS115において、コントローラ50は、ステップS114にて複数回検出された上刃壁面21Aまでの距離の平均値を算出する。そして、コントローラ50は、ステップS114にて複数回検出された上刃壁面21Aまでの距離の平均値を、上刃基準距離A0として設定する。
ステップS116において、コントローラ50は、下刃距離センサ32によって、回転しているゲージ20の下刃壁面22Aまでの距離を複数回検出する。
ステップS117において、調整装置10は、ステップS116にて複数回検出された下刃壁面22Aまでの距離の平均値を算出する。そして、調整装置10は、ステップS116にて複数回検出された下刃壁面22Aまでの距離の平均値を、下刃基準距離B0として設定する。
ステップS118において、作業者は、ゲージ20を上軸部111から取り外す。
ステップS119において、作業者は、上刃101および上支持部121を上軸部111に取り付ける。同様に、作業者は、下刃102および下支持部122を下軸部112に取り付ける。
図6を用いて、通常段階S120の流れについて説明する。
ステップS121において、コントローラ50は、上刃距離センサ31によって、上刃101の上刃端面101Aまでの距離Aを検出する。
ステップS122において、切断装置100は、移動機構によって、ステップS121にて検出される距離Aが、設定された上刃基準距離A0となるように上刃101の位置を調整する。
ステップS123において、コントローラ50は、下刃距離センサ32によって、下刃102の下刃端面102Aまでの距離Bを検出する。
ステップS124において、切断装置100は、移動機構によって、ステップS123にて検出される距離Bが、設定された下刃基準距離B0となるように下刃102の位置を調整する。
調整方法S100の作用について説明する。
上述したように、調整装置10の初期構成では、上刃距離センサ31と下刃距離センサ32とは、固定されて配置され、ゲージ20に形成される距離T0は変動することはない。そのため、調整装置10の初期構成で設定される上刃基準距離A0と下刃基準距離B0とが距離T0を設定する絶対的な基準距離となる。すなわち、上刃101を上刃基準距離A0に配置し、下刃基準距離B0を上刃基準距離A0に配置している限り、刃間隙間Tは、刃間隙間T0に維持されることになる。
調整方法S100の効果について説明する。
従来の非接触式距離計を用いて刃間隙間Tを調整する方法では、初期段階で基準となる刃間隙間T0の設定を作業者の目視によって設定している場合がほとんどであった。目視による刃間隙間T0の設定は、作業者の相当な技能を必要とした。また、目視による刃間隙間T0の設定は、作業者の技能に頼る場合が多く、技能の維持管理が困難であった。
本実施形態の調整方法S100によれば、初期段階で基準となる刃間隙間T0の設定をゲージ20によって定量的に設定することによって、精度良く刃間隙間T0を調整できる。
また、刃間隙間T0を設定するための、2つの上刃距離センサ31および下刃距離センサ32からのそれぞれの基準距離、すなわち上刃基準距離A0および下刃基準距離B0を1つのゲージ20によって設定することによって、相対距離誤差を極小化できる。
さらに、2つの上刃距離センサ31および下刃距離センサ32のそれぞれの基準距離、すなわち上刃基準距離A0および下刃基準距離B0は、複数回算出した平均値としているため、上刃基準距離A0および下刃基準距離B0の基準距離としての精度を向上できる。
本実施形態では、移動機構によって上軸部111と下軸部112とが移動し、軸支される上刃101と下刃102とが移動する構成としたが、例えば、移動機構によって上軸部111および上刃101のみが移動し、下軸部112および下刃102は固定されている構成であっても良い。
10 調整装置
20 ゲージ
21 上刃部
21A 上刃端面
22 下刃部
22A 下刃端面
31 上刃距離センサ
32 下刃距離センサ
50 コントローラ
100 切断装置
101 上刃
102 下刃
111 上軸部
112 下軸部

Claims (4)

  1. 互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、
    前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、
    前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整装置であって、
    第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面と、を具備し、前記第一壁面が前記第一軸部に取付可能に構成されるゲージと、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第一距離センサと、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置される第二距離センサと、
    を具備し、
    前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、検出した前記第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、検出した前記第二壁面までの距離を第二基準距離とし、
    前記第一軸部に前記第一刃が取り付けられ、前記第二軸部に前記第二刃が取り付けられた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、
    前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整する、
    切断装置の刃間隙間の調整装置。
  2. 請求項1記載の切断装置の刃間隙間の調整装置であって、
    前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、
    前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、
    前記第一基準距離を検出するときには、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
    前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、
    前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、
    前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、
    前記第二基準距離を検出するときには、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
    前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、
    前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、
    前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とする、
    切断装置の刃間隙間の調整装置。
  3. 互いに平行に配置される第一軸部および第二軸部と、前記第一軸部に支持される第一刃および前記第二軸部に支持される第二刃と、を具備し、
    前記第一軸部および第二軸部の軸心方向における前記第一刃の一端面と第二刃の一端面との間に所定の刃間隙間が形成され、
    前記第一刃と第二刃とで薄肉のワークを挟むことで、前記ワークを切断する切断装置の刃間隙間の調整方法であって、
    第一壁面と、前記第一壁面に対して前記所定の刃間隙間と同じ距離を隔てて配置される第二壁面とを備えたゲージを、前記第一軸部に取り付け、
    第一距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第一壁面から、前記第一軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、
    第二距離センサを、前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージの第二壁面から、前記第二軸部の軸心方向に所定距離離間して配置し、
    前記第一軸部に前記ゲージを取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を検出し、前記検出した第一壁面までの距離を第一基準距離とし、前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を検出し、前記検出した第二壁面までの距離を第二基準距離とし、
    前記第一軸部に前記第一刃を取り付け、前記第二軸部に前記第二刃を取り付けた状態で、前記第一距離センサによって前記第一刃の一端面までの距離を検出し、前記第二距離センサによって前記第二刃の一端面までの距離を検出し、
    前記第一距離センサによって検出される前記第一刃の一端面までの距離が前記第一基準距離となるように前記第一刃の位置を調整し、前記第二距離センサによって検出される前記第二刃の一端面までの距離が前記第二基準距離となるように前記第二刃の位置を調整する、
    切断装置の刃間隙間の調整方法。
  4. 請求項3記載の切断装置の刃間隙間の調整方法であって、
    前記第一軸部は、前記第一刃を軸支し、かつ、回転駆動され、
    前記ゲージは、前記第一壁面と、前記第二壁面と、が表裏に形成される円盤形状であって、
    前記第一基準距離を検出するときには、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
    前記第一距離センサによって前記第一壁面までの距離を複数回検出し、
    前記複数回検出した第一壁面までの距離の平均値を算出し、
    前記第一壁面までの距離の平均値を前記第一基準距離とし、
    前記第二基準距離を検出するときには、
    前記第一軸部に取り付けられた前記ゲージを、前記第一軸部によって回転させ、
    前記第二距離センサによって前記第二壁面までの距離を複数回検出し、
    前記複数回検出した第二壁面までの距離の平均値を算出し、
    前記第二壁面までの距離の平均値を前記第二基準距離とする、
    切断装置の刃間隙間の調整方法。
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