JP2012232657A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントカバー43の上部に且つ車幅方向中央にアンテナカバー60が設けられる。アンテナカバー60は車両正面視で逆三角形状を呈する。アンテナカバー60内に電波を受信するアンテナとしてのコイルアンテナ61が配置される。このコイルアンテナ61は、アンテナカバー60内に配置されると共に、フロントカバー42の外側に配置される。
【効果】フロントカバーの外側にアンテナを配置するので、設置スペースを広く取ることができ、アンテナの長さを十分に確保するので、フロントカバー、アンテナ及び電波受信装置を備える鞍乗型車両において、FM放送用電波であっても良好に受信できる技術を提供することができる。
【選択図】図2
Description
一方、FM放送で用いられる電波は、周波数が30〜300MHzで、波長が1m〜10mの超短波である。
また特許文献1では、図1に示すように、アンテナ(302)と電波受信装置(10)の位置が離間していることから、ETCシステムの装着やメンテナンス等での容易化は期待されるところである。
フロントカバーの外側にアンテナを配置するので、設置スペースを広く取ることができ、アンテナの長さを十分に確保するので、レッグシールド、アンテナ及び電波受信装置を備える鞍乗型車両において、FM放送用電波であっても良好に受信できる技術を提供することができる。
更に、作業者の作業が容易で、スペースも比較的確保し易い位置に電波受信装置が配置されるので、電波受信装置のシステムアップ等も容易にできる。
アンテナカバー内にアンテナが収納されるので、集合アンテナとして、電波を受信し易い位置に配置することができる。
加えて、アンテナカバーは、逆三角形状を呈し中央部に突起部を有するので、空気抵抗をコントロールできる。
更に、アンテナカバーにより、外観性も向上させることができる。
アンテナがフロントカバーに貼付けられる形態になるので、アンテナが突出せず、フロントカバーの外面を有効に活用することができる。
加えて、アンテナの線を外観線として活用でき、外観性を向上させることができる。
外装部品であるフロントカバーの成形と同時にアンテナを装着でき、アンテナの組付け工数を低減させることができる。
図1に示されるように、鞍乗型車両10は、破線で示す車体フレーム11を備え、この車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から斜め下へ延ばされるメインフレーム13と、このメインフレーム13の後端に直角に固着されるクロスパイプ14と、このクロスパイプ14の車幅方向両端部に前端がそれぞれ連結され斜め上に延ばされる左右一対のシートレール15L(Lは、左を示す添え字であり、Rは、右を示す添え字である。以下同じ)とからなる。メインフレーム13は、ヘッドパイプ12斜め下に延ばされるダウンフレーム部13aと、このダウンフレーム部13aの後端からほぼ水平に後方に延ばされるフロアフレーム部13bとからなる。
図2に示されるように、フロントカバー43の上部に且つ車幅方向中央にアンテナカバー60が設けられる。フロントカバー43は、車両正面視で逆三角形状を呈し、アンテナカバー60はこれと相似形の逆三角形状を呈する。これにより、バランスが良い精悍な外観としている。アンテナカバー60内にFM放送等の超短波の電波も受信できるコイルアンテナ61が配置される。このコイルアンテナ61は、アンテナカバー60内に配置されると共に、フロントカバー42の外側に配置される。
フロントカバー43とアンテナカバー60は前面視で、L1>W1、L2>W2となっており、左右延出より上下延出が長く、精悍でスピード感を感じるデザインとすることができる。
また、灯火体57L、57Rは、フロントカバー43の車幅方向左右に配置される。
図3に示されるように、アンテナカバー60は、車両正面視(図2参照)で逆三角形状を呈する本体部62と、この本体部60の中央部に設けられる突起部63とからなる。突起部63は、アンテナカバー60の先端部64からアンテナカバー60の後端部65に向かうにつれて高くなるような傾斜部66を有する。
また、本体部62の先端に取付け突起62aが設けられ、本体部62の後部裏側の突部に取付けねじ穴62bが設けられる。アンテナカバー60のフロントカバー43への取付けについては後述する。
図4に示されるように、フロントカバー43は、外面56の上部中央にアンテナカバー60を取付ける取付け凹部43bを有する。取付け凹部43bは、逆三角形状を呈しており、先端側に設けられた肉抜き開口部43cと、この肉抜き開口部43cの先端に設けられアンテナカバー60の取付け突起62aを差し込む切り欠き43dと、中央部に設けられ配線コードを通す開口43eと、アンテナカバー60を取付けるボルト43fを通すための貫通穴43gとからなる。
アンテナカバー60の取付けは、接続端子69を開口43eを通して、電波受信装置55の接続端子55eに接続する。取付け突起62aを切り欠き43dに差し込み、フロントカバー43の内面43から貫通穴43gにボルト43fを通して取付けねじ穴(図3、符号62b)に締め付けることで、アンテナカバー60をフロントカバーの外面56に固定する。
図1に示す構成により、フロントカバー43の外側にアンテナ61を配置するので、設置スペースを広く取ることができ、アンテナ61の長さを十分に確保するので、レッグシールド44、アンテナ61及び電波受信装置55を備える鞍乗型車両10において、FM放送用電波であっても良好に受信できる技術を提供することができる。
更に、作業者の作業が容易で、スペースも比較的確保し易い位置に電波受信装置55が配置されるので、電波受信装置55のシステムアップ等も容易にできる。
加えて、アンテナカバー60は、逆三角形状を呈し中央部に突起部63を有するので、空気抵抗をコントロールできる。
更に、アンテナカバー60により、外観性も向上させることができる。
図5に示されるように、鞍乗型車両10は、フロントカバー43の外面56にフィルム部材70を備える。アンテナ61は、フィルム部材70にプリントされるプリントアンテナ61(詳細後述)である。フィルム部材70は薄いので、フロントカバー43の外面56とフィルム部材70の表面71はほぼ一致した面となり、突起のない面、あるいは、デザイン上の処理による曲面に沿ってアンテナ61を配設でき、デザインの自由度が上がる。
図6に示されるように、フロントカバー43の上部に且つ車幅方向中央にフィルム部材70が設けられる。フィルム部材70は車両正面視で矩形形状を呈する。フィルム部材70内に電波を受信するアンテナとしてのプリントアンテナ61が配置される。
図7に示されるように、車両正面視で、フィルム部材70に収まるようにプリントアンテナ61が配置される。プリントアンテナ61は、上方が開口するコの字形状に配置される。プリントアンテナ61の一端は、基板部72に接続され、この基板部72に端子69が接続される。なお、実施例では、プリントアンテナ61は、コの字形状に配置されたが、これに限定されず、図右側から左側に向けて上下に繰り返し折り返すように配置するなど、FM放送用電波を受信できるように配置されていれば、プリントアンテナ61の配置形状は他の形状になっても差し支えない。
図8に示されるように、フロントカバー43の外面56にフィルム部材70が配置される。フィルム部材70の裏面74に、プリントアンテナ61がプリントされる。結果、プリントアンテナ61は、フロントカバー43の外側に配置される。また、基板部72及び基板部72に接続される配線75共に裏面74に配置される。プリントアンテナ61は薄いので、凹凸がほとんどなく、フィルム部材70の表面71は、平面となる。
図9に示されるように、予めフィルム部材70の裏面74にプリントアンテナ61をプリントし、裏面74に基板部72及び配線75を取付ける。
フロントカバー43の外面56に接着剤76を塗布する。フィルム部材70を矢印のように移動させ、接着剤76を介してフロントカバー43の外面56に貼付ける。なお、フィルム部材70は、柔軟性を有する部材であり、フロントカバー43の外面56が曲面であっても、外面56に沿って貼付けることができる。
図10に示されるように、フロントカバー43の外面56において、アンテナ61は、上側が凹部となる三日月形状の輪郭となるように配置され、このアンテナ61により形成された三日月形状は上下方向に複数個並べて配置される。アンテナ61は、フロントカバー43とは異なる色であり、視覚的に浮き立たせることでフロントカバー43に模様を成形する。
図11に示されるように、フロントカバー43の外面56において、アンテナ61は、ハート形状の輪郭となるように配置され、このアンテナ61により形成されたハート形状は内側方向に相似形のハート形状が複数個並べて配置される。アンテナ61は、フロントカバー43とは異なる色であり、視覚的に浮き立たせることでフロントカバー43に模様を成形する。
図12(a)に示すように、裏面74にプリントアンテナ61がプリントされたフィルム部材70を準備する。
(b)に示すように、可動型81にフィルム部材70をセットする。弁82を開き、真空ポンプ83を可動させ、矢印(1)のようにキャビティ84とフィルム部材70に囲われた空間を減圧する。
(d)に示すように、射出装置から矢印(3)のように、樹脂をキャビティ84内に射出することで、フロントカバー43にフィルム部材70が付着し、一体成形される。
図9に示す構成により、アンテナ61がフロントカバー43に貼付けられる形態になるので、アンテナ61が突出せず、図7に示すフロントカバー43の外面56を有効に活用することができる。
加えて、アンテナ61の線を外観線として活用でき、外観性を向上させることができる。
図13に示されるように、フロントカバー91は、車両正面視で逆三角形状を呈する本体部92と、車幅方向中央に設けられ外方に突き出る突起部93とからなる。突起部93の内側にアンテナ61が配置される。
フロントカバー91と突起部93は前面視で、L2>L1である。なお、フロントカバー91、突起部93の形状は、これに限定されず、L2=L1でも良く、アンテナカバー60の大きさは任意である。
なお、実施例では、突起部93は、先端部94から後端部95に向かうにつれて高くなるような傾斜部96を有する。この高さ調整により、走行風を適切に流すことができる。なお、この形状に限定されず、フロントカバー91に突起部93が配置されていれば他の形状であっても差し支えない。
Claims (5)
- 車両の前方を覆うレッグシールド(44)と、超短波以上の波長の電波を受信するアンテナ(61)と、受信した電波情報を処理する電波受信装置(55)とを備えた鞍乗型車両(10)において、
前記電波受信装置(55)は、前記レッグシールド(44)に着脱可能に取付けられるフロントカバー(43)の内方に配置され、
前記アンテナ(61)は、前記フロントカバー(43)の外側に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記電波受信装置(55)は、前記フロントカバー(43)の内面(43h)に取付けられ、前記フロントカバー(43)に設けた開口(43e)を通して、前記フロントカバー(43)の外面(56)に設けられる前記アンテナ(61)に配線が接続されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
- 前記アンテナ(61)は、コイルアンテナ(61)であり、
このコイルアンテナ(61)は、車両正面視で逆三角形状を呈し中央部に突起部(63)を有するアンテナカバー(60)により覆われることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。 - 前記アンテナ(61)は、フィルム部材(70)にプリントされるプリントアンテナ(61)であり、
前記フィルム部材(70)は、前記フロントカバー(43)に貼付けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。 - 前記アンテナ(61)は、フィルム部材(70)にプリントされるプリントアンテナ(61)であり、
前記フィルム部材(70)は、前記フロントカバー(43)にインサート成形により一体成形されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
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