JP2012234151A - 定着装置に用いるローラ、及びこのローラを備えた像加熱装置 - Google Patents

定着装置に用いるローラ、及びこのローラを備えた像加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象を抑制し、ローラ硬度の増加及びローラ硬度の部分的なばらつきの少ない加圧ローラを提供すること。
【解決手段】定着装置6に用いられるローラ24であって、発泡体層24aと、熱伝導性フィラーを含有しており、前記発泡体層よりもローラ表面側に設けられている弾性層24cと、前記発泡体層と前記弾性層の間に設けられている中間層24bと、を有するローラにおいて、前記中間層に含まれる全てのフィラーの含有率は、前記熱伝導性フィラーを含有する前記弾性層に含まれる全てのフィラーの含有率よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に搭載する定着装置(定着器)として用いれば好適な像加熱装置、及びこの装置に用いられるローラ、そのローラの製造方法に関する。
電子写真式のプリンタや複写機に搭載する定着装置で小サイズの記録材を大サイズの記録材と同じプリント間隔で連続プリントすると、ヒータの記録材が通過しない領域(非通紙領域)が過度に昇温することが知られている(非通紙部昇温)。ヒータの非通紙領域が昇温すると、ヒータを支持するヒータホルダや加圧ローラなどの部材が熱により損傷する場合がある。
非通紙部昇温を緩和する方法の一つとして、加圧ローラに熱伝導性が優れた層を設けることが考えられている。特許文献1には、通紙エリア外の昇温、いわゆる非通紙部昇温の抑制と安定した搬送性、耐久性を得るべく、以下のように構成されたローラが提案されている。即ち、芯軸上にソリッドゴム層を設け、その上にカーボンファイバーを含有した高熱伝導弾性ゴム層を形成し、その上に表面離型層を備えた構成のローラが提案されている。
特開2009−031772号公報
芯軸上にソリッドゴム層と高熱伝導弾性ゴム層を設けた加圧ローラを、更に高速のプリンタ向けに改良する手段として、ソリッドゴム層を発泡体層に代えることが考えられる。この場合、芯軸上に発泡体層を装着してローラ化した後、そのローラを金型内部にセットし、ローラと金型との間に液状ゴムを注型し加熱硬化させる製造方法が考えられる。しかしながら、完成後の加圧ローラのローラ硬度が非常に高くなっており、部分的なローラ硬度のばらつきも大きくなってしまうことが判明した。
部分的なローラ硬度のばらつきは、図7に示すように、発泡体層24aの空璧セル24fに、硬化後に高熱伝導層24cとなる液状ゴムのゴム成分が浸透してしまい、発泡体層のゴム成分浸透領域の硬度が高くなってしまったことで生じたものである。そこで、空璧セル24fにおいて、部分的に液状ゴムの浸透の程度が異なることで部分的な硬度のばらつきを発生させていたことが判明した。
また、液状ゴムの発泡体層の空璧セルへの浸透現象は、液状ゴムの粘度が低いほど発生しやすい。
通常、液状ゴムには、補強性、熱伝導性等のために、球状、粉砕状、針状、板状、ウィスカ状のフィラーが配合される。針状、ウィスカ状のフィラーは熱伝導性に優れた特性を示すが、その形状が故に混合された後の液状ゴムは粘度が上がりやすい。粘度が必要以上に高いと注型が出来なくなってしまう。その場合、粘度を下げる為に、元の液状ゴムの粘度を下げる必要があり、このような理由で高熱伝導性を求めたゴム配合では液状ゴムの発泡体層への浸透現象が発生しやすい。
また、芯軸上に設けた発泡体層の表面状態に関しては、研磨して空璧セルが表面に現れているローラに限らず、発砲体層を金型成型して脱型したままの表面(所謂スキン層)であっても、液状ゴムの浸透現象が発生する場合があった。これは、スキン層にも微小な穴が生じている為である。
この液状ゴムの浸透現象が生じてしまうと、先に述べたとおり、ローラ硬度の増加及びローラ硬度の部分的なばらつきが発生してしまい、加圧ローラとしての適正な機能を果たすことが出来ない。
本発明の目的は、弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象を抑制し、ローラ硬度の増加及びローラ硬度の部分的なばらつきの少ないローラ、そのローラの製造方法、及びそのローラを備える像加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るローラの構成は、定着装置に用いられるローラであって、発泡体層と、熱伝導性フィラーを含有しており、前記発泡体層よりもローラ表面側に設けられている弾性層と、前記発泡体層と前記弾性層の間に設けられている中間層と、を有するローラにおいて、前記中間層に含まれる全てのフィラーの含有率は、前記熱伝導性フィラーを含有する前記弾性層に含まれる全てのフィラーの含有率よりも小さいことを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の構成は、記録材に形成された画像を加熱する加熱ユニットと、前記加熱ユニットと共に記録材を挟持搬送するローラであって、発泡体層と、熱伝導性フィラーを含有しており、前記発泡体層よりもローラ表面側に設けられている弾性層と、前記発泡体層と前記弾性層の間に設けられている中間層と、を有するローラと、を有する像加熱装置において、前記中間層に含まれる全てのフィラーの含有率は、前記熱伝導性フィラーを含有する前記弾性層に含まれる全てのフィラーの含有率よりも小さいことを特徴とする。
本発明の更なる目的は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
本発明によれば、弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象を抑制し、ローラ硬度の増加及びローラ硬度の部分的なばらつきの少ないローラ、そのローラの製造方法、及びそのローラを備える像加熱装置の提供を実現できる。
画像形成装置の一例の概略構成模式図 定着装置の長手方向中央の横断面構成模式図 定着装置の通紙領域と非通紙領域の説明図 加圧ローラの横断面層構成模式図 加圧ローラの製造方法の一例を表わす説明図である。 ソリッドゴム弾性層のローラ軸方向の熱伝導率と非通紙部温度測定値の関係を表わすグラフ 発泡体層の発泡セルに液状ゴムが進入した様子を示した図 発泡体層と高熱伝導層の間の中間層が、高熱伝導層となる液状ゴムの発泡セルへの進入を抑えている様子を示した図
(1)画像形成装置例
図1は本発明に係る像加熱装置を定着装置として搭載する画像形成装置の一例の概略構成模式図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービームプリンタである。
本例に示す画像形成装置は、画像形成部17と、定着部6と、画像形成部17と定着部6を制御する制御部18などを有している。制御部18はCPUとRAMやROMなどのメモリからなり、メモリには画像形成シーケンスや画像形成に必要な各種プログラムなどが記憶されている。
画像形成部17において、1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。この感光ドラム1は、OPC・アモルファスSe・アモルファスSi等の感光材料層を、アルミニウムやニッケルなどのシリンダ(ドラム)状の導電性基体の外周面に形成した構成からなる。制御部18はホストコンピュータなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じてモータ(不図示)を回転駆動し、これにより感光ドラム1が矢印aにて示す方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転する。
この感光ドラム1は、感光ドラム1の回転過程において帯電手段としての帯電ローラ2に所定の帯電バイアスが印加されることにより感光ドラム1の外周面(表面)が所定の極性・電位に一様に帯電される。
そしてその感光ドラム1表面の帯電面に対して、レーザービームスキャナ3から出力される、外部装置からの画像情報に応じて変調制御(ON/OFF制御)されたレーザービームによる走査露光Lがなされる。これにより感光ドラム1表面に目的の画像情報の静電潜像が形成される。
そしてその感光ドラム1表面に形成された静電潜像は現像手段としての現像装置4によりトナーTを用いて現像されトナー画像として可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用いられることが多い。
一方、給送ローラ8の回転により給送カセット9内に収容されている記録材Pが所定の給送タイミングで一枚ずつ繰り出される。この記録材Pは、ガイド10とレジストローラ11などを有するシートパスを通って感光ドラム1表面と転写手段としての転写ローラ5の外周面(表面)とで形成された転写ニップ部Tnに給送され、感光ドラム1表面と転写ローラ5表面とで挟持搬送される。この搬送過程において転写ローラ5に所定の転写バイアスが印加されることにより感光ドラム1表面のトナー画像は記録材P上に転写されて担持される。
感光ドラム1表面から分離されて転写ニップ部Tnを出た記録材Pは、搬送ガイド12により定着装置(定着器)6に導入され、定着装置6から印加される熱と圧力によって記録材P上の未定着トナー画像は記録材上に加熱定着される。定着装置6の構成については次の(2)項で詳述する。
定着装置6を出た記録材Pは、搬送ローラ13とガイド14と排出ローラ15などを有するシートパスを通って排出トレイ16にプリントアウトされる。
記録材分離後の感光ドラム1表面は、クリーニング装置7により転写残りトナー等の付着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
本例の画像形成装置は、プロセスピードが180mm/secのA4・LTRサイズ紙対応の画像形成装置である。
(2)定着装置(像加熱装置)6
以下の説明において、定着装置及びこの定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材搬送方向と平行な方向である。長さとは長手方向の寸法である。幅とは短手方向の寸法である。
図2は定着装置6の長手方向中央の横断面構成模式図である。図3は定着装置6の通紙領域と非通紙領域の説明図である。本例の定着装置6は、特開平4−44075〜44083号公報、同4−204980〜204984号公報等に記載のいわゆるテンションレスタイプのフィルム加熱方式・加圧ローラ駆動方式の定着装置である。
本例に示す定着装置6は、支持部材としてのフィルムガイド21と、加熱体としてのセラミックヒータ(以下、ヒータと記す)22と、可撓性部材(エンドレスベルト)としての耐熱性の定着フィルム23と、加圧部材としての加圧ローラ24などを有している。フィルムガイド21と、ヒータ22と、定着フィルム23と、加圧ローラ24は、何れも長手方向に長い部材である。本例は、定着フィルム23、ヒータ22、及びフィルムガイド21等の部品で加熱ユニットを構成している。
フィルムガイド21は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイト)や液晶ポリマー等の耐熱性樹脂の成形品であり、横断面形状略半円弧状に形成されている。このフィルムガイド21は、フィルムガイド21の長手方向両端部が定着装置6の装置フレーム(不図示)に支持されている。そしてこのフィルムガイド21の下面の短手方向略中央には長手方向に沿って設けられた溝21aでヒータ22を支持している。ヒータ22を支持したフィルムガイド21の外周に筒状の定着フィルム23がルーズに外嵌されている。
ヒータ22は、アルミナ等のセラミックス製の細長いヒータ基板22aを有している。このヒータ基板22aの定着フィルム23の内周面(内面)と対向する基板面には、ヒータ基板22aの長手方向に沿ってAg/Pbなどからなる通電発熱抵抗体22bが線状あるいは細帯状にパターン印刷されている。さらにこの通電発熱抵抗体22bを覆うようにガラス層等の表面保護層22cが形成してある。
定着フィルム23は、熱容量を小さくして装置のクイックスタート性を向上させるために、膜厚を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20μm以上とした、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のある筒状のベースフィルム(不図示)を有している。
ベースフィルムとして、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)・PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル)・PPS等の単層フィルムが用いられる。或いはポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES等のベースフィルムの表面にPTFE・PFA・FEP等を離型層としてコーティングした複合層フィルムが用いられる。PEEKはポリエーテルエーテルケトン、PESはポリエーテルスルホン、PTFE・PFA・FEPはテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルである。
加圧ローラ24は、定着フィルム23の下方でヒータ22と対向するように配置されている。この加圧ローラ24は、鉄やアルミニウム等の材料からなる芯金24eと、発泡体層24a、バリア層(中間層)24b、及びソリッドゴム弾性層24cと、フッ素樹脂等の材料からなる離型層24dなどを有している。発泡体層24a、バリア層24b、及びソリッドゴム弾性層24cの材料、製造方法については追って詳しく説明する。
この加圧ローラ24は、加圧ローラ24の芯金(以下、芯軸とも記す)24eの長手方向両端が定着フレームに軸受(不図示)を介して回転可能に支持されている。そしてこの芯金24eの長手方向両端の軸受を加圧ばね(不図示)で定着フィルム23側に付勢して、加圧ローラ24を定着フィルム23を介してヒータ22の表面保護層22cに押圧している。この加圧ローラ24のヒータ22への押圧力により弾性層24cが弾性変形して、加圧ローラ24の外周面(表面)と定着フィルム23の外周面(表面)とで所定幅の定着ニップ部(ニップ部)Nが形成される。
本例の定着装置6の加熱定着動作を説明する。制御部18はプリント指令に応じて給電回路(不図示)をオンし、これにより給電回路はヒータ22の通電発熱抵抗体22bに通電する。この通電により通電発熱抵抗体22bが発熱しヒータ22は急速に昇温して定着フィルム23を加熱する。
このヒータ22の温度はヒータ基板22aのヒータホルダ21側の基板面に設けられた温度検知部材としての検温素子25で検知される。検温素子25はヒータ22の検知温度を制御部18に出力し、制御部18はその検知温度に基づいてヒータ22が所定の定着温度(目標温度)を維持するように給電回路を制御する。本例では定着温度を170℃に設定している。
また制御部18はプリント指令に応じてモータ(不図示)を回転駆動する。このモータの出力軸の回転はギア列(不図示)を介して加圧ローラ24の芯軸24aの長手方向端部に設けられた駆動ギアG(図3参照)に伝達され、これにより加圧ローラ24は矢印bにて示す方向に回転する。
この加圧ローラ24の回転は定着ニップ部Nにおける加圧ローラ24表面と定着フィルム23表面との摩擦力によって定着フィルム23表面に伝わる。これにより定着フィルム23は加圧ローラ24の回転に追従して矢印cにて示す方向に回転する。加圧ローラ24を回転し、かつヒータ22温度が定着温度に維持された状態で、未定着トナー画像Taを担持する記録材Pがトナー画像担持面を上向きにして定着ニップ部Nに導入される。
この記録材Pは定着ニップ部Nで定着フィルム23表面と加圧ローラ24表面とで挟持されその状態に搬送(挟持搬送)される。そしてこの搬送過程において定着フィルム23の熱と定着ニップ部Nの圧力を受けることによってトナー画像Taは記録材上に加熱定着される。トナー画像Taが加熱定着された記録材Pは定着フィルム23表面から分離され定着ニップ部Pより排出される。
本例のようなフィルム加熱方式の定着装置6は、熱容量が小さく昇温の速いヒータ22を用いることができ、ヒータ22が所定の定着温度に達するまでの時間を大きく短縮できる。常温からでも容易に高温に立ち上げることができるため、非プリント時に定着装置6が待機状態にあるときのスタンバイ温調をする必要がなく省電力化できる。
また、回転する定着フィルム23には定着ニップ部N以外には実質的にテンションが作用していない。そのため定着フィルム23の長手方向への寄り移動を規制するための寄り移動規制手段としては定着フィルム23の長手方向端部を単純に受け止めるだけのフランジ(不図示)のみを配設している。
(3)加圧ローラ24
定着装置6における加圧ローラ24について、加圧ローラ24を構成する材料、成型方法等を以下に詳細に説明する。
3−1)加圧ローラ24の層構成、その製造方法
図4は加圧ローラ24の横断面層構成模式図である。図8は、発泡体層24a、バリア層b、ソリッドゴム弾性層24cの拡大図である。
この加圧ローラ24は、丸軸の芯金(以下、芯軸とも記す)24eの外周に、少なくとも下記のa〜dの層を積層したものである。
a:シリコーンゴムに代表されるような柔軟で耐熱性のある材料からなる発泡体層24a。
b:発泡体層24aの空璧セル24f(以下、発泡セルとも記す)への硬化後にソリッドゴム弾性層24cとなる液状ゴムの浸透を防止するシリコーンゴムやフッ素ゴムからなるバリア層(中間層)24b。
c:シリコーンゴムに代表されるような柔軟で耐熱性のある材料からなるゴムに熱伝導性フィラーを含有させたソリッドゴム弾性層24c。
d:フッ素樹脂またはフッ素ゴムに代表されるような加圧ローラ表面に好適な材料からなる離型層24d。
ここで、発泡体層24aは断熱化によりウォームアップタイムの短縮を図るために設けられている。ソリッドゴム弾性層24cは加圧ローラ24の長手方向の熱伝導を良くし非通紙部昇温を抑制するために設けられている。
3−1−1)発泡体層24a、及びその発泡体層24aの製造方法
発泡体層24aは前述の通り発泡セルを形成することで加圧ローラ24への伝熱を低減し、定着装置6のウォームアップタイムの短縮を図る断熱層として機能する。
加圧ローラ24に用いられる弾性層全体(24a+24b+24c)の厚さは所望の幅の定着ニップ部Nを形成することができる厚さであれば特に限定されないが、2〜10mmであることが好ましい。その中で発泡体層24aの厚みは特に限定されるものではなく、後述の3−1−3)の項で詳しく述べるソリッドゴム弾性層24cの厚みや硬度に応じて適宜必要な厚みで調整すれば良い。
発泡体層24aの母材としては以下のいずれのものも好適に用いられる。
例えば、高温加硫型シリコーンゴム(HTV)、付加反応硬化型シリコーンゴム(LTV)、縮合反応硬化型シリコーンゴム(RTV)、フッ素ゴム、またはこれらの混合物等が挙げられる。
具体的には、例えば、ジメチルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、ビニルシリコーンゴム等のシリコーンゴム等を使用することができる。また、フッ化ビニリデンゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレンゴム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテルゴム、ホスファゼン系フッ素ゴム、フルオロポリエーテル等のフッ素ゴム等を使用することができる。これらのゴムは、それぞれ単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
前述した発泡体層24aの母材の中に含有させることによって、加圧ローラ24に、好適な断熱性を実現し得る中空球状充填材(以下、中空フィラーとも記す)としては、下記の充填材が挙げられる。例えば、ガラスバルーン、シリカバルーン、カーボンバルーン、フェノール樹脂バルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等が挙げられる。また、アクリロニトリル樹脂バルーン、塩化ビニリデンと(メタ)アクリロニトリルとの共重合体からなる樹脂バルーン、アルミナバルーン、ジルコニアバルーン、シラスバルーン等が挙げられる。
中空フィラーの配合量は、シリコーンゴム等の母材100重量部に対して、0.5〜30重量部、好ましくは1.0〜20重量部とするとよい。配合量が少な過ぎると加圧ローラの熱伝導率が十分に下がらないため、クイックスタート性を充分に向上させることができず好ましくない。一方、多過ぎると、均一な配合が困難となり、且つ、ゴム強度も不十分なものとなってしまうため好ましくない。また、この中空フィラーの配合量は、上記と同様の理由から、ゴム材料(即ち、中空フィラー含有材料全体)に対して、体積比率で10〜80容量%、特に15〜75容量%であることが好ましい。
上記母材に中空球状充填材を所定量配合分散し、金型注型法、リングコート法、等の公知の方法にて芯軸24e上に被覆形成し、加熱硬化後脱型すれば良い。
また、中空球状充填材の変わりに、水を含有させた吸水性ポリマーをシリコーンゴム中に分散させ、ゴムを加熱硬化する際、水分を蒸発させシリコーンゴム弾性層中に発泡セル(気泡)を形成しても良い。
吸水性ポリマーとしては、(メタ)アクリル酸およびそのアルカリ金属塩の重合体、その相互の共重合体や架橋体、ならびにデンプン・(メタ)アクリル酸グラフト共重合体およびそのアルカリ金属塩等が挙げられる。良好な結果が得られることから、ポリアクリル酸とそのアルカリ金属塩、その架橋体、およびデンプン・アクリル酸グラフト共重合体とそのアルカリ金属塩が好ましい。特に、ポリアクリル酸の部分ナトリウム塩の架橋体、およびデンプン・アクリル酸グラフト共重合体の部分ナトリウム塩が好ましい。
ここでも、上記母材に水を含有した吸水性ポリマーを所定量配合分散し、金型注型法、リングコート法、等の公知の方法にて芯軸24e上に被覆形成し、加熱硬化後脱型すればよい。
また発泡剤を用いて発泡セルを形成し発泡体層を得ても良い。
発泡剤としては特に限定されないが、例えば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、ニトロソ化合物、アゾ化合物、スルホニルヒドラジド等が挙げられる。
ここでも、上記母材に発泡剤を所定量配合し、押出成形や金型注型法、リングコート法等の公知の方法により形成すればよい。
発泡体層24aは、独立気泡構造のものでも、連続気泡構造のものでも、両者を含むものでもよいが、独立気泡構造のもののほうが、発泡体層24aへのソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの浸透を防止する観点からは好ましい。
また、発泡体層24aの表層は、スキン層を有していても、研磨を行ってもよいが、スキン層を有しているほうが、液状ゴムの浸透を防止の観点からは好ましい。
3−1−2)バリア層(中間層)24b、及びそのバリア層24bの製造方法
バリア層24bは、発泡体層24aの発泡セル、もしくは発泡セルに通じる微小な経路を埋め、ソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの発泡体層24aへの浸透を防止する層として機能する。
バリア層24bに用いる材料としては、発泡体層24aへのソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの浸透を遮断でき、可撓性を有していて、発泡体層24aとソリッドゴム弾性層24cと良好な接着がなされていれば特に限定はされない。成型のしやすさ、耐熱性等の観点よりシリコーンゴムやフッ素ゴムを用いるのが好ましい。
バリア層24bとしては、シリコーンゴムやフッ素ゴムの原液(前述の3−1−1の項で説明した発泡体層24aの母材の材料)や、その原液をトルエン、キシレン等の溶剤で希釈したもの、塗料化したものを用いることができる。そして上記原液を、芯軸24e上に発泡体層24aが形成された発泡体層形成ローラの発泡体層24aの外周面及びローラ長手方向の端面の両方に、スプレー塗布、ディッピング、刷毛塗り等、発泡体層に高圧力が加わらない公知の方法にて形成すれば良い。バリア層24bを発泡体層24aの上に形成した後は、乾燥、又は加熱硬化を行い膜化してバリア層24bを得る。
加圧ローラ成型金型の金型つなぎ目からソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの回り込みがある為、バリア層24bの形成は芯軸24e上に発泡体層24aが形成された発泡体層形成ロールの長手方向端部の端面にも行うことが好ましい。
このシリコーンゴムやフッ素ゴムで形成されたバリア層24bは硬度が高い、つまり架橋密度が高いほうが、ソリッドゴム弾性層24cへのソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの浸透を抑制できる。具体的には、テストピース硬度で30°以上(JisA硬度)のシリコーンゴム又はフッ素ゴムを用いるのが好ましい。
バリア層24bの厚みとしては、用いる材料に応じて発泡体層24aへのソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの浸透を抑制できる厚みを設ければよいが、発泡体層の断熱性と、ソリッドゴム弾性層の高熱伝導性を損うため、必要以上に厚くするのは好ましくない。好ましくは15μm以上500μm以下、更に好ましくは20μm以上100μm以下とするのが良い。
バリア層には、熱伝導性アップ、補強性、着色、導電性アップ、コスト削減等の目的で、必要に応じてフィラーを添加しても良い。ここで、フィラーの添加量が多いほどフィラー混合状態の液状ゴムの粘度は高くなる。フィラー混合状態の液状ゴムの粘度はローラ製造過程の作業性に影響するので、粘度が高すぎるのは好ましくない。したがって、フィラーの添加量を多くする場合、低粘度のシリコーンゴムやフッ素ゴムを選択する必要がある。
しかしながら、液状ゴムの粘度が低すぎるとローラ製造時に液状ゴムが発泡体層の空璧セルへ浸透する現象が発生してしまう。よって、バリア層(中間層)24bのフィラー含有率(バリア層24bに含まれる全てのフィラーの含有率)は、熱伝導性フィラーを含有する弾性層24cのフィラー含有率よりも小さいほうが好ましい。ここで、弾性層24cのフィラー含有率とは、弾性層24cに含まれる全てのフィラー(熱伝導性フィラー以外のフィラーを含む)の含有率をいう。具体的には、バリア層となる液状ゴムのフィラー含有率としては10vol%以下が好ましい。また、バリア層をフィラーを含有しない層にしてもよい。
3−1−3)ソリッドゴム弾性層24c、そのソリッドゴム弾性層24cの製造方法、及びそのソリッドゴム弾性層24cの熱伝導率測定方法
ソリッドゴム弾性層24cはバリア層24bの上(発泡体層よりもローラ表面側)に略均一な厚みで形成されており、加圧ローラ24の長手方向の熱伝導を良くし非通紙部昇温を抑制する層として機能する。
ソリッドゴム弾性層24cの厚みは、弾性層全体の厚さが前述の3−1−1)の発泡体層24aの項で述べた範囲内に収まるようであれば加圧ローラ24として有用な任意の厚みで用いることができる。
熱伝導性フィラー(以下、フィラーとも記す)の種類や添加量に応じて、その架橋度を調整することで、弾性を調整することができるため、ソリッドゴム弾性層24cは付加硬化型シリコーンゴムを硬化させたものとすることが好ましい。
一般に、付加硬化型シリコーンゴムは、不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサンと、ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン、および架橋触媒として白金化合物が含まれている。
ソリッドゴム弾性層24cには、加圧ローラ24の長手方向の熱伝導性の向上のために熱伝導性フィラーが含まれる。
その目的を成し得るための熱伝導性フィラーとしては、高熱伝導性フィラーであることが好ましい。具体的には、無機物、特に金属、金属化合物等を挙げることができる。
高熱伝導性フィラーの具体例は、以下の例を含む。
・炭化ケイ素(SiC)、窒化ケイ素(Si3N4)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)等。また、アルミナ(Al)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム(MgO)、シリカ(SiO)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、カーボン(C)等。
これらは単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。高熱伝導性フィラーの平均粒径は、取り扱い上、及び分散性の観点から1μm以上200μm以下が好ましい。また、高熱伝導性フィラーの形状は、球状、粉砕状、針状、板状、ウィスカ状などが用いられるが、分散性と熱伝導性の観点より適宜形状を選択すれば良い。分散性の観点からは球状、熱伝導性の観点からは針状、ウィスカ状が好ましい。
球状、粉砕状、及び板状のフィラーは、その目的を充分に達成させるために、ソリッドゴム弾性層24c中に、付加硬化型シリコーンゴム層を基準として体積比率で40%以上60%以下の範囲で含有させることが好ましい。
但し、針状、ウィスカ状のフィラーはその形状が故に体積比率で40%より多く含有させるとゴムの粘度が高くなり成型が困難になるため、体積比率で5%以上40%以下の範囲で含有させることが好ましい。
針状、ウィスカ状のフィラーは、ある充填量に対する熱伝導率の変化が他の形状のフィラーとは異なり、急激に熱伝導率が高くなり始める。これは、ある一定量が充填されると、針状、ウィスカ状のフィラーがお互いに接触し始め熱伝達経路が確保され始めるからであり、前述した観点より体積比率で15%以上40%以下が更に好ましい。
このように針状、ウィスカ状のフィラーは、その他の形状のフィラーに比べ熱伝達経路を形成しやすいため少量添加でも熱伝導率が上げられる特徴を有している。
また、硬化前の付加硬化型シリコーンゴムに針状、ウィスカ状のフィラーを分散すると、ソリッドゴム弾性層24cを成型する際に付加硬化型シリコーンゴムの流れの方向、即ちローラ長手方向(以下、ローラ軸方向とも記す)に配向し易い。そのためソリッドゴム弾性層24cのローラ長手方向の熱伝導性を高めることができる。
針状、ウィスカ状のフィラーがローラ長手方向に配向し、その効果が現れるのには、アスペクト比(繊維長/繊維径と定義する)5以上は必要であり、繊維長としては50μm以上のものが好ましい。繊維長が1mmを超えると加工性が著しく低下する。
針状、ウィスカ状のフィラーの熱伝導率としては、繊維長方向に500W/(m・k)以上を有するものが、ローラ長手方向の熱伝導率を高めるには好ましい。フィラーの熱伝導率λの測定法は、アルバック理工(株)ULVAC−RIKO,Inc.製のレーザーフラッシュ法熱定数測定装置を用いてレーザーフラッシュ法で行った。このレーザーフラッシュ法熱定数測定装置は、Laser Flash Method Thermal Constant Measureing System(TC−7000)である。この熱伝導率を下回る場合は、非通紙部昇温を緩和する効果が小さくなってしまう。
針状、ウィスカ状のフィラーの中でも熱伝導率の観点からは、ピッチ系炭素繊維が好ましい。
また、ソリッドゴム弾性層24cのローラ長手方向の熱伝導率は2.0W/(m・k)以上であることによって非通紙部昇温を大きく緩和する効果が得られる。ソリッドゴム弾性層24cの熱伝導率の測定法を以下に記述する。
ソリッドゴム弾性層24cのローラ軸方向の熱拡散率α(m/s)をLaser PIT(商品名、アルバック理工(株)製)で測定することができる。この際、測定するのに必要な厚みにするために、ソリッドゴム弾性層24cだけを厚さ0.5mmに切り出し被測定試料を作製する。
また別途、ソリッドゴム弾性層24cの比熱Cp(J/(k・kg))を示差走査熱量計DSC823e (商品名、Mettler Taledo製)で測定した。また、ソリッドゴム弾性層24cの密度ρ(kg/m)を乾式密度計Accupyc 1330(商品名、micromeritics製)で測定した。そして下記に示す式1より熱伝導率を求めた。
λ=α×ρ×Cp … 式1。
3−1−4)離型層24d
離型層24dとしては、例えば、以下に例示列挙するフッ素樹脂をチューブ状に成形したフッ素樹脂チューブ、或いは塗料化したものが用いられる。
・テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等。
上記例示列挙した材料中、離型層24dの材料としては、成形性やトナー離型性の観点からPFAが好ましい。
離型層24dの種類としては、強度や加工性の観点からフッ素樹脂チューブが好ましい。
フッ素樹脂チューブの厚みは100μm以下とするのが好ましい。上述のソリッドゴム弾性層24cを形成した弾性層形成ローラの外周にフッ素樹脂チューブを積層した際に下層のソリッドゴム弾性層24cの弾性を維持し、加圧ローラ24としての表面硬度が高くなりすぎることを抑制できるからである。
フッ素樹脂チューブの内面は、予め、ナトリウム処理やエキシマレーザ処理、アンモニア処理等を施すことで、接着性を向上させることが出来る。
フッ素樹脂チューブの被覆方法は特に限定されないが、下記の方法を用いることが出来る。即ち、弾性層形成ローラから加圧ローラ成型金型を脱型した後、付加型シリコーンゴム接着剤を潤滑剤としてソリッドゴム弾性層24cの外周に被覆する方法を用いることが出来る。他の方法として、フッ素樹脂チューブを外側から拡張してソリッドゴム弾性層24cの外周に被覆する方法を用いることが出来る。
或いはソリッドゴム弾性層24cの外周面にフッ素樹脂コーティングを施すことにより離型層24dを形成しても良い。
また以下の方法を用いてフッ素樹脂チューブをソリッドゴム弾性層24cの外周面に被覆しても良い(図5参照)。
・円筒状の成型金型25aの内面にフッ素樹脂チューブ24dをセットする。
・芯金24e上に順次、発泡体層24a、バリア層24bが積層されたバリア層形成ローラの芯金24eの中心が成型金型25aの中心と同軸となるようにバリア層形成ローラを成型金型25aのフッ素樹脂チューブ24dの内側にセットする。
・バリア層形成ローラのバリア層24bとフッ素樹脂チューブ24dとの間に高熱伝導性フィラーを含有した液状の付加硬化型シリコーンゴムを成型金型25aの軸方向(図5にて矢印Aにて示す方向)に注入する。高熱伝導性フィラーを含有した液状の付加硬化型シリコーンゴムを成型金型25aの軸方向に注入するため、成型金型25aの軸方向両端部に配設される端部金型25bにはシリコーンゴム組成物2流入用の穴25bhが設けてある。
・加熱硬化し脱型する。
さらに、各層(発泡体層24a、バリア層24b、ソリッドゴム弾性層24c、離型層24d)の間には接着、通電等の目的によりプライマー層や接着層が形成されていても良い。発泡体層24aとバリア層24bとの間にプライマー層や接着層を形成する場合は発泡体層24aの外周面に所定のプライマー処理を施す。またバリア層24bとソリッドゴム弾性層24cとの間にプライマー層や接着層を形成する場合はバリア層24bの外周面に所定のプライマー処理を施す。
つまり、発泡体層24aとバリア層24bのうち、少なくとも1層の外周面をプライマー処理している。またソリッドゴム弾性層24cと離型層24dとの間にプライマー層や接着層を形成する場合はソリッドゴム弾性層24cの外周面に所定のプライマー処理を施す。
各層(発泡体層24a、バリア層24b、ソリッドゴム弾性層24c、離型層24d、プライマー層、接着層)の電気的な抵抗は用途に応じて、絶縁性を有するもの、抵抗調整された導電性を有するものから選べば良い。
また、各々の層(発泡体層24a、バリア層24b、ソリッドゴム弾性層24c)は、発泡体層24a、バリア層24b、ソリッドゴム弾性層24cの順に積層されていれば多層構成となっても良い。
また、加圧ローラの各層の間や加圧ローラの外周面に摺動性、発熱性、離型性等の目的で本例に示した層以外の層が形成されていても良い。これらの層を形成する順は特に限定されておらず、それぞれの工程等の都合により適宜入れ替えて行っても良い。
[実施例]
以下に、本例の加圧ローラ24の効果を確認するために、実施例1〜実施例9、及び比較例1〜比較例4の各加圧ローラのローラ硬度、ローラ硬度のばらつきなどを測定した。
[実施例1]
まず、信越化学工業製の付加硬化型液状シリコーンゴム材料KE1218 A液(主剤)/B液(硬化剤)各50部に、中空球形充填材を4重量部、ポリエチレングリコール1部を添加する。中空球形充填材として松本油脂製薬製のマイクロバルーンF80S(材質:アクリロニトリル製、軟化温度:160〜170℃)を用いた。そしてその中空球形充填材とポリエチレングリコールとを添加した付加硬化型液状シリコーンゴム材料を15分撹拌し続け、シリコーンゴム組成物1を得る。
次に直径13mmの鉄製芯軸24eが中心部に装着された内径18mmの成型金型内に、シリコーンゴム組成物1を注型し、150℃で1時間、1次加硫を行った後、金型から脱型する。
その後、200℃で4時間、2次加硫を行った後、更に230℃で4時間の加熱処理を施して芯軸24e上に発泡体層24aが積層された発泡体層形成ローラを得た。
以後説明する実施例1〜実施例9、及び比較例1〜比較例4の各加圧ローラの発泡体層24aは、実施例1と同様のスキン層ありのものを用いる(表1にはバルーン含有ゴム層と記す)。
バリア層24bの成形法を説明する。
付加硬化型シリコーンゴム接着剤を厚さが50μmになるように発泡体層24aの外周面及び端面にスプレー塗布した後、150℃×15分で加熱硬化し芯軸24e上に発泡体層24aとバリア層24bが積層されたバリア層形成ローラを得た。付加硬化型シリコーンゴム接着剤として、商品名:SE1819CV;東レ・ダウ・コーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合を用いた。
ソリッドゴム弾性層24cの成型法を図5を用いて説明する。図5は加圧ローラ24の製造方法の一例を表わす説明図である。
まず、付加硬化型シリコーンゴムに対し、フィラーとして高純度真球状アルミナを、付加硬化型シリコーンゴム層を基準として体積比率で45%になるように配合、混練してシリコーンゴム組成物2を得る。付加硬化型シリコーンゴムとして、東レ・ダウ・コーニング社製のものを用いた。商品名:(a)DY35−1380 L BASE、(b)A−1380 L M/B、(c)B−1380 L M/Bを(a):(b):(c)=100:10:10で混合したものであり、粘度は8pa・sである。高純度真球状アルミナとして、商品名:アルナビーズCB−A10S;昭和タイタニウム(株)製を用いた。
次に芯軸24e上に順次、発泡体層24a、バリア層24bが積層されたバリア層形成ローラの芯軸24eの中心を内径20mmの成型金型25aの中心と同軸となるようにセットする。
そして端部金型25bのシリコーンゴム組成物2注入用の穴から、成型金型25aとバリア層24bとの間に硬化前のシリコーンゴム組成物2を成型金型25aの軸方向(図5の矢印A方向)に注入する。
150℃×30分加熱硬化を行い、脱型した後、端面の余分な部分をカットして実施例1の加圧ローラを得た。実施例1の加圧ローラは、バリア層形成ローラのバリア層24bの外周にソリッドゴム弾性層24cを形成した弾性層形成ローラである。
<評価>
実施例1で得られた加圧ローラの評価を以下のように行った。
(1)加圧ローラ端部から25mmの位置(両端部)、及び加圧ローラ長手方向中央の硬度測定を、それぞれ、加圧ローラ周方向に90°ずつ4点測定し平均化する。平均化した値のばらつき(Δ)を求める。
(2)加圧ローラの長手方向の熱伝導率を測定する。
(3)加圧ローラを組み込んだ定着装置をカラーレーザープリンター(20ppm/min、A4機)に搭載し、このプリンターにA4サイズのプリント用紙(商品名:CS814g/m)を連続300枚通紙した。その時の定着フィルム23表面の非通紙領域の最高温度を測定する。
上記(3)の測定方法は以下の通りである。
使用測定器:赤外線サーモグラフィー装置。
メーカ:NEC、装置名:TH9100MR
測定場所:定着器の紙排出部側から長手全域を測定。
測定法、算出値:上記<評価>に記載の条件。
・300枚通紙した中での最高温度。
・小サイズ紙の左右で検出されたそれぞれの最高温度の平均値をここでの最高温度とする。
[比較例1]
実施例1と同様に芯軸24e上に発泡体層24aが積層された発泡体層形成ローラを得た後、バリア層を設けずに実施例1と同様のシリコーンゴム組成物2を成型金型25aに注型して所定の工程を経て比較例1の加圧ローラを得た。
[比較例2]
実施例1と同様に芯軸24e上に発泡体層24aが積層された発泡体層形成ローラを得た後、液状シリコーンゴム用プライマーを発泡体層24aの外周面に約5μm均一塗布し、150℃×15分加熱した。液状シリコーンゴム用プライマーとして、商品名:DY39−051 A&B;東レ・ダウ・コーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合したものを用いた。それ以外は実施例1と同様とした。
[実施例2]
付加硬化型シリコーンゴムに配合するフィラーを、ピッチ系炭素繊維に変更し、付加硬化型シリコーンゴム層を基準として体積比率で15%になるように配合した以外は実施例1と同様とした。ピッチ系炭素繊維として、商品名:XN−100 10M;日本グラファイトファイバー社製:繊維長方向の熱伝導率900 W/(m・k)、平均繊維長100μm、繊維径9μmを用いた。
[実施例3]
実施例2で得られた加圧ローラに、離型層24dとして50μmのPFAチューブ(内面アンモニア処理品)を付加型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1819CV;東レ・ダウ・コーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を潤滑剤として被覆した。
[実施例4]乃至[実施例6]
実施例3で付加硬化型シリコーンゴムに配合したピッチ系炭素繊維の量(フィラー量)を表1に記載したように変更した。
[実施例7]
バリア層24bを形成した後に、液状シリコーンゴム用プライマー(商品名:DY39−051 A&B;東レ・ダウ・コーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)をバリア層24d外周に約5μm均一塗布し、150℃×15分加熱した。それ以外は実施例4と同様とした。
[実施例8]
以下の項目以外は実施例7と同様とする。発泡体層24aを形成した後、シリコン基材用プライマー(商品名:GLP−104QR;ダイキン工業社製)を発泡体層24a外周に約5μm均一塗布し、100℃×10分加熱した。
その後、バリア層24bとしてフッ素ゴムラテックス(商品名:GL−252E A液、GL−200 B液;ダイキン工業社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を厚さが15μmになるようにスプレー塗布した後、150℃×30分で加熱硬化した。
[比較例3]
実施例8の加圧ローラの構成において、バリア層24bの厚みが10μmになるようにした。それ以外は実施例8と同様の構成とする。
[実施例9]
芯軸24e上の発泡体層24a外周にバリア層24bが積層されたバリア層形成ローラを得るまでは実施例1と同様とする。その後、50μmのPFAチューブ(内面アンモニア処理品)を内径20mmの成型金型25aの内面にセットする。
セットされたPFAチューブ内面にプライマー(商品名:DY39−067;東レ・ダウ・コーニング社製)を5μm均一にスプレー塗布し風乾する。
芯金24e上の発泡体層24a外周にバリア層24bが積層されたバリア層形成ローラの芯金24eの中心が成型金型25aの中心と同軸となるようにバリア層形成ローラを成型金型25aのフッ素樹脂チューブ24dの内側にセットする。そして端部金型25bのシリコーンゴム組成物2注入用の穴から、バリア層積層ローラのバリア層とフッ素樹脂チューブとの間にシリコーンゴム組成物2を軸方向(図5の矢印A方向)に注入する。
150℃×30分加熱硬化を行い、脱型した後、端面の余分な部分をカットして本実施例の加圧ローラを得た。
[比較例4]
50μmのPFAチューブ(内面アンモニア処理品)を内径20mmの成型金型25aの内面にセットする。
セットされたPFAチューブ内面にプライマー(商品名:DY39−067;東レ・ダウ・コーニング社製)を5μm均一にスプレー塗布し風乾する。
その後、直径13mmの鉄製芯軸24eのみをPFAチューブがセットされた内径20mmの成型金型25aの中心と鉄製芯軸24eの中心とが同軸となるようにセットする。そして、成型金型25a内面と鉄製芯軸24e外周面との間にシリコーンゴム組成物1を成型金型25aの軸方向(図5の矢印A方向)に注入する。
150℃×30分加熱硬化を行い、脱型した後、端面の余分な部分をカットして比較例4の加圧ローラを得た。
表1に、実施例1から実施例9、比較例1から比較例4の加圧ローラの層構成とソリッドゴム弾性層24cのローラ軸方向の熱伝導率、製品硬度及びばらつき、非通紙部昇温についてまとめた。
表1に示す通り、実施例1の加圧ローラの構成は比較例1に比べ製品硬度の上昇(増加)も見られず、硬度ばらつきも減少していることから、ソリッドゴム弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透減少が抑制されていることがわかる。また、比較例2よりプライマー層だけではソリッドゴム弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象が抑制できないことを示している。
実施例8の加圧ローラでは比較例3よりも製品硬度の上昇が抑えられ、比較例3の加圧ローラでは実施例8よりも製品硬度が上昇し硬度ばらつきが発生していることから、バリア層の厚みとしては15μm以上あれば良いことがわかる。
実施例2から実施例9までのいずれの加圧ローラにおいても、ソリッドゴム弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象の抑制がなされており、硬度ばらつきが抑制できている。実施例1と実施例9の製品硬度、実施例2に対する実施例3から実施例8までの製品硬度の上昇は、PFAチューブ被覆によるものとフィラー量の変化によるものであり、ソリッドゴム弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象によるものではない。
比較例1、比較例2及び比較例3の加圧ローラは、ソリッドゴム弾性層の液状ゴムの発泡体層への浸透現象により製品硬度が高く、硬度ばらつきも大きいため、非通紙部昇温の適正な評価には値しなかった。従って非通紙部昇温の測定は実施例1から実施例9、及び比較例3のみの加圧ローラとした。
ソリッドゴム弾性層のローラ軸方向の熱伝導率と非通紙部温度測定値の関係を図6に示した。図6及び表1より、発泡体層のみの比較例4に対して、発泡体層とバリア層、そしてソリッドゴム弾性層を有する実施例9の加圧ローラの構成は非通紙部温度が低減されていることがわかる。
また、実施例9の加圧ローラと、実施例3から実施例8までの加圧ローラとの比較より、球状フィラーよりもピッチ系炭素繊維を用いた構成の加圧ローラの方が少ないフィラー充填量で非通紙部昇温抑制効果が高められることがわかる。そしてそのピッチ系炭素繊維を用いた加圧ローラのソリッドゴム弾性層24cのローラ軸方向の熱伝導率を、2.0 W/(m・k)以上にすることで、従来の球状フィラーを用いた加圧ローラよりも優れた熱伝導性能を得ることが出来る。
本例の加圧ローラ24は、発泡体層24aの外周に設けたバリア層24bでソリッドゴム弾性層24cの液状ゴムの発泡体層24aへの浸透を防止するため、ローラ硬度の増加及びローラ硬度の部分的なばらつきが少ない。
本例の定着装置は、未定着トナー像を記録材に定着する定着装置だけでなく、記録材上に定着済みのトナー像を再度加熱することによって画像の光沢度を向上させる光沢付与装置などの像加熱装置にも適用できる。
6:定着装置、24:加圧ローラ、24a:発泡体層、24b:バリア層(中間層)、24c:ソリッドゴム弾性層

Claims (12)

  1. 定着装置に用いられるローラであって、発泡体層と、熱伝導性フィラーを含有しており、前記発泡体層よりもローラ表面側に設けられている弾性層と、前記発泡体層と前記弾性層の間に設けられている中間層と、を有するローラにおいて、
    前記中間層に含まれる全てのフィラーの含有率は、前記熱伝導性フィラーを含有する前記弾性層に含まれる全てのフィラーの含有率よりも小さいことを特徴とするローラ。
  2. 前記中間層はシリコーンゴムまたはフッ素ゴムからなる、厚さ15μm以上の層であることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
  3. 前記中間層のフィラー含有率は10vol%以下であることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
  4. 前記弾性層のローラ軸方向の熱伝導率は2.0W/(m・k)以上であることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
  5. 前記熱伝導性フィラーはピッチ系炭素繊維であることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
  6. 記録材に形成された画像を加熱する加熱ユニットと、
    前記加熱ユニットと共に記録材を挟持搬送するローラであって、発泡体層と、熱伝導性フィラーを含有しており、前記発泡体層よりもローラ表面側に設けられている弾性層と、前記発泡体層と前記弾性層の間に設けられている中間層と、を有するローラと、
    を有する像加熱装置において、
    前記中間層に含まれる全てのフィラーの含有率は、前記熱伝導性フィラーを含有する前記弾性層に含まれる全てのフィラーの含有率よりも小さいことを特徴とする像加熱装置。
  7. 前記中間層はシリコーンゴムまたはフッ素ゴムからなる、厚さ15μm以上の層であることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  8. 前記中間層のフィラー含有率は10vol%以下であることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  9. 前記弾性層のローラ軸方向の熱伝導率は2.0W/(m・k)以上であることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  10. 前記熱伝導性フィラーはピッチ系炭素繊維であることを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  11. 前記加熱ユニットは、前記ローラと接触するエンドレスベルトを有することを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  12. 前記加熱ユニットは、前記エンドレスベルトの内面に接触するヒータを有することを特徴とする請求項11に記載の像加熱装置。
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